JP2000219196A - 船外機 - Google Patents
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Classifications
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B61/00—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
- F02B61/04—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
- F02B61/045—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for marine engines
Landscapes
- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
極力全量排出することができる船外機を提供する。 【解決手段】 船外機は、エンジン(13)の下方にオ
イル溜め(81)を配置し、このオイル溜めの潤滑オイ
ルをエンジンに循環させて供給している。そして、オイ
ル溜めの潤滑オイルの量を計測するための棒状のオイル
ゲージ(147)と、このオイルゲージが差し込まれる
差し込み口(149)と、オイル溜めの潤滑オイルを抜
くためのオイルドレーン(81a)とが設けられてい
る。このオイルドレーンは、オイル溜めの右側または左
側の一方の下端部に設けられ、前記差し込み口は、オイ
ル溜めの右側または左側の他方の上方に設けられてお
り、かつ、平面図示において、差し込み口の軸線が、オ
イルドレーンに向かっている。
Description
オイル溜めを配置し、このオイル溜めの潤滑オイルをエ
ンジンに循環させて供給している船外機に関する。
たは後部にオイルドレーンが設けられている。また、オ
イルゲージが差し込まれる差し込み口は、オイルドレー
ンの配置を考慮せずに、適宜配置されている。
の潤滑オイルは、経年変化し劣化する。そのため、オイ
ル溜めの潤滑オイルを適宜交換する必要がある。交換の
際には、オイルドレーンの栓を外して、潤滑オイルをオ
イル溜めから排出し、その後、オイルドレーンに栓を取
り付けて、新しい潤滑オイルを差し込み口から注入して
いる。しかしながら、オイルドレーンの栓を外して潤滑
オイルを排出するのは手間が掛かるので、差し込み口か
ら吸引パイプを挿入し、この吸引パイプでオイル溜めの
潤滑オイルを吸い出して排出する場合がある。この様な
場合に、オイル溜めに古い潤滑オイルが残留して、新し
く入れた潤滑オイルに混入することがある。すると、オ
イル溜めの潤滑オイルの品質が低下する。
めのもので、吸引パイプでオイル溜めの潤滑オイルを極
力全量排出することができる船外機を提供することを目
的とする。
ジン(13)の下方にオイル溜め(81)を配置し、こ
のオイル溜めの潤滑オイルをエンジンに循環させて供給
している。そして、オイル溜めの潤滑オイルの量を計測
するための棒状のオイルゲージ(147)と、このオイ
ルゲージが差し込まれる差し込み口(149)と、オイ
ル溜めの潤滑オイルを抜くためのオイルドレーン(81
a)とが設けられている。このオイルドレーンは、オイ
ル溜めの右側または左側の一方の下端部に設けられ、前
記差し込み口は、オイル溜めの右側または左側の他方の
上方に設けられており、かつ、平面図示において、差し
込み口の軸線が、オイルドレーンに向かっている。
ンに近づくにしたがって下側となるように傾斜している
場合がある。
ンへの吸気量を調整するスロットルボディー(67)が
設けられている場合がある。
ンク室からオイル溜めへ戻るクランク室戻り油路(14
6,7k)が、差し込み口と同じ側に設けられている場
合がある。また、差し込み口が前記クランク室戻り油路
に形成されている場合がある。
施の一形態を図1ないし図19を用いて説明する。図1
は本発明の実施の形態の船外機の側面図である。図2は
図1の船外機の断面図である。図3は図2の要部拡大図
である。図4は船外機の上部を右側から見た一部切欠き
断面図である。図5はエンジンの要部断面図である。図
6は船外機の内部の平面図である。図7は船外機のエン
ジンの平断面図である。図8は船外機の要部断面図で、
図16および図17のVIII断面図である。図9は船外機
の要部断面図で、図16および図17のIX断面図であ
る。図10は船外機の要部断面図で、図15の X-X断面
図である。図11はシリンダブロックの正面図である。
図12はシリンダブロックの背面図である。図13はシ
リンダヘッドの正面図である。図14はシリンダブロッ
クおよびクランクケースの底面図である。図15はガイ
ドエキゾーストの平面図である。図16はガイドエキゾ
ーストおよびエキゾーストパイプの底面図で、(a)が
ガイドエキゾーストの図、(b)がエキゾーストパイプ
の図である。図17は連結ケースおよびエキゾーストパ
イプの平面図で、(a)が連結ケースの図、(b)がエ
キゾーストパイプの図である。図18はエキゾーストパ
イプの斜視図である。図19は吸気通路冷却ジャケット
の説明図で、図4の要部拡大図である。
吸込パイプの図示は省略されている。また、図5におい
て、燃焼室冷却用連通路および燃焼室冷却用連通路と連
通する分配流路の前部は本来見えないが、実線で図示さ
れている。そして、図7において、シリンダブロックの
下面を二点鎖線で図示している。さらに、図8におい
て、シリンダブロックは背面図で図示するとともに、本
来見えないシリンダヘッドの吸気通路および排気通路の
配置位置を2点鎖線で図示する。また、図9において、
シリンダブロックの左側の部分は、ブリーザー通路の部
分の断面図となっている。さらに、図17(a)におい
て、エキゾーストパイプ77の配置位置を二点鎖線で図
示しているとともに、オイルゲージ147を実線で、ま
た、オイルゲージ147の軸線の延長線を二点鎖線で図
示している。また、図19において、吸気通路冷却ジャ
ケットの配置位置を破線で図示している。そして、この
明細書においては、クランクシャフトに対してシリンダ
配置側を「後側」とし、右舷側を「右側」としている。
また、特に断らない限りは、クランクシャフトが上下方
向に延在している状態で説明されている。
トランサム2などに取り付けられて固定されている。こ
の取付ブラケット1の後部には、ピボット軸3が回動自
在に設けられており、このピボット軸3は、上端部がア
ッパーマウント6を介してガイドエキゾースト7に、ま
た、下端部がロワーマウント9を介してアッパーケーシ
ング11に連結されている。そして、ピボット軸3の上
端部は前方に突出して、ステアリングブラケット10が
形成されている。このステアリングブラケット10にハ
ンドル12が回動自在に取り付けられており、ハンドル
12は、図1において、実線で図示されている前方に突
出している使用位置と、二点鎖線で図示されている格納
位置との間を回動することができる。また、ガイドエキ
ゾースト7上には、エンジン13が載置され、ボルトな
どで固定されている。アッパーマウント6は、ピボット
軸3に固定されている左右一対のロッド6aと、このロ
ッド6aが各々挿入される左右一対の筒部6bを具備す
る取付具6cと、筒部6bとロッド6aとの間に介在す
る弾性体としてのラバー6dとからなる。このアッパー
マウント6の取付具6cの上面には、左右の筒部6bの
間に溝6eが前後方向に延在して形成されている。
グ16およびロワーカウリング17で覆われている。こ
のロワーカウリング17はガイドエキゾースト7で支持
されているとともに、アッパーカウリング16を支持し
ている。なお、ハンドル12が格納位置にある際には、
カウリング16,17の左側すなわち外側に位置してい
る。そして、ガイドエキゾースト7の下側には、連結ケ
ース21、アッパーケーシング11およびロワーケーシ
ング23が順次連結されている。また、ガイドエキゾー
スト7および連結ケース21は、左右側面が略面一とな
って連結されているとともに、ガイドエキゾースト7お
よび連結ケース21の外側は、見栄えを良好にするため
に、構造部材ではない樹脂製のエプロン25が覆ってい
る。このエプロン25は、連結ケース21に適宜手段に
より着脱自在に取り付けられている。
筒の4サイクルであり、かつ、カウンターフロータイプ
すなわち、吸気通路および排気通路が右側すなわち燃焼
室に対して同じ側に形成されている。このエンジン13
のクランクシャフト24はその軸が略垂直すなわち上下
方向に設けられており、このクランクシャフト24の後
方には、シリンダ26が上下方向に2個設けられてい
る。また、クランクシャフト24には、2個のピストン
28が各々コンロッド29を介して連結されており、こ
のピストン28が各シリンダ26の内部に摺動可能に配
置されている。また、エンジン13のケース31は、前
述の2個のシリンダ26を形成するシリンダブロック3
2と、シリンダブロック32のクランクシャフト24側
を覆ってクランク室30を形成するクランクケース33
と、シリンダブロック32の燃焼室34側を覆って閉塞
するシリンダヘッド36とからなっている。このエンジ
ン13のシリンダブロック32およびクランクケース3
3がガイドエキゾースト7の上面に載置され固定されて
いる。一方、シリンダヘッド36はガイドエキゾースト
7には当接しておらず、ガイドエキゾースト7には取り
付けられていない。この様に構成することにより、シリ
ンダヘッド36は、シリンダブロック32およびガイド
エキゾースト7の両者に取り付けられている場合に比し
て、シリンダブロック32と取り付けられる前面のみ高
い加工精度を確保すればよく、下面の加工精度は比較的
低くても問題が少なくなり、加工や組み立てが容易とな
る。
エンジンケース31から突出してドライブシャフト38
に連結されている。このドライブシャフト38は、連結
ケース21、アッパーケーシング11およびロワーケー
シング23内を上下方向に延在して配置されている。そ
して、ドライブシャフト38の回転は、図示しない傘歯
車などを介して、ロワーケーシング23の後端部に回転
自在に設けられているプロペラ39に伝達されている。
燃焼室34に開口してシリンダ26に空気を供給する吸
気通路41と、同様に、先端部が燃焼室34に開口して
シリンダ26の燃焼ガスを排気する排気通路42とがシ
リンダ26毎すなわち気筒毎に形成されている。この吸
気通路41および排気通路42のポートは、燃焼室34
の右側の部分に形成されているとともに、吸気通路41
のポートは、排気通路42のポートの上方に配置されて
いる。各ポートは開閉弁46で開閉されている。この開
閉弁46は、ロッカーアーム47を介して、カムシャフ
ト48で駆動されている。このカムシャフト48は上下
方向に延在している。
エンジンケース31から突出しており、このクランクシ
ャフト24の上端部に駆動プーリ51がナットで締めつ
けられて固定されている。この駆動プーリ51の上側に
は、フライホイル52が取り付けられている。また、カ
ムシャフト48の上端部にも被駆動プーリ54が設けら
れている。そして、無端伝動部材であるタイミングベル
ト56が、クランクシャフト24の駆動プーリ51と、
カムシャフト48の被駆動プーリ54とに掛け渡されて
おり、クランクシャフト24とカムシャフト48とは連
動して回転している。シリンダヘッド36の下側には、
オイルポンプ57が取り付けられており、このオイルポ
ンプ57はカムシャフト48で駆動されている。
41の端部には、吸気管66の後端部が接続されてい
る。この上下一対の吸気管66は合流してキャブレター
67に接続され、このスロットルボディーとしてのキャ
ブレター67に空気吸込部68が接続されている。
気通路71が上下方向に延在して形成されており、この
合流排気通路71から分岐する2本の分岐流路72が各
々、シリンダヘッド36の排気通路42に接続されてい
る。シリンダブロック32の合流排気通路71の下端
は、ガイドエキゾースト7に形成されている排気通路7
6に接続され、さらに、ガイドエキゾースト7の排気通
路76の下端にはエキゾーストパイプ77が接続されて
いる。このエキゾーストパイプ77には、冷却水パイプ
78が一体に形成されており、冷却水パイプ78の下端
はエキゾーストパイプ77よりも下方に延在している。
この冷却水パイプ78の上端は、ガイドエキゾースト7
のエキゾーストパイプ用冷却水路79に接続されてい
る。
してのオイル溜め部81、排気通路用空間82、アイド
ル膨張室83、前側上部室84および前側下部室86が
形成されている。各空間同士は隔壁87で互いに仕切ら
れている。オイル溜め部81は上面が開口しているとと
もに、連結ケース21の左右側壁21a,21bにわた
って形成されており、その内部にはストレーナー88が
設けられている。このストレーナー88は、吸込パイプ
90などを介してオイルポンプ57の吸込口に接続され
ている。また、オイル溜め部81の左側の下端部には、
オイルドレーン81aがオイル溜め部81の壁を貫通し
て形成され、オイルドレーン81aの開口は真下ではな
く、左側すなわち横側に向かって開口している。このオ
イルドレーン81aの開口には栓81bが着脱自在に取
り付けられている。そして、オイル溜め部81は、内部
の底面81cが左下がりに(すなわち、オイルドレーン
81aに近づくにしたがって下側となる様に)傾斜して
いる。
後側に配置されているとともに、連結ケース21を上下
に貫通して形成されている。この排気通路用空間82に
エキゾーストパイプ77が配置されている。アイドル膨
張室83は上面が開口しているとともに、後側の壁に排
気口89が形成されている。また、連結ケース21の上
面には、排気通路用空間82とアイドル膨張室83との
間にアイドル排気用溝91が形成されている。ドライブ
シャフト用空間兼冷却水上がり用空間としての前側上部
室84および前側下部室86は、隔壁87で上下に仕切
られているとともに、この隔壁87を貫通して、ドライ
ブシャフト38および冷却水路である冷却水上がり管9
3が上下方向に配置されている。前側上部室84は前面
が開口している。一方、前側下部室86は、アッパーケ
ーシング11の前部空間94と連通し、この前部空間9
4とともに、水溜めとなっている。このアッパーケーシ
ング11の前部空間94には、冷却水ポンプ96が配置
されている。この冷却水ポンプ96は、ドライブシャフ
ト38で回転駆動されているとともに、その吐出口には
冷却水上がり管93が接続されている。また、アッパー
ケーシング11には、前部空間94の後側に、隔壁を隔
てて排気通路102が配置されている。
ガイドエキゾースト7の下面に取り付けられている状態
では、ガイドエキゾースト7はオイル溜め部81の上蓋
となっている。また、ガイドエキゾースト7の下面に
は、連結ケース21のアイドル排気用溝91に対向する
位置に、アイドル排気用溝92が形成されている。そし
て、連結ケース21がガイドエキゾースト7に取り付け
られた際には、この両アイドル排気用溝91,92でア
イドル排気通路が形成されて、排気通路用空間82の排
気ガスをアイドル膨張室83に導いている。さらに、ガ
イドエキゾースト7の下部は、後端部がシリンダヘッド
36の下方に張り出して張出部7aが形成されている
が、この張出部7aは、前述の様にシリンダヘッド36
には固定されておらず、片持ち支持となっており、強度
が低くなっている。そして、連結ケース21には、ガイ
ドエキゾースト7の張出部7aの下方に、排気通路用空
間82の一部およびアイドル膨張室83が配置され、オ
イル溜め部81は配置されていない。すなわち、オイル
溜め部81の後端部はシリンダヘッド36よりも前方に
位置している。したがって、潤滑オイルを収容して重く
なるオイル溜め部81は、張出部7aで支持する必要が
なくなり、張出部7aの強度を比較的低くすることがで
きる。そのため、オイル溜め部81の前後方向の長さは
短くなり、オイル溜め部81の容積を確保することが難
しくなるが、オイル溜め部81は連結ケース21の左右
側壁21a,21bにわたって形成されているので、極
力容量を大きくすることができる。
を詳述する。ロワーケーシング23には、冷却水取入口
101が形成されている。この冷却水取入口101から
冷却水ポンプ96まで吸込水路23eが形成されてい
る。この冷却水ポンプ96の吐出口には、前述の様に冷
却水上がり管93が接続され、この冷却水上がり管93
は上方に延在し、アッパーケーシング11の前部空間9
4、連結ケース21の前側下部室86および連結ケース
21の前側上部室84を通り、次いで、アッパーマウン
ト6の上面の溝6eを通って後方に延在し、分配流路1
11に接続されている。この分配流路111は、ガイド
エキゾースト7の上面の冷却水用溝である分配溝7e
と、シリンダブロック32の下面の分配溝32eとで構
成されている。そして、シリンダブロック32がガイド
エキゾースト7に取り付けられた状態では、ガイドエキ
ゾースト7の分配溝7eとシリンダブロック32の分配
溝32eとは互いに対向して接続され分配流路111を
形成する。これら、冷却水取入口101、吸込水路23
e、冷却水上がり管93、分配流路111が冷却水上り
流路を構成している。
ガイドエキゾースト7のエキゾーストパイプ用冷却水路
79に連通する落水孔7hが形成されている。そして、
落水孔7h、エキゾーストパイプ用冷却水路79、およ
び冷却水パイプ78でエキゾーストパイプ冷却流路が構
成されている。一方、シリンダブロック32の分配溝3
2eには、水抜き穴113が形成されており、シリンダ
ブロック32のシリンダ26の周囲に形成されているシ
リンダ周り流路114と連通している。このシリンダ周
り流路114の後面は開口している。また、シリンダブ
ロック32の分配溝32eには、後方に延在する燃焼室
冷却用連通路32fおよび吸排気冷却用連通路32gが
形成されている。そして、シリンダヘッド36には、燃
焼室冷却用連通路36fおよび吸排気冷却用連通路36
gが形成されており、この燃焼室冷却用連通路36fお
よび吸排気冷却用連通路36gが各々、シリンダブロッ
ク32の燃焼室冷却用連通路32fおよび吸排気冷却用
連通路32gに接続されている。
36fは、シリンダヘッド36の燃焼室34の周囲に形
成されている燃焼室周り流路117に連通している。こ
のシリンダヘッド36の燃焼室周り流路117は、前面
が開口しており、シリンダブロック32のシリンダ周り
流路114の後面開口に接続されている。そして、シリ
ンダ周り流路114の上端には、サーモスタット119
が設けられている。このサーモスタット119には、第
1排水パイプ121が接続され、冷却水温度が設定温度
(たとえば、60℃)以下の時には、シリンダ周り流路
114から第1排水パイプ121への流れを略遮断し、
一方、冷却水温度が設定温度を越えると、シリンダ周り
流路114から第1排水パイプ121への流れを許容し
ている。この第1排水パイプ121は、シリンダブロッ
ク32に設けられている排水流路122に接続され、さ
らに、この排水流路122が第2排水パイプ123に接
続されている。この第2排水パイプ123は、ガイドエ
キゾースト7とエプロン25との間を通って下方に配設
されている。そして、燃焼室冷却用連通路32f、燃焼
室冷却用連通路36f、燃焼室周り流路117、シリン
ダ周り流路114、第1排水パイプ121、排水流路1
22および第2排水パイプ123が、シリンダ冷却流路
を構成している。
連通路36gは、吸気通路冷却ジャケット131に接続
されている。この吸気通路冷却ジャケット131は、側
面図において(すなわち、外側から見て)、シリンダヘ
ッド36の下段の吸気通路41および両排気通路42に
重なっている状態(言い換えると、吸気通路41および
排気通路42の外側を覆う状態)で配置され、冷却して
いる。そして、上段の吸気通路41には重ならず、殆ど
冷却していない。また、吸気通路冷却ジャケット131
には、パイロット水用パイプ133が接続されている。
これら吸排気冷却用連通路32g、吸排気冷却用連通路
36g、吸気通路冷却ジャケット131およびパイロッ
ト水用パイプ133が吸気冷却流路を構成している。
構造を詳述する。ガイドエキゾースト7には、オイル上
昇通路7iが上下に貫通して形成されている。このオイ
ル上昇通路7iは、下端が前述の吸込パイプ90を介し
てストレーナー88に接続されている。また、シリンダ
ブロック32には、オイル接続通路32iが形成されて
おり、一端がオイル上昇通路7iに接続され、他端はシ
リンダブロック32の後面に開口している。そして、シ
リンダヘッド36には、オイルポンプ57の吸込口に接
続されている吸込口通路36iおよび、オイルポンプ5
7の吐出口に接続されている吐出口通路36jが形成さ
れており、このシリンダヘッド36の吸込口通路36i
がシリンダブロック32のオイル接続通路32iに接続
されている。これらストレーナー88、吸込パイプ9
0、ガイドエキゾースト7のオイル上昇通路7i、シリ
ンダブロック32のオイル接続通路32iおよびシリン
ダヘッド36の吸込口通路36iが、オイルポンプ57
が潤滑オイルを吸い込むオイル吸込通路を構成してお
り、オイルポンプ57の稼働中は負圧となる。
36jは、シリンダブロック32のオイル供給通路32
jに接続されている。このオイル供給通路32jは、前
方へ延在してメインギャラリー140に連通していると
ともに、リリーフバルブ141が設けられている。この
リリーフバルブ141は、シリンダブロック32の下面
から下方に突出し、ガイドエキゾースト7のリリーフバ
ルブ用貫通孔142に配置されている。また、メインギ
ャラリー140はシリンダブロック32内において上下
方向に延び、分岐通路143が、このメインギャラリー
140から前方に分岐して、クランクシャフト24に潤
滑オイルを供給している。クランクシャフト24に供給
された潤滑オイルはクランク室30内に飛散される。シ
リンダブロック32には、クランク室オイル戻り通路1
46が形成されている。このオイル戻り通路146は2
個の通路146a,146bで構成され、右側すなわち
吸気通路41および排気通路42が配置されている側に
設けられている。この各オイル戻り通路146a,14
6bは、上端がクランク室30の内側面および底面に開
口し、下端がシリンダブロック32の下面に開口してい
る。また、ガイドエキゾースト7には、クランク室オイ
ル戻り孔7kが貫通して形成され、このオイル戻り孔7
kがオイル戻り通路146に接続されている。このクラ
ンク室オイル戻り通路146およびクランク室オイル戻
り孔7kが、クランク室戻り油路を構成している。そし
て、クランク室オイル戻り通路146の後側の通路14
6bには、棒状のオイルゲージ147が差し込まれる差
し込み口149が形成されている。オイルゲージ147
は、つかみ部147a、蓋部147bおよび計測部14
7cからなっており、差し込み口149から潤滑オイル
が漏れたり、差し込み口149からオイル溜め部81内
にゴミ等が侵入したりすることを、蓋部147bが防止
している。また、オイルゲージ147や差し込み口14
9の軸線は、図17の平面図示において(すなわち、ク
ランクシャフト24の上方から見て)、オイルドレーン
81aに向かっている。そして、差し込み口149は、
キャブレター67の下方に位置しており、キャブレター
67の下方の空間を有効利用することができる。
ト48配置側がヘッドカバー105で覆われ、カム室1
08が形成されている。オイルポンプ57は、カムシャ
フト48が配置されているカム室108にも潤滑オイル
を供給している。このカム室108内の潤滑オイルは、
シリンダヘッド36のカム室戻り通路36m、シリンダ
ブロック32のカム室戻り通路32mおよびガイドエキ
ゾースト7のカム室オイル戻り孔7mを通って、オイル
溜め部81に戻っている。このカム室戻り通路36m,
32mおよびカム室オイル戻り孔7mは、クランク室オ
イル戻り通路146およびクランク室オイル戻り孔7k
と同様に右側に配置されているが、それらよりは船外機
の中心軸線寄りである。
09が、各々ガイドエキゾースト7、シリンダブロック
32およびシリンダヘッド36に形成され、オイル溜め
部81とカム室108とを連通させている。シリンダヘ
ッド36のブリーザー通路109は、シリンダヘッド3
6のカム室戻り通路36mよりも上方において、カム室
108に開口している。また、このブリーザー通路10
6,107,109は、クランク室オイル戻り通路14
6およびクランク室オイル戻り孔7kの配置側とは異な
る側である左側に配置されている。
は、図15に図示するように、冷却水が流れる冷却水路
用溝としての分配溝7eと、潤滑オイルが流れるオイル
流路としてのカム室オイル戻り孔7mおよびオイル上昇
通路7iとの間に、逃し溝152が形成されている。こ
の逃し溝152の端部はカウリング16,17内の空間
に開放している。そして、冷却水がカム室オイル戻り孔
7mおよびオイル上昇通路7iに流出することや、潤滑
オイルが分配溝7eに流出することを、逃し溝152が
遮断し、カウリング16,17内に排出している。同様
に、シリンダブロック32の下面には、分配溝32e
と、カム室戻り通路32mの開口およびオイル接続通路
32iの開口との間に逃し溝151が形成されている。
この逃し溝151の端部もカウリング16,17内の空
間に開放し、逃し溝152と同様に、冷却水および潤滑
オイルの他の流路への流出を遮断している。
ーマウント6の下方からアッパーマウント6の前方およ
び上面の溝6eを通って後方に向かって配置されてい
る。そのため、冷却水上がり管93をアッパーマウント
6の下方からアッパーマウント6の後方を通ってアッパ
ーマウント6の上方に配置した場合よりも、アッパーマ
ウント6を後方に配置することができる。そして、図1
5の平面図示において(すなわちクランクシャフト24
の上方から見て)、船外機本体(マウント6,9に支持
されている部分、言い換えるとマウント6,9を外した
状態の船外機)の重心Gは、アッパーマウント6と略同
じ位置、すなわち、アッパーマウント6の後端よりも前
方に位置している。したがって、船外機本体を安定して
支持することができ、船外機の振動などが減少する。
クランクシャフト24が、図7の矢印で図示する方向に
回転すると、空気吸込部68からキャブレター67内に
空気が吸い込まれ、キャブレター67で燃料が供給され
て燃料混合気体となっている。この混合気体は、吸気管
66およびシリンダヘッド36の吸気通路41を通り、
シリンダ26の燃焼室34内に流入している。燃焼室3
4内に流入した燃料混合気体は、図示しない点火プラグ
で点火されて燃焼しており、この際に生じる排気ガスは
シリンダヘッド36の排気通路42、シリンダブロック
32の分岐流路72、合流排気通路71、ガイドエキゾ
ースト7の排気通路76、エキゾーストパイプ77、連
結ケース21の排気通路用空間82およびアッパーケー
シング11の排気通路102などを通って、プロペラ3
9のボスなどから排出されている。なお、アイドル時
は、連結ケース21の排気ガスは、ガイドエキゾースト
7と連結ケース21との間のアイドル排気用溝91,9
2を通り、アイドル膨張室83に流入し、排気口89か
ら排出されている。そして、燃料混合気体が燃焼した際
の膨張力により、ピストン28が往復動し、このピスト
ン28の往復動によりコンロッド29を介してクランク
シャフト24が回転する。
て、駆動プーリ51、タイミングベルト56および被駆
動プーリ54を介して、カムシャフト48が回転し、オ
イルポンプ57が稼働する。このオイルポンプ57の稼
働により、連結ケース21のオイル溜め部81の潤滑オ
イルは、ストレーナー88、吸込パイプ90、ガイドエ
キゾースト7のオイル上昇通路7i、シリンダブロック
32のオイル接続通路32iおよびシリンダヘッド36
の吸込口通路36iを介して、オイルポンプ57に吸い
込まれている。そして、オイルポンプ57に吸い込まれ
た潤滑オイルは、オイルポンプ57の吐出口から吐出し
て、クランク室オイル供給通路であるシリンダヘッド3
6の吐出口通路36j、シリンダブロック32のオイル
供給通路32j、メインギャラリー140および分岐通
路143を介してクランクシャフト24に供給され、ク
ランク室30に流入する。そして、潤滑オイルがシリン
ダブロック32のオイル供給通路32jを流れている際
に、潤滑オイルの圧力がリリーフバルブ141の設定圧
力よりも高いと、リリーフバルブ141が開き、潤滑オ
イルはオイル溜め部81に排出されて、潤滑オイルの圧
力を設定値としている。また、クランク室30の潤滑オ
イルは、クランク室オイル戻り通路146およびガイド
エキゾースト7のクランク室オイル戻り孔7kを通って
オイル溜め部81に戻っている。さらに、オイルポンプ
57から、カムシャフト48が配置されているカム室1
08にも潤滑オイルが供給されているが、このカム室1
08の潤滑オイルは、シリンダヘッド36のカム室戻り
通路36m、シリンダブロック32のカム室戻り通路3
2mおよびガイドエキゾースト7のカム室オイル戻り孔
7mを通ってオイル溜め部81に戻っている。
ランク室30の気圧は高くなったり、低くなったりして
いる。また、ピストン28とシリンダ26との隙間か
ら、燃焼室34のガスがクランク室30にブローバイガ
スとして漏れることがある。そのため、気体(ガス)
が、クランク室オイル戻り通路146およびガイドエキ
ゾースト7のクランク室オイル戻り孔7kを通って、ク
ランク室30とオイル溜め部81との間を上下に行き来
している。この気体が、潤滑オイルと同じ方向に流れて
いる際には、円滑に流れるが、潤滑オイルとは逆の方向
すなわちオイル溜め部81からクランク室30に向かっ
て流れる際には、潤滑オイルが気体の流れを妨げること
になる。しかしながら、クランク室オイル戻り通路14
6が複数個設けられているので、一方のクランク室オイ
ル戻り通路146を潤滑オイルが流れ、他方のクランク
室オイル戻り通路146を気体が逆方向に流れ、この様
にして、潤滑オイルおよび気体は比較的円滑に流れるこ
とができる。
ドエキゾースト7のブリーザー通路106およびシリン
ダブロック32のブリーザー通路107などを通って、
カム室108に流れることができる。このカム室108
の気体は、ブリーザー室148を通って、吸気系である
空気吸込部68に排出されている。
って、冷却水ポンプ96が稼働する。冷却水ポンプ96
は、船外機の外側の水を、ロワーケーシング23に形成
されている冷却水取入口101から吸い込んで、冷却水
上がり管93などを介して分配流路111に供給してい
る。そして、分配流路111において、シリンダ冷却流
路、吸気冷却流路およびエキゾーストパイプ冷却流路に
分配されている。すなわち、一部の冷却水は、燃焼室冷
却用連通路32f、燃焼室冷却用連通路36f、燃焼室
周り流路117、シリンダ周り流路114、サーモスタ
ット119、第1排水パイプ121、排水流路122お
よび第2排水パイプ123を流れて排出され、エプロン
25とアッパーケーシング11との隙間から船外機の外
に流出している。そして、燃焼室周り流路117および
シリンダ周り流路114を流れている際に、燃焼室34
およびシリンダ26を冷却している。また、他の一部の
冷却水は、吸排気冷却用連通路32g、吸排気冷却用連
通路36g、吸気通路冷却ジャケット131およびパイ
ロット水用パイプ133を流れて、シリンダヘッド36
の排気通路42および、排気通路42に挟まれている吸
気通路41を冷却してから、船外機の外に排出されてい
る。さらに、残りの一部の冷却水は、落水孔7h、エキ
ゾーストパイプ用冷却水路79、および冷却水パイプ7
8を流れてエキゾーストパイプ77を冷却している。そ
して、冷却水パイプ78から流れ出た冷却水は、連結ケ
ース21の排気通路用空間82およびアッパーケーシン
グ11の排気通路102などを通って、プロペラ39の
ボスなどから排出されている。また、冷却水パイプ78
の下端は、エキゾーストパイプ77よりも下方に位置し
ているので、冷却水パイプ78から流出した冷却水が、
エキゾーストパイプ77を通って、エンジン13に流入
することを極力防止することができる。
管93に冷却水を吐出するとともに、冷却水ポンプ96
のハウジングから冷却水が漏れて、アッパーケーシング
11の水溜めとしての前部空間94に冷却水を供給して
いる。アッパーケーシング11の前部空間94は、連結
ケース21の水溜めとしての前側下部室86に連通して
おり、前側下部室86も冷却水で満たされ、この冷却水
でオイル溜め部81の下部を冷却することができる。そ
して、前側下部室86と前側上部室84と仕切っている
隔壁87には、ドライブシャフト38や冷却水上がり管
93が貫通する孔が形成されているが、この孔を通っ
て、前側下部室86の冷却水が前側上部室84に流入す
る。前側上部室84は外部に開放しているので、前側上
部室84の冷却水はこの開放部から外部に排出されてい
る。
際には、オイルドレーン81aの栓81bを外して行
う。特に、船外機が取付ブラケット1で小型船舶などに
取り付けられている場合には、船外機をチルトアップす
るとともに、オイルドレーン81aが下側となる様に転
舵すると、オイルドレーン81aが下側に向かって開口
し、オイル溜め部81の潤滑オイルは速やかに排出され
る。また、栓81bを外さないで、図示しない吸引パイ
プを差し込み口149に挿入して行うこともできる。そ
の際には、差し込み口149の軸線がオイルドレーン8
1aに向いているので、吸引パイプの先端が、潤滑オイ
ルが溜まり易いオイルドレーン81aに向かって差し込
まれる。したがって、この吸引パイプで潤滑オイルを略
全量排出することができる。特に、オイル溜め部81の
底面81cがオイルドレーン81aに向かって傾斜して
いるので、吸引パイプの先端が、オイル溜め部81の底
面81cに導かれて、オイルドレーン81aに向かって
より円滑に移動することができる。
却水上り流路から、シリンダ冷却流路、吸気冷却流路お
よびエキゾーストパイプ冷却流路が分岐している。そし
て、シリンダ冷却流路には、サーモスタット119が設
けられており、アイドル時などにおいて、シリンダ26
を冷却しすぎることを防止することができる。また、吸
気冷却流路によりシリンダヘッド36の吸気通路41を
強力に冷却することができる。特に、排気通路42に挟
まれて配置されている吸気通路41は、他の吸気通路4
1よりも温度上昇する傾向がある。しかしながら、吸気
冷却流路は、他の吸気通路41よりも、排気通路42に
挟まれて配置されている吸気通路41に近接して設けら
れており、この吸気通路41の温度上昇を防止すること
ができる。その結果、吸気通路41同士の温度差を極力
少なくすることができる。
スト7の分配溝7eは、その一部が排気通路76に沿っ
て設けられており、排気通路76を冷却することができ
る。さらに、分配溝7eは、排気通路76とオイル通路
(すなわち、カム室オイル戻り孔7mやオイル上昇通
路)との間に配置されており、排気通路76を流れる排
気ガスの熱が、オイル通路を流れる潤滑オイルに影響を
与えることを極力防止することができる。
設けられておらず、冷却水ポンプ96からの冷却水は、
常時吸気冷却流路を介して流すことができる。したがっ
て、プレッシャーバルブを設けなくても、冷却水ポンプ
96に大きな負荷が加わることを極力防止することがで
きる。さらに、エキゾーストパイプ冷却流路にも、冷却
水上り流路の比較的温度の低い冷却水が供給されてお
り、エキゾーストパイプ77を強力に冷却することがで
きる。
あり、吸気通路41および排気通路42がエンジン13
の一方の側である右側に配置されているので、他の側で
ある左側に、比較的大きなスペースを確保することがで
きる。その結果、補機などの他の部品の配置が容易とな
る。
態のハンドル12およびオイルドレーン81aは左側
に、吸気通路41、排気通路42、キャブレター67、
クランク室オイル戻り通路146および差し込み口14
9は右側に配置されている。すなわち、ブリーザー通路
107、ハンドル12およびオイルドレーン81aと、
吸気通路41、排気通路42、キャブレター67、クラ
ンク室オイル戻り通路146および差し込み口149と
が、シリンダ26を中心として左右に振り分けられて配
置されている。そして、船外機を地面などに倒して置く
際には、ハンドル12を下側にするので、吸気通路41
および排気通路42は上側となり、吸気通路41や排気
通路42に燃料や潤滑オイルが溜まることを防止するこ
とができる。また、クランク室オイル戻り通路146も
上側となるので、クランク室30の潤滑オイルは円滑に
オイル溜め部81に回収されている。さらに、ブリーザ
ー通路107は、クランク室オイル戻り通路146の反
対側に配置され、配置スペースの確保が容易となる。差
し込み口149は上側となるので、差し込み口149か
ら潤滑オイルが漏れることを極力防止することができ
る。そして、船外機を横倒しにしてオイルドレーン81
aから潤滑オイルを抜く際に、キャブレター67が上側
となるので、キャブレター67が地面に接触して損傷す
ることを極力防止することができる。
リモコンケーブル(図示しない)は、船外機が取り付け
られている小型船舶の右舷側に配設されており、キャブ
レター67が右側に設けられていると、リモコンケーブ
ルの取り回しが容易となる。
本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、
特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、
種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例を
下記に例示する。 (1)前記実施の形態においては、エンジン13はL型
2気筒の4サイクルエンジンであるが、その気筒数や気
筒の配置などは適宜変更可能である。たとえば、3気筒
や6気筒などにしたりすることも可能である。また、燃
料噴射式であることも可能である。ただし、エンジンは
カウンターフロータイプであることが好ましい。 (2)左右方向の配置の関係は、反転させることも可能
である。ただし、実施の形態に示された配置が最適であ
る。
個数や配置は適宜変更可能である。ただし、複数設ける
と、潤滑オイルおよび気体の流れが円滑となる。なお、
クランク室オイル戻り通路146は全て、吸気通路およ
び排気通路の配置側に配置されていることが好ましい。 (4)オイル溜めとして、オイルパンを設けることも可
能である。 (5)実施の形態においては、差し込み口149はクラ
ンク室オイル戻り通路146に形成されているが、クラ
ンク室オイル戻り通路146とは別の箇所に差し込み口
149を形成することも可能である。
込み口とが左右に振り分けて配置され、かつ、平面図示
において、差し込み口の軸線がオイルドレーンに向かっ
ている。したがって、吸引パイプが差し込み口に挿入さ
れると、吸引パイプの先端は、差し込み口に導かれて、
オイルドレーンに向かって移動することができる。そし
て、オイルドレーン付近に溜まっている潤滑オイルを、
吸引パイプで吸い込んでいる。その結果、オイル溜めの
潤滑オイルを略全量排出することができる。しかも、オ
イルドレーンは右または左側に配置されている。したが
って、小型船舶などに取り付けられている船外機をチル
トアップした状態で、転舵することにより、オイルドレ
ーンを下側とすることができ、オイルドレーンから潤滑
オイルを円滑に排出することができる。
ンに近づくにしたがって下側となるように傾斜している
場合には、潤滑オイルがオイルドレーンに向かって円滑
に流れるとともに、吸引パイプの先端がオイル溜めの底
面に導かれて、オイルドレーンに向かって移動すること
ができる。その結果、オイル溜めの潤滑オイルを円滑に
排出することができ、潤滑オイルを略全量抜けきること
ができる。
ンへの吸気量を調整するスロットルボディーが設けられ
ている場合には、スロットルボディー下方の空間を、差
し込み口およびオイルゲージのスペースとして有効利用
することができる。
ンク室からオイル溜めへ戻るクランク室戻り油路が、差
し込み口と同じ側に設けられている場合には、船外機を
横倒しして保管する際に、クランク室戻り油路および差
し込み口の両者を上側とすることができる。したがっ
て、船外機を横倒しにしても、クランク室の潤滑オイル
はオイル溜めに円滑に戻り、潤滑オイルがクランク室か
ら燃焼室に流入することを極力防止することができると
ともに、差し込み口から潤滑オイルが漏れることも極力
防止できる。
路に形成されている場合には、差し込み口からオイル溜
めに向かうオイルゲージ用通路を、別途形成する必要が
なく、加工が容易となるとともに、コンパクトとするこ
とができる。
ある。
断面図である。
17のVIII断面図である。
17のIX断面図である。
-X断面図である。
ースの底面図である。
る。
ストパイプの底面図で、(a)がガイドエキゾーストの
図、(b)がエキゾーストパイプの図である。
プの平面図で、(a)が連結ケースの図、(b)がエキ
ゾーストパイプの図である。
る。
で、図4の要部拡大図である。
(クランク室戻り油路) 13 エンジン 67 キャブレター(スロットルボディー) 81 オイル溜め部(オイル溜め) 81a オイルドレーン 81c オイル溜めの底面 146 クランク室オイル戻り通路(クランク室戻り油
路) 147 オイルゲージ 149 差し込み口
Claims (5)
- 【請求項1】 エンジンの下方にオイル溜めを配置し、
このオイル溜めの潤滑オイルをエンジンに循環させて供
給している船外機において、 前記オイル溜めの潤滑オイルの量を計測するための棒状
のオイルゲージと、 このオイルゲージが差し込まれる差し込み口と、 オイル溜めの潤滑オイルを抜くためのオイルドレーンと
が設けられており、 このオイルドレーンは、オイル溜めの右側または左側の
一方の下端部に設けられ、 前記差し込み口は、オイル溜めの右側または左側の他方
の上方に設けられており、 かつ、平面図示において、差し込み口の軸線が、オイル
ドレーンに向かっていることを特徴とする船外機。 - 【請求項2】 前記オイル溜めの底面が、オイルドレー
ンに近づくにしたがって下側となるように傾斜している
ことを特徴とする請求項1記載の船外機。 - 【請求項3】 前記差し込み口の上方に、前記エンジン
への吸気量を調整するスロットルボディーが設けられて
いることを特徴とする請求項1または2記載の船外機。 - 【請求項4】 潤滑オイルが前記エンジンのクランク室
からオイル溜めへ戻るクランク室戻り油路が、差し込み
口と同じ側に設けられていることを特徴とする請求項
1,2または3記載の船外機。 - 【請求項5】 前記差し込み口が前記クランク室戻り油
路に形成されていることを特徴とする請求項1,2,3
または4記載の船外機。
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Cited By (1)
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-
1999
- 1999-02-01 JP JP02445599A patent/JP4107457B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002242642A (ja) * | 2001-02-14 | 2002-08-28 | Honda Motor Co Ltd | 4ストロークエンジン付き船外機 |
JP4532757B2 (ja) * | 2001-02-14 | 2010-08-25 | 本田技研工業株式会社 | 4ストロークエンジン付き船外機 |
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