JP2000218963A - 配達証ラベル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の配達証が平面的に並べ設けられた形態で
配送物に取り付けることができるとともに、その配達証
を必要時には配送物側から分離できるようにし、ノンイ
ンパクトプリンタにて情報出力が行なえる配達証ラベル
を用いて配送物の受け渡しを確実に行なう。 【解決手段】裏面側に粘着剤２と剥離紙３を有する貼着
基材５の表面側に複数の配達証６を並列して配し、前記
貼着基材５の表面側と配達証６の裏面側とを剥離可能に
接合した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は封筒などの配送物に
貼着して配送確認が行なえるようにした配達証ラベルに
関するものである。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】従来、物品の配送を行
なうに際しては配送業務を確実に行なえるようにするた
めに複数の帳票が分離可能に綴じ合わされた配送伝票が
使用されており、この配送伝票においては上位の帳票に
記載した配送先名や配送品名などの配送情報を記載する
ことで下位の帳票にもその配送情報が同時複写される構
造としている。また、昨今においては、電子写真方式の
ノンインパクトプリンタにおける印字処理性能の極めて
高い点が注目されるようになり、このような電子写真方
式のノンインパクトプリンタにて多量の伝票類に情報出
力する伝票類の発行システムが普及してきたことから、
配送物に係る伝票類の発行に際してもこの発行システム
が採用されている。そして、電子写真方式のノンインパ
クトプリンタでは従来のような形態での複写を取ること
ができないため、この発行システムに対応すべく、伝票
類も極力一枚で構成する傾向にある。しかし、配送伝票
などは同一の配送情報を有する複数枚の帳票類がまとま
っていることが望ましい。特に、配送行程中や受取人へ
の受け渡し時に、受け渡しの確実な確認を行なう場合、
配送物の送り出し部署で取り扱う配達証と受取人から受
領印を受ける配達証との複数の配達証が必要であって、
これら異なる段階で使用される配達証が配送物に対して
分離可能に取り付けられることが要望される。そこで、
本発明は上記事情に鑑み、複数の配達証が平面的に並べ
設けられた形態で配送物に取り付けることができるとと
もに、その配達証を必要時には配送物側から分離できる
ようにすることを課題とし、ノンインパクトプリンタに
て情報出力が行なえる配達証ラベルを用いて配送物の受
け渡しを確実に行なうことを目的とする。

【０００３】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を考慮
してなされたもので、裏面側に粘着剤と剥離紙を有する
貼着基材の表面側に複数の配達証を並列して配してな
り、前記貼着基材の表面側と配達証の裏面側とを剥離可
能に接合してなることを特徴とする配達証ラベルを提供
して、上記課題を解消するものである。

【０００４】

【発明の実施の形態】つぎに本発明を図１から図８に示
す実施の形態に基づいて詳細に説明する。図中１は配達
証ラベルで、該配達証ラベル１は封筒等の配送物の表面
に貼り付けることができるように粘着手段を裏面側に有
するラベル形態のものであって、図２に示されているよ
うに裏面側に塗付された粘着剤２を剥離紙３で剥離可能
に覆った貼着手段４を備える貼着基材５と、この貼着基
材５の表面側において重ねられて並設状態とした二枚の
配達証６とからなるものである。そして、図１に示すよ
うに前記配達証６それぞれは配送物に関する受取人名や
配送物名などの配送情報を記載するための配送情報記載
部７を表面に有しているとともに、この配達証ラベル自
体を特定する情報を機械読取できるものとしたバーコー
ド表示部８、さらには受け渡しの確認を受けるための確
認印部９が設けられている。このように並設されている
配達証６それぞれの表面に配送情報記載部７を設けてい
るため、配達証ラベル１としては片面側にその二つの配
達情報記載部７が位置することとなり、電子写真方式の
ノンインパクトプリンタにてそれぞれに同時に情報出力
できるようになる。勿論、従来のインパクトプリンタに
て情報出力することも可能である。

【０００５】貼着手段４を有するこの配達証ラベル１に
あっては、所要の配送情報が出力された後に剥離紙３を
取り除いて図３に示すように配送物である封筒の表面に
貼り付けるようにする。この二つの配達証６のみが設け
られている配達証ラベル１は窓あき封筒に貼着する形式
のものであり、例えば、一方の配達証６にあっては封筒
の送り出し部署で取り外して確認印を捺した後その配達
証６を管理するようにし、他方の配達証６にあっては封
筒を受取人に渡す際に取り外して受け取り確認の印を確
認印部９にもらうようにするものである。バーコード表
示部８も所定の時点で機械読み取りすればよく、入力情
報を電子的に管理できるようになる。このように上記二
枚の配達証６それぞれは配送業務の異なる時点で単独に
して取り外すものであることから、スリットまたはミシ
ン目からなる分離部１０を介して並設されており、配達
証６相互は分離可能としている。そして、配達証ラベル
１を配送物、即ち、封筒に貼着した時点では配達証６そ
れぞれが封筒側に一体的なものとなり、さらに、必要時
には取り外す必要があることから、この配達証６それぞ
れは上記貼着基材５に対して剥離可能に接合しているも
のである。図２ではこの配達証６と貼着基材５とが前述
のように剥離可能に構成されている一つの例を示してお
り、貼着基材５の表面に貼着したフィルム１１に対して
前記配達証６それぞれが擬似接着にて剥離可能に接合さ
れているものであり、この場合、前記フィルム１１と配
達証６との間で擬似接着の状態にして接合できるように
その配達証６の素材が選択されているものである。ま
た、この逆の構成として、配達証６の裏面側に前記フィ
ルムを配置し、フィルム製とした貼着基材の表面と配達
証側のフィルムの下面とが擬似接着される構成としても
よい。

【０００６】図４（イ）は配達証の重ね合わせの他の例
を示している。この実施の例では、上記配達証６の裏面
にフィルム１２が設けられているとともに、貼着基材５
の表面にもフィルム１３が設けられており、二枚の前記
フィルム１２、１３が擬似接着し、この擬似接着により
配達証６が剥離可能にして貼着基材５の表面に接合され
ているものである。なお、配達証６それぞれが相互に分
離できるようにするため、前記フィルム１２も分離部１
０で分離する。

【０００７】図４（ロ）は同じく配達証の重ね合わせの
他の例を示している。この例では配達証６の裏面と貼着
基材５の表面とのそれぞれに、所要の接着条件、例えば
加圧することで接合接着面間で剥離可能な接着力を呈す
るように調整された接着剤１４を設け、この接着剤１４
を介して配達証６を貼着基材５に対して剥離可能に接合
したものである。接着剤１４の接着力の調整方法として
は接着剤の素材を選択する他、接着剤塗布面に網点状の
印刷層を形成して接着力を調整する方法がああり、調整
方法自体は限定されない。

【０００８】図４（ハ）も配達証の重ね合わせの他の例
を示している。この例では配達証６の裏面に弱接着力の
粘着剤１５を塗布しており、この粘着剤１５を介して配
達証６それぞれを貼着基材５の表面に対して剥離可能に
接合したものである。

【０００９】図５、６は配達証ラベル１の他の例を示し
ている。この実施の例は窓の無い封筒などのように、上
記配達証６を二枚とも取り外すと配送情報を確認するこ
とができなくなる配送物に対して貼着するための配達証
ラベルである。この例の配達証ラベル１では図示されて
いるように、並設されている配達証６の内、一方の配達
証６に分離部１０を介して宛名ラベル１６が連接されて
おり、各配送情報記載部７を同一平面に並ぶようにして
この宛名ラベル１６と二枚の配達証６と並設されてい
る。そして、貼着基材５は宛名ラベル１６と二枚の配達
証６との並設形態に対応した大きさとされ、配達証６そ
れぞれは貼着基材５に粘着剤１５を介して剥離可能に貼
り合わされ、前記宛名ラベル１６が対応する部分にその
宛名ラベル１６が接着剤１７により接着されており、こ
の配達証ラベル１を貼着した配送物が受取人に渡された
後においても宛名ラベル１６によって配送情報が表示さ
れるようにしているものである。なお、図において符号
１８は配達証の剥ぎ取りを容易にするためのコーナーカ
ットを示しているが、このコーナーカットは必ずしも必
要のものではなく、他に剥ぎ取りを容易にするための手
段を配達証の各角部やその角部に対応する貼着基材側に
設けるようにしてもよい。また、上記実施の例では二枚
の配達証を有するものとしたが、本発明はこれに限定さ
れるものではない。

【００１０】さらに図７は宛名ラベル１６を有して上記
配達証６が貼着基材５に対して剥離可能に接合される他
の構成を示していて、上述したように印刷層の形成によ
り接着剤の接着力を調整した例を示していいる。図示す
るように、前記配達証６それぞれの裏面には接着剤１４
の塗布面に対して網点印刷１４ａを施して接着力を調整
するとともに、配達証６の捲り上げ側の一辺（側部の配
達証にあっては分離部側の一辺であり、中央に位置する
配達証にあっては宛名ラベル側の一辺）を除く三辺に沿
うようにして前記網点印刷を施さない未印刷部１４ｂを
点設状に配置しており、また、配達証６それぞれの裏面
が対応する貼着基材５の表面における接着剤１４の塗布
面に対しても網点印刷１４ｃを配達証対応領域に全面的
にして施して接着力を調整していて、網点印刷を施され
た接着剤相互を重ね合わせて接着条件である圧力を加え
ることで配達証６が貼着基材５の表面に剥離可能に貼り
合わされるようにしているものである。また、この例に
おける接着剤１４自体は重ね合わせ後に圧力を加えるこ
とで剥離困難な接着力を生じるものであり、前記宛名ラ
ベル１６の裏面と貼着基材５の宛名ラベルに対応する個
所には接着剤１４を施して印刷を設けないようにするこ
とで宛名ラベル１６が貼着基材５に剥離困難に接合する
ようにしている。そして、前述したように配達証６の裏
面側では網点印刷の未塗布部が三周辺に沿って設けて重
ね合わせ加圧後にその部分においては、網点印刷１４ａ
が重ね合わされている部分に比較して接着力が高まるよ
うになるため、意識的に配達証を捲り上げるようにしな
ければこの配達証が貼付基材からは分離しないようにな
り、不用意な取り扱いを行なっても配達証が剥がれ落ち
ないものとなっている。この図示の例では配達証６を捲
るときの指掛かりとなる個所を得るために、配達証６の
一隅に対応する貼着基材の対応個所にはベタ印刷の印刷
層１４ｄを形成しており、配達証６の一隅の網点印刷１
４ａが設けられている個所を重ねて圧力を加えても接着
が生じないようにしている。また、上記指掛かり部分を
得る構成として上記の例ではマージナルパンチ部を切断
除去する関係から配達証の一部を捲り易くなるようにし
ているが、図８に示すように、配達証６のマージナルパ
ンチ部１９と貼着基材５のマージナルパンチ部１９とを
残すような場合にあっては、この両者の間において、一
方を、接着剤が塗布された上に網点印刷１４ａが塗布さ
れた構成とし、他方を、接着剤が塗布された上に上述の
ベタ印刷の印刷層１４ｄが形成された構成として、重な
るマージナルパンチ部１９を非接着状態となるようにし
て、このマージナルパンチ部１９から配達証６を剥離さ
せるようにしてもよい。

【００１１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の配達証ラ
ベルによれば、裏面側に粘着剤と剥離紙を有する貼着基
材の表面側に複数の配達証を並列して配してなり、前記
貼着基材の表面側と配達証の裏面側とを剥離可能に接合
してなることを特徴とするものである。このように、配
達証を同一平面に並設した状態で配置しているため、印
字効率などに優れたノンインパクトプリンタによっても
情報出力できるものとなり、複数内の配達票を備えて効
率よく発行できる配達証ラベルとなる。また、配達証そ
れぞれが独立して貼着基材に分離可能に接合されている
ため、配送物に貼着したこの配達証ラベルから配送過程
の所要時にそれぞれを取り外して確認印などを受けるよ
うにすれば配達証を配送業務の管理に利用でき、配送業
務の管理がより簡単になるなど、実用性に優れた効果を
奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る配達証ラベルの一例の表面を示す
説明図である。

【図２】一例を断面で示す説明図である。

【図３】貼着状態を示す説明図である。

【図４】配達証と貼着基材との接合構成の他の例を示す
もので、（イ）は二枚のフィルムを用いた例を示す説明
図、（ロ）は接着力が調整された接着剤を用いた例を示
す説明図、（ハ）は粘着剤を用いた例を示す説明図であ
る。

【図５】他の実施の例の表面を示す説明図である。

【図６】他の例を断面で示す説明図である。

【図７】他の例における配達証の貼り合わせの他の例を
示すもので、（イ）は配達証の裏面側を示す説明図、
（ロ）は貼着基材の表面を示す説明図である。

【図８】指掛かりとなるマージナルパンチ部を示す説明
図である。

【符号の説明】

１…配達証ラベル ４…貼着手段 ５…貼着基材 ６…配達証 ７…配送情報記載部 ９…受領印部 １０…分離部 １６…宛名ラベル

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】裏面側に粘着剤と剥離紙を有する貼着基材
   の表面側に複数の配達証を並列して配してなり、前記貼
   着基材の表面側と配達証の裏面側とを剥離可能に接合し
   てなることを特徴とする配達証ラベル。