JP2000221363A - 多心光コネクタ - Google Patents

多心光コネクタ

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JP2000221363A
JP2000221363A JP11025777A JP2577799A JP2000221363A JP 2000221363 A JP2000221363 A JP 2000221363A JP 11025777 A JP11025777 A JP 11025777A JP 2577799 A JP2577799 A JP 2577799A JP 2000221363 A JP2000221363 A JP 2000221363A
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JP
Japan
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fixing member
core
optical fiber
fixing
housing
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JP11025777A
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Inventor
Shinichi Kubo
真一 久保
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Nagano Fujitsu Component Ltd
Original Assignee
Nagano Fujitsu Component Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂被覆を有する光ファイバ心線を多重配置
する光ケーブルに対し、それら光ファイバ心線を多心光
コネクタに容易に接続できるようにする。 【解決手段】 多心光コネクタ10は、複数の光ファイ
バ心線12を個別に受容する複数の心線受容部14を有
するハウジング16と、それら心線受容部14に光ファ
イバ心線12を固定する固定部材18とを備える。固定
部材18は、光ファイバ心線12よりも僅かに大きな径
寸法を各々に有する複数の貫通穴30を備える。それら
貫通穴30は、固定部材18をハウジング16の固定部
材受容部28に挿入したときに、複数の心線受容部14
に個々に整合可能に配置される。固定部材18は固定部
材受容部28内で、各心線受容部14に受容された光フ
ァイバ心線12を対応の貫通穴30に遊挿させる第1位
置と、各貫通穴30の縁部で各光ファイバ心線12の樹
脂被覆12aに係合する第2位置との間で移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多心光コネクタに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報通信分野におけるマルチメデ
ィア化の進展に伴い、大容量伝送が容易な光ファイバケ
ーブルの使用が促進されると共に、多心光コネクタの需
要が増加する傾向にある。従来、多心光コネクタは一般
に、複数の光ファイバ心線を個別に受容する複数の心線
受容部を有するハウジングと、それら心線受容部の各々
に光ファイバ心線を固定する固定手段とを備える。固定
手段としては、主に接着剤が使用されているが、特に樹
脂製の被覆を有する光ファイバ心線に対しては、被覆に
食い込む刃状の縁部を有した別体の固定部材を使用する
場合がある。
【0003】図5は、そのような固定部材を採用した従
来の多心光コネクタの一例を示す。この多心(2心)光
コネクタでは、ハウジング1の心線受容部(図示せず)
に受容される2本の光ファイバ心線2が、それぞれ3個
の固定部材3により心線受容部に固定される。各光ファ
イバ心線2は、末端の所定長さ部分の被覆2aが除去さ
れて、露出した光ファイバ素線2bが、ハウジング1に
内蔵されたフェルール4に収容される。ハウジング1に
は、心線受容部に連通する複数の固定部材受容部5が形
成される。固定部材3を固定部材受容部5に個別に圧入
すると、各固定部材3のU刃状の縁部3aが、心線受容
部に受容された各光ファイバ心線2の樹脂製の被覆2a
に食い込んで、各光ファイバ心線2を心線受容部に固定
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の多心光
コネクタでは、図示のように心線数が比較的少ない場合
には、接着剤の塗布工程及び乾燥工程を省略してコネク
タ接続工程を簡略化できる利点がある。しかし、1つの
光ファイバ心線に対して少なくとも1つの固定部材を使
用する構成であるから、心線数が増加するに伴い固定部
材の取着作業が煩雑になる傾向がある。特に、多数の光
ファイバ心線を行列状や千鳥格子状に配列するケーブル
構造に対しては、固定部材の使用自体が困難になる。
【0005】本発明の目的は、樹脂製の被覆を有する光
ファイバ心線に使用できる多心光コネクタにおいて、接
着剤を使用せずに多数の光ファイバ心線をハウジング内
の心線受容部に迅速かつ確実に固定でき、特に多数の光
ファイバ心線を行列状や千鳥格子状に配列するケーブル
構造に対しても有効に使用できる高性能の多心光コネク
タを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、光ファイバ心線を個別に受容する複数の
心線受容部を有するハウジングと、それら心線受容部の
各々に光ファイバ心線を固定する固定手段とを具備する
多心光コネクタにおいて、ハウジングは、複数の心線受
容部に連通する少なくとも1つの固定部材受容部を備
え、固定手段は、ハウジングの少なくとも1つの固定部
材受容部に受容される少なくとも1つの固定部材を具備
し、固定部材は、接続対象の光ファイバ心線よりも大き
な径寸法を各々に有する複数の貫通穴を、固定部材受容
部内でハウジングの複数の心線受容部に個々に整合可能
な位置に備え、固定部材が固定部材受容部内で、複数の
心線受容部の各々に受容された光ファイバ心線を対応の
貫通穴に遊挿させる第1位置と、貫通穴の縁部で光ファ
イバ心線に係合して光ファイバ心線を心線受容部内に固
定する第2位置との間で移動可能であることを特徴とす
る多心光コネクタを提供する。
【0007】上記構成において、固定部材は、固定部材
受容部に圧入されて第2位置に固定的に保持されること
が好ましい。また、複数の固定部材を備え、それら固定
部材の各々の第1位置から第2位置への移動方向が互い
に異なる方向であるように構成することが有利である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施の形態を詳細に説明する。図面において、同一
又は類似の構成要素には共通の参照符号を付す。図1
は、本発明の第1の実施形態による多心光コネクタ10
の主構成要素を示す分解斜視図、図2は、光ファイバ心
線12を受容した多心光コネクタ10のII−II断面図、
図3は、光ファイバ心線12を受容した多心光コネクタ
10の III−III 断面図である。
【0009】多心光コネクタ10は、複数の光ファイバ
心線12を個別に受容する複数の心線受容部14を有す
るハウジング16と、それら心線受容部14の各々に光
ファイバ心線12を固定する固定部材18とを備えて構
成される。ハウジング16は、心線受容部14を有する
本体部20と、本体部20の前端面20aから突出する
プラグ部22とを備え、好ましくは樹脂材料から一体的
に形成される。心線受容部14は、接続対象の光ファイ
バ心線12の被覆外径に略等しく僅かに大きな径寸法を
有する円筒穴からなり、ハウジング16の本体部20内
で、図2に示すような千鳥格子状の配置で互いに平行に
延設される。プラグ部22の反対側の本体部20の後端
面20bには、複数の心線受容部14の開口部14aが
形成される。
【0010】ハウジング16のプラグ部22には、複数
の心線受容部14の各々から同軸状に延長された複数の
素線保持部24が形成される。素線保持部24は、接続
対象の光ファイバ心線12の素線外径に略等しく僅かに
大きな径寸法を有する円筒穴からなり、プラグ部22内
で互いに平行に延設される。各心線受容部14と対応の
各素線保持部24との接続部分には、心線受容部14の
内壁面から素線保持部24の内壁面までテーパ状に縮径
して延びる肩面26(図3)が形成される。本体部20
の反対側のプラグ部22の端面22aには、千鳥格子状
に配置された複数の素線保持部24の開口部24a(図
1)が形成される。
【0011】多心光コネクタ10に接続される複数の光
ファイバ心線12は、例えば多数の光ファイバ心線を千
鳥格子状に配列する構造を有した光ファイバケーブル
(図示せず)として提供される。それら光ファイバ心線
12の各々は、末端の所定長さ部分で樹脂製の被覆12
aが除去されて、光ファイバ素線12bが露出した状態
に準備される。各光ファイバ素線12bの露出部分の長
さは、多心光コネクタ10の素線保持部24の長さより
も僅かに長く設定される。各光ファイバ心線12は、心
線受容部14に受容されるとともに、末端で露出した光
ファイバ素線12bが素線保持部24に受容されて互い
に平行に心出し保持される。
【0012】ハウジング16の本体部20にはさらに、
複数の心線受容部14に連通する1つの固定部材受容部
28が形成される。固定部材受容部28は、全ての心線
受容部14に略直交する方向へ延び、本体部20の上面
20c及び下面20dに開口する。固定部材受容部28
は、固定部材18を容易に挿入でき、かつ固定部材18
を実質的にがたつき無く受容できる寸法及び形状を有す
る。
【0013】固定部材18は、略矩形の薄板形状を有
し、好ましくは金属又は硬質樹脂材料から形成される。
固定部材18は、接続対象の光ファイバ心線12の被覆
外径よりも僅かに大きな径寸法を各々に有する複数の貫
通穴30を備える。それら貫通穴30は、固定部材18
をハウジング16の固定部材受容部28に挿入したとき
に、複数の心線受容部14に個々に整合可能な千鳥格子
状の配置を有する。
【0014】固定部材18は、ハウジング16の固定部
材受容部28内で、複数の貫通穴30が複数の心線受容
部14にそれぞれ同軸状に整合配置される第1位置(図
2(a))と、それら貫通穴30が対応の心線受容部1
4から僅かに心ずれして配置される第2位置(図2
(b))との間で移動可能である。したがって固定部材
18は、固定部材受容部28内で第1位置にあるとき
に、複数の心線受容部14の各々に受容された光ファイ
バ心線12を対応の貫通穴30に遊挿させることができ
る。また固定部材18は、固定部材受容部28内で第2
位置にあるときに、各貫通穴30の縁部で各光ファイバ
心線12の樹脂製の被覆12aに係合して、各光ファイ
バ心線12を心線受容部14内に固定することができ
る。
【0015】固定部材18にはさらに、固定部材受容部
28に受容されたときにハウジング16の上下方向に延
びるその一対の側縁18aに、それぞれ1つの爪32が
突設される。それら爪32は、固定部材18の両側縁1
8aに対向する固定部材受容部28の一対の側壁28a
に食い込んで、固定部材18を固定部材受容部28内の
所望位置に固定的に保持するように作用する。したがっ
て各爪32は、固定部材18を所定の圧力下で固定部材
受容部28に圧入することを可能にする寸法及び形状を
有する。
【0016】この場合、ハウジング16は、固定部材受
容部28の両側壁28aが、図2に示すように本体部2
0の上面20c側で、固定部材18の挿入時に爪32が
食い込まない程度に拡張されていることが望ましい。そ
れにより、固定部材受容部28の両側壁28aには、ハ
ウジング16の上下方向中間の所望位置に、それぞれ肩
部34が形成される。さらに、固定部材受容部28の両
側壁28aにはそれぞれ、本体部20の下面20dに沿
って、受容部内方へ延出する支持部36を突設すること
が好ましい。
【0017】このような構成によれば、固定部材18を
ハウジング16の上面20c側から固定部材受容部28
に挿入する際に、各爪32が各肩部34に当接されるま
での間は特別な力を要さずに固定部材18を挿入でき
る。そして、各爪32が各肩部34に当接された時点
で、固定部材18が前述した第1位置に配置されるよう
に、爪32及び肩部34の位置及び形状を設定すること
により、固定部材18を容易に第1位置に配置すること
ができる。続いて、固定部材18を所定の圧力下で固定
部材受容部28内にさらに圧入することにより、各爪3
2が各肩部34を乗り越えて固定部材受容部28の両側
壁28aに食い込む。そして、固定部材18の下縁18
bが固定部材受容部28の一対の支持部36に当接され
た時点で、固定部材18が前述した第2位置に配置され
るように、それら支持部36の位置及び形状を設定する
ことにより、固定部材18を容易に第2位置に配置する
ことができる。このようにして固定部材18は、固定部
材受容部28内で第2位置に固定的に保持される。
【0018】上記構成を有する多心光コネクタ10に多
数の光ファイバ心線12を接続する手順を以下に説明す
る。まず固定部材18を、ハウジング16の上面20c
側から固定部材受容部28に挿入し、好ましくは前述し
た各爪32の作用により第1位置に配置しておく。この
状態で固定部材18は、その上縁18cに沿った部分が
ハウジング16の上面20cから外方へ僅かに突出して
いる。次いで、各々の末端で光ファイバ素線12bを露
出させた多数の光ファイバ心線12を、ハウジング16
の後端面20b側から複数の心線受容部14にそれぞれ
挿入する(図2(a))。
【0019】各光ファイバ心線12は、各心線受容部1
4に整合配置された固定部材18の各貫通穴30に遊
挿、すなわち固定部材18に非接触に円滑に挿通され、
各々の末端の光ファイバ素線12bがハウジング16の
各素線保持部24に挿入されて心出し保持される。この
とき光ファイバ心線12は、光ファイバ素線12bの露
出基端における被覆12aの軸方向端面が、心線受容部
14と素線保持部24との間の肩面26に当接されるま
で挿入される。それにより、光ファイバ心線12の挿入
が完了したことを感知できる。その状態で、各光ファイ
バ心線12の光ファイバ素線12bの末端は、ハウジン
グ16のプラグ部22の端面22aから僅かに外方へ突
出する(図3(a))。
【0020】全ての光ファイバ心線12の挿入が完了し
た後、固定部材18の上縁18cに所定の圧力を加え
て、固定部材18をさらに固定部材受容部28内へ圧入
する。それにより、固定部材18が各貫通穴30の縁部
で対応の各光ファイバ心線12の樹脂製の被覆12aに
食い込んで係合し、各光ファイバ心線12を心線受容部
14内に固定する(図3(b))。このとき固定部材1
8は、各爪32が固定部材受容部28の各側壁28aに
食い込むことにより、第2位置に固定的に保持される
(図2(b))。
【0021】このようにして、接続対象の全ての光ファ
イバ心線12が、1つの固定部材18によりハウジング
16に固定的に連結され、多心光コネクタ10への接続
が完了する。その後、ハウジング16のプラグ部22の
端面22aから外方へ突出した各光ファイバ素線12b
の末端を、周知の研磨又は加熱工程により端面仕上げす
ることにより、光コネクタシステムの組立てが完了す
る。
【0022】なお、接続完了時の固定部材18と各光フ
ァイバ心線12との係合形態は、各貫通穴30の縁部が
各光ファイバ心線12の樹脂製の被覆12aを弾性的に
変形させる形態及び被覆12aを切り裂いて被覆12a
内に進入する形態のいずれでもよい。しかし、固定部材
18を第1位置から第2位置に圧入する際の圧力は、伝
送損失を生じる程の応力を光ファイバ素線12bに加え
ない程度であることが肝要である。
【0023】また上記実施形態では、ハウジング16の
複数の心線受容部14及び素線保持部24、並びに固定
部材18の複数の貫通穴30が、接続対象の光ファイバ
心線12の配列に対応した千鳥格子状の配置を有する。
しかし、例えば行列状、同心円状等の他の様々な心線配
列を有する光ファイバケーブルに対応して、心線受容部
14、素線保持部24及び貫通穴30を行列状、同心円
状等の他の様々な形態に配置できることは言うまでもな
い。
【0024】このように、多心光コネクタ10によれ
ば、接着剤を使用せずに、複数の光ファイバ心線12を
1つの固定部材18を用いてハウジング16に固定的に
連結できるので、接着剤の塗布工程及び乾燥工程を省略
してコネクタ接続工程を簡略化することができる。しか
も、心線数が多く、特に多数の光ファイバ心線12を行
列状、千鳥格子状等の多重配置に配列するケーブル構造
に対しても、1つの固定部材18により全ての光ファイ
バ心線12をハウジング16内の多数の心線受容部14
に迅速かつ確実に固定できる。
【0025】上記構成において、多数の光ファイバ心線
に対し複数の固定部材を使用することにより、光ファイ
バ心線を一層安定的に固定することができる。この場
合、ハウジングの固定部材受容部は、複数の固定部材を
一括して受容できる寸法に形成するか、又は心線受容部
の軸方向へ互いに離間して複数箇所に形成することがで
きる。さらに、固定部材受容部内で複数の固定部材を互
いに異なる方向へ移動させる構成とすることにより、光
ファイバ心線の固定力を効果的に高めることができる。
【0026】図4は、そのような複数の固定部材を用い
た本発明の第2の実施形態による多心光コネクタ40
を、図3(b)に対応する心線接続時の断面図で示す。
多心光コネクタ40は、多数の光ファイバ心線12を固
定する固定手段として、2個の固定部材18、42を使
用する以外は、図1の多心光コネクタ10と実質的に同
一の構成を有する。したがって、対応する構成要素には
同一の参照符号を付してその説明を省略する。
【0027】多心光コネクタ40のハウジング16の本
体部20には、2個の固定部材18、42を互いに重ね
た状態で実質的にがたつき無く受容できる寸法及び形状
を有する1つの固定部材受容部44が形成される。固定
部材受容部44は、全ての心線受容部14に略直交する
方向へ延び、本体部20の上面20c及び下面20dに
開口する。固定部材受容部44には、多心光コネクタ1
0の固定部材受容部28に好適に設けられる支持部36
が形成されない。
【0028】固定部材42は、固定部材18と実質的に
同一の構成を有する。すなわち固定部材42は、接続対
象の光ファイバ心線12の被覆外径よりも僅かに大きな
径寸法を各々に有する複数の貫通穴46を備える。それ
ら貫通穴46は、固定部材42をハウジング16の固定
部材受容部44に挿入したときに、複数の心線受容部1
4に個々に整合可能な千鳥格子状の配置を有する。
【0029】固定部材42は、固定部材受容部44内
で、複数の貫通穴46が複数の心線受容部14にそれぞ
れ同軸状に整合配置される第1位置と、それら貫通穴4
6が対応の心線受容部14から僅かに心ずれして配置さ
れる図示の第2位置との間で移動可能である。したがっ
て固定部材42は、第1位置にあるときに、複数の心線
受容部14の各々に受容された光ファイバ心線12を対
応の貫通穴46に遊挿させることができる。また固定部
材42は、第2位置にあるときに、各貫通穴46の縁部
で各光ファイバ心線12の樹脂製の被覆12aに係合し
て、各光ファイバ心線12を心線受容部14内に固定す
ることができる。
【0030】上記構成を有する多心光コネクタ40で
は、まず固定部材18を、ハウジング16の上面20c
側から固定部材受容部44に挿入してそれ自体の第1位
置に配置すると同時に(又は前後して)、固定部材42
を、ハウジング16の下面20d側から固定部材受容部
44に挿入してそれ自体の第1位置に配置する。この状
態で、固定部材18はハウジング16の上面20cから
外方へ僅かに突出し、固定部材42はハウジング16の
下面20dから外方へ僅かに突出する。また、両固定部
材18、42の複数の貫通穴30、46は、互いに同軸
状に整合して配置される。
【0031】次いで、各々の末端で光ファイバ素線12
bを露出させた多数の光ファイバ心線12を、ハウジン
グ16の後端面20b側から複数の心線受容部14にそ
れぞれ挿入する。各光ファイバ心線12は、各心線受容
部14に整合配置された両固定部材18、42の各貫通
穴30、46に遊挿され、各々の末端の光ファイバ素線
12bがハウジング16の各素線保持部24に挿入され
て心出し保持される。
【0032】全ての光ファイバ心線12の挿入が完了し
た後、固定部材18をさらに固定部材受容部44内へ圧
入してそれ自体の第2位置に配置すると同時に(又は前
後して)、固定部材42をさらに固定部材受容部44内
へ圧入してそれ自体の第2位置に配置する。このとき、
各固定部材18、42の第1位置から第2位置への移動
方向は、互いに反対方向となる。それにより、固定部材
18が各貫通穴30の縁部で対応の各光ファイバ心線1
2の樹脂被覆12aの一側に食い込んで係合するととも
に、固定部材42が各貫通穴46の縁部で対応の各光フ
ァイバ心線12の樹脂被覆12aの反対側に食い込んで
係合する。このようにして、接続対象の全ての光ファイ
バ心線12が、2つの固定部材18、42の使用により
一層向上した固定力の下で、ハウジング16の複数の心
線受容部14に安定的に固定される。
【0033】なお、固定部材受容部内での複数の固定部
材の第1位置から第2位置への移動方向は、上記した上
下方向に限らず、左右方向を含む様々な方向に設定する
ことができる。ただし、最少の移動距離で最大の固定力
を得るためには、いずれの場合も、ハウジングの複数の
心線受容部に略直交する方向へ固定部材を移動させるこ
とが有利である。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、樹脂製の被覆を有する光ファイバ心線に使用
できる多心光コネクタに、接着剤を使用せずに多数の光
ファイバ心線をハウジング内の心線受容部に迅速かつ確
実に固定できる優れた接続作業性のみならず、特に多数
の光ファイバ心線を行列状や千鳥格子状に配列するケー
ブル構造に対しても有効に使用できる優れた適応性が付
与される。従って、大容量伝送が容易な光ファイバケー
ブルの使用の促進に対応可能な高性能の多心光コネクタ
が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の多心光コネクタの主構成要素を
示す分解斜視図である。
【図2】図1の多心光コネクタの組立時の線II−IIに沿
った断面図で、(a)光ファイバ心線の固定前、(b)
光ファイバ心線の固定後の各状態を示す。
【図3】図1の多心光コネクタの組立時の線 III−III
に沿った断面図で、(a)光ファイバ心線の固定前、
(b)光ファイバ心線の固定後の各状態を示す。
【図4】本発明の第2の実施形態による多心光コネクタ
の、図3(b)に対応する断面図である。
【図5】従来の多心光コネクタの主構成要素を示す分解
斜視図である。
【符号の説明】
10、40…多心光コネクタ 12…光ファイバ心線 14…心線受容部 16…ハウジング 18、42…固定部材 20…本体部 22…プラグ部 24…素線保持部 26…肩面 28、44…固定部材受容部 30、46…貫通穴 32…爪 34…肩部 36…支持部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバ心線を個別に受容する複数の
    心線受容部を有するハウジングと、それら心線受容部の
    各々に光ファイバ心線を固定する固定手段とを具備する
    多心光コネクタにおいて、 前記ハウジングは、前記複数の心線受容部に連通する少
    なくとも1つの固定部材受容部を備え、 前記固定手段は、前記ハウジングの前記少なくとも1つ
    の固定部材受容部に受容される少なくとも1つの固定部
    材を具備し、 前記固定部材は、接続対象の光ファイバ心線よりも大き
    な径寸法を各々に有する複数の貫通穴を、前記固定部材
    受容部内で前記ハウジングの前記複数の心線受容部に個
    々に整合可能な位置に備え、 前記固定部材が前記固定部材受容部内で、前記複数の心
    線受容部の各々に受容された光ファイバ心線を対応の前
    記貫通穴に遊挿させる第1位置と、該貫通穴の縁部で該
    光ファイバ心線に係合して該光ファイバ心線を該心線受
    容部内に固定する第2位置との間で移動可能であるこ
    と、を特徴とする多心光コネクタ。
  2. 【請求項2】 前記固定部材が、前記固定部材受容部に
    圧入されて前記第2位置に固定的に保持される請求項1
    に記載の多心光コネクタ。
  3. 【請求項3】 複数の前記固定部材を備え、それら固定
    部材の各々の前記第1位置から前記第2位置への移動方
    向が互いに異なる方向である請求項1又は2に記載の多
    心光コネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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