JP2000225676A - 積層ポリエステルフィルム - Google Patents
積層ポリエステルフィルムInfo
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- JP2000225676A JP2000225676A JP3122099A JP3122099A JP2000225676A JP 2000225676 A JP2000225676 A JP 2000225676A JP 3122099 A JP3122099 A JP 3122099A JP 3122099 A JP3122099 A JP 3122099A JP 2000225676 A JP2000225676 A JP 2000225676A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】エッジの耐摩耗性、低オリゴマー性に優れ、磁
気記録媒体用フィルムとして、非常に好適な積層ポリエ
ステルフィルムを提供する。 【解決手段】少なくとも3層からなり、外層を除く少な
くとも1層における潤滑剤成分含有率wが0.1〜2.
0重量%、各外層の厚みdが0.03μm以上であり、
かつd/w≧0.2である積層ポリエステルフィルムと
する。
気記録媒体用フィルムとして、非常に好適な積層ポリエ
ステルフィルムを提供する。 【解決手段】少なくとも3層からなり、外層を除く少な
くとも1層における潤滑剤成分含有率wが0.1〜2.
0重量%、各外層の厚みdが0.03μm以上であり、
かつd/w≧0.2である積層ポリエステルフィルムと
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層ポリエステル
フィルムに関するものであり、特に、耐エッジ摩耗性、
オリゴマー析出抑制性の優れた積層ポリエステルフィル
ムに関するものである。
フィルムに関するものであり、特に、耐エッジ摩耗性、
オリゴマー析出抑制性の優れた積層ポリエステルフィル
ムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエステルフィルム、特にポリエチレ
ンテレフタレート(以下PETという)フィルムは優れ
た機械的特性、熱的特性、電気的特性により産業用途に
広く使用され、需要量も増大している。しかしながら、
用途および需要拡大に伴い、ポリエステルに要求される
特性および生産性も、それぞれの用途分野においてます
ます厳しくなってきており、工業用、磁気材料用等多岐
に渡って生産されている一方、解決すべき課題も数多く
ある。
ンテレフタレート(以下PETという)フィルムは優れ
た機械的特性、熱的特性、電気的特性により産業用途に
広く使用され、需要量も増大している。しかしながら、
用途および需要拡大に伴い、ポリエステルに要求される
特性および生産性も、それぞれの用途分野においてます
ます厳しくなってきており、工業用、磁気材料用等多岐
に渡って生産されている一方、解決すべき課題も数多く
ある。
【0003】磁気記録媒体としてポリエステルフィルム
を用いる場合、要求される特性の一つとして、表面の平
滑性と滑り性の両立が挙げられる。通常磁気テープにお
ける滑り性といえば、表面の滑り性のことを指すが、こ
れと同時に、テープエッジにおける滑り性も非常に重要
である。テープエッジには、カッターにより裁断された
時、その裁断面に欠けやクラックを生じることがある。
こうした部分が、テープ走行時にガイドピン等により摩
擦をうけると、その部位から粉が発生し、これがデータ
抜け等の原因となる。また、そうした欠点がなかったと
しても、エッジは走行中に摩耗を受けやすく、その削れ
粉がやはり上記のような障害を引き起こす。
を用いる場合、要求される特性の一つとして、表面の平
滑性と滑り性の両立が挙げられる。通常磁気テープにお
ける滑り性といえば、表面の滑り性のことを指すが、こ
れと同時に、テープエッジにおける滑り性も非常に重要
である。テープエッジには、カッターにより裁断された
時、その裁断面に欠けやクラックを生じることがある。
こうした部分が、テープ走行時にガイドピン等により摩
擦をうけると、その部位から粉が発生し、これがデータ
抜け等の原因となる。また、そうした欠点がなかったと
しても、エッジは走行中に摩耗を受けやすく、その削れ
粉がやはり上記のような障害を引き起こす。
【0004】また、ポリエステルフィルムが宿命的に抱
える問題として、オリゴマーの問題がある。ポリエステ
ルは、その重合時にオリゴマーを副生し、PETの場合
は、エチレンテレフタレート環状三量体を主成分とした
オリゴマーを1〜3重量%程度も含有するため、フィル
ムとした場合は表面にこれらオリゴマーが析出する。特
に磁気材料フィルムとして用いる場合には、このような
表面析出オリゴマーは表面欠点として磁性層のデータ抜
けの原因となるため、表面析出オリゴマーをいかに抑制
するかも一つの課題である。
える問題として、オリゴマーの問題がある。ポリエステ
ルは、その重合時にオリゴマーを副生し、PETの場合
は、エチレンテレフタレート環状三量体を主成分とした
オリゴマーを1〜3重量%程度も含有するため、フィル
ムとした場合は表面にこれらオリゴマーが析出する。特
に磁気材料フィルムとして用いる場合には、このような
表面析出オリゴマーは表面欠点として磁性層のデータ抜
けの原因となるため、表面析出オリゴマーをいかに抑制
するかも一つの課題である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の課題
は、表面析出オリゴマーが少なく(以下、低オリゴマー
性とする)、耐エッジ摩耗性に優れた積層ポリエステル
フィルムを提供することにある。
は、表面析出オリゴマーが少なく(以下、低オリゴマー
性とする)、耐エッジ摩耗性に優れた積層ポリエステル
フィルムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した本発明の課題
は、少なくとも3層からなり、外層を除く少なくとも1
層における潤滑剤成分含有率wが0.1〜2.0重量
%、各外層の厚みdが0.03μm以上であり、かつd
/w≧0.2である積層ポリエステルフィルムにより達
成される。
は、少なくとも3層からなり、外層を除く少なくとも1
層における潤滑剤成分含有率wが0.1〜2.0重量
%、各外層の厚みdが0.03μm以上であり、かつd
/w≧0.2である積層ポリエステルフィルムにより達
成される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明における潤滑剤成分とは、
脂肪族エステルのようなワックス、もしくは界面活性剤
等を意味する。ワックスとしては、例えば、カルナウバ
ワックスのような天然ワックス、またはステアリルステ
アレート、ベヘニルベヘネート、パルミチルミリステー
ト、ステアリルトリグリセリド、エチレンビスステアリ
ン酸アミドといった脂肪酸エステルまたはアミド等から
なる合成ワックスが挙げられ、特に脂肪族エステル化合
物が好ましい。
脂肪族エステルのようなワックス、もしくは界面活性剤
等を意味する。ワックスとしては、例えば、カルナウバ
ワックスのような天然ワックス、またはステアリルステ
アレート、ベヘニルベヘネート、パルミチルミリステー
ト、ステアリルトリグリセリド、エチレンビスステアリ
ン酸アミドといった脂肪酸エステルまたはアミド等から
なる合成ワックスが挙げられ、特に脂肪族エステル化合
物が好ましい。
【0008】また、界面活性剤としては、ウンデシルス
ルホン酸ナトリウム、ドデシルスルホン酸カリウムとい
ったアルキルスルホン酸のアルカリ金属塩もしくはアル
カリ土類金属塩や、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム、ドデシルベンゼンスルホン酸リチウムといったよ
うなアルキルベンゼンスルホン酸のアルカリ金属塩等が
挙げられ、特に、アルキルベンゼンスルホン酸金属塩化
合物が好ましい。
ルホン酸ナトリウム、ドデシルスルホン酸カリウムとい
ったアルキルスルホン酸のアルカリ金属塩もしくはアル
カリ土類金属塩や、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム、ドデシルベンゼンスルホン酸リチウムといったよ
うなアルキルベンゼンスルホン酸のアルカリ金属塩等が
挙げられ、特に、アルキルベンゼンスルホン酸金属塩化
合物が好ましい。
【0009】本発明においてフィルムは3層以上からな
る積層構成であり、外層を除く少なくとも1層が0.1
〜2.0重量%、好ましくは0.15〜1.5重量%の
潤滑剤成分を含有するものである。なお、本発明におい
て外層とは、潤滑剤成分含有率が0.1〜2.0重量%
である層の両方の外側にある層をそれぞれ意味する。そ
して、該外層は、1層から成っていても複層から成って
いてもよい。また、内層とは、本発明の積層ポリエステ
ルフィルムを構成する外層を除いた層であって、潤滑剤
成分含有率が0.1〜2.0重量%の層を意味する。
る積層構成であり、外層を除く少なくとも1層が0.1
〜2.0重量%、好ましくは0.15〜1.5重量%の
潤滑剤成分を含有するものである。なお、本発明におい
て外層とは、潤滑剤成分含有率が0.1〜2.0重量%
である層の両方の外側にある層をそれぞれ意味する。そ
して、該外層は、1層から成っていても複層から成って
いてもよい。また、内層とは、本発明の積層ポリエステ
ルフィルムを構成する外層を除いた層であって、潤滑剤
成分含有率が0.1〜2.0重量%の層を意味する。
【0010】内層における潤滑剤成分の含有量が0.1
重量%未満であると、十分な耐エッジ摩耗性を得られな
い。この理由は、この潤滑剤成分がフィルムのエッジか
ら適量ブリードアウトすることにより、エッジにおける
滑り性を発現させ、耐エッジ摩耗性を得ることができる
ためである。また、含有量が2.0重量%を越えると、
エッジのみならずフィルム表面からもブリードアウトが
起こるため、表面に金属の蒸着等を施した場合に蒸着層
が剥離したり、ブリードアウトした潤滑剤自身がクレー
ター状の窪み等の表面欠点を誘起する。
重量%未満であると、十分な耐エッジ摩耗性を得られな
い。この理由は、この潤滑剤成分がフィルムのエッジか
ら適量ブリードアウトすることにより、エッジにおける
滑り性を発現させ、耐エッジ摩耗性を得ることができる
ためである。また、含有量が2.0重量%を越えると、
エッジのみならずフィルム表面からもブリードアウトが
起こるため、表面に金属の蒸着等を施した場合に蒸着層
が剥離したり、ブリードアウトした潤滑剤自身がクレー
ター状の窪み等の表面欠点を誘起する。
【0011】また、潤滑剤成分を含むポリエステル組成
物からなる単層のフィルムにおいては、フィルムエッジ
と表面からの潤滑剤成分のブリードアウトの程度はそれ
ほど異なるものではなく、フィルム表面からのブリード
アウトにより、蒸着層の剥離が生じたり、クレーター状
窪み等の表面欠点を誘起する。このため、本発明におい
ては、潤滑剤成分を含有する層の両方の外側に外層を配
置し、内層の両面を外層が覆う構成とすることで、フィ
ルム表面からは潤滑剤成分がブリードアウトしにくく、
エッジからはブリードアウトしやすくしたものである。
物からなる単層のフィルムにおいては、フィルムエッジ
と表面からの潤滑剤成分のブリードアウトの程度はそれ
ほど異なるものではなく、フィルム表面からのブリード
アウトにより、蒸着層の剥離が生じたり、クレーター状
窪み等の表面欠点を誘起する。このため、本発明におい
ては、潤滑剤成分を含有する層の両方の外側に外層を配
置し、内層の両面を外層が覆う構成とすることで、フィ
ルム表面からは潤滑剤成分がブリードアウトしにくく、
エッジからはブリードアウトしやすくしたものである。
【0012】一方、これら潤滑剤成分を配合すること
で、潤滑剤成分がオリゴマーと作用することにより、フ
ィルム表面へのオリゴマーのブリードアウトを抑えるこ
とができる。潤滑剤成分の内層における含有量が0.1
重量%未満であると、オリゴマー抑制効果が充分得られ
なくなる。
で、潤滑剤成分がオリゴマーと作用することにより、フ
ィルム表面へのオリゴマーのブリードアウトを抑えるこ
とができる。潤滑剤成分の内層における含有量が0.1
重量%未満であると、オリゴマー抑制効果が充分得られ
なくなる。
【0013】このような本発明の積層ポリエステルフィ
ルムの具体例としては、潤滑剤成分を0.1〜2.0重
量%含有したA層と、潤滑剤成分を含有しないか、もし
くは層からブリードアウトしない程度の量含有するB層
とからなる2層構成の積層ポリエステルフィルムのA層
側に、さらに磁性体に対する易接着成分等のコーティン
グ層を形成したもの、または、ポリエステル組成物から
なる3層以上の積層体であり、外層は潤滑剤成分を含ま
ないか、もしくは層からブリードアウトしない程度の量
を含有し、内層のうち少なくとも1層が潤滑剤成分を
0.1〜2.0重量%含有するもの等が挙げられる。
ルムの具体例としては、潤滑剤成分を0.1〜2.0重
量%含有したA層と、潤滑剤成分を含有しないか、もし
くは層からブリードアウトしない程度の量含有するB層
とからなる2層構成の積層ポリエステルフィルムのA層
側に、さらに磁性体に対する易接着成分等のコーティン
グ層を形成したもの、または、ポリエステル組成物から
なる3層以上の積層体であり、外層は潤滑剤成分を含ま
ないか、もしくは層からブリードアウトしない程度の量
を含有し、内層のうち少なくとも1層が潤滑剤成分を
0.1〜2.0重量%含有するもの等が挙げられる。
【0014】なお、層からブリードアウトしない程度の
潤滑剤成分の量とは、0.1重量%未満であり、好まし
くは0.05重量%未満である。
潤滑剤成分の量とは、0.1重量%未満であり、好まし
くは0.05重量%未満である。
【0015】また、本発明において各外層の厚み(d)
は、0.03μm以上である必要があり、好ましくは
0.05μm以上である。外層の厚みが0.03μm未
満であると、内層の少なくとも1層に含有された潤滑剤
成分が表面にブリードアウトするのを抑えることができ
ず、ブリードアウトした潤滑剤がクレーター欠点などを
生じるため、種々の用途、特に磁気記録媒体としては使
用に耐えるものとはならない。なお2枚の外層の厚みが
異なる場合、外層の厚み(d)は、薄い方の層の厚みを
意味するものとする。
は、0.03μm以上である必要があり、好ましくは
0.05μm以上である。外層の厚みが0.03μm未
満であると、内層の少なくとも1層に含有された潤滑剤
成分が表面にブリードアウトするのを抑えることができ
ず、ブリードアウトした潤滑剤がクレーター欠点などを
生じるため、種々の用途、特に磁気記録媒体としては使
用に耐えるものとはならない。なお2枚の外層の厚みが
異なる場合、外層の厚み(d)は、薄い方の層の厚みを
意味するものとする。
【0016】また、さらに、外層の厚みd(μm)と、
内層の少なくとも1層に含まれる潤滑剤成分の含有率w
(重量%)の間には、d/w≧0.2の関係が成り立た
なくてはならない。例え、内層の少なくとも1層に含ま
れる潤滑剤成分の含有率wが0.1〜2.0重量%であ
り、外層の厚みが0.03μm以上であっても、この関
係を満たしてないと、外層による内層の潤滑剤成分のブ
リードアウトを防ぐ効果は不十分なものとなる。上記し
た本発明の要件をすべて満たすことにより、潤滑剤成分
のフィルム表面への滲み出しを防ぐことができ、本発明
の目的が達成されるものである。
内層の少なくとも1層に含まれる潤滑剤成分の含有率w
(重量%)の間には、d/w≧0.2の関係が成り立た
なくてはならない。例え、内層の少なくとも1層に含ま
れる潤滑剤成分の含有率wが0.1〜2.0重量%であ
り、外層の厚みが0.03μm以上であっても、この関
係を満たしてないと、外層による内層の潤滑剤成分のブ
リードアウトを防ぐ効果は不十分なものとなる。上記し
た本発明の要件をすべて満たすことにより、潤滑剤成分
のフィルム表面への滲み出しを防ぐことができ、本発明
の目的が達成されるものである。
【0017】こうしたブリードアウトの状態は、以下に
示す潤滑剤ブリードアウトテストにより評価でき、評価
値がレベル2以上、すなわちレベル1または2を本発明
の合格基準とする。
示す潤滑剤ブリードアウトテストにより評価でき、評価
値がレベル2以上、すなわちレベル1または2を本発明
の合格基準とする。
【0018】なお、本発明において、潤滑剤ブリードア
ウト値とは次のように定義する。 潤滑剤ブリードアウトテスト:フィルムを1000枚重
ねてクリップで固定後、縦5cm、横5cmに切りそろ
えて板状とする。これを5つ作成し、温度23℃、湿度
65RH%で一週間放置する。それぞれにアルミニウム
蒸着を行った後、エッジ部および表面にセロテープを1
枚ずつ貼り付け、剥離させた場合に、エッジ部ではアル
ミニウムが剥離し、表面では剥離しなかったサンプルの
個数が 5個の場合 :レベル1 4個の場合 :レベル2 3個以下の場合:レベル3 と判定する。
ウト値とは次のように定義する。 潤滑剤ブリードアウトテスト:フィルムを1000枚重
ねてクリップで固定後、縦5cm、横5cmに切りそろ
えて板状とする。これを5つ作成し、温度23℃、湿度
65RH%で一週間放置する。それぞれにアルミニウム
蒸着を行った後、エッジ部および表面にセロテープを1
枚ずつ貼り付け、剥離させた場合に、エッジ部ではアル
ミニウムが剥離し、表面では剥離しなかったサンプルの
個数が 5個の場合 :レベル1 4個の場合 :レベル2 3個以下の場合:レベル3 と判定する。
【0019】レベル値3である場合のうち、エッジ部、
表面部とも剥離がない場合は、エッジ部からの潤滑剤成
分のブリードアウトがないということであり、これでは
テープ走行時のエッジの削れを抑制することが出来な
い。また、レベル値3である場合のうち、エッジ部、表
面部ともに剥離がある場合は、潤滑剤成分がフィルム表
面・エッジ部の両方からブリードアウトしているという
ことであり、この場合は上記したように、表面に金属蒸
着等を施した場合に蒸着層が剥離したり、ブリードアウ
トした潤滑剤自身がクレーター状窪み等の表面欠点を誘
起する。
表面部とも剥離がない場合は、エッジ部からの潤滑剤成
分のブリードアウトがないということであり、これでは
テープ走行時のエッジの削れを抑制することが出来な
い。また、レベル値3である場合のうち、エッジ部、表
面部ともに剥離がある場合は、潤滑剤成分がフィルム表
面・エッジ部の両方からブリードアウトしているという
ことであり、この場合は上記したように、表面に金属蒸
着等を施した場合に蒸着層が剥離したり、ブリードアウ
トした潤滑剤自身がクレーター状窪み等の表面欠点を誘
起する。
【0020】さらに、本発明の積層ポリエステルフィル
ムにおいて、外層の少なくとも一方が、平均粒径0.0
1〜1.0μmの不活性粒子を含有することが、フィル
ムに適度な易滑性を与え、フィルムのハンドリングを向
上させる点で好ましい。平均粒径が0.01μm未満で
あると、十分な易滑性が得られにくい。また、平均粒径
が1.0μmを越えると、その粒子の形成する表面突起
が大きいために、その部分が粒子ごと脱落しやすく、表
面欠点となり、磁気テープ等に用いた場合にデータ抜け
等を引き起こし易い。
ムにおいて、外層の少なくとも一方が、平均粒径0.0
1〜1.0μmの不活性粒子を含有することが、フィル
ムに適度な易滑性を与え、フィルムのハンドリングを向
上させる点で好ましい。平均粒径が0.01μm未満で
あると、十分な易滑性が得られにくい。また、平均粒径
が1.0μmを越えると、その粒子の形成する表面突起
が大きいために、その部分が粒子ごと脱落しやすく、表
面欠点となり、磁気テープ等に用いた場合にデータ抜け
等を引き起こし易い。
【0021】不活性粒子としては、特に限定されるもの
ではなく、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、酸化チ
タン、リン酸カルシウム、ヒドロキシアパタイト、ケイ
酸アルミニウム等の金属化合物や、架橋ポリマー粒子等
の有機粒子を挙げることが出来る。
ではなく、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、酸化チ
タン、リン酸カルシウム、ヒドロキシアパタイト、ケイ
酸アルミニウム等の金属化合物や、架橋ポリマー粒子等
の有機粒子を挙げることが出来る。
【0022】これら粒子は、ポリエステル重合工程中に
添加した粒子含有マスターポリマーを用いることで含有
させてもよいし、ポリエステルに二軸押出機等で粒子を
添加・混練することで含有させてもよい。また、粒子を
含有した溶液を、製膜工程中のフィルムにインラインコ
ーティングするか、もしくはオフラインコーティング
し、乾燥することにより、どちらか一方の外層を形成し
てもよい。
添加した粒子含有マスターポリマーを用いることで含有
させてもよいし、ポリエステルに二軸押出機等で粒子を
添加・混練することで含有させてもよい。また、粒子を
含有した溶液を、製膜工程中のフィルムにインラインコ
ーティングするか、もしくはオフラインコーティング
し、乾燥することにより、どちらか一方の外層を形成し
てもよい。
【0023】本発明の積層ポリエステルフィルムを構成
するポリエステル組成物は、従来公知のポリエステルの
製造方法に従って製造することができる。
するポリエステル組成物は、従来公知のポリエステルの
製造方法に従って製造することができる。
【0024】すなわち、酸成分としてジアルキルエステ
ルを用い、これとジオール成分とでエステル交換反応さ
せた後、この反応の生成物を減圧下で加熱して、余剰の
ジオール成分を除去しつつ重縮合させることによって製
造することができる。また、酸成分としてジカルボン酸
を用いて、従来公知の直接重合法により製造することも
できる。
ルを用い、これとジオール成分とでエステル交換反応さ
せた後、この反応の生成物を減圧下で加熱して、余剰の
ジオール成分を除去しつつ重縮合させることによって製
造することができる。また、酸成分としてジカルボン酸
を用いて、従来公知の直接重合法により製造することも
できる。
【0025】本発明においてポリエステル組成物は、エ
チレンテレフタレート成分を主な構成成分とすることが
耐熱性、機械特性の点で好ましいが、その他共重合成分
として各種ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導
体とジオールを共重合して、耐熱性、高剛性、制電性等
さらなる特性を付与することもできる。
チレンテレフタレート成分を主な構成成分とすることが
耐熱性、機械特性の点で好ましいが、その他共重合成分
として各種ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導
体とジオールを共重合して、耐熱性、高剛性、制電性等
さらなる特性を付与することもできる。
【0026】共重合し得るジカルボン酸成分としては、
例えばイソフタル酸、フタル酸、1,4-ナフタレンジ
カルボン酸、1,5-ナフタレンジカルボン酸、2,6-
ナフタレンジカルボン酸、4,4’−ジフェニルジカル
ボン酸、4,4’−ジフェニルエーテルジカルボン酸、
4,4’−ジフェニルスルホンジカルボン酸もしくはこ
れらのエステル形成性誘導体等を挙げることができる。
その他、共重合し得る脂環族ジカルボン酸成分として
1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等を挙げることが
できる。また、セバシン酸、ダイマー酸等の脂肪族ジカ
ルボン酸、その他のジカルボン酸も共重合成分として用
いることができる。
例えばイソフタル酸、フタル酸、1,4-ナフタレンジ
カルボン酸、1,5-ナフタレンジカルボン酸、2,6-
ナフタレンジカルボン酸、4,4’−ジフェニルジカル
ボン酸、4,4’−ジフェニルエーテルジカルボン酸、
4,4’−ジフェニルスルホンジカルボン酸もしくはこ
れらのエステル形成性誘導体等を挙げることができる。
その他、共重合し得る脂環族ジカルボン酸成分として
1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等を挙げることが
できる。また、セバシン酸、ダイマー酸等の脂肪族ジカ
ルボン酸、その他のジカルボン酸も共重合成分として用
いることができる。
【0027】また、ジオール成分としては、エチレング
リコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグ
リコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジ
オール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサン
ジオール、1,2−シクロヘキサンジメタノール、1,
3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキ
サンジメタノール、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、ポリアルキレングリコール、2,2−ビ
ス(4’−β−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン
等の脂肪族、脂環族、芳香族ジオール等を挙げることが
できる。これらの成分は1種のみ用いてもよく、また2
種以上併用してもよい。
リコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグ
リコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジ
オール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサン
ジオール、1,2−シクロヘキサンジメタノール、1,
3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキ
サンジメタノール、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、ポリアルキレングリコール、2,2−ビ
ス(4’−β−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン
等の脂肪族、脂環族、芳香族ジオール等を挙げることが
できる。これらの成分は1種のみ用いてもよく、また2
種以上併用してもよい。
【0028】また、こうして得られたポリエステルは、
固相重合を施すことにより、環状三量体を始めとするオ
リゴマーを低減させ、さらに重合度を上げることもでき
る。固相重合は、窒素流通下もしくは1torr.以下
の真空下において、180℃〜融点の範囲内の温度で5
〜50時間加熱することにより行われる。
固相重合を施すことにより、環状三量体を始めとするオ
リゴマーを低減させ、さらに重合度を上げることもでき
る。固相重合は、窒素流通下もしくは1torr.以下
の真空下において、180℃〜融点の範囲内の温度で5
〜50時間加熱することにより行われる。
【0029】潤滑剤成分を含有する層を構成するポリエ
ステルポリマーに、潤滑剤成分を添加する時期は、特に
限定されるものではないが、重縮合反応工程前の低重合
体に0.1〜2.0重量%添加、撹拌混合するか、もし
くは重縮合反応終了前に添加、混練するのが好ましい。
また、二軸混練押出機等を用いて、ポリエステルチップ
に混練してもよい。
ステルポリマーに、潤滑剤成分を添加する時期は、特に
限定されるものではないが、重縮合反応工程前の低重合
体に0.1〜2.0重量%添加、撹拌混合するか、もし
くは重縮合反応終了前に添加、混練するのが好ましい。
また、二軸混練押出機等を用いて、ポリエステルチップ
に混練してもよい。
【0030】本発明の積層ポリエステルフィルムは、例
えば、上記したポリマーを乾燥後、常法にしたがって、
矩形積層部を備えた2層またはそれ以上の合流ブロック
にて、各層が目的の厚み比および構成となって積層する
ように、口金より溶融押出して未延伸シートとし、続い
て2軸延伸、熱処理することにより、製造することがで
きる。なお、2層で溶融押出した場合は、さらに易接着
層、粒子層等のコーティング層を形成するものとする。
2軸延伸は縦、横逐次延伸あるいは2軸同時延伸のいず
れでもよく、延伸倍率は特に限定されるものではない
が、通常は縦、横それぞれ2.0〜5.0倍が適当であ
る。あるいは縦、横延伸後、縦、横方向のいずれかに再
延伸してもよい。また、易接着層、粒子層等を形成する
場合は、延伸前、または縦延伸と横延伸の間でコーティ
ング成分をインラインで塗布してもよいし、延伸後オフ
ラインコーティングしてもよい。
えば、上記したポリマーを乾燥後、常法にしたがって、
矩形積層部を備えた2層またはそれ以上の合流ブロック
にて、各層が目的の厚み比および構成となって積層する
ように、口金より溶融押出して未延伸シートとし、続い
て2軸延伸、熱処理することにより、製造することがで
きる。なお、2層で溶融押出した場合は、さらに易接着
層、粒子層等のコーティング層を形成するものとする。
2軸延伸は縦、横逐次延伸あるいは2軸同時延伸のいず
れでもよく、延伸倍率は特に限定されるものではない
が、通常は縦、横それぞれ2.0〜5.0倍が適当であ
る。あるいは縦、横延伸後、縦、横方向のいずれかに再
延伸してもよい。また、易接着層、粒子層等を形成する
場合は、延伸前、または縦延伸と横延伸の間でコーティ
ング成分をインラインで塗布してもよいし、延伸後オフ
ラインコーティングしてもよい。
【0031】このようにして得られた本発明の積層ポリ
エステルフィルムは、耐久性、特にエッジの長時間使用
時の耐久性に優れ、低オリゴマー性においても非常に優
れたものであり、特に磁気記録媒体用のフィルムとして
好適である。
エステルフィルムは、耐久性、特にエッジの長時間使用
時の耐久性に優れ、低オリゴマー性においても非常に優
れたものであり、特に磁気記録媒体用のフィルムとして
好適である。
【0032】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明する。なお、実施例中の各特性は、次の方法により測
定した。 A.ポリマーの固有粘度([η]):o−クロロフェノ
ールを溶媒として、25℃で測定した。 B.耐エッジ摩耗性:フィルムを幅1/2インチのテー
プ状にスリットしたものテープ走行性試験機を使用し
て、ガイドピン(表面粗度:Raで100nm)上を走
行させる(走行速度1000m/分、走行回数10パ
ス、巻き付け角60゜走行張力20g)。このフィルム
のエッジを顕微鏡で観察し、エッジの荒れが全く観察で
きなければレベル1、部分的に観察されればレベル2、
全体に渡って観察されればレベル3とした。 C.低オリゴマー性 150℃で30分、オーブン中に放置し、低分子量体を
強制的にフィルム表面に析出させ、表面をアルミニウム
蒸着して微分干渉顕微鏡で総合倍率400倍で、25視
野観察する。各視野での低分子量体の個数を数え、その
総数を表面オリゴマー析出個数(個/mm2)とし、表
面オリゴマー析出個数が100個/mm2以下であり、
かつ、低分子量体の大きさが、表面写真上で1mmより
小さいものを○、低分子量体の大きさが1mm以上あ
る、または表面オリゴマー析出個数個数が100個/m
m2以上ものを×とした。 D.潤滑剤ブリードアウトテスト:フィルムを1000
枚重ねてクリップで固定後、縦5cm、横5cmに切り
そろえて板状とする。これを5つ作成し、温度23℃、
湿度65RH%で一週間放置する。それぞれにアルミニ
ウム蒸着を行った後、エッジ部および表面にセロテープ
を1枚ずつ貼り付け、剥離させた場合に、エッジ部では
アルミニウムが剥離し、表面では剥離しなかったサンプ
ルの個数が 5個の場合 :レベル1 4個の場合 :レベル2 3個以下の場合:レベル3 と判定する。レベル値3のものは、使用に耐えないもの
と判定する。 実施例1 潤滑剤成分含有マスターポリマーの製造(1):ジメチ
ルテレフタレート100重量%、エチレングリコール6
0重量%の混合物に、ジメチルテレフタレート量に対し
て酢酸マグネシウム0.04重量%を添加して、常法に
より加熱昇温してエステル交換反応を行なった。次い
で、該エステル交換反応生成物に、ジメチルテレフタレ
ート量に対して、リン酸トリメチル0.020重量%を
添加した後、酸化ゲルマニウムを0.02重量%添加
し、さらにドデシルベンゼンスルホン酸リチウム塩(D
BS−Li)をジメチルテレフタレート量に対して5重
量%、消泡剤0.20重量%を添加した後、重縮合反応
層に移行した。次いで、加熱昇温しながら反応系を徐々
に減圧して1mmHgの減圧下、290℃で常法により重合
し、固有粘度[η]=0.65のポリエステル組成物を
得た。このポリエステルをPET−Lと呼ぶ。
明する。なお、実施例中の各特性は、次の方法により測
定した。 A.ポリマーの固有粘度([η]):o−クロロフェノ
ールを溶媒として、25℃で測定した。 B.耐エッジ摩耗性:フィルムを幅1/2インチのテー
プ状にスリットしたものテープ走行性試験機を使用し
て、ガイドピン(表面粗度:Raで100nm)上を走
行させる(走行速度1000m/分、走行回数10パ
ス、巻き付け角60゜走行張力20g)。このフィルム
のエッジを顕微鏡で観察し、エッジの荒れが全く観察で
きなければレベル1、部分的に観察されればレベル2、
全体に渡って観察されればレベル3とした。 C.低オリゴマー性 150℃で30分、オーブン中に放置し、低分子量体を
強制的にフィルム表面に析出させ、表面をアルミニウム
蒸着して微分干渉顕微鏡で総合倍率400倍で、25視
野観察する。各視野での低分子量体の個数を数え、その
総数を表面オリゴマー析出個数(個/mm2)とし、表
面オリゴマー析出個数が100個/mm2以下であり、
かつ、低分子量体の大きさが、表面写真上で1mmより
小さいものを○、低分子量体の大きさが1mm以上あ
る、または表面オリゴマー析出個数個数が100個/m
m2以上ものを×とした。 D.潤滑剤ブリードアウトテスト:フィルムを1000
枚重ねてクリップで固定後、縦5cm、横5cmに切り
そろえて板状とする。これを5つ作成し、温度23℃、
湿度65RH%で一週間放置する。それぞれにアルミニ
ウム蒸着を行った後、エッジ部および表面にセロテープ
を1枚ずつ貼り付け、剥離させた場合に、エッジ部では
アルミニウムが剥離し、表面では剥離しなかったサンプ
ルの個数が 5個の場合 :レベル1 4個の場合 :レベル2 3個以下の場合:レベル3 と判定する。レベル値3のものは、使用に耐えないもの
と判定する。 実施例1 潤滑剤成分含有マスターポリマーの製造(1):ジメチ
ルテレフタレート100重量%、エチレングリコール6
0重量%の混合物に、ジメチルテレフタレート量に対し
て酢酸マグネシウム0.04重量%を添加して、常法に
より加熱昇温してエステル交換反応を行なった。次い
で、該エステル交換反応生成物に、ジメチルテレフタレ
ート量に対して、リン酸トリメチル0.020重量%を
添加した後、酸化ゲルマニウムを0.02重量%添加
し、さらにドデシルベンゼンスルホン酸リチウム塩(D
BS−Li)をジメチルテレフタレート量に対して5重
量%、消泡剤0.20重量%を添加した後、重縮合反応
層に移行した。次いで、加熱昇温しながら反応系を徐々
に減圧して1mmHgの減圧下、290℃で常法により重合
し、固有粘度[η]=0.65のポリエステル組成物を
得た。このポリエステルをPET−Lと呼ぶ。
【0033】ポリエチレンテレフタレートチップの製
造:また、DBS−Liを添加しない以外は上記と同様
の方法ポリエチレンテレフタレート(PET)のチップ
を得た。
造:また、DBS−Liを添加しない以外は上記と同様
の方法ポリエチレンテレフタレート(PET)のチップ
を得た。
【0034】粒子含有ポリエステルチップの製造:ま
た、重縮合反応層に移行する前に、粒子径0.05μm
のシリカ粒子をジメチルテレフタレート量に対して1重
量%添加する以外は、PETと同様の方法により、粒子
含有ポリエステル(PET−Pと呼ぶ)のチップを得
た。
た、重縮合反応層に移行する前に、粒子径0.05μm
のシリカ粒子をジメチルテレフタレート量に対して1重
量%添加する以外は、PETと同様の方法により、粒子
含有ポリエステル(PET−Pと呼ぶ)のチップを得
た。
【0035】製膜:これらのポリエステルを充分に乾燥
し、DBS−Liのポリマー総量に対する濃度が0.5
重量%となるように、PET−LをPETとドライブレ
ンドして、主層(A)押出機に供給し、PET−Pを副
層(B)押出機に供給して、三層ダイからキャスティン
グドラム上に溶融押出して、キャストドラム上に融着さ
せて急冷固化し、B/A/B型(厚み比1/6/1)の
三層未延伸フィルムとした後、これを90℃で縦に3.
5倍、105℃で横に3.5倍ずつ延伸し、厚み8μ
m、潤滑剤ブリードアウトテストの評価が1のポリエス
テルフィルムを得た(外層の積層厚み1μm)。
し、DBS−Liのポリマー総量に対する濃度が0.5
重量%となるように、PET−LをPETとドライブレ
ンドして、主層(A)押出機に供給し、PET−Pを副
層(B)押出機に供給して、三層ダイからキャスティン
グドラム上に溶融押出して、キャストドラム上に融着さ
せて急冷固化し、B/A/B型(厚み比1/6/1)の
三層未延伸フィルムとした後、これを90℃で縦に3.
5倍、105℃で横に3.5倍ずつ延伸し、厚み8μ
m、潤滑剤ブリードアウトテストの評価が1のポリエス
テルフィルムを得た(外層の積層厚み1μm)。
【0036】こうして得られたフィルムは、表1に示す
ように潤滑剤ブリードアウトテスト、耐エッジ摩耗性、
低オリゴマー性ともに良好な結果を示した。結果を表1
に示す。 実施例2、3 主層A層中のDBS−Liの濃度が、表1の潤滑剤濃度
となるようにPET−LとPETブレンドする他は、実
施例1と同様の方法により積層ポリエステルフィルムを
得た。結果を表1に示す。 実施例4 潤滑剤成分含有マスターポリマーの製造(2):ジメチ
ルテレフタレート100重量%、エチレングリコール6
0重量%の混合物に、ジメチルテレフタレート量に対し
て酢酸マグネシウム0.04重量%を添加して、常法に
より加熱昇温してエステル交換反応を行なった。次い
で、該エステル交換反応生成物に、ジメチルテレフタレ
ート量に対して、リン酸トリメチル0.020重量%を
添加した後、3酸化2アンチモンを0.02重量%添加
し、重縮合反応層に移行した。次いで、加熱昇温しなが
ら反応系を徐々に減圧して1mmHgの減圧下、290℃で
常法により重合し、固有粘度[η]=0.65となった
ところで、反応系内を一旦常圧に戻し、ステアリルステ
アレートを3重量部添加し、再度減圧、30分撹拌し
て、[η]=0.60のステアリルステアレート含有ポ
リエステル組成物を得た。このポリエステルをPET−
Sと呼ぶ。
ように潤滑剤ブリードアウトテスト、耐エッジ摩耗性、
低オリゴマー性ともに良好な結果を示した。結果を表1
に示す。 実施例2、3 主層A層中のDBS−Liの濃度が、表1の潤滑剤濃度
となるようにPET−LとPETブレンドする他は、実
施例1と同様の方法により積層ポリエステルフィルムを
得た。結果を表1に示す。 実施例4 潤滑剤成分含有マスターポリマーの製造(2):ジメチ
ルテレフタレート100重量%、エチレングリコール6
0重量%の混合物に、ジメチルテレフタレート量に対し
て酢酸マグネシウム0.04重量%を添加して、常法に
より加熱昇温してエステル交換反応を行なった。次い
で、該エステル交換反応生成物に、ジメチルテレフタレ
ート量に対して、リン酸トリメチル0.020重量%を
添加した後、3酸化2アンチモンを0.02重量%添加
し、重縮合反応層に移行した。次いで、加熱昇温しなが
ら反応系を徐々に減圧して1mmHgの減圧下、290℃で
常法により重合し、固有粘度[η]=0.65となった
ところで、反応系内を一旦常圧に戻し、ステアリルステ
アレートを3重量部添加し、再度減圧、30分撹拌し
て、[η]=0.60のステアリルステアレート含有ポ
リエステル組成物を得た。このポリエステルをPET−
Sと呼ぶ。
【0037】製膜:PET−SとPETを充分に乾燥
し、ステアリルステアレートのポリマー総量に対する濃
度が0.5重量%となるように、ドライブレンドして、
主層(A)押出機に供給し、PET−Pを副層(B)押
出機に供給して、三層ダイからキャスティングドラム上
に溶融押出して、キャストドラム上に融着させて急冷固
化し、B/A/B型(厚み比1/6/1)の三層未延伸
フィルムとした後(外層の積層厚み1μm)、これを9
0℃で縦に3.5倍、105℃で横に3.5倍ずつ延伸
し、厚み8μm、潤滑剤ブリードアウトテストの評価が
1のポリエステルフィルムを得た。
し、ステアリルステアレートのポリマー総量に対する濃
度が0.5重量%となるように、ドライブレンドして、
主層(A)押出機に供給し、PET−Pを副層(B)押
出機に供給して、三層ダイからキャスティングドラム上
に溶融押出して、キャストドラム上に融着させて急冷固
化し、B/A/B型(厚み比1/6/1)の三層未延伸
フィルムとした後(外層の積層厚み1μm)、これを9
0℃で縦に3.5倍、105℃で横に3.5倍ずつ延伸
し、厚み8μm、潤滑剤ブリードアウトテストの評価が
1のポリエステルフィルムを得た。
【0038】こうして得られたフィルムは、表1に示す
ように耐エッジ摩耗性、低オリゴマー性ともに良好であ
った。結果を表1に示す。 実施例5、6 主層A層中のステアリルステアレートの濃度が表1の潤
滑剤濃度となるようにPET−SとPETをブレンドす
る他は、実施例1と同様の方法により積層ポリエステル
フィルムを得た。結果を表1に示す。 実施例7、8 潤滑剤成分を、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
塩(DBS−Na)、およびカルナウバワックスとする
他は、実施例1における潤滑剤成分含有マスターポリマ
ーの製造(1)と同様にポリエステルの重合を行い、ポ
リエステルを得た。前者をPET−N、後者をPET−
Wと呼ぶ。
ように耐エッジ摩耗性、低オリゴマー性ともに良好であ
った。結果を表1に示す。 実施例5、6 主層A層中のステアリルステアレートの濃度が表1の潤
滑剤濃度となるようにPET−SとPETをブレンドす
る他は、実施例1と同様の方法により積層ポリエステル
フィルムを得た。結果を表1に示す。 実施例7、8 潤滑剤成分を、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
塩(DBS−Na)、およびカルナウバワックスとする
他は、実施例1における潤滑剤成分含有マスターポリマ
ーの製造(1)と同様にポリエステルの重合を行い、ポ
リエステルを得た。前者をPET−N、後者をPET−
Wと呼ぶ。
【0039】これらチップをPET−Lの替わりに用い
る他は、実施例1と同様に製膜を行った。結果を表1に
示す。 実施例9 副層に供給するポリマーを、DBS−Liの濃度が0.
01重量%となるように、PET−LとPET−Pをド
ライブレンドしたポリマーチップを供給する他は、実施
例1と同様に製膜を行いフィルムを得た。外層に潤滑剤
成分を微量含むものの、潤滑剤成分の表面からのブリー
ドアウトはなく、表1に示すように良好な結果が得られ
た。
る他は、実施例1と同様に製膜を行った。結果を表1に
示す。 実施例9 副層に供給するポリマーを、DBS−Liの濃度が0.
01重量%となるように、PET−LとPET−Pをド
ライブレンドしたポリマーチップを供給する他は、実施
例1と同様に製膜を行いフィルムを得た。外層に潤滑剤
成分を微量含むものの、潤滑剤成分の表面からのブリー
ドアウトはなく、表1に示すように良好な結果が得られ
た。
【0040】実施例10 厚み比を1/12/1とし、総厚みを7μm(すなわち
外層厚み0.5μm)とする他は、実施例1と同様に製
膜を行った。結果を表1に示す。
外層厚み0.5μm)とする他は、実施例1と同様に製
膜を行った。結果を表1に示す。
【0041】
【表1】 比較実施例1 主層(A)にPETを供給する他は、実施例1と同様に
積層ポリエステルフィルムを得た。表2に記載されたよ
うに、耐エッジ摩耗性、低オリゴマー性ともに非常に劣
るものであった。 比較実施例2〜9 主層(A)に供給するポリマーの種類および潤滑剤の濃
度を、表2に記したようにする他は、実施例1と同様に
製膜し、積層ポリエステルフィルムを得た。比較実施例
2、4、6、8のように、潤滑剤成分の量が少なすぎる
と、エッジからの潤滑剤のブリードアウトがないため、
耐エッジ摩耗性および低オリゴマー性に劣るものとな
り、比較実施例3,5,7,9のように、潤滑剤成分が
多すぎると、耐エッジ摩耗性および低オリゴマー性は良
好であるが、潤滑剤成分はエッジのみならず、フィルム
表面へも潤滑剤成分のブリードアウトし、潤滑剤成分そ
のものが表面欠点などを引き起こし得るため、こうした
ものは実用レベルに耐えないものであった。 比較実施例10 主層(A)にPETを、副層(B)にPET−LとPE
Tを、DBS−Li成分の濃度が1重量%となるように
供給する他は、実施例1と同様に製膜を行い、積層ポリ
エステルフィルムを得た。DBS−Li成分のブリード
アウトが著しく、蒸着層が簡単に剥離した。 比較実施例11 積層厚み比を0.4/99.2/0.4として、厚み5
μm(外層厚み0.02μm)とする他は、実施例1と
同様の方法により製膜を行った。低オリゴマー性、耐エ
ッジ摩耗性においては満足できるデータではあるもの
の、潤滑剤成分がエッジのみならず表層からもブリード
アウトするため、蒸着表面が簡単に剥離し、表面欠点の
ないフィルムとはなり得ないものであった。 比較実施例12 積層厚み比を1/98/1として、厚み5μm(外層厚
み0.05μm)とする他は、実施例3と同様の方法に
より製膜を行った。外層厚みは0.03μmを越えるも
のではあるが、d/w=0.033と0.2未満であ
り、内層にに含有される高濃度の潤滑剤成分のブリード
アウトを抑制するには不十分であるため、低オリゴマー
性、耐エッジ摩耗性においては満足できるものではある
ものの、潤滑剤成分がエッジのみならず表層からもブリ
ードアウトするため、蒸着表面が簡単に剥離し、表面欠
点のないフィルムとはなり得ないものであった。 比較実施例13 積層厚み比を15/50/15として、厚み8μm(外
層厚み1.5μm)とする他は、比較実施例3と同様の
方法により製膜を行った。d/wは0.2以上を満たす
が、内層の潤滑剤濃度が3重量%であるとブリードアウ
トを防ぐことが出来なかった。 比較実施例14 積層厚み比を1/198/1とし、厚み4μm(外層厚
み0.02μm)とする他は実施例2と同様に製膜を行
った。主層潤滑剤濃度、d/wは本発明の範囲内である
ものの、外層厚みが薄すぎて、フィルム表面から潤滑剤
成分のブリードアウトが生じた。
積層ポリエステルフィルムを得た。表2に記載されたよ
うに、耐エッジ摩耗性、低オリゴマー性ともに非常に劣
るものであった。 比較実施例2〜9 主層(A)に供給するポリマーの種類および潤滑剤の濃
度を、表2に記したようにする他は、実施例1と同様に
製膜し、積層ポリエステルフィルムを得た。比較実施例
2、4、6、8のように、潤滑剤成分の量が少なすぎる
と、エッジからの潤滑剤のブリードアウトがないため、
耐エッジ摩耗性および低オリゴマー性に劣るものとな
り、比較実施例3,5,7,9のように、潤滑剤成分が
多すぎると、耐エッジ摩耗性および低オリゴマー性は良
好であるが、潤滑剤成分はエッジのみならず、フィルム
表面へも潤滑剤成分のブリードアウトし、潤滑剤成分そ
のものが表面欠点などを引き起こし得るため、こうした
ものは実用レベルに耐えないものであった。 比較実施例10 主層(A)にPETを、副層(B)にPET−LとPE
Tを、DBS−Li成分の濃度が1重量%となるように
供給する他は、実施例1と同様に製膜を行い、積層ポリ
エステルフィルムを得た。DBS−Li成分のブリード
アウトが著しく、蒸着層が簡単に剥離した。 比較実施例11 積層厚み比を0.4/99.2/0.4として、厚み5
μm(外層厚み0.02μm)とする他は、実施例1と
同様の方法により製膜を行った。低オリゴマー性、耐エ
ッジ摩耗性においては満足できるデータではあるもの
の、潤滑剤成分がエッジのみならず表層からもブリード
アウトするため、蒸着表面が簡単に剥離し、表面欠点の
ないフィルムとはなり得ないものであった。 比較実施例12 積層厚み比を1/98/1として、厚み5μm(外層厚
み0.05μm)とする他は、実施例3と同様の方法に
より製膜を行った。外層厚みは0.03μmを越えるも
のではあるが、d/w=0.033と0.2未満であ
り、内層にに含有される高濃度の潤滑剤成分のブリード
アウトを抑制するには不十分であるため、低オリゴマー
性、耐エッジ摩耗性においては満足できるものではある
ものの、潤滑剤成分がエッジのみならず表層からもブリ
ードアウトするため、蒸着表面が簡単に剥離し、表面欠
点のないフィルムとはなり得ないものであった。 比較実施例13 積層厚み比を15/50/15として、厚み8μm(外
層厚み1.5μm)とする他は、比較実施例3と同様の
方法により製膜を行った。d/wは0.2以上を満たす
が、内層の潤滑剤濃度が3重量%であるとブリードアウ
トを防ぐことが出来なかった。 比較実施例14 積層厚み比を1/198/1とし、厚み4μm(外層厚
み0.02μm)とする他は実施例2と同様に製膜を行
った。主層潤滑剤濃度、d/wは本発明の範囲内である
ものの、外層厚みが薄すぎて、フィルム表面から潤滑剤
成分のブリードアウトが生じた。
【0042】
【表2】
【0043】
【発明の効果】本発明の積層ポリエステルフィルムは、
特に耐エッジ摩耗性、低オリゴマー性に優れ、長期間使
用してもデータ抜け等の欠点が生じず、磁気記録媒体用
フィルムとして、非常に好適である。
特に耐エッジ摩耗性、低オリゴマー性に優れ、長期間使
用してもデータ抜け等の欠点が生じず、磁気記録媒体用
フィルムとして、非常に好適である。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AH02B AH08B AK41A AK41B AK41C AK42A AK42B AK42C BA03 BA06 BA07 BA10A BA10C BA15 CA19B DE01A DE01C EJ38 GB41 JA20A JA20C JK09 YY00A YY00B YY00C 4F210 AA24 AB19 AE01 AG03 QC16 QG01 QG11 QG15 QG18 5D006 CB01 CB05 CB07 CB08 FA00
Claims (5)
- 【請求項1】少なくとも3層からなり、外層を除く少な
くとも1層における潤滑剤成分含有率wが0.1〜2.
0重量%、各外層の厚みdが0.03μm以上であり、
かつd/w≧0.2である積層ポリエステルフィルム。 - 【請求項2】潤滑剤成分が、脂肪族エステル化合物であ
る請求項1に記載の積層ポリエステルフィルム。 - 【請求項3】潤滑剤成分が、アルキルベンゼンスルホン
酸金属塩化合物である請求項1に記載の積層ポリエステ
ルフィルム。 - 【請求項4】外層の少なくとも一方が、平均粒径0.0
1〜1.0μmの不活性粒子を含有する請求項1〜3い
ずれか1項に記載の積層ポリエステルフィルム。 - 【請求項5】磁気記録媒体用である請求項1〜4いずれ
か1項に記載の積層ポリエステルフィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3122099A JP2000225676A (ja) | 1999-02-09 | 1999-02-09 | 積層ポリエステルフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3122099A JP2000225676A (ja) | 1999-02-09 | 1999-02-09 | 積層ポリエステルフィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000225676A true JP2000225676A (ja) | 2000-08-15 |
Family
ID=12325358
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3122099A Pending JP2000225676A (ja) | 1999-02-09 | 1999-02-09 | 積層ポリエステルフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000225676A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007105973A (ja) * | 2005-10-13 | 2007-04-26 | Toray Ind Inc | 積層ポリエステルフィルム |
JP2009070551A (ja) * | 2008-10-07 | 2009-04-02 | Fujifilm Corp | 磁気記録媒体 |
JP2015155182A (ja) * | 2014-02-21 | 2015-08-27 | 三菱樹脂株式会社 | ポリエステル多層成形体 |
-
1999
- 1999-02-09 JP JP3122099A patent/JP2000225676A/ja active Pending
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