JP2690005B2 - 遠心式送風機 - Google Patents

遠心式送風機

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JP2690005B2 JP4294547A JP29454792A JP2690005B2 JP 2690005 B2 JP2690005 B2 JP 2690005B2 JP 4294547 A JP4294547 A JP 4294547A JP 29454792 A JP29454792 A JP 29454792A JP 2690005 B2 JP2690005 B2 JP 2690005B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車室内を冷房するため
のクーリングユニットや車室内を暖房するためのヒータ
ユニットを介して車室内へ向かう空気流を発生させる遠
心式送風機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両の車室内を空調する車両
用空調装置は、図5(イ)に示したように、車室内空気
と車室外空気との吸入割合を切り換える切換箱(図示せ
ず)の下方側に遠心式送風機B1 の遠心式ファン100
を囲むスクロールケーシングSCの空気取入口101が
接続され、渦巻き状の吐出流路102の出口に流路面積
が急拡大するダクト103を介して、内部にエバポレー
タEが収容されたクーリングユニットCに連結されてい
る。なお、スクロールケーシングSCは、空気取入口1
01を形成した第1の側壁104、この第1の側壁10
4に対向する第2の側壁105、および第1の側壁10
4の外周端と第2の側壁105の外周端とを連結する外
周壁106により構成されている。
【0003】この遠心式送風機B1 の吐出流路102の
出口部分の流路面積の急拡大は、圧力損失および騒音の
増大と、エバポレータEを通る空気の風速分布の不均一
化という不具合を生じる。そこで、図5(ロ)に示した
ように、スクロールケーシングSCを吐出流路102の
出口に向かって上下方向に徐々に拡大して、吐出流路1
02の出口付近の流路面積をクーリングユニットCの入
口に合わせて大きくした遠心式送風機B2を装着した車
両用空調装置も実用化されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の遠心
式送風機B2 においては、スクロールケーシングSCを
吐出流路102の出口に向かって単純に上下方向に拡げ
ているので、スクロールケーシングSC内の吐出流路1
02の軸回りの上方への旋回流V1 (セカンダリーフロ
ー)に加え、下方への旋回流V2 の発生等により送風空
気がスムーズに吐出流路102の出口側へ流れない。そ
の結果、遠心式送風機B2 自体の騒音レベルは、上記遠
心式送風機B1 と比較して大風量時に0.8dβ程度の
低減効果しか得られない。
【0005】なお、スクロールケーシングSCの第2の
側壁105への流れの衝突を避けることにより遠心式送
風機の騒音を低減するものとしては、スクロールケーシ
ングの第2の側壁を遠心式ファンより吹き出される空気
の吹出方向に沿った湾曲形状に形成したもの(実開平1
−108398号公報)がある。ところが、この遠心式
送風機においては、遠心式ファンより所定の吹出角度を
持って遠心式ファンの径外方向へ吹き出された空気が湾
曲形状の第2の側壁の外周端より外周壁に沿って上方に
送られる。このため、外周壁に沿って上方に向かう空気
と遠心式ファンの径外方向に向かって吹き出された空気
とが干渉したり、スクロールケーシングの第1の側壁付
近で渦流が発生したりすることによって、上記遠心式送
風機B1、B2 と比較して圧力損失および騒音を大きく
低下させることができない。本発明は、遠心式ファンよ
り径外方向へ吹き出された空気の流れをスムーズにして
吐出流路内の圧力損失および騒音を著しく低下させるこ
とが可能な遠心式送風機の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、吸引した空気
を径外方向へ吹き出す遠心式ファンと、この遠心式ファ
ンを回転駆動するファン駆動手段と、前記遠心式ファン
を囲んで渦巻き状の吐出流路を形成するスクロールケー
シングとを備え、前記スクロールケーシングは、前記遠
心式ファンの軸方向の一端側に設けられ、空気を取り入
れるための空気取入口を形成した第1の側壁と、この第
1の側壁に対向するように前記遠心式ファンの軸方向の
他端側に設けられた第2の側壁と、前記第1の側壁の外
周端と前記第2の側壁の外周端とを連結する外周壁とか
ら構成された片側吸込型の遠心式送風機において、 前記
第1の側壁は、前記空気取入口の周囲が渦巻き平板状に
形成され、前記第2の側壁は、前記遠心式ファンの軸方
向の他端側に位置し、前記ファン駆動手段を装着するた
めの装着穴が形成された円環状部と、最も前記外周壁側
において前記外周壁に対して略直交して設けられ、前記
吐出流路の出口に向かって前記吐出流路の流路面積を徐
々に拡大させる渦巻き状の傾斜平板部と、前記遠心式フ
ァンの軸方向に対して傾斜して設けられ、前記円環状部
の外周端と前記傾斜平板部の内周端とを連結する傾斜連
結部とを有する技術手段を採用した。
【0007】
【作用】本発明によれば、ファン駆動手段の作動によっ
て遠心式ファンが回転駆動されることにより、第1の側
壁に形成された空気取入口から遠心式ファンの内部に空
気が吸引される。そして、遠心式ファンより所定の吹出
角度を持って遠心式ファンの径外方向の吐出流路内へ吹
き出された空気、第2の側壁に形成された傾斜連結部
に沿って傾斜平板部に流れる。そして、遠心式ファンの
径外方向へ向かうように傾斜連結部より傾斜平板部に沿
って流れてきた空気は、傾斜平板部が外周壁に対して略
直交して設けられた平坦な面になっているので、傾斜平
板部の外周端より外周壁に沿って第1の側壁側へ向かう
空気の流れがなくなり、そのため傾斜平板部の長手方向
に沿って送風空気が吐出流路の出口方向へスムーズに流
れていく。これにより、遠心式ファンの径外方向へ吹き
出される空気と吹出流路の出口方向へ流れる空気との干
渉が避けられ、且つ空気取入口が形成された第1の側壁
付近での渦流の発生もなくなる。その結果、渦巻き状の
吐出流路内にその吐出流路の出口へ向かうスムーズな空
気流れが形成される。
【0008】
〔第1実施例の構成〕
図1〜図4は本発明の第1実施例を示したもので、図1
〜図3は車両用空調装置に利用される遠心式送風機を示
した図で、図4はその遠心式送風機を組み込んだ車両用
空調装置を示した図である。車両用空気調和装置は、室
内空気と室外空気との吸入割合を切り換える内外気切換
箱A、車室内へ向かう空気流を発生させる片側吸込型の
遠心式送風機B、エバポレータEが収容されたクーリン
グユニットC、およびヒータコアH、複数のダンパ(図
示せず)等が収容されたヒータユニットDより構成され
ており、これらは本例では空気流れ方向の上流側より下
流側へ向かって順次接続されている。
【0009】つぎに、本発明を用いた遠心式送風機Bを
図1ないし図4を用いて詳細に説明する。遠心式送風機
Bは、モータ1により回転駆動される遠心式ファン2
と、この遠心式ファン2の周囲を囲んで車室内へ向かう
空気が流れる渦巻き状の吐出流路3を形成するスクロー
ルケーシング4とを備える。モータ1は、本発明のファ
ン駆動手段に相当するもので、スクロールケーシング4
を貫通するようにしてスクロールケーシング4に固定さ
れており、そしてモータ1の回転軸はスクロールケーシ
ング4内に位置しており、この回転軸に遠心式ファン2
が連結されている。遠心式ファン2は、樹脂製であっ
て、スクロールケーシング4の中央部に収容され、その
底プレート5の外周縁上に断面形状が略円弧状の羽根6
が多数枚等間隔で一体成形されている。また、遠心式フ
ァン2は、底プレート5の下方に配したモータ1により
回転駆動されると、空気取入口7より吸引した空気を所
定の吹出角度を持って径外方向へ吹き出し吹出流路3を
介して下流側への送風を行う。
【0010】吐出流路3は、遠心式ファン2の外周面と
スクロールケーシング4の内周面との間に形成され、遠
心式ファン2より径外方向へ吹き出された空気を吐出口
11へ送るための通風路である。スクロールケーシング
4は、主に樹脂により形成され、遠心式ファン2の軸方
向の上端側にベルマウス状の空気取入口7を形成した上
側板8と、この上側板8に対向するように配された下側
板9と、上側板8の外周端と下側板9の外周端とを連結
する外周壁10よりなる。上側板8は、本発明の第1の
側壁であって、内外気切換箱Aの下流部に接続され、
気取入口7の周囲が渦巻き平板状に形成されている。そ
して、上側板8は、吐出流路3の吐出口11近傍におい
て吐出流路3の流路面積を急に拡大するように、空気取
入口7の周囲の渦巻き平板部分より上方に所定の角度で
傾斜した傾斜壁部12を有している。
【0011】下側板9は、本発明の第2の側壁であっ
て、遠心式ファン2の底プレート5側に位置する円環状
部13と、最も外周壁10側において外周壁10に対し
て略直交して設けられた渦巻き状の傾斜平板部14と、
遠心式ファン2の径方向に対して下方に傾斜して設けら
れた渦巻き状の傾斜連結部15とを有している。円環状
部13は、中心部にモータ1を装着するための円形状の
装着穴16が形成され、遠心式ファン2の外径と概ね同
一の外径となるように円環板状に形成されている。ここ
で、円環状部13は、本例ではモータ1に一体に取り付
けられた取付フランジで構成されている。傾斜平板部1
4は、図3に示したように、外周壁10に沿った外側が
スクロールケーシング4のノーズ位置Nから60度前後
下流側に角変位した始点Mから下方に傾斜し始め、吐出
流路3の長手方向に沿って吐出口11に向かい、徐々に
膨出高さおよび幅が増大し、吐出流路3の流路面積を徐
々に拡大させている。なお、始点Mは、ノーズ位置Nと
一致していても良く、ノーズ位置Nから60度より上流
側であっても、更に下流側にあっても良い。
【0012】傾斜連結部15は、円環状部13の外周端
と傾斜平板部14の内周端とを直線状に連結する。傾斜
連結部15は、この実施例では遠心式ファン2の径方向
より下方に、すなわち、図では遠心式ファン2の軸方向
に対して傾斜角度θが30度〜60度の錐面となってい
る。この傾斜角度θは、0度<θ<90度の範囲で遠心
式ファン2の仕様・通風系の通風抵抗等により適宜最適
の角度を選択することができる。但し、図2に示したよ
うに、遠心式ファン2より径外方向へ吹き出される空気
の吹出角度θF はほとんどの遠心式ファンは45度〜9
0度の範囲であり、傾斜連結面15の最適な傾斜面θは
概ね吹出角度θF に一致していることから、吹出角度θ
F に対応して最適な傾斜角度θを設定しても良い。な
お、この実施例では、傾斜連結部15の傾斜角度θがノ
ーズ位置Nからの巻き角度によらずほぼ一定の錐面状に
形成されている。
【0013】〔第1実施例の作用〕つぎに、この遠心式
送風機Bの作用を図1ないし図4に基づいて簡単に説明
する。車両用空気調和装置の遠心式送風機Bのモータ1
に電圧が印加されると、モータ1の回転に伴って遠心式
ファン2が回転することによって、空気取入口7より空
気が吸い込まれ、所定の吹出角度を持って遠心式ファン
2の径外方向へ送られる。これにより、吸入空気は、ス
クロールケーシング4の吐出流路3内でも加圧され、吐
出口11方向へ流れる。
【0014】このとき、吸込気流の影響で、遠心式ファ
ン2により付勢される気流には遠心式ファン2の軸方向
の速度成分が含まれる。このため、遠心式ファン2から
の吹出風は、始めは矢印xのように傾斜角度θの傾斜連
結部15に沿って傾斜平板部14に流れるが、その傾斜
平板部14が外周壁10に対して略直交して設けられた
平坦な面になっているので、その傾斜平板部14の長手
方向に沿って空気が吐出流路3の吐出口11へスムーズ
に流れる。したがって、傾斜平板部14の外周端より外
周壁10に沿って上側板8側へ向かう空気の流れがなく
なるため、上側板8側へ向かう空気の流れと遠心式ファ
ン2の径外方向へ吹き出される空気との干渉を防止する
ことができ、且つ上側板8付近での渦流V1 (図5参
照)の発生を防止することができる。
【0015】〔第1実施例の効果〕以上のように、遠心
式送風機Bは、傾斜連結部15の傾斜角度θを適切に選
定すると共に、傾斜平板部14の膨出量を適切に選定す
ることで、遠心式ファン2より吹き出される気流同士の
干渉や渦流の発生を防止することができ、吐出流路3内
での気流の乱れを少なくできる。このため、吐出流路3
内にクーリングユニットCへ向かうスムーズな空気流れ
を形成することができ、吐出流路3内の圧力損失および
騒音を著しく低減することができる。また、吐出流路3
の吐出口11を介してエバポレータEに流入する流速分
布を均一にでき、エバポレータEにより冷却される空調
空気の温度分布のばらつきを低減することができる。
【0016】図6は図1に示した本発明の遠心式送風機
Bと図5(イ)、(ロ)に示した従来の遠心式送風機B
1 、B2 との圧力係数および比騒音の流量係数に対する
変化を測定した結果を示したグラフである。この図6の
グラフより、本発明の遠心式送風機Bは流量係数が小さ
い領域(吹出口モードが車両乗員の足元に向かって空気
流を吹き出すFOOTモードのとき)より流量係数が大
きい領域(例えば吹出口モードが車両乗員の上半身に向
かって空気流を吹き出すFACEモード、あるいは吹出
口モードが車両乗員の上半身TO車両乗員の足元に向か
って空気流を吹き出すB/Lモードのとき)の方で圧力
係数が大きく、比騒音が小さいことが判る。すなわち、
本発明の遠心式送風機Bは、従来の遠心式送風機B1 、
B2 と比較して吐出流路3内の圧力損失および騒音の低
減効果に優れることが判る。
【0017】図7は図1に示した本発明の遠心式送風機
Bの空気取入口7より1m離れた位置で測定した音圧の
周波数スペクトルと図5(イ)に示した従来の遠心式送
風機B1 の空気取入口より1m離れた位置で測定した音
圧の周波数スペクトルとを示したグラフである。この図
7のグラフより、遠心式送風機Bは100Hz〜300
Hzの低周波域と2kHz〜6kHzの高周波域で従来
の遠心式送風機B1 と比較して音圧レベルが大きく低下
していることが判る。
【0018】図8は図1に示した本発明の遠心式送風機
Bと図5(イ)に示した従来の遠心式送風機B1 とのエ
バポレータEから流出する気流を8等分したときの速度
vのばらつきを測定した結果を示した図である。この図
8(1)より従来の遠心式送風機B1 のエバポレータE
出口の速度分布のばらつきはvMIN /vMAX =0.57
であることを示し、図8(2)より本発明の遠心式送風
機BのエバポレータE出口の速度分布のばらつきはv
MIN /vMA X =0.86であることを示している。した
がって、本発明の遠心式送風機Bは、従来の遠心式送風
機B1 を用いた車両用空調装置と比較して、エバポレー
タEでの速度分布のばらつきが小さいことが判る。
【0019】〔第2実施例〕図9は本発明の第2実施例
を示したもので、車両用空調装置に利用される遠心式送
風機を示した図である。この実施例では、スクロールケ
ーシング4の下側板9に形成された円環板状の円環状部
13と渦巻き状の傾斜平板部14との間に断面形状が円
弧形状の傾斜連結部16を設けている。なお、この傾斜
連結部16は、遠心式ファン2より径外方向へ吹き出さ
れる空気の吹出角度に対応して最適な曲率に形成されて
いる。そして、この遠心式送風機Bも第1実施例と同様
にして、渦巻き状の吐出流路3内に攪乱の少ないスムー
ズな空気流れを生じさせることができるので、従来の遠
心式送風機と比較して吐出流路3内の圧力損失および騒
音の低減効果に優れる。
【0020】〔第3実施例〕図10は本発明の第3実施
例を示したもので、車両用空調装置に利用される遠心式
送風機を示した図である。この実施例では、スクロール
ケーシング4の下側板9に形成された円環板状の円環状
部13と渦巻き状の傾斜平板部14との間に断面形状が
S字形状の傾斜連結部17を設けている。なお、この傾
斜連結部17は、遠心式ファン2より径外方向へ吹き出
される空気の吹出角度に対応して最適な曲率に形成され
ている。そして、この遠心式送風機Bも第2実施例と同
様にして、従来の遠心式送風機と比較して吐出流路3内
の圧力損失および騒音の低減効果に優れる。
【0021】〔第4実施例〕図11は本発明の第1実施
例の遠心式送風機を別形式の車両用空調装置に適用した
実施例を示した図である。この実施例では、本発明の遠
心式送風機Bを図4(いわゆるブロアオフセット型セン
タ置きユニット)とは大きく異なるレイアウトのユニッ
ト(いわゆる横置きユニット)に装着した例である。こ
の場合も、従来の遠心式送風機と比較して吐出流路3内
の圧力損失および騒音の低減効果に優れる。
【0022】〔変形例〕本実施例では、傾斜連結部15
の傾斜角度θをノーズ位置Nからの巻き角度によらずほ
ぼ一定の錐面状にしたが、途中で傾斜角度θが段階的ま
たは連続的に変化する錐面状にしても良い。また、傾斜
連結部15の傾斜角度θは、ノーズ位置Nからの巻き角
度により変化させても良い。そして、スクロールケーシ
ング4は、上下方向または径方向に2分割されていても
良い。また、円環状部13、傾斜平板部14、傾斜連結
部15は各々分割されていても良い。本実施例では、本
発明の遠心式送風機Bを車両用空調装置に利用したが、
本発明の遠心式送風機Bを家庭用空調装置や発熱部材へ
冷却風を送る送風装置等に利用しても良い。
【0023】
【発明の効果】本発明は、遠心式ファンより径外方向へ
吹き出された空気が第2の側壁に衝突したり、外周壁に
沿って第1の側壁側へ向かう空気と干渉したり、空気取
入口が形成された第1の側壁付近で渦流が発生したりす
る等の不具合を解消することができる。この結果、渦巻
き状の吐出流路内にその吐出流路の出口へ向かうスムー
ズな空気流れを形成できるので吐出流路内の圧力損失お
よび騒音を著しく低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかる遠心式送風機を示
した斜視図である。
【図2】図1の遠心式送風機を示した断面図である。
【図3】図1の遠心式送風機を示した他の断面図であ
る。
【図4】図1の遠心式送風機を組み込んだ車両用空調装
置を示した斜視図である。
【図5】従来の遠心式送風機を組み込んだ車両用空調装
置の主要部を示した断面図である。
【図6】本発明と従来の遠心式送風機の圧力係数および
比騒音と流量係数との関係を示したグラフである。
【図7】本発明と従来の遠心式送風機の音圧レベルと周
波数との関係を示したグラフである。
【図8】本発明と従来の遠心式送風機のエバポレータの
空気出口の風速分布を示した図である。
【図9】本発明の第2実施例にかかる遠心式送風機を示
した斜視図である。
【図10】本発明の第3実施例にかかる遠心式送風機を
示した斜視図である。
【図11】本発明の第4実施例にかかる遠心式送風機を
組み込んだ車両用空調装置を示した斜視図である。
【符号の説明】
B 遠心式送風機 モータ(ファン駆動手段) 2 遠心式ファン 3 吐出流路 4 スクロールケーシング 7 空気取入口 8 上側板(第1の側壁) 9 下側板(第2の側壁) 10 外周壁 13 円環状部 14 傾斜平板部 15 傾斜連結部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 泰司 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (72)発明者 杉 光 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−145497(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸引した空気を径外方向へ吹き出す遠心式
    ファンと、この遠心式ファンを回転駆動するファン駆動
    手段と、前記遠心式ファンを囲んで渦巻き状の吐出流路
    を形成するスクロールケーシングとを備え 前記スクロールケーシングは、前記遠心式ファンの軸方
    向の一端側に設けられ、空気を取り入れるための空気取
    入口を形成した第1の側壁と、この第1の側壁に対向す
    るように前記遠心式ファンの軸方向の他端側に設けられ
    た第2の側壁と、前記第1の側壁の外周端と前記第2の
    側壁の外周端とを連結する外周壁とから構成された片側
    吸込型の遠心式送風機において、 前記第1の側壁は、前記空気取入口の周囲が渦巻き平板
    状に形成され、 前記第2の側壁は、前記遠心式ファンの軸方向の他端側
    に位置し、前記ファン駆動手段を装着するための装着穴
    が形成された円環状部と、最も前記外周壁側において前
    記外周壁に対して略直交して設けられ、前記吐出流路の
    出口に向かって前記吐出流路の流路面積を徐々に拡大さ
    せる渦巻き状の傾斜平板部と、前記遠心式ファンの軸方
    向に対して傾斜して設けられ、前記円環状部の外周端と
    前記傾斜平板部の内周端とを連結する傾斜連結部とを有
    することを特徴とする遠心式送風機。
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