JP2000226536A - ポリフェニレンスルフィド用プライマーおよび接着方法 - Google Patents

ポリフェニレンスルフィド用プライマーおよび接着方法

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隆行 尾鍋
Shin Takahashi
伸 高橋
Yoshitaka Ikegame
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリフェニレンスルフィドからなる基材に、
各種接着剤を用いて各種基材を接着し、またPPSから
なる基材表面に塗料等を施すときに用いられ、各種樹脂
からなる接着剤、塗料等のPPSへの密着性及び耐久性
を優れたプライマーの提供。 【解決手段】 アミノアルキル基とアルコキシ基を有す
る有機ケイ素化合物とオキシラン環を有する化合物から
なるポリフェニレンスルフィド用プライマー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリフェニレンス
ルフィド(以下PPSと称する。)からなる基材に、各
種接着剤を用いて各種基材を接着し、またPPSからな
る基材表面に塗料等を施すときに用いられるプライマー
に関するもので、各種樹脂からなる接着剤、塗料等のP
PSへの密着性及び耐久性を優れたものにするプライマ
ーに関するものであり、塗料および接着剤技術に属する
ものである。
【0002】
【従来の技術】PPSは、耐熱性、耐薬品性など優れた
耐久性を有することから自動車部品、電気・電子部品、
スポーツ用具、建築資材等に幅広く使用されている一
方、難接着材料としても良く知られており、その接着性
を改善するために数多くの検討がなされている。例え
ば、酢酸/過酸化水素またはクロム酸混合液による化成
処理、プラズマ処理によるPPS表面を化学的酸化処理
して官能基を生成させる方法、紫外線照射してPPS表
面を改質する方法、およびPPSにエポキシ樹脂、ポリ
アルキレンエーテル化合物等の熱可塑性樹脂をブレンド
する方法等が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、PPS表面を
改質する方法では、処理条件の変動により接着性能に差
異が生じたり、十分な密着性が得られない等の問題なら
びに、PPS自体のコスト高を招くことになる等の問題
を有していた。また、他の熱可塑性樹脂をブレンドする
方法では、ブレンドした樹脂の影響を受けPPSが本来
有している耐久性や物性が低下する等の問題を有してい
る。
【0004】本発明は、かかる問題を解決し、各種樹脂
からなる接着剤、塗料等のPPSへの密着性および耐久
性を優れたものにし、またその密着性を常に安定に発現
するPPS用プライマーを提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる問
題を解決するために鋭意検討した結果、アミノアルキル
基とアルコキシ基を有する有機ケイ素化合物とオキシラ
ン環を有する化合物をからなるプライマーがPPS用プ
ライマーとして優れており、上記目的を達成しうるもの
であることを見出し、本発明を完成したのである。すな
わち、本発明はアミノアルキル基とアルコキシ基を有す
る有機ケイ素化合物とオキシラン環を有する化合物から
なることを特徴とするポリフェニレンスルフィド用プラ
イマーに関するものであり、およびポリフェニレンスル
フィドとウレタン系接着剤との密着性向上のために用い
られることを特徴とする前記ポリフェニレンスルフィド
用プライマー、ならびにポリフェニレンスルフィドから
なる基材に請求項1記載のポリフェニレンスルフィド用
プライマーを塗布した後ウレタン系接着剤を用いて他の
基材と接着することを特徴とするポリフェニレンスルフ
ィドの接着方法、および他の基材がポリカーボネートか
らなるものであることを特徴とする前記ポリフェニレン
スルフィドの接着方法に関するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。 〇 アミノアルキル基とアルコキシ基を有する有機ケイ
素化合物 本発明で用いられるアミノアルキル基とアルコキシ基を
有する有機ケイ素化合物(以下A成分と称する)は多種多
用なものが知られており、具体的にはアミノメチルトリ
エトキシシラン、3-アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、3-アミノプロピルトリエトキシシラン、4-アミノブ
チルトリエトキシシランなどの1個のアミノアルキル基
と3個のアルコキシ基を有するアミノアルキルトリアル
コキシシラン;N-(2-アミノエチル)アミノメチルトリ
メトキシシラン、N-(2-アミノエチル)アミノメチルトリ
エトキシシラン、N-(2-アミノエチル)-3-アミノプロピ
ルトリメトキシシランなどのN-(アミノアルキル)アミノ
アルキル基と3個のアルコキシ基を有するN-(アミノア
ルキル)アミノアルキルトリアルコキシシラン;アミノ
メチルメチルジエトキシシラン、3-アミノプロピルメチ
ルジエトキシシランなどのアミノアルキル基と2個のア
ルコキシ基を有するアミノアルキルアルキルジアルコキ
シシラン;N-(アミノアルキル)アミノアルキル基と2個
のアルコキシ基を有するN-(2-アミノエチル)-3-アミノ
プロピルメチルジメトキシシランなどが挙げられる。
【0007】〇 オキシラン環を有する有する化合物 本発明で用いられるオキシラン環を有する有する化合物
(以下B成分と称する)としては、一般的に公知のエポキ
シ樹脂、即ち、ビスフェノールA及びF型エポキシ樹
脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂、ノボラック型エ
ポキシ樹脂などを適用することができる。また、上記エ
ポキシ樹脂以外のオキシラン環を有する化合物も用いる
ことができる。エポキシ樹脂以外のオキシラン環を有す
る化合物としては、オキシラン環とアルコキシ基を有す
る有機ケイ素化合物があげられる。この様な化合物とし
ては、例えばγ-グリシドキシプロピルトリメトキシシ
ランなどのグリシドキシアルキルトリアルコキシシラ
ン、γ-グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン
などのグリシドキシアルキルアルキルジアルコキシシラ
ンなどである。
【0008】〇 添加剤 本発明のプライマーはA成分及びB成分のみにて良好な
結果を得ることができるが、適当な塗工性、安定性を得
るためには、溶剤を用い希釈した組成物とするのが好ま
しい。使用される溶剤としては非極性溶剤、極性溶剤の
広範囲のものが使用可能であり、例えば、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン、シクロヘキサン、アセトン、メチル
エチルケトン、メタノール、エタノール、イソプロパノ
ール、エチルエーテル、セロソルブ、メチルセロソルブ
などの中から、適当に選択して単独もしくは混合して使
用することができる。さらに、本発明のプライマーに他
成分を添加することも可能であり、例えば、増粘〜ゲル
化現象を引き起こさない範囲でシロキサン結合の生成を
促進する目的で公知の縮合触媒を適宣添加することなど
が可能である。かかる重合触媒の例としてはジブチルス
ズジマレエート等の有機金属化合物、テトラブチルチタ
ネート等のチタン酸エステル、パラトルエンスルホン酸
等の有機酸、トリエチルアミン等のアミン化合物等が挙
げられる。
【0009】〇 調整方法 本発明のプライマーは、A成分であるアミノアルキル基
とアルコキシ基を有する有機ケイ素化合物とB成分であ
るオキシラン環を有する有する化合物を有効成分とする
ものであり、その形態としてはそれらの成分からなる粉
末または液状等で使用することも可能であるが、上記し
たように有機溶剤に溶解または分散させ、溶液または分
散体の状態として使用するのが好ましい。プライマー溶
液は、有機溶剤中に本発明のプライマーを構成する成分
を溶解または分散して得られるものであって、溶剤中に
各成分を配合後、常温下または加熱下、好ましくは40
〜100℃で5〜120分撹拌溶解して作成される。溶
液中の固形分濃度としては、3〜40重量%の範囲で調
整するのが好ましく、更には、5〜30重量%に調整す
るのが最適であり、塗布方法及び条件等により適宣選択
すれば、良好な皮膜を形成することができる。この範囲
外では、PPS基材に対する必要成分の付着量が少なく
充分な効果を出し得なかったり、付着量が多いため、皮
膜が厚くなり、脆弱な層を形成するおそれがある。
【0010】本発明プライマーにおけるA成分とB成分
の配合割合としては平均分子量によるモル比にてA成分
1に対してB成分0.05〜1であるのが好ましく、よ
り好ましくはA成分1に対してB成分0.2〜0.9であ
る。A成分1モルに対してB成分が0.05モル未満で
ある場合には組成物としては安定であるが、オキシラン
環とアミン基の有効な結合が実質上行われず、PPS基
材に塗工するときの溶液粘度が低すぎること、皮膜成形
能力が低いことなどにより良好な密着性が発揮すべき皮
膜性状、厚みを得ることができ難い。また、B成分が1
モルを超えるような場合には組成物の安定性がなく、増
粘〜ゲル化の傾向を示す他、得られた皮膜は靭性に欠
け、外力等により皮膜の破損を起こしやすい等の理由に
よりPPS基材との密着性が劣るようになる。
【0011】〇 樹脂 本発明のプライマーは、PPSからなる基材に、各種樹
脂からなる接着剤を用いて各種基材を接着し、またPP
Sからなる基材表面に各種樹脂からなる塗料等を施すと
きに用いられるもので、接着剤や塗料等に適用される樹
脂としては、各種のものが挙げれるが、例えばウレタン
系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエス
テル系樹脂などを挙げることができる。また目的に応じ
て、これらの混合物や、顔料、静電防止剤等の添加剤を
適量添加した接着剤や塗料に対しても本発明のプライマ
ーを適用することが可能である。特に、本発明のプライ
マーはウレタン系接着剤を用いて、PPSからなる基材
に各種基材を接着するのに適したものであり、各種基材
の代表例としてはポリカーボネートからなる基材があげ
られる。ウレタン系接着剤とは、ポリオール成分とポリ
イソシアネート成分とを基本原料とし、必要に応じて、
触媒、安定剤、充填剤、粘着付与剤等の添加剤および溶
剤等を配合したものであり、一般的にはポリイソシアネ
ートの湿気硬化により硬化する1液形とポリオールとポ
リイソシアネートの反応により硬化する2液形があげら
れる。ポリオール成分の具体例としては、ジオールの1,
6-ヘキサンジオール、1,4-シクロヘキサンジメタノー
ル、3-メチル-1,5-ペンタンジオール、1,5-ペンタンジ
オール、ポリオキシエチレンジオール、ポリオキシプロ
ピレンジオール、ポリオキシブチレンジオール、ポリエ
ステルジオール、ポリカプロラクトンジオール、トリメ
チルヘキサンジオール、1,4-ブタンジオール、ポリカー
ボネートジオール等、三価以上のポリオールのトリメチ
ロールエタン、ペンタエリスリトール、トリメチロール
プロパン、ポリオキシエチレントリオール、ポリオキシ
プロピレントリオール、トリスヒドロキシエチルイソシ
アヌレート、ポリオキシエチレンテトラオール、ポリオ
キシプロピレンテトラオール、グリセリン、及びポリリ
ン酸等、および、ポリオレフィンアルコールのポリブタ
ジエンのアルコール、水添ポリブタジエンのアルコー
ル、ポリブテンのアルコール、水添ポリイソプレンのア
ルコール、及びポリイソブチレンのアルコール等が挙げ
られる。ポリイソシアネート成分の具体例として、トル
エンジイソシアネート、4,4'-ジフェニルジイソシアネ
ート、4,4'-ジフェニルメタンジイソシアネート、ジア
ニジンジイソシアネート、1,5-ナフタレンジイソシアネ
ート、4,4'-ジフェニルエーテルジイソシアネート、p-
フイニレンジアソシアネート、トリメチレンジイソシア
ネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチ
レンジイソシアネート、エチレンジイソシアネート、シ
クロヘキシレンジイソシアネート、ノナメチレンジイソ
シアネート、オクタデカメチレンジイソシアネート、2-
クロロプロパンジイソシアネート、2,2'-ジエチルエー
テルジイソシアネート、テトラクロロフェニレンジイソ
シアネート、キシレンジイソシアネート、および1,4,3-
ヘプテンジイソシアネートなどのごとき低分子量ポリイ
ソシアネート、過剰量のこれら低分子量ポリイソシアネ
ートを、即に知られているように、第一級アミン、第二
級アミン、または多価アルコール例えばグリセロール、
ポリオキシエチレントリオール、ポリオキシプロピレン
トリオール、ポリオキシエチレンテトラオール、ポリオ
キシプロピレンテトラオール、ポリプロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、ポリカプロラクトンポリ
オール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリ
エステルポリオール、ビスフェノールAに酸化エチレ
ン、および/または酸化プロピレンを付加して得られる
エーテル型グリコールのような多価アルコールと反応さ
せて得られる高分子量ポリイソシアネートが挙げられ
る。市販品のウレタン系接着剤としては、アロンマイテ
ィPU−62(東亞合成株式会社製、二液形)、アロン
マイティPU−1010R(東亞合成株式会社製、一液
形)、エスダイン#550(積水化学工業株式会社製、
二液形)、ダイアボンドDA3154H(ノガワケミカ
ル株式会社製、一液形)等がある。
【0012】〇 使用方法 本発明プライマーは、上記したように安定性、溶解性の
良好な溶剤中に溶解もしくは、分散されたプライマー溶
液として、使用するのが好ましいのであるが、そのプラ
イマー溶液のPPS基材への塗布方法としては、溶液中
にPPS基材の浸漬、PPS基材表面への刷毛塗り、各
種コーターによる塗布、スプレー塗布等の塗料等の塗布
方法として一般的な方法を用いることができる。本発明
プライマーを上記方法により、PPS基材に施した後、
各種樹脂からなる接着剤、塗料等を任意の形状、例えば
フィルム、シート、ブロック、粉末などの形状で、コー
ティング、ラミネート、散布、静電塗装、流動浸漬塗装
等の方法によって施し、樹脂が均一層を形成するに必要
な温度、圧力により、接着または密着させることができ
る。この際、PPS基材に施した本発明プライマーは、
完全な乾燥状態にあるのが良く、常温又は加熱下で乾燥
し、好ましくは、50〜150℃付近で、5〜10分の
乾燥を行えうのが良く、PPS基材に悪影響を及ぼさな
い範囲内でその条件は適宣選択することができる。この
様にして、各種樹脂からなる接着剤、塗料等をプライマ
ー塗布PPS基材上に密着させ、加熱し、樹脂皮膜を形
成せしめることによって、本発明の目的であるPPS基
材と樹脂との優れた密着力を生みだすことができ、その
為の好まし条件としては、プライマーの厚みが0.5〜
20μm、樹脂の融着条件が樹脂の融点以上の温度で、
樹脂が完全に溶融する時間、通常30〜40秒以上の加
熱である。加熱方法としては特に限定されないが、オー
ブン、赤外線、高周波、熱プレス等の通常の方法が用い
られる。
【0013】
【実施例】以下、実施例により、本発明を具体的に説明
するが、本発明がこれにより限定されることはない。 ○ 実施例1 [プライマーの調整]3-アミノプロピルトリエトキシシ
ラン(分子量221)11.05g(0.05モル)、ビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂エピコート828(油化シェ
ルエポキシ社製、平均分子量380)3.80g(0.01
モル)をトルエンとメチルエチルケトンの1:1(重量
比)混合溶剤133.65gを用いて希釈し、成分濃度が
10重量%であるプライマー1を調製した。
【0014】[密着力の評価] 〇 引張りせん断接着強さの測定 25mm×50mm、厚さ2mmのPPS基材にバーコーター
で上記プライマー1を塗布し、風乾後、80℃にて10
分間加熱し、PPS基材上に平均厚み5μmのプライマ
ー皮膜を形成した。次いで、2液硬化性ウレタン系接着
剤のアロンマイティPU−62(東亞合成株式会社製)を
塗布し、25mm×50mm、厚さ2mmのポリカーボネート
基材を重ね合わせ80℃にて60分間ウレタン系接着剤
を加熱硬化して接着した。接着面積は25mm×12.5m
m、接着剤の厚みは0.1mmとした。24時間以上常温に
放置した後、25℃±3℃で10mm/分の速度で引張り
試験にかけ引張りせん断接着強さを求めた。引張りせん
断接着強さの測定結果を表1に示した。
【0015】〇 くさび試験 25mm×50mm、厚さ2mmのPPS基材にバーコーター
で上記プライマー1を塗布し、風乾後、80℃にて10
分間加熱し、PPS基材上に平均厚み5μmのプライマ
ー皮膜を形成した。次いで、2液硬化性ウレタン系接着
剤のアロンマイティPU−62(東亞合成株式会社製)を
塗布し、25mm×50mm、厚さ2mmのポリカーボネート
基材を重ね合わせ80℃にて60分間ウレタン系シーラ
ントを加熱硬化して接着した。接着面積は25mm×35
mm、接着剤の厚みは1mmとした。24時間以上常温に放
置した後、図1に示すように、未接着部に厚み3mmのく
さびを打ち込み、はく離方向へ応力を加えた状態で80
℃にて24時間放置し、はく離の有無を観察した。くさ
び試験の結果を表1に示した。
【0016】○ 実施例2 3-アミノプロピルトリエトキシシラン(分子量221)
1.26g(0.0057モル)、ビスフェノールA型エポ
キシ樹脂エピコート1007(油化シェルエポキシ社
製、平均分子量2900)14.50g(0.005モル)を
トルエンとメチルエチルケトンの1:1(重量比)混合溶
剤141.84gを用いて希釈し、成分濃度が10重量%
であるプライマー2を調整し、実施例1と同様の方法で
接着性を評価した。その結果を表1に示す。
【0017】○ 比較例1 プライマーを用いずに実施例と同様の方法で接着性を評
価した。その結果を表1に示す。尚、表中、CFはウレ
タン系接着剤の凝集破壊をAFはウレタン系接着剤とP
PSの界面破壊を示す。
【0018】
【表1】
【0019】
【発明の効果】本発明プライマーにより、プライマー未
処理PPS基材に比較して、PPS基材と樹脂間の密着
力を著しく向上させることが可能で、耐久性向上に極め
て有効である。また、簡便な手法により、低コストでの
製造及び塗布が可能となり、各種工業材料として巾広く
利用出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 くさび試験の方法を示す図である。
【符号の説明】
1:PPS基材 2:ポリカーボネート基材 3:プライマー層 4:接着剤層 5:くさび
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 163/00 C09D 163/00 C09J 5/02 C09J 5/02 // C08J 7/04 C08J 7/04 F Fターム(参考) 4D075 AA01 AB01 AC12 AC57 BB29Z BB37Z CA18 CA44 DA06 DB46 DC02 DC13 DC19 DC38 EA07 EA41 EB38 EB42 EC08 4F006 AA40 AB34 AB67 BA01 4J038 DB001 DB061 DB071 DB151 JC32 JC35 PA07 PC08 4J039 AE05 BC57 4J040 EF001 MA10 PA07 PA12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アミノアルキル基とアルコキシ基を有す
    る有機ケイ素化合物とオキシラン環を有する化合物から
    なることを特徴とするポリフェニレンスルフィド用プラ
    イマー。
  2. 【請求項2】 ポリフェニレンスルフィドとウレタン系
    接着剤との密着性向上のために用いられることを特徴と
    する請求項1記載のポリフェニレンスルフィド用プライ
    マー。
  3. 【請求項3】 ポリフェニレンスルフィドからなる基材
    に請求項1記載のポリフェニレンスルフィド用プライマ
    ーを塗布した後ウレタン系接着剤を用いて他の基材と接
    着することを特徴とするポリフェニレンスルフィドの接
    着方法。
  4. 【請求項4】 他の基材がポリカーボネートからなるも
    のであることを特徴とする請求項3記載のポリフェニレ
    ンスルフィドの接着方法。
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