JP2000220300A - 既存建物の保存工法 - Google Patents
既存建物の保存工法Info
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- JP2000220300A JP2000220300A JP11020795A JP2079599A JP2000220300A JP 2000220300 A JP2000220300 A JP 2000220300A JP 11020795 A JP11020795 A JP 11020795A JP 2079599 A JP2079599 A JP 2079599A JP 2000220300 A JP2000220300 A JP 2000220300A
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Abstract
えるに際し、保存部分の内部および建替部分を含めて全
体の外観が変化してしまうことなく耐震性能を確保す
る。 【解決手段】 歴史的建物等の既存建物を対象としてそ
の一部分をそのまま保存するとともに他の部分を建て替
えるに際し、建替部分Bを保存部分Aと一体化せしめて
それらの全体を免震装置Cにより免震支持する。あるい
は、建替部分Bと保存部分Aとを一体化せしめてそれら
の全体を支持する地下構造物Dを新設し、それらの全体
を免震支持する。
Description
存建物を保存するための工法に関する。
運があるが、その際には建造当時の状態を可及的に維持
しつつ耐震性能を確保するための補強を加えることが必
要となる。また、既存建物全体をそのまま保存する場合
もあるが、図4に概念的に示すように、特に貴重な部分
のみをそのまま保存し、他の部分は建て替えにより建造
当時の状態を復元する、という場合も多い。
保存し他を建て替える場合の手法としては、図5に示す
ように保存部分Aにブレースを付加したり柱や壁の増設
等により補強を施した上で、建て替えた部分(図5では
建替部分Bとして太線で示してある。以下同様。)と一
体化するか、あるいは、図6に示すように保存部分Aを
免震化するべく建替部分Bと切り離して積層ゴム等の免
震装置Cにより支持することが一般的である。
うに保存部分Aに耐震補強を施すことは当然に建造当時
の状態に改変を加えることになり、保存の趣旨にもとる
ことになって好ましくない。また、図6に示すように保
存部分Aを免震化するために建替部分Bと切り離した場
合には、エキスパンションジョイントで接続したとして
も外観が変わってしまうし、保存部分Aの剛性が低い場
合には免震化するといえども補強が必要となる場合もあ
り、やはり好ましくない。
まの状態で保存でき、かつ建替部分を含めて全体の外観
が変化してしまうことのない有効な方策が模索されてい
た。
1の発明は、歴史的建物等の既存建物を対象としてその
一部分をそのまま保存するとともに他の部分を建て替え
るに際し、建て替えた部分を保存部分と一体化せしめて
それらの全体を免震支持するようにしたものである。
と保存部分とを一体化せしめてそれらの全体を支持する
地下構造物を新設し、それらの全体を免震支持するよう
にしたものである。
概要図である。本実施形態は図4に示したように既存建
物の一部をそのまま保存し、他の部分を建て替えるに際
し、保存部分Aと建て替えた部分(図では建替部分Bと
して太線で示している。以下同様)を一体化した上でそ
れらの全体を積層ゴム等の免震装置Cにより免震支持す
るようにしたものである。
うに保存部分Aと建替部分Bとを切り離したりエキスパ
ンションジョイントで接続するような必要がないから、
外観が変わってしまうことがない。また、図6に示した
ように保存部分Aのみを免震化する場合にはそこでの補
強も必要となる場合があるが、保存部分Aを建替部分B
と一体化してその全体を免震化する場合には、建替部分
Bの剛性や強度を十分に高めることで地震力を建替部分
Bに集中的に負担させることが可能となり、したがって
保存部分Aに対する補強は不要とすることが可能であ
り、その結果、保存部分Aの外観や内部に対して殆ど改
変を加えることなく耐震性能を向上させることができ
る。ただし、保存部分Aの基礎部を免震装置Cにより支
承する関係上、その支承部に対する改修や補強が必要と
なる場合があるので、その場合は保存部分Aの基礎部に
対して最低限の補修や補強を加えれば良い。
分Aと建替部分Bとを一体化せしめた状態でそれらの全
体を支持する地下構造物Dを新設し、それらの全体を免
震装置Cにより免震支持するようにしたものである。こ
の場合における地下構造物Dは保存部分Aと建替部分B
に共通する基礎であっても良いし、あるいは地下階であ
っても良い。いずれにしてもそれらの全体を一括して免
震支持することにより、上記実施形態と同様に保存部分
Aに対する改変や外観の変化を伴うことなく、そのまま
の状態での保存が可能である。
いる既存建物の平面形状は特に限定されることなく、た
とえば図3(a)に示すように保存部分Aが建替部分B
の一端部に位置しているような場合はもとより、同図
(b)に示すように保存部分Aが建替部分Bの角部に位
置しているような場合にも支障なく適用可能である。
えた部分を保存部分と一体化せしめてそれらの全体を免
震支持するようにし、また請求項2の発明は建て替えた
部分と保存部分とを一体化してそれらの全体を支持する
地下構造物を新設し。それらの全体を免震支持するよう
にしたので、いずれも保存部分に対する補強や建替部分
との切り離しが不要であり、したがって保存部分の内部
や外観に対して殆ど改変を加えることなく耐震性能を向
上させることができ、それ故に歴史的建物等を建造当時
の状態を維持したままで保存することが可能となる。
である。
ある。
の例を示す図である。
える場合の概念図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 歴史的建物等の既存建物を対象としてそ
の一部分をそのまま保存するとともに他の部分を建て替
えるに際し、建て替えた部分を保存部分と一体化せしめ
てそれらの全体を免震支持することを特徴とする既存建
物の保存工法。 - 【請求項2】 建て替えた部分と保存部分とを一体化せ
しめてそれらの全体を支持する地下構造物を新設し、そ
れらの全体を免震支持することを特徴とする請求項1記
載の既存建物の保存工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11020795A JP2000220300A (ja) | 1999-01-28 | 1999-01-28 | 既存建物の保存工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11020795A JP2000220300A (ja) | 1999-01-28 | 1999-01-28 | 既存建物の保存工法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000220300A true JP2000220300A (ja) | 2000-08-08 |
Family
ID=12037015
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11020795A Pending JP2000220300A (ja) | 1999-01-28 | 1999-01-28 | 既存建物の保存工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000220300A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010037901A (ja) * | 2008-08-08 | 2010-02-18 | Takenaka Komuten Co Ltd | 既存建物の保存・建て替え方法 |
JP2016132938A (ja) * | 2015-01-20 | 2016-07-25 | 株式会社竹中工務店 | 免震建物の施工方法 |
Citations (3)
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JPH06307101A (ja) * | 1993-04-28 | 1994-11-01 | Taisei Corp | 高層建物により支承された旧建物の壁体 |
JPH09203220A (ja) * | 1996-01-26 | 1997-08-05 | Kajima Corp | 既存建物の耐震補強方法 |
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-
1999
- 1999-01-28 JP JP11020795A patent/JP2000220300A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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鹿島都市防災研究会, 都市・建築防災シリーズ4 制震・免震技術, JPN4005000933, 5 October 1996 (1996-10-05), JP, pages 154 - 155, ISSN: 0000723803 * |
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A521 | Request for written amendment filed |
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