JP2000217858A - 医療用粘着テープ若しくはシート、並びに救急絆創膏 - Google Patents

医療用粘着テープ若しくはシート、並びに救急絆創膏

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリ塩化ビニル樹脂製の支持基材の代替をな
すものとして、適度な柔軟性と応力緩和性を有すると共
に風合いのよい支持基材を用い、肘などの屈曲部の貼付
に適した医療用粘着シート並びに救急絆創膏を提供す
る。 【構成】 ポリプロピレン系樹脂、ポリプロピレン系樹
脂とエラストマー及び/又はプラストマーのブレンド
物、ポリプロピレン系樹脂とエラストマー及び/又はプ
ラストマーの共重合物などの熱可塑性樹脂100重量部
に対し、ゼオライトやタルクなどのケイ酸化合物を10
〜200重量部を含有させて、支持基材用のフィルムを
成形する。このフィルムを支持基材として用い、当該支
持基材上にアクリル系粘着剤からなる粘着剤層を設けて
本発明に係る医療用粘着テープ若しくはシートを得る。
さらに粘着剤層表面の中央域に吸液性パッドを備えて本
発明に係る救急絆創膏を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医療用粘着テープ若
しくはシート、並びに救急絆創膏に関する。具体的に
は、医療用途における貼付用品、特に巻絆、サージカル
テープ、絆創膏、パップ剤、ドレッシング材、創傷保護
剤、経皮吸収薬剤等の分野に用途があり、特に皮膚への
刺激を受けやすい老人、乳幼児、病弱な人への使用に好
適な医療用粘着テープ若しくはシート、並びに救急絆創
膏に関する。
【0002】
【従来の技術】救急絆創膏、サージカルテープなどの各
種医療用粘着テープ若しくはシートに用いられる支持基
材用のフィルムとして、従来よりカレンダー法やゾルキ
ャスト法により作成された可塑化ポリ塩化ビニルを主成
分としたフィルムが数多く使用されてきた。
【0003】この可塑化ポリ塩化ビニルを主成分とした
支持基材用フィルムは、引張初期においては高い応力を
示すが、時間の経過と共に急激に応力緩和が起きるとい
う特性を有している。この応力緩和は塩化ビニルフィル
ムの可塑性に伴うものである。このような特性を有する
支持基材用フィルムを用いた粘着テープ(シート)を皮膚
に貼付した場合には、貼付後次第に引張応力が緩和さ
れ、皮膚への負担が軽減される結果となる。このよう
に、可塑化ポリ塩化ビニルを主成分とした支持基材用フ
ィルムを用いることにより、貼付時にはほど良い応力に
よって貼付作業性が確保されると共に、その後の応力緩
和により引っ張り感がなくなり、物理的な皮膚刺激が軽
減される。これにより、操作性と低刺激性の両面性を確
保できる。
【0004】しかしながら、上記可塑化ポリ塩化ビニル
を用いた場合には、多量の可塑剤を含有するため、当該
フィルムから粘着剤層へ可塑剤が移行する結果、粘着力
の低下や凝集力の低下を導き、粘着剤が変質する、ある
いは粘着剤が流動し、貼付部位周辺部が汚れる等の欠点
があった。
【0005】また、当該フィルムは塩素を含有してお
り、近年環境問題の観点からその後処理について対策が
求められている。
【0006】このため、医療用途に限らず、塩化ビニル
に替わる材料として、柔軟で、かつ伸縮性を有する熱可
塑性樹脂の開発が積極的に行われ、オレフィン系樹脂や
エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)系樹脂あるいはエ
ラストマー系等樹脂において、数々の熱可塑性樹脂の商
品化がなされている。
【0007】具体的に挙げて言えば、例えばエチレンメ
タクリレート(EMA)系樹脂、非晶質ポリアルファオレ
フィン系樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)系
樹脂、オレフィン系EMAブレンド物、ポリウレタン系
樹脂、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリ
エチレン(LLDPE)系樹脂、エチレン−メチルメタク
リレート共重合体(EMMA)系樹脂などが挙げられる。
中でもエラスチックな非塩素系材料として熱可塑性エラ
ストマー(TPE)樹脂が、上記目的を達成する有力な候
補として近年盛んに検討されてきている。
【0008】熱可塑性エラストマー樹脂としては、例え
ば、スチレン−ブタジエン−スチレンブロックポリマー
(SBS)等のスチレン系熱可塑性エラストマー(SBC)
がまず開発されており、その後塩化ビニル系熱可塑性エ
ラストマー(TPVC)やオレフィン系熱可塑性エラスト
マー(TPO)、エステル系(TREE)などのエンプラ系
TPEなどが開発されてきている。特に、オレフィン系
熱可塑性エラストマー(TPO)は、耐候性、価格の面で
ポストポリ塩化ビニルに最も近い位置にあるものであ
る。
【0009】また、近年では傷が付きにくいように改良
されたTPOが開発されており、新規な高ブレンドタイ
プの水素添加スチレンブタジエンゴム(水素添加SBR)
をブレンドしたポリプロピレン系アロイが挙げられる。
【0010】しかしながら、塩化ビニル樹脂の代替とし
て挙げられるこれらの各種樹脂において、医療用の用途
としては上記熱可塑性エラストマーの一部が、輸液バッ
クや人工透析用廃液バック、輸液チューブなど一部の領
域においてのみ利用されているに過ぎない。
【0011】一方、上記した非晶質ポリアルファオレフ
ィン系樹脂などの軟質オレフィン等も塩化ビニル樹脂の
代替フィルムとして医療用の支持基材用フィルムにその
適用が試みられているが、次に述べる点で最適なもので
あるとは言えない。
【0012】すなわち、どのような強さの張力や伸びに
対しても低応力であり、医療現場における貼付時の操作
性が非常に悪かったり、あるいは、変形時の応力が逆に
高すぎて、貼付中に皮膚へ絶えず張力が掛かるため、物
理的刺激が強くなるという問題があった。
【0013】このように、これまでの脱塩化ビニル系樹
脂をそのまま医療用粘着テープ(シート)の支持基材用フ
ィルムとして用いるだけでは、貼付時の操作性と皮膚刺
激性の相反する性質を十分に満足できなかった。
【0014】このような観点から、塩化ビニル系樹脂と
同様の応力緩和性を有する医療用粘着テープの支持基材
用フィルムとして、本来工業用途としての素材である熱
可塑性エラストマーを改良したものが、次に示すように
数多く提案されてきている。
【0015】これまでのオレフィン系熱可塑性エラスト
マーは、ポリプロピレン(PP)をハードセグメントとし
て、エチレンプロピレンゴム(EPR)をソフトセグメン
トとするブレンド系熱可塑性エラストマーが中心であっ
たが、一般的な単純ブレンド物であるPP/EPRで
は、塩素系熱可塑性エラストマー(TPVC)に比べて圧
縮永久歪みに劣る。そこで、PP/EPRブレンド時に
EPRを架橋させながらPP中に僅かながら分散させる
ことにより圧縮永久歪みを改良した動的架橋オレフィン
系熱可塑性エラストマー(TPV)が、まずポリ塩化ビニ
ル樹脂の代替樹脂として検討されている。
【0016】このような重合段階で直接生産可能なオレ
フィン系熱可塑性エラストマー(リアクターTPO)とし
て、例えば、Rexene社のFPO(Flexible Poly Olefin
s)、Montell Polyolefins社製のキャタロイ(Catalloy)
樹脂や、徳山曹達社製のPER樹脂が挙げられる。
【0017】キャタロイ樹脂は、重合段階でオレフィン
系樹脂にエチレンプロピレンゴムをアロイ化させた樹脂
であって、他の柔軟性樹脂(PVCやPE系樹脂など)に
比べ、耐熱性や引き裂き、突き刺し強度に優れた特性を
有している。これは、ポリオレフィンの重合リアクター
でのアロイ化を可能にした重合プロセス技術により得ら
れ、多段の気相重合リアクターからなり、おのおの独立
に重合が行われ、それぞれのリアクターで得られたポリ
マーがアロイ化された状態で最終製品として取り出され
る。この方法においては、重合段階で合成ゴム(エチレ
ンプロピレンゴム)がブレンドされ、押出機等によるブ
レンドに比べてはるかに高いゴム含量のものが得られ
る。このような樹脂では、EPR相が三次元的に連続し
たマトリックスを形成し、PP結晶ラメラがその中に分
散している相構造をとっている。この結果、ポリオレフ
ィンの高弾性とゴムの柔軟性とを緊密に調和させること
が可能となり、高い初期弾性力と迅速な応力緩和性を有
するようになる。
【0018】また、非晶質性のオレフィン系樹脂とし
て、宇部興産(株)製のAPAO樹脂及びCAP樹脂があ
る。これらの樹脂は従来のオレフィン系樹脂に比べて、
柔軟性、耐熱性が優れており、また、比較的応力緩和性
に優れたものである。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たキャタロイ樹脂や非晶質ポリアルファオレフィン系樹
脂を用いた場合においても、事実上初期応力が高すぎて
貼付直後の引っ張り感が強い場合がある。また、一定以
上緩和した後には緩和傾向が極端に鈍くなってしまい、
応力緩和による柔軟化に限界が認められる傾向がある。
特に、皮膚への小さな負荷でもそれが持続的に残存して
しまうと、使用者によっては明確な皮膚刺激として現れ
ることがあった。
【0020】さらに、風合いが悪く、医療用粘着テープ
や救急絆創膏に用いた場合には、見た目にも悪いものと
なってしまう。
【0021】本発明は上記欠点に鑑みてなされたもので
あって、ポリ塩化ビニル樹脂製の支持基材用フィルムの
代替をなすものとして、適度な柔軟性と応力緩和性を有
すると共に風合いのよい支持基材を用いることにより、
屈曲部などの貼付に適した医療用粘着テープ(シート)及
び救急絆創膏を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の医療用粘着テ−
プ若しくはシートは、支持基材上に粘着剤層を直接若し
くは間接的に積層してなる医療用粘着テープ若しくはシ
ートであって、前記支持基材が熱可塑性樹脂100重量
部に対しケイ酸化合物10〜200重量部を含有してな
る組成物からなることを特徴としている。なお、本発明
の粘着テープ若しくはシートにあっては、幅広のシート
状物及び幅狭のテープ状物のいずれをも含む概念で用い
られるものである。
【0023】本発明において用いられる熱可塑性樹脂と
しては特に制限されるものではないが、柔軟で、かつ伸
縮性を有するものが好ましく用いられる。具体的には、
ポリメチルメタクリレート、変性アクリル樹脂、低密度
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、プロピ
ルセルロース、酢酸セルロース、軟質のポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、フッ化ビニリデン、ポリウレ
タン、ポリカーボネート等が挙げられ、環境問題等を考
慮すれば、これらの内塩素やフッ素を含まないハロゲン
非含有物を用いるのが好ましい。また、これらの熱可塑
性樹脂は、単独若しくは2種以上を適宜混合して用いる
こともできる。
【0024】また、これらの熱可塑性樹脂の中でも、特
にポリプロピレン系樹脂やポリプロピレン系樹脂と熱可
塑性エラストマー(TPE)及び/又は熱可塑性プラスト
マーとのブレンド物、ポリプロピレン系樹脂と熱可塑性
エラストマー及び/又は熱可塑性プラストマーとの共重
合物を用いるのが望ましい。
【0025】当該熱可塑性エラストマーとしては、スチ
レン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン−エチレ
ン−スチレンブロック共重合体、スチレン−プロピレン
ブロック共重合体などのスチレン系熱可塑性エラストマ
ー(SBC)、エチレン−プロピレンゴム、エチレン−1
−ブチレンゴム、エチレン−酢酸ビニル共重合体などの
オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)、ウレタン
系熱可塑性エラストマー(TPU)、ポリエステル系熱可
塑性エラストマー(TPEE)、1,2−ポリブタジエン
系熱可塑性エラストマー、塩化ビニル系熱可塑性エラス
トマー(TPVC)、フッ素系熱可塑性エラストマー、ア
イオノマー樹脂、塩素化ポリエチレン、シリコーン系熱
可塑性エラストマーなどが挙げられる。
【0026】また、熱可塑性プラストマーとしては、こ
れらの熱可塑性エラストマーと同様な材質からなるもの
が挙げられ、上記熱可塑性エラストマーの製造条件を変
更して得られるプラストマーを用いることができる。
【0027】さらにポリプロピレン系樹脂を単独で用い
たり、ポリプロピレン系樹脂と熱可塑性エラストマー及
び/又はプラストマーとのブレンド物あるいはポリプロ
ピレン系樹脂と熱可塑性エラストマー及び/又はプラス
トマーとの共重合物を用いる場合には、非晶質性若しく
は低結晶性のポリオレフィン系樹脂(プロピレン系ポリ
オレフィン)とするのが特に好ましい。このように樹脂
中の結晶質部分の割合を従来のポリプロピレン系樹脂に
比べて大幅に減らすようにしたポリオレフィン系樹脂と
することにより、応力緩和性や柔軟性をより一層高める
ことができる。また、このような非晶質性若しくは低結
晶性のポリオレフィン系樹脂を用いることにより、多量
のケイ酸化合物を配合できる点でも有利なものとなる。
【0028】これらの非晶質性若しくは低結晶性ポリオ
レフィン系樹脂は1種のみならず2種以上を適宜混合し
て用いることも可能である。すなわち、非晶質性若しく
は低結晶性のポリプロピレン系樹脂を単独で用いてもよ
く、非晶質性若しくは低結晶性のポリプロピレン系樹脂
に熱可塑性エラストマー及び/又はプラストマーをブレ
ンドして用いてもよく、あるいは非晶質性若しくは低結
晶性であるポリプロピレン系樹脂と熱可塑性エラストマ
ー及び/又はプラストマーとの共重合物を単独若しくは
他の樹脂等とブレンドして用いることもできる。
【0029】また非晶質性若しくは低結晶性ポリオレフ
ィン系樹脂の割合は、支持基材用フィルムの形成材料全
重量に対し、好ましくは30重量%以上、さらに好まし
くは50重量%以上となるように設定するのがよい。3
0重量%よりも少ない場合には、期待する応力緩和性や
柔軟性を得ることが困難になる。
【0030】このような非晶質性若しくは低結晶質性ポ
リオレフィン系樹脂を得る具体的な製造方法としては、
いくつかの方法が提案されており、例えば、特開平4−
224809号公報に記載された方法が挙げられる。こ
こでは、チタン担持型触媒として、三酸化チタンと塩化
マグネシウムを共粉砕し、オルトチタン酸n−ブチル、
2−エチル−1−ヘキサノール、p−トルイル酸エチ
ル、四塩化ケイ素、フタル酸ジイソブチル等で処理した
球状で平均粒径15μmのものが使用され、アルミニウ
ム化合物としてトリエチルアルミニウム等のアルキルア
ルミニウムを用い、さらに重合槽において電子供与体と
してケイ素化合物、特にジフェニルジメトキシシランを
添加し、またヨウ化エチルも添加されている。
【0031】本発明にあっては、これらの非晶質性若し
くは低結晶性ポリオレフィン系樹脂に、弾性率、伸び等
を適宜調整する為、結晶性のポリプロピレン系樹脂をブ
レンド若しくは共重合させてもよい。
【0032】また本発明においては、非晶質性若しくは
低結晶性ポリオレフィン系樹脂及び/又は結晶性ポリプ
ロピレン系樹脂として、変性したものを使用することが
できる。当該変性樹脂としては、上記非晶質性若しくは
低結晶性ポリオレフィン又は結晶性ポリプロピレンを、
例えば、アクリル酸、メタアクリル酸、エタアクリル
酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等の不飽和カル
ボン酸及び/又はそれらのエステル、酸無水物、金属塩
等、これらの誘導体を用いて変性したものが用いられ
る。
【0033】また、これら非晶質性又は低結晶性ポリオ
レフィン系樹脂と結晶性ポリプロピレン系樹脂をブレン
ドする場合には、非晶質性又は低結晶性ポリオレフィン
系樹脂を30〜100重量%、好ましくは50〜100
重量%となるように調整するのがよい。非晶質性又は低
結晶性ポリオレフィン系樹脂が30重量%未満では、得
られた支持基材用フィルムが降伏点を有するようにな
り、本発明の用途には適さなくなる。
【0034】また、結晶性ポリプロピレンに軟質フィル
ムの特徴を出すためには、融点が150℃以下のプロピ
レン系ランダム共重合体を用いるのが好ましい。
【0035】本発明の医療用粘着テープ若しくはテープ
に使用される支持基材は、上記した熱可塑性樹脂100
重量部に対しケイ酸化合物10〜200重量部を含有す
る組成物からなる。
【0036】ここでケイ酸化合物とは、ケイ酸を含有す
る無機化合物を意味し、具体的には、ゼオライト、ケイ
酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、ベントナイト、ケ
イソウ土、シリカ、カオリン、ベントナイト、パーライ
ト、活性白土、マイカ、タルク、クレー、アスベスト、
ガラス繊維、ガラスバルーン、ガラスビーズ等が挙げら
れる。
【0037】この中で、ゼオライト及びタルクは、他の
ケイ酸化合物に比べ、軟質プロピレン系フィルムの剛性
を上げることなく応力緩和性を向上させることができ、
しかもケイ酸化合物の配合調整を容易に行える点でメリ
ットがある。
【0038】ゼオライトは、一般に三次元骨格構造を有
するアルミノシリケートの総称であって、一般式とし
て、xM2/nO・Al23・ySiO2・zH2Oで表さ
れる。ここで、Mはイオン交換可能なイオンを表し、通
常は1価又は多価の金属イオンである。nはイオン交換
可能なイオン(金属イオン)の原子価である。また、x及
びyはそれぞれ金属酸化物、シリカのモル系数、zは結
晶水のモル数を表している。
【0039】本発明においては、天然ゼオライトや合成
ゼオライトを問わず用いることができ、例えば、天然ゼ
オライトとしてはモルデナイト(モルデン沸石)やエリオ
ナイト(毛沸石)、クリノブチロライト、チャバザイト
(斜方沸石)などが挙げられる。合成ゼオライトとしては
A型ゼオライトやX型ゼオライト、Y型ゼオライト、L
型ゼオライト、オメガ型ゼオライトなどが挙げられる。
また、これらのうちから選ばれた少なくとも1種又は2
種以上を混合して用いることができる。
【0040】これらの内、合成ゼオライトは純度が高
く、粒子の均一性に優れる点でより効果的であり、一方
天然ゼオライトは不純物が多いものの低価格であって、
経済性に優れている。これらのゼオライトは、使用目的
等に応じて適宜選択して用いればよく、またそれらを混
合して用いることもできる。
【0041】またケイ酸化合物の粒径としても特に制限
されるものではないが、平均粒径0.5〜150μm、
さらに望ましくは0.5〜35μmのものが好適に用い
られる。150μmよりも大きな粒径を有するケイ酸化
合物を用いた場合には、得られた支持基材用フィルムに
いわゆるフィッシュ・アイ現象が増加するため、商品価
値が低下する。この点、上記範囲内にある粒径のものを
用いた場合には、表面に斑点の目立たない支持基材用フ
ィルムを得ることができる。特に、ゼオライト粒子を用
いる場合には、同様の理由から30μm以下の粒径のも
のを用いるのが好ましい。
【0042】上記支持基材は、上記熱可塑性樹脂とケイ
酸化合物とを混合して得られるものであるが、これらの
混合物に所望により、各種の添加剤や充填剤を加えるこ
とができる。例えば、添加剤としては、耐熱安定剤、酸
化防止剤、光安定剤、帯電防止剤、滑剤、核剤、難然
剤、顔料又は染料が挙げられ、充填剤としては、炭酸カ
ルシウム、硫酸カルシウム、酸化チタン、硫酸バリウ
ム、水酸化マグネシウム、クレー等などの各種無機有機
の充填剤が挙げられる。
【0043】特に、熱や空気中酸素及び光による障害に
対する安定性を挙げるため、とりわけ、カーボンブラッ
クや2,2−チオ−ビス(4−メチル−6−t−ブチル
フェノール)、ジラウリルチオジプロピオネート並びに
他の種々の公知のアミン安定剤及びフェノール安定剤を
添加するのが好ましい。
【0044】また上記混合物には、種々の高分子系の相
溶化剤や樹脂改良剤を用いることで、樹脂同士の相溶化
性を高めるだけでなく、ケイ酸化合物と樹脂間の相溶性
を高め、ケイ酸化合物による支持基材用フィルムの耐衝
撃性や延伸性、柔軟性、透明性等の悪化を防止すること
ができる。
【0045】このような高分子相溶化剤(若しくは樹脂
改良剤)として、具体的には、スチレン−ブタジエンゴ
ムの水素添加物又はそのマレイン化物、エチレン−アク
リル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル
−無水マレイン酸共重合物、エチレン−メタクリル酸グ
リシジルエステル共重合体、無水マレイン酸グラフトポ
リプロピレン、無水マレイン酸グラフトエチレンポリプ
ロピレンゴム、アクリル酸グラフトポリプロピレン、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル/
エチレン−プロピレン−ジエン/ポリオレフィン系グラ
フト共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体の金属
塩、塩素化パラフィンなどが挙げられる。
【0046】これらの相溶化剤(樹脂改良剤)は、通常フ
ィルム形成用樹脂組成物全体量に対して、0.1〜40
重量%、より好ましくは2〜30重量%を添加すること
ができる。0.1重量%未満であれば支持基材用フィル
ムの成形性や延伸性、透明性、柔軟性の何れかが顕著に
損なわれる。また、40重量%を越えると、得られたフ
ィルムの耐熱性あるいは支持基材としての操作性、耐ブ
ロッキング性の低下が明瞭に認められるようになる。ち
なみに、前記極性基含有エチレン共重合体を上記配合可
能量の範囲で添加した場合にも、ポリプレピレン本来の
耐熱性は損なわれず、120〜130℃で30分以上加
熱しても、得られたフィルムの収縮。変形、変色等の変
質は認められなかった。
【0047】支持基材用フィルムは、上記各成分を混合
して成形されるが、この時の調整方法としては特に制限
されるものではなく、従来から公知の種々の混練機、例
えば、ニーダー、バンバリーミキサー、ロール等の各種
混練機、あるいは一軸若しくは二軸押出機等を用いて加
熱溶融混練して、通常ペレット状若しくは塊状のものに
一旦形成される。
【0048】この樹脂ペレット若しくは塊を使用して次
いでフィルム状に加工される訳であるが、フィルム成形
にあってもその方法は特に限定されるものではなく、従
来から公知であるTダイ法、インフレーション法、カレ
ンダー法、圧延法等により所定の厚みに成形することが
できる。さらには、その後縦一軸延伸加工又は/及び横
一軸延伸加工等の延伸加工を施すことにしてもよい。特
に、ケイ酸化合物が配合されているため、上記延伸処理
を施すことにより、多孔質フィルムを容易に得ることが
できる。この結果、高い透湿率を有する支持基材を得る
ことができ、貼着時の蒸れを回避することができる。ま
た、必要に応じてアニール処理を施すことにしてもよ
い。もちろん、樹脂ペレットとすることなく、上記樹脂
組成物を混練して、樹脂ペレットを経ることなく直ちに
フィルム状に加工するなど一貫製造することができるの
は言うまでもない。
【0049】支持基材用フィルムの厚さとしても特に限
定されるものではなく、使用目的に応じて適宜設定され
る。一般的には約2〜1000μmの範囲に成形され
る。2μm未満では、いわゆる腰が足りなくなったり、
取り扱いが困難になる。また、1000μmを越える
と、柔軟性に欠ける。
【0050】このとき、引張試験機のチャック間距離を
20mm、サンプル幅を20mmとし、300mm/m
inの速度で長手方向に10%伸長させた時、その伸長
直後の引張応力が200〜2500g/mm2、好まし
く300〜1600g/mm2の範囲となるように樹脂
材料のグレード、配合比、フィルム厚み等を調整するよ
うにする。上記引張応力が200g/mm2を下回る
と、例えば巻絆を貼り付ける際に支持体が伸びきってし
まい貼付時の操作性、風合い、さらには輸液チューブ等
の皮膚への固定性など本発明の有益な特性が損なわれ
る。一方、2500g/mm2を越えると、柔軟性がな
くなり、皮膚貼付時の密着性や皮膚への追従性、風合い
などが減じられる。なお、ここでいう長手方向とは、巻
絆なら巻き方向、絆創膏なら通常長軸方向といった具合
に、使用時に張力がかかりやすい方向を示す。但し、医
療用ドレッシング材のように四方に張力がかかる可能性
の大きい場合には、一方向に限定されるものではない。
【0051】また、本発明の医療用粘着テープ(シート)
における支持基材には、上記支持基材用フィルムを単層
として用いるだけでなく、種々の特性を付加する目的
で、必要に応じて積層フィルムに加工された積層体が用
いられる。積層されるフィルムとしては、上記の支持基
材用フィルムに限らず、これ以外の各種プラスチックフ
ィルム若しくは不織布、多孔質膜等を挙げられる。ま
た、積層する場合には、上記の支持基材用フィルムを単
純積層するだけでなく、これ以外のフィルム等を交互に
積層することが好ましく、このとき、積層体の片面若し
くはその両面に、上記支持基材用フィルム以外のフィル
ム等が現れるようにするのが望ましい。
【0052】このように上記支持基材用フィルムに異な
る材質のフィルムを積層することによって、投錨性の付
与(向上)、アンチブロッキング性の付与、粘着剤成分の
ブリードの防止等の機能を発揮するものである。これら
の機能が効果的に発揮されるようにフィルムの厚さや積
層する枚数を調整するのがよい。また、ケイ酸化合物は
上記積層基材のいずれの層にも含有させることができ
る。
【0053】このとき支持基材として応力緩和比を60
%以下となるように調整するのが好ましい。このように
応力緩和比を60%以下にすることにより、貼付後の引
っ張り感を感じさせることがなくなる。さらに、刺激に
対して敏感な人を考慮すれば、応力緩和比を40%以下
となるように設定するのが望ましい。
【0054】本発明に係る医療用粘着シートは、こうし
て得られた支持基材の片面若しくはその両面に粘着剤層
が形成されてなることを特徴としている。
【0055】粘着剤層に用いられる粘着剤としても特に
限定されるものではないが、通常の医療用粘着シートに
用いられるものであればよく、アクリル系粘着剤、ゴム
系粘着剤、シリコーン系粘着剤など適当な粘着剤を1種
若しくは2種以上を用いることができる。
【0056】特に皮膚への刺激性を考慮すればアクリル
系粘着剤を用いるのが望ましく、また、本発明の支持基
材にアクリル系粘着剤を用いた場合に、より一層応力緩
和性が向上される。
【0057】これらの粘着剤は、従来から公知の方法に
より、上記支持基材上に塗布され粘着剤層が形成され
る。このとき、粘着剤層の厚さとしても特に限定される
ものではないが、概ね10〜200μm、好ましくは2
0〜100μmに形成するのがよい。
【0058】さらに本発明の救急絆創膏は、上記支持基
材の片面に形成された粘着剤層表面の中央域に、吸液性
のパッドを備えたことを特徴としている。吸液性パッド
としては、従来から使用されている公知のものが用いら
れる。例えばガーゼや織布、不織布、脱脂綿と不織布と
の複合品、脱脂綿と編ネットとの複合品などを挙げるこ
とができる。
【0059】また、その大きさは医療用粘着テープ等の
大きさによっても異なるが、吸液性パッドの周囲に該粘
着シートの粘着剤層が少なくとも2〜3mm程度露出さ
れるような大きさに調整するのが好ましい。
【0060】上記本発明の救急絆創膏は、粘着剤層の表
面の汚染を防ぐために、使用するまで粘着剤層表面をセ
パレータにて被覆しておくことが好ましい。この場合、
使用するセパレータは、オルガノシロキサン系ポリマー
を含有する粘着剤層との離型性を良好とするため、シリ
コーン系の離型剤を用いたものを用いることが好適であ
る。
【0061】
【実施例】次に種々の支持基材を用いて実施例に係る医
療用粘着シートを作製し、本発明の効果を確認した。な
お、本発明は以下の実施例に限られるものでないのはい
うまでもない。また、以下において、「%」は「重量
%」を、「部」は「重量部」を意味するものとする。
【0062】〔支持基材の作製〕熱可塑性樹脂として、
ホモポリプロピレン(homoPP)(商品名「グランド
ポリマ」、E101P、(株)グランドポリマー)、エチ
レン−メチルメタクリレート共重合樹脂(EMMA)(商
品名「アクリフト」、WD20、住友化学工業(株))、
ポリイソプレンタイプのスチレン系エラストマー(SI
S)(商品名「CarififlexTR」、TR1107、シェル
化学(株))、低密度ポリエチレン(LDPE)(商品名「ペ
トレセン」、339、東ソー(株))、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体(EVA)(商品名「エバテート」、D20
10F、住友化学(株))、エチレンプロピレンゴム(EP
R)(商品名「JSREP」、EP01P、日本合成ゴム
(株))、PP/EPR共重合体(商品名「Catalloy Adfle
x」、KS−021P、Montell-JPO(株))、同(KS−2
21P)、同(KS−353P)、非晶性ポリα−オレフ
ィン(商品名「ウベタックAPAO」、UT2780、
宇部興産(株))、APAO/PP混合物(商品名「CA
P」、CAP350、宇部興産(株))、スチレン系熱可
塑性エラストマー(商品名「ラバロン」、SJ4460
N、三菱化成(株))、ポリエステル系熱可塑性エラスト
マー(商品名「プリマロイ」、A1600、三菱化成
(株))の計13種を用いた。
【0063】また、ケイ酸化合物としては、シリカ(商
品名「デンカ溶融シリカ」、FB−80、電気化学工業
(株))、タルク(商品名「タルク」、MS−P、日本タル
ク(株))、同(商品名「ミクロエース」、L−1、日本タ
ルク(株))、A型ゼオライト(商品名「シルトン」、D
S、水澤化学工業(株))、A型ゼオライト(商品名「ゼオ
スター」、NA−100P、日本化学工業(株))、X型
ゼオライト(商品名「ミズカライザー」、13Xパウダ
ー、水澤化学工業(株))の計6種を用いた。
【0064】また相溶化剤・樹脂改良剤として、、エチ
レン−アクリル酸エステル−無水マレイン酸共重合体
(商品名「ボンダイン」、AX−8390、アトケム
(株))、溶液重合スチレンブタジエンゴム水素添加物(商
品名「DYNARON」、CEBC6200P、日本合成ゴム
(株))を用いた。
【0065】比較例として、熱可塑性樹脂としては同じ
ものを用いたが、無機フィラーとして、ケイ酸化合物の
替わりに炭酸カルシウム(試薬特級、和光純薬工業
(株))、マイカ(商品名「マイカ粉」、A−21、(株)山
口雲母工業所)の計2種を用いた。
【0066】これらの熱可塑性樹脂及びケイ酸化合物並
びに相溶化剤・樹脂改良剤を、表1〜表6に示す配合比
に従って、実施例1〜27並びに比較例1〜17の支持
基材用フィルムを作製した。
【0067】また支持基材用フィルムは、20lの加圧
ニーダを用いて、缶体温度を125℃に加温してから、
ベースポリマー(熱可塑性樹脂)を投入し、缶体を徐々に
加熱しながら缶体温度が170℃になるまで混練した。
170℃に昇温後、その後ケイ酸化合物(若しくは無機
フィラー)を投入して30分間混練した。さらに必要に
応じて相溶化剤若しくは樹脂改良剤を投入し、そのまま
さらに30分間混練した。そして、必要に応じてペレッ
ト状にした。
【0068】その後当該樹脂組成物(樹脂ペレット)を
用い、表3に示す実施例15及び16並びに比較例11
の支持基材用フィルムについては、以下に示す押出成形
法によって、また、それ以外の支持基材用フィルムにつ
いては、以下に示す圧延成形法によって作製した。
【0069】(圧延成形法)圧縮成形機を用いて、上記樹
脂組成物(樹脂ペレット)を150〜220℃の加熱温
度、80kg/cm2のプレス圧条件下において約15
分間プレスした。このとき、得られたフィルム厚が80
〜100μmとなるように加熱温度、プレス圧を調整し
た。
【0070】(押出成形法 Tダイ法)2軸による押出延
伸機(Tダイのギャップの長さ120mm、間隙の幅1
mm)を用いた。押出機のシリンダー温度を、150〜
220℃の間となるように樹脂の種類に応じて適宜調整
した。上記樹脂組成物(樹脂ペレット)を押出した後、
冷却ロールにて冷却しながら、次の2つの延伸ロールの
回転比をフィルムの厚みが80μm前後となるように調
整しながら製膜した。また、延伸ロールの回転速度を2
〜8m/分の範囲内で調整し、延伸−製膜後、再度冷却
ロールを通過させてから巻き取った。
【0071】〔医療用粘着シートの作製〕上記で得た実
施例13及び20並びに比較例8の支持基材用フィルム
を単層で支持基材として用い、その片面にアクリル酸と
アクリル酸イソオクチルエステルからなるアクリル系樹
脂(配合重量比5:95)を、粘着剤層の厚さが40μm
となるように塗布し、実施例及び比較例の医療用粘着シ
ートを得た。
【0072】〔救急絆創膏の作製〕上記で得た医療用粘
着シートを、19mm×72mmの大きさに裁断し、粘
着剤層表面の中央域に12mm×20mmの大きさのガ
ーゼパッドを設けて、実施例及び比較例の救急絆創膏を
得た。
【0073】〔支持基材の評価試験〕上記で得た各種支
持基材用フィルムを用いて、次に示す評価試験を行なっ
た。なお試験用サンプルとして、上記フィルムを幅20
mm、長さ20mmの大きさに裁断したものを用いた。
また、引張試験機(オートグラフAGS−100D、島
津製作所(株))を用いて、室温23℃、湿度65%RH
の条件下で測定した。また、測定に先立ち、試験用サン
プルを予め同じ条件下に30分以上放置した。その結果
を表1〜表6に示す。
【0074】(初期応力)引張試験機を用いて、引張速度
300mm/minで延伸し、引張応力値の変化を測定
し、伸び−応力曲線を求めた。その後当該伸び−応力曲
線から引張初期における引張応力(モジュラス、単位g
/20mm)を求めた。
【0075】(破断時伸び率)同上の試験条件で引張試験
を行い、試験用サンプルが破断した際の伸び率(%)を測
定した。
【0076】(弾性率)同上の試験条件で引張試験を行
い、上記伸び−応力曲線において、伸びが0mmと2m
mの2点間を結ぶ直線の傾き(g/mm2)を求めた。
【0077】(応力緩和比)引張試験機を用いて、引張速
度300mm/minで、伸長率10%となるまで延伸
して、時間経過による引張応力値の変化を測定し、次式
により、応力緩和比(%)を測定した。
【0078】応力緩和比(%)=(5分後引張応力/初期
引張応力)×100 なお、初期引張応力は、引張開始直後から10%延伸す
るまでの最大引張応力値を示す。
【0079】(応力半減時間)引張試験機を用いて、引張
速度300mm/minで、伸長率10%となるまで延
伸して、時間経過による引張応力値の変化を測定し、応
力緩和曲線を求めた。その後、上記初期引張応力が、半
分になるまでの時間を当該応力緩和曲線より求めた。な
お、引張開始時間を0時間とした。
【0080】(白化性)試験用サンプルを伸長率10%の
状態で5分間延伸したときの白化の有無を目視で判定し
た。
【0081】(耐熱性)支持基材用フィルムを幅20m
m、長さ50mmに裁断し、当該試験用サンプルを12
0℃、60分間、恒温器中で吊り下げて、試験用サンプ
ルの変形や収縮の有無を確認した。
【0082】〔医療用粘着シートの評価試験〕実施例及
び比較例の医療用粘着シートを、それぞれ5cm×5c
m(25cm2)の大きさに裁断し、これを皮膚貼付用の
サンプルとした。
【0083】得られた皮膚貼付用サンプルを、健常人1
2名の下腕内側(かぶれやすい部位)及び肘(屈曲部位)に
24時間貼付してもらい、貼付感、皮膚接着性、皮膚刺
激性について、表7に示す5段階評価により評価した。
なお、皮膚刺激性については、下腕内側のみで評価し、
その結果を表7に示した。
【0084】〔救急絆創膏の評価試験〕実施例及び比較
例の救急絆創膏を健常人12名の第2指、第2関節に8
時間ラップ巻きにして通常の生活を送ってもらい、貼付
感、皮膚接着性、皮膚刺激性について、表8に示す5段
階評価により評価し、その結果を表8に示した。
【0085】〔試験結果〕表1〜表6から分かるよう
に、実施例である各支持基材用フィルムにあっては、初
期応力を大幅に増減することなく、応力緩和比が低下す
ると共に、応力半減時間も著しく低下させることがで
き、本発明の目的を達成することが確認された。
【0086】また、表7及び表8からも分かるように、
本発明の実施例である医療用粘着シート及び救急絆創膏
にあっては、貼付感や皮膚接着性、皮膚刺激性のいずれ
についても、比較例より良好な評価を得ることができ
た。
【0087】
【表1】
【0088】
【表2】
【0089】
【表3】
【0090】
【表4】
【0091】
【表5】
【0092】
【表6】
【0093】
【表7】
【0094】
【表8】
【0095】
【発明の効果】本発明によれば、塩化ビニル樹脂の代替
品として開発された従来の支持基材に比較して、比較的
短い応力緩和時間で低応力域まで緩和することができる
支持基材が得ることができる。従って、長時間貼付して
も皮膚に対する物理的刺激が少なく、皮膚接着性や風合
いのよい医療用粘着テープ若しくはシートを提供でき
る。
【0096】これにより、支持基材として塩化ビニル樹
脂製フィルムとしての代替品を用いた医療用の巻絆、絆
創膏、救急絆創膏、ドレッシング材、パップ剤、経皮吸
収製剤等を幅広く提供できる。
【0097】また、ケイ酸化合物を配合しているので、
耐熱性及び成形性の向上が図られる。この結果、高温に
よる加熱処理が可能になり、生産速度が向上して低コス
トで提供できる。さらに、加熱滅菌処理が可能になるた
め、簡易な滅菌方法が適用可能になり、より医療現場に
使い易い医療用粘着シートや救急絆創膏を提供できる。
【0098】また、樹脂改良剤や相溶化剤を加えること
により、より一層ブロッキング性と粘着剤に対する投錨
性の調整が容易になり、さらに使い勝ってがよく、糊残
りの少ない医療用粘着シート若しくはテープ、救急絆創
膏を提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白井 文哉 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 Fターム(参考) 4C081 AA03 AA12 BA17 BB01 BB04 BB06 BB07 CA021 CA031 CA041 CA051 CA071 CA072 CA081 CA082 CA121 CA122 CA161 CA191 CA201 CA211 CB011 CB042 CC01 CC02 CD021

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持基材上に粘着剤層を直接若しくは間
    接的に積層してなる医療用粘着テープ若しくはシートで
    あって、 前記支持基材が、熱可塑性樹脂100重量部に対しケイ
    酸化合物10〜200重量部を含有してなる組成物から
    なることを特徴とする医療用粘着テープ若しくはシー
    ト。
  2. 【請求項2】 前記ケイ酸化合物は、ゼオライト及び/
    又はタルクであることを特徴とする請求項1に記載の医
    療用粘着テープ若しくはシート。
  3. 【請求項3】 前記熱可塑性樹脂は、ポリプロピレン系
    樹脂、ポリプロピレン系樹脂とエラストマー及び/又は
    プラストマーのブレンド物、ポリプロピレン系樹脂とエ
    ラストマー及び/又はプラストマーの共重合物から選ば
    れる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1記
    載の医療用粘着テープ若しくはシート。
  4. 【請求項4】 ポリプロピレン系樹脂、若しくはポリプ
    ロピレン系樹脂とエラストマー及び/又はプラストマー
    の共重合物が、非晶質性若しくは低結晶性であることを
    特徴とする請求項3記載の医療用粘着テープ若しくはシ
    ート。
  5. 【請求項5】 支持基材の応力緩和比が、60%以下で
    ある請求項1記載の医療用粘着テープ若しくはシート。
  6. 【請求項6】 支持基材中に、さらに樹脂改良剤を含有
    してなる請求項1記載の医療用粘着テープ若しくはシー
    ト。
  7. 【請求項7】 樹脂改良剤が、スチレン−ブタジエンゴ
    ムの水素添加物又はそのマレイン化物、エチレン−アク
    リル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル
    −無水マレイン酸共重合物、エチレン−メタクリル酸グ
    リシジルエステル共重合体、無水マレイン酸グラフトポ
    リプロピレン、無水マレイン酸グラフトエチレンポリプ
    ロピレンゴム、アクリル酸グラフトポリプロピレン、エ
    チレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル/
    エチレン−プロピレン−ジエン/ポリオレフィン系グラ
    フト共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体の金属
    塩、塩素化パラフィンから選ばれる少なくとも1種であ
    る請求項6記載の医療用粘着テープ若しくはシート。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の医療用粘着テープ若しく
    はシートにおける前記粘着剤層表面の中央域に、吸液性
    パッドを設けたことを特徴とする救急絆創膏。
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