JP2000220592A - クロスフローファンのケーシング - Google Patents

クロスフローファンのケーシング

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Publication number
JP2000220592A
JP2000220592A JP2013399A JP2013399A JP2000220592A JP 2000220592 A JP2000220592 A JP 2000220592A JP 2013399 A JP2013399 A JP 2013399A JP 2013399 A JP2013399 A JP 2013399A JP 2000220592 A JP2000220592 A JP 2000220592A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
casing
scroll
flow fan
cross flow
winding angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013399A
Other languages
English (en)
Inventor
Soichiro Asada
壮一郎 朝田
Toshinobu Tsuboi
利信 坪井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pacific Industrial Co Ltd
Original Assignee
Pacific Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Pacific Industrial Co Ltd filed Critical Pacific Industrial Co Ltd
Priority to JP2013399A priority Critical patent/JP2000220592A/ja
Publication of JP2000220592A publication Critical patent/JP2000220592A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、クロスフローファンのケーシング
1において対数螺旋式を用い拡がり率nを一定とするこ
と及び、スクロール2の巻き角θを150°〜180°
にすることで風量増大、静圧増大及び、騒音低減の提供
を目的とする。 【解決手段】 本発明のクロスフローファンのケーシン
グは、スクロール部2とスタビライザ部3から成るクロ
スフロファンのケーシング1において、スクロール形状
をスクロール2の巻き角開始端をθ=0°として起点と
した時、巻き角θを150°〜180°の間とし、なお
かつ、式r=rexpnθによつて表わされる対数螺
旋形状を用いnの値を0.148〜0.165の範囲で
一定としたことを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用及び家庭
用室内機に使用されるクロスフローファンの性能を向上
させたケーシングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】クロスフローファンのケーシング1は、
スクロール部2とスタビライザ部3によつて風路を構成
し、この風路内において羽根車を回転させることにより
送風を行なうものであり、狭い空間部分で送風が行なえ
ることから空調機等の各種装置に利用されている。一般
に、クロスフローファンの性能向上に寄与する大きな要
因はスクロール2及び、スタビライザ3の形状である。
従来からスタビライザ3の形状を改善することで性能向
上をさせたものは数多く見受けられるがケーシング1の
形状についてはあまり見受けられない。
【0003】図2は、特開昭61−118597号公報
に開示された従来のクロスフローフアンのケーシングの
断面図である。図において、1はケーシング、2はスク
ロール、3はスタビライザ、4は羽根車、5は吸込口、
6は吹出口、7は偏心渦、W1は吸込空気の流入方向、
W2は吐出空気の流出方向である。前記クロスフローフ
アンのケーシングは、図2の様にケーシング1の始端を
羽根車の中心を通る水平線よりもα=25°〜40°の
範囲で吸込側に位置させるとともに、ケーシング1の形
状を対数螺旋式r=rexpnθにより示される構成
としたものである。また、拡がり率nの値をスクロール
2のA〜B間(θ=0°〜40°)ではn=0.25〜
0.3になり、B〜C間(θ=40°〜80°)ではn
=0.18〜0.22とし、C〜D間(θ=80°〜1
20°)ではn=0.15〜0.2とすること、いわゆ
る対数螺旋状のnをθの範囲内で変化させることによつ
て最適条件を得るものである。
【0004】また、図3は、従来の他のクロスフローフ
アンケーシングの実施例を示す断面図である。この実施
例におけるクロスフローフアンでは風の流れを上から下
へストレートに近い流れにするためにスクロール2の巻
き角θが小さくなっている。また、拡がり率nにおいて
もnの値は小さく可変させた設計になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成によるクロスフローファンのケーシング1はケーシン
グ1の形状改善による性能向上例ではあるが、上記構成
ではケーシング1内に発生する偏心渦7はスタビライザ
3の近傍に存在し流路が広くなり風量増大にはなるかも
しれないが、ケーシング1に沿って風の流れは流れてお
らずまた、偏心渦7は安定せず不安定で変動しており性
能の安定性及び、騒音面を考えると最適な空気流れを得
ることはできない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、クロスフロー
ファンのケーシング1において対数螺旋式を用い拡がり
率nを一定とすること及び、スクロール2の巻き角θを
150°〜180°にすることで風量増大、静圧増大及
び、騒音低減の提供を目的とするものである。
【0007】本発明は、スクロール部2とスタビライザ
部3から成るクロスフロファンのケーシング1におい
て、スクロール形状2をスクロール2の巻き角開始端を
θ=0°として起点とした時、巻き角θを150°〜1
80°の間とし、なおかつ、式r=rexpnθによ
つて表わされる対数螺旋形状を用いnの値を0.148
〜0.165の範囲で一定としたことを特徴とするクロ
スフローファンのケーシング1ある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例であるクロ
スフローファンのケーシング1について図1に基づいて
説明する。図1は、本発明の一実施例を示す縦断側面図
である。ケーシング1は、スクロール部2とスタビライ
ザ部3によつて風路を構成し、この風路内において羽根
車4を回転させることにより送風を行なうものである。
【0009】本発明のケーシング1は、従来と同様にス
クロール部2とスタビライザ部3とから構成されてい
る。スクロール2の形状は対数螺旋式r=rexp
nθにより示される構成になっている。ただし、r
スクロール部2の開始側Aと羽根車4の中心間までの距
離、nは拡がり率と呼ばれるものであって、nの値が大
きくなるに伴ってスクロールの拡がり程度が大きくな
る。また、θはスクロール2の始端部Aを基準とした拡
がり角度であって終端部Bまでの角度を180°として
いる。さらに、拡がり率n=0.157一定とした値で
ある。
【0010】この様に構成されたクロスフローファン送
風機において羽根車の回転によってスラビライザ3近傍
に偏心渦7が発生する。そして、この様な偏心渦7が発
生すると、この偏心渦7の作用によって送風作用が起こ
り、これに伴って矢印W1で示される様に上方の吸込口
5から空気が吸い込まれて吹出口6から矢印W2の方向
に吹出されることになる。
【0011】この場合、スクロール2の拡がり率nを
0.157一定にすることで、ケーシング1内部に発生
する偏心渦7は安定しており、また、偏心渦7の中心の
大きさは非常に大きく流れそのものも安定している。
【0012】図4は、クロスフローファン送風機の電圧
と風量の関係を示したものであるが、従来品1(図3の
クロスフローフアン)及び、従来品2(図2のクロスフロ
ーフアン)は拡がり率nを一定にしたものより風量が少
ないことがわかる。
【0013】図5は、クロスフローファン送風機の電圧
と騒音の関係を示したものであるが、従来品1の騒音は
小さいが、これは、風量が非常に少ないためである。従
来品2の騒音は非常に大きいことがわかる。図4・図5
をまとめたものを図6に示す。これは風量と騒音の関係
を示したものであるが、明らかに本発明品である拡がり
率n=0.148〜0.165でかつ、巻き角θが15
0°〜180°に設定したものは他のものと比較すると
風量が増大しているにもかかわらず、騒音が小さいこと
がわかる。この様に性能向上を十分に果たすことを確認
している。
【0014】また、図2、図3に示した従来品1・2と
図1に示した本発明品において、同一モ−タを取り付け
モータに12Vを印加し、横軸に風量と縦軸に静圧を取
り特性を測定した。その結果スクロール2の巻き角θを
150°〜180°の範囲にすることでファンの風量と
静圧の結果をみると従来品1より静圧が大幅に大きくな
ったことを確認している。これは、巻き角を大きくする
ことで羽根車4が空気に与えるエネルギーが大きくなっ
たと考えられる。従来品2についても同様に本発明品の
方が静圧が大きくなったことも確認している。
【0015】
【発明の効果】以上の説明により理解されるごとく、本
発明のクロスフローファンのケーシングは、スクロール
2の拡がり率nを0.148〜0.165一定にするこ
と、及びスクロール2の巻き角θを150°〜180°
に設定することで送風機の風量を増大・圧力損失に対し
強くなる・騒音低減することが可能である。
【0016】また、ケーシング1の体格寸法的にも従来
に対しあまりかわらないしスタビライザ3の形状も単純
であり造りの面からもコストを低減する効果も得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るクロスフローファンケーシング
の縦断側面図。
【図2】 従来のクロスフローファンケーシングの縦断
面図。
【図3】 従来の他のクロスフローファンケーシングの
縦断側面図。
【図4】 本発明品と従来品の電圧と風量の関係を示す
グラフ。
【図5】 本発明品と従来品の電圧と騒音の関係を示す
グラフ。
【図6】 本発明品と従来品の風量と騒音の関係を示す
グラフ。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 スクロール 3 スタビライ
ザ 4 羽根車 5 吸込口 6 吹出口 7 偏心渦

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スクロール部2とスタビライザ部3から成
    るクロスフロファンのケーシング1において、スクロー
    ル形状をスクロール2の巻き角開始端をθ=0°として
    起点とした時、巻き角θを150°〜180°の間と
    し、なおかつ、式r=rexpnθによつて表わされ
    る対数螺旋形状を用いnの値を0.148〜0.165
    の範囲で一定としたことを特徴とするクロスフローファ
    ンのケーシング。
JP2013399A 1999-01-28 1999-01-28 クロスフローファンのケーシング Pending JP2000220592A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013127254A (ja) * 2013-01-28 2013-06-27 Mitsubishi Electric Corp 送風機及びその送風機を備えた空気調和機
WO2022195717A1 (ja) 2021-03-16 2022-09-22 三菱電機株式会社 スクロールケーシング、このスクロールケーシングを備えた送風装置および空気調和装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013127254A (ja) * 2013-01-28 2013-06-27 Mitsubishi Electric Corp 送風機及びその送風機を備えた空気調和機
WO2022195717A1 (ja) 2021-03-16 2022-09-22 三菱電機株式会社 スクロールケーシング、このスクロールケーシングを備えた送風装置および空気調和装置

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