JP2000219369A - フィルムの巻取り装置及びフィルムの巻取り方法 - Google Patents
フィルムの巻取り装置及びフィルムの巻取り方法Info
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Abstract
の巻取り装置を提供する。 【解決手段】フィルム1の幅方向の端部側のフィルム面
部分を突起付きのローラ3で押圧して、そのフィルム面
部分に凹凸部5を形成するとともに、凹凸部が形成され
たフィルム1を巻取り機構4でロール状に巻き取るよう
構成し、突起付きのローラ3における突起5を先窄まり
状に形成し、前記突起の頂部に丸みをつけ、その頂面の
曲率半径を0.4mm以下に設定してある。
Description
置及びフィルムの巻取り方法に関する。
する場合、通常は無機あるいは有機の微小粒子を原料樹
脂中に混ぜ込んで、フィルム表面に突起を形成したり、
微小粒子を含む層をコーティングにより形成したりす
る。
ム走行に伴う空気の流れ(随伴流)によってフィルム間
に空気が巻き込まれても、空気がロ−ルの外に逃げやす
いようにして、巻ずれが生じるのを防止するためであ
る。
二軸配向ポリエステルフィルムのように、ガラス代替や
液晶関連用途などの光学製品に用いられることが多く、
この種のフィルムでは表面平滑性・透明性に対する要求
が高まっているために、微小粒子の含有量を低下させる
傾向がある。
所望の密度や大きさに形成するのが困難になって随伴流
を十分排除できず、巻ずれが生じたり、局所的に空気が
多く巻き込まれたりして、製品の歩留まりが低下すると
いう問題がある。
フィルムどうしの擦れによってフィルム表面にキズがつ
きやすいといった問題もある。
ィルムの幅方向の端部側のフィルム面部分を突起付きの
ローラで押圧して、そのフィルム面部分に凹凸部を形成
するとともに、前記凹凸部が形成されたフィルムを巻取
り機構でロール状に巻き取るよう構成したフィルムの巻
取り装置が提案されている。
記突起付きローラにおける突起を、直方体に近い角錐台
(つまり4個の側辺の傾斜が小さい角錐台)に形成して
あった[例えば、特開平4−85248号公報・特開平
4−85249号公報・特開平9−124199号公
報]。
ば、前記突起付きローラにおける突起を、直方体に近い
角錐台に形成してあったために、フィルムを凹凸状に変
形させにくく、凹凸部を形成するのに突起付きローラで
フィルムを強く押圧しなければならなかった。
することがあり、この波状変形の影響がフィルムの幅方
向の中央部に及び、有効取り幅が狭くなって製品の歩留
まりが低下しやすかった。
で、その目的は、製品の歩留りを良くすることができる
フィルムの巻取り装置及びフィルムの巻取り方法を提供
する点にある。
成・作用・効果は次の通りである。
ルム面部分を突起付きのローラで押圧して、そのフィル
ム面部分に凹凸部を形成するとともに、前記凹凸部が形
成されたフィルムを巻取り機構でロール状に巻き取るよ
う構成し、前記突起付きのローラにおける突起を先窄ま
り状に形成し、前記突起の頂部に丸みをつけ、その頂面
の曲率半径を0.4mm以下に設定してある。
起付きのローラで押圧して、そのフィルム面部分に凹凸
部を形成するとともに、凹凸部が形成されたフィルムを
巻取り機構でロール状に巻き取る。
面部分に凹凸部を形成するから、フィルムを巻き上げる
際にフィルム走行に伴う空気の流れ(随伴流)によって
フィルム間に空気が巻き込まれても、適当量の空気がロ
ール外に排出され、ロール内部に適切な量の空気層を含
む良好な巻姿のロールが得られる。
突起を先窄まり状に形成してあるから、突起を直方体に
近い角錐台状に形成した従来の構造に比べると、突起が
フィルムに食い込みやすくなって、フィルムを凹凸状に
変形させやすく、フィルムに対する突起付きローラの押
圧力を小さくすることができる。
その頂面を曲率半径が0.4mm以下の曲面に形成して
あるから、曲率半径が、0.4mmを超えた構造の場合
に比べると、前記突起とフィルムとの接触面積が小さく
なり、フィルムに対する突起付きローラの押圧力が小さ
くて済む。
ルムを押圧するに伴って、前記フィルム面部分が波状変
形するのを防止することができる。
と、この波状変形の影響がフィルムの幅方向の中央部に
及び、フィルムの有効取り幅が狭くなるが、上記のよう
に請求項1の構成では波状変形を防止できるから、フィ
ルムの有効取幅が狭くなるのを回避できる。
により、製品の歩留りを良くすることができるフィルム
の巻取り装置を提供することができた。
次の通りである。
度に設定してある。
ことができるのに加え、次の作用を奏することができ
る。
角を50度未満に設定してあると、突起を所望の高さ寸
法に形成するのが困難であるという問題があるが、請求
項2の構成によれば、突起の頂角を50度以上に設定し
てあるから、上記の不具合を回避することができる。
設定してあるから、突起を直方体に近い角錐台状に形成
した従来の構造に比べると、突起がフィルムに食い込み
やすくなって、フィルムを凹凸状に変形させやすく、フ
ィルムに対する突起付きローラの押圧力を小さくするこ
とができる。
果と同様の効果を得やすくなった。
次の通りである。
において、前記突起付きのローラの外周部を設定温度に
加熱した状態で、前記突起付きのローラにより前記フィ
ルム面部分を押圧するよう構成してある。
奏することができるのに加え、次の作用を奏することが
できる。
度に加熱した状態で、突起付きのローラにより前記フィ
ルム面部分を押圧するから、押圧の際に突起が接触する
フィルム面部分が加熱される。
ィルム面部分とその近傍だけを変形しやすくすることが
でき、突起付きのローラで押圧されるフィルム面部分が
波状変形するのを防止することができる。
よる効果と同様の効果をより得やすくなった。
次の通りである。
の先窄まり状の突起を備えた突起付きのローラでフィル
ムの幅方向の端部側のフィルム面部分を押圧して、その
フィルム面部分に凹凸部を形成するとともに、前記凹凸
部が形成されたフィルムを巻取り機構でロール状に巻き
取る。
ィルム面部分に凹凸部を形成するから、フィルムを巻き
上げる際にフィルム走行に伴う空気の流れ(随伴流)に
よってフィルム間に空気が巻き込まれても、適当量の空
気がロール外に排出され、ロール内部に適切な量の空気
層を含む良好な巻姿のロールが得られる。
用[ハ],[ニ],[ホ]と同様の作用を奏することが
できる。
により、製品の歩留りを良くすることができるフィルム
の巻取り方法を提供することができた。
次の通りである。
て、前記突起付きのローラの外周部を設定温度に加熱し
た状態で、前記突起付きのローラにより前記フィルム面
部分を押圧して、そのフィルム面部分に凹凸部を形成す
る。
ことができるのに加え、次の作用を奏することができ
る。
度に加熱した状態で、突起付きのローラにより前記フィ
ルム面部分を押圧するから、押圧の際に突起が接触する
フィルム面部分が加熱される。
ィルム面部分とその近傍だけを変形しやすくすることが
でき、突起付きのローラで押圧されるフィルム面部分が
波状変形するのを防止することができる。
果と同様の効果をより得やすくなった。
に基づいて説明する。
リエステルフィルム1(以下「フィルム1」と略称す
る)の幅方向の両端部側のフィルム面部分を、外周部に
凹凸のないバックアップローラ2を介して突起付きのロ
ーラ3で押圧して、そのフィルム面部分に凹凸部を形成
するとともに、凹凸部が形成されたフィルム1を巻取り
回転体4(巻き取り機構に相当)でロール状に巻き取る
よう構成してある。
ラ3とはいずれも金属製で、前者は第1横軸芯O周りに
回転し、後者は第1横軸芯Oに沿う第2横軸芯P周りに
回転する。また前記巻取り回転体4は前記第1横軸芯O
に沿う第3横軸芯Q周りに回転する。
て、バックアップローラ2と突起付きローラ3とが回転
してフィルム1の幅方向両端部側の(フィルム1の全長
にわたる)フィルム面部分に凹凸部を形成する。
3における突起5は、ローラ本体6の外周部に複数列に
わたって、かつ、その周方向に一定の間隔で配置してあ
り、各突起3を先窄まりとなるように四角錐状に形成し
てある。
壁のうち対向する各一対の側壁同士が互いに相手側に対
して成す角度,図3参照)を50度〜140度内の角度
に設定してある。
部に丸みをつけて、その頂面を曲率半径Rが0.4mm
以下の曲面に形成してある。
角を140度以下に設定してあるから、突起5を例えば
直方体に近い角錐台状に形成した構造に比べると、突起
5がフィルム1に食い込みやすくなって、フィルムを凹
凸状に変形させやすく、フィルム1に対する突起付きロ
ーラ3の押圧力を小さくすることができる。
望の高さ寸法に形成するのが困難であるという不具合が
あるが、頂角θを50度以上に設定してあるから、前記
不具合を回避することができる。
である。
が0.4mm以下の曲面に形成してあるから、前記頂面
の曲率半径Rが0.4mmを越えた構造のものに比べる
と、突起5とフィルム1との接触面積が小さくなり、凹
凸部を形成する際の突起付きローラ3のフィルム1に対
する押圧力が小さくて済む。
下である。
段(図示せず)を設けて、突起付きのローラ3の外周部
を、以下の式[数1]から求めた数値Tに対応する温度
T(°C)に設定した状態で、突起付きのローラ3によ
り前記フィルム面部分を押圧するよう構成してある。
114.05 但し、前記Lsはフィルム1の走行速度(m/分)(つ
まりライン速度)の大きさを表す数値である。
よりフィルムの走行速度(m/分)に対応した値にな
る。
ィルムの走行速度(m/分)に基づいて、前記式[数
1]から求めた値(又はこの値に近い値)に設定するこ
とで、フィルム1の波状変形をより防止しやすくなるこ
とを実験により確認した(表1参照)。
は、金属以外の材質で形成してあってもよく、また、窒
化処理(例えばHV800以上)してあってもよい。
波焼入れ(例えばHrc55〜60)処理してあっても
よい。
エステルは特に限定はされないが、ポリエチレンテレフ
タレートを主成分とするポリエステルを用いると、より
上記の効果を得やすくなる。
他の酸成分やグリコール成分が共重合されていてもよ
い。また、不活性な無機あるいは有機粒子を含有してい
てもよい。
ルム以外のフィルムであってもよい。
る(本発明は実施例によって限定されるものではな
い)。
示した。
ポリエステルフィルムを以下に示す方法で評価した。
の20点の厚みをデジタルマイクロメーター(ソニーマ
グネスケ−ル社製;M−30)により測定し、その平均
値をもってフィルム厚みとした。
面の曲率半径 光ファイバー顕微鏡(キーエンス社製;VH‐611
0)を用い、突起付きローラ3の突起5を20倍に拡大
した画像をカラービデオプリンター(ソニー社製;CV
P‐M3)にて印刷し、20個の突起5の頂面の曲率半
径Rを測定し、その平均値をもつて突起5の頂面の曲率
半径とした。
度 非接触放射温度計(ミノルタ社製;HT−7、放射率ε
=0.31)で、安定状態での表面温度を測定し、この
温度を突起付きローラ3における突起5の温度とした。
ルム部分の平均高さ寸法 前記フィルム部分の見かけの厚みと測定部分の直近の非
処理部分(凹凸部を形成してない部分)の厚みとをデジ
タルマイクロメーター(ソニーマグネスケール社製;M
−30)で各々20点測定し、その差の平均を、凹凸部
の形成によって変形した部分の平均高さとした。
5μmのフィルム1を突起5の頂面の曲率半径Rが0.
1mmである突起付きローラ3(表面温度240゜C)
を用いて、エアシリンダーによりフィルム1をニップす
ることで、フィルム1に凹凸部を形成した。
ーラ3の押圧力は、凹凸部を形成するフィルム部分の幅
10mm当たり35kgであり(以下これを加工線圧と
呼び、この例の場合、35kg/10mmと記す)、凹
凸部の形成によって変形したフィルム部分の平均高さ寸
法が24μmの処理済みフィルムを得た。
起5の頂面の曲率半径R・加工線圧以外は実施例1と同
様の条件で処理してフィルム1を得た。この場合、凹凸
部の形成によって変形したフィルム部分の平均高さ寸法
が24μmであったが、波状変形が生じた。
[比較例2][比較例3][比較例4]をそれぞれ表1
に示す条件で行い、[表1]に示す結果を得た。
態を示す概略図
図
Claims (5)
- 【請求項1】 フィルムの幅方向の端部側のフィルム面
部分を突起付きのローラで押圧して、そのフィルム面部
分に凹凸部を形成するとともに、前記凹凸部が形成され
たフィルムを巻取り機構でロール状に巻き取るよう構成
し、前記突起付きのローラにおける突起を先窄まり状に
形成し、前記突起の頂部に丸みをつけ、その頂面の曲率
半径を0.4mm以下に設定してあるフィルムの巻取り
装置。 - 【請求項2】 前記突起の頂角を50度〜140度に設
定してある請求項1記載のフィルムの巻取り装置。 - 【請求項3】 前記突起付きのローラの外周部を設定温
度に加熱した状態で、前記突起付きのローラにより前記
フィルム面部分を押圧するよう構成してある請求項1又
は2記載のフィルムの巻取り装置。 - 【請求項4】 頂面の曲率半径が0.4mm以下の先窄
まり状の突起を備えた突起付きのローラでフィルムの幅
方向の端部側のフィルム面部分を押圧して、そのフィル
ム面部分に凹凸部を形成するとともに、前記凹凸部が形
成されたフィルムを巻取り機構でロール状に巻き取るフ
ィルムの巻取り方法。 - 【請求項5】 前記突起付きのローラの外周部を設定温
度に加熱した状態で、前記突起付きのローラにより前記
フィルム面部分を押圧して、そのフィルム面部分に凹凸
部を形成する請求項4記載のフィルムの巻取り方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11023347A JP2000219369A (ja) | 1999-02-01 | 1999-02-01 | フィルムの巻取り装置及びフィルムの巻取り方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11023347A JP2000219369A (ja) | 1999-02-01 | 1999-02-01 | フィルムの巻取り装置及びフィルムの巻取り方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000219369A true JP2000219369A (ja) | 2000-08-08 |
Family
ID=12108066
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11023347A Pending JP2000219369A (ja) | 1999-02-01 | 1999-02-01 | フィルムの巻取り装置及びフィルムの巻取り方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000219369A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003114108A (ja) * | 2001-10-02 | 2003-04-18 | Fuji Photo Film Co Ltd | 厚み出し加工部の厚み測定方法及びウェブの厚み出し加工方法 |
JP2008105853A (ja) * | 2006-09-27 | 2008-05-08 | Fujifilm Corp | ウエブ案内ローラ、およびウエブ搬送装置 |
KR101383134B1 (ko) * | 2006-09-27 | 2014-04-09 | 후지필름 가부시키가이샤 | 웹 안내 롤러 및 웹 반송 장치 |
JP2015030148A (ja) * | 2013-07-31 | 2015-02-16 | シーアイ化成株式会社 | ナーリング加工装置,樹脂フィルム巻き取り機及び樹脂フィルムの巻取り体 |
-
1999
- 1999-02-01 JP JP11023347A patent/JP2000219369A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2003114108A (ja) * | 2001-10-02 | 2003-04-18 | Fuji Photo Film Co Ltd | 厚み出し加工部の厚み測定方法及びウェブの厚み出し加工方法 |
JP2008105853A (ja) * | 2006-09-27 | 2008-05-08 | Fujifilm Corp | ウエブ案内ローラ、およびウエブ搬送装置 |
KR101383134B1 (ko) * | 2006-09-27 | 2014-04-09 | 후지필름 가부시키가이샤 | 웹 안내 롤러 및 웹 반송 장치 |
JP2015030148A (ja) * | 2013-07-31 | 2015-02-16 | シーアイ化成株式会社 | ナーリング加工装置,樹脂フィルム巻き取り機及び樹脂フィルムの巻取り体 |
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