JP3853462B2 - 帳票 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、配送品の配送作業に際して用いられる配送伝票と配送品の明細票等に関し、更に詳しくは、配送伝票と配送品の明細票等に同時プリントが可能な帳票に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、配送品の配送作業は、お届け先や依頼主の住所や氏名および注文商品名等の配送伝票へのプリントと、依頼主および注文商品名とそのお届け先等の明細票等へのプリントとを別々に行い、プリントした配送伝票と明細票等とをマッチングさせて後に、配送品（注文商品）を確認して、配送品に配送伝票を貼付けると共に明細票等を配送品に同封するという方法で行われていた。
【０００３】
そのために、配送伝票と明細票等が一通りプリントアウトされるのを待たなければ配送伝票と明細票等とのマッチング作業にかかれないという問題や、また、配送伝票と明細票等とを手作業によりマッチングさせなけらばならないという極めて手間のかかる煩雑な作業を必要とした。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、配送伝票と明細票等のプリントアウト時間のタイムラグをなくすと共に、配送伝票と明細票等をマッチングさせるという煩雑な作業をもなくす配送伝票と明細票等が一体となった同時プリント可能な帳票を提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記のような問題点を解決すべく種々研究した結果、請求項１記載の発明は基材の一方の面には感圧接着剤を介して紙片が設けられ、前記紙片には荷札票片と受領票片と着店控票片とが区画形成され、前記基材と、前記基材面の前記紙片が設けられ面と反対側の面に積層された粘着層と、離型紙と、からなる積層体に対して、前記受領票片と前記着店控票片とが、前記積層体から分離可能となるようにスリット が設けられてなる配送伝票と、前記配送伝票と連接され、配送品明細票と振込取扱票とからなる紙片であって、当該配送品明細票と振込取扱票とが形成されてなる紙片の固定情報が印刷されていない一端部と、前記配送伝票の離型紙の一端部とが接着部を介して連接され、かつ、前記接着部から見て固定情報が印刷されている側の近傍に縦ミシン目を形成することで、前記配送伝票と、前記配送品明細票と前記振込取扱票とからなる紙片とを、分離可能にしたことを特徴とするものである。
このように構成することにより、配送品の配送作業に必要な配送伝票の少なくとも所定枚数の配送票片と明細票と振込取扱票とを同時にプリント出力することができるために配送作業時のマッチング作業が不要になると共に、配送伝票や明細票や振込取扱票等が１帳票としてプリント出力されるためにタイムラグのない作業を行うことができ、作業の効率が高くなる。このように構成することにより、ノンインパクトプリンターを使用することができる。また、前記配送票片と前記明細票と前記振込取扱票とに感熱記録紙を用いれば、サーマルプリンターを用いることも可能となる。
【０００６】
また、請求項２記載の発明は、基材の一方の面には荷札票片が三周辺で接着され、未接着の一辺が前記荷札票片より突出すると共に前記未接着の一辺を開口部とする袋状物をなし、該袋状物内に、少なくとも受領票片と着店控票片とが抜き取り可能に設けられ、
前記基材と、前記基材面の前記荷札票片が設けられ面と反対側の面に積層された粘着層と、離型紙と、からなる積層体を具備する配送伝票と、前記配送伝票と連接され、配送品明細票と振込取扱票とからなる紙片であって、当該配送品明細票と振込取扱票とが形成されてなる紙片の一端部と、前記配送伝票の離型紙の一端部とを接着部を介して連接され、かつ、前記接着部から見て固定情報が印刷されている側の近傍に縦ミシン目を形成することで、前記配送伝票と、前記配送品明細票と前記振込取扱票とからなる紙片とを、分離可能にしたことを特徴とするものである。
このように構成することにより、従来から普及しているドットインパクトプリンターを用いることができる。
【０００８】
【発明の実施の形態】
上記の本発明について、図面等を用いて以下に更に詳しく説明する。まず、図１は本発明の帳票の第１の実施形態を示す概略的な平面図、図２は本発明の帳票の第１の実施形態のＸーＸ線の断面図、図３は本発明の帳票の第１の実施形態のＹーＹ線の断面図、図４は本発明の帳票の第２の実施形態のＸーＸ線の断面図、図５は本発明の帳票の第３の実施形態を示す概略的な平面図、図６は本発明の帳票の第３の実施形態のＺーＺ線の断面図、図７は本発明の帳票の第４の実施形態のＺーＺ線の断面図、図８は本発明の帳票の製造時の状態を示す１つの実施例の斜視図である。図中の１，１’は帳票、２は基材、３, ３’は感圧接着層、４は粘着層、５は荷札票片、６は受領票片、７は着店控票片、８は離型紙、９，９’は剥離層、10は粘着剤未コート部、11，11'は配送伝票、12,13,14はスリット、15,15',16,17,18,23,23',24 はミシン目、19はパート印刷層、20は明細票、21は振込取扱票、22は返信葉書が設けられた紙片、25，26，26', 27，28，29は接着部、30は固定情報、50はマージナル部、51は帳票移送孔、Ａは積層体をそれぞれ示す。
【０００９】
図１は本発明の帳票の第１の実施形態を示す概略的な平面図であり、帳票１は荷札票片５と受領票片６と着店控票片７とが同一紙片をスリット12,13 により区画形成された配送伝票11の一端部と、同一紙片に形成された明細票20と振込取扱票21の一端部とが接着部（図示せず）を介して連接され、前記配送伝票11と前記明細票20と前記振込取扱票21とがミシン目15，16により分離可能に形成されているものである。前記配送伝票11の荷札票片５と受領票片６と着店控票片７と前記明細票20と前記振込取扱票21には各票片の表題，伝票番号，お問い合わせ番号，発送年月日記入欄，届け先記入欄, 依頼主記入欄, 届け先の地域コードを記入する着店コード記入欄, 品名と数量記入欄、前記伝票番号をバーコードで表示したバーコード表示等の固定情報30が、あらかじめ印刷されている。また、この帳票１は図１上の上下方向に折り兼切り用ミシン目17,18 を介して連続する状態（図示せず）に構成されている。
【００１０】
図２は本発明の帳票の第１の実施形態のＸーＸ線の断面図であって、配送伝票11の荷札票片５と明細票20の各票片の一方の面に固定情報30が印刷により形成され、荷札票片５の他方の面全面に接着後に剥離可能ではあるが強固な接着力を有する感圧接着層３が形成され、前記荷札票片５の感圧接着層３と積層体Ａの基材２の片面とが感圧接着層３’を介して形成されている。前記積層体Ａは、前記基材２の他面に粘着層４を介して離型紙８が形成され、さらに前記離型紙８の一端部の裏面と、明細票20と振込取扱票21が形成された紙片の一端部の固定情報30印刷面とが強く接着する接着部25を介して連接し、前記接着部25近傍の明細票20と振込取扱票21が形成された紙片にミシン目15が形成されている。さらに前記積層体Ａの粘着層４の一部に粘着剤未コート部10が形成されると共に前記離型紙８の前記粘着剤未コート部10に対向する位置にスリット14が形成され、配送品に配送伝票11を貼り付ける際に離型紙８を剥がすきっかけ部を形成している。
【００１１】
図３は本発明の帳票の第１の実施形態のＹーＹ線の断面図であって、配送伝票11の各票片の一方の面に固定情報30が印刷により形成され、他方の面全面に接着後に剥離可能ではあるが強固な接着力を有する感圧接着層３が形成され、さらに受領票片６と着店控票片７の前記感圧接着層３上にパート印刷層19が形成されると共に前記受領票片６と着店控票片７のパート印刷層19上および荷札票片５の感圧接着層３と積層体Ａの基材２の片面とが感圧接着層３’を介して形成されている。さらに前記積層体Ａは、前記基材２の他面に粘着層４を介して離型紙８が形成されると共に配送伝票11はスリット12,13 により荷札票片５と受領票片６と着店控票片７とに区画形成されている。
【００１２】
配送伝票１を使用する際において、受領票片６と着店控票片７は前記積層体Ａの基材２から剥離されて用いられるが、その時の剥離界面が前記パート印刷層19と前記感圧接着層３’との間になり、前記パート印刷層19がその時の剥離強度を調節する役割を果たすものであり、当然のことであるが荷札票片５と前記積層体Ａの基材２との接着力より弱くなるように、かつ、剥離という手段を加えない限りにおいては剥離しないように接着力が調節されている。
【００１３】
図４は本発明の帳票の第２の実施形態のＸーＸ線の断面図であって、図２に示した配送伝票11の離型紙８の一端部の裏面と、アンケート等の返信葉書が設けられた紙片22の一端部とが接着部25を介して連接し、前記接着部25近傍の前記アンケート等の返信葉書が設けられた紙片22にミシン目15’が形成されると共に前記アンケート等の返信葉書が設けられた紙片22のミシン目15’近傍および前記ミシン目15’が設けられた端部と対向する他端部に設けられた接着部26，26' において、明細票20と振込取扱票21が形成された紙片の両端部であって固定情報30が印刷された面の反対面と接着し、前記接着部26' 近傍の前記接着部26側の前記明細票20と振込取扱票21が形成された紙片と前記アンケート等の返信葉書が設けられた紙片22の対向する位置にミシン目23，23' が形成されている。また、前記接着部26は剥離可能な程度の接着力を有する接着部であり、前記接着部26' は強い接着力を有する接着部である。
【００１４】
図５は本発明の帳票の第３の実施形態を示す概略的な平面図、図６は本発明の帳票の第３の実施形態のＺーＺ線の断面図であって、帳票１’は固定情報30が印刷された荷札票片５と積層体Ａの基材２の片面とが三周辺に設けられた接着部27で接着し、前記積層体Ａの未接着の一辺が前記荷札票片５より突出すると共に前記未接着の一辺に開口部を有する袋状物内に、一端側が接着部28により綴じ合わされた、固定情報30が印刷された受領票片６と着店控票片７とを、前記受領票片６と前記着店控票片７の綴じ合わせ部側と反対側の端部を袋状物の開口部より段差をつけて表出するように前記積層体Ａの基材２の片面に接着層29にて綴じ合わせ、前記受領票片６と前記着店控票片７の前記接着部28，29近傍の前記袋状物の開口部側に前記接着部28に沿ってミシン目24が形成されると共に前記積層体Ａの前記基材２の他面に粘着層４を介して離型紙８が形成された配送伝票11’の突出部の離型紙８の裏面と、同一紙片に固定情報30が印刷された明細票20と振込取扱票21の一端部の固定情報30印刷面とが強く接着する接着部25を介して連接し、前記接着部25近傍の明細票20と振込取扱票21が形成された紙片にミシン目15が形成されている。また、前記明細票20と前記振込取扱票21とがミシン目16により分離可能に形成されているものである。さらに前記積層体Ａの粘着層４の一部に粘着剤未コート部10が形成されると共に前記離型紙８の前記粘着剤未コート部10に対向する位置にスリット14が形成され、配送品に配送伝票11’を貼り付ける際に離型紙８を剥がすきっかけ部を形成している。また、この帳票１’は図５上の上下方向に折り兼切り用ミシン目17,18 を介して連続する状態（図示せず）に構成されている。
【００１５】
図７は本発明の帳票の第４の実施形態のＺーＺ線の断面図であって、配送伝票11を配送伝票11’に置き換えた以外は図４の構成と同じであり、説明は省略する。
【００１６】
図８は本発明の帳票の製造時の状態を示す１つの実施例の斜視図であり、帳票１’の両端側にマージナル部50が形成され、該マージナル部50に帳票移送孔51が設けられ、該帳票移送孔51がプリンターのトラクタピンに係合し、スムーズにフィードがおこなえると共に配送情報を連続的に機械印字できるようになっている。
【００１７】
実施形態１〜３は、配送伝票11，11’を構成する配送票片が荷札票片５，受領票片６，着店控票片７の３枚から構成されているが、発店控票片等の他の配送票片を加えた４枚以上から構成されていても構わない。
【００１８】
【発明の効果】
本発明は上記に詳述したように、従来、配送品の配送作業は、お届け先や依頼主の住所や氏名および注文商品名等の配送伝票へのプリントと、依頼主および注文商品名とそのお届け先等の明細票等へのプリントとを別々に行い、プリントした配送伝票と明細票等とをマッチングさせて後に、配送品（注文商品）を確認して、配送品に配送伝票を貼付けると共に明細票等を配送品に同封するという方法で行われていたために、配送伝票と明細票等が一通りプリントアウトされるのを待たなければ配送伝票と明細票等とのマッチング作業にかかれないという問題や、配送伝票と明細票等とをマッチングさせなけらばならないという極めて手間のかかる煩雑な作業を必要としていたが、配送伝票と明細票等を一体にすることにより、配送伝票と明細票等のプリントアウト時間のタイムラグをなくすと共に、配送伝票と明細票等をマッチングさせるという煩雑な作業をもなくすことができ、作業効率を極めて高めることができる帳票である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明にかかる帳票の第１の実施形態を示す概略的な平面図である。
【図２】本発明にかかる帳票の第１の実施形態のＸーＸ線の断面図である。
【図３】本発明にかかる帳票の第１の実施形態のＹーＹ線の断面図である。
【図４】本発明にかかる帳票の第２の実施形態のＸーＸ線の断面図である。
【図５】本発明にかかる帳票の第３の実施形態を示す概略的な平面図である。
【図６】本発明にかかる帳票の第３の実施形態のＺーＺ線の断面図である。
【図７】本発明にかかる帳票の第４の実施形態のＺーＺ線の断面図である。
【図８】本発明にかかる帳票の製造時の状態を示す１つの実施例の斜視図である。
【符号の説明】
１，１’ 帳票
２ 基材
３, ３’ 感圧接着層
４ 粘着層
５ 荷札票片
６ 受領票片
７ 着店控票片
８ 離型紙
９，９’ 剥離層
10 粘着剤未コート部
11，11’ 配送伝票
12,13,14 スリット
15,15',16,17,18,23,23',24 ミシン目
19 パート印刷層
20 明細票
21 振込取扱票
22 返信葉書が設けられた紙片
25，26，26’, 27，28，29 接着部
30 固定情報
50 マージナル部
51 帳票移送孔
Ａ 積層体
【発明の属する技術分野】
本発明は、配送品の配送作業に際して用いられる配送伝票と配送品の明細票等に関し、更に詳しくは、配送伝票と配送品の明細票等に同時プリントが可能な帳票に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、配送品の配送作業は、お届け先や依頼主の住所や氏名および注文商品名等の配送伝票へのプリントと、依頼主および注文商品名とそのお届け先等の明細票等へのプリントとを別々に行い、プリントした配送伝票と明細票等とをマッチングさせて後に、配送品（注文商品）を確認して、配送品に配送伝票を貼付けると共に明細票等を配送品に同封するという方法で行われていた。
【０００３】
そのために、配送伝票と明細票等が一通りプリントアウトされるのを待たなければ配送伝票と明細票等とのマッチング作業にかかれないという問題や、また、配送伝票と明細票等とを手作業によりマッチングさせなけらばならないという極めて手間のかかる煩雑な作業を必要とした。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、配送伝票と明細票等のプリントアウト時間のタイムラグをなくすと共に、配送伝票と明細票等をマッチングさせるという煩雑な作業をもなくす配送伝票と明細票等が一体となった同時プリント可能な帳票を提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記のような問題点を解決すべく種々研究した結果、請求項１記載の発明は基材の一方の面には感圧接着剤を介して紙片が設けられ、前記紙片には荷札票片と受領票片と着店控票片とが区画形成され、前記基材と、前記基材面の前記紙片が設けられ面と反対側の面に積層された粘着層と、離型紙と、からなる積層体に対して、前記受領票片と前記着店控票片とが、前記積層体から分離可能となるようにスリット が設けられてなる配送伝票と、前記配送伝票と連接され、配送品明細票と振込取扱票とからなる紙片であって、当該配送品明細票と振込取扱票とが形成されてなる紙片の固定情報が印刷されていない一端部と、前記配送伝票の離型紙の一端部とが接着部を介して連接され、かつ、前記接着部から見て固定情報が印刷されている側の近傍に縦ミシン目を形成することで、前記配送伝票と、前記配送品明細票と前記振込取扱票とからなる紙片とを、分離可能にしたことを特徴とするものである。
このように構成することにより、配送品の配送作業に必要な配送伝票の少なくとも所定枚数の配送票片と明細票と振込取扱票とを同時にプリント出力することができるために配送作業時のマッチング作業が不要になると共に、配送伝票や明細票や振込取扱票等が１帳票としてプリント出力されるためにタイムラグのない作業を行うことができ、作業の効率が高くなる。このように構成することにより、ノンインパクトプリンターを使用することができる。また、前記配送票片と前記明細票と前記振込取扱票とに感熱記録紙を用いれば、サーマルプリンターを用いることも可能となる。
【０００６】
また、請求項２記載の発明は、基材の一方の面には荷札票片が三周辺で接着され、未接着の一辺が前記荷札票片より突出すると共に前記未接着の一辺を開口部とする袋状物をなし、該袋状物内に、少なくとも受領票片と着店控票片とが抜き取り可能に設けられ、
前記基材と、前記基材面の前記荷札票片が設けられ面と反対側の面に積層された粘着層と、離型紙と、からなる積層体を具備する配送伝票と、前記配送伝票と連接され、配送品明細票と振込取扱票とからなる紙片であって、当該配送品明細票と振込取扱票とが形成されてなる紙片の一端部と、前記配送伝票の離型紙の一端部とを接着部を介して連接され、かつ、前記接着部から見て固定情報が印刷されている側の近傍に縦ミシン目を形成することで、前記配送伝票と、前記配送品明細票と前記振込取扱票とからなる紙片とを、分離可能にしたことを特徴とするものである。
このように構成することにより、従来から普及しているドットインパクトプリンターを用いることができる。
【０００８】
【発明の実施の形態】
上記の本発明について、図面等を用いて以下に更に詳しく説明する。まず、図１は本発明の帳票の第１の実施形態を示す概略的な平面図、図２は本発明の帳票の第１の実施形態のＸーＸ線の断面図、図３は本発明の帳票の第１の実施形態のＹーＹ線の断面図、図４は本発明の帳票の第２の実施形態のＸーＸ線の断面図、図５は本発明の帳票の第３の実施形態を示す概略的な平面図、図６は本発明の帳票の第３の実施形態のＺーＺ線の断面図、図７は本発明の帳票の第４の実施形態のＺーＺ線の断面図、図８は本発明の帳票の製造時の状態を示す１つの実施例の斜視図である。図中の１，１’は帳票、２は基材、３, ３’は感圧接着層、４は粘着層、５は荷札票片、６は受領票片、７は着店控票片、８は離型紙、９，９’は剥離層、10は粘着剤未コート部、11，11'は配送伝票、12,13,14はスリット、15,15',16,17,18,23,23',24 はミシン目、19はパート印刷層、20は明細票、21は振込取扱票、22は返信葉書が設けられた紙片、25，26，26', 27，28，29は接着部、30は固定情報、50はマージナル部、51は帳票移送孔、Ａは積層体をそれぞれ示す。
【０００９】
図１は本発明の帳票の第１の実施形態を示す概略的な平面図であり、帳票１は荷札票片５と受領票片６と着店控票片７とが同一紙片をスリット12,13 により区画形成された配送伝票11の一端部と、同一紙片に形成された明細票20と振込取扱票21の一端部とが接着部（図示せず）を介して連接され、前記配送伝票11と前記明細票20と前記振込取扱票21とがミシン目15，16により分離可能に形成されているものである。前記配送伝票11の荷札票片５と受領票片６と着店控票片７と前記明細票20と前記振込取扱票21には各票片の表題，伝票番号，お問い合わせ番号，発送年月日記入欄，届け先記入欄, 依頼主記入欄, 届け先の地域コードを記入する着店コード記入欄, 品名と数量記入欄、前記伝票番号をバーコードで表示したバーコード表示等の固定情報30が、あらかじめ印刷されている。また、この帳票１は図１上の上下方向に折り兼切り用ミシン目17,18 を介して連続する状態（図示せず）に構成されている。
【００１０】
図２は本発明の帳票の第１の実施形態のＸーＸ線の断面図であって、配送伝票11の荷札票片５と明細票20の各票片の一方の面に固定情報30が印刷により形成され、荷札票片５の他方の面全面に接着後に剥離可能ではあるが強固な接着力を有する感圧接着層３が形成され、前記荷札票片５の感圧接着層３と積層体Ａの基材２の片面とが感圧接着層３’を介して形成されている。前記積層体Ａは、前記基材２の他面に粘着層４を介して離型紙８が形成され、さらに前記離型紙８の一端部の裏面と、明細票20と振込取扱票21が形成された紙片の一端部の固定情報30印刷面とが強く接着する接着部25を介して連接し、前記接着部25近傍の明細票20と振込取扱票21が形成された紙片にミシン目15が形成されている。さらに前記積層体Ａの粘着層４の一部に粘着剤未コート部10が形成されると共に前記離型紙８の前記粘着剤未コート部10に対向する位置にスリット14が形成され、配送品に配送伝票11を貼り付ける際に離型紙８を剥がすきっかけ部を形成している。
【００１１】
図３は本発明の帳票の第１の実施形態のＹーＹ線の断面図であって、配送伝票11の各票片の一方の面に固定情報30が印刷により形成され、他方の面全面に接着後に剥離可能ではあるが強固な接着力を有する感圧接着層３が形成され、さらに受領票片６と着店控票片７の前記感圧接着層３上にパート印刷層19が形成されると共に前記受領票片６と着店控票片７のパート印刷層19上および荷札票片５の感圧接着層３と積層体Ａの基材２の片面とが感圧接着層３’を介して形成されている。さらに前記積層体Ａは、前記基材２の他面に粘着層４を介して離型紙８が形成されると共に配送伝票11はスリット12,13 により荷札票片５と受領票片６と着店控票片７とに区画形成されている。
【００１２】
配送伝票１を使用する際において、受領票片６と着店控票片７は前記積層体Ａの基材２から剥離されて用いられるが、その時の剥離界面が前記パート印刷層19と前記感圧接着層３’との間になり、前記パート印刷層19がその時の剥離強度を調節する役割を果たすものであり、当然のことであるが荷札票片５と前記積層体Ａの基材２との接着力より弱くなるように、かつ、剥離という手段を加えない限りにおいては剥離しないように接着力が調節されている。
【００１３】
図４は本発明の帳票の第２の実施形態のＸーＸ線の断面図であって、図２に示した配送伝票11の離型紙８の一端部の裏面と、アンケート等の返信葉書が設けられた紙片22の一端部とが接着部25を介して連接し、前記接着部25近傍の前記アンケート等の返信葉書が設けられた紙片22にミシン目15’が形成されると共に前記アンケート等の返信葉書が設けられた紙片22のミシン目15’近傍および前記ミシン目15’が設けられた端部と対向する他端部に設けられた接着部26，26' において、明細票20と振込取扱票21が形成された紙片の両端部であって固定情報30が印刷された面の反対面と接着し、前記接着部26' 近傍の前記接着部26側の前記明細票20と振込取扱票21が形成された紙片と前記アンケート等の返信葉書が設けられた紙片22の対向する位置にミシン目23，23' が形成されている。また、前記接着部26は剥離可能な程度の接着力を有する接着部であり、前記接着部26' は強い接着力を有する接着部である。
【００１４】
図５は本発明の帳票の第３の実施形態を示す概略的な平面図、図６は本発明の帳票の第３の実施形態のＺーＺ線の断面図であって、帳票１’は固定情報30が印刷された荷札票片５と積層体Ａの基材２の片面とが三周辺に設けられた接着部27で接着し、前記積層体Ａの未接着の一辺が前記荷札票片５より突出すると共に前記未接着の一辺に開口部を有する袋状物内に、一端側が接着部28により綴じ合わされた、固定情報30が印刷された受領票片６と着店控票片７とを、前記受領票片６と前記着店控票片７の綴じ合わせ部側と反対側の端部を袋状物の開口部より段差をつけて表出するように前記積層体Ａの基材２の片面に接着層29にて綴じ合わせ、前記受領票片６と前記着店控票片７の前記接着部28，29近傍の前記袋状物の開口部側に前記接着部28に沿ってミシン目24が形成されると共に前記積層体Ａの前記基材２の他面に粘着層４を介して離型紙８が形成された配送伝票11’の突出部の離型紙８の裏面と、同一紙片に固定情報30が印刷された明細票20と振込取扱票21の一端部の固定情報30印刷面とが強く接着する接着部25を介して連接し、前記接着部25近傍の明細票20と振込取扱票21が形成された紙片にミシン目15が形成されている。また、前記明細票20と前記振込取扱票21とがミシン目16により分離可能に形成されているものである。さらに前記積層体Ａの粘着層４の一部に粘着剤未コート部10が形成されると共に前記離型紙８の前記粘着剤未コート部10に対向する位置にスリット14が形成され、配送品に配送伝票11’を貼り付ける際に離型紙８を剥がすきっかけ部を形成している。また、この帳票１’は図５上の上下方向に折り兼切り用ミシン目17,18 を介して連続する状態（図示せず）に構成されている。
【００１５】
図７は本発明の帳票の第４の実施形態のＺーＺ線の断面図であって、配送伝票11を配送伝票11’に置き換えた以外は図４の構成と同じであり、説明は省略する。
【００１６】
図８は本発明の帳票の製造時の状態を示す１つの実施例の斜視図であり、帳票１’の両端側にマージナル部50が形成され、該マージナル部50に帳票移送孔51が設けられ、該帳票移送孔51がプリンターのトラクタピンに係合し、スムーズにフィードがおこなえると共に配送情報を連続的に機械印字できるようになっている。
【００１７】
実施形態１〜３は、配送伝票11，11’を構成する配送票片が荷札票片５，受領票片６，着店控票片７の３枚から構成されているが、発店控票片等の他の配送票片を加えた４枚以上から構成されていても構わない。
【００１８】
【発明の効果】
本発明は上記に詳述したように、従来、配送品の配送作業は、お届け先や依頼主の住所や氏名および注文商品名等の配送伝票へのプリントと、依頼主および注文商品名とそのお届け先等の明細票等へのプリントとを別々に行い、プリントした配送伝票と明細票等とをマッチングさせて後に、配送品（注文商品）を確認して、配送品に配送伝票を貼付けると共に明細票等を配送品に同封するという方法で行われていたために、配送伝票と明細票等が一通りプリントアウトされるのを待たなければ配送伝票と明細票等とのマッチング作業にかかれないという問題や、配送伝票と明細票等とをマッチングさせなけらばならないという極めて手間のかかる煩雑な作業を必要としていたが、配送伝票と明細票等を一体にすることにより、配送伝票と明細票等のプリントアウト時間のタイムラグをなくすと共に、配送伝票と明細票等をマッチングさせるという煩雑な作業をもなくすことができ、作業効率を極めて高めることができる帳票である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明にかかる帳票の第１の実施形態を示す概略的な平面図である。
【図２】本発明にかかる帳票の第１の実施形態のＸーＸ線の断面図である。
【図３】本発明にかかる帳票の第１の実施形態のＹーＹ線の断面図である。
【図４】本発明にかかる帳票の第２の実施形態のＸーＸ線の断面図である。
【図５】本発明にかかる帳票の第３の実施形態を示す概略的な平面図である。
【図６】本発明にかかる帳票の第３の実施形態のＺーＺ線の断面図である。
【図７】本発明にかかる帳票の第４の実施形態のＺーＺ線の断面図である。
【図８】本発明にかかる帳票の製造時の状態を示す１つの実施例の斜視図である。
【符号の説明】
１，１’ 帳票
２ 基材
３, ３’ 感圧接着層
４ 粘着層
５ 荷札票片
６ 受領票片
７ 着店控票片
８ 離型紙
９，９’ 剥離層
10 粘着剤未コート部
11，11’ 配送伝票
12,13,14 スリット
15,15',16,17,18,23,23',24 ミシン目
19 パート印刷層
20 明細票
21 振込取扱票
22 返信葉書が設けられた紙片
25，26，26’, 27，28，29 接着部
30 固定情報
50 マージナル部
51 帳票移送孔
Ａ 積層体
Claims (2)
- 基材の一方の面には感圧接着剤を介して紙片が設けられ、
前記紙片には荷札票片と受領票片と着店控票片とが区画形成され、
前記基材と、前記基材面の前記紙片が設けられ面と反対側の面に積層された粘着層と、離型紙と、からなる積層体に対して、前記受領票片と前記着店控票片とが、前記積層体から分離可能となるようにスリット が設けられてなる配送伝票と、
前記配送伝票と連接され、配送品明細票と振込取扱票とからなる紙片であって、
当該配送品明細票と振込取扱票とが形成されてなる紙片の一端部と、前記配送伝票の離型紙の一端部とが接着部を介して連接され、
かつ、前記接着部から見て固定情報が印刷されている側の近傍に縦ミシン目を形成することで、前記配送伝票と、前記配送品明細票と前記振込取扱票とからなる紙片とを、分離可能にしたことを特徴とする帳票。 - 基材の一方の面には荷札票片が三周辺で接着され、未接着の一辺が前記荷札票片より突出すると共に前記未接着の一辺を開口部とする袋状物をなし、
該袋状物内に、少なくとも受領票片と着店控票片とが抜き取り可能に設けられ、
前記基材と、前記基材面の前記荷札票片が設けられ面と反対側の面に積層された粘着層と、離型紙と、からなる積層体を具備する配送伝票と、
前記配送伝票と連接され、配送品明細票と振込取扱票とからなる紙片であって、当該配送品明細票と振込取扱票とが形成されてなる紙片の一端部と、
前記配送伝票の離型紙の一端部とを接着部を介して連接され、
かつ、前記接着部から見て固定情報が印刷されている側の近傍に縦ミシン目を形成することで、前記配送伝票と、前記配送品明細票と前記振込取扱票とからなる紙片とを、分離可能にしたことを特徴とする帳票。
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