JP2000222868A - 盗難防止機能付きの車載用電子機器 - Google Patents

盗難防止機能付きの車載用電子機器

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JP2000222868A
JP2000222868A JP11024829A JP2482999A JP2000222868A JP 2000222868 A JP2000222868 A JP 2000222868A JP 11024829 A JP11024829 A JP 11024829A JP 2482999 A JP2482999 A JP 2482999A JP 2000222868 A JP2000222868 A JP 2000222868A
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  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の車載用電子機器の盗難防止機能は、ケ
ースの前面に設けられたノーズを外して車外へ持ち出す
ものであったが、この構造では、車外に持ち出したノー
ズを紛失したり、置き忘れることがある。 【解決手段】 ケース1の前面パネル3に開口部7が形
成されており、前面パネル3の前方に位置していた定常
姿勢のノーズ10が水平方向へ回動して前記開口部7か
らケース1内に収納される。この収納姿勢で、ノーズ1
0の下端10bと前面パネル3のノーズ離脱面6とが同
一面に一致する。よって、ノーズ離脱面からノーズを取
り外したように偽装できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケースの前面に設
けられたノーズを目視できない位置に収納して、機器の
盗難を防止できるようにした盗難防止機能付きの車載用
電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】オーディオ用またはカーナビゲーション
用などの車載用電子機器は、1DINサイズなどのケー
スが車室内のダッシュボードやインストルメントパネル
内などに埋設され、ケースの前方に設けられたノーズが
前記ダッシュボードやインストルメントパネルなどとほ
ぼ同一面に現れる。そしてこのノーズの表面に設けられ
た操作部材によりケース内の電子回路や各種の記録媒体
駆動装置が制御される。
【0003】この種の車載用電子機器が、駐車中などに
おいて車室内から外されるという盗難を防止するための
構造として、前記ノーズのみを外して車外へ持ち出すこ
とができるようにしたノーズの着脱タイプがある。ユー
ザがノーズを持ち出すことにより、車室内に残された車
載用電子機器が操作不能になるため、盗難を未然に防ぐ
ことができる。
【0004】あるいは、駐車中などに、ケースの前面に
設けられたノーズを、操作面がケース側に向くように裏
返す構造のものもある。ノーズを裏返すことにより、車
室内に車載用電子機器が設置されていないように偽装す
るものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記のように
ノーズをケースから離脱させて車室外へ持ち出す構造の
ものでは、持ち出したノーズを紛失したり、あるいは自
動車に乗るときに、前記ノーズを自宅などに置き忘れる
ことがあり、このような場合には車載用電子機器を操作
できなくなる。
【0006】またノーズを頻繁に着脱すると、ノーズと
ケースとの間に設けられた接点の摩耗が生じて、ノーズ
に設けられた表示部材の表示不良や操作部材による操作
不能な状態が生じるおそれがある。または、ノーズとケ
ースとの間に設けられた係止機構が損傷すると、ノーズ
をケース前面に確実に装着できない場合がある。また、
ノーズを裏返しにするものでは、ノーズをケース前方で
反転させるためのきわめて複雑な機構が必要になる。
【0007】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、ノーズをケースから離脱したり、あるいは裏返す
ことなく、使用していないときにノーズがケース前面に
現れないようにして、盗難防止を図った盗難防止機能付
きの車載用電子機器を提供することを目的としている。
【0008】また本発明は、ノーズがケース前面に現れ
ない位置に自動的に収納できるようにして、ノーズを隠
す操作を簡単にした盗難防止機能付きの車載用電子機器
を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、電子回路が内
蔵されたケースの前面に設けられ主に平坦面で形成され
たノーズ離脱面と、前記ノーズ離脱面の前方を覆う定常
姿勢に設置可能でその表面に表示部材および/または操
作部材を有する制御面が設けられたノーズとを有する盗
難防止機能付きの車載用電子機器において、前記ノーズ
を、前記定常姿勢と、前記定常姿勢からほぼ90度回動
した状態で前記開口部内に収納される収納姿勢との間で
移動させる姿勢可変手段が設けられ、前記収納姿勢でノ
ーズの端面が前記ノーズ離脱面とほぼ同一面となること
を特徴とするものである。
【0010】あるいは、電子回路が内蔵されたケースの
前面に設けられ主に平坦面で形成されたノーズ離脱面
と、前記ノーズ離脱面の前方を覆う定常姿勢に設置可能
でその表面に表示部材および/または操作部材を有する
制御面が設けられたノーズとを有する盗難防止機能付き
の車載用電子機器において、前記ノーズを、前記定常姿
勢と、前記定常姿勢からほぼ90度回動した状態で前記
開口部内に収納される収納姿勢との間で移動させる姿勢
可変手段と、前記収納姿勢で前記開口部を覆うカバー
と、を有することを特徴とするものである。
【0011】上記本発明では、車載用電子機器を使用し
ないとき、または駐車中に、定常姿勢にあったノーズを
ケース内に収納して隠す。このときケースの前面に現れ
ているのは、主に平坦面であり、ノーズが入り込んだ開
口部がノーズの端面あるいはカバーにより覆われるた
め、ケース前面からノーズ部が取り外されているかのよ
うな偽装ができる。これにより車載用電子機器の盗難を
未然に防げるようにする。
【0012】なお、前記カバーを用いると、ノーズの厚
さ寸法よりも開口部の開口幅を広くして、ノーズおよび
ノーズに設けられた操作部材や表示部材が開口部の縁に
当たることなく余裕をもって収納できるものであって
も、開口部をカバーを用いて完全に塞ぐことができる。
またカバーは、ノーズ離脱面の裏側に設けられて前記開
口部を開閉するシャッタ方式のものであってもよいし、
あるいは実施の形態に示すように、ノーズの下端などに
設けられて、定常姿勢ではカバーがノーズの前方に突出
しないようにし、ノーズがケース内に収納されたとき
に、前記カバーが回動して開口部が塞がれるものであっ
てもよい。
【0013】また、収納姿勢のときにノーズの端面で開
口部が塞がれるものでは、前記開口部の形状と、前記ノ
ーズの端面の形状が同じまたは相似であり、前記収納姿
勢で、開口部とノーズの端面との間が最小の隙間となる
ことが好ましい。
【0014】また、前記ノーズの端部に、制御面となる
表面側あるいは裏面側へ張り出す突出部が設けられて、
ノーズの端面の厚さ寸法が、ノーズの前記突出部が設け
られていない部分の厚さと前記表示部材および/または
操作部材の前記制御面からの突出量とを加算した寸法と
同じあるいはこれよりも大きく形成されており、収納姿
勢に至る際に、前記表示部材および/または操作部材が
前記開口部を通過した後に、前記ノーズの端面により前
記開口部が塞がれることが好ましい。
【0015】また、前記姿勢可変手段はモータ駆動部の
動力により駆動され、ノーズは前記定常姿勢と前記収納
姿勢との間で前記モータ駆動部の動力により自動的に移
動させられるものとすることができる。
【0016】姿勢可変手段がモータ駆動部により駆動さ
れるものでは、ノーズ部に設けられた操作部材のスイッ
チ操作などにより、直ちにノーズの収納姿勢に至ること
ができる。またノーズを収納姿勢から定常姿勢に移行さ
せるときには、例えば収納状態で開口部に現れているノ
ーズの端部またはカバーを手で押すことによりスイッチ
がONになり、モータ駆動部が始動して、ノーズが収納
姿勢から定常姿勢に移行するようにしてもよい。
【0017】また、前記姿勢可変手段は、モータ駆動部
の動力で駆動されるものに限られず、例えば定常姿勢の
ノーズを手で回動させて収納させたり、収納姿勢のノー
ズを開口部から手で押して一定量突出させ、その後に手
で定常姿勢まで回動させるものであってもよい。
【0018】また、前記ノーズが前記定常姿勢と前記収
納姿勢との間を移動する途中の、前記制御面が斜めに傾
斜した状態で、前記ノーズが停止するように、前記モー
タ駆動部が制御されるものであってもよい。ノーズを傾
斜姿勢で停止させることにより、ノーズの制御面が車室
内で斜めに向けられ、操作しやすい姿勢となる。
【0019】本発明では、ノーズが、定常姿勢から一端
を支点として前方へ回動して水平姿勢に至り、その後に
ケース内に引き込まれるように回動してもよいが、定常
姿勢と収納姿勢との間での動作が以下の通りであること
が好ましい。
【0020】すなわち、前記ノーズ離脱面の任意の側辺
に沿う方向の一方を第1の側、他方を第2の側としたと
きに、前記ノーズ離脱面では、前記第1の側に寄った位
置に前記開口部が設けられ、前記ノーズは、前記定常姿
勢から第1の側の端部が前方へ進んで第2の側の端部が
前記第1の側へ接近する回動動作を経た後、前記第2の
側の端部が前記ケース内に向けられて開口部内へ入り前
記収納姿勢に至るように、前記姿勢可変手段により姿勢
制御されるものが好ましい。
【0021】例えば前記第1の側は下側、第2の側は上
側であるが、第1の側が右側(または左側)で第2の側
が左側(または右側)であってもよい。すなわち、ノー
ズは、制御面が上向きとなる傾斜姿勢からほぼ水平とな
るように回動し、そのままケース内に引き込まれる。あ
るいはノーズは制御面が右側または左側に向いた傾斜姿
勢からほぼ側方へ回動し、そのままケース内に引き込ま
れる。
【0022】また、前記ノーズは、前記定常姿勢から、
前方へ傾斜することなく平行移動し、その後にノーズの
第1の側の端部が前方へ進んで第2の側の端部が前記第
1の側へ接近する回動動作に移行することが好ましい。
【0023】このように構成すると、ノーズが前方で確
実に回動できるようになり、ノーズ離脱面につまみなど
の突出部があっても、ノーズが回動する際にこれら突出
部に当たることがない。
【0024】また、前記ノーズが前記定常姿勢と前記収
納姿勢との間を移動する途中の、前記制御面が斜めに傾
斜した状態で、前記ノーズが停止するように、前記モー
タ駆動部が制御され、前記停止状態で、前記ノーズ離脱
面に設けられた記録媒体の挿入口が、前記ノーズの前記
第2の端部と隣接する位置に、記録媒体の装脱が可能と
なるように露出するようにしてもよい。上記のようにす
ると、ノーズをずらして、ノーズ離脱面に開口する挿入
・排出口からディスクやカセットなどの記録媒体の装着
ができる。
【0025】例えば、前記姿勢可変手段は、前記ノーズ
の前記第1の側を回動自在に支持してケース内を前後に
移動するようにモータ駆動部で駆動される往復移動部材
と、前記ノーズを前記往復移動部材の支持点よりも第2
の側で支持する姿勢切換え部材と、前記往復移動部材が
前進した後に後退する際に前記姿勢切換え部材を2つの
姿勢のいずれかに振り分けてその結果前記ノーズを定常
姿勢または収納姿勢に振り分ける振り分け手段と、が設
けられているものである。
【0026】また、前記ノーズ離脱面には、収納姿勢の
ノーズを開口部から突出させる隠し操作部材が設けられ
ていることが好ましい。すなわちノーズの姿勢可変がモ
ータの動力で行われるものでは、開口部から現れるノー
ズの端面を手で押してスイッチを動作させてもよいが、
ノーズ離脱面に少なくとも1つのモータ始動スイッチを
設けて、このスイッチを操作することによりノーズを収
納姿勢から突出させる動作を始動させるようにしてもよ
い。この場合、スイッチが目立つと、それを他人が押す
ことによりノーズが突出してしまう。したがって、前記
スイッチは、ノーズ離脱面で容易に識別できないような
隠しスイッチとすることが好ましい。
【0027】また、前記ノーズが収納姿勢から操作可能
な位置へ突出したときに、ノーズ部の制御面に設けられ
た操作部材により、ノーズの表示動作および/または操
作を可能とする暗証信号の入力が可能とされることが好
ましい。
【0028】この暗証信号を用いると、他人がノーズを
収納姿勢から定常姿勢に移行させたとしても、暗証信号
を入力しない限り、電子機器を動作状態に設定できなく
なり、盗難防止効果を高めることができる。
【0029】例えば、前記操作部材はロータリーエンコ
ーダであり、このロータリーエンコーダの回転方向およ
び回転量の組み合わせにより、前記暗証信号が入力され
るものである。またはキースイッチで暗証番号を入力す
るようにしてもよい。
【0030】
【発明の実施の形態】図1は、ノーズが定常姿勢のとき
の車載用電子機器を示す斜視図、図2は、ノーズが収納
姿勢のときの車載用電子機器を示す斜視図、図3は、ノ
ーズを移動させる姿勢可変手段の構造を示す分解斜視
図、図4、図5、図6はノーズが定常姿勢から収納姿勢
に移動するときの姿勢可変手段のうちの往復駆動手段の
動作を示す平面図、図7(A)から図10(B)まで
は、ノーズが定常姿勢−収納姿勢−定常姿勢に移行する
際の一連の動作を示す部分側面図である。
【0031】この車載用電子機器のケース1は、筐体2
とその前面に固定された前面パネル3とから構成されて
いる。筐体2は1DINサイズであり、この筐体2は例
えば自動車の車室内のダッシュボードやインストルメン
トパネル内に埋設される。このとき前面パネル3は、ダ
ッシュボードやインストルメントパネルの表面とほぼ一
致する。この実施の形態では、Y1方向が下側(第1の
側)で、Y2方向が上側(第2の側)である。またX方
向が左右方向、Z1方向が前方、Z2方向が後方であ
る。
【0032】図7(A)に示すように、ケース1および
筐体2の内部では、下側(Y1側)が後述するノーズの
収納領域4となっており、この収納領域4は空間であ
る。また上側(Y2側)が内部機器の設置領域5であ
る。この設置領域5には、オーディオ用、画面表示用、
ラジオ用などの各種電子回路が設置される。またこの設
置領域5にはCDやDVD、MDなどの記録媒体の駆動
装置が設置される。図に示す実施の形態では、前記設置
領域5の前方(Z1側)に前記記録媒体の駆動装置が設
置されている。
【0033】図2に示すように、ケース1の一部を構成
する前面パネル3の前面は、ノーズ離脱面6となってい
る。このノーズ離脱面6の下側(第1の側:Y1側)に
片寄った位置に開口部7が形成されている。この開口部
7は高さ方向の開口幅寸法がHであり、左右方向(X方
向)に細長いほぼ長方形状に開口している。図7(A)
に示すように、前記開口部7は、筐体2内の前記収納領
域4に通じている。
【0034】また、前記ノーズ離脱面6の上側(第2の
側:Y2側)に寄った位置には、記録媒体の挿入・排出
口8が開口している。この挿入・排出口8は、前記設置
領域5内に設置された記録媒体の駆動装置に対して記録
媒体(ディスク)を挿入・排出できる位置に開口してい
る。
【0035】ノーズ離脱面6は、前記開口部7および挿
入・排出口8を除いた領域のほぼ全面が平坦面を主体と
しており、前面が黒色や濃緑色などである。この色は、
後述するノーズ10と同じ色彩である。
【0036】また前記ノーズ離脱面6には、クッション
材9,9が貼り付けられている。このクッション材9,
9は、ノーズ離脱面6の前方にノーズ10が設置された
ときに、この定常姿勢であるノーズとノーズ離脱面6と
の間に収縮して介在し、車体振動などの影響でノーズ1
0ががたつきを生じるのを防止するためのものである。
クッション材9,9はゴム板、発泡樹脂板などの弾性収
縮性の板材で形成されている。
【0037】ノーズ離脱面6には表示部材が設けられて
おらず、実質的に表示面や操作面として機能しない。た
だし、ノーズ離脱面6に、ノーズを定常姿勢と収納姿勢
との間で移動させるモータ駆動部を動作させる隠しスイ
ッチを設けることが可能である。
【0038】図11と図12は隠しスイッチの一例を示
している。図11に示すものでは、前記クッション材9
に覆われている部分において、前面パネル3内に基板9
aで支持されたタクトスイッチ9bが設けられている。
前記クッション材9の表面を軽く押してもタクトスイッ
チ9bは操作されない分、強く押すと、クッション材9
が撓んで、その裏側にあるタクトスイッチ9bを動作さ
せるようにすることによってクッション材9にノーズ1
0のガタ付を抑える機能を持たせつつ、スイッチの操作
部としても機能させることができる。または、クッショ
ン材9と同じ色で同じ質感となるように表面が偽装され
た薄型のタクトスイッチまたはメンブレンスイッチが、
ノーズ離脱面6に取付けられて隠しスイッチとされても
よい。
【0039】あるいは図12に示すように、タクトスイ
ッチの押釦9cのみをノーズ離脱面6に露出させ、押釦
9cの表面をノーズ離脱面6と同色にして、隠しスイッ
チとしてもよい。または前面パネル3の側方に、軸9e
を支点として回動するシーソー板9dを設け、このシー
ソー板9dの一部9fをノーズ離脱面6の側方のリブ側
壁に露出させ、このシーソー板9dにより前面パネル3
内のタクトスイッチ9gを動作させるようにして隠しス
イッチを構成してもよい。
【0040】図1に示すように、前面パネル3の前方に
は、ノーズ10が設置可能となっている。このノーズ1
0は、前記前面パネル3の前面(ノーズ離脱面6)とほ
ぼ同じ面積を占める大きさである。
【0041】ノーズ10の表面(前面)は制御面10a
であり、この制御面10aのほぼ全面が、表示および/
または操作面となっている。前記制御面10aには、表
示部材11aおよび、操作部材11b,11cが配列さ
れている。前記表示部材11aは例えばイコライザー表
示を行うもの、ラジオの受信周波数を表示するもの、あ
るいは液晶TVであって、TV受信画像やナビゲーショ
ンシステムの地図表示画像などを表示するものである。
すなわち、この制御面10aには記録媒体の挿入・排出
口などが設けられていないため、大きな画面の表示部材
11aを配置できる。
【0042】また制御面10aに設けられた操作部材1
1bおよび11cは、筐体2内に収納されている記録媒
体の駆動装置やTVチューナの制御操作、筐体2以外の
箇所に設けられた記録媒体駆動装置やディスクチェンジ
ャなどを操作するものや、カーナビゲーション操作など
を行うものである。
【0043】前記操作部材11bは回転操作式であり、
これによりロータリーエンコーダ(例えばロータリー式
の可変抵抗器や、接点式または光学式のロータリースイ
ッチ)が操作される。操作部材11cはキースイッチで
ある。
【0044】この車載用電子機器では、図2に示すよう
に、ノーズ10がケース1内に収納されて隠される。こ
の収納状態からノーズ10が図1に示すように、前面パ
ネル3の前方に設置された定常姿勢のときに、所定の暗
証信号を入力したときにのみ、表示部材11aが表示可
能になり、また操作部材11b,11cにより機器を操
作可能になる。
【0045】この暗証番号の入力は、キースイッチの操
作部材11cを押す組み合わせによって行われてもよい
し、または回転式の操作部材11bの回転方向および/
または回転量の組み合わせにより行ってもよい。
【0046】筐体2内には機器全体を制御するCPUが
設けられており、ノーズ10が収納姿勢から定常姿勢と
なったときに、前記操作部材により入力された暗証信号
と、予めメモリに記憶されている暗証信号とが前記CP
Uにより対比され、信号が一致したときに、電子機器の
動作可能状態に設定される。
【0047】なお、図2に示す収納姿勢のノーズ10が
図9(A)の水平突出姿勢や、図9(B)の傾斜姿勢に
至ったときに、ノーズの突出動作を停止できるように
し、これらの姿勢のときに、前記暗証信号を入力できる
ようにしてもよい。
【0048】前記ノーズ10は、下側(第1の側:Y1
側)の端部10bに、前方(Z1方向)へ突出する突出
部10eが設けられて、前記端部10bがノーズ10の
他の部分よりも厚さ寸法Wが大きくなっている。この厚
さWは、前記ノーズ離脱面6に開口する開口部7の縦方
向の開口幅寸法Hとほぼ一致するか、あるいは前記開口
幅寸法Hよりもわずかに小さくなっている。また、ノー
ズ部10の下端10bの端面と、前記開口部7は同じ形
状または相似形状であり、本実施の形態では共に長方形
である。
【0049】よって、図2および図8(B)に示すよう
に、ノーズ10が開口部7から筐体2内の収納領域4内
に収納された状態で、前記ノーズ10の端部10bによ
り開口部7が塞がれ、端部10bと開口部7との間には
ほとんど隙間が形成されない。またこのときノーズ10
の端部10bの面(端面)と、ノーズ離脱面6はほぼ同
一面となる。よって、図2の収納姿勢では、ノーズ離脱
面6からノーズ10が外されているように偽装できる。
【0050】さらに、図7(C)に示すように、前記ノ
ーズ10の前記下端10bにおいて前方へ突出する突出
部10eと、前記制御面10aとの高さの差Tは、前記
制御面10aに設けられた前記表示部材11aおよび操
作部材11b,11cの前記制御面10aからの突出高
さよりも大きく形成されている。すなわち前記端部10
bの厚さ寸法Wは、突出部10eが設けられていない部
分のノーズ10の厚さと、操作部材11b,11cや表
示部材11aの制御面10aからの突出高さとの和と、
同じか、あるいはそれ以上となっている。
【0051】したがって、図8(A)(B)に示すよう
に、水平姿勢となったノーズ10が上端10c(第2の
側の端部)から開口部7内を後方(Z2方向)へ向って
収納されるときに、前記表示部材11aおよび操作部材
11b,11cが開口部7の縁に当たることがなく、し
かも収納を完了したときに、ノーズ10の下端10bと
開口部7の縁との間に余分な隙間が生じなくなる。
【0052】ノーズ離脱面6を覆う定常姿勢(図7
(A))にあるノーズ10が収納されるときには、図7
(B)に示すように、ノーズ10が傾斜することなく前
方へ所定距離移動した後、さらに下端10bが前方へ移
動し、その間に上端10cが下側(第1の側)に回動す
る。そしてノーズ10の制御面10aがノーズ離脱面6
とほぼ垂直となった水平状態(図8(A))で、ノーズ
10が筐体2内の収納領域4へ収納させられる。また収
納姿勢のノーズ10が定常姿勢に至る過程は、図9から
図10に示すように前記と逆である。
【0053】以下、上記のようにノーズ10を定常姿勢
と収納姿勢の間で移動させる姿勢可変手段20の構造お
よび動作を説明する。上記姿勢可変手段は、主に往復駆
動手段(往復駆動機構)21と、ノーズを定常姿勢と収
納姿勢とに振り分ける振り分け手段(振り分け機構)2
2とから構成されている。図4ないし図6は主に前記往
復駆動手段21の構造および動作を示し、図3は主に振
り分け手段22の構造を示し、図7以下は振り分け手段
22の動作を示す。
【0054】図3および図4に示すように、前記ノーズ
10の左右方向の両側面10d,10dでは、下端(第
1の側の端部)10b側に支持ピン12,12が固定さ
れている。前記往復駆動手段21では、ケース1の底部
側において前後方向(Z1−Z2方向)へ往復移動自在
に設けられた往復移動部材23が設けられている。この
往復移動部材23は、底板部23aとその左右両側に立
ち上がるように折り曲げ形成された折曲片23b,23
bとが1枚の金属板から一体に折り曲げ形成されたもの
である。
【0055】前記折曲片23b,23bの先端には支持
穴23c,23cが形成されており、前記ノーズ10の
両側面10d,10dの下端10b側に設けられた前記
支持ピン12,12がこの支持穴23c,23cに回動
自在に支持されている。すなわち、ノーズ10の下端
(第1の側の端部)は、前記往復移動部材23に回動自
在に支持されている。
【0056】また、前記往復移動部材23の底板23a
には、前後方向(Z1−Z2方向)へ長く形成された長
穴23dが4箇所設けられ、各長穴23dは、筐体2の
底板上に固定して設けられたガイドピン14に挿通され
ている。その結果、往復移動部材23が前後方向へ直線
的に往復移動可能となっている。
【0057】図4に示すように、筐体2の底板上には、
回転体24が前記底板に固定された中心軸25によって
回動自在に支持されている。回転体24の周囲には、前
記中心軸25を中心とする円弧状の所定モジュールの歯
24aが形成され、回転体24は部分歯車を構成してい
る。
【0058】前記歯24aには、減速歯車列28の出力
段のピニオン歯車28aが噛み合っており、減速歯車列
28の入力段の歯車28bには、モータ29の出力軸に
固定されたウオーム歯車29aが噛み合っている。すな
わち、前記減速歯車列28とモータ29とによって、前
記回転体24を往復回動させるモータ駆動部が構成され
ている。
【0059】前記回転体24の歯24aが設けられてい
ない部分には、回動アーム24bが一体に形成され、そ
の先部に摺動ピン26が固定されている。前記往復移動
部材23の底板23aには、左右方向へ直線的に延びる
長穴23eが形成されており、前記摺動ピン26が前記
長穴23e内に摺動自在に挿入されている。回動アーム
24bと摺動ピン26および前記長穴23eによって、
回転体24の回転運動を往復移動部材23の往復運動に
変換する運動変換手段27が構成されている。
【0060】図4に示すように、回転体24が時計方向
へ最も回動したときには、往復移動部材23が後方(Z
2方向)へ引き込まれている。このとき、ノーズ10は
ノーズ離脱面6の前面を覆う定常姿勢(図7(A))で
ある。図5は回転体24が図4の状態から反時計方向へ
ほぼ90度(回転体24の回動範囲のほぼ中間点)まで
回動した状態であり、このとき往復移動部材23は前方
(Z1方向)へ最も突出している。これはノーズ10の
引き込み途中であり、図8(A)の状態である。図6は
回転体24がさらに反時計方向の最終点まで回動した状
態である。このときノーズ10はケース1内に完全に引
き込まれる(図8(B))。
【0061】また、回転体24が図6の状態から時計方
向へ回動して図4に至る間に、収納姿勢のノーズ10が
ケース1の前方へ突出し、さらに立ち上がり姿勢になっ
て定常姿勢に移行する。
【0062】図3に示すように、前記ノーズ10の両側
面10d,10dでは、前記支持ピン12よりも上端1
0c側に固定された支持ピン13が設けられている。図
3には姿勢切換え部材として機能する姿勢切換えアーム
31が示されている。この姿勢切換えアーム31の一端
には穴31aが形成され、前記支持ピン13はこの穴3
1a内に回動自在に連結されている。前記姿勢切換えア
ーム31の他端には制御ピン32が固定されている。
【0063】前記往復移動部材23の両折曲片23b,
23bには、長穴による案内部33が形成されている。
この案内部33は、前後(Z1−Z2)方向へ水平に延
びる直線案内部33aと、その前方(Z1方向)で上方
へ斜めに延びる上方傾斜案内部33bと、前記直線案内
部33aの後方(Z2方向)で下方へ斜めに延びる下方
傾斜案内部33cとから構成されている。
【0064】前記姿勢切換えアーム31と制御ピン32
は、前記ノーズ10の左右両側に一対設けられており、
前記それぞれの制御ピン32が前記各案内部33内に摺
動自在に挿入されている。
【0065】図4では、振り分け手段22の詳しい構造
が省略されているが、この振り分け手段22は左右方向
(Y方向)の両側において、前記一対の姿勢切換えアー
ム31に対応して、それぞれ設けられているが、以下で
は図3に示す一方の側に設けられた振り分け手段22に
ついてのみ説明する。他方の側に設けられた振り分け手
段の構造は図3に示すものとY方向で対称である。
【0066】前記振り分け手段22には振り分け部材3
4が設けられている。この振り分け部材34は、金属板
によりL字状に折り曲げられたものであり、縦方向へ垂
直に延びる制御板部34aと、水平に延びる固定板部3
4bとからなる。図4に示すように、前記固定板部34
bが筐体2の底板上に固定されている。
【0067】前記制御板部34aには、長穴により形成
された振り分け路35が設けられており、前記折曲片2
3bの案内部33内に挿通された前記制御ピン32は、
前記振り分け路35内に摺動自在に挿通されている。
【0068】前記振り分け路35は、前後方向(Z方
向)へ短く延びる定常姿勢経路35aと、それよりも下
方で同じく後方へ、定常姿勢経路35aと平行に延び、
且つ定常姿勢経路35aよりも十分に長い収納姿勢経路
35bとが設けられている。また定常姿勢経路35aと
収納姿勢経路35bの前端部は縦方向に垂直に延びる切
換え路35cによって連結されている。
【0069】前記振り分け部材34の制御板部34aの
外側には、選択部材37が設けられている。この選択部
材37に形成された穴37aは、制御板部34aに固定
された支持軸36に回動自在に支持されている。さらに
前記選択部材37の穴37aに挿通された前記支持軸3
6の先部には、トーションばね38の巻き部が外挿され
ており、前記支持軸36の先端に設けられた図示しない
抜け止め部材により、トーションばね38の巻き部は前
記支持軸36から抜け止めされている。
【0070】トーションばね38の一方の付勢腕38a
は、選択部材37に形成されたばね掛け片37bに掛け
られ、トーションばね38の他方の付勢腕38bは、前
記制御板部34aの上端に折り曲げ形成されたばね掛け
片34cに掛けられている。このトーションばね38の
前記付勢腕38aにより、選択部材37は前記支持軸3
6を支点として反時計方向(F1方向)へ付勢されてい
る。なお、選択部材37の上辺37cが、前記ばね掛け
片34cに当たることにより、選択部材37の反時計方
向への回動限界が決められている。
【0071】また、前記トーションばね38の巻き部は
圧縮ばねとしての機能を有している。この巻き部が選択
部材37と、支持軸36の先端の抜け止め部材との間で
圧縮されて介装されていることにより、前記選択部材3
7は、前記制御板部34aに対して常にG方向へ弾性的
に押し付けられている。
【0072】前記選択部材37の後端には、前記制御板
部34aの方向へ突出する小突起39が設けられてい
る。この小突起39は選択部材37からエンボス加工な
どにより隆起形成されている。
【0073】一方、前記制御板部34aには、前記支持
軸36を中心とする円弧軌跡上に沿って長穴状に形成さ
れた円弧案内部41と、その下方の前記円弧軌跡の延長
線上に形成された丸穴のロック部42とが形成されてい
る。前記小突起39が前記円弧案内部41内に入ってい
るときには、前記選択部材37は前記円弧案内部41の
長さ範囲内で回動可能である。また前記小突起39が前
記円弧案内部41を乗り出して前記ロック部42に嵌合
されると、前記トーションばね38の巻き部のG方向へ
の付勢力により、小突起39がロック部42に押し付け
られ、小突起39がロック部42内で動かないように保
持され、選択部材37は軽ロック状態になる。
【0074】前記選択部材37の前端は、溝44を介し
て分岐され、下方の分岐片が前方(Z1方向)に延びて
いる。この分岐片の先端が選択規制部43aである。こ
の選択規制部43aよりも上側に形成された前記溝44
の上辺が第1の摺動部43bである。また前記選択規制
部43aよりも下側の前記選択部材37の下辺が第2の
摺動部43cである。
【0075】次にノーズ10の姿勢制御動作について説
明する。図1に示す定常姿勢では、ケース1の前面に、
ノーズ10の制御面10aが現れている。この状態で、
制御面10aの表示部材11aに、例えばイコライザー
表示や、ラジオの受信周波数表示や、TV受像画面や、
カーナビゲーションシステムの地図表示などが映し出さ
れる。また操作部材11bや11cにより、ラジオチュ
ーナ選択、TVチャンネル選択、カーナビゲーションシ
ステムの操作、あるいはディスクチェンジャの操作、さ
らには音量や音質の調整などが行われる。
【0076】図4および図7(A)は、ノーズ10が定
常姿勢のときの、姿勢可変手段20の動作状態を示して
いる。図4に示すように、往復駆動手段21では、モー
タ29により回転体24が時計方向へ回動させられた位
置で停止しており、往復移動部材23は後方(Z2方
向)に引き込まれて停止している。
【0077】このとき、図7(A)に示すように、ノー
ズ10の側面10dに回動自在に連結されている姿勢切
換えアーム31の基端部に設けられた制御ピン32は、
前記往復移動部材23の折曲片23bに形成された案内
部33のうちの前方の上方傾斜案内部33bの先端に位
置している。また制御ピン32は、制御板部34aに形
成された振り分け路35のうちの上方の定常姿勢経路3
5aのZ2側端部に位置している。さらに、前記制御ピ
ン32は、選択部材37の第1の摺動部43bを摺動し
て溝44内に入り込んでいる。よって選択部材37は時
計方向(F2方向)へ回動させられており、選択部材3
7の後端に設けられた小突起39は、前記制御板部34
aに形成されたロック部42に嵌合し、選択部材37は
時計方向(F2方向)へ回動した姿勢で軽ロック状態と
なっている。
【0078】ノーズ10を定常姿勢から収納姿勢へ移動
させる際には、ノーズ10の制御面10aに設けられた
収納操作釦などを押す。この操作で、図4に示すモータ
29により回転体24が反時計方向へ駆動される。定常
姿勢から収納姿勢までを連続的に行わせるときには、回
転体24は図4の状態から図5の状態を経て、図6に示
すように反時計方向へ最も回動する状態に至り、このと
きモータ29が停止する。
【0079】図4、図5、図6の過程で、回転体24の
回動アーム24b、これに固定された摺動ピン26なら
びに往復移動部材23に形成された長穴23eとから構
成される運動変換手段27により、往復移動部材23が
往復移動させられる。図5は往復移動部材23が前方
(Z1方向)へ最も突出した位置であり、往復移動部材
23が図4から図5に至る突出動作の間、ノーズ10は
図7(A)から図8(A)の姿勢となる。さらに回転体
24が図5から図6の姿勢まで回動し、往復移動部材2
3が後方へ引き込まれるときに、ノーズ10は図8
(A)に示す状態から図8(B)に示す収納姿勢に至
る。
【0080】まず図4と図7(A)に示す定常姿勢か
ら、往復移動部材23がZ1方向へ突出する最初の過程
では、往復移動部材23がZ1方向へ直線的に前進し、
また姿勢切換えアーム31に設けられた制御ピン32
は、振り分け手段22を構成する制御板部34aの定常
姿勢経路35a内をZ1方向へ直線的に前進する。よっ
て、ノーズ10は、図7(B)に至る間、傾斜すること
なく平行にZ1方向へ前進する。
【0081】図7(B)では、制御ピン32が、定常姿
勢経路35aの前端に至り、制御ピン32はそれ以上Z
1方向へ前進できなくなる。よってさらに往復移動部材
23がZ1方向へ前進すると、ノーズ10を支持してい
る支持ピン12が前進し、支持ピン13はそれ以上前進
できなくなるため、往復移動部材23の前進にともなっ
て、ノーズ10の上端(第2の側の端部)が下側(第1
の側)に向けて回動する。
【0082】図7(C)はノーズ10が回動している途
中を示すが、この状態では、制御ピン32は、往復移動
部材23に形成された直線案内部33a内を摺動してお
り、また制御ピン32は、制御板部34aの振り分け路
35のうちの切換え路35c内に位置している。図7
(C)から図8(A)に至るときに、往復移動部材23
の前進により制御ピン32は下方傾斜案内部33cに沿
って下降するため、図8(A)では制御ピン32は制御
板部34aの収納姿勢経路35bの前端に位置する。よ
って、図8(A)に示す往復移動部材23が最も前進し
た状態で、ノーズ10は制御面10aがノーズ離脱面6
と垂直に向けられた水平姿勢となる。
【0083】図8(A)から往復移動部材23がZ2方
向へ後退するとき、制御ピン32は、制御板部34aの
収納姿勢経路35bに沿って後方(Z2方向)へ移動す
るため、ノーズ10は水平姿勢のまま、ケース1および
筐体2内の収納領域4内に収納される。図8(B)に示
す収納姿勢で、ノーズ10の下端10bの端面がノーズ
離脱面6とほぼ一致する。
【0084】図8(A)から図8(B)に至る間、制御
ピン32は、制御板部34aの振り分け路35のうちの
収納姿勢経路35b内を後方へ移動するが、このとき、
制御ピン32が選択部材37の下辺の第2の摺動部43
cに当たって摺動する。よって、選択部材37は反時計
方向(F1方向)へ回動させられ、選択部材37の後端
に設けられた小突起39が制御板部34aのロック部4
2から外れて円弧案内部41に入る。よって、選択部材
37の軽ロックは解除され、前記円弧案内部41の移動
範囲内において、選択部材37は支持軸36を支点とし
て回動可能になる。ただし、トーションばね38により
常に反時計方向(F1方向)へ弾性付勢されている。
【0085】上記において、回転体24が所定の回転位
置になったことを検知し、あるいは往復移動部材23が
所定の移動位置となったことを検知してモータ29を停
止させることにより、ノーズ10を図7(C)の傾斜姿
勢になった状態で停止させることができ、あるいはノー
ズ10を図8(A)に示す水平姿勢となったときに停止
させることができる。図7(C)に示す状態では、ノー
ズ10の制御面10aが斜め上向きであり、この制御面
10aに設けられた表示部材11aを見ることができ、
また操作部材11b,11cを操作することができる。
【0086】また図7(C)では、傾斜姿勢で停止する
ノーズ10の上端10cに隣接する位置にノーズ離脱面
6が現れており、上端10cに隣接する位置に記録媒体
の挿入・排出口8が現れている。よって、ノーズ10の
上方から前記挿入・排出口8を介して記録媒体(ディス
ク)の挿入と排出が可能である。また、図8(A)に示
すように、ノーズ10が水平姿勢で突出している状態で
停止させると、ノーズ10の上向きの制御面10aを見
て操作することができる。
【0087】また、図2に示すように、ノーズ10がケ
ース1内に収納された状態では、ノーズ10の下端面1
0bがノーズ離脱面6とほぼ同一面であるため、ノーズ
離脱面6全体がひとつの面のように見ることができ、ノ
ーズ10がノーズ離脱面6から外されたように見える。
【0088】次に、収納姿勢のノーズを突出させて定常
姿勢とするには、図6と図8(B)の収納姿勢で、ノー
ズ10の後端10bを押してノーズを介してスイッチを
動作させ、または図11や図12に示された隠しスイッ
チを操作する。
【0089】これらの操作によりモータ29が始動し、
回転体24が時計方向へ回動しはじめる。回転体24が
図5に示す位置まで回動すると、往復移動部材23が前
方(Z1方向)へ最も前進する。この間、図8(B)か
ら図9(A)に示すように、制御ピン32が、制御板部
34aの収納姿勢経路35b内をZ1方向へ前進する。
また制御ピン32が前方まで移動するときに、選択部材
37の第2の摺動部43cに当たるため、選択部材37
は一旦時計方向(F2方向)へ回動する。ただしこの回
動範囲は、選択部材37の小突起39が制御板部34a
内の円弧案内部41内を移動する範囲内である。よっ
て、図9(A)に示すように、制御ピン32が収納姿勢
経路35bの前端まで移動し、制御ピン32が選択部材
37から外れると、選択部材37はトーションばね38
により反時計方向(F1方向)へ回動させられ、選択部
材37の前端の選択規制部43aにより収納姿勢部35
bの前端が塞がれる。
【0090】図5の状態からさらに回転体24が時計方
向へ回転すると、往復移動部材23が後方(Z2方向)
移動するが、図9(A)に示すように、このとき制御ピ
ン32は、前記選択部材37の選択規制部43aにより
収納姿勢経路35b内に戻るのを阻止される。したがっ
て、制御ピン32は、後方へ移動する往復移動部材23
に形成された下方傾斜案内部33cにより持ち上げら
れ、制御板部34aに設けられた振り分け路35の切換
え路35cに移動する(図9(B)参照)。よって往復
移動部材23が後退していくと、往復移動部材23の直
線案内部33aが制御ピン32を摺動する。
【0091】往復移動部材23が後退するとき、制御ピ
ン32が前記切換え路35c内に保持され、往復移動部
材23とノーズ10との連結点である支持ピン12が後
方へ移動するため、ノーズ10の上端(第2の側の端
部)10cが上方へ持ち上げられる。よって図9(B)
に示すように、ノーズ10が傾斜姿勢となって反時計方
向へ回動していくが、図10(A)に至ると、往復移動
部材23に設けられた上方傾斜案内部33bにより制御
ピン32が持ち上げられ、ノーズ10は制御面10aが
ノーズ離脱面6と平行な向きの垂直姿勢となる。
【0092】さらに往復移動部材23が後退すると、図
10(A)から図10(B)に示すように、制御ピン3
2は制御板部34aの定常姿勢経路35a内を後方へ移
動し、ノーズ10はノーズ離脱面6を覆う定常姿勢とな
る。図10(B)に至る間に、制御ピン32が選択部材
37の溝44内に入るとともに第1の摺動部43bに当
たる。制御ピン32が溝44の後端に移動すると、選択
部材37が時計方向(F2方向)へ回動させられ、小突
起39が円弧案内部41から抜け出て、ロック部42に
嵌合し、選択部材37が軽ロック状態となる。
【0093】このように選択部材37は円弧案内部41
の範囲内で回動自在であるとともに、トーションばね3
8により反時計方向(F1方向)へ付勢されており、し
かも時計方向へ回動したときには前記ロック部42によ
り軽ロックされる。前記軽ロック状態があるために、図
7(A)から図8(A)に至る間は、制御ピン32が、
制御板部34aの振り分け路35の収納姿勢経路35b
に入り込むことができる。また図8(B)から図9
(B)に至る間は、反時計方向へ回動している選択部材
37の選択規制部43aにより制御ピン32が規制され
て、制御ピン32が収納姿勢経路35b内に戻るのを防
止でき、往復移動部材23の後退により、ノーズ10を
立ち上げることができる。図2に示す収納姿勢から図1
に示す定常姿勢に至った後、前記のように操作部材11
bまたは11cにより暗証信号を入力する。
【0094】図13(A)(B)は本発明の第2の実施
の形態を示している。この第2の実施の形態では、図1
や図7(A)に示すような、ノーズ10の下端10bの
突出部10eが設けられておらず、ノーズ部10は下端
10bから上端10cにかけてほぼ同じ厚さ寸法であ
る。
【0095】ノーズ10の下端10bには、カバー50
が設けられている。このカバー50は、前記ノーズ離脱
面6に形成された開口部7を覆うことができるよう、開
口部7よりもわずかに小さく且つ開口部7と相似形状で
ある。カバー50の左右両端にはカバーアーム50aが
一体に折り曲げ形成されている。このカバーアーム50
aは、ノーズ10の両側面10d,10dにおいて、ピ
ン51により回動自在に支持されている。
【0096】またピン51にはカバー付勢部材としてト
ーションばね52が取付けられており、このトーション
ばね52によりカバーアーム50aはピン51を支点と
して時計方向へ付勢されている。また図13(B)に示
すように、カバーアーム50aに形成された凹部50b
が、支持ピン12に当たったときが、カバーアーム50
aの時計方向への回動限界である。
【0097】図13(A)は、ノーズ10がノーズ離脱
面6の前方に設置された定常姿勢である。このとき、姿
勢切換えアーム31により、カバーアーム50aの先端
が前方へ押され、ノーズ10の下端10bの下に位置し
ているカバー50が反時計方向へ回動させられている。
よってカバー50は、ノーズ10の下端10bにて前方
へ突出しない。すなわちカバー50の先端は、ノーズ1
0の制御面10aよりも筐体2側へ後退しており、ノー
ズ10の下方に突出物が形成されない。
【0098】図7以下に示した姿勢可変手段20の動作
により、ノーズ10がケース1内に収納されると、図1
3(B)に示す収納姿勢となる。このとき、姿勢切換え
アーム31は、カバーアーム50aから外れるため、カ
バーアーム50aは、トーションばね52により時計方
向へ回動させられ、支持ピン12に当たる状態で安定す
る。
【0099】この収納姿勢では、カバー50により開口
部7が塞がれる。カバー50が開口部7を塞いだ状態
で、カバー50の表面とノーズ離脱面6とがほぼ同一面
となる。またカバー50の表面とノーズ離脱面6は同じ
色彩である。よって、ノーズ離脱面6からノーズ10が
外されたように偽装できる。
【0100】図14(A)(B)は本発明の第3の実施
の形態を示している。この実施の形態では、ノーズ10
の下端10bには、図7に示すような突出部10eが形
成されておらず、ノーズ10の上端10cに、ケース1
方向へ突出する(ノーズ10の裏面から突出する)突出
部10fが形成されている。また前面パネル3のノーズ
離脱面6には、ノーズ10が定常姿勢のときに前記突出
部10fが入り込む凹部3aが形成されている。
【0101】図14(B)に示すように、前記突出部1
0fが形成された結果、ノーズ10の上端10cの厚さ
寸法は、図7(C)に示したノーズ10の下端の幅寸法
と同じWとなっている。図14の実施の形態でのノーズ
10の上端10cの幅寸法wは、突出部10fが形成さ
れていない部分のノーズ10の厚さ寸法と、ノーズ10
の制御面10aからの表示部材や操作部材11cの突出
量との和と、同じであるかあるいはそれ以上である。ま
た前記厚さ寸法Wは、ノーズ離脱面6に開口する開口部
7の開口幅寸法Hとほぼ同じであるかまたはわずかに小
さく形成されている。
【0102】ノーズ10の側面10dに設けられた支持
ピン12は、往復移動部材60に回動自在に連結されて
いる。この往復移動部材60は、図4に示したモータ駆
動部を有する往復駆動手段21により往復駆動されても
よいし、あるいは手動で往復移動させられるものであっ
てもよい。
【0103】往復移動部材60にはガイドローラ61,
61が回動自在に取付けられている。またケース1内で
は、前記ガイドローラ61,61をガイドするガイド面
62が設けられているが、このガイド面62には2箇所
に下降ガイド部63,63が設けられている。
【0104】図14(A)に示す定常姿勢であるノーズ
10をケース1内に収納するときには、手動でまたはモ
ータの動力および傾斜駆動機構を用いて、垂直姿勢にあ
るノーズ10を支持ピン12を支点として前方へ回動さ
せて水平姿勢とする。
【0105】その後に往復移動部材60がモータ駆動部
の動力により、または手の押し力によりケース1内を後
退させられる。ガイドローラ61,61の少なくとも一
方がガイド面62に沿って移動するが、このとき図14
(B)で破線で示すように、ノーズ10は、最初に、や
や持ち上げられた姿勢でケース1内を後方へ移動する。
この収納過程では、ノーズ10の制御面10aが下向き
であるが、やや持ち上げられた姿勢で後退するため、前
記制御面10aから下方へ突出する操作部材11cや表
示部材は、開口部7の下縁に当たることがない。
【0106】ノーズ10が収納完了の直前まで(表示部
材や操作部材が開口部7を通過し終わるまで)後退する
と、ガイドローラ61,61が下降ガイド部63,63
内に落ち込む。よって、図14(B)で実線で示すよう
に、水平姿勢のノーズ10が下降し、ノーズ10の下端
10cが開口部7と一致し、ノーズ10の下端10cに
より開口部7が覆われる。このときも、ノーズ10の下
端10cとノーズ離脱面6とは同一面であり、また下端
10cとノーズ離脱面6は同色である。
【0107】収納姿勢のノーズ10が定常姿勢に至る過
程では、ノーズ10が少し前進し、突出部10fが開口
部7から抜け出た直後に、図14(B)に破線で示すよ
うに、ノーズ部10が持ち上げられる。その後は、下向
きの表示部材11cなどが開口部10の下縁に当たらな
いように前進する。そして図14(A)に示すような定
常姿勢となる。
【0108】
【発明の効果】以上のように本発明では、ノーズ離脱面
の前方に位置するノーズが、ケース内に収納され、この
ときノーズ離脱面に形成された開口部がノーズの端部ま
たはカバーにより覆われるため、あたかもノーズ離脱面
からノーズが外されたように偽装できる。よって車載用
電子機器の盗難を未然に防ぐことができる。
【0109】ノーズがケース内に収納されるため、従来
のノーズ離脱型のように車室外に持ち出されたノーズを
紛失するようなことがない。またノーズは定常姿勢から
水平姿勢となってケース内に収納される構造であるた
め、ノーズを定常姿勢と収納姿勢との間で移動させる機
構の構造も簡単である。
【0110】また収納姿勢から定常姿勢となったとき
に、暗証信号を入力しない限りノーズが機能しないよう
にすることにより、他人がノーズを定常姿勢に切替えた
としても機器の動作が不能になり、これにより盗難を防
止できる。また回転操作部材の回転方向および/または
回転量により暗証信号を入力できるようにすると、暗証
信号を解読しにくくなり、また暗証信号の入力も容易で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】ノーズが定常姿勢となった状態を示す車載用電
子機器の斜視図、
【図2】ノーズが収納姿勢となった状態を示す車載用電
子機器の斜視図、
【図3】ノーズを支持している振り分け手段の構造を示
す分解斜視図、
【図4】往復駆動手段の動作を示すものであり、ノーズ
の定常状態を示す平面図、
【図5】往復駆動手段の動作を示すものであり、ノーズ
が突出した状態を示す平面図、
【図6】往復駆動手段の動作を示すものであり、ノーズ
の収納状態を示す平面図、
【図7】(A)(B)(C)は、ノーズが定常姿勢から
傾斜姿勢に至るまでの動作を示す側面図、
【図8】(A)(B)は、ノーズが突出状態から収納姿
勢に至るまでの動作を示す側面図、
【図9】(A)(B)は、ノーズが収納姿勢から突出す
る際の回動動作を示す側面図、
【図10】(A)(B)は、ノーズが垂直姿勢となった
状態から定常姿勢に至るまでを示す側面図、
【図11】ノーズ離脱面に設けられた隠しスイッチの一
例を示す部分断面図、
【図12】ノーズ離脱面に設けられた隠しスイッチを二
例示す部分斜視図、
【図13】(A)(B)は本発明の第2の実施の形態と
して、開口部をカバーで塞ぐものを示す動作別の部分断
面図、
【図14】(A)(B)は本発明の第3の実施の形態を
動作別に示す部分断面図、
【符号の説明】
1 ケース 2 筐体 3 前面パネル 4 収納領域 5 設置領域 6 ノーズ離脱面 7 開口部 8 挿入・排出口 9 クッション材 9b,9g 隠しスイッチとなるタクトスイッチ 10 ノーズ 10a 制御面 10b 下端(第1の側の端部) 10c 上端(第2の側の端部) 11a 表示部材 10e,10f 突出部 11b,11c 操作部材 20 姿勢可変手段 21 往復駆動手段 22 振り分け手段 23 往復移動部材 24 回転体 24a 歯 24b 回動アーム 27 運動変換手段 29 モータ 31 姿勢切換えアーム 32 制御ピン 33 案内部 33a 直線案内部 33b 上方傾斜案内部 33c 下方傾斜案内部 34 振り分け部材 35 振り分け路 35a 定常姿勢経路 35b 収納姿勢経路 35c 切換え路 37 選択部材 38 トーションばね 43a 選択規制部 50 カバー 60 往復移動部材 62 ガイド面 63 下降ガイド部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子回路が内蔵されたケースの前面に設
    けられ主に平坦面で形成されたノーズ離脱面と、前記ノ
    ーズ離脱面の前方を覆う定常姿勢に設置可能でその表面
    に表示部材および/または操作部材を有する制御面が設
    けられたノーズとを有する盗難防止機能付きの車載用電
    子機器において、 前記ノーズを、前記定常姿勢と、前記定常姿勢からほぼ
    90度回動した状態で前記開口部内に収納される収納姿
    勢との間で移動させる姿勢可変手段が設けられ、前記収
    納姿勢でノーズの端面が前記ノーズ離脱面とほぼ同一面
    となることを特徴とする盗難防止機能付きの車載用電子
    機器。
  2. 【請求項2】 電子回路が内蔵されたケースの前面に設
    けられ主に平坦面で形成されたノーズ離脱面と、前記ノ
    ーズ離脱面の前方を覆う定常姿勢に設置可能でその表面
    に表示部材および/または操作部材を有する制御面が設
    けられたノーズとを有する盗難防止機能付きの車載用電
    子機器において、 前記ノーズを、前記定常姿勢と、前記定常姿勢からほぼ
    90度回動した状態で前記開口部内に収納される収納姿
    勢との間で移動させる姿勢可変手段と、前記収納姿勢で
    前記開口部を覆うカバーと、を有することを特徴とする
    盗難防止機能付きの車載用電子機器。
  3. 【請求項3】 前記開口部の形状と、前記ノーズの端面
    の形状が同じまたは相似であり、前記収納姿勢で、開口
    部とノーズの端面との間が最小の隙間となる請求項1記
    載の盗難防止機能付きの車載用電子機器。
  4. 【請求項4】 前記ノーズの端部に、制御面となる表面
    側あるいは裏面側へ張り出す突出部が設けられて、ノー
    ズの端面の厚さ寸法が、ノーズの前記突出部が設けられ
    ていない部分の厚さと前記表示部材および/または操作
    部材の前記制御面からの突出量とを加算した寸法と同じ
    あるいはこれよりも大きく形成されており、収納姿勢に
    至る際に、前記表示部材および/または操作部材が前記
    開口部を通過した後に、前記ノーズの端面により前記開
    口部が塞がれる請求項1または3記載の盗難防止機能付
    きの車載用電子機器。
  5. 【請求項5】 前記姿勢可変手段はモータ駆動部の動力
    により駆動され、ノーズは前記定常姿勢と前記収納姿勢
    との間で前記モータ駆動部の動力により自動的に移動さ
    せられる請求項1ないし4のいずれかに記載の盗難防止
    機能付きの車載用電子機器。
  6. 【請求項6】 前記ノーズが前記定常姿勢と前記収納姿
    勢との間を移動する途中の、前記制御面が斜めに傾斜し
    た状態で、前記ノーズが停止するように、前記モータ駆
    動部が制御される請求項5記載の盗難防止機能付きの車
    載用電子機器。
  7. 【請求項7】 前記ノーズ離脱面の任意の側辺に沿う方
    向の一方を第1の側、他方を第2の側としたときに、前
    記ノーズ離脱面では、前記第1の側に寄った位置に前記
    開口部が設けられ、 前記ノーズは、前記定常姿勢から第1の側の端部が前方
    へ進んで第2の側の端部が前記第1の側へ接近する回動
    動作を経た後、前記第2の側の端部が前記ケース内に向
    けられて開口部内へ入り前記収納姿勢に至るように、前
    記姿勢可変手段により姿勢制御される請求項5記載の盗
    難防止機能付きの車載用電子機器。
  8. 【請求項8】 前記ノーズは、前記定常姿勢から、前方
    へ傾斜することなく平行移動し、その後にノーズの第1
    の側の端部が前方へ進んで第2の側の端部が前記第1の
    側へ接近する回動動作に移行する請求項7記載の盗難防
    止機能付きの車載用電子機器。
  9. 【請求項9】 前記ノーズが前記定常姿勢と前記収納姿
    勢との間を移動する途中の、前記制御面が斜めに傾斜し
    た状態で、前記ノーズが停止するように、前記モータ駆
    動部が制御され、前記停止状態で、前記ノーズ離脱面に
    設けられた記録媒体の挿入口が、前記ノーズの前記第2
    の端部と隣接する位置に、記録媒体の装脱が可能となる
    ように露出する請求項7または8記載の盗難防止機能付
    きの車載用電子機器。
  10. 【請求項10】 前記姿勢可変手段は、前記ノーズの前
    記第1の側を回動自在に支持してケース内を前後に移動
    するようにモータ駆動部で駆動される往復移動部材と、
    前記ノーズを前記往復移動部材の支持点よりも第2の側
    で支持する姿勢切換え部材と、前記往復移動部材が前進
    した後に後退する際に前記姿勢切換え部材を2つの姿勢
    のいずれかに振り分けてその結果前記ノーズを定常姿勢
    または収納姿勢に振り分ける振り分け手段と、が設けら
    れている請求項7ないし9のいずれかに記載の盗難防止
    機能付きの車載用電子機器。
  11. 【請求項11】 前記ノーズ離脱面には、収納姿勢のノ
    ーズを開口部から突出させる隠し操作部材が設けられて
    いる請求項5ないし10のいずれかに記載の盗難防止機
    能付きの車載用電子機器。
  12. 【請求項12】 前記ノーズが収納姿勢から操作可能な
    位置へ突出したときに、ノーズ部の制御面に設けられた
    操作部材により、ノーズの表示動作および/または操作
    を可能とする暗証信号の入力が可能とされた請求項1な
    いし11のいずれかに記載の盗難防止機能付きの車載用
    電子機器。
  13. 【請求項13】 前記操作部材はロータリーエンコーダ
    であり、このロータリーエンコーダの回転方向および回
    転量の組み合わせにより、前記暗証信号が入力される請
    求項12記載の盗難防止機能付きの車載用電子機器。
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