JP3853467B2 - 帳票 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、配送品の配送作業に際して用いられる配送伝票と配送品に貼着される熨斗紙からなる帳票に関し、更に詳しくは、配送伝票と配送品に貼着される熨斗紙に同時プリントが可能な帳票に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、配送品の配送作業は、お届け先や依頼主の住所や氏名および注文商品名等の配送伝票へのプリントと、粗品や内祝あるいは依頼主名等の配送品に貼着される熨斗紙へのプリントとは別々に行い、プリントした配送伝票と熨斗紙に記載された粗品や内祝あるいは依頼主名等とをマッチングさせて後に、配送品(注文商品)を確認して、配送品に熨斗紙を貼着すると共に前記配送品を包装後に配送伝票を貼付けるという方法で行われていた。
【0003】
そのために、配送伝票と熨斗紙が一通りプリントアウトされるのを待たなければ配送伝票と熨斗紙とのマッチング作業にかかれないという問題や、また、配送伝票と熨斗紙とを手作業によりマッチングさせなけらばならないという極めて手間のかかる煩雑な作業を必要とした。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、配送伝票と熨斗紙のプリントアウト時間のタイムラグをなくすと共に、配送伝票と熨斗紙をマッチングさせるという煩雑な作業をもなくす配送伝票と熨斗紙が一体となった同時プリント可能な帳票を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記のような問題点を解決すべく種々研究した結果、請求項1記載の発明の帳票は、紙と粘着剤層と離型紙からなる矩形状の積層体の表出した紙面に、熨斗の図柄が少なくとも一つ設けられた熨斗紙部と配送伝票が設けられた配送伝票部が形成され、前記熨斗紙部と前記配送伝票部がミシン目により切り取り可能に形成されていることを第1の特徴とするものである。このような構成とすることにより、配送品の配送作業に必要な配送伝票と熨斗紙とを同時にプリント出力することができるために配送作業時のマッチング作業が不要になると共に、配送伝票や熨斗紙が1帳票としてプリント出力されるためにタイムラグのない作業を行うことができ、作業の効率が高くなる。
【0006】
更に、請求項1記載の発明は、前記配送伝票部において、前記配送伝票部を形成する最上部紙片と前記積層体とが三周辺で接着されてなる一辺に開口部を有する袋状物が形成され、該袋状物内に、所定枚の配送票片を抜き取り可能に介在させた構成からなることを第2の特徴とするものである。このように構成することにより、従来から普及しているドットインパクトプリンターを用いることができる。
【0007】
更に、請求項1記載の発明は、前記抜き取り可能に介在された所定枚の配送票片の前記最上部紙片側の配送票片が他の配送票片よりも前記開口部から長く突出し、その突出した端部の所定箇所で前記積層体と接着していることを第3の特徴とするものである。このような構成とすることにより、プリンターで印字する際に前記開口部から突出した端部がプリンターヘッドに引っ掛かることがなくなり、作業性が向上すると共にこれによるプリンターヘッドの損傷をなくすことができる。
【0008】
また、請求項2記載の発明は、紙と粘着剤層と離型紙からなる矩形状の積層体の表出した紙面に、熨斗の図柄が少なくとも一つ設けられた熨斗紙部と配送伝票が設けられた配送伝票部が形成され、前記熨斗紙部と前記配送伝票部がミシン目により切り取り可能に形成されていることを第1の特徴とするものである。このような構成とすることにより、配送品の配送作業に必要な配送伝票と熨斗紙とを同時にプリント出力することができるために配送作業時のマッチング作業が不要になると共に、配送伝票や熨斗紙が1帳票としてプリント出力されるためにタイムラグのない作業を行うことができ、作業の効率が高くなる。
【0009】
更に、請求項2記載の発明は、前記配送伝票部において、前記配送伝票部を形成する最上部紙片と前記積層体とが三周辺で接着されてなる一辺に開口部を有する袋状物が形成され、該袋状物内に、所定枚の配送票片を抜き取り可能に介在させた構成からなることを第2の特徴とするものである。このように構成することにより、従来から普及しているドットインパクトプリンターを用いることができる。
【0010】
更に、請求項2記載の発明は、前記抜き取り可能に介在された所定枚の配送票片が前記開口部において、前記最上部紙片側から前記積層体側へ階段状に順に長く突出し、その突出した各端部の所定箇所で、より下方に位置する配送票片ないしは前記積層体と接着していることを第3の特徴とするものである。このような構成とすることにより、前項同様にプリンターで印字する際に前記開口部から突出した端部がプリンターヘッドに引っ掛かることがなくなり、作業性が向上すると共にこれによるプリンターヘッドの損傷をなくすことができる。
【0011】
また、請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の帳票において、前記最上部紙片が荷札票片からなると共に前記所定枚の配送票片が受領票片と着店控票片からなることを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
上記の本発明について、図面等を用いて以下に更に詳しく説明する。
まず、図1は本発明の帳票の第1の実施形態を示す概略的な平面図、図2は本発明の帳票の第1の実施形態のXーX線の断面図、図3は本発明の帳票の第1の実施形態のYーY線の断面図、図4は本発明の帳票の第2の実施形態を示す概略的な平面図、図5は本発明の帳票の第2の実施形態のZーZ線の断面図、図6は本発明の帳票の第3の実施形態のZーZ線の断面図、図7は本発明の帳票の製造時の状態を示す1実施例の斜視図である。図中の1,1’,1"は帳票、2は紙、3, 3’は感圧接着層、4は粘着剤層、5は荷札票片、6は受領票片、7は着店控票片、8は離型紙、9,9’は剥離界面、10は粘着剤未コート部、11,11’,11" は配送伝票部、12,13,14はスリット、15,16,16',16",17,18,24はミシン目、19はパート印刷層、20は熨斗紙部、25,25' ,26,27,28,29は接着部、30は固定情報、50はマージナル部、51は帳票移送孔、Aは積層体をそれぞれ示す。
【0013】
図1は本発明の帳票の第1の実施形態を示す概略的な平面図であり、帳票1は荷札票片5と受領票片6と着店控票片7とが同一紙片をスリット12,13 により区画形成された配送伝票部11の一端部と、同一紙片に少なくとも一つ熨斗の図柄が印刷により形成された熨斗紙部20の一端部とがミシン目15により切り取り可能に形成されているものである。また、前記熨斗紙部20においては、ミシン目16,16’,16" により大きさの異なる熨斗図柄が分離可能になっている。前記配送伝票部11の荷札票片5と受領票片6と着店控票片7とには各票片の表題,伝票番号,お問い合わせ番号,発送年月日記入欄,届け先記入欄, 依頼主記入欄, 届け先の地域コードを記入する着店コード記入欄, 品名と数量記入欄、前記伝票番号をバーコードで表示したバーコード表示、熨斗図柄等の固定情報30が、あらかじめ印刷されている。また、この帳票1は図1上の上下方向に折り兼切り用ミシン目17,18 を介して連続する状態(図示せず)に構成されている。
【0014】
図2は本発明の帳票の第1の実施形態のXーX線の断面図であって、帳票1は紙2と粘着剤層4と離型紙8からなる積層体Aの紙2の表出した紙面に、熨斗の図柄からなる固定情報が印刷により設けられた熨斗紙部20と荷札票片5が設けられた配送伝票部11がミシン目15により切り取り可能に形成され、前記配送伝票部11において荷札票片5は一方の面に固定情報30が印刷により形成され、他方の面全面に接着後に剥離可能ではあるが強固な接着力を有する感圧接着層3が形成され、前記荷札票片5の感圧接着層3と前記積層体Aの紙2の表出面とが感圧接着層3’を介して接着している。さらに前記配送伝票部11の前記積層体Aの粘着剤層4の一部に粘着剤未コート部10が形成されると共に前記離型紙8の前記粘着剤未コート部10に対向する位置にスリット14が形成され、配送品に配送伝票部11を貼り付ける際に離型紙8を剥がすきっかけ部を形成している。また、前記熨斗紙部20の前記積層体Aに大きさの異なる熨斗図柄を分離可能にするミシン目16が設けられている。
【0015】
図3は本発明の帳票の第1の実施形態のYーY線の断面図であって、配送伝票部11の各票片の一方の面に固定情報30が印刷により形成され、他方の面全面に接着後に剥離可能ではあるが強固な接着力を有する感圧接着層3が形成され、さらに受領票片6と着店控票片7の前記感圧接着層3上にパート印刷層19が形成されると共に前記受領票片6と着店控票片7のパート印刷層19上および荷札票片5の感圧接着層3と積層体Aの紙2の表出面とが感圧接着層3’を介して接着している。さらに配送伝票部11はスリット12,13 により荷札票片5と受領票片6と着店控票片7とに区画形成されている。
【0016】
配送伝票部11の配送伝票を使用する際において、受領票片6と着店控票片7は前記積層体Aの紙2から剥離されて用いられるが、その時の剥離界面9,9'が前記パート印刷層19と前記感圧接着層3’との間になり、前記パート印刷層19がその時の剥離強度を調節する役割を果たすものであり、当然のことであるが荷札票片5と前記積層体Aの紙2との接着力より弱くなるように、かつ、剥離という手段を加えない限りにおいては剥離しないように接着力が調節されている。
【0017】
図4は本発明の帳票の第2の実施形態を示す概略的な平面図、図5は本発明の帳票の第2の実施形態のZーZ線の断面図であって、帳票1’は紙2と粘着剤層4と離型紙8からなる積層体Aの紙2の表出した紙面に、熨斗の図柄からなる固定情報が印刷により設けられた熨斗紙部20と荷札票片5と受領票片6と着店控票片7が設けられた配送伝票部11’がミシン目15により切り取り可能に形成され、前記配送伝票部11’において荷札票片5は一方の面に固定情報30が印刷により形成され、他方の面と前記積層体Aの紙2の表出面とが三周辺に設けられた接着部27で接着されてなる一辺に開口部を有する袋状物が形成され、該袋状物内に、一端側が接着部28により綴じ合わされた、固定情報30が印刷された受領票片6と着店控票片7とを、前記受領票片6と前記着店控票片7の綴じ合わせ部側と反対側の他端部を袋状物の開口部より前記着店控票片7の方が前記受領票片6より長く表出するように前記積層体Aの前記紙2の表出面に接着層29にて綴じ合わせ、前記受領票片6と前記着店控票片7の前記接着部28,29近傍の前記袋状物の開口部側に前記接着部28に沿ってミシン目24が形成されると共に前記着店控票片7の他端部側の所定箇所が前記積層体Aの前記紙2の表出面に接着層26にて接着されている。また、前記熨斗紙部20の前記積層体Aに大きさの異なる熨斗図柄を分離可能にするミシン目16,16',16" が設けられている。さらに前記積層体Aの粘着剤層4の一部に粘着剤未コート部10が形成されると共に前記離型紙8の前記粘着剤未コート部10に対向する位置にスリット14が形成され、配送品に配送伝票部11’を貼り付ける際に離型紙8を剥がすきっかけ部を形成している。また、この帳票1’は図4上の上下方向に折り兼切り用ミシン目17,18 を介して連続する状態(図示せず)に構成されている。
【0018】
図6は本発明の帳票の第3の実施形態のZーZ線の断面図であって、帳票1"は帳票1'において、配送伝票部11' の受領票片6と着店控票片7とを、前記受領票片6と前記着店控票片7の綴じ合わせ部側と反対側の他端部を袋状物の開口部より前記着店控票片7の方が前記受領票片6より長く表出するように前記積層体Aの前記紙2の表出面に接着層29にて綴じ合わせ、前記受領票片6と前記着店控票片7の前記接着部28,29近傍の前記袋状物の開口部側に前記接着部28に沿ってミシン目24が形成されると共に前記着店控票片7の他端部側の所定箇所が前記積層体Aの前記紙2の表出面に接着層26にて接着されているところを、受領票片6と着店控票片7とを、前記受領票片6と前記着店控票片7の綴じ合わせ部側と反対側の他端部を袋状物の開口部より前記受領票片6の方が前記着店控票片7より長く表出するように前記積層体Aの前記紙2の表出面に接着層29にて綴じ合わせ、前記着店控票片7の他端部側の所定箇所が前記受領票片6と接着部25にて接着されていると共に前記受領票片6の他端部側の所定箇所が前記積層体Aの前記紙2の表出面に接着層25' にて接着されている配送伝票部11”からなる以外は帳票1'に同じであり、説明は省略する。
【0019】
図7は本発明の帳票の製造時の状態を示す1実施例の斜視図であり、帳票1’は帳票1’の両端側にマージナル部50が形成され、該マージナル部50に帳票移送孔51が設けられ、該帳票移送孔51がプリンターのトラクタピンに係合し、スムーズにフィードがおこなえると共に配送情報を連続的に機械印字できるようになっている。
【0020】
実施形態1〜3は、配送伝票部11,11’,11" を構成する配送票片が荷札票片5,受領票片6,着店控票片7の3枚から構成されているが、発店控票片等の他の配送票片を加えた4枚以上から構成されていても構わない。
【0021】
【発明の効果】
本発明は上記に詳述したように、従来、配送品の配送作業は、お届け先や依頼主の住所や氏名および注文商品名等の配送伝票へのプリントと、粗品や内祝あるいは依頼主名等の配送品に貼着される熨斗紙へのプリントとは別々に行い、プリントした配送伝票と熨斗紙に記載された粗品や内祝あるいは依頼主名等とをマッチングさせて後に、配送品(注文商品)を確認して、配送品に熨斗紙を貼着すると共に前記配送品を包装後に配送伝票を貼付けるという方法で行われていたために、配送伝票と熨斗紙が一通りプリントアウトされるのを待たなければ配送伝票と熨斗紙とのマッチング作業にかかれないという問題や、配送伝票と熨斗紙とをマッチングさせなけらばならないという極めて手間のかかる煩雑な作業を必要としていたが、配送伝票と熨斗紙を一体にすることにより、配送伝票と熨斗紙のプリントアウト時間のタイムラグをなくすと共に、配送伝票と熨斗紙をマッチングさせるという煩雑な作業をもなくすことができ、作業効率を極めて高めることができる帳票である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる帳票の第1の実施形態を示す概略的な平面図である。
【図2】本発明にかかる帳票の第1の実施形態のXーX線の断面図である。
【図3】本発明にかかる帳票の第1の実施形態のYーY線の断面図である。
【図4】本発明にかかる帳票の第2の実施形態を示す概略的な平面図である。
【図5】本発明にかかる帳票の第2の実施形態のZーZ線の断面図である。
【図6】本発明にかかる帳票の第3の実施形態のZーZ線の断面図である。
【図7】本発明にかかる帳票の製造時の状態を示す1実施例の斜視図である。
【符号の説明】
1,1’,1" 帳票
2 紙
3, 3’ 感圧接着層
4 粘着剤層
5 荷札票片
6 受領票片
7 着店控票片
8 離型紙
9,9’ 剥離界面
10 粘着剤未コート部
11,11’,11" 配送伝票部
12,13,14 スリット
15,16,16',16",17,18,24 ミシン目
19 パート印刷層
20 熨斗紙部
25,25' ,26,27,28,29 接着部
30 固定情報
50 マージナル部
51 帳票移送孔
A 積層体
Claims (3)
- 紙と粘着剤層と離型紙からなる矩形状の積層体の表出した紙面に、熨斗の図柄が少なくとも一つ設けられた熨斗紙部と配送伝票が設けられた配送伝票部が形成され、前記熨斗紙部と前記配送伝票部がミシン目により切り取り可能に形成されており、前記配送伝票部において、前記配送伝票部を形成する最上部紙片と前記積層体とが三周辺で接着されてなる一辺に開口部を有する袋状物が形成され、該袋状物内に、所定枚の配送票片を抜き取り可能に介在させており、該抜き取り可能に介在された所定枚の配送票片の前記最上部紙片側の配送票片が他の配送票片よりも前記開口部から長く突出し、その突出した端部の所定箇所で前記積層体と接着していることを特徴とする帳票。
- 紙と粘着剤層と離型紙からなる矩形状の積層体の表出した紙面に、熨斗の図柄が少なくとも一つ設けられた熨斗紙部と配送伝票が設けられた配送伝票部が形成され、前記熨斗紙部と前記配送伝票部がミシン目により切り取り可能に形成されており、前記配送伝票部において、前記配送伝票部を形成する最上部紙片と前記積層体とが三周辺で接着されてなる一辺に開口部を有する袋状物が形成され、該袋状物内に、所定枚の配送票片を抜き取り可能に介在させており、該抜き取り可能に介在された所定枚の配送票片が前記開口部において、前記最上部紙片側から前記積層体側へ階段状に順に長く突出し、その突出した各端部の所定箇所で、より下方に位置する配送票片ないしは前記積層体と接着していることを特徴とする帳票。
- 前記最上部紙片が荷札票片からなると共に前記所定枚の配送票片が受領票片と着店控票片からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の帳票。
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