JP2000226718A - 複合糸の製造装置 - Google Patents

複合糸の製造装置

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JP2000226718A
JP2000226718A JP11027233A JP2723399A JP2000226718A JP 2000226718 A JP2000226718 A JP 2000226718A JP 11027233 A JP11027233 A JP 11027233A JP 2723399 A JP2723399 A JP 2723399A JP 2000226718 A JP2000226718 A JP 2000226718A
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yarn
synthetic fiber
bobbin
composite yarn
winding
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JP11027233A
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Norio Miura
紀男 三浦
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SEKISEISHA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】絹糸と合成繊維との複合糸、特に合成繊維の周
囲に繭糸を収束させ、前記繭糸が有するセリシンを用い
て合成繊維に繭糸を接着させた複合糸を安定して生産で
き、また生産性を高めるための製造装置、又は製造方法
を提供すること。 【解決手段】絹糸と合成繊維との複合糸の製造装置であ
って、合成繊維を送出する送出手段と、前記送出手段か
ら送出された合成繊維に絹糸を付着させた複合糸を巻き
取る巻取手段と、前記送出手段と前記巻取手段とを異な
る速度で駆動可能な駆動手段とを備え、前記駆動手段
は、前記送出手段と前記巻取手段との速度比を一定に保
持した状態で、速度を変更可能な構成とした複合糸の製
造装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絹糸と合成繊維と
の複合糸の製造装置、又はこの複合糸の製造方法に関
し、特に合成繊維の周囲に繭糸を収束させ、繭糸が有す
るセリシンを用いて合成繊維に繭糸を接着して複合糸と
する複合糸の繰糸装置、又はこの複合糸の繰糸方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の複合糸の製造方法として
は、特公平7−33609号公報にて提案された方法が
ある。この製造方法は、絹糸と、この絹糸の破断伸度の
3倍よりも大きな破断伸度を有する合成繊維弾性糸とを
用い、送出速度の2〜5倍の速度で巻き取ることで、合
成繊維弾性糸に張力を与えた状態で、絹糸と接着させる
ものである。また、この接着には、生糸が有するセリシ
ンを用いている。そしてこの方法によれば、柔軟性と滑
らかさとを有し、緊張させた後に緩めても両糸が容易に
は分離せず、肌着用に好適で、取扱性に優れた弾性複合
糸を製造することができる。また、繭糸以外の糸よりな
る芯糸の周囲に繭糸を集束させ、ケンネルを経て小枠に
巻き取る繰糸方法において、繰糸速度が330m/分以
上の高速度で巻き取ることにより、繰糸張力17g/2
0d以上を付与させ、小枠の周囲から50℃以上の熱風
を吹き付けて小枠乾燥を図ることにより、繭糸と芯糸の
集束を高め、引揃性をよくした複合糸の製造方法が提案
されている(特公平3−57203号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特公平7−33609
号公報にて提案された方法は、糸離れが少ない非常に優
れた方法ではあるが、複合糸を得るための基本的な提案
であり、安定した生産を行い、また生産性を高めるため
の改良が更に必要である。一方、特公平3−57203
号公報にて提案されたものには、小枠の周囲から50℃
以上の熱風を吹き付けて小枠乾燥を図ることが提案され
ているが、50℃以上の温度でも糸離れが随所に見られ
たり、又逆に温度が高くなりすぎると複合糸同士が固着
してしまうことが判明した。
【0004】そこで本発明は、絹糸と合成繊維との複合
糸、特に合成繊維の周囲に繭糸を収束させ、前記繭糸が
有するセリシンを用いて合成繊維に繭糸を接着させた複
合糸を安定して生産でき、また生産性を高めるための製
造装置、又は製造方法を提供することを目的とする。ま
た、このような複合糸の中でも特に、合成繊維に張力を
加えた状態で得られる複合糸の安定した生産、又は生産
性の向上を図ることを目的とする。より具体的な本発明
の目的の一つは、合成繊維への張力を変更することな
く、運転の速度を変更可能とすることで、運転開始時等
の不安定な状態での生産を安定させ、生産が安定した状
態では生産性を高めることにある。また、より具体的な
本発明の目的の一つは、合成繊維の送り出しをスムーズ
に行うことで、生産性を高めることにある。また、より
具体的な本発明の目的の一つは、異常発生時にこの合成
繊維の送り出しを迅速に停止し、その後フリー状態とす
ることで、異常発生時の修復を容易に行えるようにする
ことにある。また、より具体的な本発明の目的の一つ
は、複合糸とした後の巻き取り段階での乾燥温度を最適
に保持することで、糸離れを少なくするとともに、複合
糸同士の固着を防止して、複合糸の安定した生産を行う
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
複合糸の製造装置は、絹糸と合成繊維との複合糸の製造
装置であって、合成繊維を送出する送出手段と、前記送
出手段から送出された合成繊維に絹糸を付着させた複合
糸を巻き取る巻取手段と、前記送出手段と前記巻取手段
とを異なる速度で駆動可能な駆動手段とを備え、前記駆
動手段は、前記送出手段と前記巻取手段との速度比を一
定に保持した状態で、速度を変更可能な構成としたこと
を特徴とする。請求項2記載の本発明の複合糸の製造方
法は、絹糸と合成繊維との複合糸の製造方法であって、
合成繊維を送出する送出手段と、前記送出手段から送出
された合成繊維に絹糸を付着させた複合糸を巻き取る巻
取手段と、前記送出手段と前記巻取手段とを異なる速度
で駆動可能な駆動手段とを備え、前記駆動手段によっ
て、前記送出手段と前記巻取手段とを一定の速度比で駆
動するとともに、運転開始からの所定時間は、回転数を
徐々に上げることを特徴とする。請求項3記載の本発明
の複合糸の製造装置は、絹糸と合成繊維との複合糸の製
造装置であって、合成繊維を巻いたボビンを回転させて
合成繊維を送出する送出手段と、前記送出手段から送出
された合成繊維に絹糸を付着させた複合糸を巻き取る巻
取手段と、前記送出手段と前記巻取手段を駆動する駆動
手段とを備え、前記送出手段は、前記ボビンを載置可能
な2本の並行な送出ローラで構成し、前記ボビンを、合
成繊維が該ボビンの上部位置から離れて送出されるよう
に前記送出ローラ上に載置することを特徴とする。請求
項4記載の本発明は、請求項3記載の複合糸の製造装置
において、前記ボビンを保持するボビンホルダーを設
け、前記ボビンホルダーは、前記ボビンの回転軸を挿入
可能な垂直方向の長孔を備えていることを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項4記載の複合糸の製造
装置において、2本の前記送出ローラ間の下方に、上方
に向かって突出可能なピストンを設け、前記ボビンホル
ダーは、前記ボビンと一時的に接触して前記ボビンの回
転を停止するストッパーを備え、前記ボビンは、前記ピ
ストンによって上方へ跳ね上げられたときに瞬時に回転
を停止し、その後にフリー状態となることを特徴とす
る。請求項6記載の本発明の複合糸の繰糸方法は、合成
繊維の周囲に繭糸を収束させ、前記繭糸が有するセリシ
ンを用いて前記合成繊維に前記繭糸を接着して複合糸と
し、前記複合糸を小枠にて巻き取る複合糸の繰糸方法で
あって、前記小枠周囲の雰囲気温度を56℃〜70℃と
したことを特徴とする。請求項7記載の本発明の複合糸
の繰糸方法は、合成繊維の周囲に繭糸を収束させ、前記
繭糸が有するセリシンを用いて前記合成繊維に前記繭糸
を接着して複合糸とし、前記複合糸を小枠にて巻き取る
複合糸の繰糸方法であって、前記小枠に巻き取られる前
記複合糸の表面温度を54℃〜69℃としたことを特徴
とする。請求項8記載の本発明の複合糸の繰糸方法は、
合成繊維の周囲に繭糸を収束させ、前記繭糸が有するセ
リシンを用いて前記合成繊維に前記繭糸を接着して複合
糸とする複合糸の繰糸装置であって、前記繰糸装置の本
体下部の前方に、前記合成繊維を巻いたボビンを回転さ
せて前記合成繊維を上方に送出する送出ローラを設け、
前記送出ローラの後方に光源を設けたことを特徴とす
る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明による第1の実施の形態
は、送出手段と巻取手段とを異なる速度で駆動可能な駆
動手段とを備え、この駆動手段は、送出手段と巻取手段
との速度比を一定に保持した状態で、速度を変更可能な
構成とした複合糸の製造装置である。本実施の形態によ
れば、送出手段と巻取手段とを異なる速度で駆動可能な
ため、送出手段の速度よりも巻取手段の速度を速くする
ことができ、送出手段から送出される合成繊維に張力を
加えることができる。従って、本製造装置は、絹糸には
張力をかけず、合成繊維だけに張力をかけた状態で複合
糸を製造することができる。また、本製造装置の駆動手
段は、送出手段と巻取手段との速度比を一定に保持した
状態で、速度を変更可能な構成としているので、回転速
度を変更しても、合成繊維の張力を一定に保った状態で
複合糸を製造することができる。従って、例えば、本製
造装置の立ち上げ時の糸切れ等が多発する不安定な状態
では、低速で運転を行い、安定した状態では、生産性を
高めるために高速で運転することができ、安定した生産
を実現することができる。
【0007】本発明による第2の実施の形態は、送出手
段と巻取手段とを一定の速度比で駆動するとともに、運
転開始からの所定時間は、回転数を徐々に上げる複合糸
の製造方法である。このように、送出手段と巻取手段と
の速度比を一定に保持した状態で速度を変更可能として
いるので、回転速度を変更しても、合成繊維の張力を一
定に保った状態で複合糸を製造することができる。従っ
て、運転開始からの所定時間は、回転数を徐々に上げる
ことによって、運転立ち上げ時の糸切れ等が多発する不
安定な状態では、低速で運転を行い、安定した状態で
は、生産性を高めるために高速で運転することができ、
安定した生産を実現することができる。
【0008】本発明による第3の実施の形態は、送出手
段を、ボビンを載置可能な2本の並行な送出ローラで構
成した複合糸の製造装置である。本実施の形態によれ
ば、送出ローラ上に載置するだけでボビンを駆動するこ
とができるため、ボビンの設置や交換が容易になるだけ
でなく、異常時に、ボビンへの駆動伝達を迅速に中断す
ることができる。また、巻取手段側の異常によって合成
繊維に大きな張力が加わる場合や速度むらが発生して
も、ボビンが送出ローラ上でスリップすることで、糸切
れや張力の大きな変動を防止することができる。また、
ボビンに巻かれた合成繊維の巻数が変化しても、常にボ
ビンの自重によって送出ローラと接触しているため、巻
数の変化に伴う伝達力の変化が生じにくい。また、ボビ
ンを合成繊維が該ボビンの上部位置から離れて送出され
るように送出ローラ上に載置することで、送出される合
成繊維が送出ローラとボビンとの間に挟まれることがな
くなる。従って、巻取手段側の異常によって合成繊維に
大きな張力が加わる場合や速度むらが発生しても、糸切
れや張力の大きな変動の発生を防止することができる。
【0009】本発明による第4の実施の形態は、第3の
実施の形態による複合糸の製造装置において、ボビンを
保持するボビンホルダーに、ボビンの回転軸を挿入可能
な垂直方向の長孔を設けたものである。本実施の形態
は、ボビンホルダーにこのような長孔を設けることで、
ボビンへの合成繊維の巻数が減少しても送出ローラとの
確実な接触を保持することができる。また、ボビンを上
方へ移動させることで、送出ローラから容易に離すこと
も可能となる。
【0010】本発明による第5の実施の形態は、第6の
実施の形態による複合糸の製造装置において、2本の送
出ローラ間の下方に、上方に向かって突出可能なピスト
ンを設けるとともに、ボビンホルダーに、ボビンと一時
的に接触してボビンの回転を停止するストッパーを設
け、このボビンは、ピストンによって上方へ跳ね上げら
れたときに瞬時に回転を停止し、その後にフリー状態と
なるものである。本実施の形態は、このようなピストン
と、ストッパーを有するボビンホルダーを設けること
で、ボビンへの送出ローラの駆動力伝達を迅速に停止す
るとともに、送出ローラから離れた後にも慣性力によっ
て回転しているボビンの回転も即座に停止することがで
きる。また本実施の形態によれば、更に回転を停止した
ボビンは、ストッパーによる拘束を受けることなく、フ
リー状態となるため、異常発生時の修復を容易に行うこ
とができる。
【0011】本発明による第6の実施の形態は、小枠周
囲の雰囲気温度を56℃〜70℃とした複合糸の繰糸方
法である。本実施の形態は、小枠周囲の雰囲気温度をこ
のような範囲に設定することで、合成繊維からの繭糸の
糸離れを防止することができるとともに、複合糸同士の
固着現象を防止することができる。従って、本実施の形
態によれば、合成繊維の周囲に、繭糸が有するセリシン
を用いて、繭糸を収束させた状態で確実に接着して複合
糸とすることができる。
【0012】本発明による第7の実施の形態は、小枠に
巻き取られる複合糸の表面温度を54℃〜69℃とした
複合糸の繰糸方法である。本実施の形態は、小枠に巻き
取られる複合糸の表面温度をこのような範囲に設定する
ことで、合成繊維からの繭糸の糸離れを防止することが
できるとともに、複合糸同士の固着現象を防止すること
ができる。従って、本実施の形態によれば、合成繊維の
周囲に、繭糸が有するセリシンを用いて、繭糸を収束さ
せた状態で確実に接着して複合糸とすることができる。
【0013】本発明による第8の実施の形態は、繰糸装
置本体下部の前方に、合成繊維を巻いたボビンを回転さ
せて合成繊維を上方に送出する送出ローラを設け、送出
ローラの後方に光源を設けた複合糸の繰糸装置である。
本実施の形態は、このような位置に光源を設けること
で、合成繊維を光らせることができる。従って、ボビン
から送出される合成繊維が糸切れを生じていないかの確
認や、糸切れが発生したときの修復作業が容易になり、
複合糸の生産性を高めることができる。
【0014】
【実施例】以下本発明の一実施例を繰糸装置を示す図1
に基づいて説明する。図1は、同実施例における複合糸
の繰糸装置の概略構成を示す側面図である。同図に示す
ように、繰糸装置本体10は、合成繊維1を送出する送
出手段20、繭糸2を供給する集緒手段30、集緒手段
30で集束された合成繊維1と繭糸2とを撚合わせるケ
ンネル部40、このケンネル部40を通過した複合糸3
に油を付着させるオイリング部50、複合糸3を巻き取
る巻取手段60、巻取手段60の周囲の雰囲気温度を制
御する熱源部70、送出手段20と巻取手段60とを駆
動する駆動手段80、合成繊維1の送り出しを停止する
停止手段90を備えている。ここで、合成繊維1として
は、ナイロン等の熱可塑性フィラメント糸でもよいが、
ポリウレタンフィラメント糸のように、絹糸に対して大
きな破断伸度を有したものであれば、合成繊維1に大き
な引っ張り力を加えた状態で絹糸を付着させることがで
きる。
【0015】繰糸装置本体10は、集緒手段30、ケン
ネル部40、巻取手段60、及び停止手段90を、横方
向に複数組並設し、複合糸3を同時に複数本繰糸できる
ように構成されている。一方、送出手段20、オイリン
グ部50、熱源部70、及び駆動手段80は、横方向に
連続して設けられている。このように一部の手段を共通
させることで量産化を図ることができる。なお、送出手
段20、オイリング部50、熱源部70、及び駆動手段
80は、繰糸されるそれぞれの複合糸毎に別々に設けて
もよく、それぞれの複合糸毎にそれぞれの手段を独立し
て有している場合には、異なる種類の複合糸を同時生産
できる。送出手段20は、ボビン4を載置可能なよう
に、2本の送出ローラ21,22を横方向に並行に配設
している。ここで合成繊維1は、ボビン4に巻かれてい
る。集緒手段30は、複数の繭玉5から引き出された繭
糸2を合成繊維1の周囲に集束させる接緒器31と、内
部に水を貯えて繭玉5を泳がす繰糸槽32を備えてい
る。また、この繰糸槽32の前方には、供給用の繭玉5
を保管する給繭器33を備えている。
【0016】ケンネル部40は、上鼓車41と下鼓車4
2とを備え、この上鼓車41と下鼓車42とによって、
複合糸3をループ状に配置して撚掛け部43を形成して
いる。ここで、上鼓車41は、繰糸装置本体10に取り
付けた第一のアーム41Aの接合部41Bに前方へ突出
させた第二のアーム41Cに取り付けている。なお、従
来構成では、この上鼓車41は、第一のアーム41Aの
接合部41Bに取り付けているが、このように第二のア
ーム41Cを追加することで、撚掛け部43の長さを長
くすることができる。この撚掛け部43の長さは、13
センチメートル以上であることが好ましく、15センチ
メートル以上確保することがより好ましい。 オイリン
グ部50は、横方向に配置されたオイリングローラ51
やこのオイリングローラ51の下部に配置されたオイル
受け52の他に、図示しないが、このオイル受け52に
油を供給する油供給装置やオイリングローラ51を回転
駆動するローラ駆動装置を備えている。
【0017】巻取手段60は、小枠61と、この小枠6
1に駆動手段80の駆動を伝える回転軸62を備えてい
る。小枠61は、それぞれの複合糸3毎に設けられてい
るが、回転軸62は、横方向に連続して設けられてい
る。ここで小枠61は、端面は複数本のリブ61Aによ
り、また外周面は複数本の連結部61Bにより構成され
ている。このとき、連結部61Bは、35本のものを用
いている。ここで連結部61Bは、30本以上のものを
用いることが好ましい。連結部61Bの本数を30本以
上とすることで、隣り合う連結部61B間における、巻
き取られる複合糸3の角度が小さくなる。従って、巻き
取り時に、複合糸3の連結部61Bへの押圧力を弱める
ことができ、複合糸3同士の固着を防止することができ
る。熱源部70は、小枠61と乾糸カバー71との間に
ヒータ72を設けることで構成している。ここで乾糸カ
バー71は、横方向に連接して配置されたそれぞれの小
枠61の後方、上方、及び前方上部を覆っている。ここ
で、ヒータ72は、温水又は蒸気を通す暖管を、小枠6
1の上方に3本、小枠61の下方に2本配置して構成し
ている。このように暖管を少なくとも小枠61の上方と
下方に配置することで、小枠61の全周をより均一に加
熱することができる。
【0018】次に、駆動手段80について、図2を用い
て説明する。駆動手段80は、送出手段20を駆動する
駆動モータ81、巻取手段60を駆動する駆動モータ8
2、これら駆動モータ81,82のそれぞれの速度を制
御する回転数制御部83、この回転数制御部83に速度
変更を指示する回転数変更部84、回転数制御部83に
速度比を指示する回転比設定部85から構成される。こ
こで、回転数変更部84は、駆動モータ81と駆動モー
タ82との速度比を一定に保持した状態で、速度変更を
指示するものである。具体的には、運転開始時には低速
で回転を指示し、その後段階的に速度を増すように指示
する。回転比設定部85は、駆動モータ81と駆動モー
タ82との速度比を設定するものである。具体的には、
送出手段20から送出される糸速をVm/分としたと
き、巻取手段60の糸速がVm/分より大きくなるよう
に、回転比設定部85によって、駆動モータ81と駆動
モータ82との速度比を設定する。巻取手段60の糸速
を2V〜5Vm/分となるように設定することがより好
ましい。回転数制御部83は、あらかじめ回転比設定部
85によって、駆動モータ81と駆動モータ82との速
度比を設定しておき、運転時には、必要に応じて回転数
変更部84によって回転数が変更される。なお、駆動モ
ータ81と駆動モータ82とは、必ずしも別のモーター
で構成する必要はなく、一つの駆動モータを用いて減速
手段によって速度比を設定するものであってもよい。
【0019】次に、停止手段90について、図3を用い
て説明する。停止手段90は、ピストン91を内部に備
えたエアシリンダ92と、このエアシリンダ92を動作
させるための電磁バルブ93と、エアシリンダ92にガ
スを供給するエア管94とを備えている。このエアシリ
ンダ92は、ボビン4の下方に配置されており、ピスト
ン91の突出により、このボビン4を上方へ跳ね上げる
ように構成されている。エア管94内には、図示しない
コンプレッサにより、繰糸装置10の運転中には高圧ガ
スが供給されている。一方、ボビン4は、繰糸装置10
の基台11に固定された固定側ボビンホルダー12と、
取り外し可能で高さ方向の寸法を変更可能な設置側ボビ
ンホルダー13とによって、回動可能に保持される。な
お、同図においては、図示を省略するが、このボビン4
は、図1に示すように送出ローラ21,22上に載置さ
れる。固定側ボビンホルダー12は、底部12Aと両側
部12Bとから略コの字状に形成され、底部12Aで基
台11に固定されている。またこの底部12Aには、孔
12Cを有し、エアシリンダ92が挿入されている。ま
た、両側部12Bは、上端を開放した溝12Dを備えて
いる。この溝12Dは、ボビン4の回転軸4Aを保持す
るものである。
【0020】設置側ボビンホルダー13は、固定側ボビ
ンホルダー12の両側部12Bに同一のものがそれぞれ
設けられる。なお、同図においては、説明の都合上、手
前側の設置側ボビンホルダー13を省略して表してい
る。この設置側ボビンホルダー13は、本体13Aと2
本の足13Bとより構成されている。足13Bの端部に
は、調整ねじ13Cが設けられており、本体13Aの高
さを調整可能としている。本体13Aは、略中央に下端
を開放した溝13Dを備えている。ここで、固定側ボビ
ンホルダー12に設けた溝12Dと、設置側ボビンホル
ダー13に設けた溝13Dとによって、長孔Dを構成し
ている。ボビン4の回転軸4Aは、この長孔D内を摺動
することができる。従って、ボビン4は、回転軸4Aが
摺動可能な長孔Dの範囲内において上下動させることが
できる。ここで、調整ねじ13Cによって長孔Dの高さ
寸法を変更することができる。設置側ボビンホルダー1
3の本体13Aには、更にストッパー13Eが設けられ
ている。このストッパー13Eは、溝13Dの両側部に
所定間隔を開けて設けられている。このストッパー13
Eの高さは、ボビン4が通常の動作位置では当接せず、
ピストン91の突出によって、ボビン4が跳ね上げられ
た時に当接するように配置されている。しかしボビン4
は、ピストン91によって支持され、送出ローラー2
1,22から離れている場合には、このストッパー13
Eにも当接しない。
【0021】なお、上記で説明した停止手段90の電磁
バルブ93の開閉動作は、図1に示すスイングローラ1
5の動作によって、リミットスイッチ15Aが作動する
ことによって行われる。またこのリミットスイッチ15
Aの作動によって、対応する小枠61も停止するように
構成されている。また、図1に示すように、合成繊維1
は、通糸管16を通って集緒手段30に供給される。こ
こで通糸管16は、繰糸槽32の底部を貫通し、その上
端は繰糸槽32内の水が流入しない位置まで、その下端
は合成繊維1が繰糸装置本体10に接触しない位置まで
突出して設けられている。また、送出ローラ21,22
の後方には、光源17が設けられている。この光源17
は、送出ローラ21,22上に載置されたボビン4から
導出される合成繊維1の存在を視覚的に認識可能にする
ものである。このような光源17は、送出ローラ21,
22の後方に設けることで、合成繊維1に光を反射させ
ることができる。なお、より好ましくは、後方上部がよ
い。光源17の光が直接視界に入ることを防止でき、さ
らに合成繊維1の反射光を認識しやすくなるためであ
る。
【0022】次に上記のように構成された繰糸装置本体
10の運転方法について説明する。まず、繰糸装置本体
10を運転する前に、暖管72に蒸気を通して、乾糸カ
バー71内の温度を上昇させ、小枠61を所定の温度に
加熱しておく。また、回転比設定部85によって、駆動
モータ81と駆動モータ82の速度比を設定しておく。
このとき、送出手段20から送り出される糸速をVm/
分としたとき、巻取手段60で巻き取られる糸速をV以
上、更には2V〜5Vm/分となるように駆動モータ8
1と駆動モータ82の速度比を設定することが好まし
い。より好ましくは、巻取手段60で巻き取られる糸速
を2V〜3Vm/分とする。このように巻取手段60の
糸速を送出手段20の糸速より大きくすることで、合成
繊維1に張力を加えた状態で繭糸2を付着させることが
できる。
【0023】上記のような設定及び準備が終了した後、
駆動モータ81と駆動モータ82の運転を開始する。こ
のとき、回転数変更部84からの信号によって、運転開
始時には低速で回転を開始する。このように運転開始時
に、低速運転を行うことにより、糸切れ等の不良発生を
少なくすることができる。運転開始後は、回転数変更部
84からの信号によって、速度を徐々に高めていく。こ
のとき、駆動モータ81と駆動モータ82の速度比は一
定の状態を保持している。そして、運転開始から所定時
間経過後に通常の運転速度とする。
【0024】次に、合成繊維1と繭糸2とが複合糸3と
なって、小枠61に巻き取られるまでの動作について説
明する。合成繊維1は、ボビン4から送り出される。こ
のときボビン4は、送出ローラ21,22によって回転
させられているが、巻き取り速度の方が送出速度よりも
速いため、実際には合成繊維1は、張力が加わった状態
で引っ張られている。このボビン4から引き出された合
成繊維1は、通糸管16内を通って、集緒器31に導か
れている。そして、この集緒器31で、合成繊維1の周
囲には、複数の繭糸2が付着する。ここで、繭糸2は、
繰糸槽32に浮遊させられている繭玉5から引き出され
ている。なお、繭糸2は多量の水分を含んだ状態にあ
る。このように繭糸2は、無撚の状態で合成繊維1の外
周に付着する。このようにして形成された複合糸3は、
上鼓車41と下鼓車42との間でループ状に移動し、撚
掛け部43にて、繭糸2が含んでいた水分が除去され
る。このとき撚掛け部43は、水分を十分に除去するた
めに所定長さ以上を確保することが好ましく、13cm
〜15cm程度確保していることが好ましい。繭糸2は
粘着性あるセリシンを多量に含んでいるため、繭糸2は
合成繊維1の外周に接着される。そして、ストップレバ
ー15に設けられた鼓車等を経由し、オイリングローラ
51と接触させられた後、小枠61に巻き取られる。こ
のようにオイリングローラ51にて油分を複合糸3に付
着させることで、小枠61に巻き取られた時の複合糸3
同士の固着を防止している。なお、乾糸カバー71で覆
われた、小枠61の周囲の雰囲気温度は、56℃〜70
℃に保ち、小枠61に巻き取られる複合糸3の表面温度
を54℃〜69℃に保つことが好ましい。このような温
度条件に保つことで、複合糸3の糸離れを防止するとと
もに、複合糸3同士が固着することを防止することがで
きる。ここで、小枠61の周囲の雰囲気温度(乾糸部内
温度)と小枠61に巻き取られる複合糸3の表面温度に
ついての実験結果を表1に示す。ここで「糸離れ」と
は、複合糸3における合成繊維1と繭糸2との接着状態
を意味し、表1における「糸離れ」の欄において、二重
丸印はほとんど完全に接着状態にあるものを、一重丸印
はわずかに糸離れがあるものの支障無い程度の良好なも
のを、三角印は多少の糸離れを生じているものを、ばつ
印はかなりの糸離れを生じているものを示している。
「固着」と「糸切れ」については、小枠61から複合糸
3を巻き出すときに、複合糸3同士が接着しているか否
か、又はこの固着によって複合糸が切断してしまうか否
かの状態を示している。従って、表1における「固着」
と「糸切れ」の欄において、二重丸印はほとんど「固
着」も「糸切れ」も生じないものを、一重丸印はわずか
に「固着」や「糸切れ」の可能性があるものの支障無い
程度の良好なものを、三角印は多少の「固着」や「糸切
れ」の可能性があるものを、ばつ印は「固着」や「糸切
れ」現象が実際に生じているものを示している。
【0025】
【表1】
【0026】次に、上記のような複合糸3の繰糸中に、
糸切れや糸の引っかかり等による不良が発生した場合に
ついて説明する。繰糸中に、糸切れや糸の引っかかりが
生じたときには、ストップレバー15の先端が上方へ移
動し、このストップレバー15の動作をリミットスイッ
チ15Aが検知することにより異常を検知する。このリ
ミットスイッチ15Aによって異常を検知すると、対応
するボビン4及び小枠61を停止する。このとき、駆動
手段80は、併設された複数の装置を動作させているた
めに停止しない。小枠61は、図示しないがそれぞれの
小枠61毎に設けられたブレーキによって停止する。
【0027】以下にボビン4の停止動作について、図3
を用いて説明する。リミットスイッチ15Aの検知によ
り、電磁バルブ93に信号が送られ、電磁バルブ93の
弁が開放する。従って、エア管94内のガスがエアシリ
ンダ92内に導かれ、ピストン91が突出する。このピ
ストン91は、ボビン4を下部から押圧する。このと
き、ボビン4の回転軸4Aは、固定側ボビンホルダー1
2の溝12Dと設置側ボビンホルダー13の溝13Dに
よって形成される垂直方向に長い長孔Dによって保持さ
れている。従って、ボビン4は、ピストン91によっ
て、下部から押圧されることによって、上方へ押し上げ
られる。なお、ピストン91は瞬間的に突出するため、
ボビン4は跳ね上げられる。跳ね上げられたボビン4
は、慣性力によって回転を継続しようとする力が働く
が、跳ね上げられることによる上方への力でストッパー
13Eに瞬時に当接するため、ボビン4は跳ね上げら
れ、ストッパー13Eに当接した瞬間に回転力を失う。
従って、合成繊維1が不要に導き出されることがない。
跳ね上げられたボビン4は、その後、突出状態にあるピ
ストン91上に載置されるため、送出ローラ21,22
からは、離れた状態に保持される。上記のように、異常
を検知した時には、小枠61及びボビン4は、瞬時に停
止し、特にボビン4から不要な合成繊維1が導き出され
ることもない。また、ボビン4は、ピストン91上に載
置された状態で停止しているので、合成繊維1を必要に
応じて引き出すことも容易であり、保守点検を容易に行
うことができる。
【0028】ここで、ボビン4の交換作業の方法につい
て説明する。一対の設置側ボビンホルダー13を、それ
ぞれ上方へ移動させて、固定側ボビンホルダー12から
取り外す。固定側ボビンホルダー12の溝12Dは上方
が開放されているので、ボビン4を上方へ移動させ、固
定側ボビンホルダー12から取り外す。そして新たなボ
ビン4を逆の手順で固定側ボビンホルダー12に設置し
た後、設置側ボビンホルダー13を取り付ける。なお、
ボビン4の種類が変更された場合など、例えばボビン4
に巻かれた合成繊維1の厚みが異なる場合などは、設置
側ボビンホルダー13の調整ねじ13Cによって設置側
ボビンホルダー13の高さを変更する。本実施例のよう
に、繰糸工程において、巻き取り側の糸速を送出側の糸
速より速くして、合成繊維に張力を加えた状態で繭糸を
付着させて複合糸をとすることにより、糸離れのほとん
どない複合糸を得ることができ、その後の織編工程を安
定して行うことができる。またこの織編を精錬してセリ
シンを除去しても、合成繊維の周りを絹糸が被覆した状
態を確保することができる。なお、その後に一定の張力
を加えて引き延ばした状態でヒートセットを行うことに
よって、弾性力を有する絹製品を得ることができる。
【0029】なお、合成繊維に繭糸を付着させる時、又
は複合糸を得た後に、加撚又は合撚してもよい。また、
上記実施例は、繰糸工程において複合糸を製造する方法
について説明したが、必ずしも繰糸工程に限るものでは
なく、一旦繰糸した後に、複合糸を製造するものであっ
てもよい。また、本実施例ではセリシンを用いて接着す
る方法について説明したが、他の接着材料を用いても構
わない。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明は、絹糸と合成繊維
との複合糸、特に合成繊維の周囲に繭糸を収束させ、前
記繭糸が有するセリシンを用いて合成繊維に繭糸を接着
させた複合糸を安定して生産でき、また生産性を高める
ための製造装置、又は製造方法を提供することができ
る。また、このような複合糸の中でも特に、合成繊維に
張力を加えた状態で得られる複合糸の安定した生産、又
は生産性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における複合糸の繰糸装置の
概略構成を示す側面図
【図2】同実施例における駆動手段の制御を示すフロー
チャート
【図3】同実施例における停止手段を示す斜視図
【符号の説明】
1 合成繊維 2 繭糸 3 複合糸 4 ボビン 10 繰糸装置本体 12 固定側ボビンホルダー 12D 溝 13 設置側ボビンホルダー 13D 溝 13E ストッパー 20 送出手段 21 送出ローラ 22 送出ローラ 30 集緒手段 60 巻取手段 61 小枠 70 熱源部 80 駆動手段 90 停止手段 91 ピストン D 長孔
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D02G 3/36 D02G 3/36

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絹糸と合成繊維との複合糸の製造装置で
    あって、合成繊維を送出する送出手段と、前記送出手段
    から送出された合成繊維に絹糸を付着させた複合糸を巻
    き取る巻取手段と、前記送出手段と前記巻取手段とを異
    なる速度で駆動可能な駆動手段とを備え、前記駆動手段
    は、前記送出手段と前記巻取手段との速度比を一定に保
    持した状態で、速度を変更可能な構成としたことを特徴
    とする複合糸の製造装置。
  2. 【請求項2】 絹糸と合成繊維との複合糸の製造方法で
    あって、合成繊維を送出する送出手段と、前記送出手段
    から送出された合成繊維に絹糸を付着させた複合糸を巻
    き取る巻取手段と、前記送出手段と前記巻取手段とを異
    なる速度で駆動可能な駆動手段とを備え、前記駆動手段
    によって、前記送出手段と前記巻取手段とを一定の速度
    比で駆動するとともに、運転開始からの所定時間は、回
    転数を徐々に上げることを特徴とする複合糸の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 絹糸と合成繊維との複合糸の製造装置で
    あって、合成繊維を巻いたボビンを回転させて合成繊維
    を送出する送出手段と、前記送出手段から送出された合
    成繊維に絹糸を付着させた複合糸を巻き取る巻取手段
    と、前記送出手段と前記巻取手段を駆動する駆動手段と
    を備え、前記送出手段は、前記ボビンを載置可能な2本
    の並行な送出ローラで構成し、前記ボビンを、合成繊維
    が該ボビンの上部位置から離れて送出されるように前記
    送出ローラ上に載置することを特徴とする複合糸の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 前記ボビンを保持するボビンホルダーを
    設け、前記ボビンホルダーは、前記ボビンの回転軸を挿
    入可能な垂直方向の長孔を備えていることを特徴とする
    請求項3記載の複合糸の製造装置。
  5. 【請求項5】 2本の前記送出ローラ間の下方に、上方
    に向かって突出可能なピストンを設け、前記ボビンホル
    ダーは、前記ボビンと一時的に接触して前記ボビンの回
    転を停止するストッパーを備え、前記ボビンは、前記ピ
    ストンによって上方へ跳ね上げられたときに瞬時に回転
    を停止し、その後にフリー状態となることを特徴とする
    請求項4記載の複合糸の製造装置。
  6. 【請求項6】 合成繊維の周囲に繭糸を収束させ、前記
    繭糸が有するセリシンを用いて前記合成繊維に前記繭糸
    を接着して複合糸とし、前記複合糸を小枠にて巻き取る
    複合糸の繰糸方法であって、前記小枠周囲の雰囲気温度
    を56℃〜70℃としたことを特徴とする複合糸の繰糸
    方法。
  7. 【請求項7】 合成繊維の周囲に繭糸を収束させ、前記
    繭糸が有するセリシンを用いて前記合成繊維に前記繭糸
    を接着して複合糸とし、前記複合糸を小枠にて巻き取る
    複合糸の繰糸方法であって、前記小枠に巻き取られる前
    記複合糸の表面温度を54℃〜69℃としたことを特徴
    とする複合糸の繰糸方法。
  8. 【請求項8】 合成繊維の周囲に繭糸を収束させ、前記
    繭糸が有するセリシンを用いて前記合成繊維に前記繭糸
    を接着して複合糸とする複合糸の繰糸装置であって、前
    記繰糸装置の本体下部の前方に、前記合成繊維を巻いた
    ボビンを回転させて前記合成繊維を上方に送出する送出
    ローラを設け、前記送出ローラの後方に光源を設けたこ
    とを特徴とする複合糸の繰糸装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103603061A (zh) * 2013-12-02 2014-02-26 上林海润丝业有限公司 一种改进的缫丝机
CN113247701A (zh) * 2021-05-21 2021-08-13 江西钱皇丝绸制品有限公司 一种蚕丝生产用蚕丝卷绕装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103603061A (zh) * 2013-12-02 2014-02-26 上林海润丝业有限公司 一种改进的缫丝机
CN113247701A (zh) * 2021-05-21 2021-08-13 江西钱皇丝绸制品有限公司 一种蚕丝生产用蚕丝卷绕装置
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