JP2000227325A - 表面形状測定装置及び方法 - Google Patents

表面形状測定装置及び方法

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JP2000227325A
JP2000227325A JP2824999A JP2824999A JP2000227325A JP 2000227325 A JP2000227325 A JP 2000227325A JP 2824999 A JP2824999 A JP 2824999A JP 2824999 A JP2824999 A JP 2824999A JP 2000227325 A JP2000227325 A JP 2000227325A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長時間にわたる測定のなかで、測定機器の温
度依存性から生じる測定誤差を解消すること。 【解決手段】 XYテーブルをX軸方向に走査すること
で第1ライン11のデータを測定した後に測定開始ポイ
ント2のデータを測定し、さらに第2ライン12のデー
タを測定した後に測定開始ポイント2のデータを測定
し、この走査を順次繰り返し、測定開始ポイント2の測
定毎のデータを比較することにより、測定途中で生じる
誤差を補正して正確な表面形状の測定を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体の表面形状を
測定するための表面形状測定装置及び方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】物体の表面形状の測定に関して従来より
様々な装置及び方法が提案されてきており、近年の科学
技術の高度化、複雑化により、あらゆる商品を構成する
部品の形状、表面粗度において高度な寸法精度が要求さ
れている。
【0003】そのような技術の流れにともない、電子部
品やパソコン部品、特にハードディスク、ヘッド等につ
いては、寸法の高精度化が要求されるようになってき
た。
【0004】そこで、かかる被測定物を測定する測定装
置にも高い精度が要求される。
【0005】現在の測定装置で最も精度が高い測定装置
としては、ナノメ−トルレベルの精度での測定が可能な
触針式表面粗さ計や垂直分解能0.5Åの非接触3次元粗
さ計等が挙げられるが、かかる装置は価格も高く、精度
が高い反面、測定範囲が限定されているのが実情であ
る。
【0006】これに対し、表面形状測定装置として、従
来より接触式表面粗さ計等の測定装置や、レーザで測定
する装置が知られている。これらの装置は価格も手頃
で、走査も簡単で広範囲にわたる測定が可能なため、応
用範囲が広く、幅広い分野に適用が可能なものである。
【0007】レーザ方式の測定装置のなかでも特に、ス
テージ走査型のレーザ光合焦方式の測定装置が知られて
いる。
【0008】これは、レーザ発生源及びレーザ透過レン
ズの位置は固定するのに対し、被測定物を可動ステージ
に装着し、そのステージを二次元的に移動操作し、各々
のステージ位置におけるレーザ光の合焦位置から被測定
物の表面形状を3次元的に測定するものである。
【0009】上記測定装置に関して図面を用いて説明す
る。
【0010】図7は上記従来の測定装置の構成を示す図
で、101は被測定物、102は被測定物を装着するX
Yステージ、103はレーザ発生源、104はレーザを
透過させる対物レンズ、105はAFセンサ、106は
CCDカメラ、107は図中Z軸方向に駆動可能なAF
駆動ステージ、108はシステムを制御するパソコン、
109はAFコントローラである。
【0011】かかる構成の測定装置の動作を説明する。
【0012】まず、被測定物101はその測定面を上方
に向けてXYステージ102上に装着される。次に、レ
ーザがレーザ発生源103から照射され、対物レンズ1
04を通過して図中矢印の経路で被測定物101に到達
する。
【0013】次に、被測定物101で反射したレーザは
図中矢印の経路を通って、対物レンズ104を通過し、
AFセンサ105上に結像する。
【0014】この時、フォーカスが合っていない場合、
AFセンサ105上に結像したレーザスポットが大きく
ぼやける。ここで、レーザスポット径を最小とするよう
に、パソコン108がAFコントローラ109を制御
し、AF駆動ステージ107が対物レンズ104をZ軸
方向に駆動し、レーザースポット径が最小になった点の
Z座標値をパソコン108に記憶させる。
【0015】上記動作により、被測定物101上の、測
定開始ポイントのデータが測定される。
【0016】上記動作を、XYステージ102により、
被測定物101を測定範囲にわたり移動させるに伴い順
次行うことにより、被測定物101の表面形状が測定出
来る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の測
定装置においては、以下の問題点があった。
【0018】第1に、上記測定法では、被測定面の範囲
をX軸方向が5mm、Y軸方向が5mmとした場合、測
定ピッチを10ミクロンとすれば、ステージの走査にお
いて1ライン当たり平均500ポイントの測定を500
ライン分行う必要があり、1ポイントの測定に約0.3
秒を要するため、1ラインの測定には0.3×500=
150秒、つまり2.5分を要し、500ラインでは
2.5×500=1250分、つまり21時間もの長時
間を要することとなる。
【0019】そうした場合、かかる長時間にわたる測定
の中で、室温の変化により、測定装置自体の微少な寸法
変化が生じ、レーザによって熱せられたレンズの焦点距
離の変化が生じることとなる。
【0020】ここで、測定装置自体の寸法変化として
は、室温変化に対しては、測定装置を構成する材質の熱
膨張係数に、測定装置自体の大きさ、寸法を乗じただけ
の寸法の狂いが生じ、さらに対物レンズ104に対して
は、レーザ透過時に生じる温度上昇により、焦点距離が
変化し、測定結果も変わることになり、これらの狂いは
大きい場合は数ミクロンにも及ぶものであった。
【0021】かかる事情により、サブミクロンオーダー
の測定精度が要求される測定に対しては上記従来の測定
装置は使えないものであった。
【0022】ここで、室温による測定装置自体の寸法変
化については、測定を恒温室で行う等により回避出来る
が、レーザ光によるレンズの焦点距離変化については対
応が困難であり、レンズ材質を、温度変化に対して変化
しにくいものに変える等の対策はあるものの、コストが
極端に高くなる上に、根本的な解決には至っていないも
のであった。
【0023】第2に、上記したように、被測定物は薄型
化、高精度化してきており、ステージへの被測定物の装
着方法として、軽く接着するにとどめる程度の接着方法
がとられることもあり、かかる装着方法が採られた場合
には、長時間の測定の間に、被測定物がZ軸方向へ平行
移動するのみならず、微少ながら傾いてしまう場合もあ
り、その高さ変化、傾き変化の補正が困難であった。
【0024】そこで本発明は、走査型の表面形状測定装
置において、室温変化、あるいはレンズの焦点距離の変
化が生じても測定誤差の生じない、簡単な構成で温度依
存性を解消することの出来る測定装置及び方法を提供す
るものである。
【0025】また本発明は被測定物が微少に傾いた場合
でも容易に補正できる測定装置及び方法を提供するもの
である。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の表面形状測定装置及び方法は、走査型の測
定装置であって、長時間に及ぶ測定の途中で随時所定の
測定点に戻り、所定測定点を反復して測定することによ
り、時間経過とともに変動する測定誤差を補正するもの
である。
【0027】さらに本発明は、測定途中で複数回測定す
る所定の測定点を測定した時刻を記録しておき、より正
確に測定誤差の補正を行うものである。
【0028】さらに本発明は、測定途中で複数回測定す
る所定の測定点を広範囲にわたる複数箇所に配置するこ
とによって、時間経過とともに被測定物が傾いた場合で
も、これら所定の測定点で定まる面を基準として、その
ことによる測定誤差を補正できるものである。
【0029】かかる構成をとることにより、室温変化に
よる装置自体の寸法変化及びレンズの焦点距離変化から
生じる測定誤差を解消でき、恒温室等の設備も不要で、
レンズ材質も従来のレンズ材質のまま使用できるもの
で、ステージ走査型測定装置の温度依存性を簡単に解消
出来る。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、被測定物に対し、非接触でその表面形状を測定する
走査型の測定装置であって、測定途中で前記被測定物上
の所定のポイントを複数回測定することを特徴とする表
面形状測定装置、としたものであり、かかる構成によ
り、従来の測定機器においては回避が困難であった、長
時間にわたる測定において生ずる温度依存性を解消する
ことが出来る。
【0031】また、本発明の請求項3に記載の発明は、
所定のポイントは複数個存在することを特徴とする請求
項2記載の表面形状測定方法、としたものであり、かか
る構成をとることにより、より正確な補正が可能とな
り、さらには、測定途中で被測定物が傾いたり、高さ方
向に微動した場合でも正確に補正をすることが出来る。
【0032】また、本発明の請求項4に記載の発明は、
所定のポイントを測定した時刻を記録することを特徴と
する請求項2又は3記載の表面形状測定方法、としたも
のであり、かかる構成をとることにより、1ラインの測
定に長時間を要する測定に際しても、より正確に補正を
することが出来る。
【0033】(実施の形態1)表面形状測定装置の構成
は従来と同様で、説明には図6を用いる。図1は本発明
の実施の形態1における被測定物1に対する測定方法を
説明する図である。図中、1は被測定物、2〜10は被
測定物1上の測定ポイント、11は測定の第1ライン、
12は測定の第2ライン、13は測定の第3ライン、1
4は測定の第m−1ライン、15は測定の第mラインで
ある。
【0034】また、図2は本実施の形態の測定方法を示
すフローチャートである。
【0035】次に、その動作について説明する。
【0036】まず、被測定物1はその測定面を上方に向
けてXYステージ102上に装着され、XYステージ1
02は測定開始ポイントを測定する位置まで移動する。
(図2のステップ1) 次に、レーザがレーザ発生源103から照射され、対物
レンズ104を通過して図6中矢印の経路で被測定物1
上の測定ポイント2に到達する。
【0037】次に、従来と同様の原理で測定ポイント2
のデータが測定される。(図2のステップ2)この時の
データをD0とする。
【0038】次に、被測定物1が装着されたXYステー
ジ102が図中のX軸方向矢印Mの向きに所定寸法だけ
移動し、測定ポイント3を測定する。
【0039】その後順次移動し、その都度同様の測定を
繰り返し、被測定物1上の、測定ポイント2を含むX軸
方向の第1ライン11上に存在する複数の測定ポイント
のデータが得られる。(図2のステップ3) 次に、XYステージ102は測定ポイント2を測定した
位置まで移動し、再度、被測定物1上の測定ポイント2
のデータを測定する。(図2のステップ4) この時のデータをD1とする。(図2のステップ5) 次に、XYステージ102は測定ポイント2を測定した
位置から図1中のY軸方向矢印Nの向きに所定寸法だけ
移動し(図2のステップ6)、測定ポイント5を測定
し、さらにX軸方向矢印Mの向きに移動し、被測定物1
上の、測定ポイント5を含むX軸方向の第2ライン12
上に存在する複数の測定ポイントのデータが得られる。
(図2のステップ3) 次に、XYステージ102は測定ポイント2を測定した
位置まで移動し、再度、被測定物1上の測定ポイント2
のデータを測定する。(図2のステップ4) この時のデータをD2とする。(図2のステップ5) 次に、XYステージ102は図中のY軸方向に所定寸法
だけ移動し(図2のステップ6)、X軸に平行な第3ラ
イン13上に存在する複数の測定ポイントのデータが得
られる。(図2のステップ3) 次に、XYステージ102は測定ポイント2を測定した
位置まで移動し、再度、被測定物1上の測定ポイント2
のデータを測定する。この時のデータをD3とする。
【0040】これらの動作を繰り返し、被測定物1上の
測定面の全範囲にわたってXYステージ102を走査さ
せ、最後の動作として、データDmを測定した後、X軸
に平行な第mライン15のデータが得られる。(図2の
ステップ7) ここで、データD0に対してデータD1〜Dmのずれ量
を図示したのが図3であり、図3では、例えばD5がD
0に対して0.5μmずれているが、これは、第4ライ
ンの測定を開始する時点で測定装置が測定開始時に較
べ、0.5μmずれていることを示す。
【0041】従って、図3のずれ量を補正すれば(図2
のステップ8)、被測定物A上の測定面の正確な形状デ
ータが出せることになる。(図2のステップ9) 尚、本実施の形態では、1ライン測定毎に測定ポイント
2のデータを採っているが、例えば500ライン分の測
定データを採る場合、25ライン測定の度に測定ポイン
ト2のデータを採るごとく、数ライン測定毎に測定ポイ
ント2のデータを採る方法でも良い。
【0042】また、ライン毎に測定ポイント数の異なる
場合等では、ライン毎の測定に要する時間も異なるた
め、所定の時間が経過する度に測定ポイント2のデータ
を採る方法でも良い。
【0043】また、本実施の形態では、対物レンズが固
定で、被測定物が可動式テーブルに載置された走査型の
測定装置について説明したが、本発明はこれに限定され
るものではなく、被測定物が固定で、対物レンズ側が移
動式であっても良く、いわゆる走査型の測定装置に適用
されるものである。
【0044】(実施の形態2)図4は本実施の形態にお
ける被測定物1に対する測定方法を説明する図である。
【0045】本実施の形態が実施の形態1と比較して異
なる点は、実施の形態1でD0〜Dmを測定する際に測
定ポイント2という1点のデータしか測定しなかったの
に対し、本実施の形態では、D0〜Dmに相当するデー
タとして、測定ポイント2のみならず、その近傍の数ポ
イントのデータを測定し、それらの平均をとって、D0
〜Dmに相当するデータとしている点にある。図4の2
1〜24はその近傍点を示す。
【0046】実際の方法を説明する。
【0047】まず、従来と同様の原理で近傍点21,2
2,23,24のデータが測定され、これらデータの平
均値をD0とする。
【0048】次に、被測定物1が装着されたXYステー
ジ102が測定ポイント2の測定位置まで移動する。
【0049】次に、被測定物1が装着されたXYステー
ジ102が図中のX軸方向矢印Mの向きに所定寸法だけ
移動し、測定ポイント3を測定する。
【0050】その後、実施の形態1と同様に、第1ライ
ン11上の測定データが得られる。
【0051】次に、XYステージ102は近傍点21,
22,23,24を測定した位置まで移動し、再度、こ
れら近傍点のデータを測定し、その平均値をD1とす
る。
【0052】その後は実施の形態1と同様に、第2ライ
ン12上の測定データを得た後、近傍点21,22,2
3,24のデータの平均値D2を得、最後にデータDm
を測定した後、X軸に平行な第mライン15のデータが
得られる。
【0053】ここで、データD0に対してデータD1〜
Dmのずれ量としては図3と同様の図面が得られ、これ
らデータD1〜DmのデータD0からのずれ量を補正す
れば、被測定物1上の測定面の正確な形状データが出せ
ることになる。
【0054】被測定物1上の測定ポイント2近傍の表面
粗度が粗い時には、測定途中においてXYステージ10
2を測定ポイント2の近傍に戻しても、微妙に位置がず
れただけで、測定値が異なる場合が考えられ、かかる場
合、本実施の形態では実施の形態1より正確な補正をす
ることが出来る。
【0055】この点に関して、近傍点の表面を被測定物
1上の他の部分に比べて、研磨加工等により、表面粗度
を小さくしておけば、より測定精度は向上する。
【0056】尚、本実施の形態では、D0〜Dmの測定
法として、数点のデータを測定してその平均値をとった
が、数点の取り方としてドーナツ状に測定する方法、4
点を正方形形状に測定する方法、3点を3角形状に測定
する方法等でも良く、また、単に平均値とするのみなら
ず、5点測定した場合、最大値及び最小値は無視し、3
点の平均値を採用する等の方法でも良い。
【0057】また、近傍点のうちの1点として、測定ポ
イント2を含めても良い。
【0058】(実施の形態3)図5は本実施の形態にお
ける被測定物1に対する測定方法を説明する図である。
【0059】本実施の形態が実施の形態1及び2と比較
して異なる点は、実施の形態1及び2ではD0〜Dmを
測定する際に測定開始ポイントまでステージを移動させ
て、そこでの測定データを出していたのに対し、本実施
の形態では、図5に示すごとく、測定途中随時、基準点
21〜24、31〜34及び41〜44の複数点を測定
する点にある。
【0060】まず、レーザがレーザ発生源103から照
射され、基準点21〜24、31〜34及び41〜44
のデータが測定される。この時のデータを基準点21〜
24については測定値の平均値をE0、基準点31〜3
4については測定値の平均値をF0、基準点41〜44
については同じくG0とする。
【0061】次に、第1ライン11上に存在する複数の
測定ポイントのデータが得られる。
【0062】次に、再度、基準点21〜24、31〜3
4及び41〜44のデータを測定する。この時のデータ
をそれぞれE1、F1、G1とする。
【0063】次に、第2ライン12上に存在する複数の
測定ポイントのデータが得られる。
【0064】次に、再度、基準点21〜24、31〜3
4及び41〜44のデータを測定する。この時のデータ
をそれぞれE2、F2、G2とする。
【0065】これらの動作を繰り返し、被測定物1上の
測定面の全範囲にわたってXYステージ102を走査さ
せ、最後の動作として、データEm、Fm及びGmを測
定した後、X軸に平行な第mライン15のデータが得ら
れる。
【0066】上記測定の中で、E0,F0及びG0か
ら、基準点21〜24、31〜34及び41〜44で決
まる面が求まり、その面をH0とする。
【0067】同じく、E1,F1及びG1から求まる面
をH1とし、E2,F2及びG2から求まる面をH2、
Em,Fm及びGmから求まる面をHmとする。
【0068】これらの面H1〜Hmが求まった時点で、
H0からのずれ量が計算でき、さらには被測定面内のX
Y座標から、ポイント毎のZ座標値ずれ量が計算でき
る。
【0069】したがって、第1ラインについてはH1の
H0からのずれ量をもとに補正し、第mラインについて
はHmのH0からのずれ量をもとに補正することが出来
る為、被測定物が長時間にわたる測定の間に図6Z軸方
向に平行移動するのみならず、傾いてしまった場合も、
正確な表面形状の測定を行うことが出来る。
【0070】尚、複数測定する基準点21〜24、31
〜34及び41〜44は、その中に最初の測定ポイント
2を含んでもよく、その測定個所も3箇所に限るもので
はない。
【0071】また、基準点21〜24、31〜34及び
41〜44それぞれの平均値の計算法としては、実施の
形態2で前述したと同様、単なる平均値でも、測定ポイ
ント数を増減させても、また、最大値、最小値を無視す
る計算法でも良い。(実施の形態4)次に、本発明の実
施の形態4について説明する。
【0072】本実施の形態が実施の形態1と比較して異
なる点は、測定ポイント2のデータを測定する毎にその
時の時刻を記録しておく点である。
【0073】図6は、横軸に測定経過時間、縦軸にD
1,D2,D3・・・のD0からのずれ量を示したグラ
フである。
【0074】図6において、例えば、時刻t1において
D1を測定の後、第2ラインを測定し、その後、時刻t
3においてD2を測定する。D1、D2のD0からのず
れ量はそれぞれa,bとする。
【0075】ここで、D1測定時からD2測定時までの
ずれ量については、図6中の波線で示したように推移し
ていると考えられる。
【0076】そこで、本実施の形態においては、この波
線で示した推移を、実際の測定データに対して補正し、
より正確なデータを得ようとするものである。
【0077】つまり、第2ラインの複数測定ポイントの
中でも、図6中、時刻t2にて、あるポイントを測定し
た瞬間におけるずれ量E(a)は次式で表される。 E(a)=a+(b−a)×(t2−t1)/(t3−
t1) つまり、図6中、時刻t2にて測定したポイントについ
ては上記式より測定誤差が補正され、他のポイントにつ
いても同様に補正が可能で、実施の形態1よりもさらに
細かな補正が可能となり、被測定物表面の正確な形状が
測定出来ることとなる。
【0078】尚、上記に説明した全ての実施の形態にお
いて、本発明における表面形状測定方法は、従来の汎用
測定機器に対して、ソフトウェアを組み込むことにより
実現可能なものであり、かかるソフトウェアを記録した
CD−ROM等の記録媒体が流通する形態も考えられ
る。
【0079】つまり、コンピュータに対して実行可能な
プログラムを、これら記録媒体に記録しておくことによ
り、これら記録媒体をパソコンに装着し、プログラムを
実行することにより、パソコンを介して従来の汎用測定
機器を制御し、本発明を実施することも出来る。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように本発明の表面形状測
定装置及び方法によれば、一般に走査型、と称される表
面形状測定装置において、被測定物上の所定点を複数回
測定することにより、従来の課題であった温度依存性を
解消し、分解能の高い測定を高精度で行うことが可能と
なり、また、被測定物の基準面が傾いた場合においても
補正が可能となり、簡単な構成で効果の大なるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における被測定物に対す
る測定方法を説明する図
【図2】本発明の測定方法を示すフローチャート
【図3】基準点の測定データのずれを示す図
【図4】本発明の実施の形態2における被測定物に対す
る測定方法を説明する図
【図5】本発明の実施の形態3における被測定物に対す
る測定方法を説明する図
【図6】基準点の測定データのずれを時間経過とともに
示す図
【図7】従来例における走査型形状測定装置の構成を示
す図
【符号の説明】
1 被測定物 2〜10 測定ポイント 11 第1ライン 12 第2ライン 13 第3ライン 14 第m−1ライン 15 第mライン 21〜24、31〜34、41〜44 近傍点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA45 AA49 CC03 CC25 CC37 DD04 DD08 EE01 EE06 FF01 FF04 FF10 FF21 GG04 GG12 HH04 HH12 JJ03 JJ05 JJ09 JJ19 KK01 LL04 MM02 MM16 MM26 PP12 QQ21 QQ31 RR06 RR09 UU06 2F069 AA51 AA60 BB13 DD08 DD19 DD30 EE02 EE04 EE22 FF07 GG04 GG07 GG39 GG52 GG56 GG74 HH09 JJ19 JJ26 MM04 MM24 MM34 PP02 QQ05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定物に対し、非接触でその表面形状
    を測定する走査型の測定装置であって、測定途中で前記
    被測定物上の所定のポイントを複数回測定することを特
    徴とする表面形状測定装置。
  2. 【請求項2】 被測定物に対し、非接触でその表面形状
    を測定する走査型の測定方法であって、測定途中で前記
    被測定物上の所定のポイントを複数回測定することを特
    徴とする表面形状測定方法。
  3. 【請求項3】 所定のポイントは複数個存在することを
    特徴とする請求項2記載の表面形状測定方法。
  4. 【請求項4】 所定のポイントを測定した時刻を記録す
    ることを特徴とする請求項2または3記載の表面形状測
    定方法。
  5. 【請求項5】 所定の時間が経過する毎に所定のポイン
    トを測定することを特徴とする請求項2、3、または4
    記載の表面形状測定方法。
  6. 【請求項6】 請求項2乃至5記載の表面形状測定方法
    をコンピュータに実行させるプログラムを記録した記録
    媒体。
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