JP2000226585A - 難燃剤 - Google Patents

難燃剤

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JP2000226585A
JP2000226585A JP11344448A JP34444899A JP2000226585A JP 2000226585 A JP2000226585 A JP 2000226585A JP 11344448 A JP11344448 A JP 11344448A JP 34444899 A JP34444899 A JP 34444899A JP 2000226585 A JP2000226585 A JP 2000226585A
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flame
flame retardant
retardant
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layered compound
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JP11344448A
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English (en)
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Taiichi Sakatani
泰一 阪谷
Koji Yamatsuta
浩治 山蔦
Toshiya Kuroda
俊也 黒田
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Sumika Plastech Co Ltd
Original Assignee
Sumika Plastech Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境に対する悪影響の少ない非ハロゲン
系の難燃剤であり、かつ得られる成形品の機械的性質等
を低下させることの少ない難燃剤および難燃化方法を提
供すること。 【解決手段】 無機層状化合物を含有することを特徴と
する難燃剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は難燃剤、可燃性の成
形品を難燃化するためのコーティング液およびそれらを
用いた物品の難燃化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、可燃性の樹脂等を難燃化する難燃
剤としては、ハロゲン原子、リン原子、窒素原子を含む
化合物が有効であることが知られており、またハロゲン
原子を含有する難燃剤と難燃助剤として三酸化アンチモ
ン、五酸化アンチモン等のアンチモン化合物を併用する
と相乗的に優れた難燃化効果が得られることも良く知ら
れている。また最近では非ハロゲン系の難燃剤として水
酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の含水無機化
合物も広く用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらハロゲン
原子、特に塩素、臭素を含む難燃剤は難燃性付与の効果
は高いものの、光、特に紫外線によりハロゲンラジカル
が発生するため、含ハロゲン原子含有難燃剤を樹脂に配
合した場合、樹脂の劣化が起こったり、また燃焼時に腐
食性のハロゲン含有ガスが多量に発生したりする等の問
題があった。また含水無機化合物は難燃性付与効果は小
さく、樹脂等に対して多量に添加する必要があり、さら
に多量の添加によって含水無機化合物含有樹脂組成物か
ら得られる成形品の機械的性質等が大きく低下するとい
う問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者等は、環
境に対する悪影響の少ない非ハロゲン系の難燃剤であっ
て、かつ、得られる成形品の機械的性質等を低下させる
ことの少ない難燃剤およびそれを用いた物品の難燃化方
法を提供すべく鋭意検討した結果、本発明に至った。即
ち本発明は、無機層状化合物を含有することを特徴とす
る難燃剤を提供する。この難燃剤において、無機層状化
合物が膨潤性無機層状化合物であるものが好ましい。ま
た、前記難燃剤は、高水素結合性樹脂を含有しているも
のが好ましく、その高水素結合性樹脂としては、ポリビ
ニルアルコールまたはその変性体が好ましい。また、本
発明は、前記難燃剤を含有する難燃性成形体を提供す
る。更に本発明は、前記難燃剤からなる難燃被膜を有す
る難燃性成形品を提供する。更に本発明は、前記難燃剤
を含有するコーティング液を提供する。更に本発明は、
前記難燃剤を含有するコーティング液を成形品に塗布
し、その表面に難燃被膜を形成させることを特徴とする
成形品の難燃化方法を提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる無機層状化合
物とは、単位結晶層が互いに積み重なって層状構造を有
している無機化合物である。かかる無機層状化合物は、
通常、劈開性を有しており、本発明の難燃剤には、粒径
が10μm以下、アスペクト比が10〜10,000の
範囲内のものとして、劈開した状態で含まれる。また、
後述するように、本発明の難燃剤からなる難燃被膜を形
成する場合は、無機層状化合物の粒径が3μm以下であ
れば該被膜の透明性がより良好となり、さらに粒径が1
μm以下であれば、透明性が特に重視される用途により
好ましく用いることができる。なお上記アスペクト比
は、特開平6−93133号公報に記載の方法により求
めることができる。アスペクト比が大きいほど、燃焼条
件で空気と可燃性ガスの間の遮断効果が高くなり好まし
いことが多い。かかる観点からアスペクト比としては3
0〜5000が好ましく、200〜3000がより好ま
しい。
【0006】上記無機層状化合物の具体例としては、例
えば、グラファイト、リン酸塩系誘導体型化合物(リン
酸ジルコニウム系化合物等)、カルコゲン化物、粘土鉱
物、ハイドロタルサイト類化合物およびその類似化合物
を挙げることができる。上記カルコゲン化物とは、周期
率表のIV族(Ti,Zr,Hf)、V族(V,Nb,
Ta)およびVI族(Mo,W)のジカルコゲン化物で
あって、化学式MX2(但し、式中、Mは上記IV族な
いしVI族の元素を表し、Xはカルコゲン(S,Se,
Te)を表す)で示される化合物である。
【0007】無機層状化合物は、一種類のみを用いても
よく、適宜二種類以上を混合して用いてもよい。無機層
状化合物のなかでも、後述するような無機層状化合物を
含有するコーティング液(難燃化コーティング液)を成
形品の表面に塗布し難燃性の被膜を形成させる難燃化方
法を採用する場合は、難燃化効率の観点から、難燃化コ
ーティング液(後述)に用いられる分散媒中で膨潤また
は劈開する性質を有する無機層状化合物、すなわち膨潤
性無機層状化合物が好ましく、分散媒中で劈開する性質
(溶媒により膨潤し、かつ劈開する性質)を有するもの
がより好ましい。
【0008】上記無機層状化合物のうち、分散媒中で膨
潤または劈開する無機層状化合物としては、膨潤性また
は劈開性を有する粘土鉱物やハイドロタルサイト類化合
物およびその類似化合物が特に好ましく用いられる。膨
潤性または劈開性を有する粘土鉱物(以下、膨潤・劈開
性粘土鉱物と称する場合もある)は、一般に、シリカ
の四面体層の上部に、アルミニウムやマグネシウム等を
中心金属とした八面体層を有する2層構造を有するタイ
プと、シリカの四面体層が、アルミニウムやマグネシ
ウム等を中心金属とした八面体層を両側から狭んでなる
3層構造を有するタイプに分類される。前者の2層構
造タイプとしては、カオリナイト族およびアンチゴライ
ト族等の粘土鉱物が挙げられる。後者の3層構造タイ
プとしては、層間カチオンの数によってスメクタイト
族、バーミキュライト族、およびマイカ族等の粘土鉱物
が挙げられる。
【0009】これら粘土鉱物としては、より具体的に
は、カオリナイト、ディッカイト、ナクライト、ハロイ
サイト、アンチゴライト、クリソタイル、パイロフィラ
イト、モンモリロナイト、バイデライト、ノントロナイ
ト、サポナイト、ソーコナイト、スチブンサイト ヘク
トライト、テトラシリリックマイカ、ナトリウムテニオ
ライト、白雲母、マーガライト、タルク、バーミキュラ
イト、金雲母、ザンソフィライト、緑泥石等が挙げられ
る。また、これら粘土鉱物を有機物で処理したもの(朝
倉書店、「粘土の事典」参照;以下、有機修飾粘土鉱物
と称する場合もある)も用いることができる。
【0010】膨潤・劈開性粘土鉱物の中でも、より膨潤
または劈開しやすいという観点から、スメクタイト族、
バーミキュライト族、およびマイカ族の粘土鉱物が好ま
しく、スメクタイト族がより好ましい。上記スメクタイ
ト族の粘土鉱物としては、具体的には、例えば、モンモ
リロナイト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイ
ト、ソーコナイト、スチブンサイト、ヘクトライトが挙
げられる。
【0011】ハイドロタルサイト類化合物およびその類
似化合物とは、粘土鉱物の層間イオンがかカチオンであ
るのに対してアニオンであるところが特徴的であり、具
体的には、例えば、下記式で表されるものが例示でき
る。まず、ハイドロタルサイト類化合物としては、下記
式(I): M2+ 1-xAl3+ x(OH-2(A1 n-x/n・mH2O (I) (式中、M2+は2価金属イオンであり、A1 n-はn価の
アニオンであり、x、mおよびnは、0<x<0.5、
0≦m≦2、1≦nという条件を満たす。)で示される
化合物が挙げられる。M2+としては、Mg2+、Ca2+
Zn2+などが例示される。n価の陰イオンは特に限定さ
れず、例えばCl-、Br-、I-、NO3 -、ClO4 -、SO
4 2-、CO3 2-、SiO3 2-、HPO4 3-、HBO4 3-、P
4 3-、Fe(CN)6 3-、Fe(CN)6 4-、CH3CO
O-、C64(OH)COO-、(COO)2 2-、テレフ
タル酸イオン、ナフタレンスルホン酸イオン等の陰イオ
ンや、特開平8−217912に記載のポリ珪酸イオン
やポリ燐酸イオン等が挙げられる。具体的には、例え
ば、天然ハイドロタルサイトやアルカマイザー DHT
−4A(商品名、協和化学工業製)のような合成ハイド
ロタルサイトが挙げられる。
【0012】ハイドロタルサイト類似化合物としては、
例えば、特開平5−179052号公報に開示された下
記式(II): Li+(Al3+2(OH-6・(A2 n-1/n・mH2O (II) (式中、A2 n-はn価の陰イオンであり、mおよびn
は、0≦m≦3、1≦nという条件を満たす)で示され
る化合物が挙げられる。n価の陰イオンは、特に限定さ
れないが、例えば、上記式(I)の化合物におけるA1
n-と同様の陰イオンが挙げられる。
【0013】また、WO97/00828に開示された
下記式(III): [(Li+ (1-x)2+ x)(Al3+)2(OH-)6]2(Siy(2y+1) 2-)(1+x)・mH2O (III) (式中、M2+は2価の金属イオンであり、m、xおよび
yは、0≦m<5、0≦x<1、2≦y≦4という条件
を満たす)で表わされる化合物、さらには特開平8−2
17912号公報に開示された下記式(IV): [(Li+ (1-x)2+ x)(Al3+2(OH-62(A3 n-2(1+x)/n・mH2O (IV) (式中、M2+は2価の金属イオンであり、A3 n-はn価
の陰イオンであり、m、xおよびnは、0≦m<5、
0.01≦x<1、1≦nという条件を満たす)で表わ
される化合物等も例示できる。なお、式(III)および
(IV)におけるM2+としては、Mg2+、Ca2+、Zn2+
などが例示される。上記式(III)および(IV)で表さ
れる化合物はハイドロタルサイト類似化合物の中でもよ
り好ましい。
【0014】本発明の難燃剤は上記無機層状化合物を含
有するものであり、無機層状化合物の含有量が高いほど
難燃効果は高い。難燃効果の観点から、本発明の難燃剤
の無機層状化合物の含有量は1重量%以上が好ましく、
10重量%以上がさらに好ましい。また、本発明の難燃
剤は、無機層状化合物単独で構成されていてもよい。ま
た、本発明の難燃剤は無機層状化合物以外に一種類以上
の燃焼速度の比較的遅い樹脂を含有していてもよい。燃
焼速度の比較的遅い樹脂としては、例えば、ポリオレフ
ィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、アミド系樹脂、アク
リル系樹脂、スチレン系樹脂、アクリロニトリル系樹
脂、セルロース系樹脂、ハロゲン含有樹脂、水素結合性
樹脂、液晶樹脂、ポリフェニレンオキシド樹脂、ポリメ
チレンオキシド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリサル
ホン樹脂、ポリエーテルサルホン樹脂、ポリエーテルエ
ーテルケトン樹脂、また、不飽和ポリエステル樹脂、エ
ポキシ樹脂、フェノール樹脂などの熱硬化性樹脂が挙げ
られる。
【0015】上記樹脂の中でも難燃性付与効果の観点か
ら、架橋性官能基として水素結合性基またはイオン性基
を有する高水素結合性樹脂(後述)が好ましい。該高水
素結合性樹脂中の水素結合性基またはイオン性基の含有
量(両者を含む場合には両者の合計量)は、通常、20
モル%〜60モル%の範囲内であり、好ましくは30モ
ル%〜50モル%の範囲内である。これら水素結合性基
およびイオン性基の含有量は、例えば、核磁気共鳴(例
えば、1H−NMR、13C−NMR等)によって測定す
ることができる。
【0016】上記高水素結合性樹脂が有する水素結合性
基とは、具体的には、水酸基、アミノ基、チオール基、
カルボキシル基、スルホン酸基、燐酸基等が挙げられ
る。また、イオン性基としては、カルボキシレート基、
スルホン酸イオン基、燐酸イオン基、アンモニウム基、
ホスホニウム基等のイオン性基が挙げられる。これら水
素結合性基およびイオン性基のなかでも特に好ましい官
能基としては、水酸基、アミノ基、カルボキシル基、ス
ルホン酸基、カルボキシレート基、スルホン酸イオン
基、アンモニウム基が挙げられる。
【0017】かかる高水素結合性樹脂の具体例として
は、例えば、ポリビニルアルコール、多糖類、エチレン
−ビニルアルコール共重合体、ポリアクリル酸およびそ
のエステル類、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリスチレ
ンスルホン酸、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム、ポ
リエチレンイミン、ポリアリルアミンおよびその4級ア
ンモニウム塩、ポリビニルチオール、ポリグリセリン等
が挙げられる。
【0018】上記のポリビニルアルコール(PVA)は
通常、ビニルエステル重合体等のエステル部分の加水分
解またはエステル交換またはビニルエーテル重合体のエ
ーテル部分を加水分解して得られるケン化物であり、例
えば、酢酸ビニル重合体の酢酸エステル部分をケン化し
て得られるポリマー;トリフルオロ酢酸ビニル重合体、
ギ酸ビニル重合体、ピバリン酸ビニル重合体、t−ブチ
ルビニルエーテル重合体、トリメチルシリルビニルエー
テル重合体等をケン化して得られるポリマー;等が挙げ
られる。(PVAの詳細については、例えば、ポバール
会編の「PVAの世界」(1992年、(株)高分子刊
行会);「ポバール」(1981年、(株)高分子刊行
会、長野等著);等を参照)
【0019】上記PVAのケン化率は、70モル%以上
であることが好ましく、85モル%以上であることがよ
り好ましく、98モル%以上であることが特に好まし
く、完全ケン化物であることが最も好ましい。また、上
記PVAの重合度は、100〜20000の範囲内であ
ることが好ましく、200〜5000、さらには200
〜3000の範囲内であることがより好ましい。上記P
VAとしては、本発明の効果が阻害されない限り、後述
するような少量の共重合モノマーで変性された変性体で
あってもよい。
【0020】多糖類は、種々の単糖類の縮重合によって
合成される高分子であり、該高分子に化学修飾を施した
ものであってもよい。多糖類としては、具体的には、例
えば、セルロース;ヒドロキシメチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース
等のセルロース誘導体;アミロース;アミロペクチン;
プルラン;カードラン;ザンタン;キチン;キトサンが
挙げられる。
【0021】また、エチレン−ビニルアルコール共重合
体(EVOH)としては、ビニルアルコール分率が40
モル%〜80モル%の範囲内のものが好ましく、ビニル
アルコール分率が45モル%〜75モル%の範囲内のも
のが特に好ましい。該EVOHのメルトインデックス
(MI)は、特に限定されるものではないが、温度19
0℃、荷重2160gの条件下で、0.1g/10分〜
50g/10分であることが好ましい。上記のEVOH
は、本発明の効果が阻害されない限り、後述するような
少量の共重合モノマーで変性された変性体であってもよ
い。
【0022】高水素結合性樹脂のなかでも、PVAおよ
びその変性体、EVOHおよびその変性体、および多糖
類が特に好適である。
【0023】PVAの変性体およびEVOHの変性体と
は、それぞれ、PVAおよびEVOHの製造過程におい
てビニルエステルとして例えば酢酸ビニル単量体を用い
た場合、酢酸ビニル単量体と、これと共重合可能な他の
不飽和単量体、例えばエチレン、プロピレン、α−ヘキ
セン、α−オクテン等のオレフィン類や、(メタ)アク
リル酸、クロトン酸、(無水)マレイン酸、フマル酸、
イタコン酸等の不飽和酸、およびそのアルキルエステル
やアルカリ塩類、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン
酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン
酸等のスルホン酸含有単量体およびそのアルカリ塩類、
ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチル
アミノエチル(メタ)アクリレートや、トリメチル−2
−(1−(メタ)アクリルアミド−1,1−ジメチルエ
チル)アンモニウムクロリド、トリメチル−3−(1−
(メタ)アクリルアミドプロピル)アンモニウムクロリ
ド、1−ビニル−2−エチルイミダゾール、その他4級
化可能なカチオン性単量体、スチレン、アルキルビニル
エーテル、(メタ)アクリルアミド等の単量体との共重
合体が挙げられる。
【0024】これら共重合成分の比率は特に限定される
ものではないが、PVAまたはEVOH変性体中のビニ
ルアルコール単位に対し、50モル%以下が好ましく、
30モル%以下がより好ましく、その共重合の形態はラ
ンダム共重合、ブロック共重合、グラフト共重合等、任
意の形態が可能である。
【0025】これら変性体のうち、カルボン酸単位が連
続して重合したポリカルボン酸成分を共重合中に含むい
わゆるブロック共重合体が特に好適に用いられ、該カル
ボン酸成分がメタクリル酸であるものが特に好ましい。
さらに、かかるブロック共重合体は、変性体中のポリビ
ニルアルコール鎖の片末端にポリアクリル酸鎖が延長さ
れたようなA−B型ブロック共重合体である場合が特に
好ましく、ポリビニルアルコールブロック成分(a)と
ポリアクリル酸ブロック成分(b)の重量比(a)/
(b)が50/50〜95/5である場合が好ましく、
60/40〜90/10である場合において特に好まし
い。また、分子内にシリル基を有する化合物の少なくと
も一種で変性されたビニルエステル系重合体ケン化物も
好ましい。
【0026】PVAやEVOH等のビニルアルコール系
重合体のシリル基変性体を得る方法としては、分子内に
シリル基を有する化合物を常法によって得られたビニル
アルコール系重合体(またはその変性体)に反応させて
シリル基を重合体に導入する方法、ビニルアルコール系
重合体(またはその変性体)の末端を活性化し、分子内
にシリル基を有する不飽和単量体を重合体末端に導入す
る方法、分子内にシリル基を有する不飽和単量体をビニ
ルアルコール系重合体(またはその変性体)にグラフト
共重合せしめる方法等、ビニルアルコール系重合体(ま
たはその変性体)の変性による方法;ビニルエステル系
単量体と分子内にシリル基を有する不飽和単量体とから
共重合体を得、これをケン化する方法;シリル基を有す
るメルカプタン等の存在下でビニルエステルを重合し、
これをケン化して末端にシリル基を導入する方法などが
有効に用いられる。
【0027】これらの方法で得られるシリル基変性体と
しては、結果的にその分子内にシリル基を有するもので
あればよいが、分子内に含有されるシリル基にアルコキ
シル基あるいはアシロキシル基およびこれらの加水分解
物であるシラノール基またはその塩等の反応性置換基を
有しているものが好ましく、中でもシラノール基である
場合が特に好ましい。
【0028】これらのシリル基変性体を得るために用い
られる分子内にシリル基を有する化合物としては、例え
ば、トリメチルクロルシラン、ジメチルクロルシラン、
メチルトリクロルシラン、ビニルトリクロルシラン、ジ
フェニルジクロルシラン、トリエチルフルオロシラン等
のオルガノハロシラン、トリメチルアセトキシシラン、
ジメチルジアセトキシシラン等のオルガノシリコンエス
テル、トリメチルメトキシシラン、ジメチルジメトキシ
シラン等のオルガノアルコキシシラン、トリメチルシラ
ノール、ジエチルシランジオール等のオルガノシラノー
ル、N−アミエチルトリメトキシシラン等のアミノアル
キルシラン、トリメチルシリコンイソジシアネート等の
オルガノシリコンイソシアネートが挙げられる。これら
シリル基を有する化合物による変性度は用いられるシリ
ル基を有する化合物の種類、量、その他反応条件等によ
って任意に調節することができる。
【0029】また、ビニルエステル系単量体と分子内に
シリル基を有する不飽和単量体とからの共重合体をケン
化する方法において用いられる該不飽和単量体として
は、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシ
ラン等に代表されるようなビニルアルコキシシランやビ
ニルメチルジメトキシシラン、ビニルトリイソプロポキ
シシラン等に代表されるようなビニルアルコキシシラン
のアルキルあるいはアリル置換体等のビニルシラン系化
合物、これらのアルコキシ基の一部または全部をポリエ
チレングリコール等のポリアルキレングリコール置換し
たポリアルキレングリコール化ビニルシラン等が挙げら
れる。さらには、3−(メタ)アクリルアミノ−プロピ
ルトリメトキシシラン、3−(メタ)アクリルアミド−
プロピルトリエトキシシラン等に代表されるような(メ
タ)アクリルアミド−アルキルシラン等も好ましく用い
ることができる。
【0030】一方、シリル基を有するメルカプタン等の
存在下でビニルエステルを重合した後、ケン化して末端
にシリル基を導入する方法において、シリル基を有する
メルカプタンとしては3−(トリメトキシシリル)−プ
ロピルメルカプタン等のアルコキシシリルアルキルメル
カプタンが好ましく用いられる。
【0031】本発明において上記シリル基変性体を用い
る場合、そのシリル基変性体における変性度、すなわ
ち、シリル基の含有量、ケン化度等はその適性範囲は種
々異なるが、シリル基の含有量(シリル化率)は、通
常、重合体中のビニルアルコール単位に対しシリル基を
含む単量体として30モル%以下であり、10モル%以
下が好ましく、5モル%以下である場合がより好まし
く、2モル%以下が特に好ましく用いられる。下限は特
に限定されないが、難燃化効果の観点から通常、0.1
モル%以上である。
【0032】尚、上記シリル化率は、シリル化前のポリ
ビニルアルコール系樹脂に含まれていた水酸基の量に対
する、シリル化後の導入されたシリル基の割合を示すも
のである。
【0033】上記のシリル基変性体は、導入されたシリ
ル基の存在によってアルコール、またはアルコール/水
の混合溶媒等のアルコール系溶媒に溶解する。したがっ
て、難燃被膜(後述)の形成に用いるコーティング液
(難燃化コーティング液)については、コーティング液
の取り扱いの観点から、その分散媒としてアルコール系
溶媒が好ましい。また、シリル基変性体を溶媒に溶解す
ると、導入されたシリル基の一部が脱アルコール反応ま
たは脱水反応により反応して架橋するため、難燃被膜の
強度をより高めることができる。シリル基変性体を用い
コーティングにより難燃被膜を形成する場合は、コーテ
ィング液の分散媒としてはアルコール/水の混合溶媒を
用いることがより好ましい。
【0034】上記PVAまたはその変性体、EVOHま
たはその変性体は、それ単独で用いてもよいが、本発明
の効果を阻害しない限り、さらに共重合可能な他の単量
体との共重合体としてもよいし、他の樹脂を併用した混
合物として用いてもよい。
【0035】またPVAおよびその変性体、EVOHお
よびその変性体等の酸化物(例えば、ポリビニルケトン
構造(1,3−ジケトン構造)を一部に有するもの)ま
たはその金属錯体等(G.E.Zaikovら、J.A
ppl.Polym.Sci.,68,715(199
8))が、難燃性付与の観点から好ましく用いられる。
特に錯体形成性のコバルト、銅、ニッケル、カドミウム
イオンなどとの金属錯体や過マンガン酸カリウム共存下
のPVAおよびその変性体、EVOHおよびその変性体
は、それ自身、優れた難燃化効果(チャー生成促進効果
など)を発揮することから、好ましく用いることができ
る。
【0036】本発明の難燃剤中に樹脂(特に上述した高
水素結合性樹脂)を含有する場合、(無機層状化合物/
樹脂)の重量比は1/100〜100/1が好ましく、
1/20〜20/1がさらに好ましい。また後述する難
燃被膜を成形品の表面に形成する場合は、該難燃被膜の
連続膜形成性の観点から、上記重量比は1/20〜2/
1が好ましい。
【0037】特に難燃被膜を形成させる場合には、無機
層状化合物と樹脂とを含有する難燃剤の使用が、難燃被
膜の連続膜形成に有利である。含有させる樹脂が高水素
結合性樹脂である場合、難燃被膜の耐水性や強度が改良
されるという観点から、上記高水素結合性樹脂と架橋反
応し得る架橋剤を用い、形成された難燃被膜に架橋構造
を導入することがより好ましい。
【0038】かかる架橋剤としては、高水素結合性樹脂
と、配位結合、水素結合、イオン結合等により架橋反応
し得る化合物であり、上記高水素結合性樹脂との架橋反
応性が高く、例えば無機系の金属塩と比較して架橋効率
を向上することができるという観点から、金属有機化合
物が好ましい。
【0039】上記金属有機化合物の好適な例としては、
チタン有機化合物、ジルコニウム有機化合物、アルミニ
ウム有機化合物、および珪素有機化合物が挙げられる。
なかでも、キレート化合物、例えばアセチルアセトナー
トのようなキレート性の配位子を有し、上記高水素結合
性樹脂と配位結合する金属有機化合物が、架橋反応性が
適度であることから好ましい。
【0040】また本発明の難燃剤には、燃焼時に発泡し
て断熱層を形成する添加剤を配合してもよい。このよう
な作用をもつ添加剤として、後述する公知の無機系難燃
剤などが挙げられる。
【0041】また、本発明の難燃剤には、界面活性剤、
無機充填剤(無機層状化合物を除く)、紫外線吸収剤、
光安定剤、着色剤、酸化防止剤、帯電防止剤、滑剤、発
泡剤等の、種々の添加剤を本発明の効果を損なわない範
囲内で配合してもよい。また、高水素結合性樹脂を用い
る場合には、上記以外の水素結合性基用の架橋剤等を配
合してもよい。また、従来公知の難燃剤を併用してもよ
い。
【0042】本発明の難燃剤と併用することができる公
知の難燃剤としては、例えば、テトラブロモビスフェノ
ールA、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブ
ロモフェニル)プロパン、ヘキサブロモベンゼン、トリ
ス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレート、
2,2−ビス(4−ヒドロキシエトキシ−3,5−ジブ
ロモフェニル)プロパン、デカブロモジフェニルオキサ
イド、含ハロゲンポリホスフェート、塩素化パラフィン
等のハロゲン系難燃剤、リン酸アンモニウム、トリクレ
ジルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリス
(β−クロロエチル)ホスフェート、トリスクロロエチ
ルホスフェート、トリスジクロロエチルホスフェート、
クレジルジフェニルホスフェート、キシレニルジフェニ
ルホスフェート、酸性リン酸エステル、含窒素リン化合
物等のリン系難燃剤、赤リン、酸化錫、三酸化アンモチ
ン、五酸化アンモチン、水酸化ジルコニウム、メタホウ
酸バリウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ム、ポリ燐酸アンモニウム等の無機系難燃剤、シリコー
ン樹脂(たとえば特開平10−139964号公報参
照)等の珪素含有化合物が挙げられる。これら公知の難
燃剤は単独もしくは複数組み合わせて使用することがで
きる。
【0043】また水素結合性基用の架橋剤としては、例
えば、ホルムアルデヒド、グリオギサールなどアルデヒ
ド系架橋剤、イソシアネート系架橋剤、メラミン系架橋
剤が挙げられる。
【0044】本発明の難燃剤が含み得る界面活性剤とし
ては、例えば、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面
活性剤、両性イオン性界面活性剤および非イオン性界面
活性剤が挙げられる。
【0045】アニオン性界面活性剤としては、脂肪族モ
ノカルボン酸塩、N−アシロイルグルタミン酸塩等のカ
ルボン酸型、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ナフタレ
ンスルホン酸塩−ホルムアルデヒド縮合物、スルホこは
く酸ジアルキルエステル等のスルホン酸型、硫酸アルキ
ル塩、硫酸アルキルポリオキシエチレン塩等の硫酸エス
テル型、リン酸アルキル塩等のリン酸エステル型、ホウ
酸アルキル塩等のホウ酸エステル型等の炭化水素系アニ
オン性界面活性剤、パーフルオロデカン酸ナトリウム、
パーフルオロオクチルスルホン酸ナトリウム等のフッ素
系アニオン性界面活性剤、ポリジメチルシロキサン基と
カルボン酸金属塩とを有する重合体等の陰イオン性基を
有するシリコーン系アニオン性界面活性剤が挙げられ
る。
【0046】カチオン性界面活性剤としては、例えば、
アルキルアミン塩等のアミン塩型、アルキルトリメチル
アンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、
アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩等の第四級ア
ンモニウム塩型等が挙げられる。
【0047】両性イオン性界面活性剤としては、N,N
−ジメチル−N−アルキルアミノ酢酸ベタイン等のカル
ボキシベタイン型、1−アルキル−1−ヒドロキシエチ
ル−1−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン等
のグリシン型が挙げられる。
【0048】非イオン性界面活性剤としては、グリセリ
ン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖
脂肪酸エステル等のエステル型、ポリジメチルシロキサ
ン基とアルキレンオキシド付加物の縮重合体、ポリシロ
キサン−ポリオキシアルキレン共重合体、ポリオキシエ
チレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロ
ピレンブロックポリマー等のエーテル型、ポリエチレン
グリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビ
タン脂肪酸エステル等のエステルエーテル型、脂肪族ア
ルカノールアミド等のアルカノールアミド型、パーフル
オロデカン酸−ジグリセリンエステルやパーフルオロア
ルキルアルキレンオキサイド化合物等のフッ素型が挙げ
られる。
【0049】上記界面活性剤の中では、特に、炭素数6
以上、24以下のアルキル鎖を有するカルボン酸のアル
カリ金属塩、ポリジメチルシロキサン−ポリオキシエチ
レン共重合体等のエーテル型の非イオン性界面活性剤
(シリコーン系非イオン性界面活性剤)や、パーフルオ
ロアルキルエチレンオキサイド化合物等のフッ素型非イ
オン性界面活性剤(フッ素系非イオン性界面活性剤)が
好ましい。
【0050】界面活性剤の配合量は、特に限定はない
が、難燃化コーティング液を塗布する場合、塗布すべき
成形品表面との密着性の観点から、該コーティング液中
の含有量が0.001重量%〜5重量%となるように設
定することが好ましく、0.003重量%〜0.5重量
%となるように設定することがより好ましく、0.00
5重量%〜0.1重量%となるように設定することが特
に好ましい。
【0051】本発明の難燃剤を用いて成形品を難燃化す
る方法としては、可燃性の原料に混合したのち成形品
とし、その表面及び/または内部の少なくとも一部に難
燃剤を含有させ成形品を難燃化する方法、成形品の表
面の少なくとも一部に難燃剤を接着等により配置して成
形品を難燃化する方法、難燃剤を分散媒に分散および
または溶解してなる難燃剤含有コーティング液(難燃化
コーティング液)を成形品に塗布し、分散媒を乾燥等に
より除去して難燃被膜を成形品表面に形成させ難燃化す
る方法等が挙げられる。もちろん、難燃被膜を形成し、
さらにその上に可燃性の層を有している場合でも、形成
された難燃被膜により延焼を防ぐことができるので、難
燃被膜の上にさらに別の層を設けてもよい。
【0052】また本発明の難燃化方法を適用する成形品
は、その形状において特に制限はなく、フィルム・シー
ト状物、平板状物、凸状物、凹状物、さらにはより複雑
な形状を有する構造体等の形状の成形品に適用すること
ができる。成形品を構成する材料も可燃性であれば特に
制限はなく、例えばクラフト紙、上質紙、構造紙、グラ
シン紙、パーチメント紙、合成紙、および各種ボール紙
等からなる成形品や、布、不織布、樹脂からなる成形品
に用いることが可能である。
【0053】樹脂成形品の場合、樹脂の種類としては、
具体的には、例えば、ポリエチレン(低密度、高密
度)、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−ブテ
ン共重合体、エチレン−ヘキセン共重合体、エチレン−
オクテン共重合体、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−メチルメタクリレート共重合
体、アイオノマー樹脂等のポリオレフィン系樹脂;ポリ
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹
脂;ナイロン−6、ナイロン−6,6、メタキシレンジ
アミン−アジピン酸縮重合体、ポリメチルメタクリルイ
ミド等のアミド系樹脂;ポリメチルメタクリレート等の
アクリル系樹脂;ポリスチレン、スチレン−アクリロニ
トリル共重合体、スチレン−アクリロニトリル−ブタジ
エン共重合体、ポリアクリロニトリル等のスチレン−ア
クリロニトリル系樹脂;トリ酢酸セルロース、ジ酢酸セ
ルロース等の疎水化セルロース系樹脂;ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン、テフ
ロン等のハロゲン含有樹脂;PVA、EVOH共重合
体、セルロース誘導体等の水素結合性樹脂;ポリカーボ
ネート樹脂、ポリサルホン樹脂、ポリエーテルサルホン
樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリフェニレ
ンオキシド樹脂、ポリメチレンオキシド樹脂、液晶樹脂
等のエンジニアリングプラスチック系樹脂;不飽和ポリ
エステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂などの熱
硬化性樹脂が挙げられる。
【0054】上記難燃化方法の中でも、幅広い形状の成
形品に適用可能であるという観点から、の難燃化コー
ティング液を成形品に塗布し、難燃被膜を成形品表面に
形成させ難燃化する方法が好ましい。難燃化コーティン
グ液を用いる場合、無機層状化合物および必要に応じて
高水素結合性樹脂等の樹脂を分散または溶解する分散媒
としては、無機層状化合物を膨潤または劈開させる分散
媒が好ましく、例えば、無機層状化合物が天然の膨潤性
粘土鉱物の場合には、水;メタノール、エタノール、プ
ロパノール、イソプロパノール、エチレングリコール、
ジエチレングリコール等のアルコール類;ジメチルホル
ムアミド;ジメチルスルホキシド;アセトン等が挙げら
れ、中でも、水や、メタノール等のアルコール類が好ま
しい。また、無機層状化合物が有機修飾粘土鉱物の場合
には、上記分散媒としては、例えば、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素類;エチルエーテル、
テトラヒドロフラン等のエーテル類;アセトン、メチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類;
n−ペンタン、n−ヘキサン、n−オクタン等の脂肪族
炭化水素類;クロロベンゼン、四塩化炭素、クロロホル
ム、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、パーク
ロロエチレン等のハロゲン化炭化水素類;酢酸エチル;
メタアクリル酸メチル(MMA);フタル酸ジオクチル
(DOP);ジメチルホルムアミド;ジメチルスルホキ
シド;メチルセロソルブ;シリコンオイルが挙げられ
る。
【0055】難燃剤として無機層状化合物と高水素結合
性樹脂等の樹脂との混合物を用いる場合、難燃化コーテ
ィング液の製造方法としては、例えば、無機層状化合物
と樹脂とをそのままで、あるいは熱混練した後に、上記
の分散媒に分散させてもよいが、両者の配合時の均一化
ないし操作の容易性の観点から、例えば、樹脂を用い
る分散媒に溶解させてなる溶液と、無機層状化合物を用
いる分散媒中で予め膨潤または劈開させた分散液とを混
合する方法;無機層状化合物を用いる分散媒に膨潤ま
たは劈開させた分散液と樹脂とを混合し、樹脂を上記分
散液に溶解させる方法;無機層状化合物の分散に用い
る分散媒に樹脂を溶解させてなる溶液に無機層状化合物
を添加し、上記無機層状化合物を上記の溶液で膨潤また
は劈開させて分散液とする方法が挙げられるる。
【0056】難燃化コーティング液中の固形分濃度は特
に限定はないが、通常、0.1重量%〜70重量%であ
り、1重量%〜15重量%であることが好ましく、4重
量%〜10重量%であることが、コーティング液の生産
性および保管安定性の観点からより好ましい。また、該
コーティング液の平衡時における表面張力は50mN/
m以下であることが好ましく、40mN/m以下である
ことがより好ましい。
【0057】また、難燃化コーティング液が架橋剤、特
に金属有機化合物を含む場合、該架橋剤は、樹脂と無機
層状化合物とを混合した後で添加、混合することが好ま
しいが、樹脂あるいは無機層状化合物と同時に添加し
て、あるいは、上記分散媒に予め溶解あるいは分散させ
て用いてもよい。上記架橋剤が金属有機化合物を含む場
合、該架橋剤はアルコール類に溶解させて添加すること
が好ましい。また、上記金属有機化合物を含むコーティ
ング液の安定性の面から、上記コーティング液は酸性に
することが好ましく、pH5以下がより好ましく、3以
下が特に好ましい。上記コーティング液のpHに特に下
限はないが、通常、−2以上であり、操作性の観点から
0.5以上が好ましい。
【0058】本発明において、上記方法により得た難燃
化コーティング液を高圧分散装置を用いて処理すること
が無機層状化合物の分散性の観点から好ましい。
【0059】上記の高圧分散装置としては、例えばMicr
ofluidics Corporation 社製超高圧ホモジナイザー
(商品名:マイクロフルイダイザー)あるいはナノマイ
ザー社製ナノマイザーがあり、他にもマントンゴーリン
型高圧分散装置、例えばイズミフードマシナリ製ホモゲ
ナイザーが挙げられる。
【0060】特に、100kgf/cm2以上の圧力条
件で高圧分散処理することにより、上記無機層状化合物
(場合にっては樹脂)が均一に分散された難燃剤含有コ
ーティング液を得ることができる。
【0061】本発明における高圧分散処理とは、図1に
示すように、分散させるべき粒子または分散媒等を混合
した混合液を複数本の細管11中に高速通過させ衝突さ
せることにより、高剪断や高圧状態等の特殊な条件下
で、分散処理することである。
【0062】このような高圧分散処理では、混合液を、
管径1μm〜1,000μmの細管11中を通過させる
ことが好ましく、細管11を通過時に、混合液には、最
大圧力条件が100kgf/cm2以上の圧力が印加さ
れることが好ましく、さらに、500kgf/cm2
上の圧力が印加されることがより好ましく、1,000
kgf/cm2以上の圧力が印加されることが特に好ま
しい。また、混合液が、細管11内を通過する際、上記
組成物混合液の最高到達速度は100m/s以上に達す
ることが好ましく、伝熱速度は100kcal/hr以
上であることが好ましい。
【0063】上記高圧分散処理に用いる高圧分散処理装
置内での高圧処理の原理を模式的に説明すると、まず、
ポンプ12により、細管11より太い管径を有するフィ
ーダー管13に組成物混合液が吸引されて取り込まれ
る。続いて、ポンプ12によって、フィーダー管13内
の組成物混合液に対し、高圧が印加される。このとき、
フィーダー管13に設けられた逆流防止弁(図示せず)
により、フィーダー管13内の組成物混合液は、細管1
1に向かって押し出される。従って、組成物混合液は、
細管11内において、高圧および高速状態となり、混合
液中の各無機層状化合物粒子が互いに、および細管11
の内壁と衝突して、上記各無機層状化合物粒子の径およ
び厚さ、特に厚さが細分化され、かつ、より均一に分散
されて、排出管14から外部に取り出される。
【0064】例えば、細管11部分で処理サンプルであ
る組成物混合液に対し、瞬間的に最高速度に達する地点
の流速が、例えば300m/sの場合、体積1×10-3
3の立方体中を1/(3×105)secで通過し、組
成物混合液の温度が35℃上昇するとき、圧力損失によ
り混合液にエネルギーが伝達される。伝熱速度は、組成
物混合液の比重が1g/cm3、比熱1cal/g℃の
とき、3.8×104kcal/hrとなる。
【0065】難燃化コーティング液の塗布法としては、
具体的には、ダイレクトグラビア法やリバースグラビア
法及びマイクログラビア法、2本ロールビートコート
法、ボトムフィード3本リバースコート法等のロールコ
ーティング法、及びドクターナイフ法やダイコート法、
ディップコート法、バーコーティング法、スプレイコー
ト法、スピンコート法やこれらを組み合わせたコーティ
ング法などの方法が挙げられる。
【0066】塗布後の分散媒を除去する方法としては、
特に限定されるものではないが、オーブンによる熱風乾
燥等の加熱処理を行う方法が好ましい。上記加熱処理
は、高水素結合性樹脂を用いた場合に、耐水性の改良に
おいて特に優れた効果を発揮する。なお、加熱処理の方
法としては、特に限定されるものではなく、熱ロール接
触、熱媒接触(空気、オイル等)、赤外線加熱、マイク
ロ波加熱など種々の方法を適用することができる。分散
媒を除去することにより難燃被膜を成形品に形成させる
ことができる。
【0067】なお難燃被膜と成形品との密着強度を高め
るために、難燃被膜を形成する成形品表面に、コロナ処
理、フレームプラズマ処理、オゾン処理、電子線処理、
アンカー処理等の処理が施されていてもよい。
【0068】上記方法により難燃被膜を形成せしめた成
形品は該難燃被膜により難燃化される。本発明の難燃
剤、難燃化コーティング液および難燃化方法は、例え
ば、パソコン、冷蔵庫、クーラー、電話、携帯電話、オ
ーディオ、洗濯機などの家電製品全般;畳芯材、壁紙、
カーテン、化粧ボード、床材、発泡シートなど建築材料
全般;コンデンサー、フレキシブルプリント基板、電
池、電線、ケーブル、ワイヤーハーネスなど電子・電気
材料全般;防炎着などアパレル材料全般;自動車、電
車、汽車、飛行機、船などの内装材、椅子、テーブルな
どの家具;プラスチック製のフィルム、シート、テー
プ、ダンボール;紙、天然または合成繊維の布など、広
汎な対象に対して適用できる。
【0069】
【発明の効果】本発明の難燃剤は、非ハロゲン系であ
り、環境に対する悪影響が少なくかつ得られる成形品の
機械的性質等を低下させることの少ないものである。ま
た本発明の難燃化方法は、多様な形態の成形品に適用で
きる点で特に優れるものである。
【0070】
【実施例】以下、実施例および比較例により、本発明を
さらに詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら限
定されるものではない。各種物性の測定方法を以下に記
す。
【0071】〔粒径測定〕レーザー回折・散乱式粒度分
布測定装置(LA910、堀場製作所(株)製)を使用
し、媒体の樹脂マトリックス中に存在する無機層状化合
物とみられる粒子の体積基準のメジアン径を粒径Lとし
て測定した。尚、分散液原液はペーストセルにて光路長
50μmで測定し、分散液の希釈液はフローセル法にて
光路長4mmで測定した。
【0072】〔アスペクト比計算:樹脂使用の場合〕X
線回折装置(XD−5A、(株)島津製作所製)を用
い、無機層状化合物単独と樹脂を含む組成物の粉末法に
よる回折測定を行った。これにより無機層状化合物の単
位厚さaを求め、さらに樹脂を含む組成物の回折測定か
ら、無機層状化合物の面間隔dが広がっている部分があ
ることを確認した。上述の方法で求めた粒径Lを用い
て、アスペクト比(Z)を、Z=L/aの式により算出
した。
【0073】以下の実施例で用いた難燃化コーティング
液(1)、(2)、(3)および(4)は、以下の方法
により調製した。
【0074】〔難燃化コーティング液(1)の作成〕攪
拌機付分散釜(商品名:デスパMH−L、浅田鉄工
(株)製)に、イオン交換水(比電気伝導率1μs/c
m以下)1000gと、高水素結合性樹脂としてのポリ
ビニルアルコール(PVA117H;(株)クラレ製,
ケン化度;99.6%、重合度1,700)100gと
を仕込み、低速撹拌下(1,500rpm、周速度約4
m/秒)で95℃に昇温し、1時間撹拌して溶解させて
溶液(A)を得た。溶液(A)を撹拌したまま65℃ま
で温度を下げた後、イオン交換水400gと1−ブタノ
ール94gを事前に混合したアルコール水溶液をゆっく
り滴下した。滴下終了後65℃でさらに無機層状化合物
としての高純度天然モンモリロナイト(商品名:クニピ
アG;クニミネ工業(株)製)を粉末のまま50g添加
した。続いて、攪拌条件を高速攪拌(3000rpm、
周速度約8m/秒)に切替え90分間分散し、混合液
(B)を得た。
【0075】次に、高圧分散装置(商品名:超高圧ホモ
ジナイザーM110−E/H、Microfluidics Corpora
tion製)に、上記の混合液(B)を通し、1,750k
gf/cm2で1回処理することで、分散性が良好で均
一な分散液(C)を得た。分散液(C)の固形分濃度は約
7.6重量%であった。該PVAとモンモリロナイトか
らなる分散液を乾燥固化後粉砕して、粉末X線解析を行
い、膨潤・劈開した上記天然モンモリロナイト(クニピ
アG)の面間隔dを測定した。上記天然モンモリロナイ
ト(クニピアG)は充分に劈開されていた。このときの
上記天然モンモリロナイト(クニピアG)のアスペクト
比は200以上であった。
【0076】上記の分散液(C)1500gを攪拌機付
分散釜(商品名:デスパMH−L、浅田鉄工(株)製)
に仕込み、系のpHが約3となるように塩酸(約6g添
加)で調整し、金属有機化合物としてのチタンアセチル
アセトナート(商品名:TC100、松本製薬工業
(株)製)4gを、室温低速撹拌下(1,500rp
m、周速度4.10m/分)徐々に添加した。その後攪
拌を続けながら非イオン性界面活性剤(商品名:SH3
746、東レ・ダウコーニング(株)製)0.15gを
添加して、難燃化コーティング液(1)を得た。上記非
イオン性界面活性剤は、ポリジメチルシロキサン−ポリ
オキシエチレン共重合体である。
【0077】〔難燃化コーティング液(2)の作成〕難
燃化コーティング液(1)の作成途中に得られる分散液
(C)を難燃剤含有コーティング液(2)とした。
【0078】〔難燃化コーティング液(3)の作成〕難
燃化コーティング液(1)の作成途中に得られる分散液
(C)100重量部に水酸化アルミニウム(住友化学工
業(株)製 微粒水酸化アルミニウムC−3005)10
重量部を室温で攪拌しながら加え、難燃化コーティング
液(3)とした。
【0079】〔難燃化コーティング液(4)の作成〕難
燃化コーティング液(1)の作成途中に得られる分散液
(C)100重量部にポリ燐酸アンモニウム(住友化学
工業(株)製 スミセーフP)10重量部を70℃で攪拌
しながら加え、難燃化コーティング液(4)とした。
【0080】〔実施例1〕成形品として、厚さ12μm
の二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(OPET)フ
ィルム(商品名:エスペットT4102;東洋紡績株式
会社製)の表面にコロナ処理を施したものを用い、該成
形品の表面に難燃化コーティング液(1)を液量で8g
/m2になるようにコーティング装置にて塗布乾燥し、
難燃被膜を形成した(乾燥温度90℃、ライン速度6m
/分、グラビアコート)。該フィルムをアルミ板に貼
り、難燃被膜面をライターで強熱したところ、不燃であ
った。
【0081】〔比較例1〕難燃化コーティング液(1)
を使用せず実施例1で用いた二軸延伸ポリエチレンテレ
フタレート(OPET)フィルムの表面をライターで強
熱したところ、着火し、燃焼した。
【0082】〔実施例2〕成形品として、厚さ3mmの
発泡ポリプロピレンシート(住化プラステック(株)製
商品名スミセラー; 発泡倍率:約3倍)を10×20
cmの大きさに切断し、難燃剤含有コーティング液
(2)を塗布し(液量で約20g/m2)、風乾後、オ
ーブン50℃で2時間乾燥して難燃被膜を形成させた。
難燃被膜面側から小型のバーナーで強熱した。表面は灰
黒色化したが、着火しなかった。
【0083】〔実施例3〕難燃化コーティング液(3)
を使用した以外は実施例2と同様にして難燃被膜を形成
させた。難燃被膜面側から小型のバーナーで強熱した。
表面は灰黒色化したが、着火しなかった。 〔実施例4〕中性紙(株式会社NBSリコー製、商品
名:マイペーパー)を難燃化コーティング液(4)に含
浸し、40℃で乾燥した(約20%添着)。小型のバー
ナーで燃焼させたところ、着火はするものの着火源を遠
ざけると容易に消火する自己消火性であった。
【0084】〔比較例2〕難燃化コーティング液(2)
を使用せず実施例2で用いた発泡ポリプロピレンシート
を小型のバーナーで強熱した。速やかに成型品表面が溶
融し、着火して燃焼した。
【0085】〔比較例3〕難燃化コーティング液(4)
を使用せず実施例4で用いた中性紙を小型のバーナーで
燃焼させたところ、着火源を遠ざけたのちも消火するこ
となく継続燃焼した。
【0086】〔実施例5〕二軸延伸PETフィルムをオ
レフィン系粘着テープ(住化プラステック(株)製、商
品名:カットエース)に変更する以外は実施例1と同様
に行っても、実施例1と同様の結果が得られる。
【0087】〔実施例6〕発泡ポリプロピレンシートを
綿製カーテンに変更する以外は実施例3と同様に行って
も、実施例3と同様の結果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】高圧分散装置の模式図である。
【符号の説明】
11:細管 12:ホンプ 13:フィーダー管 14:排出管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 29/04 C08L 29/04 A 101/02 101/02 C09D 5/18 C09D 5/18 201/00 201/00 C09K 21/04 C09K 21/04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無機層状化合物を含有することを特徴とす
    る難燃剤。
  2. 【請求項2】無機層状化合物が、膨潤性無機層状化合物
    であることを特徴とする請求項1記載の難燃剤。
  3. 【請求項3】高水素結合性樹脂を含有することを特徴と
    する請求項1または2に記載の難燃剤。
  4. 【請求項4】高水素結合性樹脂がポリビニルアルコール
    およびまたはその変性体である請求項3に記載の難燃
    剤。
  5. 【請求項5】請求項1から4のいずれか1項に記載の難
    燃剤を含有する難燃性成形品。
  6. 【請求項6】請求項1から4のいずれか1項に記載の難
    燃剤からなる難燃被膜を有する難燃性成形品。
  7. 【請求項7】請求項1から4のいずれか1項に記載の難
    燃剤を含有する難燃化コーティング液。
  8. 【請求項8】請求項1から4のいずれか1項に記載の難
    燃剤を含有する難燃化コーティング液を可燃性成形品に
    塗布し、その表面に難燃被膜を形成させることを特徴と
    する可燃性成形品の難燃化方法。
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