JP2000217975A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2000217975A
JP2000217975A JP11018532A JP1853299A JP2000217975A JP 2000217975 A JP2000217975 A JP 2000217975A JP 11018532 A JP11018532 A JP 11018532A JP 1853299 A JP1853299 A JP 1853299A JP 2000217975 A JP2000217975 A JP 2000217975A
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JP
Japan
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game ball
ball
game
return
preventing
Prior art date
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Application number
JP11018532A
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English (en)
Inventor
Nobuaki Fukumoto
信明 福元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Bussan Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Bussan Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技球発射装置により発射された遊技球を確
実に遊技領域へ打ち込み、遊技球が案内通路を逆流する
ことを防止することができる弾球遊技機を提供するこ
と。 【解決手段】 遊技領域8へ打ち込まれた遊技球Pが複
数の障害釘11のいずれかに衝突して、防止片25の延
出部25aへ向けて跳ね返ると、その遊技球Pは防止片
25の延出部25aに当たり、その遊技球Pが延出部2
5aより更に飛翔経路K1下流側へ侵入することが防止
される。よって、防止片25の延出部25aにより、障
害釘11に衝突して跳ね返る遊技球Pが戻球防止部材2
1の防止片23に衝突することが防止されるのである。
このため、遊技球発射装置30により発射された次の遊
技球Pが戻球防止部材21の防止片23を押し開いて通
過する際に、障害釘11に当たって跳ね返る遊技球Pが
防止片23の延出部23aに衝突することが防止され、
かかる次の遊技球Pが案内通路9内を逆流することが防
止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、遊技球発射装置
により遊技領域へ遊技球を打ち込んで遊技を行う弾球遊
技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 遊技領域へ遊技球を打ち込んで遊技を
行うパチンコ機などの弾球遊技機には、遊技球を打撃す
るための打球杆を備えた遊技球発射装置が設けられてい
る。この遊技球発射装置によれば、遊技者によりハンド
ルリングが回動されシャフトが回動されると、発射モー
タが始動し、その発射モータにより発射カムが回転され
る。発射モータの始動後、発射カムによって、調節バネ
部材により付勢された打球杆がその反付勢方向へ向けて
弾かれると、調節バネ部材の復元力により打球杆がその
付勢方向へ反動し、打球杆により遊技球が打撃される。
打球杆により打撃された遊技球は、内レールおよび外レ
ール間の案内通路を通過して、遊技領域内へ打ち込まれ
る。尚、かかる遊技球の発射動作は、例えば、1分間に
100回行われる。
【0003】ところで、パチンコ機には、その案内通路
における内レールの上流側端縁部に弾性体で形成された
戻球防止片が設けられている。この戻球防止片は、その
先端が外レールへ向けて延出されており、案内通路から
飛び出す遊技球の通過経路(飛翔経路)を塞ぐように設
けられている。この戻球防止片によれば、遊技球発射装
置により発射された遊技球は、内レール上側端縁部から
遊技領域へ飛び出す際に戻球防止片に当たる(衝突す
る)。戻球防止片に当たった遊技球は、その飛翔力によ
り戻球防止片を弾性変形させて押し開き、かかる戻球防
止片を通過して遊技領域へ飛び出すのである。しかも、
かかる戻球防止片は、遊技領域内に配設された遊技釘に
当たって跳ね返る遊技球が案内通路内へ入り込み逆流す
ることを防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、上述
した戻球防止片を備えたパチンコ機では、遊技領域へ飛
び出した遊技球が障害釘(遊技釘)に衝突して戻球防止
片へ向けて跳ね返ると、その跳ね返った遊技球と遊技球
発射装置により発射された次の遊技球とが戻球防止片を
挟み込むようにしてほぼ同時に戻球防止片に当たってし
まうことがあった。かかる場合には、跳ね返った遊技球
によって、戻球防止片を押し開いて案内通路から飛び出
そうとする次の遊技球の飛翔が妨害されるため、かかる
次の遊技球が戻球防止片を通過することができずに案内
通路を逆流してしまうという問題点があった。
【0005】また、パチンコ機の出荷前における遊技球
発射装置の発射性能試験、例えば、遊技球発射装置によ
り発射された遊技球のうち、所定時間(例えば、1分
間)内に遊技領域に到達する遊技球の数を調べる試験に
おいて、遊技球を検出し計数(カウント)する検出器は
案内通路内に設置されるが、上述したように遊技球が案
内通路内を逆流すると、遊技領域に到達していない遊技
球を誤ってカウントすることになり、正確な試験結果を
得ることができないという問題点があった。
【0006】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、遊技球発射装置により発射され
た遊技球を確実に遊技領域へ打ち込み、遊技球が案内通
路を逆流することを防止することができる弾球遊技機を
提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】 この目的を達成するた
めに、請求項1記載の弾球遊技機は、遊技球を発射する
遊技球発射装置と、その遊技球発射装置により発射され
る遊技球が打ち込まれ遊技が行われる遊技領域と、その
遊技領域へ向けて遊技球を案内する案内通路と、その案
内通路の上端部からその案内通路に架かるように延出さ
れた第1戻球防止部材とを備え、前記第1戻球防止部材
と間隔を隔てて配設され、その第1戻球防止部材を通過
した遊技球の通過経路に架かるように延出された第2戻
球防止部材と、その第2戻球防止部材と前記第1戻球防
止部材との間部分に設けられ、その間部分から遊技球を
排出する遊技球排出口とを備えている。
【0008】この請求項1記載の弾球遊技機によれば、
遊技球発射装置により発射された遊技球は、案内通路を
通過して、その上端部に到達する。案内通路の上端部に
到達した遊技球が第1戻球防止部材に当たると、第1戻
球防止部材が遊技球の飛翔力により押し開かれ、遊技球
が第1戻球防止部材を通過する。この遊技球は更に飛翔
して第2戻球防止部材に当たり、その飛翔力により第2
戻球防止部材を押し開き、第2戻球防止部材を通過す
る。この遊技球の第1及び第2戻球防止部材の通過によ
り、遊技球が遊技領域へ打ち込まれ、遊技が行われる。
【0009】一方、第2戻球防止部材を通過した遊技球
が遊技領域内に配設される部材(例えば、遊技釘など)
に当たり跳ね返るような場合には、第2戻球防止部材に
よって、跳ね返った遊技球が第1戻球防止部材に衝突す
ることが防止される。このため、遊技球発射装置により
発射された次の遊技球が第1戻球防止部材を通過する際
に、その第1戻球防止部材に跳ね返った遊技球が衝突す
ることが防止され、かかる次の遊技球が案内通路内を逆
流することが防止される。
【0010】また、遊技領域へ打ち込まれた遊技球が跳
ね返り、その跳ね返った遊技球と第2戻球防止部材を通
過しようとする次の遊技球とがほぼ同時に第2戻球防止
部材を挟み込むようにして衝突すると、かかる次の遊技
球が失速して第1及び第2戻球防止部材の間部分を落下
する。この落下する遊技球は、第1戻球防止部材と第2
戻球防止部材との間部分に設けられた遊技球排出口から
排出され、遊技領域を落下する。
【0011】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の好ましい実施例
について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発
明の弾球遊技機の一実施例であるパチンコ機1の正面図
であり、図中の矢印Aは、遊技球発射装置30により遊
技球Pを発射する際におけるハンドル31の回動方向を
示している。
【0012】パチンコ機1は、いわゆる第1種パチンコ
遊技機であり、その前面(図1の紙面に対して手前側)
には前面枠2が配設されている。この前面枠2は略矩形
額縁状に形成されており、その略中央部分には略矩形状
の開口2aが穿設され、かかる開口2aの内周には金枠
3が周設されている。この金枠3の内側の上方には、2
枚のガラス板4a,4bをそれぞれ装着可能なガラス扉
枠4が開閉可能に配設されており、ガラス扉枠4の後方
(図1の紙面に対して奥側)には遊技盤5が配置されて
いる。尚、ガラス板4aはガラス扉枠4の前側部分に装
着され、ガラス板4bはガラス板4の後側部分に装着さ
れる。即ち、ガラス板4aと遊技盤5との間にガラス板
4bが装着されるのである。
【0013】遊技盤5の前面外周部分には略円弧状の外
レール7が植立され、その外レール7の内側位置には円
弧状の内レール6が植立されている。この内レール6お
よび外レール7により囲まれた遊技盤5の前面には、遊
技球(打球)Pが打ち込まれる遊技領域8が形成されて
おり、内レール6および外レール7間には遊技球Pが通
過可能な案内通路9が設けられている。遊技領域8内に
は、遊技球Pが入賞することにより5個から15個の遊
技球Pが賞球として払い出される複数の入賞口10が設
けられるとともに、複数の障害釘11が植立されてい
る。この複数の障害釘11は、遊技領域8内へ打ち込ま
れた遊技球Pが落下する際に衝突して、その落下経路を
変動させるためのものである。尚、図1では、複数の障
害釘11の一部を省略して図示している。
【0014】一方、案内通路9は、後述する遊技球発射
装置(打球発射装置)30により発射された遊技球Pを
遊技領域8の上部に案内するための通路であり、その上
流側部分、即ち、図1のパチンコ機1における右下部分
には遊技球発射装置30が配設されている。また、案内
通路9の下流側(図1上側)には、遊技領域8との境界
部分に開口9aが設けられており(図2参照)、この開
口9aにおける内レール6端部(図1左上側)には戻球
防止装置12が配設されている。この戻球防止装置12
は、案内通路9から遊技領域8へ飛び出した遊技球Pが
案内通路9へ侵入して逆流することを防止するものであ
る。尚、戻球防止装置12の詳細については後述する。
【0015】また、遊技領域8の略中央部分には、複数
種類の識別情報としての図柄などを表示する液晶(LC
D)ディスプレイ(可変表示装置)13が設けられてい
る。このLCDディスプレイ13は、液晶と偏光板とを
組み合わせることにより構成された表示画面である液晶
パネル13aを備えており、この液晶パネル13aに各
種画像が表示される。液晶パネル13aは、液晶パネル
制御基板(図示せず)により液晶に印加される電圧の大
きさを変更することによって、その液晶の分子配列が変
更され色彩や透明度が変化される性質を有しており、こ
の性質を用いることにより液晶パネル13aにおいて、
それぞれの図柄の変動表示が行われるのである。
【0016】LCDディスプレイ13の下方には、図柄
作動ゲート(第1種始動口)14が設けられており、こ
の図柄作動ゲート14を遊技球Pが通過することによ
り、LCDディスプレイ13の変動表示が開始される。
また、図柄作動ゲート14の下方には可変入賞装置15
が設けられている。この可変入賞装置15は、遊技盤5
に取着可能に形成された本体フレーム15aを備えてお
り、その略中央部分には2以上の遊技球Pが同時に通過
可能な幅広の矩形状の開口である大入賞口の開口15b
が穿設されている。
【0017】この大入賞口の開口15bは、大入賞口の
一部を構成しており、LCDディスプレイ13の変動後
の表示結果が予め定められた図柄の組み合わせ(大当た
り表示)の1つと一致する場合に、遊技球Pが入賞しや
すいように所定時間(例えば、30秒間)経過するま
で、又は、所定個数(例えば、10個)の遊技球Pが大
入賞口の開口15bへ入賞するまで、開放されるもので
ある。この大入賞口の開口15bの開閉動作の行われ得
る状態が、いわゆる所定の遊技価値の付与された状態
(特別遊技状態)である。
【0018】大入賞口の開口15bには、開閉シャッタ
15cが配設されている。この開閉シャッタ15cは、
大入賞口の開口15bの形状に適合して形成されてお
り、大入賞口の開口15bを開閉するものである。ま
た、本体フレーム15aの前面であって、開閉シャッタ
15cの前方にはガード部材15dが配設されている。
尚、大入賞口は、大入賞口の開口15b、開閉シャッタ
15c、ガード部材15dで構成されている。
【0019】可変入賞装置15の下方であって、上述し
た遊技領域8の最下方には、いずれの入賞口にも入賞し
なかった遊技球Pを遊技領域8外へ排出するためのアウ
ト口16が形成されている。このアウト口16の形成さ
れた遊技領域8の前方に配設されるガラス扉枠4の下方
には、金枠3に開閉可能に取着された前面扉板(腰板)
17が配設されている。この前面扉板17の前面には遊
技球Pを貯留し、かつ、後述する遊技球発射装置30へ
遊技球Pを供給する上受皿18が配設され、その上受皿
18の下方であって、前面枠2の下側部分には上受皿1
8に貯留しきれなかった遊技球Pを貯留するための下受
皿19が配設されている。また、下受皿19の右側部分
には、遊技球Pを遊技領域8へ打ち込むために遊技者に
より操作されるハンドル31を備えた遊技球発射装置3
0が設けられている。尚、遊技球発射装置30の詳細に
ついては後述する。
【0020】次に、図2を参照して、戻球防止装置12
について説明する。図2は、パチンコ機1における戻球
防止装置12の配設部分を拡大視した正面図であり、図
中の1点鎖線は、後述する遊技球発射装置30により発
射された遊技球Pの飛翔経路K1と、遊技球Pが排出口
27を通過する際の落下経路K2である。
【0021】図2に示すように、戻球防止装置12は、
案内通路9から遊技領域8へ飛び出した遊技球Pが案内
通路9へ侵入して逆流することを防止するためのもので
あり、遊技球Pの飛翔経路K1方向へ略平行に並設され
る一対の戻球防止部材21,22を備えている。戻球防
止部材21は、案内通路9の下流側(図2上側)であっ
て、内レール6(図2左上側)の端部に配設されてお
り、案内通路9から遊技領域8へ飛び出した遊技球Pの
案内通路9への侵入を防止する防止片23と、その防止
片23を遊技盤5における内レール6端部(図2左上
側)に固定する固定部材24とを備えている。
【0022】防止片23は、弾性復元性を有する金属材
料などで形成された薄板状の弾性体であり、略平板状に
形成された延出部23aを備えている。この延出部23
aは、案内通路9の開口9aを塞ぐためのものであり、
その開口9aに架かるように開口9aの縁部、即ち、内
レール6端部から外レール7側(図2の上側)へ向けて
延出され、その開口9aを部分的に塞いでいる。この延
出部23aの先端と外レール7との間には間隙W1が設
けられており、この間隙W1は遊技球Pの半径(d/
2)より小さくされている(W1<d/2)。
【0023】このように構成された防止片23によれ
ば、例えば、その防止片23を通過した遊技球Pが戻球
防止部材22の防止片25(後述する)を越えられずに
跳ね返り延出部23aに衝突すると、かかる延出部23
aが外レール7へ向けて弾性変形して、その先端が外レ
ール7に近接または当接されるので、かかる跳ね返った
遊技球Pの案内通路9内への侵入を防止することができ
るのである。
【0024】一方、防止片23は、その延出部23aと
反対側(図2の下側)部分に正面視略U字状に屈曲形成
された取付部23bが形成されている。取付部23b
は、防止片23を固定部材24に取り付けるための部位
であり、固定部材24内部に挿嵌可能に形成されてい
る。固定部材24は、遊技盤5における内レール6端部
に防止片23を固定するためのものであり、その内部に
防止片23の取付部23bの外形に適合した挿嵌部(図
示せず)が設けられ、その挿嵌部内に防止片23の取付
部23bが挿嵌されている。また、固定部材24の上下
端部には通孔24a,24aがそれぞれ穿設されてお
り、これらの通孔24a,24a内にはビスB,Bが遊
技盤5の前面へ向けて貫通して挿入されている。しか
も、これらのビスB,Bは、遊技盤5の前面にねじ込ま
れており、固定部材24を遊技盤5に固定している。
【0025】戻球防止部材22は、戻球防止部材21と
同様に構成されており、その戻球防止部材21より更に
飛翔経路K1上流側(図2の右側)に、戻球防止部材2
1と間隔を隔てて配設されている。戻球防止部材22
は、遊技領域8へ飛び出した遊技球Pが戻球防止部材2
1,22の間部分に侵入するのを防止する防止片25
と、その防止片25を遊技盤5に固定する固定部材26
とを備えている。
【0026】防止片25は、上述した防止片23と同様
に弾性復元性を有する金属材料などで形成された薄板状
の弾性体であり、略平板状に形成された延出部25aを
備えている。この延出部25aは、案内通路9の開口9
aと遊技領域8の右側上部(図2の右側)との間部分を
通過する遊技球Pの飛翔経路K1を塞ぐためのものであ
り、その飛翔経路K1の一部に架かるように外レール7
側(図2の上側)へ向けて延出され、その飛翔経路K1
を部分的に塞いでいる。この延出部25aの先端と外レ
ール7との間には間隙W2が設けられており、この間隙
W2は遊技球Pの半径(d/2)より小さくされている
(W2<d/2)。
【0027】このように構成された防止片25によれ
ば、例えば、その防止片25を通過した遊技球Pが上述
した障害釘11のいずれかに衝突して跳ね返り延出部2
5aに衝突すると、かかる延出部25aが外レール7へ
向けて弾性変形して、その先端が外レール7に近接また
は当接されるので、かかる跳ね返る遊技球Pが防止片2
5を越えて戻球防止部材21,22の間部分へ侵入する
ことを防止することができるのである。
【0028】一方、防止片25は、その延出部25aと
反対側(図2の下側)部分に正面視略U字状に屈曲形成
された取付部25bが形成されている。取付部25b
は、防止片25を固定部材26に取り付けるための部位
であり、固定部材26内部に挿嵌可能に形成されてい
る。固定部材26は、上述した防止片25を戻球防止部
材21より更に飛翔経路K1上流側(図2の右側)に固
定するためのものであり、その内部に防止片25の取付
部25bの外形に適合した挿嵌部(図示せず)が設けら
れ、その挿嵌部内に防止片25の取付部25bが挿嵌さ
れている。
【0029】また、固定部材26の上下端部には通孔2
6a,26aがそれぞれ穿設されており、これらの通孔
26a,26a内にはビスB,Bが遊技盤5の前面へ向
けて貫通して挿入されている。しかも、このれらのビス
B,Bは、遊技盤5の前面にねじ込まれており、固定部
材26を遊技盤5に固定している。
【0030】この固定部材26の側部近傍(図2右側)
には、その固定部材26に隣接して複数本(5本)の障
害釘11aが並設されており、これらの各障害釘11a
の隣接するもの同志の間隔幅W4は遊技球Pの直径dよ
り小さくされている(W4<d)。このため、遊技領域
8内へ打ち込まれた遊技球Pが複数の障害釘11のいず
れかに衝突して、固定部材26へ向けて跳ね返る場合
に、複数の障害釘11aにより、跳ね返った遊技球Pが
固定部材26に衝突することを防止することができる。
従って、複数本の障害釘11aにより固定部材26の破
損を防止することができるのである。
【0031】この固定部材26と上述した固定部材24
との間部分、即ち、固定部材26と固定部材24との対
向面間には間隙W3が設けられており、この間隙W3に
より、防止片25を越えられずに戻球防止部材21,2
2間に留まった遊技球Pを排出する排出口27が構成さ
れている。この排出口27の間隙W3は、遊技球Pの直
径(外径)dより大きく形成されており(W3>d)、
遊技球Pを戻球防止部材21,22間に留まらせずに落
下経路K2に沿って遊技領域8下方へ落下させることが
できる。
【0032】遊技領域8への発射球数を計数する際に
は、排出口27の上方側位置であって、戻球防止部材2
1,22の各防止片23,25間における飛翔経路K1
上に、遊技球Pの数を検出する検出器28が取着される
(図2の2点鎖線位置)。この検出器28は、図2中の
2点鎖線の位置に取り外し可能に設置される磁気センサ
を備えた近接スイッチで構成されており、出荷前試験時
に取着され、試験後は取り外される。即ち、パチンコ機
1は、製品の出荷前に検出器28が取着された状態で試
験が行われるが、試験終了後は取り外されて出荷される
のである。
【0033】検出器28は、後述する遊技球発射装置3
0の発射性能の試験、例えば、遊技球発射装置30によ
り単位時間(例えば、1分間)当たり発射された遊技球
Pのうち、遊技領域8に到達したものの個数を検出する
ものである。この検出器28の設置位置は、図2に示す
ように、案内通路9の開口9aより外側、即ち、戻球防
止部材21,22の各防止片23,25の間部分におけ
る飛翔経路K1上にあり、かつ、遊技球Pが排出口27
へ向けて落下する落下経路K2と異なる位置にある。
【0034】よって、防止片23を通過して検出器28
により検出された遊技球Pが、防止片25を越えられず
に排出口27へ落下する場合に検出器28により誤って
再度検出されることを防止することができる。従って、
検出器28は、遊技球発射装置30により発射された遊
技球Pの発射球数を誤ってカウントすることがない。
【0035】尚、検出器28は、ガラス扉枠4のガラス
板4a若しくはガラス板4bにおける設置位置(図2の
2点鎖線)に対応する位置、又は、遊技盤5における設
置位置に対応する位置のいずれに取着しても良い。ま
た、パチンコ機1は、その出荷時時に検出器28を必ず
取り外す必要はなく、その検出器28をパチンコ機1に
設置したまま出荷しても良い。
【0036】図3は、パチンコ機1を裏側から斜視した
外観斜視図である。図3に示すように、パチンコ機1の
裏側には、その側部に機構板32が回動可能に装着され
ている。この機構板32には、上述した複数の入賞口1
0、可変入賞装置15に入賞した遊技球Pや図柄作動ゲ
ート14を通過した遊技球Pが導かれる入賞球集合部
(図示せず)が設けられる一方、その上部に景品球タン
ク33および景品球タンクレール34が設けられてい
る。また、機構板32には、景品球タンクレール34に
連設される景品球払出装置35が設けられている。
【0037】景品球払出装置35は、基板ボックス36
に収納される電気制御回路基板(図示せず)などにより
構成されるコントローラからの制御信号に基づいて、景
品球を所定個数ずつ(例えば、入賞口10に入賞した場
合や図柄作動ゲート14を通過した場合には5個ずつ、
可変入賞装置15に入賞した場合には15個ずつ)供給
通路(図示せず)へ払い出すように構成されている。こ
の景品球払出装置35により払い出された景品球は、供
給通路を通過して、パチンコ機1表側に設けられた上受
皿18または下受皿19(図1参照)に払い出される。
【0038】上述した入賞球集合部の出口には、この入
賞球集合部へ導かれた遊技球Pを、その下流側へ一列に
並べた状態で流下させ、排出部(図示せず)へ1個ずつ
排出するための入賞球流路(図示せず)が設けられてい
る。入賞球流路の途中には、入賞球処理装置37が設け
られている。この入賞球処理装置37は、上述した複数
の入賞口10、可変入賞装置15に入賞した遊技球Pや
図柄作動ゲート14を通過した遊技球Pを1個ずつ検出
する一方、その検出後、遊技球Pを排出部へと導出する
ための装置である。
【0039】次に、図4を参照して、遊技球発射装置3
0について説明する。図4は、遊技球発射装置30を裏
側から斜視した分解斜視図であり、図中の矢印Aは、打
球杆44の打撃力を増加する場合におけるハンドルリン
グ31cの回動方向を図示している。図4に示すよう
に、遊技球発射装置30は、遊技者により操作されるハ
ンドル31を備えている。このハンドル31は、パチン
コ機1の表側下部に固定されるハンドル本体31aと、
ハンドル本体31aに対して相対的に回動可能に設けら
れたシャフト31bと、そのシャフト31bを回動する
ために操作されるハンドルリング31cと、ハンドル本
体31aに固定されるキャップ31dとを備えている。
【0040】ハンドル本体31aおよびキャップ31d
はABS樹脂などの合成樹脂材料で形成される一方、シ
ャフト31bは導電性を有する金属材料により形成され
ている。ハンドルリング31cは、ハンドル本体31a
およびキャップ31dの間に設けられており、合成樹脂
材料で形成されるとともに、その表面に導電性を有する
金属材料などによるメッキ処理が施されている。
【0041】ハンドル31のシャフト31bは、遊技球
発射装置30における略平板状の支持板40に挿嵌可能
に形成され、プーリ41が連結される。このプーリ41
は、シャフト31bの回動を後述する打球杆44へ伝達
するためのものであり、その外周に線材で形成されたワ
イヤ42の一端が連結されている。このワイヤ42は、
プーリ41と共にハンドル31のシャフト31bの回動
を伝達するためのものであり、その他端が調節バネ部材
43の一端が連結される揺動部材43a下端に連結され
ている。揺動部材43aは、ワイヤ42により伝達され
るシャフト31bの回動を調節バネ部材43へ伝達する
ためのものであり、支持板40に揺動(傾動)可能に軸
支されている。尚、ワイヤ42は、かかる揺動部材43
a下端およびプーリ41下端間に懸架されている。
【0042】揺動部材43aの上側部分には、調節バネ
部材43の一端が連結されている。この調節バネ部材4
3は、後述する打球杆44に付勢力を付与するためのも
のであり、コイルスプリングで構成された引っ張りバネ
で形成され、その他端が打球杆44の支軸44aの上方
部分に連結されている。打球杆44は、その上端部で遊
技球Pを打撃して遊技領域5aへ打ち込むためのもので
あり、支持板40に支軸44aを介して揺動可能に軸支
されている。この打球杆44は、上述した調節バネ部材
43により、図4の右側へ向けて付勢されており、かか
る調節バネ部材43による付勢方向が遊技球Pの打撃方
向とほぼ一致するように構成されている。即ち、調節バ
ネ部材43は、その付勢方向が案内通路9下流側へ向け
られている。
【0043】打球杆44の下方であって支持板40の下
側部分には、打球杆44の下端が当接するストッパ部材
40aが配設されており、かかるストッパ部材40aに
より打球杆44の支軸44aを中心とした図4における
時計方向へ揺動が規制されている。打球杆44の支軸4
4a近傍であって、調節バネ部材43連結側と反対側
(図4左側)部分には外方へ向けて延出部44bが延出
されており、この延出部44b近傍には発射モータ45
が配設される。発射モータ45は、打球杆44に遊技球
Pを打撃するための動力を付与するためのものであり、
その回転軸(図示せず)には打球杆44の延出部44b
を弾くための発射カム46が固着されている。発射モー
タ45は、遊技者がハンドルリング31cに触れ、か
つ、ハンドルリング31cが回動されてハンドル31に
内臓される単発スイッチ(図示せず)がオフされる場合
に、その回転軸が略30rpm(1分間に30回転)で
回転可能に構成されており、発射カム46は、かかる回
転軸の回転に基づいて回転される。
【0044】発射カム46は、発射モータ45の駆動、
即ち、その回転軸の回転に伴って打球杆44の延出部4
4bを下方へ向けて押下することにより、打球杆44を
調節バネ部材43を反付勢方向(図4左側方向)へ向け
て弾いて、打球杆44の上端部を調節バネ部材43によ
る付勢方向(図4右側方向)へ反動させるためのもので
あり、その外周から外方へ向けて突出された略三日月状
の突起部46aが設けられている。この突起部46a
は、上述した打球杆44の延出部44bへ向けて突出さ
れており、かかる突起部46aの回転軌道と交わる部分
には上述した延出部44bが延出されている。
【0045】上記のように構成された遊技球発射装置3
0によれば、ハンドルリング31cの回動量を調節する
ことにより、調節バネ部材43の引っ張り量(変形量)
が変化され調節され、その結果、打球杆44を付勢する
調節バネ部材43の付勢力を調節することができるので
ある。この調節バネ部材43の付勢力の調節により、打
球杆44による遊技球Pの打撃力が調節され、かつ、打
球杆44により打撃される遊技球Pの発射速度、及び、
遊技領域8へ向けて打ち出される遊技球Pの飛翔量を調
節することができる。
【0046】図5は、パチンコ機1の出荷前試験時にお
ける電気的構成を示したブロック図である。パチンコ機
1の出荷前試験では、出荷用の制御回路基板に代えて、
制御部50を搭載した試験用の制御回路基板が取り付け
られる。尚、出荷前試験の終了後は、検出器28ととも
に制御部50を搭載した試験用の制御回路基板が取り外
され、その後、出荷用の制御回路基板が取り付けられて
出荷される。
【0047】出荷前試験を行う制御部50は、演算装置
であるCPU51と、図9に示すフローチャートのプロ
グラムを始めCPU51により実行される各種の試験プ
ログラムを記憶したROM52と、カウンタ53aなど
の各種のカウンタやワークメモリを備えたRAM53と
を備えている。カウンタ53aは、出荷前試験におい
て、案内通路9及び戻球防止部材21の防止片23を通
過した遊技球Pの個数をカウントするカウンタであり、
試験の開始時に「0」クリアされ、検出器28が遊技球
Pを検出する毎に1加算される。
【0048】これらのCPU51、ROM52、RAM
53は、バスライン54を介して互いに接続されてい
る。バスライン54は、入出力ポート55にも接続され
ており、この入出力ポート55は、検出器28、遊技球
発射装置30の発射モータ46、その他、LCDディス
プレイ13を含めた他の入出力装置56等と接続されて
いる。
【0049】次に、上記のように構成された遊技球発射
装置30の動作を説明する。まず、ハンドルリング31
cが図1の矢印A方向へ向けて回動されると、シャフト
31bに固着されたプーリ41が回転され、ワイヤ42
がプーリ41配設側(図4左側)へ向けて引っ張られ
る。このワイヤ42の引っ張りに伴って、揺動部材43
aがワイヤ42の引っ張り方向へ向けて傾動される一
方、この揺動部材43aの傾動に伴って、調節バネ部材
43が打球杆44配設側と反対方向へ引っ張られ延び
る。即ち、ハンドルリング31cの回動量を調節するこ
とにより、調節バネ部材43の引っ張り量が変化され、
その結果、打球杆44を付勢する調節バネ部材43の付
勢力を調節することができるのである。
【0050】一方、ハンドルリング31cが回動される
と、発射モータ45の駆動が開始され発射カム46の回
転が開始される。発射カム46は、発射モータ45の回
転軸の回転に伴って図4の時計方向へ回転され、かかる
回転に伴って、打球杆44の延出部44bは発射カム4
6の突起部46aにより下方へ向けて押下される。延出
部44bが突起部46aにより押下されると、打球杆4
4の上端部は、調節バネ部材43の付勢力に抗して反付
勢方向(図4左側方向)へ向けて傾動される。
【0051】発射モータ45により発射カム46が更に
回転され突起部46aが延出部44bから外れると、調
節バネ部材43の付勢力(復元力)により打球杆44が
元の状態へ戻るように反動され、かかる打球杆44の反
動により、遊技球Pが打撃され発射される。この打球杆
44により打撃された遊技球Pは案内通路9内を飛翔し
て、案内通路9の下流側端部の開口9aに到達する。遊
技球Pが開口9aに到達すると、その遊技球Pが戻球防
止部材21の防止片23における延出部23aに当た
り、遊技球Pの飛翔力により防止片23の延出部23a
が案内通路9の外方、即ち、飛翔経路K1上流側(図2
の右側)へ向けて弾性変形される。
【0052】かかる防止片23の延出部23aの弾性変
形により、その延出部23aの先端と外レール7との間
の間隙W1が押し開かれて拡大し、この拡大に伴って遊
技球Pが防止片23と外レール7との間部分を通過す
る。防止片23を通過した遊技球Pは、検出器28の設
置位置を通過し更に飛翔して、戻球防止部材22の防止
片25における延出部25aに当たる。このように、遊
技球Pの通過を検出器28が検出することにより、遊技
球発射装置30により発射された遊技球Pのうち、遊技
領域8へ到達した遊技球Pの個数を計数することができ
るのである。
【0053】延出部25aに遊技球Pが当たると、その
飛翔力により防止片25の延出部25aが遊技球Pの飛
翔経路K1上流側(図2の右側)へ向けて弾性変形され
る。かかる防止片25の延出部25aの弾性変形によ
り、その延出部25aの先端と外レール7との間の間隙
W2が押し開かれて拡大し、この拡大に伴って遊技球P
が防止片25と外レール7との間部分を通過して、遊技
領域8へ飛び出す。この遊技球Pの飛び出しにより、遊
技球Pは飛翔経路K1を更に上流側(図2の右側)へ向
けて飛翔して、遊技領域8内の複数の障害釘11に衝突
しつつ落下して、遊技が行われる。
【0054】一方、遊技領域8へ打ち込まれた遊技球P
が遊技領域8内に植立される複数の障害釘11のいずれ
かに衝突して、防止片25の延出部25aへ向けて跳ね
返ると、その遊技球Pは防止片25の延出部25aに当
たり、その遊技球Pが延出部25aより更に飛翔経路K
1下流側(図2の左側)へ侵入することが防止される。
よって、防止片25の延出部25aにより、障害釘11
に衝突して跳ね返る遊技球Pが戻球防止部材21の防止
片23に衝突することが防止されるのである。このた
め、遊技球発射装置30により発射された次の遊技球P
が戻球防止部材21の防止片23を押し開いて通過する
際に、障害釘11に当たって跳ね返っる遊技球Pが防止
片23の延出部23aに衝突することが防止され、かか
る次の遊技球Pが案内通路9内を逆流することが防止さ
れる。
【0055】また、防止片25へ向けて跳ね返る遊技球
Pと遊技球発射装置30により発射され防止片25を通
過しようとする遊技球Pとが防止片25を挟み込むよう
にしてほぼ同時に衝突すると、防止片23を通過して更
に防止片25を通過しようとしている遊技球Pは失速し
て、落下経路K2に沿って落下し排出口27から排出さ
れる。その結果、戻球防止部材21,22間に遊技球P
が留まることが防止される。
【0056】ところで、上述したように、検出器28
は、図2に示すように、案内通路9の開口9aより外
側、即ち、戻球防止部材21,22の各防止片23,2
5の間部分における飛翔経路K1上にあり、かつ、遊技
球Pが排出口27へ向けて落下する落下経路K2と異な
る位置にあるので、防止片23を通過して検出器28に
より検出された遊技球Pが、防止片25を越えられずに
排出口27へ落下する場合に検出器28により誤って再
度検出されることを防止されている。
【0057】よって、検出器28は、遊技球発射装置3
0により単位時間(例えば、1分間)当たり発射された
遊技球Pのうち遊技領域8に到達したもの、具体的に
は、防止片25を越えた遊技球P及び排出口27から落
下した遊技球Pの個数を確実に検出することができ、誤
ってカウントすることない。
【0058】次に、図6のフローチャートに基づいて、
上記のように構成されたパチンコ機1の出荷前試験、即
ち、遊技球発射装置30の発射性能試験時の動作を説明
する。尚、かかる処理は前記した制御部50で実行され
る。
【0059】図6は、出荷前試験時にパチンコ機1の制
御部50で実行される処理を示したフローチャートであ
る。この処理では、まず、かかる処理の前に、パチンコ
機1の遊技球発射装置30におけるハンドルリング31
cの回動量を調節して、打球杆44により打撃される遊
技球Pが遊技領域8に到達するに充分な打撃力が付与可
能な状態した後、この処理が実行される。
【0060】かかる処理では、まず、遊技球発射装置3
0の発射モータ45が始動され(S1)、打球杆44に
より遊技球Pが打撃されて発射される。この発射モータ
45の始動(S1)後、カウンタ53aの値が「0」ク
リアされる(S2)。次に、検出器28が遊技球Pを検
出したか否かが調べられ(S3)、検出器28が遊技球
Pを検出した場合には(S3:Yes)、カウンタ53
aの値が「1」加算される(S4)。一方、検出器28
が遊技球Pを検出しない場合(S2:No)や、S4の
処理の後は、処理をS5へ移行して、発射モータ45の
始動時(遊技球Pの発射開始時)から所定時間(例え
ば、1分間)経過したか否かが調べられる(S5)。
【0061】発射モータ45の始動時から所定時間が経
過していない場合には(S5:No)、処理をS3へ移
行して、S3からS5の処理を繰り返す。即ち、かかる
S3からS5の処理を繰り返すことにより、遊技球発射
装置30による遊技球Pの発射を所定時間経過するまで
継続して行うことができる。これに対し、発射モータ4
5の始動時から所定時間が経過した場合には(S5:Y
es)、発射モータ45が停止され(S6)、遊技球発
射装置30による遊技球Pの発射が停止されて、この処
理を終了する。
【0062】以上説明したように、本実施例のパチンコ
機1によれば、戻球防止部材22の防止片25は、案内
通路9の開口9aを塞ぐ戻球防止部材21の防止片23
より更に遊技球Pの飛翔経路K1上流側(図2の右側)
に間隔を隔てて配設され、かつ、遊技球Pの飛翔経路K
1を塞ぐように延出されているので、その防止片25の
延出部25aへ向けて跳ね返る遊技球Pが戻球防止部材
21の防止片23に衝突することを防止することができ
る。よって、その跳ね返る遊技球Pと案内通路9の開口
9aから飛び出そうとしている遊技球Pとが戻球防止部
材21の防止片23を挟み込むようにして衝突すること
が防止されるので、遊技球発射装置30により発射され
た遊技球Pが案内通路9を逆流することを防止すること
ができる。従って、遊技球発射装置30により発射され
た遊技球Pを確実に遊技領域8へと打ち込むことができ
るのである。
【0063】また、戻球防止部材21の防止片23と戻
球防止部材22の防止片25との間部分の下方には、そ
の間部分から遊技球Pを排出する排出口27が設けられ
ている。よって、防止片25を越えて遊技領域8へ打ち
込まれた遊技球Pが障害釘11のいずれかに衝突して跳
ね返り、その跳ね返った遊技球Pと防止片25を通過し
ようとしている遊技球Pとが防止片25を挟み込むよう
に衝突したとしても、その防止片25を通過しようとし
ている遊技球Pを落下経路K2に沿って排出口27へ導
き、排出口27から落下させることができる。よって、
戻球防止部材21,22間に遊技球Pが留まって詰まる
ことを防止することができるのである。
【0064】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
【0065】例えば、本実施例では、検出器28は磁気
センサを備えた近接スイッチにより構成したが、検出器
28に使用されるセンサは必ずしもこれに限られるもの
ではなく、例えば、尚、発光ダイオードやフォトトラン
ジスタなどを組み合わせることにより構成される光スイ
ッチを使用しても良い。
【0066】また、本実施例では、戻球防止部材21を
内レール6の端部に固定し、戻球防止部材22を戻球防
止部材21より更に飛翔経路K1上流側に固定した。し
かしながら、戻球防止部材21,22の固定方法は、必
ずしもこれに限られるものではなく、例えば、内レール
6の端部近傍に戻球防止部材21,22を間隔を隔てて
固定し、この両戻球防止部材21,22の間部分におけ
る内レール6の一部分を切断することにより遊技球Pの
遊技球排出口を形成するようにしても良い。
【0067】本実施例では、弾性復元性を有する薄板状
の弾性体で構成された防止片23が固定部材24により
遊技盤5に固定される戻球防止部材21を使用したが、
かかる構成を有する戻球防止部材を必ずしも使用する必
要はなく、例えば、金属線材を折り曲げ加工して形成さ
れた案内通路の開口を塞ぐ防止片と、その防止片を遊技
盤に揺動可能に取着する固定部材と、その固定部材によ
る取着される防止片と連結され、その防止片の揺動軸よ
り下側部分に設けられる錘用の延在片とを備えた戻球防
止部材を使用しても良い。
【0068】かかる戻球防止部材によれば、防止片は、
通常、案内通路の開口を塞いでおり、障害釘に衝突して
跳ね返る遊技球の案内通路内への侵入を防止している。
かかる状態で、案内通路内を飛翔してきた遊技球が防止
片に衝突すると、その飛翔力により防止片が固定部材を
介して遊技領域へ向けて揺動され、案内通路の開口が開
放されて、遊技球が案内通路内から遊技領域へ飛び出
す。一方、防止片を通過し遊技領域へ遊技球が打ち込ま
れると、防止片は、その錘用の延在片の自重により元の
位置へ復帰し、案内通路の開口を塞ぐのである。
【0069】また、このように構成された戻球防止部材
を上述した戻球防止部材22の代わりにパチンコ機1に
使用したり、戻球防止部材21,22の双方の代わりに
使用しても良い。
【0070】パチンコ機1は、その出荷前試験におい
て、出荷用の制御回路基板(主基板)に代えて制御部5
0を搭載した試験用の制御回路基板が取り付けられた
が、例えば、パチンコ機に主基板を取り付けたまま、別
途、検出器28及び制御部50を搭載した試験用の制御
回路基板と同様の機能を備えた検出機器によりパチンコ
機の出荷前試験を行っても良い。
【0071】尚、以下に本発明の変形例を示す。請求項
1記載の弾球遊技機において、前記遊技領域には、その
遊技領域へ打ち込まれた遊技球が落下する際に衝突し、
その遊技球の落下経路を変動させる複数の遊技釘が配設
されており、その複数の遊技釘の少なくとも一部は前記
第2戻球防止部材の側部に隣接して並設されていること
を特徴とする弾球遊技機1。よって、この第2戻球防止
部材に並設される遊技釘により、遊技領域内で跳ね返っ
た遊技球が第2戻球防止部材に衝突することを防止し
て、第2戻球防止部材の破損を防止することができる。
【0072】弾球遊技機1において、又は、請求項1記
載の弾球遊技機において、前記第1戻球防止部材を通過
した遊技球を検出する検出装置を備えており、その検出
装置は、前記第1戻球防止部材の近傍または前記第1戻
球防止部材より遊技球の通過経路上流側であって、前記
遊技球排出口へ向かう遊技球の落下経路と異なる位置に
配設されていることを特徴とする弾球遊技機2。
【0073】この弾球遊技機2によれば、第1戻球防止
部材を通過した遊技球の数は検出装置により検出され
る。しかも、かかる検出装置は、遊技球排出口から遊技
領域へ排出される遊技球の落下経路と異なる位置に配設
されているので、例えば、第1戻球防止部材を通過して
検出装置により検出された遊技球が遊技球排出口から排
出される際に検出装置により再カウントされることを防
止することができる。よって、遊技球発射装置による発
射球数を調べる試験において、正確な試験結果を得るこ
とができるのである。
【0074】弾球遊技機2を使用して、前記遊技領域内
へ打ち込まれる遊技球数を検出するための遊技球数測定
方法において、前記遊技球発射装置により遊技球を打撃
し前記遊技領域へ向けて遊技球を発射する発射過程(発
射処理)と、その発射過程により前記遊技領域へ向けて
発射され前記案内通路および第1戻球防止部材を通過し
た遊技球を前記検出装置により検出し計数する遊技球検
出過程(遊技球検出処理)とを備えたことを特徴とする
遊技球数測定方法。この場合、発射過程としては、図6
のS1の処理が該当し、遊技球検出過程としては、図6
のS3及びS4の各処理が該当する。
【0075】
【発明の効果】 本発明の弾球遊技機によれば、第2戻
球防止部材は、案内通路の上端部からその案内通路に架
かるように延出された第1戻球防止部材と間隔を隔てて
配設され、かつ、その第1戻球防止部材を通過した遊技
球の通過経路に架かるように延出されているので、かか
る第2戻球防止部材により遊技領域から跳ね返る遊技球
と第1戻球防止部材とが衝突することを防止することが
できる。よって、遊技球発射装置により次に発射された
遊技球が、跳ね返った遊技球に妨害されて案内通路を逆
流することなく、案内通路および第1戻球防止部材を確
実に通過させることができるという効果がある。このた
め、例えば、遊技球発射装置による発射球数を調べる試
験において正確な試験結果を得ることができるのであ
る。
【0076】また、第2戻球防止部材と第1戻球防止部
材との間部分には、その間部分から遊技球を排出する遊
技球排出口が設けられるので、遊技領域から跳ね返った
遊技球と第2戻球防止部材を通過しようとする遊技球と
が第2戻球防止部材を挟み込むようにして第2戻球防止
部材に衝突する場合に、第2戻球防止部材を通過しよう
とした遊技球を第1及び第2戻球防止部材の間部分にあ
る遊技球遊技球排出口から排出することができる。よっ
て、第1及び第2戻球防止部材の間部分に遊技球が留ま
って詰まることを防止することができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であるパチンコ機の正面図
である。
【図2】 パチンコ機における戻球防止装置の配設部分
を拡大視した正面図である。
【図3】 パチンコ機を裏側から斜視した外観斜視図で
ある。
【図4】 遊技球発射装置を裏側から斜視した分解斜視
図である。
【図5】 パチンコ機の出荷前試験時の電気的構成を示
したブロック図である。
【図6】 出荷前試験時にパチンコ機の制御部で実行さ
れる処理を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ機(弾球遊技機) 6 内レール(案内通路の一部) 7 外レール(案内通路の一部) 8 遊技領域 9 案内通路 9a 開口(案内通路の上端部) 11 障害釘(遊技釘) 11a 障害釘(遊技釘の一部) 21,22 戻球防止部材(第1戻球防止部材、第2
戻球防止部材) 27 排出口(遊技球排出口) 28 検出器(検出装置) 30 遊技球発射装置 K1 飛翔経路(遊技球の通過経路) K2 落下経路 P 遊技球

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技球を発射する遊技球発射装置と、そ
    の遊技球発射装置により発射される遊技球が打ち込まれ
    遊技が行われる遊技領域と、その遊技領域へ向けて遊技
    球を案内する案内通路と、その案内通路の上端部からそ
    の案内通路に架かるように延出された第1戻球防止部材
    とを備えた弾球遊技機において、 前記第1戻球防止部材と間隔を隔てて配設され、その第
    1戻球防止部材を通過した遊技球の通過経路に架かるよ
    うに延出された第2戻球防止部材と、 その第2戻球防止部材と前記第1戻球防止部材との間部
    分に設けられ、その間部分から遊技球を排出する遊技球
    排出口とを備えていることを特徴とする弾球遊技機。
JP11018532A 1999-01-27 1999-01-27 弾球遊技機 Pending JP2000217975A (ja)

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