JP2015030148A - ナーリング加工装置,樹脂フィルム巻き取り機及び樹脂フィルムの巻取り体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】互いに対向配置され樹脂フィルム100を挟み込む第一のナーリングロール10と第二のナーリングロール20とを備え、第一のナーリングロール10の外周面11に、樹脂フィルム100を押圧する押し当て面25を備えた凸状の押し刃12が回転方向に形成され、第二のナーリングロール20の外周面21に、押し刃12を嵌合させる溝22が回転方向に形成され、押し当て面25の前記回転方向の先端側端部25aが円弧状に形成されていることを特徴とする。
【選択図】図6
Description
ところが、フィルムを巻き取る際には、フィルム間に空気を巻き込んでしまうことによりフィルムロールの幅方向のずれ(巻きずれ)が生じることがある。このような巻きずれが生じると、巻きずれ部分がロスとなることに加え、フィルムロールにシワが生じやすくなる。
第一のナーリングロールの押し刃は、ローラーの外周面に、ローラーの回転方向に等間隔で配置されている。樹脂フィルムの押圧を開始する押し刃の角部は、ローラーの外周面から立ち上がる平坦な立ち上がり面と、前記外周面に対して略平行に延在し樹脂フィルムを押圧する押圧面とが交わり、稜線となって尖った形状となっている。
本発明は、上記問題に鑑みて、樹脂フィルムを破断させることなくナーリング加工することのできるナーリング加工装置,樹脂フィルム巻き取り機及び樹脂フィルム巻取り体を提供することを課題とする。
本発明の樹脂フィルムにナーリング加工を施すナーリング加工装置は、互いに対向配置され樹脂フィルムを挟み込む第一のナーリングロールと第二のナーリングロールとを備え、前記第一のナーリングロールの外周面に、前記樹脂フィルムを押圧する押し当て面を備えた凸状の押し刃が回転方向に形成され、前記第二のナーリングロールの外周面に、前記押し刃を嵌合させる溝が回転方向に形成され、前記押し当て面の前記回転方向の先端側端部が円弧状に形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、樹脂フィルムに押し刃を当てる際に、円弧状の先端側端部を樹脂フィルムに漸次押し当てて押し刃の形状に沿って変形させることができる。また、押圧力の掛かりを円弧状の先端側端部に分散させることができる。
本発明の前記先端側端部は、半径0.1mm〜5mmの範囲の円弧状に設定されていることが好ましい。
この構成によれば、押し刃の樹脂フィルムへの段階的な押し当て及び押圧力の分散を好適に行うことができる。
本発明の樹脂フィルムの巻き取り機は、上記いずれかのナーリング加工装置と樹脂フィルムを巻き取る巻取り軸とを備えていることを特徴とする。
この構成によれば、樹脂フィルムを破断することを防止して樹脂フィルムを加工することができる。したがって、樹脂フィルムの蛇行を防止して巻き取ることができる。
本発明の樹脂フィルムの巻取り体は、上記の樹脂フィルムの巻き取り機により巻き取られたことを特徴とする。
この構成によれば、樹脂フィルムの蛇行が可及的に低減されているため、樹脂フィルムのしわが少なくなり、巻取り効率がよい。
本発明の樹脂フィルム巻き取り機及びナーリング加工装置の一実施形態について説明する。
図1に、本実施形態の樹脂フィルム巻き取り機A及びナーリング加工装置1を示す。
樹脂フィルム巻き取り機Aは、ナーリング加工装置1と樹脂フィルム100の巻取り軸110と不図示の駆動源とを備えている。
このナーリング加工装置1では、第一のナーリングロール10と第二のナーリングロール20との間に樹脂フィルム100を挟んで樹脂フィルム100にナーリング加工を施すようになっている。
凸部12aの側面12b,12c同士の角度θ1は10〜30°であることが好ましい。角度θ1が前記上限値以下であれば、ナーリング加工で形成される滑り止め加工部の幅が狭くなり、樹脂フィルム100の歩留まりが向上する。しかし、角度θ1が前記下限値未満であると、樹脂フィルム100に付与できる滑り止め効果が頭打ちになり、さらなる滑り止め効果の向上が望めない。
凸部12aの押し当て面25は、図2に示す方向に視た際に先鋭な形状となっているが、やや丸みを帯びていても、又は平端部を有していても構わない。
本使用例では、図1に示すように、巻き取る直前の樹脂フィルム100の幅方向の一端部が、第一のナーリングロール10と第二のナーリングロール20との間に挟まれるように、ナーリング加工装置1を配置する。そして、樹脂フィルム100を巻取り軸110に巻き取る直前に、ナーリング加工装置1を用いてナーリング加工して、樹脂フィルム100に滑り止め加工部101を形成する。
この際、仮に押し刃12を構成する凸部12aの先端側端部25aが角張っている(すなわち先鋭に形成されている)と、樹脂フィルム100が凸部12aによって溝部22方向に強く引っ張られて押し入れられる。そして、押し当て面25の先端側端部25aに当接している樹脂フィルム100の部分に押圧力が集中する。したがって、角張った先端側端部25aを有する凸部12aの場合には、樹脂フィルム100を押し当て面25の先端側端部25aに押圧された箇所から破断してしまうおそれがある。
これにより、樹脂フィルム100に折り目を付ける際に押し当て面25の先端側端部25aに押圧力が集中することによる樹脂フィルム100の破断を防止して、巻きずれが可及的に低減された図1に示す樹脂フィルムの巻取り体Bが得られる。
そして、樹脂フィルム100に滑り止め加工部101が形成されていることにより、ロール状に巻き取る際、あるいはフィルムロールとした後に、滑り止め加工部101同士が引っ掛かり、あるいは抵抗となってフィルム幅方向の巻きずれを充分に防止することができる。
また、本実施形態では、押し刃12の幅は頂部12dに向かうにつれて漸次狭くなっており、溝部22の幅は底部22dに向かうにつれて漸次狭くなっているため、押し刃12を溝部22に挿入しやすくなっている。そのため、樹脂フィルム100に滑り止め加工部101を確実に形成できる。
上記実施形態では、第一のナーリングロール10の押し刃12が、回転方向に沿って一定間隔で凸部12aが配置されたものであったが、回転方向に沿って連続的に凸部12aが形成されたものでも構わない。
また更に、ナーリング加工装置1の押し刃12と溝部22とは、互いに略密着するように形成されているが、本発明のナーリング加工装置1の押し刃12と溝部22とは、必ずしも密着する構成でなくてもよい。
互いに対向する押し刃12の側面と溝部22の側面とは平行でなくても構わない。その場合、凸部12aの側面12b,12cの角度θ1が溝部22の側面22b,22cの角度θ2よりも大きくなることはなく、且つ、溝部22の側面22b,22cの角度θ2は10〜30°であることが好ましい。角度θ2が前記上限値以下であれば、ナーリング加工で形成される滑り止め加工部の幅が狭くなり、樹脂フィルムの歩留まりが向上する。しかし、角度θ2が前記下限値未満であると、樹脂フィルムに付与できる滑り止め効果が頭打ちになり、さらなる滑り止め効果の向上が望めない。
押し刃12の幅及び溝部22の幅は共に一定の幅であっても構わない。
10 第一のナーリングロール
11 外周面
12 押し刃
12a 凸部
12b,12c 側面
12d 頂部
20 第二のナーリングロール
21 外周面
22 溝部
22b,22c 側面
22d 底部
25 押し当て面
25a 先端側端部
30 第一のナーリングロールの軸
40 第二のナーリングロールの軸
100 樹脂フィルム
101 滑り止め加工部
A 樹脂フィルムの巻き取り機
B 樹脂フィルムの巻取り体
Claims (4)
- 互いに対向配置され樹脂フィルムを挟み込む第一のナーリングロールと第二のナーリングロールとを備え、
前記第一のナーリングロールの外周面に、前記樹脂フィルムを押圧する押し当て面を備えた凸状の押し刃が回転方向に形成され、
前記第二のナーリングロールの外周面に、前記押し刃を嵌合させる溝が回転方向に形成され、
前記押し当て面の前記回転方向の先端側端部が円弧状に形成されていることを特徴とするナーリング加工装置。 - 前記先端側端部は、半径0.1mm〜5mmの範囲の円弧状に設定されていることを特徴とする請求項1に記載のナーリング加工装置。
- 請求項1又は2に記載のナーリング加工装置と、樹脂フィルムを巻き取る巻取り軸とを備えていることを特徴とする樹脂フィルム巻き取り機。
- 請求項3に記載の樹脂フィルム巻き取り機により巻き取られたことを特徴とする樹脂フィルムの巻取り体。
Priority Applications (1)
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JP2013159966A JP2015030148A (ja) | 2013-07-31 | 2013-07-31 | ナーリング加工装置,樹脂フィルム巻き取り機及び樹脂フィルムの巻取り体 |
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CN106363899A (zh) * | 2015-07-21 | 2017-02-01 | 富士胶片株式会社 | 聚合物膜 |
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2013
- 2013-07-31 JP JP2013159966A patent/JP2015030148A/ja active Pending
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