JP2000218824A - インク容器およびそれを用いる印刷装置 - Google Patents

インク容器およびそれを用いる印刷装置

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JP2000218824A
JP2000218824A JP11296013A JP29601399A JP2000218824A JP 2000218824 A JP2000218824 A JP 2000218824A JP 11296013 A JP11296013 A JP 11296013A JP 29601399 A JP29601399 A JP 29601399A JP 2000218824 A JP2000218824 A JP 2000218824A
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Toshihisa Saruta
稔久 猿田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク収容体に搭載される記憶素子として安
価なものを用いても、インク残量などといったデータを
確実に書き換えることのできるインクジェット印刷装
置、およびそれに用いるインク収容体を提供すること。 【解決手段】 インクカートリッジ107K、107F
に搭載の記憶素子80のメモリセル81において、イン
クカートリッジ107K、107Fのインク残量が書き
換えられる第2の記憶領域については、読み出し専用デ
ータが記憶される第1の記憶領域よりも先にアクセスさ
れる領域に配置する。また、第2の記憶領域は第1およ
び第2インク残量記憶領域を有し、各インク残量記憶領
域は書込完了フラグを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタあるいはインクジェットプロッタなどとして用い
られる印刷装置(インクジェット印刷装置)、およびこ
のインクジェット印刷装置の本体に着脱されるインク容
器に関する。さらに詳しくは、インク容器にインク量情
報を記憶する際の処理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタやインクジェッ
トプロッタなどとして用いられるインクジェット印刷装
置は、インクを収容するインク容器(インクカートリッ
ジ)と、媒体に対する印刷を実行する印刷ヘッドを備え
る印刷装置本体とから概略構成されている。印刷ヘッド
は、インク容器から供給されるインクを印刷用紙等の媒
体に付着させることにより媒体に対する印刷を実現す
る。インク容器は、印刷装置本体に対して着脱可能に形
成されている。インク容器には、当初、所定量のインク
が収容されており、収容されているインクが空になる
と、インク容器は新たなものと交換される。そして、こ
の種のインクジェット印刷装置は、印刷処理中における
印刷の中断を避けるため、印刷ヘッドからのインクの吐
出量に基づいてインク容器内のインク残量を印刷装置本
体側で算出し、インク残量が少なくなったときにその旨
を報知するように構成されている。
【0003】また、インク容器内のインク種、インク量
等のインク情報を記憶するための記憶素子を備えるイン
ク容器も提案されている。インク容器がこれらのインク
情報を保有することにより、このインク容器が装着され
る印刷装置は、記憶されているインク情報を読み出し、
使用されているインクに適した印刷処理を実行すること
ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、インク
容器が読み出し専用の情報しか保有し得ない場合には、
インク容器の使用状態に関する情報、すなわちインク関
連情報等を考慮したより適切な印刷処理を実現すること
ができないという問題がある。また、インク容器に対し
てインク関連情報を書き込み得る場合にも、書き込み処
理の中断によって書き込みが不完全に終わる事態が考え
られるが、このような場合の対応については何ら考慮さ
れていない。
【0005】本発明の課題は、インク容器のコストを低
減しつつ、インク残量等のインク容器に関する情報を迅
速、確実に記憶することのできる、インク容器、そのイ
ンク容器を用いる印刷装置、インク容器に備えられる記
憶装置およびインク容器に関する情報をインク容器に書
き込む方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、印刷
装置に装着されるインク容器を提供する。この印刷容器
は、印刷用インクを収容するインク収容部と、印刷用イ
ンクを収容するインク収容部と、少なくとも前記インク
収容部内のインク量に関連する複数の情報を含む所定情
報を読み書き可能且つ不揮発的に記憶する記憶部とを備
えると共に、前記記憶部は前記インク量に関連する情報
を記憶する複数のインク量情報記憶領域と、前記各イン
ク量情報記憶領域に対する書き込みが完了すると書込完
了情報が記憶される書込完了情報記憶領域とを備えるこ
とを特徴とする。
【0007】このような構成を備えることにより、本発
明の第1の態様は、インク容器のコストを低減しつつ、
インク残量等のインク収容体に関する情報を迅速、確実
に記憶することができる。
【0008】本発明の第1の態様において、複数の前記
インク収容部を有し、その複数のインク収容部のそれぞ
れについて複数のインク量情報記憶領域および書込完了
情報記憶領域を有することができる。また、前記記憶部
は2つの前記インク量情報記憶領域を有し、前記書込完
了情報記憶領域はそれぞれ前記各インク量情報記憶領域
の書き込み終了位置に続いて配置され得る。また、前記
書込完了情報記憶領域は前記インク量情報記憶領域に対
する書き込みが完了すると所定値のフラグが書き込まれ
る領域であり、その所定値の初期値はそれぞれ異なる値
であっても良く、あるいは、その所定値の初期値はそれ
ぞれ同一値であっても良い。
【0009】本発明の第1の態様において、前記インク
量情報記憶領域は、それぞれ前記記憶部において前記印
刷装置によって最初に書き込みされる領域であっても良
い。また、前記記憶部はクロック信号に同期してシーケ
ンシャルにアクセスされる記憶部であっても良い。ま
た、前記インク量に関連する情報はインク残量であって
も良く、あるいは、前記インク容器に関する累積的なイ
ンク消費量であっても良い。
【0010】本発明の第2の態様は、印刷装置に装着さ
れると共に記憶素子を有するインク容器に所定情報を書
き込む方法を提供する。この方法は、生成されたインク
容器内のインク量に関連する情報を、前記記憶素子が有
する複数のインク量情報記憶領域に書き込み、各インク
量情報記憶領域に対する前記インク量関連情報の書き込
み完了時に前記記憶素子が有する書込完了記憶領域に書
込完了情報を書き込むことを特徴とする。
【0011】このような構成を備えることにより、本発
明の第2の態様は、インク容器のコストを低減しつつ、
インク残量等のインク収容体に関する情報を迅速、確実
に記憶することができる。
【0012】本発明の第2の態様はさらに、前記インク
量情報記憶領域に書き込まれたインク量関連情報および
前記フラグの値に基づいて、前記インク量情報記憶領域
に記憶されているインク量関連情報が正しく書き込まれ
たか否かを判断することができる。
【0013】本発明の第3の態様は、印刷装置に装着さ
れると共に記憶素子を有するインク容器に所定情報を書
き込む方法を提供する。この方法は、生成されたインク
容器内のインク量に関連する情報を、前記記憶素子が有
する第1インク量情報記憶領域に書き込み、その第1イ
ンク量情報記憶領域に対する書き込みが完了した際に前
記記憶素子が有する第1書込完了記憶領域に第1書込完
了情報を書き込み、前記第1書込完了情報記憶領域に対
する書き込みが完了した後、前記インク量に関連する情
報を前記記憶素子が有する第2インク量情報記憶領域に
書き込み、その第2インク量情報記憶領域に対する書き
込みが完了した際に前記記憶素子が有する第2書込完了
記憶領域に第2書込完了情報を書き込むことを特徴とす
る。
【0014】このような構成を備えることにより、本発
明の第3の態様は、インク容器のコストを低減しつつ、
インク残量等のインク収容体に関する情報を迅速、確実
に記憶することができる。
【0015】本発明の第3の態様はさらに、前記第1お
よび第2インク量情報記憶領域に書き込まれたインク量
関連情報および前記第1および第2書込完了情報に基づ
いて、前記インク量情報記憶領域に記憶されているイン
ク量関連情報が正しく書き込まれているか否かを判断す
ることができる。また、前記判断は、前記第1インク量
情報記憶領域に記憶されている第1インク量情報と前記
第2インク量情報記憶領域に記憶されている第2インク
量情報とが一致する場合には、前記第1インク量情報お
よび前記第2インク量情報が前記第1インク量情報記憶
領域および前記第2インク量情報記憶領域にそれぞれ正
しく書込まれたものと判断することができる。方法。
【0016】本発明の第3の態様において、前記第1書
込完了情報と前記第2書込完了情報とはそれぞれ所定値
を初期値として備え、前記判断は、前記第1インク量情
報記憶領域に記憶されている第1インク量情報と前記第
2インク量情報記憶領域に記憶されている第2インク量
情報とが一致しないと判断した場合、前記第1書込完了
情報と前記第2書込完了情報との組み合わせを判別し、
その所定値の組み合わせが前記第1インク量情報記憶領
域に対する書込み前における所定値の組み合わせと異な
る場合には、前記第1インク量情報が前記第1インク量
情報記憶領域に正しく書込まれたものと判断することが
できる。また、前記第1書込完了情報と前記第2書込完
了情報とはそれぞれ所定値を初期値として備え、前記判
断は、前記第1インク量情報記憶領域に記憶されている
第1インク量情報と前記第2インク量情報記憶領域に記
憶されている第2インク量情報とが一致しないと判断し
た場合、前記第1書込完了情報と前記第2書込完了情報
との組み合わせを判別し、その所定値の組み合わせが前
記第1インク量情報記憶領域に対する書込み前における
所定値の組み合わせと同一の場合には、前記第1書込完
了情報が前記第1インク量情報記憶領域に正しく書込ま
れなかったものと判断することができる。
【0017】本発明の第3の態様において、さらに、前
記第1インク量情報記憶領域に書き込まれた前記第1イ
ンク量情報を前記第2インク量情報記憶領域に書き込む
ことができる。また、前記第1書込完了情報と前記第2
書込完了情報はそれぞれフラグ形式で記憶されるもので
あっても良い。
【0018】本発明の第4の態様は、印刷装置に装着さ
れるインク容器に備えられる記憶装置を提供する。この
記憶装置は、少なくとも前記インク容器内のインク量に
関連する複数の情報を含む所定情報を読み書き可能且つ
不揮発的に記憶する記憶素子を備えると共に、その記憶
素子は、前記インク量に関連する情報を記憶する複数の
インク量情報記憶領域と、前記各インク量情報記憶領域
に対する書き込みが完了すると書込完了情報が記憶され
る書込完了情報記憶領域とを備えることを特徴とする。
【0019】このような構成を備えることにより、本発
明の第4の態様は、インク容器のコストを低減しつつ、
インク残量等のインク収容体に関する情報を迅速、確実
に記憶することができる。
【0020】本発明の第4の態様において、前記インク
容器は複数の前記インク収容部を有し、前記記憶装置は
その複数のインク収容部のそれぞれについて複数のイン
ク量情報記憶領域および書込完了情報記憶領域を有する
ことができる。また、2つの前記インク量情報記憶領域
を有し、前記書込完了情報記憶領域はそれぞれ前記各イ
ンク量情報記憶領域の書き込み終了位置に続いて配置さ
れ得る。また、前記書込完了情報記憶領域は前記インク
量情報記憶領域に対する書き込みが完了すると所定値の
フラグが書き込まれる領域であり、その所定値の初期値
はそれぞれ異なる値であっても良い。さらに、前記書込
完了情報記憶領域は前記インク量情報記憶領域に対する
書き込みが完了すると所定値のフラグが書き込まれる領
域であり、その所定値の初期値はそれぞれ同一値であっ
ても良い。
【0021】本発明の第4の態様において、前記インク
量情報記憶領域は、前記記憶素子において前記印刷装置
によって最初に書き込みされる領域であっても良い。ま
た、前記印刷装置から出力されるクロック信号に基づき
カウント値を出力するアドレスカウンタを備え、前記記
憶素子は出力された前記カウント値に基づいてシーケン
シャルにアクセスされてもよい。また、前記インク量に
関連する情報はインク残量であっても良く、あるいは、
前記インク容器に関する累積的なインク消費量であって
も良い。
【0022】本発明の第5の態様は、本発明の第1の態
様に係るインク容器が装着されて用いられる印刷装置を
提供する。この印刷装置は、前記インク容器に対して書
き込むべき情報であって前記インク容器内のインク量に
関連する情報を含む所定情報を記憶する記憶装置と、前
記記憶装置に記憶された前記所定情報のうち前記インク
量に関連する情報を、前記記憶素子が有する複数のイン
ク量情報記憶領域に書き込む書き込み手段と、各インク
量情報記憶領域に対する前記インク量関連情報の書き込
み完了時に前記記憶素子が有する書込完了記憶領域に書
込完了情報を書き込むインク容器に所定情報を書き込む
所定情報書込手段とを備えることを特徴とする。
【0023】このような構成を備えることにより、本発
明の第5の態様は、インク容器のコストを低減しつつ、
インク残量等のインク収容体に関する情報を迅速、確実
に記憶することができる。
【0024】本発明の第5の態様はさらに、前記インク
量情報記憶領域に書き込まれたインク量関連情報および
前記書込完了情報に基づいて、前記インク量情報記憶領
域に記憶されているインク量関連情報が正しく書き込ま
れたか否かを判断する判断手段を備えることができる。
【0025】本発明の第6の態様は、本発明の第1の態
様に係るインク容器が装着されて用いられる印刷装置を
提供する。この印刷装置は、前記インク容器に対して書
き込むべき情報であって前記インク容器内のインク量に
関連する情報を含む所定情報を記憶する記憶装置と、生
成された前記所定情報のうち前記インク量に関連する情
報を、前記記憶素子が有する第1インク量情報記憶領域
に書き込む第1書き込み手段と、その第1インク量情報
記憶領域に対する書き込みが完了した際に前記記憶素子
が有する第1書込完了記憶領域に第1書込完了情報を書
き込む第1書込完了情報書込手段と、その第1書込完了
情報書込手段による第1書込完了情報の書き込み後に、
前記インク量に関連する情報を前記記憶素子が有する第
2インク量情報記憶領域に書き込む第2書き込み手段
と、その第2インク量情報記憶領域に対する書き込みが
完了した際に前記記憶素子が有する第2書込完了記憶領
域に第2書込完了情報を書き込む第2書込完了情報書込
手段とを備えることを特徴とする。
【0026】このような構成を備えることにより、本発
明の第6の態様は、インク容器のコストを低減しつつ、
インク残量等のインク収容体に関する情報を迅速、確実
に記憶することができる。
【0027】本発明の第6の態様はさらに、前記第1お
よび第2インク量情報記憶領域に書き込まれたインク量
関連情報および前記第1および第2書込完了情報に基づ
いて、前記インク量情報記憶領域に記憶されているイン
ク量関連情報が正しく書き込まれているか否かを判断す
る判断手段を備えることができる。また、前記判断手段
は、前記第1インク量情報記憶領域に記憶されている第
1インク量情報と前記第2インク量情報記憶領域に記憶
されている第2インク量情報とが一致する場合には、前
記第1インク量情報および前記第2インク量情報が前記
第1インク量情報記憶領域および前記第2インク量情報
記憶領域にそれぞれ正しく書込まれたものと判断するこ
とができる。
【0028】本発明の第6の態様において、前記第1書
込完了情報と前記第2書込完了情報とはそれぞれ所定値
を初期値として備え、前記判断手段は、前記第1インク
量情報記憶領域に記憶されている第1インク量情報と前
記第2インク量情報記憶領域に記憶されている第2イン
ク量情報とが一致しないと判断した場合、前記第1書込
完了情報と前記第2書込完了情報との組み合わせを判別
し、その所定値の組み合わせが前記第1インク量情報記
憶領域に対する書込み前における所定値の組み合わせと
異なる場合には、前記第1インク量情報が前記第1イン
ク量情報記憶領域に正しく書込まれたものと判断するこ
とができる。また、前記第1書込完了情報と前記第2書
込完了情報とはそれぞれ所定値を初期値として備え、前
記判断手段は、前記第1インク量情報記憶領域に記憶さ
れている第1インク量情報と前記第2インク量情報記憶
領域に記憶されている第2インク量情報とが一致しない
と判断した場合、前記第1書込完了情報と前記第2書込
完了情報との組み合わせを判別し、その所定値の組み合
わせが前記第1インク量情報記憶領域に対する書込み前
における所定値の組み合わせと同一の場合には、前記第
1インク量情報が前記第1インク量情報記憶領域に正し
く書込まれなかったものと判断することができる。
【0029】本発明の第6の態様において、前記第1書
き込み手段および第2書き込み手段は、前記記憶部の中
で前記第1インク量情報記憶領域および第2インク量情
報記憶領域に対して最初に書き込みを行うことができ
る。また、前記第1書込完了情報と前記第2書込完了情
報はそれぞれフラグ形式で記憶され得る。
【0030】本発明の第7の態様は、記憶素子を有する
インク容器に所定情報を書き込むプログラムを記録した
コンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。この
記録媒体は、生成されたインク容器内のインク量に関連
する情報を、前記記憶素子が有する複数のインク量情報
記憶領域に書き込み、各インク量情報記憶領域に対する
前記インク量関連情報の書き込み完了時に前記記憶素子
が有する書込完了記憶領域に書込完了情報を書き込むイ
ンク容器に所定情報を書き込むことを備えるプログラム
を記録することを特徴とする。
【0031】このような構成を備えることにより、本発
明の第7の態様は、インク容器のコストを低減しつつ、
インク残量等のインク収容体に関する情報を迅速、確実
に記憶することができる。
【0032】本発明の第7の態様において、前記プログ
ラムはさらに、前記インク量情報記憶領域に書き込まれ
たインク量関連情報および前記フラグの値に基づいて、
前記インク量情報記憶領域に記憶されているインク量関
連情報が正しく書き込まれたか否かを判断することがで
きる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、いくつか
の好適な実施例に基づき本発明を説明する。なお、説明
にあたっては以下の目次に従うものとする。 [第1実施例] (インクジェット印刷装置の全体構成) (インクカートリッジおよびカートリッジ搭載部の構
成) (記憶素子80の構成) (インクジェットプリンタ1の動作) (第1実施例の効果) [第2実施例] (記憶素子800のデータ構造) (第2実施例の効果) [その他の実施例]
【0034】[第1実施例] (インクジェット印刷装置の全体構成)図1は、以下の
各実施例で用いられる本発明を適用したインクジェット
プリンタ(印刷装置)の構成を示す斜視図である。図1
において、本実施例のプリンタ1は、スキャナSCなど
とともにコンピュータPCに対して接続された状態で使
用される。コンピュータPCに、オペレーティングシス
テムや所定のプログラムがロードされ、実行されること
により、これらの装置全体が一体で印刷装置として機能
する。コンピュータPCでは、所定のオペレーティング
システム上でアプリケーションプログラムが動作し、ス
キャナSCから読み込んだ画像などに対して所定の処理
を行いつつCRTディスプレイMTに画像を表示する。
使用者は、ディスプレイMT上の画像をレタッチすると
いった処理を行なったのち、印刷を指示すると、オペレ
ーティングシステムに組み込まれたプリンタドライバが
起動し、画像データをプリンタ1に転送する。
【0035】プリンタドライバは、スキャナSCから入
力され、処理された原カラー画像データをプリンタ1が
使用する各色のデータに変換し、プリンタ1に出力す
る。詳細には、原カラー画像データは赤(R)、緑
(G)、青(B)の3色の色成分からなり、これを色変
換して、プリンタ1に出力する色データであるブラック
(K)、シアン(C)、ライトシアン(LC)、マゼン
ダ(M)、ライトマゼンダ(LM)、イエロー(Y)の
各色に変換する処理や、さらにこれをインクドットの有
無に置き換えるいわゆる二値化の処理などを行なう。こ
れらの画像処理は、周知のものなので、詳細な説明は省
略する。なお、こうした処理は後述するようにプリンタ
1側で行なうこともできる。
【0036】キャリッジ101は、タイミングベルト1
02を介してキャリッジ機構12のキャリッジモータ1
03に接続されており、ガイド部材104に案内されて
印刷用紙105(媒体)の紙幅方向に往復動する。イン
クジェットプリンタ1は、紙送りローラ106を用いた
紙送り機構11も有している。キャリッジ101には印
刷用紙105と対向する面、この図に示す例では下面に
インクジェット式の印刷ヘッド10が取り付けられてい
る。印刷ヘッド10は、キャリッジ101の上に保持さ
れているインクカートリッジ107K、107F(イン
ク容器)からインクの補給を受け、キャリッジ101の
移動に合わせて印刷用紙105にインク滴を吐出してド
ットを形成し、印刷用紙105に画像や文字を印刷す
る。
【0037】インクカートリッジ107Kのインク収容
室117Kには、黒(K)のインクが充填されている。
また、インクカートリッジ107Fには、複数のインク
収容室107C、107LC、107M、107LM、
107Yがそれぞれ独立して形成されている。これらの
インク収容室107C、107LC、107M、107
LM、107Yには、シアン(C)、ライトシアン(L
C)、マゼンダ(M)、ライトマゼンダ(LM)、イエ
ロー(Y)のインクがそれぞれ充填されている。したが
って、印刷ヘッド10には、各色のインクがインク収容
室107C、107LC、107M、107LM、10
7Yからそれぞれ供給される。これらの各インクはそれ
ぞれ印刷ヘッド10から各色のインク滴として吐出され
てカラー印刷が実現される。
【0038】インクジェットプリンタ1の非印刷領域
(非記憶領域)には、キャッピング装置108が配置さ
れ、印刷処理の休止中に印刷ヘッド10のノズル開口部
を封止する。このキャッピング装置108によって、印
刷処理の休止中における、インクの溶媒成分が揮発する
ことに起因するインク粘度の増大、あるいは、インク膜
の形成を抑制することができる。したがって、印刷処理
の休止中におけるノズルの目詰まりを防止することがで
きる。また、キャッピング装置108は、印刷処理実行
中に行われるフラッシング動作による印刷ヘッド10か
らのインク滴を受ける。キャッピング装置108の近傍
にはワイピング装置109が配置され、このワイピング
装置109は、印刷ヘッド10の表面をブレードなどで
ワイピングすることにより、印刷ヘッド10の表面に付
着したインク滓や紙粉を拭き取る。
【0039】図2は、本形態のインクジェットプリンタ
1の機能ブロック図である。図2において、インクジェ
ットプリンタ1は、プリンタ本体100(印刷装置本
体)がプリントコントローラ40とプリントエンジン5
とから構成されている。プリントコントローラ40は、
コンピュータからの多値階調情報を含む印刷データなど
を受信するインターフェース43と、多値階調情報を含
む印刷データなどの各種データの記憶を行うRAM44
と、各種データ処理を行うためのルーチンなどを記憶し
たROM45と、CPUなどからなる制御部46と、発
振回路47と、印刷ヘッド10への駆動信号COMを発
生させる駆動信号発生回路48と、この駆動信号発生回
路48と、ドットパターンデータに展開された印刷デー
タおよび駆動信号をプリントエンジン5に送信するなど
の機能を果たすパラレル入出力インターフェース49と
を備えている。
【0040】また、プリントコントローラ40にはパラ
レル入出力インターフェース49を介してパネルスイッ
チ92および電源91の制御線も接続されている。パネ
ルスイッチ92にて電源OFFが入力されると、プリン
トコントローラ40はパワーダウン命令(NMI)を電
源91に出力し、電源91は待機状態に入る。この待機
状態にて、電源91は、電力供給線(図示しない)を介
して待機電力をプリントコントローラ40に供給する。
すなわち、パネルスイッチ92を介して実行される通常
の電源OFF操作ではプリントコントローラ40に対す
る電力供給は完全には遮断されない。
【0041】さらに、プリントコントローラ40は電源
91から所定電力が供給されているか否かを監視してお
り、電源プラグがコンセントから抜かれた場合にもパワ
ーダウン命令(NMI)を発する。電源91にはプラグ
がコンセントから抜かれた後も所定時間(例えば、0.
3秒)にわたり電力供給を実現するために、補償電源装
置(例えば、キャパシタ)が備えられている。
【0042】さらに、プリントコントローラ40には、
キャリッジ101上(図1参照。)に搭載した黒用のイ
ンクカートリッジ107Kおよびカラー用のインクカー
トリッジ107Fに関する情報を記憶しておくEEPR
OM90も搭載され、詳しくは後述するが、このEEP
ROM90には、黒用のインクカートリッジ107Kお
よびカラー用のインクカートリッジ107Fにおけるイ
ンク量に関連する情報(インク残量またはインク消費
量)等の所定情報を記憶しておく。またさらに、プリン
トコントローラ40には、制御部46がアクセス(読み
出し/書き込み)を所望する記憶素子80(後述する)
のメモリセル81(後述する)のアドレスをクロック数
に変換するアドレスデコーダ95が備えられている。
【0043】インクジェットプリンタ1では、ノズル開
口部23から吐出されるインク滴重量とインク滴の吐出
回数とを乗じることによってインク吐出量を算出するこ
とができる。インク残量は、このインク吐出量と、印刷
ヘッド10の気泡混入による異常発生時等にキャッピン
グ装置108を印刷ヘッド10に圧接させてノズル開口
部を密閉し、キャッピング装置108に連通されたポン
プ機構(図示せず。)によりインクを吸引して復帰する
時に消費されるインク吸引量とに基づくインク消費量を
印刷動作開始前のインク残量から減じることによって算
出できる。このようなインク残量の算出は、EEPRO
M90に記憶されているデータなどを用いながら、予め
ROM45などに格納されているプログラムに基づい
て、制御部46が行う。
【0044】実施例のプリンタ1では、上述したよう
に、二値化済みのデータを受け取っているが、このデー
タの配列と実際の印刷ヘッド10のノズルの配列とは一
致していない。そこで、制御部46は、RAM44内を
受信バッファ44A,中間バッファ44B,出力バッフ
ァ44Cに分けて、ドットデータの配列の組み替え処理
を行なっている。なお、色変換や二値化の処理をプリン
タ1側で行なうという制御も可能である。こうした場合
には、プリンタ1は、コンピュータPCなどから送られ
た多値階調情報を含む印刷データを、インターフェース
43を介して印刷装置内部の受信バッファ44Aに保持
し、以下の処理を行なう。受信バッファ44Aに保持さ
れた印刷データは、コマンド解析が行われてから中間バ
ッファ44Bへ送られる。中間バッファ44B内では、
制御部46によって中間コードに変換された中間形式と
しての印刷データが保持され、各文字の印刷位置、修飾
の種類、大きさ、フォントのアドレスなどが付加される
処理が制御部46によって実行される。次に、制御部4
6は、中間バッファ44B内の印刷データを解析し、階
調データをデコード化した後の2値化されたドットパタ
ーンデータを出力バッファ44Cに展開し記憶させる。
【0045】いずれの場合でも、印刷ヘッド10の1ス
キャン分に相当するドットパターンデータが得られる
と、このドットパターンデータは、パラレル入出力イン
ターフェース49を介して印刷ヘッド10にシリアル転
送される。出力バッファ44Cから1スキャン分に相当
するドットパターンデータが出力されると、中間バッフ
ァ44Bの内容が消去されて、次の変換処理が行われ
る。
【0046】プリントエンジン5は、印刷ヘッド10
と、前記の紙送り機構11と、前記のキャリッジ機構1
2とを備えている。紙送り機構11は、印刷紙などの印
刷媒体を順次送り出して副走査を行うものであり、キャ
リッジ機構12は、印刷ヘッド10を主走査させるもの
である。
【0047】印刷ヘッド10は、生成されたドットパタ
ーンデータを印刷媒体上に形成すべく、所定のタイミン
グで各ノズル開口部23から印刷媒体上に向けてインク
滴を吐出させる。駆動信号発生回路48で生成された駆
動信号COMは、パラレル入出力インターフェース49
を介して印刷ヘッド10の素子駆動回路50に出力され
る。ここで、印刷ヘッド10には、ノズル開口部23に
連通する圧力発生室32および圧電振動子17(圧力発
生素子)がノズル開口部23の数だけ形成されており、
素子駆動回路50から所定の圧電振動子17に駆動信号
COMが与えられると、圧力発生室32が収縮し、ノズ
ル開口部23からインク滴が吐出される。
【0048】図3は、印刷ヘッドに形成したノズル開口
部のレイアウトを示す説明図である。印刷ヘッド10に
は、図3に示すように、黒(K)、シアン(C)、ライ
トシアン(LC)、マゼンダ(M)、ライトマゼンダ
(LM)、イエロー(Y)に対応するノズル開口部23
が各色毎に列を形成して並んでいる。
【0049】(インクカートリッジおよびカートリッジ
搭載部の構成)このように構成したインクジェットプリ
ンタ1において、インクカートリッジ107K、107
Fの基本的な構造は共通する。そこで、図4および図5
を参照して、黒用のインクカートリッジ107Kを例に
インクカートリッジの構造、およびこのカートリッジを
プリンタ本体に装着するための構造を説明する。
【0050】図4は、インクカートリッジおよびプリン
タ本体のカートリッジ装着部の概略構造を示す斜視図で
ある。図5は、このインクカートリッジの内部構造、キ
ャリッジ101上のカートリッジ装着部の内部構造、お
よびカートリッジ装着部にカートリッジを装着する様子
を示す断面図である。
【0051】図4において、インクカートリッジ107
Kは、内部にインクを収容するインク収容部117Kを
構成する合成樹脂製のカートリッジ本体171と、この
カートリッジ本体171の側枠部172に内蔵された記
憶素子80(記憶手段)とを備えている。この記憶素子
80は、インクカートリッジ107Kをプリンタ本体1
00のカートリッジ装着部18に装着したときに、プリ
ンタ本体100との間で各種のデータの授受を行う。こ
の記憶素子80は、インクカートリッジ107Kの側枠
部172に対して下側が開放状態にある凹部173に装
着されているので、複数の接続端子174のみが露出し
ている。あるいは、全体が露出されていても良い。
【0052】これに対して、カートリッジ装着部18に
は、インクカートリッジ107Kを装着する空間の底部
187に針181が上向きに配置されている。この針1
81の周りは、インクカートリッジ107Kに形成され
ているインク供給部175を受け入れる凹部183にな
っている。この凹部183の内壁には、カートリッジガ
イド182が3箇所に形成されている。カートリッジ装
着部18の内壁184には、コネクタ186が配置さ
れ、このコネクタ186には、カートリッジ装着部18
にインクカートリッジ107Kを装着したときに記憶素
子80の複数の接続端子174がそれぞれ電気的に接続
する複数の電極185が形成されている。
【0053】次に、カートリッジ装着部18に対してイ
ンクカートリッジ107Kを装着する手順を説明する。
まず、カートリッジ装着部18にインクカートリッジ1
07Kを配置する。カートリッジ装着部18の後壁部1
88には、支持軸191を介して固定レバー192が取
り付けられており、この固定レバー192をインクカー
トリッジ107Kに被さるように倒すと、インクカート
リッジ107Kが下方に押されてインク供給部175が
凹部183に嵌るとともに、針181がインク供給部1
75に突き刺さってインクの供給が可能になる。さら
に、固定レバー192を倒すと、固定レバー192の先
端に形成した係止部193がカートリッジ装着部18に
形成した係合具189に係合し、インクカートリッジ1
07Kが固定される。この状態で、インクカートリッジ
107Kの記憶素子80の複数の接続端子174と、カ
ートリッジ装着部18の複数の電極185とがそれぞれ
電気的に接続し、プリンタ本体100と記憶素子80の
間においてデータの授受が可能となる。
【0054】インクカートリッジ107Kの構造は、基
本的にはカラー用のインクカートリッジ107Fでも同
様であるため、その説明を省略する。ただし、カラー用
のインクカートリッジ107Fでは、5色分のインクが
各インク収容室に充填され、かつ、これらのインクはそ
れぞれ別々の経路を辿って印刷ヘッド10に供給される
必要がある。したがって、カラー用のインクカートリッ
ジ107Fでは、インク供給部175がインクの色数分
だけ形成されている。なお、インクカートリッジ107
Fでは、5色分のインクが収容されているが、そこに内
蔵されている記憶素子80は1つだけであり、この1つ
の記憶素子80に、インクカートリッジ107Fの情報
および各色のインクの情報が一括して記憶される。
【0055】(記憶素子80の構成)図6は、本形態の
インクジェットプリンタに用いたインクカートリッジ1
07K、107Fに内蔵の記憶素子80の構成を示すブ
ロック図である。図7は本形態のインクジェットプリン
タに用いた黒用のインクカートリッジ107Kに内蔵の
記憶素子のデータ配列を示す説明図である。
【0056】インクカートリッジ107K、107Fの
いずれにおいても、内部にはインクを収容しておくイン
ク収容部が形成されているとともに、記憶素子80が内
蔵され、この記憶素子80として、本形態では、図6に
ブロック図で示すように、シリアルアクセスされるメモ
リセル81と、このメモリセル81でのデータの読み書
きを制御するリード・ライト制御部82と、クロック信
号CLKに基づいてリード・ライト制御部82を介して
プリンタ本体100とメモリセル81との間でデータの
読み書きを行なう際のカウントアップを行なうアドレス
カウンタ83とを備えたEEPROMが用いられてい
る。
【0057】黒用のインクカートリッジ107Kに備え
られている記憶素子80のメモリセル81は、図7に示
すように、読み出し専用データを記憶する第1の記憶領
域750と、書き換え可能なデータを記憶する第2の記
憶領域760とを備えている。プリンタ本体100は、
第1の記憶領域750に格納されているデータに対して
は読み出しのみが可能であり、第2の記憶領域760に
格納されているデータに対しては読み出しおよび書き込
みの双方を実行し得る。第2の記憶領域760は、アク
セス時に第1の記憶領域750よりも先にアクセスされ
るアドレスに配置されている。すなわち、第2の記憶領
域760は、第1の記憶領域750よりも低いアドレス
に配置されている。ここで、低いアドレスとはアドレス
の先頭領域側のアドレスのことをいう。
【0058】ここで、第2の記憶領域760に記憶され
る書き換え可能データは、最初にアクセスされる順から
いえば、各記憶領域701、702に対してそれぞれ割
り当てられた第1の黒インク残量データおよび第2の黒
インク残量データである。黒インク残量データが2つの
記憶領域701、702に割り当てられているのは、2
つの記憶領域701、702に記憶されている黒インク
残量データを対比することにより、データが正規に書き
込み完了されたか否かを判断し、現在の黒インク残量デ
ータとして用いるデータを決定するためである。
【0059】これら2つの記憶領域、第1黒インク残量
記憶領域701、第2黒インク残量記憶領域702につ
いて図8を参照して更に説明する。図8は第1黒インク
残量記憶領域701および第2黒インク残量記憶領域7
02のデータ構造を模式的に示す説明図である。本実施
例においては、黒インク残量データは先ず第1黒インク
残量記憶領域701に対して書き込まれ、続いて第2黒
インク残量記憶領域に対して書き込まれる。また、各記
憶領域701、702の終端領域には、各記憶領域70
1、702に対する黒インク残量データの書き込みが正
常に完了したか否かを示す第1書込完了フラグ770お
よび第2書込完了フラグ771がそれぞれ備えられてい
る。これら書込完了フラグ770、771の初期値は相
互に反対の値に設定されており、例えば、第1書込完了
フラグの初期値は0であり、第2書込完了フラグの初期
値は1である。したがって、書込完了フラグ770、7
71が同一の値を示す場合には、第1黒インク残量記憶
領域に対する書込が完了していることを意味する。
【0060】これに対して、第1の記憶領域750に記
憶される読み出し専用データは、最初にアクセスされる
順からいえば、各記憶領域711〜720に対して割り
当てられたインクカートリッジ107Kの開封時期デー
タ(年)、インクカートリッジ107Kの開封時期デー
タ(月)、インクカートリッジ107Kのバージョンデ
ータ、顔料系あるいは染料系などといったインクの種類
データ、インクカートリッジ107Kの製造年データ、
インクカートリッジ107Kの製造月データ、インクカ
ートリッジ107Kの製造日データ、インクカートリッ
ジ107Kの製造ラインデータ、インクカートリッジ1
07Kのシリアルナンバーデータ、インクカートリッジ
107Kが新品であるかリサイクル品であるかを示すリ
サイクル有無データである。
【0061】カラー用のインクカートリッジ107Fに
備えられている記憶素子80のメモリセル81も、図9
に示すように、読み出し専用データを記憶する第1の記
憶領域650と、書き換え可能なデータを記憶する第2
の記憶領域660とを備えている。図9はカラー用のイ
ンクカートリッジ107Fに内蔵の記憶素子のデータ配
列を示す説明図である。プリンタ本体100は、第1の
記憶領域650に格納されているデータに対しては読み
出しのみが可能であり、第2の記憶領域660に格納さ
れているデータに対しては読み出しおよび書き込みの双
方を実行し得る。第2の記憶領域660は、アクセス時
に第1の記憶領域650よりも先にアクセスされるアド
レスに配置されている。すなわち、第2の記憶領域66
0は、第1の記憶領域650よりも低いアドレス(先頭
側アドレス)に配置されている。
【0062】ここで、第2の記憶領域660に記憶され
る書き換え可能データは、最初にアクセスされる順から
いえば、各記憶領域601〜610に対してそれぞれ割
り当てられた第1のシアンインク残量データ、第2のシ
アンインク残量データ、第1のマゼンダインク残量デー
タ、第2のマゼンダインク残量データ、第1のイエロー
インク残量データ、第2のイエローインク残量データ、
第1のライトシアンインク残量データ、第2のライトシ
アンインク残量データ、第1のライトマゼンダインク残
量データ、第2のライトマゼンダインク残量データであ
る。各色のインク残量データが2つの記憶領域に割り当
てられているのは、黒用のインクカートリッジ107K
と同様、2つの記憶領域である第1インク残量記憶領域
(601、603、605、607、609)、第2イ
ンク残量記憶領域(602、604、606、608、
610)に記憶されているカラー・インク残量データを
対比することにより、記憶領域に記憶されているデータ
が正規に書き込み完了されたか否かを判断し、現在のカ
ラー・インク残量データとして用いるデータを決定する
ためである。
【0063】これら2つの記憶領域、第1カラー・イン
ク残量記憶領域(601、603、605、607、6
09)、第2カラー・インク残量記憶領域(602、6
04、606、608、610)について、第1シアン
インク残量記憶領域601および第2シアンインク残量
記憶領域602を代表的に用いて図10と共に更に説明
する。図10は第1シアンインク残量記憶領域601お
よび第2シアンインク残量記憶領域602のデータ構造
を模式的に示す説明図である。本実施例においては、シ
アンインク残量データは先ず第1シアンインク残量記憶
領域601に対して書き込まれ、続いて第2シアンイン
ク残量記憶領域602に対して書き込まれる。また、各
記憶領域601、602の終端領域には、各記憶領域6
01、602に対するシアンインク残量データの書き込
みが正常に完了したか否かを示す第1書込完了フラグ6
70および第2書込完了フラグ671がそれぞれ備えら
れている。これら書込完了フラグ670、671の初期
値は相互に反対の値に設定されており、例えば、第1書
込完了フラグの初期値は0であり、第2書込完了フラグ
の初期値は1である。したがって、書込完了フラグ67
0、671が同一の値を示す場合には、第1シアンイン
ク残量記憶領域601に対する書込が完了していること
を意味する。
【0064】これに対して、第1の記憶領域650に記
憶される読み出し専用データは、黒用のインクカートリ
ッジ107Kと同様、最初にアクセスされる順からいえ
ば、各記憶領域611〜620に対して割り当てられた
インクカートリッジ107Fの開封時期データ(年)、
インクカートリッジ107Fの開封時期データ(月)、
インクカートリッジ107Fのバージョンデータ、イン
クの種類データ、製造年データ、製造月データ、製造日
データ、製造ラインデータ、シリアルナンバーデータ、
リサイクル有無データである。これらのデータは、色に
かかわらず共通であるため、各色間で共通のデータとし
て1種類のみ記憶されている。
【0065】これらのデータはいずれも、インクカート
リッジ107K、107Fがプリンタ本体100に装着
された後、プリンタ本体100の電源がオンされたとき
に、プリンタ本体100側によって読み出されて、プリ
ンタ本体100に内蔵のEEPROM90に記憶され
る。EEPROM90の内部データ配列について図11
を参照して説明する。図11はプリンタ本体に内蔵のE
EPROMのデータ配列を示す説明図である。図11に
示すように、このEEPROM90の記憶領域801〜
835には、黒用のインクカートリッジ107Kおよび
カラー用のインクカートリッジ107Fのインク残量な
ど、各記憶素子80に記憶されるすべてのデータを記憶
できるようになっている。
【0066】(インクジェットプリンタ1の動作)次に
図12〜図15を参照して電源オンから電源オフまでに
本実施例に係るインクジェットプリンタ1が実行する基
本動作について説明する。図12は電源投入時に実行さ
れる処理を示すフローチャートである。図13はインク
残量を算出するために実行される処理を示すフローチャ
ートである。図14は本形態のインクジェットプリンタ
1において電源オフまでに実行される処理を示すフロー
チャートである。図15(A)、(B)はそれぞれ、本
形態のインクジェットプリンタ1において、プリンタ本
体からインクカートリッジ107K、107Fに内蔵の
記憶素子80にインク残量を書き込む際の処理を示すフ
ローチャート、およびこの処理を行う際のタイミングチ
ャートである。
【0067】図12を参考にして電源投入後に制御部4
6によって実行される処理ルーチンについて説明する。
インクジェットプリンタ1の電源がオンされると、制御
部46はインクカートリッジ107K、107Fの交換
が行われたか否かを判断する(ステップS30)。この
判断は、例えば、EEPROM90がインクカートリッ
ジ交換フラグを有する場合にはそのフラグを参照するこ
とにより、あるいは、各インクカートリッジ107K、
107Fの有する製造時分データおよび製造シリアル等
に基づいてインクカートリッジ107K、107Fが交
換されたか否かを判断することにより実行され得る。イ
ンクカートリッジ107K、107Fの交換がなく、単
に電源がオンされた場合には(ステップS30:N
o)、インクカートリッジ107K、107Fの各記憶
素子80から記憶されているデータを読み出す(ステッ
プS31)。ここで、本実施例ではインク残量に関する
データを2つの領域に記憶する構成を備えており、イン
ク残量に関するデータの読み出しに際しては、後述する
判定処理によって読み出すべきデータが決定される。
【0068】これに対して、インクカートリッジ107
K、107Fが交換されていると判断した場合には(ス
テップS30:Yes)、制御部46は取付回数を1つ
インクリメントしインクカートリッジ107K、107
Fの各記憶素子80に書き込む(ステップS32)。そ
して、制御部46は、インクカートリッジ107K、1
07Fの各記憶素子80から記憶されているデータを読
み出す(ステップS31)。続いて、制御部46は読み
出した各データをEEPROM90の所定のアドレスに
それぞれ書き込む(ステップS33)。制御部46は、
EEPROM90に記憶されたデータに基づいて、装着
されたインクカートリッジ107K、107Fがインク
ジェットプリンタ1に適合するか否かを判定する(ステ
ップS34)。適合する場合には(ステップS34:Y
es)、印刷処理が許可され(ステップS35)印刷準
備が完了する(本処理ルーチン終了)。一方、適合しな
い場合には(ステップS34:No)、印刷処理が許可
されず、印刷処理ができない旨パネルスイッチ92上、
あるいは、ディスプレイ上に表示される(ステップS3
6)。
【0069】インクジェットプリンタ1は所定の印刷動
作を行う。この際に、制御部46は、インク残量を算出
する処理を実行する。かかる処理について図13を参照
して説明する。印刷処理が開始されるとインク残量算出
処理ルーチンが開始される。制御部46は印刷処理が実
行中であるか否かを判断する(ステップS40)。印刷
処理実行中の場合には、印刷処理が完了するまで待機す
る(ステップS40:Yes)。一方、印刷処理実行中
でない場合には(ステップS40:No)、印刷処理に
関連して消費されたインク消費量を算出する(ステップ
S41)。このインク消費量の算出は、例えば、インク
滴重量とインク滴の吐出回数とを乗じることによって、
各色毎のインク吐出量を算出し、算出されたインク吐出
量と、前記の吸引動作により消費されたインク吸引量と
を加算することによって実行される。続いて、制御部4
6は、EEPROM90に記憶されていたインク残量デ
ータを読み出す(ステップS42)。制御部46は読み
出したインク残量から算出したインク消費量を減算する
ことで最新のインク残量を算出する(ステップS4
3)。制御部46は、算出した最新のインク残量をイン
ク残量データとして、EEPROM90に書き込み(ス
テップS44)、本処理ルーチンは終了する。
【0070】ここで、新たに算出したインク残量は、イ
ンクジェットプリンタ1のパネルスイッチ92において
電源スイッチOFFの操作が行なわれた後にインクカー
トリッジ107K、107Fの各記憶素子80に書き込
まれる。
【0071】すなわち、図14に示すように、インクジ
ェットプリンタ1のパネルスイッチ92において電源ス
イッチがOFFされると、まず、ステップST11にお
いてインクジェットプリンタ1が待機中か否かが判断さ
れる(ステップST11)。待機中でない場合には(ス
テップST11:NO)、進行中のシーケンスを終了さ
せて(ステップST12)、ステップST11に戻る。
これに対して、インクジェットプリンタ1が待機中の場
合には(ステップST11:YES)、印刷ヘッド10
にキャッピングを行なった後(ステップST13)、印
刷ヘッド10の駆動条件、例えば、駆動信号の電圧、各
色間の補正を行うカラーID等を記憶する情報内容を記
憶させる(ステップST14)。続いて、タイマー値を
記憶させ(ステップST15)、コントロールパネルの
内容、例えば、双方向印刷時の調整値等を記憶させる
(ステップST16)。次に、EEPROM90に記憶
されているインク残量をインクカートリッジ107K、
107Fの各記憶素子80の各第2の記憶領域660、
760に記憶させる(ステップST17)。
【0072】ここで、本実施例では、インク残量を各第
2の記憶領域660、760に記憶させる(書き込む)
にあたって、各インクに対して割り当てられている2つ
の記憶領域に対して同一のインク残量情報が二重に記憶
される。例えば、図8に示す黒色インクカートリッジ1
07Kの記憶素子80では、第1黒インク残量記憶領域
701に対して先ず黒インク残量データが書き込まれ、
第1黒インク残量記憶領域701に対する書き込みが完
了すると書込完了フラグ770を反転させ、続いて第2
黒インク残量記憶領域702に黒インク残量データが書
き込まれる。第2黒インク残量記憶領域702に対する
書き込みか完了すると書込完了フラグ771を反転させ
る。このようにインク残量情報の書き込みを行うことに
より、後述する判定処理によっていずれの記憶領域に対
する書き込みが完了したか否かを判定することができ
る。最後に、電源供給をオフにする(ステップST1
8)。
【0073】このような電源オフのための処理のうち、
インクカートリッジ107K、107Fの記憶素子80
に対するインク残量の書き込みを行う処理を、図6およ
び図15(A)、(B)を参照して詳述する。図15
(A)はプリンタ本体からインクカートリッジに内蔵の
記憶素子にインク残量を書き込む際の処理を示すフロー
チャートである。図15(B)はこの処理を行う際のタ
イミングチャートである。
【0074】図6および図15(A)、(B)に示すよ
うに、まず、記憶素子80をイネーブル状態にするため
のイネーブル信号CSを送って記憶素子80の選択を行
う(ステップST21)。次に、書き込むデータを予め
設定しておいたアドレスに割り当てるため、クロック信
号CLKによって記憶素子80内のアドレスカウンタ8
3をカウントアップしておく(ステップST22)。こ
のようにして所定の書き込みアドレスまでカウントアッ
プさせた後、リード・ライト制御部83の端子を切り換
え、書き込み状態にする。そして、クロック信号CLK
に同期してリード/ライト信号W/Rバー(アクティブ
・ローを意味する。)が出力されると、プリンタ本体1
00は、インク残量データDATAをデータ端子に出力
し、インクカートリッジ107K、107Fの記憶素子
80への書き込みを行なう(ステップST23)。な
お、図15(B)では5つ目のクロック信号CLKに同
期して書き込みが実行されているが、これは一般的な書
き込みを説明するものであり、本実施例では1つ目のク
ロック信号CLKに同期してインク残量の書き込みが実
行される。
【0075】(記憶素子80に記憶されたデータの読み
出し処理)続いて、第1黒インク残量記憶領域701に
記憶されている黒インク残量データAと第2黒インク残
量記憶領域702に記憶されている黒インク残量データ
Bのいずれのインク残量データを現在インク残量データ
として用いるかを決定する処理について図8および図1
6を参照して説明する。図16は黒インク残量データ決
定処理を実現するためのフローチャートである。
【0076】本ルーチンが開始すると、第1黒インク残
量記憶領域701に記憶されている黒インク残量データ
Aと第2黒インク残量記憶領域702に記憶されている
黒インク残量データBとが一致するか否かを判定する
(ステップS100)。図8(A)に示すように黒イン
ク残量データAと黒インク残量データBとが一致する場
合には(ステップS100:Yes)、第1黒インク残
量記憶領域701および第2黒インク残量記憶領域70
2に対する書込がそれぞれ正常に完了していることを意
味するので、黒インク残量データAを現在インク量デー
タとして用いる(ステップS110)。このとき、第1
書込完了フラグAおよび第2書込完了フラグBは相互に
異なる値を取っている。
【0077】図8(B)、(C)に示すように黒インク
残量データAと黒インク残量データBとが一致しない場
合には(ステップS100:No)、第1書込完了フラ
グAと第2書込完了フラグBとが一致するか否かを判定
する(ステップS120)。判定の結果、図8(B)に
示すように第1書込完了フラグAと第2書込完了フラグ
Bとが同一の値を有する場合には(ステップS120:
Yes)、第1黒インク残量記憶領域701に対する書
込が正常に完了していることを意味するので、黒インク
残量データAを現在インク量データとして用いる(ステ
ップS110)。また、第1黒インク残量記憶領域70
1に記憶されている黒インク残量データAを第2黒イン
ク残量記憶領域702に書き込む。これに対して、図8
(C)に示すように第1書込完了フラグAと第2書込完
了フラグBとが同一の値を有しない場合には(ステップ
S120:No)、第1黒インク残量記憶領域701に
対する書込が正常に完了していないことを意味するの
で、黒インク残量データBを現在インク量データとして
用いる(ステップS130)。また、第2黒インク残量
記憶領域702に記憶されている黒インク残量データB
を第1黒インク残量記憶領域701に書き込む。
【0078】なお、この例では第1および第2書込完了
フラグの初期値として反転値である場合を用いて説明し
たが、これらフラグの初期値は同一値であってもかまわ
ない。かかる場合には、上記ステップS100における
判断時の第1および第2書込完了フラグA、Bは同一値
を取り、また上記ステップS120における判断以降の
処理が逆の処理となる。
【0079】続いて、第1カラー・インク残量記憶領域
(601、603、605、607、609)に記憶さ
れているカラー・インク残量データAと第2カラー・イ
ンク残量記憶領域(602、604、606、608、
610)に記憶されているカラー・インク残量データB
のいずれのインク残量データを現在インク残量データと
して用いるかを決定する処理について図10、図17お
よび図18を参照してさらに説明する。図17はカラー
・インク残量データ決定処理を実現するためのフローチ
ャートである。図18は図17における各インク残量デ
ータ判定処理の中で、代表的にシアンインク残量データ
判定処理を詳細に示すフローチャートである。
【0080】図17に示すルーチンが開始すると、制御
部46は先ずシアンインク残量データ判定処理(ステッ
プS200)を実行する。このシアンインク残量データ
判定処理は図13に示すフローチャートに従って実行さ
れる。シアンインク残量データ判定処理が実行される
と、先ず第1シアンインク残量記憶領域601に記憶さ
れているシアンインク残量データAと第2シアンインク
残量記憶領域602に記憶されているシアンインク残量
データBとが一致するか否かを判定する(ステップS2
010)。図10(A)に示すようにシアンインク残量
データAとシアンインク残量データBとが一致する場合
には(ステップS2010:Yes)、シアンインク残
量データAは正常であると判断し、シアンインク残量デ
ータAをシアンインク残量データとして用いる(ステッ
プS2020)。このとき、第1書込完了フラグAおよ
び第2書込完了フラグBは相互に異なる値を取ってい
る。その後、本ルーチンは終了する。
【0081】一方、図10(B)、(C)に示すように
第1シアンインク残量記憶領域601に記憶されている
シアンインク残量データAと第2シアンインク残量記憶
領域602に記憶されているシアンインク残量データB
とが一致しない場合には(ステップS2010:N
o)、第1書込完了フラグAと第2書込完了フラグBと
が一致するか否かを判定する(ステップS2030)。
判定の結果、図10(B)に示すように第1書込完了フ
ラグAと第2書込完了フラグBとが同一の値を有する場
合には(ステップS2030:Yes)、第1シアンイ
ンク残量記憶領域601に対する書込が正常に完了して
いることを意味するので、シアンインク残量データAを
インク量データとして用いる(ステップS2020)。
また、第1シアンインク残量記憶領域601に記憶され
ているシアンインク残量データAを第2シアンインク残
量記憶領域602に書き込む。これに対して、図10
(C)に示すように第1書込完了フラグAと第2書込完
了フラグBとが同一の値を有しない場合には(ステップ
S2030:No)、第1シアンインク残量記憶領域6
01に対する書込が正常に完了していないことを意味す
るので、第2シアンインク残量記憶領域602に記憶さ
れているシアンインク残量データBを現在シアンインク
残量データとして用いる(ステップS2040)。ま
た、第2シアンインク残量記憶領域602に記憶されて
いるシアンインク残量データBを第1シアンインク残量
記憶領域601に書き込む。その後、本ルーチンは終了
する。
【0082】なお、この例では第1および第2書込完了
フラグの初期値として反転値である場合を用いて説明し
たが、これらフラグの初期値は同一値であってもかまわ
ない。かかる場合には、上記ステップS2010におけ
る判断時の第1および第2書込完了フラグA、Bは同一
値を取り、また上記ステップS2030における判断以
降の処理が逆の処理となる。
【0083】図17に戻りカラー・インク残量データ判
定処理の説明を続ける。こうしてシアンインク残量デー
タ判定処理(ステップS200)が終了すると、次にマ
ゼンタインク残量データ判定処理(ステップS210)
が実行される。このマゼンタインク残量データ判定処理
は図18を用いて説明したシアンインク残量データ判定
処理と同様に実行されるのでその説明を省略する。ま
た、以下の各インク残量データ判定処理についても同様
とする。マゼンタインク残量データ判定処理(ステップ
S210)が終了するとイエローインク残量データ判定
処理(ステップS220)が実行される。イエローイン
ク残量データ判定処理(ステップS220)が終了する
とライトシアンインク残量データ判定処理(ステップS
230)が実行される。ライトシアンインク残量データ
判定処理(ステップS230)が終了するとライトマゼ
ンタインク残量データ判定処理(ステップS240)が
実行される。その後、本処理ルーチンは終了する。
【0084】(第1実施例の効果)このように、本実施
例では、同一のインク残量データを2つのインク残量記
憶領域(601、603、605、607、609)、
(602、604、606、608、610)、70
1、702に書き込み、また、各インク残量記憶領域に
書込完了フラグ670、671、770、771を備え
るので、いずれのインク残量記憶領域に格納されている
インク残量データが正常であるかを容易且つ迅速に判断
することができる。この結果、インク残量データの書き
込み処理が不完全な場合であっても、正常なインク残量
データを常に用いることができる。この利点は、特に、
図2で説明した補償電源装置の電源プラグがコンセント
から抜かれ、電力供給が書き込み処理時間より短い場
合、インク残量データの書き込み処理中に停電、また
は、電源プラグがコンセントから抜かれる等して書き込
みが未了となるような状態において有効である。また、
正常なインク残量データは、古くとも前回書き込まれた
データであり、破壊されたインク残量データを用いる場
合とは比べものにならない正確さを有する。
【0085】また、本実施例では、インク残量などのデ
ータ記憶をインクカートリッジ107K、107Fの記
憶素子80を用いて行なうにあたって、黒用およびカラ
ー用のインクカートリッジ107K、107Fのいずれ
においても、記憶素子80として、シーケンシャルアク
セスしか行なわれない安価なEEPROMを用いたの
で、消耗品であるという性質に合ったコストでインクカ
ートリッジ107K、107Fを提供できる。
【0086】また、記憶素子80において書き換えが行
なわれる第2の記憶領域660、760については、読
み出し専用データが記憶される第1の記憶領域650、
750よりも先にアクセスされるアドレスになってい
る。したがって、電源プラグがコンセントから抜かれて
も、書き込みが中断しないような構成、例えば既述の図
2を参照して説明した電源装置とは異なり書き込み終了
まで電力供給が可能な補償電源装置とした場合でも、必
要最小限の容量に抑えることができる。また、電力供給
の中断を原因とするデータ異常以外のデータ異常、例え
ば、ノイズ等に起因するデータ異常が生じた場合であっ
ても、正確なインク残量が得られる利点を有する。この
結果、シーケンシャルアクセスしか行なわれない安価な
記憶素子80を用いてインクカートリッジ107K、1
07Fの低コスト化を図っても、データの書き換え異常
が発生しにくいという利点がある。
【0087】さらに、本実施例では、記憶素子80内の
記憶領域650、660、750、760においてイン
ク残量データが記憶領域の先頭領域に配置されるように
配列されている。したがって、短時間の内にデータの書
き換えを完了することが可能となり、データの書き換え
異常が発生しにくいという利点を有する。
【0088】[第2の実施例]次に本発明に係る第2実
施例について図19〜図21を参照して説明する。な
お、本実施例を適用し得るインクジェットプリンタの構
成は第1実施例のインクジェットプリンタ1の構成と同
一なので同一の符号を付してその説明を省略する。図1
9は本実施例に係るカラー・インクカートリッジ107
Fに内蔵の記憶素子800のデータ配列を示す説明図で
ある。図20は本実施例に係る記憶素子800の第1カ
ラー・インク残量記憶領域および第2カラー・インク残
量記憶領域のデータ構造を模式的に示す説明図である。
図21はカラー・インク残量データ決定処理を実現する
ためのフローチャートである。
【0089】本実施例では本実施例に係るカラー・イン
クカートリッジ107Fの記憶素子800の内部データ
構造の一部が第1実施例におけるカラー・インクカート
リッジ107Fの記憶素子80のデータ構造とは異な
る。
【0090】(記憶素子800のデータ構造)カラー用
のインクカートリッジ107Fに備えられている記憶素
子800のメモリセル810について図19を参照して
説明する。メモリセル810は、読み出し専用データを
記憶する第1の記憶領域850と、書き換え可能なデー
タを記憶する第2の記憶領域860とを備えている。プ
リンタ本体100は、第1の記憶領域850に格納され
ているデータに対しては読み出しのみが可能であり、第
2の記憶領域860に格納されているデータに対しては
読み出しおよび書き込みの双方を実行し得る。第2の記
憶領域860は、アクセス時に第1の記憶領域850よ
りも先にアクセスされるアドレスに配置されている。す
なわち、第2の記憶領域860は、第1の記憶領域85
0よりも低いアドレス(先頭側アドレス)に配置されて
いる。
【0091】ここで、第2の記憶領域860に記憶され
る書き換え可能データは、最初にアクセスされる順から
いえば、各記憶領域801〜810に対してそれぞれ割
り当てられた第1のシアンインク残量データ、第1のマ
ゼンダインク残量データ、第1のイエローインク残量デ
ータ、第1のライトシアンインク残量データ、第1のラ
イトマゼンダインク残量データ、第2のシアンインク残
量データ、第2のマゼンダインク残量データ、第2のイ
エローインク残量データ、第2のライトシアンインク残
量データ、第2のライトマゼンダインク残量データであ
る。各色のインク残量データが2つの記憶領域に割り当
てられているのは、2つの記憶領域である第1インク残
量記憶領域(801〜805)、第2インク残量記憶領
域(806〜810)に記憶されているカラー・インク
残量データを対比することにより、いずれの記憶領域に
記憶されているデータが正規に書き込み完了されたかを
判断し、現在のカラー・インク残量データとして用いる
データを決定するためである。
【0092】これら2つの記憶領域、第1カラー・イン
ク残量記憶領域(801〜805)、第2カラー・イン
ク残量記憶領域(806〜810)について図20を参
照して更に説明する。本実施例においては、カラー・イ
ンク残量データは先ず第1カラー・インク残量記憶領域
(801〜805)に対して書き込まれ、続いて第2カ
ラー・インク残量記憶領域(806〜810)に対して
書き込まれる。また、各記憶領域(801〜805)、
(806〜810)の終端領域には、各記憶領域(80
1〜805)、(806〜810)に対するカラー・イ
ンク残量データの書き込みが正常に完了したか否かを示
す第1書込完了フラグ870および第2書込完了フラグ
871がそれぞれ備えられている。これら書込完了フラ
グ870、871の初期値は相互に反対の値に設定され
ており、例えば、第1書込完了フラグの初期値は0であ
り、第2書込完了フラグの初期値は1である。したがっ
て、書込完了フラグ870、871が同一の値を示す場
合には、第1カラー・インク残量記憶領域に対する書込
が完了していることを意味する。
【0093】続いて、第1カラー・インク残量記憶領域
(801〜805)に記憶されているカラー・インク残
量データAと第2カラー・インク残量記憶領域(806
〜810)に記憶されているカラー・インク残量データ
Bのいずれのインク残量データを現在インク残量データ
として用いるかを決定する処理について図20および図
21を参照して説明する。本ルーチンが開始すると、先
ず第1シアンインク残量記憶領域801に記憶されてい
るシアンインク残量データAと第2シアンインク残量記
憶領域806に記憶されているシアンインク残量データ
Bとが一致するか否かを判定する(ステップS40
0)。例えば、図20(A)に示すように、シアンイン
ク残量データAとシアンインク残量データBとが一致す
る場合には(ステップS400:Yes)、第1マゼン
タインク残量記憶領域802に記憶されているマゼンタ
インク残量データAと第2マゼンタインク残量記憶領域
807に記憶されているマゼンタインク残量データBと
が一致するか否かを判定する(ステップS410)。マ
ゼンタインク残量データAとマゼンタインク残量データ
Bとが一致する場合には(ステップS410:Ye
s)、第1イエローインク残量記憶領域803に記憶さ
れているイエローインク残量データAと第2イエローイ
ンク残量記憶領域808に記憶されているイエローイン
ク残量データBとが一致するか否かを判定する(ステッ
プS420)。
【0094】イエローインク残量データAとイエローイ
ンク残量データBとが一致する場合には(ステップS4
20:Yes)、第1ライトシアンインク残量記憶領域
804に記憶されているライトシアンインク残量データ
Aと第2ライトシアンインク残量記憶領域809に記憶
されているライトシアンインク残量データBとが一致す
るか否かを判定する(ステップS430)。ライトシア
ンインク残量データAとライトシアンインク残量データ
Bとが一致する場合には(ステップS430:Ye
s)、第1ライトマゼンタインク残量記憶領域805に
記憶されているライトマゼンタインク残量データAと第
2ライトマゼンタインク残量記憶領域810に記憶され
ているライトマゼンタインク残量データBとが一致する
か否かを判定する(ステップS440)。ライトマゼン
タインク残量データAとライトマゼンタインク残量デー
タBとが一致する場合には(ステップS440:Ye
s)、カラー・インクデータAは正常であると判断し、
カラー・インク残量データAをカラー・インク残量デー
タとして用いる(ステップS450)。このとき、第1
書込完了フラグAおよび第2書込完了フラグBは相互に
異なる値を取っている。その後、本ルーチンは終了す
る。
【0095】一方、ステップS400〜S440の各ス
テップにおいて、例えば、図20(B)、(C)に示す
ように、各インク残量データAが各インク残量データB
と一致しない場合には(ステップS400:No、ステ
ップS410:No、ステップS420:No、ステッ
プS430:No、ステップS440:No)、第1書
込完了フラグAと第2書込完了フラグBとが一致するか
否かを判定する(ステップS460)。判定の結果、図
20(B)に示すように第1書込完了フラグAと第2書
込完了フラグBとが同一の値を有する場合には(ステッ
プS460:Yes)、第1カラー・インク残量記憶領
域(801〜805)に対する書込が正常に完了してい
ることを意味するので、カラー・インク残量データAを
インク量データとして用いる(ステップS450)。ま
た、第1カラー・インク残量記憶領域(801〜80
5)に記憶されているカラー・インク残量データAを第
2カラー・インク残量記憶領域(806〜810)に書
き込む。これに対して、図20(C)に示すように第1
書込完了フラグAと第2書込完了フラグBとが同一の値
を有しない場合には(ステップS460:No)、第1
カラー・インク残量記憶領域(801〜805)に対す
る書込が正常に完了していないことを意味するので、第
2カラー・インク残量記憶領域(806〜810)に記
憶されているカラー・インク残量データBを現在インク
量データとして用いる(ステップS470)。また、第
2カラー・インク残量記憶領域(806〜810)に記
憶されているカラー・インク残量データBを第1カラー
・インク残量記憶領域(801〜805)に書き込む。
その後、本ルーチンは終了する。
【0096】なお、この例では第1および第2書込完了
フラグの初期値として反転値である場合を用いて説明し
たが、これらフラグの初期値は同一値であってもかまわ
ない。かかる場合には、上記各ステップS400、S4
10、S420、S430、S440における判断時の
第1および第2書込完了フラグA、Bは同一値を取り、
また上記ステップS460における判断以降の処理が逆
の処理となる。
【0097】(第2実施例の効果)このように、第2実
施例に係るカラー・インクカートリッジ107Fにおい
ても、同一のインク残量データを2つのインク残量記憶
領域に書き込み、また、各インク残量記憶領域に書込完
了フラグを備えるので、いずれのインク残量記憶領域に
格納されているインク残量データが正常であるかを容易
且つ迅速に判断することができる。この結果、インク残
量データの書き込み処理が不完全な場合であっても、正
常なインク残量データを常に用いることができる。この
利点は、特に、インク残量データの書き込み処理中に停
電が発生、プラグがコンセントから抜かれる等して書き
込みが未了となるような状態において有効である。ま
た、正常なインク残量データは、古くとも前回書き込ま
れたデータであり、破壊されたインク残量データを用い
る場合とは比べものにならない正確さを有する。
【0098】また、第2実施例では書込完了を示すフラ
グを第1カラー・インクデータおよび第2カラー・イン
クデータにそれぞれ1つ備えれば良いので、記憶素子8
00内におけるデータ記憶効率を向上させることができ
る。
【0099】[その他の実施の形態]上記各実施例では
インク残量情報の書き込みが完了したか否かを示す書込
完了情報記憶領域として反転フラグ形式で書込完了情報
の書き込みを行う記憶領域を用いて説明した。しかしな
がら、例えば、2ビット値以上のフラグ形式、あるい
は、カウンタ形式で書込完了情報を書き込んでも良い。
このような形式の情報も、各インク量情報記憶領域に対
する書き込みが完了したか否かの指標として利用し得
る。
【0100】第1の実施例では、第2の記憶領域66
0、760に記憶されるデータがインク残量のみであっ
たが、インクカートリッジ107K、107Fの着脱回
数、インクカートリッジ107K、107Fの開封以降
の経過時間などを、プリンタ本体100との間でデータ
の読み出しおよび書き込みが行われる書き換えデータと
して、第2の記憶領域660、760に記憶させてもよ
い。このように、インクカートリッジ107K、107
Fの着脱回数を記憶させておけば、インク中(インクカ
ートリッジ内)への気泡の入り具合が相違するので、そ
れに応じてインクカートリッジ107K、107Fから
印刷ヘッド10に至る流路へのインクの充填条件(たと
えば、フラッシング回数)を最適な条件に合わすことが
できる。
【0101】また、第1および第2実施例では、カラー
用のインクカートリッジ107Fにおいて、第2の記憶
領域660、860では、最新のインク残量のデータ書
き換えを順番に行われる記憶領域を一つの色あたり2つ
ずつ確保したが、一つの色あたり3つ以上の領域を確保
してもよい。
【0102】さらに、第1および第2実施例では、アド
レスカウンタ83としてカウントアップするタイプのも
のを用いたが、カウントダウンするアドレスカウンタを
用いてもよく、この場合にも、第1実施例においては、
第2の記憶領域660、760が第1の記憶領域65
0、750よりも先にアクセスされるようにデータ配列
を変更すればよい。すなわち、第2の記憶領域660、
760を第1の記憶領域650、750よりも高アドレ
スに配置する。また、第2実施例においては、先頭アド
レスに配置されているインク残量の情報を最終アドレス
に配置するようにすればよい。
【0103】また、上記各実施例では、アドレスデータ
をクロックパルスに変換するアドレスデコーダ、および
記憶素子80、800内に備えられると共にクロックパ
ルスをカウンタ値に変換するアドレスカウンタを用い
て、所望のメモリアドレスにアクセスする構成を備えて
いる。しかしながら、アドレスデコーダとして、アドレ
スデータをクロックパルスに変換し、更にクロックパル
スに対応するカウンタ値を出力するアドレスデコーダを
備えても良い。この場合には、記憶素子80、800内
にアドレスカウンタを備える必要がないという利点を有
する。
【0104】また、上記各実施例では、インク残量デー
タをメモリアドレスの先頭位置に格納する構成を備えて
いる。しかしながら、インク残量データの格納位置は、
プリンタ本体100(プリントコントローラ40)によ
って最初に書き込みされるメモリアドレスであれば良
く、例えば、プリントコントローラ40による書き込み
初期アドレスが中間アドレスである場合には、これに応
じてインク残量データも中間アドレスに格納される。す
なわち、インク残量データの格納位置はメモリセル8
1、810の物理的な先頭アドレスである必要はなく、
最先に書き込み・読み出しされるメモリアドレスであれ
ばよい。
【0105】また、上記各実施例では、記憶素子80、
800としてEEPROMを用いたが、それに代えて、
シーケンシャルアクセス形式の誘電体メモリ(FERO
M)などを用いてもよい。
【0106】また、上記各実施例はインクカートリッジ
がキャリッジ101上に搭載されているオンキャリッジ
タイプの印刷装置、およびインクカートリッジがキャリ
ッジ上に搭載されていないオフキャリッジタイプの印刷
装置のいずれの印刷装置に対しても適用することができ
る。
【0107】さらに、上記各実施例では、インク量に関
連する情報としてインク残量を用いたが、これに代えて
インク消費量を用いてもかまわない。
【0108】また、各実施例にて用いたインクカートリ
ッジ107K、107Fに代えて、図22に示すような
インクカートリッジ500を用いても良い。図22は他
の実施例に係るインクカートリッジ500の外観構成を
示す斜視図である。
【0109】インクカートリッジ500は、ほぼ直方体
として形成された容器51にインクを含浸させた多孔質
体(図示しない)を収容し、上面を蓋体53により封止
されている。容器51の内部には、5色のカラーインク
をそれぞれ別個に収容する5つのインク収容部(例え
ば、インクカートリッジ107Fにおける107C、1
07LC、107M、107LM、107Y)が区画形
成されている。容器51の底面にはホルダに装着された
ときにインク供給針に対向する位置にインク供給口54
が各インク色に応じて形成されている。また、インク供
給口側の垂直壁55の上端には、本体側のレバーの突起
に係合する張出部56が一体に形成されている。この張
出部56は、容器55の両側に別個に形成されていると
共にリブ56aを有している。さらに下面と壁55との
間に三角形上のリブ57が形成されている。また、容器
55は誤挿入防止用の凹部59を有している。
【0110】垂直壁55のインク供給口形成側には、そ
れぞれのカートリッジ500の幅方向の中心に位置する
ように凹部58が形成され、ここに回路基板31が装着
されている。回路基板31は本体の接点と対向する面に
複数の接点を有し、その裏面には記憶素子が実装されて
いる。さらに、垂直壁55には回路基板31の位置決め
をするための突起55a、55b、張出部55c、55
dが形成されている。
【0111】さらに、上記各実施例ではカラー・インク
として、マゼンタ、シアン、イエロー、ライトシアン、
ライトマゼンタの5色を用いたが他の色の組み合わせ、
あるいは、さらに他の色、例えば、ダークイエローを加
えて6色等にした場合にも本発明は適用され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェットプリンタの要
部を示す斜視図である。
【図2】図1に示すインクジェットプリンタの機能ブロ
ック図である。
【図3】図1に示す印刷ヘッドに形成したノズル開口部
のレイアウトを示す説明図である。
【図4】インクカートリッジおよびカートリッジ搭載部
を示す斜視図である。
【図5】インクカートリッジをカートリッジ搭載部に搭
載した様子を示す断面図である。
【図6】図1に示すインクジェットプリンタに用いたイ
ンクカートリッジに内蔵の記憶素子の構成を示すブロッ
ク図である。
【図7】図1に示すインクジェットプリンタに用いた黒
用のインクカートリッジに内蔵の記憶素子のデータ配列
を示す説明図である。
【図8】第1黒インク残量記憶領域および第2黒インク
残量記憶領域のデータ構造を模式的に示す説明図であ
る。
【図9】図1に示すインクジェットプリンタに用いたカ
ラー用のインクカートリッジに内蔵の記憶素子のデータ
配列を示す説明図である。
【図10】第1カラー・インク残量記憶領域および第2
カラー・インク残量記憶領域のデータ構造を模式的に示
す説明図である。
【図11】図1に示すインクジェットプリンタのプリン
タ本体に内蔵のEEPROMのデータ配列を示す説明図
である。
【図12】電源投入時に実行される処理を示すフローチ
ャートである。
【図13】インク残量を算出するために実行される処理
を示すフローチャートである。
【図14】図1に示すインクジェットプリンタにおける
電源オフまでに行う処理を示すフローチャートである。
【図15】インクジェットプリンタにおいて、プリンタ
本体からインクカートリッジに内蔵の記憶素子にインク
残量を書き込む際の処理およびその際のタイミングをし
めす説明図である。
【図16】黒インク残量データ決定処理を実現するため
のフローチャートである
【図17】カラー・インク残量データ決定処理を実現す
るためのフローチャートである
【図18】図17における各インク残量データ判定処理
の中で、代表的にシアンインク残量データ判定処理を詳
細に示すフローチャートである。
【図19】第2実施例に係るカラー・インクカートリッ
ジ107Fに内蔵の記憶素子800のデータ配列を示す
説明図である。
【図20】第2実施例に係る記憶素子800の第1カラ
ー・インク残量記憶領域および第2カラー・インク残量
記憶領域のデータ構造を模式的に示す説明図である。
【図21】第2実施例においてカラー・インク残量デー
タ決定処理を実現するためのフローチャートである。
【図22】他の実施例に係るインクカートリッジ500
の外観構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…インクジェットプリンタ(インクジェット印刷装
置) 5…プリントエンジン 10…印刷ヘッド 17…圧電振動子 23…ノズル開口部 40…プリントコントローラ 46…制御部 80、800…記憶素子 81、810…メモリセル 82…リード・ライト制御部 83…アドレスカウンタ 107K、107F…インクカートリッジ(インク容
器) 107C、107LC、107M、107LM、107
Y…インク収容部 650、750、850…第1の記憶領域 660、760、860…第2の記憶領域 COM…駆動信号

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷装置に装着されるインク容器であっ
    て、 印刷用インクを収容するインク収容部と、 少なくとも前記インク収容部内のインク量に関連する複
    数の情報を含む所定情報を読み書き可能且つ不揮発的に
    記憶する記憶部とを備えると共に、 前記記憶部は前記インク量に関連する情報を記憶する複
    数のインク量情報記憶領域と、 前記各インク量情報記憶領域に対する書き込みが完了す
    ると書込完了情報が記憶される書込完了情報記憶領域と
    を備えるインク容器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインク容器において、 複数の前記インク収容部を有し、 その複数のインク収容部のそれぞれについて複数のイン
    ク量情報記憶領域および書込完了情報記憶領域を有する
    インク容器。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のインク
    容器において、 前記記憶部は2つの前記インク量情報記憶領域を有し、 前記書込完了情報記憶領域はそれぞれ前記各インク量情
    報記憶領域の書き込み終了位置に続いて配置されている
    インク容器。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかの請
    求項に記載のインク容器において、 前記書込完了情報記憶領域は前記インク量情報記憶領域
    に対する書き込みが完了すると所定値のフラグが書き込
    まれる領域であり、 その所定値の初期値はそれぞれ異なる値であるインク容
    器。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項3のいずれかの請
    求項に記載のインク容器において、 前記書込完了情報記憶領域は前記インク量情報記憶領域
    に対する書き込みが完了すると所定値のフラグが書き込
    まれる領域であり、 その所定値の初期値はそれぞれ同一値であるインク容
    器。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかの請
    求項に記載のインク容器において、 前記インク量情報記憶領域は、それぞれ前記記憶部にお
    いて前記印刷装置によって最初に書き込みされる領域で
    あるインク容器。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のいずれかの請
    求項に記載のインク容器において、 前記記憶部はクロック信号に同期してシーケンシャルに
    アクセスされる記憶部であるインク容器。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項7のいずれかの請
    求項に記載のインク容器において、 前記インク量に関連する情報はインク残量であるインク
    容器。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし請求項7のいずれかの請
    求項に記載のインク容器において、 前記インク量に関連する情報は前記インク容器に関する
    累積的なインク消費量であるインク容器。
  10. 【請求項10】 印刷装置に装着されると共に記憶素子
    を有するインク容器に所定情報を書き込む方法であっ
    て、 生成されたインク容器内のインク量に関連する情報を、
    前記記憶素子が有する複数のインク量情報記憶領域に書
    き込み、 各インク量情報記憶領域に対する前記インク量関連情報
    の書き込み完了時に前記記憶素子が有する書込完了記憶
    領域に書込完了情報を書き込むインク容器に所定情報を
    書き込む方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の方法はさらに、 前記インク量情報記憶領域に書き込まれたインク量関連
    情報および前記フラグの値に基づいて、前記インク量情
    報記憶領域に記憶されているインク量関連情報が正しく
    書き込まれたか否かを判断する方法。
  12. 【請求項12】 印刷装置に装着されると共に記憶素子
    を有するインク容器に所定情報を書き込む方法であっ
    て、 生成されたインク容器内のインク量に関連する情報を、
    前記記憶素子が有する第1インク量情報記憶領域に書き
    込み、 その第1インク量情報記憶領域に対する書き込みが完了
    した際に前記記憶素子が有する第1書込完了記憶領域に
    第1書込完了情報を書き込み、 前記第1書込完了情報記憶領域に対する書き込みが完了
    した後、前記インク量に関連する情報を前記記憶素子が
    有する第2インク量情報記憶領域に書き込み、 その第2インク量情報記憶領域に対する書き込みが完了
    した際に前記記憶素子が有する第2書込完了記憶領域に
    第2書込完了情報を書き込む方法。
  13. 【請求項13】請求項12に記載の方法はさらに、 前記第1および第2インク量情報記憶領域に書き込まれ
    たインク量関連情報および前記第1および第2書込完了
    情報に基づいて、前記インク量情報記憶領域に記憶され
    ているインク量関連情報が正しく書き込まれているか否
    かを判断する方法。
  14. 【請求項14】請求項13に記載の方法において、 前記判断は、前記第1インク量情報記憶領域に記憶され
    ている第1インク量情報と前記第2インク量情報記憶領
    域に記憶されている第2インク量情報とが一致する場合
    には、前記第1インク量情報および前記第2インク量情
    報が前記第1インク量情報記憶領域および前記第2イン
    ク量情報記憶領域にそれぞれ正しく書込まれたものと判
    断する方法。
  15. 【請求項15】請求項14に記載の方法において、 前記第1書込完了情報と前記第2書込完了情報とはそれ
    ぞれ所定値を初期値として備え、 前記判断は、前記第1インク量情報記憶領域に記憶され
    ている第1インク量情報と前記第2インク量情報記憶領
    域に記憶されている第2インク量情報とが一致しないと
    判断した場合、前記第1書込完了情報と前記第2書込完
    了情報との組み合わせを判別し、その所定値の組み合わ
    せが前記第1インク量情報記憶領域に対する書込み前に
    おける所定値の組み合わせと異なる場合には、前記第1
    インク量情報が前記第1インク量情報記憶領域に正しく
    書込まれたものと判断する方法。
  16. 【請求項16】請求項14に記載の方法において、 前記第1書込完了情報と前記第2書込完了情報とはそれ
    ぞれ所定値を初期値として備え、 前記判断は、前記第1インク量情報記憶領域に記憶され
    ている第1インク量情報と前記第2インク量情報記憶領
    域に記憶されている第2インク量情報とが一致しないと
    判断した場合、前記第1書込完了情報と前記第2書込完
    了情報との組み合わせを判別し、その所定値の組み合わ
    せが前記第1インク量情報記憶領域に対する書込み前に
    おける所定値の組み合わせと同一の場合には、前記第1
    書込完了情報が前記第1インク量情報記憶領域に正しく
    書込まれなかったものと判断する方法。
  17. 【請求項17】請求項15に記載の方法において、さら
    に、 前記第1インク量情報記憶領域に書き込まれた前記第1
    インク量情報を前記第2インク量情報記憶領域に書き込
    む方法。
  18. 【請求項18】請求項12ないし請求項17いずれかの
    請求項に記載の方法において、 前記第1書込完了情報と前記第2書込完了情報はそれぞ
    れフラグ形式で記憶される方法。
  19. 【請求項19】印刷装置に装着されるインク容器に備え
    られる記憶装置であって、 少なくとも前記インク容器内のインク量に関連する複数
    の情報を含む所定情報を読み書き可能且つ不揮発的に記
    憶する記憶素子を備えると共に、 その記憶素子は、 前記インク量に関連する情報を記憶する複数のインク量
    情報記憶領域と、 前記各インク量情報記憶領域に対する書き込みが完了す
    ると書込完了情報が記憶される書込完了情報記憶領域と
    を備える記憶装置。
  20. 【請求項20】請求項19に記載の記憶装置において、 前記インク容器は複数の前記インク収容部を有し、 前記記憶装置はその複数のインク収容部のそれぞれにつ
    いて複数のインク量情報記憶領域および書込完了情報記
    憶領域を有する記憶装置。
  21. 【請求項21】請求項19または請求項20に記載の記
    憶装置において、 2つの前記インク量情報記憶領域を有し、 前記書込完了情報記憶領域はそれぞれ前記各インク量情
    報記憶領域の書き込み終了位置に続いて配置されている
    記憶装置。
  22. 【請求項22】請求項21に記載の記憶装置において、 前記書込完了情報記憶領域は前記インク量情報記憶領域
    に対する書き込みが完了すると所定値のフラグが書き込
    まれる領域であり、 その所定値の初期値はそれぞれ異なる値である記憶装
    置。
  23. 【請求項23】請求項21に記載の記憶装置において、 前記書込完了情報記憶領域は前記インク量情報記憶領域
    に対する書き込みが完了すると所定値のフラグが書き込
    まれる領域であり、 その所定値の初期値はそれぞれ同一値である記憶装置。
  24. 【請求項24】請求項19ないし請求項23のいずれか
    の請求項に記載の記憶装置において、 前記インク量情報記憶領域は、前記記憶素子において前
    記印刷装置によって最初に書き込みされる領域である記
    憶装置。
  25. 【請求項25】請求項19ないし請求項24のいずれか
    の請求項に記載の記憶装置はさらに、 前記印刷装置から出力されるクロック信号に基づきカウ
    ント値を出力するアドレスカウンタを備え、 前記記憶素子は出力された前記カウント値に基づいてシ
    ーケンシャルにアクセスされる記憶装置。
  26. 【請求項26】請求項19ないし請求項25のいずれか
    の請求項に記載の記憶装置において、 前記インク量に関連する情報はインク残量である記憶装
    置。
  27. 【請求項27】請求項19ないし請求項25のいずれか
    の請求項に記載の記憶装置において、 前記インク量に関連する情報は前記インク容器に関する
    累積的なインク消費量である記憶装置。
  28. 【請求項28】請求項1ないし請求項7のいずれかの請
    求項に記載のインク容器が装着されて用いられる印刷装
    置であって、 前記インク容器に対して書き込むべき情報であって前記
    インク容器内のインク量に関連する情報を含む所定情報
    を記憶する記憶装置と、 前記記憶装置に記憶された前記所定情報のうち前記イン
    ク量に関連する情報を、前記記憶素子が有する複数のイ
    ンク量情報記憶領域に書き込む書き込み手段と、 各インク量情報記憶領域に対する前記インク量関連情報
    の書き込み完了時に前記記憶素子が有する書込完了記憶
    領域に書込完了情報を書き込むインク容器に所定情報を
    書き込む所定情報書込手段とを備える印刷装置。
  29. 【請求項29】請求項28に記載の印刷装置はさらに、 前記インク量情報記憶領域に書き込まれたインク量関連
    情報および前記書込完了情報に基づいて、前記インク量
    情報記憶領域に記憶されているインク量関連情報が正し
    く書き込まれたか否かを判断する判断手段を備える印刷
    装置。
  30. 【請求項30】請求項1ないし請求項7のいずれかの請
    求項に記載のインク容器が装着されて用いられる印刷装
    置であって、 前記インク容器に対して書き込むべき情報であって前記
    インク容器内のインク量に関連する情報を含む所定情報
    を記憶する記憶装置と、 生成された前記所定情報のうち前記インク量に関連する
    情報を、前記記憶素子が有する第1インク量情報記憶領
    域に書き込む第1書き込み手段と、 その第1インク量情報記憶領域に対する書き込みが完了
    した際に前記記憶素子が有する第1書込完了記憶領域に
    第1書込完了情報を書き込む第1書込完了情報書込手段
    と、 その第1書込完了情報書込手段による第1書込完了情報
    の書き込み後に、前記インク量に関連する情報を前記記
    憶素子が有する第2インク量情報記憶領域に書き込む第
    2書き込み手段と、 その第2インク量情報記憶領域に対する書き込みが完了
    した際に前記記憶素子が有する第2書込完了記憶領域に
    第2書込完了情報を書き込む第2書込完了情報書込手段
    とを備える印刷装置。
  31. 【請求項31】請求項30に記載の印刷装置はさらに、 前記第1および第2インク量情報記憶領域に書き込まれ
    たインク量関連情報および前記第1および第2書込完了
    情報に基づいて、前記インク量情報記憶領域に記憶され
    ているインク量関連情報が正しく書き込まれているか否
    かを判断する判断手段を備える印刷装置。
  32. 【請求項32】請求項31に記載の印刷装置において、 前記判断手段は、前記第1インク量情報記憶領域に記憶
    されている第1インク量情報と前記第2インク量情報記
    憶領域に記憶されている第2インク量情報とが一致する
    場合には、前記第1インク量情報および前記第2インク
    量情報が前記第1インク量情報記憶領域および前記第2
    インク量情報記憶領域にそれぞれ正しく書込まれたもの
    と判断する方法。
  33. 【請求項33】請求項32に記載の印刷装置において、 前記第1書込完了情報と前記第2書込完了情報とはそれ
    ぞれ所定値を初期値として備え、 前記判断手段は、前記第1インク量情報記憶領域に記憶
    されている第1インク量情報と前記第2インク量情報記
    憶領域に記憶されている第2インク量情報とが一致しな
    いと判断した場合、前記第1書込完了情報と前記第2書
    込完了情報との組み合わせを判別し、その所定値の組み
    合わせが前記第1インク量情報記憶領域に対する書込み
    前における所定値の組み合わせと異なる場合には、前記
    第1インク量情報が前記第1インク量情報記憶領域に正
    しく書込まれたものと判断する印刷装置。
  34. 【請求項34】請求項32に記載の印刷装置において、 前記第1書込完了情報と前記第2書込完了情報とはそれ
    ぞれ所定値を初期値として備え、 前記判断手段は、前記第1インク量情報記憶領域に記憶
    されている第1インク量情報と前記第2インク量情報記
    憶領域に記憶されている第2インク量情報とが一致しな
    いと判断した場合、前記第1書込完了情報と前記第2書
    込完了情報との組み合わせを判別し、その所定値の組み
    合わせが前記第1インク量情報記憶領域に対する書込み
    前における所定値の組み合わせと同一の場合には、前記
    第1インク量情報が前記第1インク量情報記憶領域に正
    しく書込まれなかったものと判断する印刷装置。
  35. 【請求項35】請求項30ないし請求項34のいずれか
    の請求項に記載の印刷装置において、 前記第1書き込み手段および第2書き込み手段は、前記
    記憶部の中で前記第1インク量情報記憶領域および第2
    インク量情報記憶領域に対して最初に書き込みを行う印
    刷装置。
  36. 【請求項36】請求項30ないし請求項35いずれかの
    請求項に記載の印刷装置において、 前記第1書込完了情報と前記第2書込完了情報はそれぞ
    れフラグ形式で記憶される印刷装置。
  37. 【請求項37】記憶素子を有するインク容器に所定情報
    を書き込むプログラムを記録したコンピュータ読み取り
    可能な記録媒体であって、前記プログラムは、 生成されたインク容器内のインク量に関連する情報を、
    前記記憶素子が有する複数のインク量情報記憶領域に書
    き込み、 各インク量情報記憶領域に対する前記インク量関連情報
    の書き込み完了時に前記記憶素子が有する書込完了記憶
    領域に書込完了情報を書き込むインク容器に所定情報を
    書き込むことを備えるコンピュータ読み取り可能な記録
    媒体。
  38. 【請求項38】請求項37に記載のコンピュータ読み取
    り可能媒体において、前記プログラムはさらに、 前記インク量情報記憶領域に書き込まれたインク量関連
    情報および前記フラグの値に基づいて、前記インク量情
    報記憶領域に記憶されているインク量関連情報が正しく
    書き込まれたか否かを判断することを備えるコンピュー
    タ読み取り可能媒体。
JP11296013A 1998-11-02 1999-10-18 インク容器およびそれを用いる印刷装置 Withdrawn JP2000218824A (ja)

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