JP4926090B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

この発明はクロスフローファンを備えた空気調和機に関するものである。
従来の空気調和機は、クロスフローファンの上流に、このクロスフローファンと平行に室内熱交換器が配置され、室内熱交換器の下部には吸込口と吹出口を仕切るケーシング前板が設けられ、ケーシング前板と、室内熱交換器とクロスフローファンの背面に空気を案内するケーシング後板とから空気通路が構成されている。そして、ケーシング後板の底部は、クロスフローファン軸方向の両端部付近の高さが中央部付近の高さに対してステップ状に低くなるように形成されている(例えば、特許文献1参照)。
吹出口の正面視における底部の両端部の高さが中央部付近からステップ状に低くなるように形成されたので、もともと中央部付近より風量が少なく、静圧の小さかった底部の両端部側で、空気通路の断面積が拡大して静圧が増大される。これにより、吹出口の中央部と両端部とで不均一になっていた風量分布が均一化されて送風性能が向上されていた。
特開平9−229403号公報
しかしながら、従来の空気調和機の吹出口の正面視において、中央部より高さが低くなるように形成されたケーシング後板の底部の吹出口側の端部から、中央部の高さと同じ高さに突出する壁面が、気流方向に略垂直に設けられている。また、底部から突出する壁面は、気流を遮るようにステップ状に配置されており、底部の両端側を通って吹出口まで到達された気流が底部から突出する壁面とぶつかって乱気流が発生し、広帯域雑音が増大していた。また、吹出口は、吹出口のクロスフローファン側の空気通路の断面形状に対してステップ状に変化して面積が小さくなっているので、吹出口から吹き出される気流は、吹出口のクロスフローファン側の空気通路に比べて急激に動圧が上げられて増速される。動圧を急激に上昇させるように静圧を再変換するため、エネルギーのロスが増大し、従来の空気調和機自体の電力効率が低下していた。
また、この種のクロスフローファンを備えた空気調和機においては、クロスフローファンの回転数Nと、クロスフローファンの外周に配設されている羽根枚数Zとの積NZに相当する基本周波数を有する離散周波数雑音がしばしば発生して問題となっている。
この離散周波数雑音は、クロスフローファンの軸方向に垂直な断面における風量変動や圧力変動が、クロスフローファンの軸方向に関してそろっている程大きくなる。即ち、離散周波数雑音は、クロスフローファンを貫流する気流において、クロスフローファンの軸方向に垂直な断面の風量変動や圧力変動が発生する位置やタイミング(同時性)が、クロスフローファンの軸方向に関して均一である(強い)程大きくなる。
上述したように、従来の空気調和機では、ケーシング後板の底部は、吹出口の正面視において両端部付近の高さが中央部付近の高さからステップ状に低くなるように形成されている。このような場合、風量変動や圧力変動が発生する同時性が、ステップ状に高さが変位したケーシング後板の底部の中央部と両端部側との境界を含むクロスフローファンの軸方向に垂直な断面のクロスフローファンの軸方向の両側で均一でないため、離散周波数雑音が低減される。しかしながら、クロスフローファンを貫流する気流の風量変動や圧力変動が発生する同時性は、上述の境界を含むクロスフローファンの軸方向に垂直な断面でのみ変化し、その他の空気通路を流れる気流の風量変動や圧力変動の同時性は、クロスフローファンの軸方向に関して均一に保たれているので、離散周波数雑音の低減量は小さいものであった。
この発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、広帯域雑音の増大を抑制するとともに離散周波数雑音の発生を大幅に抑制し、さらに電力効率を向上することが可能な空気調和機を得ることを目的とする。
この発明による空気調和機は、羽根車、及び通風路を構成し、羽根車の背後から吹出口へと気流を案内する案内壁面を有するスクロール部を有するクロスフローファンを備え、案内壁面は、吹出口側の端部が、羽根車の軸方向の全域に亘って同じ高さに形成され、羽根車の軸方向に垂直な断面における壁面形状を通風路の外側に凸状とし、かつ通風路の外側への突出量が羽根車の軸方向の中央部から両端部に向かって漸次減少する気流方向に直交する断面における壁面形状を、羽根車の背後から吹出口側の端部近傍まで連続し、その後羽根車の軸方向における通風路の外側への突出量の差を気流方向の吹出口側に向かって漸次縮小し、羽根車の軸方向の全域に亘って同じ高さに形成された吹出口側の端部に連結する曲面で構成されている。
この発明によれば、羽根車を貫流する気流において、静圧及び動圧が軸方向に関して連続して変化するので離散周波数雑音の発生を抑制する効果が最大限に発揮される。また、羽根車を貫流した気流は、通風路内をスムーズに流れて吹出口側に到達されるので、乱気流が発生されることがなく、広帯域雑音の増大を抑制できるとともに、電力効率を向上させることができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機の側断面図、図2はこの発明の実施の形態1に係る空気調和機のスクロール部の斜視図である。図3はこの発明の実施の形態1に係る空気調和機の吹出口での気流の風量及び向きを表す図、図4は比較例の空気調和機の吹出口での気流の風量及び向きを表す図、図5はこの発明の実施の形態1に係る空気調和機における最大壁面間距離δ/スクロール部長さLと消費電力との関係を示す図である。
図1において、空気調和機1Aは、室内の空気を取り込む吸込口2aを有する意匠パネル2、羽根車5とディフューザ6とからなり、吸込口2aと吹出口11との間に形成された通風路10に対して吸込口2aから取り込んだ空気を吹出口11まで案内するクロスフローファン4、羽根車5の上流側に配設された熱交換器3、及び側壁板9を有している。
次いで、空気調和機1Aについて詳細に説明する。
ディフューザ6は、スクロール部7A及びスタビライザ8により構成されている。スクロール部7Aは、軸方向を水平にして配置された円柱状の羽根車5の背面側に設けられ、意匠パネル2が、スクロール部7Aの上端部から、羽根車5の上部を覆って羽根車5の前面側にアーチ状に張り出すように配設されている。このとき、意匠パネル2及びスクロール部7Aの長手方向は、羽根車5の軸方向に平行に配置される。また、羽根車5は軸周りに回転自在に配設されている。なお、詳細には図示しないが、羽根車5の外周面は、周方向に所定のピッチで設けられた羽根により構成されている。また、吸込口2aが、意匠パネル2の前面と上面に桟状に形成されている。以降、羽根車5の軸方向を単に軸方向とする。
スタビライザ8は、スクロール部7Aの下部側の壁面と相対するように、スクロール部7Aから張りだした意匠パネル2の先端から羽根車5側に突出して配設されている。また、側壁板9が、スクロール部7A、意匠パネル2、及びスタビライザ8によって形成された軸方向両側の開口を覆うように取り付けられている。そして、スクロール部7A、意匠パネル2、及び側壁板9それぞれの下端側に囲まれた開口が吹出口11を構成している。
さらに、吸込口2aから吹出口11に通ずる通風路10が、スクロール部7A、スタビライザ8、意匠パネル2、及び側壁板9で形成された空間に形成されている。また、熱交換器3が羽根車5の吸込口2a側(上流側)に、羽根車5を逆V字型に覆って通風路10内に配設されている。
上記のように構成された空気調和機1Aでは、羽根車5が回転されると、空気が吸込口2aから吸い込まれ、さらに熱交換器3を通過し、羽根車5を貫流する。このとき、スクロール部7Aの上端は、羽根車5の吸込口2a側まで延設されており、気流は、スクロール部7Aによって羽根車5の背後に案内されるようになっている。さらに気流は、相対するスクロール部7Aとスタビライザ8との間に形成された通風路10の部位を通過して吹出口11から室内に放出されるようになっている。即ち、スクロール部7Aの通風路10側の壁面(以下、案内壁面7aとする)が、気流を羽根車5の背後から吹出口11に案内している。
次いで、スクロール部7Aにおける通風路10側の壁面の形状について図1及び図2を参照しつつ説明する。なお、図1において、軸方向の中間の位置での空気調和機1Aの羽根車5の軸方向に垂直な断面を破線で示し、さらに、軸方向の一端部の位置での空気調和機1Aの羽根車5の側断面におけるスクロール部7Aを実線にて併記している。また、図2では、スクロール部7Aの長手方向(軸方向)の中間位置でのスクロール部7Aの部位を破線にて示している。
図1及び図2において、案内壁面7aは、軸方向に垂直な断面の壁面形状が、羽根車5の背後から吹出口11まで連続する通風路10の外側に凸状の滑らかな曲線となっている。また、案内壁面7aの吹出口11側の端部の高さが軸方向に亘って同じになっている。さらに、案内壁面7aは、吹出口11に近づくほど羽根車5の軸心との間の距離が長くなっている。
また、案内壁面7aは、通風路10の外側への突出量が、破線で示される軸方向の中央部から実線で示される軸方向の両端部に向かって漸次減少する気流方向に直交する断面の壁面形状を、羽根車5の背後から吹出口11側の端部近傍まで連続するように形成されている。つまり、案内壁面7aは、軸方向に垂直な断面における通風路面積の大きさを、それぞれ軸方向に位置をずらして比較したときに、スクロール部7Aの軸方向の中央を含む断面での通風路面積が最大となるように形成されている。
さらに、案内壁面7aは、気流方向に直交する通風路10の断面における軸方向の中央部と両端部の通風路10の外側への突出量の差が吹出口11側端部近傍から吹出口11に向かうにつれて漸次縮小し、軸方向に亘って同じ高さに形成された吹出口11の下端部と連結するように形成されている。
以下、気流方向と直交する通風路10の断面を通風路断面とし、軸方向に垂直な断面を通風路側断面として説明する。
このように、空気調和機1Aの案内壁面7aが、羽根車5の背後から吹出口11側の端部に至るまで連続する曲面により形成され、かつ、吹出口11側の端部の高さが軸方向に亘って同じであり、また、案内壁面7aと相対するスタビライザ8の壁面、及び側壁板9の壁面は平坦に形成されている。従って、羽根車5を貫流した気流は、流れを乱されることなく、スムーズに吹出口11に到達し、吹出口11から放出される気流の吹出し角度は、軸方向に亘って一定となる。
また、通風路側断面における通風路面積は、軸方向の中央部側が軸方向の両端部側より大きくなる。そして、羽根車5を貫流する際に増加した気流の動圧は、通風路面積の大きい中央部で通風路面積の小さい両端部よりも、大きく静圧に変換される。従って、通風路10では、軸方向の中央部と両端部の静圧の差により中央部から両端部に向かわせる力が気流に働く。
ここで、空気調和機1Aの吹出口11から放出される気流の風量分布を測定した結果を図3に示す。
図3では、吹出口11での軸方向の所定箇所を通過する気流ごとの風量及び向きが、風量の大きさに比例する長さを有する矢印付きの直線で視覚的に表されている。矢印が下向きにある場合は、気流が吹出口11から室内に放出されている状態を示す。そして、図3に示されるように、気流は、吹出口11の軸方向の全域に亘って、略均一な風量分布で室内に放出されていることが確認された。
上記測定結果について考察する。
まず、一般的に、羽根車5を貫流した気流は、羽根車5の軸方向の両端で風量が減少する。しかし、上述したように、空気調和機1Aの通風路10では、軸方向の中央部と両端部の静圧の差により中央部から両端部に向かわせる力が気流に働く。これにより、羽根車5の下流側の通風路10では、軸方向の両端側での風量が羽根車5の貫流直後の気流の風量の減少分を補うように増大される。従って、通風路10では、気流の風量は、軸方向に亘って均一化する。さらに、気流を遮るように吹出口11に突出する壁面もないので、吹出口11に到達された気流は、静圧を吹出口11で動圧を上昇させるように再変換することなく放出される。以上により、吹出口11から放出される気流の風量分布は軸方向の全域に亘って略均一になったものと判断される。
ここで、スクロール部の案内壁面が軸方向全域に亘って平坦に形成された比較例の空気調和機を用意し、吸込口2aのフィルタが経年的に付着した埃などにより目詰まりを起こしたものについて吹出口11から放出される気流の風量分布を測定した結果を図4に示す。
なお、図示しないが、吸込口2aのフィルタが目詰まりを起こしていない比較例の空気調和機についても吹出口11から放出される気流の風量分布を測定したところ、吹出口11の軸方向の両端側ほど風量が減少することが確認された。
図4では、図3と同様に、吹出口11の軸方向の所定箇所を通過する気流の風量及び向きが、気流の風量の大きさに比例する長さを有する矢印付きの直線で視覚的に表されている。線分の長さが0のときに気流の風量は0であり、また、矢印が下向きにある場合は、気流が吹出口11から室内に放出され、矢印が上向きにある場合は、気流が吹出口11から通風路10内に逆流している状態を表している。
比較例の空気調和機では、図4に示されるように、吹出口11における軸方向の両端において、気流が逆流して通風路10内に入りこむことが確認された。
次いで上記結果について考察する。
上述したように、吹出口11の軸方向の両端から放出される気流の風量は、吸込口2aのフィルタが目詰まりを起こしていないときでも減少する。これに加え、吸込口2aのフィルタが目詰まりを起こし、吸込口2aでの圧力損失が大きくなると、気流を吹出口11から放出させようとする力が弱くなり、吹出口11における軸方向の両端では、気流が逆流して通風路10内に入りこむものと判断される。
これに対し、空気調和機1Aでは、目詰まりが吸込口2aで発生したとしても、上述したように吹出口11の軸方向の両端側でも、風量が増大しているので、吹出口11における軸方向の端部から気流が逆流して通風路10内に入り込むことが極力抑えられる。
次いで、空気調和機1Aにおいて、案内壁面7aの通風路10の外側への突出量を変化させたときの消費電力を測定した結果について具体的に説明する。
ここで、羽根車5の軸心を含む平面が交差する案内壁面7aの一端又は他端の部位(端部)と羽根車5の軸心との間の距離を第1長さとし、当該平面が交差する案内壁面7aの軸方向の中央部の部位と羽根車5の軸心との間の距離を第2長さとする。そして、第1長さと第2長さの差をαとしたとき、図1に示されるように、羽根車5の軸心を含む平面が案内壁面7aの羽根車5の背後の部位から吹出口11側の端部に至る全領域と交差するように、当該平面を羽根車5の軸心まわりに回転させた場合に、当該平面の各回転角度毎に得られる差αの最大値を最大壁面間距離δとする。また、図2に示されるように、スクロール部7Aの軸方向の長さをスクロール部長さLとする。
そして、スクロール部7Aの軸方向の長さの中間部が最も通風路10の外側に突出するようにスクロール部7Aを変形させて最大壁面間距離δを変化させたときの空気調和機1Aの消費電力を、最大壁面間距離δ/スクロール部長さLをパラメータとして測定した。なお、スクロール部長さLは一定である。比較のため、最大壁面間距離δが0のスクロール部を有する比較例の空気調和機(図示せず)に対しても、消費電力を測定した。以下、最大壁面間距離δ/スクロール部長さLを単にδ/Lとする。
空気調和機1Aの消費電力は、δ/Lを0から0.02まで変化させて測定した。比較例の空気調和機の消費電力を100としたときの空気調和機1Aの消費電力を図5に示す。
図5に示されるように、案内壁面が平面である(δ/L=0である)比較例の空気調和機の消費電力に対して、空気調和機1Aの消費電力は測定したδ/Lの全範囲で小さくなった。
また、δ/Lを連続して変化させた場合、消費電力は、下に凸の形状で連続して変化する特性となった。そして、δ/Lの値を0から0.002近傍まで増大させたときは、緩やかに消費電力が低下し、さらにδ/Lを増大させると急激に消費電力が低下した。さらに、δ/Lが0.003≦δ/L≦0.01の範囲にあるときに消費電力は略最小値で推移した。δ/Lが0.003≦δ/L≦0.01の範囲にあるとき、消費電力は、δ/Lが0のときに比べて7%程度低下した。また、δ/Lの値が0.01より大きくなると再び消費電力が増大するが、消費電力は、測定範囲において、δ/Lが0のときのものより大きくなることはなかった。
次いで、上記結果について考察する。
δ/Lが0より大きないずれの値においても、通風路側断面における通風路面積は、案内壁面7aの軸方向の両端を除けばδ/Lが0のものと比較して大きくなる。従って、軸方向の各位置における通風路側断面が大きくなった空気調和機1Aでは、比較例の空気調和機に比べ、通風路10における動圧が減少する。これにより、空気調和機1Aでは、吹き出し気流の動圧損失が抑制され、消費電力が比較例の空気調和機に対して減少したものと判断される。
また、δ/Lが増大するほど、案内壁面7aの通風路側断面の壁面形状が通風路10の外側に大きく突出されて通風路側断面の通風路面積が大きくなるので、通風路10内の気流の速度が遅くなる。特に、案内壁面7aの軸方向の中央部側で、通風路側断面における案内壁面7aは大きく突出される。ある程度突出された案内壁面7aの部位を、速度の遅い気流が通過する場合、気流は、気流方向に沿った案内壁面7aの形状変化に追従しきれず、気流の一部が案内壁面7aから剥離される。気流が案内壁面7aから剥離された周辺では、気流が乱されて消費電力を増大させる要因となる。
以上を鑑みると、δ/Lが0<δ/L≦0.0015の範囲では、案内壁面7aの突出量は少なく、案内壁面7aから剥離される気流が殆どないが、軸方向の各位置における通風路側断面の通風路面積の増大量も小さいため、通風路面積の増大による消費電力の低減効果が大きく現れないものと判断される。
そして、δ/Lを0.0015から0.003に向けてさらに増大させた場合、案内壁面7aから剥離される気流は僅かである一方で、軸方向の各位置における通風路側断面の通風路面積が増大する。従って、δ/Lの増大に伴って、消費電力の低減効果が徐々に現れて、消費電力が比較例の空気調和機に対して減少したものと判断される。
そして、δ/Lが0.003の手前からは、案内壁面7aからの気流の剥離量が増大し始めるため、気流が案内壁面7aから剥離されるのに起因して消費電力が増大される。これにより、δ/Lの増大に対して消費電力の低減量が小さくなる。
そして、δ/Lが0.003以上では、軸方向の各位置における通風路側断面の通風路面積が大きくなるのに起因した消費電力の低減量と、気流が案内壁面7aから剥離されるのに起因した消費電力の増大量とが打ち消しあい、δ/Lの増大に伴う消費電力の低下が抑制されるものと判断される。以降、δ/Lが0.01に達するまで、軸方向の各位置における通風路側断面の通風路面積が大きくなるのに起因した消費電力の低減量と、気流が案内壁面7aから剥離されるのに起因した消費電力の増大量とが打ち消しあい、消費電力が最小値のまま推移するものと判断される。
また、δ/Lが0.01より大きくなると、軸方向の各位置における通風路側断面の通風路面積が大きくなるのに起因した消費電力の低減量より、通風路面積が大きくなるのに起因した消費電力の増大量より大きくなる。さらに、δ/Lが大きいほど、気流が案内壁面7aから剥離されるのに起因した消費電力の増大量の変化の割合が、通風路面積が大きくなるのに起因した消費電力の低減量の変化の割合より大きくなる。これにより、δ/Lが0.01より大きくなると、消費電力の低減効果が徐々に小さくなるものと判断される。
この実施の形態1によれば、案内壁面7aは、通風路側断面の壁面形状が、羽根車5の背後から吹出口11まで連続する通風路10の外側に凸状の滑らかな曲線となっている。
また、案内壁面7aは、通風路10の外側への突出量が、軸方向の中央部から軸方向の両端部に向かって漸次減少する通風路断面の壁面形状を、羽根車5の背後から吹出口11側の端部近傍まで連続するように形成されている。さらに、案内壁面7aは、吹出口11側端部近傍から吹出口11に向かって、通風路断面における軸方向の中央部と両端部の通風路10の外側への突出量の差を漸次縮小し、軸方向に亘って同じ高さに形成された吹出口11の端部と連結するように形成されている。
従って、通風路側断面の風量変動や圧力変動が、軸方向に関して不連続に変化することはなく、かつ、連続的に変化する。これにより、風量変動や圧力変動の同時性が、クロスフローファンの軸方向に関して大きく弱められ、離散周波数雑音の発生を抑制する効果が最大限に発揮される。さらに、羽根車5を貫流した気流は、通風路10内をスムーズに流れて吹出口11側に到達されるので、乱気流が発生されることがなく、広帯域雑音の増大を抑制できる。また、従来のように吹出口11で気流の静圧を再変換することもないので、空気調和機1Aの電力効率を向上させることができる。
また、通風路10では、軸方向の中央部と両端部の静圧の差により中央部から両端部に向かわせる力が気流に働くので、気流の風量が軸方向に亘って均一化される。さらに、吹出口11は、軸方向に亘って同じ高さに形成されている。従って、空気調和機1Aには、吹出口11から室内に放出される気流の吹出角度を制御するための上下フラップ(図示せず)を配設するのが一般的であるが、気流の吹き出し角度を制御しようとする上下フラップの効果が、吹出口11の軸方向に亘って均一に働くので、上下フラップによる良好な気流制御性を期待できる。
また、案内壁面7aの壁面形状は、スクロール部7Aのδ/Lを、0.003≦δ/L≦0.01の範囲となるように形成することで空気調和機1Aの電力効率をより向上できる。
さらに、通風路10の軸方向の中央で通風路側断面における通風路面積を大きくしたことにより吹出口11における軸方向の端部から気流が逆流して通風路10内に入り込むことがないので以下の効果も得られる。
即ち、スクロール部の案内壁面が平坦な比較例の空気調和機では、吸込口2aが目詰まりを起こして吸込口2aの圧力損失が大きくなると、図4に示されるように軸方向の端部において気流の逆流が生じる。つまり、気流の風量が少ない吹出口11の両端部では、比較例の空気調和機の内部に外部の空気が流れ込みやすくなる。気流が通風路10内に逆流する場合、以下の問題が発生する。比較例の空気調和機が冷房運転を行っている時に、室内の湿った暖気が通風路10内に逆流すると、暖気が熱交換器3で冷やされて熱交換器3に結露が生じる。この結露が多量になると、羽根車5の風力により、吹出口11から、水滴が滴下される。
一方、空気調和機1Aでは、羽根車5の下流から吹出口11までの間の通風路10では、スクロール部7Aの軸方向の中央部と両端部の静圧の差により、中央部から両端部に向かわせる力が気流に生じる。このため、万一、吸込口2aの目詰まりにより吸込口2aの圧力損失が大きくなった場合でも、吹出口11の軸方向の両端側の風量が、軸方向の中央部の風量に近い量まで増大しているので、気流が吹出口11から通風路10内に逆流することを防止できる。
実施の形態2.
図6はこの発明の実施の形態2に係る空気調和機のクロスフローファンに駆動モータが連結された状態を示す斜視図、図7はこの発明の実施の形態2に係る空気調和機における(スクロール部7Bの一端と側断面最大位置との間の長さx)/スクロール部長さLと消費電力との関係を示す図である。なお、図6において、上記実施の形態1と同一又は相当部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
また、図6では、通風路側断面における通風路面積が最大となるスクロール部の軸方向の位置を破線で示している。
一体
図6において、空気調和機1Bは、通風路側断面におけるスクロール部7Bの通風路10側の壁面(以降、案内壁面7bと記載する)の壁面形状が、通風路10の外側に凸状の曲線であり、さらに、吹出口11側の端部の高さが、軸方向に亘って同じになっている。
また、案内壁面7bは、通風路10の外側への突出量が案内壁面7bの羽根車5の軸方向の所定部位から両端部に向かって漸次減少する通風路断面における壁面形状を、羽根車5の背後から吹出口11側の端部近傍まで連続するように形成されている。このとき、当該所定部位は、案内壁面7bの軸方向の中間部に対して当該軸方向の一端側に所定距離ずれている。
即ち、案内壁面7bは、通風路側断面における通風路面積の大きさを、それぞれ軸方向に位置をずらして比較したときに、少なくとも、スクロール部7Bの軸方向の中央より一端側の所定部位を含む通風路側断面での通風路面積が最大となるように形成されている。
これにより、スクロール部7Aの軸方向の中央部で通風路側断面の通風路面積が最大となるように形成された案内壁面7aに比べ、案内壁面7bの一端側の軸方向の傾斜は急となる。以下、通風路側断面における通風路面積が最大となる案内壁面7bの所定部位の軸方向の位置を側断面最大位置とする。
さらに、案内壁面7bは、通風路断面における側断面最大位置と両端部の通風路10の外側への突出量の差が、吹出口11側端部近傍から吹出口11に向かって漸次縮小し、軸方向に亘って同じ高さに形成された吹出口11の端部と連結するように形成されている。
また、羽根車5は、軸方向の一端の開口を塞口する側壁5aを有している。さらに、挿通孔5bが、側壁5aに、羽根車5の軸と同軸に形成されている。
そして、羽根車5を軸まわりに回転させる駆動力を供給する駆動モータ13が、羽根車5の一方の側壁5aの外面と相対するように羽根車5の外部に配置されている。また、連結軸14の一端が駆動モータ13に連結され、連結軸14は、駆動モータ13の駆動力により軸まわりに回転するようになっている。
そして、一方の側壁5aの内側には、ファンボス16が、その孔中心を挿通孔5bの孔中心に一致せて突設されている。
そして、側壁5aの挿通孔5bに挿通された連結軸14の他端が、ファンボス16の孔に挿入されて、ファンボス16に固定されている。このとき、連結軸14は羽根車5と同軸に配置されている。
他の構成は、上記実施の形態1と同様に構成されている。
上記のように連結軸14が連結された羽根車5は、駆動モータ13の駆動力によって回転される連結軸14の軸まわりの回転に連動して回転する。
なお、図6では、羽根車5を側壁5aにより開口が塞口された円筒状に図示しているが、羽根車5の外周面に周方向に所定のピッチで配設された羽根(図示せず)の付け根は、径方向に関し、羽根車5の外周面から羽根車5の軸心側に所定距離侵入したところに配置されている。
以下、側断面最大位置が案内壁面7bの軸方向の中央部から一端側(ファンボス16側)に所定距離ずらして配置されるように案内壁面7bを形成したことによる効果について述べる。
上記のように連結軸14と羽根車5との間の連結が、側壁5aの内面に固定されたファンボス16を用いて行われる場合、羽根車5の軸方向のファンボス16側の端部近傍では、気流が羽根車5を貫流する際の通風抵抗がファンボス16によって増大する。また、羽根車5のファンボス16側の端部近傍では、羽根が、連結軸14との連結作業を容易にするため省略される場合もある。これにより、羽根車5を貫流した直後の気流の風量は、羽根車5のファンボス16側で特に減少される。
しかし、案内壁面7bは、側断面最大位置が案内壁面7bの軸方向の一端側に配置されるように形成されているので、側断面最大位置が案内壁面7bの軸方向の中央部にある時に比べ、通風路側断面における軸方向の一端近傍の通風路面積が増大されている。これにより、通風路10の軸方向の一端近傍では、他端部近傍より通風抵抗が小さくなり、風量が増加する。さらに、通風路10では、軸方向に関し、側断面最大位置と両端部の静圧の差により側断面最大位置から両端部に向かわせる力も気流に働いている。
このように、案内壁面7bが、ファンボス16を羽根車5の側壁5aの内面に配設したことに起因する羽根車5の一端側を貫流した気流の風量不足分を補って、通風路10の軸方向の一端側での風量を増大させるように形成されている。即ち、通風路10では、気流の風量は、軸方向に亘って均一化される。なお、通風路側断面における軸方向の他端近傍の通風路面積は減少するが、側断面最大位置と軸方向両端部における静圧の差により側断面最大位置から両端部に向かわせる力は残存している。従って、通風路10の風量を均一化する効果が損なわれるものではない。
ここで、通風路10での気流の風量が軸方向に亘って均一化されているときは、軸方向に関する気流の風速分布も均一であり、通風路10の軸方向に関する気流の風量分布が不均一なときは、軸方向に関する気流の風速分布も不均一になる。
このため、吹出口11から同じ風量の気流を室内に放出する場合、風量分布が均一なときの気流の風速は、風量分布が不均一なときの気流の風速分布における風速の最大値に比べて小さくなる。つまり、駆動モータ13の負荷が、風量分布が不均一なときより、風量分布が均一なときの方が風速を小さくできる分だけ低減されるので、空気調和機1Bの消費電力が、側断面最大位置が案内壁面7bの軸方向の中央部にある空気調和機の消費電力より低減される。以下、側断面最大位置をファンボス16側に移動して気流を均一化することに起因する消費電力の低減を気流の均一化に起因する消費電力とする。
次に、本実施の形態の構成とすることによる効果を試験により確認したので、以下にその内容を具体的に説明する。
ここで、スクロール部7Bの一端と側断面最大位置との間の軸方向に関する長さをxとする。以下、(スクロール部7Bの一端と側断面最大位置との間の長さx)/(スクロール部長さL)を単にx/Lとして説明する。
そして、空気調和機1Bの消費電力を、x/Lをパラメータとし、x/Lを0.5の近傍の値(<0.5)から0.1まで変化させて測定した。このとき、Lは一定とし、側断面最大位置を案内壁面7bの軸方向の中央部側から徐々に一端側に移動させて消費電力を測定した。また、x/Lが0.5である空気調和機の消費電力も測定した。そして、x/Lが0.5である空気調和機の消費電力を100としたときの空気調和機1Bの消費電力を図7に示す。
図7に示されるように、x/Lを0.5から0.1まで連続して変化させた場合、空気調和機1Bの消費電力は、下に凸の形状で連続して変化する特性となった。そして、x/Lが0.16<x/L<0.5の範囲のときに、空気調和機1Bの消費電力はx/Lが0.5である空気調和機の消費電力より低下した。なかでも、x/Lが0.27≦x/L≦0.31の範囲にあるときに、空気調和機1Bの消費電力は略最小値で推移し、このときの消費電力は、x/Lが0.5である空気調和機の消費電力に対して約2%低下した。
上記測定結果について考察する。
x/Lを0.5より徐々に0.31まで減少させた場合、風量分布の均一化効果もx/Lの値の減少にともなって大きくなるので、消費電力はx/Lが0.31に近づくほど低減するものと判断される。しかし、x/Lが0.31になると、側断面最大位置がファンボス16に接近し過ぎたことにより、何等かの気流の乱れが誘発されるものと判断される。この気流の乱れは、空気調和機1Bの消費電力を増大させる要因となる。以下、側断面最大位置がファンボス16に接近し過ぎたことによる空気調和機1Bの消費電力の増大を気流の乱れに起因する消費電力の増大とする
つまり、x/Lが0.27≦x/L≦0.31の間では、x/Lが小さいほど、気流の均一化に起因する消費電力の低減量が大きくなるものの、気流の乱れに起因する消費電力の増大量も大きくなるので、空気調和機1Bのトータルの消費電力は略最小値のまま推移するものと判断される。
そして、x/Lを0.27よりさらに小さくするにつれ、気流の乱れに起因する消費電力の増大が、気流の均一化に起因する消費電力の低減よりも支配的になり、x/Lが小さいほど消費電力が増大するものと判断される。そして、消費電力はx/Lが0.16となったときに、x/L=0.5のときの消費電力と同じ値となる。
この実施の形態2によれば、空気調和機1Bは、通風路側断面におけるスクロール部7Bの案内壁面7bの壁面形状が、通風路10の外側に凸状の曲線であり、さらに、吹出口11側の端部の高さが、軸方向に亘って同じになっている。また、案内壁面7bは、通風路10の外側への突出量が、側断面最大位置から軸方向の両端部に向かって漸次減少する通風路断面の壁面形状を、羽根車5の背後から吹出口11側の端部近傍まで連続するように形成されている。このとき、案内壁面7bは、側断面最大位置がx/Lが、0.16<x/L<0.5を満足するように形成されている。
連結軸14と羽根車5との間の連結が、側壁5aの内面に固定されたファンボス16を用いて行われているので、羽根車5を貫流する気流は、ファンボス16側の端部近傍で減少する。しかし、案内壁面7bは、側断面最大位置がx/Lが、0.16<x/L<0.5を満足するように形成されているので、羽根車5の下流の通風路10では、軸方向のファンボス16側の端部近傍の通風路側断面における通風路面積が増大する。従って、ファンボス16側の端部近傍の風量が増大する。これにより、羽根車5の下流側の通風路10では、羽根車5を貫流した気流の羽根車5の軸方向の一端側の風量不足分が補われる。これにより、気流の風量は、通風路10全域で均一化されるので、気流が吹出口11から通風路10内に逆流することを防止しつつ、空気調和機1Bの電力効率を向上させることができる。さらに、x/Lを0.27≦x/L≦0.31とすることで、空気調和機1Bの電力効率の向上効果を最大限に発揮できる。
この発明の実施の形態1に係る空気調和機の側断面図である。 この発明の実施の形態1に係る空気調和機のスクロール部の斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る空気調和機の吹出口での気流の風量及び向きを表す図である。 比較例の空気調和機の吹出口での気流の風量及び向きを表す図である。 この発明の実施の形態1に係る空気調和機における最大壁面間距離δ/スクロール部長さLと消費電力との関係を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る空気調和機のクロスフローファンに駆動モータが連結された状態を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2に係る空気調和機における(スクロール部7Bの一端と側断面最大位置との間の長さx)/スクロール部長さLと消費電力との関係を示す図である。
符号の説明
1A,1B 空気調和機、4 クロスフローファン、5 羽根車、7a,7b 案内壁面、7A,7B スクロール部、10 通風路、11 吹出口、13 駆動モータ、14 連結軸、16 ファンボス。

Claims (4)

  1. 羽根車、及び通風路を構成し、該羽根車の背後から吹出口へと気流を案内する案内壁面を有するスクロール部を有するクロスフローファンを備えた空気調和機において、
    上記案内壁面は、上記吹出口側の端部が、上記羽根車の軸方向の全域に亘って同じ高さに形成され、上記羽根車の軸方向に垂直な断面における壁面形状を上記通風路の外側に凸状とし、かつ上記通風路の外側への突出量が上記羽根車の軸方向の中央部から両端部に向かって漸次減少する気流方向に直交する断面における壁面形状を、上記羽根車の背後から上記吹出口側の端部近傍まで連続し、その後上記羽根車の軸方向における上記通風路の外側への突出量の差を気流方向の上記吹出口側に向かって漸次縮小し、上記羽根車の軸方向の全域に亘って同じ高さに形成された上記吹出口側の端部に連結する曲面で構成されていることを特徴とする空気調和機。
  2. 上記案内壁面は、該案内壁面の上記羽根車の軸方向の長さをLとし、及び上記案内壁面と交差する上記羽根車の軸心を含む平面における上記案内壁面の端部と上記羽根車の軸心との間の距離と上記案内壁面の上記羽根車の軸方向の中央部と上記羽根車の軸心との間の距離との差をαとし、上記平面が上記案内壁面の上記羽根車の背後の部位から上記吹出口側の端部に至る全領域と交差するように、上記平面を上記羽根車の軸心まわりに回転させた場合に、上記平面の各回転角度毎に得られる上記αの最大値をδとすると、0.003≦δ/L≦0.01を満足するように形成されていることを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  3. 羽根車、及び通風路を構成し、該羽根車の背後から吹出口へと気流を案内する案内壁面を有するスクロール部を有するクロスフローファンと、上記羽根車の一端側の側壁の内側に配設されたファンボスと、先端が上記側壁に挿通されて該羽根車の内部に配置され、上記羽根車と同軸に上記ファンボスに固定された連結軸と、該連結軸に上記羽根車の外部で連結され、該連結軸を軸まわりに回転させる駆動力を発生する駆動モータと、を備える空気調和機において、
    上記案内壁面は、上記吹出口側の端部が、上記羽根車の軸方向の全域に亘って同じ高さに形成され、上記羽根車の軸方向に垂直な断面における壁面形状を上記通風路の外側に凸状とし、かつ上記通風路の外側への突出量が上記案内壁面の上記羽根車の軸方向の所定部位から両端部に向かって漸次減少する気流方向に直交する断面における壁面形状を、上記羽根車の背後から上記吹出口側の端部近傍まで連続し、その後軸方向における上記通風路の外側への突出量の差を気流方向の上記吹出口側に向かって漸次縮小し、上記羽根車の軸方向の全域に亘って同じ高さに形成された上記吹出口側の端部に連結する曲面で構成され、さらに、上記案内壁面の上記羽根車の軸方向の長さをLとし、上記案内壁面の一端と上記所定部位との間の軸方向の長さをxとすると、0.16<x/L<0.5を満足するように形成されていることを特徴とする空気調和機。
  4. 上記x/Lは0.27≦x/L≦0.31の範囲にあることを特徴とする請求項3記載の空気調和機。
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