JP2000223234A - 電線誘導治具、電線布線機、及び布線回路体の製造方法 - Google Patents

電線誘導治具、電線布線機、及び布線回路体の製造方法

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JP2000223234A
JP2000223234A JP11022144A JP2214499A JP2000223234A JP 2000223234 A JP2000223234 A JP 2000223234A JP 11022144 A JP11022144 A JP 11022144A JP 2214499 A JP2214499 A JP 2214499A JP 2000223234 A JP2000223234 A JP 2000223234A
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electric wire
wire
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ultrasonic horn
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Toshiyuki Mori
俊辛 森
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Yazaki Corp
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  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電線の布線を他の部材の壁面に空間的(三次
元的)に行う。 【解決手段】 電線誘導治具1が、枠体2と、枠体に対
称的に連成された一対の電線保持腕3,3と、電線保持
腕にそれぞれ形成されて電線径rより大きい保持孔4
と、保持孔に嵌入され、且つ電線11を通過自在及び保
持可能である弾性保持部材5とから成る。弾性保持部材
が、保持孔4に嵌入される弾性の部材本体7と、電線を
挿通するため部材本体に形成された電線挿通孔8と、電
線挿通孔を中心として放射状にスリット9を複数入れる
ことによりスリット同士の間に形成された複数の扇形部
10とから成る。電線布線機が、超音波ホーンと、超音
波ホーンの外面に固定手段で一体化された請求項1記載
の電線誘導治具と、超音波ホーンの先端部に形成された
電線案内部とから成る。電線案内部が、断面逆U字状に
形成された逆U字状溝、又は断面凹状に形成された凹状
溝である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、他の部材の壁面に
電線を溶着する際に使用する電線誘導治具、電線布線
機、及び布線回路体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、他の部材の壁面に電線を布線する
方法が提案されている。この布線方法は、図15に示す
ように、他の部材81の上面81aに挿入溝82を形成
し、電線83を挿入溝82内に圧入することにより、電
線83を布線する方法である。他の布線方法は、図16
の如くに、他の部材85の上面85aにクランプ等の係
止部材86を設け、係止部材86に電線87を係止する
ことにより、電線87を布線する方法である。
【0003】しかしながら、図15及び図16のよう
に、挿入溝82及び係止部材86による電線83,87
の固定では電線83,87を平面(二次元)的にしか布
線できない欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した点に
鑑み、電線の布線を他の部材の壁面に空間的(三次元
的)に行える電線誘導治具、電線布線機、及び布線回路
体の製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、枠体と、該枠体に連成された一対の電線
保持腕と、該電線保持腕にそれぞれ形成されて電線径よ
り大きい保持孔と、該保持孔に嵌入され、且つ電線を通
過自在及び保持可能である弾性保持部材とから成る電線
誘導治具を特徴とする(請求項1)。前記弾性保持部材
が、前記保持孔に嵌入される弾性の部材本体と、前記電
線を挿通するため該部材本体に形成された電線挿通孔
と、該電線挿通孔を中心として放射状にスリットを複数
入れることにより該スリット同士の間に形成された複数
の扇形部とから成る電線誘導治具を特徴とする(請求項
2)。超音波ホーンと、該超音波ホーンの外面に固定手
段で一体化された請求項1記載の電線誘導治具と、該超
音波ホーンの先端部に形成された電線案内部とから成る
電線布線機を特徴とする(請求項3)。前記電線案内部
が、断面逆U字状に形成された逆U字状溝である電線布
線機を特徴とする(請求項4)。前記電線案内部が、断
面凹状に形成された凹状溝である電線布線機を特徴とす
る(請求項5)。他の部材の壁面に複数設けられた電線
固定部材に、請求項3記載の電線布線機の電線案内部に
よって案内された前記電線を溶着し、該電線布線機から
の該電線を他の電線固定部材に布線すると共に溶着する
布線回路体の製造方法を特徴とする(請求項6)。前記
電線固定部材から前記他の電線固定部材への前記電線の
布線時に、前記電線布線機により該電線にテンションを
加える布線回路体の製造方法を特徴とする(請求項
7)。前記テンションの強さを、前記電線案内部の形状
に対応して変更する布線回路体の製造方法を特徴とする
(請求項8)。前記他の部材の壁面と、該壁面に布線且
つ溶着された前記電線とを真空成形する布線回路体の製
造方法を特徴とする(請求項9)。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の具体
例を、図面を参照して説明する。図1及び図2は本発明
に係る電線誘導治具の一実施例を示すものである。図1
に示すように、この電線誘導治具1は、環状の枠体2
と、枠体2の外面に連成された一対の電線保持腕3a,
3b(以下、代表して示す場合には符号3と示す)と、
電線保持腕3に形成された保持孔4と、保持孔4に嵌入
される弾性保持部材5とから構成される。
【0007】枠体2は中央に装着孔6を有する。一対の
電線保持腕3a,3bは、枠体2の直径を含む線分上に
対称的に配置され、且つ相反する方向へ延びている。保
持孔4は(電線11の)電線径rよりも大きく形成され
ている。弾性保持部材5は、保持孔4の形状に対応する
弾性の部材本体7と、部材本体7の中央に形成された電
線挿通孔8と、電線挿通孔8を中心として放射状にスリ
ット9を複数切り込むことにより形成された扇形部10
とから成る。
【0008】部材本体7の材質は例えばゴムである。電
線挿通孔8は、電線11を挿通するため電線径rと略同
一である。そのため、図2のように、電線挿通孔8内に
挿入された電線11を放置すると、扇形部10の自由端
10aが電線11の外面11aに当接し、電線11が電
線挿通孔8内で静止する。この時、電線11が保持部材
5にある程度の保持力(約2Kg重の力)で保持されて
いる。これにより、誤って電線11を少し引っ張っても
(下方へ移動させても)、電線11が電線挿通孔8内を
移動しない。
【0009】また、電線挿通孔8より大きい電線径rの
電線11を使用した場合でも、扇形部10を撓ませるこ
とにより電線11を電線保持部材5に保持できる。電線
11が引っ張られて電線挿通孔8内を移動すると、電線
11の外面11aが扇形部10の自由端10aを摺動す
る。そのため、引っ張りを止めると、電線挿通孔8内の
電線11がその場で移動を停止する。これにより、移動
中の電線11を簡単且つ確実に停止できる。
【0010】図3〜図7は本発明に係る電線布線機の一
実施例を示すものである。図3に示すように、この電線
布線機20は、超音波ホーン21と、超音波ホーン21
の一端に配置された超音波発生源22と、超音波ホーン
21の他端に連成せれたホーンノズル23と、ホーンノ
ズル23の先端部に形成された電線案内部24とから成
る。
【0011】超音波ホーン21の外面には固定手段25
が対称的に設けられている。固定手段25は、ホーンノ
ズル23側に位置する導入突起26と、導入突起よりも
上方に配置された係止突起27とから成る。導入突起2
6と係止突起27とは超音波ホーン21の軸方向に関し
て相対向している。導入突起26と係止突起27との間
には枠体2の板厚dだけ離れた枠体装着部28が設けれ
ている。導入突起26の下端(係止突起27と反対)側
には傾斜面26aが形成されている。電線案内部24
は、断面逆U字状の逆U字状溝30(図4)、又は断面
凹状の凹状溝31(図5)である。そして、逆U字状溝
30及び凹状溝31によって電線11が挟まれる。
【0012】図4及び図5のように、逆U字状溝30は
凹状溝31の断面積より大きいので、逆U字状溝30の
溶着面積は大きくなる。そのため、逆U字状溝30は太
い(大きい)径の電線11に対して有効である。また、
凹状溝31は逆U字状溝30の断面積より小さいので、
凹状溝31の溶着面積は小さくなる。そのため、凹状溝
31は薄い板厚の他の部材に対して有効である。
【0013】図6の如くに、他の電線案内部24は、ホ
ーンノズル23の外面に形成された電線導入孔32と、
内部の送出孔33とから成る。電線導入孔32が超音波
ホーン21の軸と直交する方向に、且つ送出孔33が超
音波ホーンの軸方向にそれぞれ配置されている。そのた
め、電線導入孔32と送出孔33とが略直角に連結され
る。電線11は電線導入孔32から挿入され、送出孔3
3を介してホーンノズル23の先端から導出される。
【0014】図7に示すように、電線布線機20に電線
誘導治具1を装着するには、枠体2の装着孔6にホーン
ノズル23の先端から挿入し、超音波ホーン21の外面
に沿って持ち上げる。枠体2が導入突起26の傾斜面2
6aに突き当たり、傾斜面26aに沿って導入突起26
を乗り越える。枠体2が枠体装着部28に配置されると
共に、導入突起26の上端26bと係止突起27の下端
27bとによって挟持固定される。これより、電線誘導
治具1を電線布線機20に一体化できる。なお、最初か
ら電線誘導治具1を超音波ホーン21の外面に一体成形
することも可能である。
【0015】電線布線機20に電線誘導治具1を装着し
た後、電線11の端末部は一方の電線保持腕3aの電線
挿通孔8に上方から下方(ホーンノズル23の先端側)
へ挿通される。それから、電線11の端末部は電線案内
部24を介して他方の電線保持腕3bの電線挿通孔8に
下方から上方へ挿通される(又は、他方の電線保持腕3
bに固定される)。一方の電線挿通孔3aから電線案内
部24内を通って他方の電線挿通孔8へ至る電線11
は、ピンと張った状態ではなく、多少撓んだ状態であ
る。電線11を布線する際には、電線11は一方の電線
挿通孔8の上方から供給される。
【0016】次に、図8〜図14は本実施例に係る布線
回路体の製造方法について示すものである。図8の一対
の成形金型40,40を使って樹脂成形により、図9に
示すように、段差41aを有する回路板41を形成す
る。回路板41の上面41bには予め電線固定部材42
(以下、区別する際には符号42a,42b,・・・で
示す)が所定の箇所に複数配置(配列)されている。電
線固定部材42は、ラクダのコブのような形状で、断面
三角形状の固定部材本体43と、固定部材本体43の頂
上側に形成された電線溝44とから成る。固定部材本体
43の底辺側が回路板41に配置される。電線溝44に
は電線11が配置されるので、電線溝44の内面44a
は電線径rと略同じ形状である。
【0017】図10のように、打ち抜け加工により、回
路板41を所望の形状に打ち抜いて回路体45(請求項
の他の部材の壁面に相当)を形成する。段差41aが形
成されているので、回路体45は高低差h,Hを有する
三次元的な形状である。図11の如くに、電線布線機2
0の電線案内部24を第一電線固定部材42aに対して
略垂直に押し当てる。超音波で電線案内部24内の電線
11を第一電線固定部材42aに溶着する。その際、一
旦、図12に示すように、第一電線固定部材42a内の
電線溝44の内面44aを溶解し、再び室温で内面44
aを固化する。これにより、電線11が第一電線固定部
材42aに溶着される。
【0018】図13のように、電線布線機20を第一電
線固定部材42aから持ち上げると共に、第二電線固定
部材42bに向けて移動する。その移動の際、図2の如
くに、一方の電線保持腕3aの上方から下方へ向けて引
っ張られた電線11が、電線保持腕3a内の扇形部10
の自由端10aを摺動すると共に、図7の電線案内部2
4を摺動する。そのため、図13の電線11にテンショ
ンを加わえることができる。また、電線11に加わるテ
ンションの大きさは、電線径rや回路体45の板厚Dに
対応させて超音波ホーン21を交換することにより決定
される。
【0019】電線11にテンションを加えながら、第二
電線固定部材42bに電線布線機20を移動することに
より、第一電線固定部材42aと第二電線固定部材42
bとの間に電線11を布線する。電線布線機20の電線
案内部24を第二電線固定部材42bに対して略垂直に
押し当てる。超音波溶接により、電線案内部24内の電
線11を第二電線固定部材42bに溶着する。これによ
り、電線11が第二電線固定部材42bに固定される。
以下、同様にして所望の個数の電線固定部材42に順
次、電線布線機20で電線11にテンションを加えなが
ら超音波溶接を行う。こうして、図14の如くに、布線
回路体47を製造する。なお、図8の電線固定部材42
を使用する代わりに、回路体45の上面41bに予めホ
ットメルト剤(図示せず)を塗布しておくことも可能で
ある。
【0020】図13に示すように、電線11に加えるテ
ンションの強弱(又は大小)は、電線径r(図7参照)
の大きさ、又は回路体45の板厚Dによって電線布線機
20の超音波ホーンを交換することにより行われる。つ
まり、超音波ホーンを交換することは、電線案内部24
を逆U字状溝30(図4参照)又は凹状溝31(図5参
照)に取り換えることである。図13のように、電線布
線機20に電線誘導治具1を一体化するので、布線回路
体47(図14参照)の製造設備を節約できる。そのた
め、製造作業性を向上できる。
【0021】また、図11及び図13の如くに、ロボッ
ト等(図示せず)に電線布線機20を把持させれば、電
線11の布線作業を自動化できる。更に、電線布線機2
0で電線11にテンションを加えながら布線作業を行う
ことにより、三次元的な形状の回路体45にも電線11
を容易に布線且つ溶着できる。
【0022】図14の布線回路体47の製造後、真空成
形により、布線回路体47の上面41bをポリ塩化ビニ
ル(PVC)製のシート(図示せず)で覆う。即ち、布
線回路体47に布線された電線11を、回路体45とシ
ートとでサンドウィッチ状に挟む。これにより、布線回
路体47の上面41bを保護できると共に、電線固定部
材42に溶着されていない電線11のふらつきを防止で
きる。なお、電線11の代わりに不図示の裸線(例え
ば、絶縁を施さない電線)を利用した場合には、裸線を
絶縁できる。
【0023】布線回路体47の製造方法を利用例とし
て、不図示の車両のドアトリムやインストルメントパネ
ル等のように樹脂成形で形成されたパネル壁(図示せ
ず)に直接電線11を溶着することにより、パネル壁を
布線回路体47に形成できる。これにより、車両の製造
コストを削減できる。
【0024】なお、上記実施例は、図11及び図13に
示すように、回路体45に電線11を三次元的に布線す
るための一手段及び一方法であるから、本実施例以外の
手段及び方法も可能である。
【0025】
【発明の効果】以上の如くに、請求項1の発明によれ
ば、電線保持腕が枠体に連成され、保持孔が電線保持腕
に形成され、弾性保持部材が電線径より大きい保持孔に
嵌入されている。そして、電線が弾性保持部材を通過自
在であると共に、弾性保持部材によって保持される。そ
のため、電線を引っ張れば、弾性保持部材から引き出す
ことができる。また、電線を引っ張らなければ、弾性保
持部材に保持され続ける。これにより、電線を余分(過
度)に引き出すのが防止される。
【0026】請求項2の発明によれば、部材本体が保持
孔に嵌入され、電線挿通孔が部材本体に形成され、スリ
ットが部材本体に電線挿通孔を中心として放射状に複数
入れられている。そして、扇形部が複数のスリットを入
れることによりスリット同士の間に形成されている。そ
のため、引っ張られた電線は電線挿通孔内を移動する。
また、部材本体が弾性を有するから、扇形部も弾性を有
する。そのため、扇形部が電線に密着することにより、
電線が電線挿通孔内で保持される。一方、電線を引っ張
ると、扇形部が電線の引っ張り方向へ弾性変形して撓
む。これにより、電線を電線挿通孔から引き出すことが
できる。更に、扇形部の弾性変形により、電線挿通孔よ
りも(僅かに)大きい径の電線でも確実に弾性保持部材
で保持できると共に、電線挿通孔内を通過自在にでき
る。
【0027】請求項3の発明によれば、電線誘導治具が
超音波ホーンの外面に固定手段により一体化され、電線
案内部が超音波ホーンの先端部に形成されている。その
ため、電線案内部内に案内された電線を、超音波ホーン
からの超音波で簡単に超音波溶接できる。それと共に、
電線を一箇所だけ溶着すれば、そこを始点として電線布
線機を任意に移動することで、電線誘導機から電線を容
易に引き出すことができる。これにより、従来と比較
し、電線布線機だけで容易に電線を三次元的に布線でき
ると共に、電線を超音波溶接できる。
【0028】請求項4の発明によれば、電線案内部が断
面逆U字状に形成された逆U字状溝である。そのため、
断面の溶着面積が大きい。これにより、逆U字状溝の断
面サイズに略等しい径を有する電線まで使用することが
できる。
【0029】請求項5の発明によれば、電線案内部が断
面凹状に形成された凹状溝である。そのため、断面の溶
着面積が小さい。これにより、例えば、電線を溶着する
相手方部材の板厚が薄い場合に、溶着時に溶解する相手
方部材の溶解量を抑えることができる。
【0030】請求項6の方法によれば、他の部材の壁面
に複数設けられた電線固定部材のうち一つに、電線布線
機で電線を溶着する。そのため、電線が一つの電線固定
部材に固定される。電線布線機を他の電線固定部材に移
動すると共に、他の電線固定部材に電線を溶着する。こ
れを繰り返すことにより、任意の場所の電線固定部材に
電線を簡単に溶着できる。
【0031】請求項7の方法によれば、電線布線機によ
り電線にテンションを加えた状態で、電線固定部材から
他の電線固定部材へ電線を布線する。そのため、例え
ば、回路体が二次元的だけなく三次元的な形状であって
も、容易に電線を回路体に布線且つ溶着できる。
【0032】請求項8の発明によれば、テンションの強
さが電線案内部の形状に対応して変更される。そのた
め、例えば、電線径の太さや回路体の板厚等によって電
線に加えるテンションを変更できる。これにより、所望
のテンションを加えながら電線を回路体に溶着できる。
【0033】請求項9の発明によれば、他の部材の壁面
に布線且つ溶着された電線と、壁面とを真空成形するこ
とにより、壁面を保護できると共に、布線されているが
溶着されていない電線のふらつきを防止できる。そのた
め、例えば、電線の代わりに裸線を利用した場合には、
裸線に絶縁処理を行うこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電線誘導治具の一実施例を示し、
(a)は斜視図であり、(b)は弾性保持部材の拡大図
である。
【図2】図1の弾性保持部材に電線を挿入した状態の断
面図である。
【図3】本発明に係る電線布線機の一実施例を示す図で
ある。
【図4】図3の電線案内部を示す拡大図である。
【図5】図3の他の電線案内部を示す拡大図である。
【図6】図3の別の電線案内部を示す拡大図である。
【図7】図3の超音波ホーンに図1の電線誘導治具を装
着した後に、電線を配置した状態を示す図である。
【図8】一対の成形金型で回路板を形成した状態を示す
斜視図である。
【図9】図8の回路板を拡大した斜視図である。
【図10】図9の回路板から形成された回路体を示す斜
視図である。
【図11】図10の回路体に電線布線機で電線を布線す
る状態を示す斜視図である。
【図12】図11の電線固定部材に電線を溶着する途中
状態を示す断面図である。
【図13】図11の電線固定部材から他の電線固定部材
へ電線布線機を移動することにより、他の電線固定部材
に電線を布線且つ溶着した状態を示す斜視図である。
【図14】布線回路体を示す斜視図である。
【図15】従来例を示す図である。
【図16】他の従来例を示す図である。
【符号の説明】
1 電線誘導治具 2 枠体 3 電線保持腕 4 保持孔 5 弾性保持部材 7 部材本体 8 電線挿通孔 9 スリット 10 扇形部 11 電線 20 電線布線機 21 超音波ホーン 23 ホーンノズル 24 電線案内部 25 固定手段 30 逆U字状溝 31 凹状溝 42(42a,42b) 電線固定部材 45 回路体(他の部材の壁面) 47 布線回路体

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠体と、該枠体に連成された一対の電線
    保持腕と、該電線保持腕にそれぞれ形成されて電線径よ
    り大きい保持孔と、該保持孔に嵌入され、且つ電線を通
    過自在及び保持可能である弾性保持部材とから成ること
    を特徴とする電線誘導治具。
  2. 【請求項2】 前記弾性保持部材が、前記保持孔に嵌入
    される弾性の部材本体と、前記電線を挿通するため該部
    材本体に形成された電線挿通孔と、該電線挿通孔を中心
    として放射状にスリットを複数入れることにより該スリ
    ット同士の間に形成された複数の扇形部とから成ること
    を特徴とする請求項1記載の電線誘導治具。
  3. 【請求項3】 超音波ホーンと、該超音波ホーンの外面
    に固定手段で一体化された請求項1記載の電線誘導治具
    と、該超音波ホーンの先端部に形成された電線案内部と
    から成ることを特徴とする電線布線機。
  4. 【請求項4】 前記電線案内部が、断面逆U字状に形成
    された逆U字状溝であることを特徴とする請求項3記載
    の電線布線機。
  5. 【請求項5】 前記電線案内部が、断面凹状に形成され
    た凹状溝であることを特徴とする請求項3記載の電線布
    線機。
  6. 【請求項6】 他の部材の壁面に複数設けられた電線固
    定部材に、請求項3記載の電線布線機の電線案内部によ
    って案内された前記電線を溶着し、該電線布線機からの
    該電線を他の電線固定部材に布線すると共に溶着するこ
    とを特徴とする布線回路体の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記電線固定部材から前記他の電線固定
    部材への前記電線の布線時に、前記電線布線機により該
    電線にテンションを加えることを特徴とする請求項6記
    載の布線回路体の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記テンションの強さを、前記電線案内
    部の形状に対応して変更することを特徴とする請求項7
    記載の布線回路体の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記他の部材の壁面と、該壁面に布線且
    つ溶着された前記電線とを真空成形することを特徴とす
    る請求項6乃至8のいずれか記載の布線回路体の製造方
    法。
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