JP3675612B2 - 多孔性フィルムの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
均一厚みの、通気性が良好で、接着性が良く、かつ高速延伸加工性が良好な多孔性フィルムの製造方法を提供する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ポリオレフィン樹脂および無機充填剤を含むフィルムを一軸方向または二軸方向に延伸し、フィルムに連通したボイドを発生させて通気性フィルムを製造する方法が多数提案されている。そして、この多孔性フィルムは衛生材料、医療用材料、建築用材料、電池セパレーター等の多種用途に使用されている。フィルムを延伸してボイドを発生させる際、延伸倍率をあまり高くすると樹脂中の分子配向が大きくなり、フィルムの剛性が大きくなり、フィルムのソフト感が損なわれるため、延伸倍率を小さくする必要がある。低延伸倍率とすると、延伸開始時に発生する局部的なネッキングが製品フィルムに残り、厚み均一性が劣り、フィルムに斑模様ができるという問題がある。近年は、コストを下げるべくフィルムの薄肉化が進んでいるが、フィルムが薄くなると、こうした傾向が顕著になる。また、生産性を向上させるため、製膜時のライン速度が上がってきているが、ライン速度を上げると斑模様がより顕著になる傾向もある。
【0003】
また、近年は止着テープ等の接着テープのフィルムへの接着性が良好であることが求められてきている。例えば接着性の悪い多孔性フィルムを、例えば使い捨て紙オムツのバックシートとして使用した場合、その使い捨て紙おむつを人体に装着した際に止着テープ等で固定することが困難であり、人尿等が漏洩する原因となり問題である。
かかる問題を改良する方法として、厚み均一性、高速延伸成形性を改良する手段としては、例えば特公平5−35734の公報等では、公知の第三成分を添加する組成物が提案されている。しかしながら、この方法は厚み均一性、高速延伸成形性に対しては、ある程度有効ではあるものの、フィルムの接着性に問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
均一厚みの、通気性が良好で、接着性が良く、かつ高速延伸加工性が良好な多孔性フィルムの製造方法を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記した課題を解決するために鋭意検討した結果、ポリオレフィン系樹脂25〜55重量部と無機充填材75〜45重量部との組成物からなるフィルムを少なくとも一軸方向に延伸して多孔性フィルムを製造する際に、前記組成物100重量部に対し、脂肪酸ジアルカノールアミドと脂肪族二塩基酸とのジエステルを0.3〜5重量部を添加すればよいことを見だした。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の多孔性フィルムは、ポリオレフィン系樹脂25〜55重量部と無機充填剤75〜45重量部との組成物からなるフィルムを少なくとも一軸方向に延伸して多孔性フィルムを製造する際に、前記組成物100重量部に対し、脂肪酸ジアルカノールアミドと脂肪族二塩基酸とのジエステルを0.3〜5重量部を含む樹脂組成物を溶融成形してフィルムとなし、該フィルムを少なくとも一軸方向に延伸することにより製造することができる。
【0007】
ここで、ポリオレフィン系樹脂とは高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、線型低密度ポリエチレンが単独あるいは2種以上の混合物として用いられ、さらには高圧法により得られる分岐状低密度ポリエチレンが混合されていてもよい。また、ポリプロピレンも用いることができる。ポリプロピレンとしては、プロピレンの単独重合体あるいはプロピレンと他のα−オレフィンとの共重合体が、単独で、または二種以上の混合物として利用できる。
【0008】
なかでも線型低密度ポリエチレン単独または線型低密度ポリエチレン97〜50重量部に分岐状低密度ポリエチレン3〜50重量部を混合したものが柔軟性に優れるため、好ましい。線型低密度ポリエチレンは、C3〜C8の分子骨格であるα−オレフィンとエチレンからなる共重合体であり、密度が0.910〜0.940g/cm3 で、メルトインデックスが0.1〜10.0g/cm3 のものである。
【0009】
無機充填材は、例えば、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、炭酸バリウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化チタン、シリカ、タルク等が上げられ、これらのうち、炭酸カルシウム及び硫酸バリウムが特に好ましい。無機充填剤の平均粒径は20μm以下のものが好ましく、更に好ましくは10μm以下であり、0.5〜5μmのものが最も好ましい。
また、無機充填剤は、樹脂との分散性を向上させるために表面処理が施されたものがより好ましい。表面処理剤としては、無機充填剤の表面を被覆することにより、その表面を疎水化できるものが好ましく、例えば、ステアリン酸、ラウリン酸等の高級脂肪酸またはそれらの金属塩等を挙げることができる。
【0010】
前記ポリオレフィン系樹脂と無機充填剤との組成比は、前記ポリオレフィン系樹脂が25〜55重量部、無機充填剤が75〜45重量部、好ましくはポリオレフィン系樹脂が30〜50重量部、無機充填剤が70〜50重量部の範囲である。無機充填剤が45重量部未満になると、ポリオレフィン系樹脂と無機充填剤との界面が剥離してできる隣接したボイドどうしが連通しにくくなる。また、75重量部を越えると、フィルムの延伸時の伸びがなくなり、延伸が困難になる。
【0011】
本発明の多孔性フィルムは、ポリオレフィン系樹脂及び無機充填剤を含む樹脂組成物に、更に第三成分として、脂肪酸ジアルカノールアミドと脂肪族二塩基酸のジエステルを特定量を含むことに特徴がある。脂肪酸ジアルカノールアミドと脂肪族二塩基酸のジエステルの添加量は、フィルムの厚み均一性、高速延伸加工性に影響を及ぼす。添加量が少ないと、フィルムの厚み均一性が低下し、高速延伸加工を行った際にはこの傾向が顕著になる。また添加量が多いとフィルムの押出成形時に発煙が多く、接着性も悪化するため好ましくない。かかる点を考慮すると、脂肪酸ジアルカノールアミドと脂肪族二塩基酸の添加量は0.3〜5重量部が好ましい。
【0012】
脂肪酸ジアルカノールアミドは、ジアルカノールアミンと脂肪酸のアミドである。ジアルカノールアミンとしては、ジエタノールアミン、ジイソプロパノールアミンなどがあげられる。脂肪酸としては炭素数10以上の脂肪酸が好ましく、なかでもヒドロキシ脂肪酸、特に12ヒドロキシステアリン酸が好ましい。脂肪族二塩基酸としては、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸などがあげられる。
【0013】
本発明の多孔性フィルムには、上記組成物の他に、一般に樹脂組成物用として用いられている添加物、例えば、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、中和剤、滑剤、防曇剤、アンチブロッキング剤、帯電防止剤、スリップ剤、着色剤等を配合してもよい。
【0014】
例えば、上記ポリオレフィン系樹脂、無機充填剤、脂肪酸ジアルカノールアミドと脂肪族二塩基酸のジエステル、その他の添加剤をヘンシェルミキサー、スーパーミキサー、タンブラー型ミキサー等を用いて混合した後、一軸あるいは2軸押出機、ニーダー等で加熱混練し、ペレット化する。次いで、そのペレットをポリオレフィン系樹脂の融点以上、好ましくは融点+20℃以上、分解温度未満の温度において、Tダイ等が装着された押出成形機、円形ダイが装着されたインフレーション成形機等の公知の成形機を用いて、溶融、製膜する。場合によっては、ペレット化せず直接成形機で製膜することも出来る。
【0015】
製膜されたフィルムは、ロール法、テンター法等の公知の方法により、室温〜樹脂の軟化点(JIS K−6760に規定される方法により測定した値)において、少なくとも一軸方向に延伸を行ない、ポリオレフィン系樹脂と無機充填剤との界面剥離を起こさせることにより通気性フィルムを製造する。延伸は、一段で行ってもよいし、多段階に分けて行ってもよい。延伸倍率は、延伸時のフィルムの破れ、得られるフィルムの通気性、フィルムのソフト感等に関係するので、倍率が高すぎても低すぎても好ましくない。かかる観点から、本発明における延伸倍率は1.2〜5倍、好ましくは1.5〜3倍である。2軸延伸する場合は、最初に機械方向、またはそれと直角をなす方向に1軸延伸し、次いで、該方向と直角をなす方向に2軸目の延伸を行う方法、及び、機械方向、およびそれと直角をなす方向に同時に2軸延伸する方法がある。いずれの方法も適用できる。また、延伸した後、必要に応じて得られた開孔の形態を安定させるために熱固定処理を行ってもよい。熱固定処理としては、樹脂の軟化点〜融点未満の温度において、0.1〜100秒間熱処理する方法が挙げられる。
【0016】
本発明の多孔性フィルムの厚みには特に制限はないが、通常の厚みは10〜100μm程度である。10μm未満ではフィルムが破れ易くなり、100μmを越えるとフィルムが硬くなり、布様のソフト感、良好な風合いを有する多孔性フィルムとなり難いので好ましくない。
【0017】
本発明によって製造される多孔性フィルムの物性は、ポリオレフィン系樹脂の種類、無機充填剤の充填割合、種類、粒径、脂肪酸ジアルカノールアミドと脂肪族二塩基酸のジエステルの配合割合、延伸条件(延伸方向、延伸倍率、延伸温度等)によって自由に変えることができるが、フィルムの厚みが10〜100μmの範囲にある時は、JIS−Z0208(40℃、90%、CaCl2 法の条件)に規定される方法で測定した透湿度が1000〜20000g/m2 ・24hr)の範囲にある。
【0018】
かかる特性を有する多孔性フィルムは、適度の通気性、透湿性、接着性、風合い、並びに優れた機械的特性を有する。そのため、使い捨て紙オムツ、体液吸収用パット、ベッドシーツ等の衛生材料、手術衣、温湿布用基材等の医療用材料、ジャンパー、雨着等の衣料用材料、壁紙、屋根防水材等の建築用材料、乾燥剤、防湿剤、脱酸素剤、使い捨てカイロ、鮮度保持包装、食品包装等の包装材、電池用セパレーター等の資材として極めて好適に使用できる。
【0019】
【実施例】
以下、本発明についてさらに具体的に説明するため、以下に実施例を示す。尚、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。実施例に示したメルトインデックス(以下、MIという)、透湿度は下記の方法により測定した値である。
(1)メルトインデックス(g/10分)
ASTM D−1238−57T(E)に規定される方法により、温度190℃、荷重2160gの条件で測定する。
(2)透湿度(g/m2 ・24hr)
温度40℃、相対湿度90%において、JIS−Z0208(CaCl2 法)に規定される方法により測定する。
【0020】
(3)フィルム厚みの均一性
多孔性フィルムから試料〔機械方向(以下、縦方向という):100cm、機械方向と直角方向(以下、横方向という):5 cm〕を3枚採取し、縦方向に1cm間隔で合計300箇所の測定点について、厚み測定機(PEACOCK社製、UPRIGHT DIAL GUAGE NO.25)を用いて厚みを測定し、平均厚み(X)、最高厚み(MAX)及び最低厚み(MIN)を求め、〔(MAX)−(MIN)〕/(X)を算出して、これをフィルム厚みの均一性とする。
(4)経時後の接着強度(g/25mm)
多孔性フィルムの片表面に幅25mmのPPテ−プ(東洋化学(株)製、商品名:カラリンアンPP、接着材層付き)を貼付して試料とし、この試料を60℃のオーブン中に48時間放置した後、テンシロン引張試験機(東洋ボールドウィン社製、商品名:テンシロン)を用いて、PPテープを剥離する際の剥離応力をJIS−Z0237に規定される180度引き剥がし法により測定する。
【0021】
実施例1
ポリオレフィン系樹脂として線型低密度ポリエチレン(三井石油化学工業(株)製、商品名ウルトゼックス2021L、密度:0.920g/cm3 、メルトインデックス(MI):2.0g/10分)40重量部、炭酸カルシウム(同和カルファイン(株)製、商品名:SST−40、平均粒径:1.0μm)60重量部、脂肪酸ジアルカノールアミドと脂肪族二塩基酸のジエステルとしてITOHWAX J45(伊藤製油(株)製)2重量部をタンブラーミキサーにて混合したあと、タンデム型連続混練押出機を用いて220℃で均一に混練し、ペレット状に加工した。このペレットをTダイが装着された押出成形機を用いて、240℃において溶融製膜したあと、70℃に加熱した予熱ロール、延伸ロールとの間で2.0倍の延伸倍率でライン速度20m/分、および150m/分で機械方向に一軸延伸し、厚さ25μmの多孔性フィルムを得た。得られた多孔性フィルムの透湿度、厚み均一性を表1に示す。
【0022】
実施例2
実施例1において、ポリオレフィン系樹脂として線型低密度ポリエチレン(三井石油化学工業(株)製、商品名ウルトゼックス2021L、密度:0.920g/cm3 、メルトインデックス(MI):2.0g/10分)36重量部(ポリオレフィン系樹脂中90重量部)および分状低密度ポリエチレン(三井石油化学工業(株)製、商品名ミラソンF102、密度:0.919g/cm3 、メルトインデックス:0.35g/10分)4重量部(ポリオレフィン系樹脂中10重量%)とした以外は、実施例1と同じ方法で多孔性フィルムを得た。得られた特性を表1に示す。
【0023】
実施例3
実施例1においてポリオレフィン系樹脂としてメタロセン触媒による線型低密度ポリエチレン(三井石油化学工業(株)製、商品名エボリュ−2520、密度:0.928g/cm3 、メルトインデックス(MI):1.7g/10分)40重量部とした以外は、実施例1と同じ方法で多孔性フィルムを得た。得られた特性を表1に示す。
【0024】
実施例4
実施例1において、ITOHWAX J45(伊藤製油(株)製)の添加量を4重量部にした以外は、実施例1と同じ方法で多孔性フィルムを得た。得られた特性を表1に示す。
【0025】
実施例5
実施例1において、ITOHWAX J45(伊藤製油(株)製)の添加量を0.5重量部にした以外は、実施例1と同じ方法で多孔性フィルムを得た。得られた特性を表1に示す。
【0026】
比較例1
実施例1において脂肪酸ジアルカノールアミドと脂肪族二塩基酸のジエステルを含まないものにしたこと以外は、実施例1と同じ方法で多孔性フィルムを製造した。得られた特性を表2に示す。
【0027】
比較例2
実施例1において脂肪酸ジアルカノールアミドと脂肪族二塩基酸のジエステルの代わりに、精製ヒマシ油(伊藤製油(株)製、商品名:菱形特A)を使用した以外は、実施例1と同じ方法で多孔性フィルムを製造した。得られた特性を表2に示す。
【0028】
比較例3
実施例1において脂肪酸ジアルカノールアミドと脂肪族二塩基酸のジエステルの代わりに、脱水ヒマシ油(伊藤製油(株)製、商品名:DCO)1.5重量部、硬化ヒマシ油(伊藤製油(株)製、商品名:カスターワックス)1.5重量部を添加した以外は、実施例1と同じ方法で多孔性フィルムを製造した。得られた特性を表2に示す。
【0029】
比較例4
実施例1において、ITOHWAX J45(伊藤製油(株)製)の添加量を7重量部にした以外は、実施例1と同じ方法で多孔性フィルムを得た。得られた特性を表2に示す。
【0030】
比較例5
実施例1で、ITOHWAX J45(伊藤製油(株)製)の添加量を0.2重量部にした以外は、実施例1と同じ方法で多孔性フィルムを得た。得られた特性を表2に示す。
【0031】
【表1】
Figure 0003675612
A:三井石油化学株式会社 ウルトゼックス 2021L
B:三井石油化学株式会社 ミラソン F102
C:三井石油化学株式会社 エボリュー SP2520
D:ITOHWAX J-45 伊藤製油株式会社
E:精製ヒマシ油 伊藤製油株式会社
F:脱水ヒマシ油 伊藤製油株式会社 DCO 50%
+ 硬化ヒマシ油 伊藤製油株式会社 カスターワックス 50%
【0032】
【表2】
Figure 0003675612
A:三井石油化学株式会社 ウルトゼックス 2021L
B:三井石油化学株式会社 ミラソン F102
C:三井石油化学株式会社 エボリュー SP2520
D:ITOHWAX J-45 伊藤製油株式会社
E:精製ヒマシ油 伊藤製油株式会社
F:脱水ヒマシ油 伊藤製油株式会社 DCO 50%
+ 硬化ヒマシ油 伊藤製油株式会社 カスターワックス 50%
【0033】
【発明の効果】
本発明の通気性フィルムの製造方法は、接着性が良好で、低倍率の高速延伸加工を行っても、通気性が良好で、かつ、厚み均一性が良く、斑模様もないフィルムが得られるものである。

Claims (3)

  1. ポリオレフィン系樹脂25〜55重量部と無機充填材75〜45重量部との組成物からなるフィルムを少なくとも一軸方向に延伸して多孔性フィルムを製造するに際し、前記組成物100重量部に対し、脂肪酸ジアルカノールアミドと脂肪族二塩基酸とのジエステルを0.3〜5重量部を添加することを特徴とする多孔性フィルムの製造方法。
  2. ポリオレフィン系樹脂が線型低密度ポリエチレンもしくは線型低密度ポリエチレン97〜50重量部と分岐状低密度ポリエチレン3〜50重量部の混合物であることを特徴とする請求項1に記載の多孔性フィルムの製造方法。
  3. 請求項1の脂肪酸ジアルカノールアミドが、12ヒドロキシステアリン酸とジアルカノールアミンとの化合物からなることを特徴とする請求項1または2に記載の多孔性フィルムの製造方法
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