JPH09268234A - 多孔性シート及びそれを用いた吸収性物品 - Google Patents

多孔性シート及びそれを用いた吸収性物品

Info

Publication number
JPH09268234A
JPH09268234A JP8078521A JP7852196A JPH09268234A JP H09268234 A JPH09268234 A JP H09268234A JP 8078521 A JP8078521 A JP 8078521A JP 7852196 A JP7852196 A JP 7852196A JP H09268234 A JPH09268234 A JP H09268234A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
porous sheet
sheet
filler
compound
stretching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8078521A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3649508B2 (ja
Inventor
Takao Kasai
孝夫 笠井
Toshinao Ukiana
俊直 浮穴
Hiroshi Nagumo
博 南雲
Masaya Nishio
正也 西尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP07852196A priority Critical patent/JP3649508B2/ja
Publication of JPH09268234A publication Critical patent/JPH09268234A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3649508B2 publication Critical patent/JP3649508B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通気性、透湿性、耐水性に優れ、良好な風合
い及び高強度(引裂強度)を有しており、工業的に安全
に且つ高速で連続生産することができる多孔性シートを
提供すること。 【解決手段】 本発明の多孔性シートは、ポリオレフィ
ン樹脂(a)、充填材(b)、及びスモール法により計
算したSP値が9.0以下で且つ分子量が1000以上
である化合物(c)からなる樹脂組成物の溶融混練物か
ら成形したシートを、少なくとも1つの方向に延伸して
なることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多孔性シート及び
それを用いた吸収性物品に関するものであり、詳しくは
引き裂き強度及び成形生産性に優れ、且つ透湿性及び防
水性等にも優れる多孔性シート及びそれを用いた吸収性
物品に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、水滴を通さず水蒸気等の気体を通過させる程度の微
細孔が形成された多孔性の合成樹脂フィルム(多孔性シ
ート)が衣料分野や医療分野等で用いられるようになっ
てきている。このような多孔性シートは、ムレを防止し
且つ液体を外に漏らさないという作用を有するので、具
体的には使い捨ておむつ等の吸収性物品の裏面材やレイ
ンコート等に用いられるている。
【0003】このような通気性を有する多孔性シートの
製造方法としては、ポリエチレンやポリプロピレン等の
合成樹脂に、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、タルク又
はクレー等の無機充填剤を混入してシートを成形した後
一軸又は二軸方向に延伸し、シートに細かい亀裂を生ぜ
しめる方法等が挙げられる。
【0004】このようにして製造された多孔性シートを
使い捨ておむつや生理用ナプキン等の吸収性物品の裏面
材として使用する場合、該多孔性シートと、パルプ紙及
び吸収性ポリマーよりなる液吸収体と、ポリエチレン繊
維不織布や開孔フィルム等からなる液透過性表面シート
とを重ねて一体化し、使い捨ておむつや生理用ナプキン
等の吸収性物品を製造するのが一般的である。上記液透
過性表面シートは急速な液体吸収性を要するので、繊維
やフィルム表面を界面活性剤で処理して用いられること
が多く、また、吸収性ポリマー表面には、該吸収性ポリ
マーを合成する際に用いられた分散剤が残存している場
合がある。
【0005】また、使い捨ておむつや生理用ナプキン等
の吸収性物品に使用される多孔性シート(透湿防漏シー
ト)においては、JISZ−0208による透湿度が
1.0g/100cm2 Hr以上であれば使用時のムレ
を防止する効果が認められるが、このように透湿度の高
い多孔性シートは一般に孔径が大きく、また孔数も多い
ことから、排泄物吸収の際に上記界面活性剤等が排泄物
中に溶解し、排泄物の表面張力を低下させ、フィルムか
ら液体がにじみ出るという問題を生じる。
【0006】従って、本発明の目的は、通気性、透湿性
及び耐水性に優れ、良好な風合い及び高強度(引裂強
度)を有しており、工業的に安全に且つ高速で連続生産
することができる多孔性シートを提供することにある。
また、本発明の目的は、排泄物がにじみ出すことのない
吸収性物品を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、ポリオレフィン樹脂と充填剤と特定の化合物
とからなる樹脂組成物の溶融混練物から成形された多孔
性シートが上記目的を達成し得ることを知見した。
【0008】本発明は、上記知見に基づいてなされたも
ので、ポリオレフィン樹脂(a)、充填剤(b)、及び
スモール法により計算したSP値が9.0以下で且つ分
子量が1000以上である化合物(c)からなる樹脂組
成物の溶融混練物から成形したシートを、少なくとも1
つの方向に延伸してなる多孔性シートを提供するもので
ある。
【0009】また、本発明は、液透過性の表面材と、防
漏性の裏面材と、これら両面材の間に配置される吸収体
とからなる吸収性物品において、上記裏面材として、上
記の多孔性シートを用いることを特徴とする吸収性物品
を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、先ず、本発明の多孔性シー
トについて詳述する。本発明の多孔性シートは、樹脂組
成物の溶融混練物から成形したシートを延伸処理してな
る多孔性シートであり、該樹脂組成物はポリオレフィン
樹脂(a)と充填剤(b)と特定の化合物とを含み、必
要に応じて帯電防止剤、滑剤、紫外線吸収剤、アンチブ
ロッキング剤、着色剤又は熱安定剤等の添加剤を含む組
成物である。
【0011】本発明において上記樹脂組成物に用いられ
る上記ポリオレフィン樹脂(a)としては、例えば、エ
チレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−
オクテン又は1−デセン等のモノオレフィン重合体やエ
チレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−
オクテン又は1−デセンと4−メチル−1−ペンテン又
は酢酸ビニル等の他のモノマーとの共重合体等を主成分
とするものが挙げられ、例えば、低密度ポリエチレン、
線状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、結晶性エチレン−プロピレンブロック共重合
体、ポリブテン及びエチレン−酢酸ビニル共重合体等が
挙げられる。本発明においては、上記ポリオレフィン樹
脂の中でも線状低密度ポリエチレン又はポリプロピレン
を用いるのが好ましい。また、本発明においては、上記
ポリオレフィン樹脂を単独で用いることもでき又は2種
以上を混合して用いることもできる。
【0012】上記線状低密度ポリエチレンとは、エチレ
ンと他のα−オレフィンとの共重合体をいい、例えばエ
チレンと1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1
−デセン、4−メチル−1−ペンテン等のα−オレフィ
ンを、チーグラー型触媒、フィリップス型触媒、メタロ
セン型触媒等を用いて共重合することにより製造するこ
とができる。また、風合い、強度等の物性の改善を目的
として、本来の性質を損なわない範囲で、エチレンと他
のビニルモノマーとの共重合樹脂、ポリスチレン系樹
脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカー
ボネイト系樹脂、ポリアクリル系樹脂、又はポリメタア
クリル系樹脂等の樹脂を上記樹脂組成物にブレンドする
ことができる。
【0013】上記ポリオレフィン樹脂(a)は、密度が
0.945g/cm3 以下であることが好ましく、0.
930g/cm3 以下であることが更に好ましい。密度
が0.945g/cm3 を超えると、得られる多孔性シ
ートの透湿度が低下するばかりでなく、硬く、風合いに
劣るものとなる。また、上記ポリオレフィン樹脂(a)
は、メルトインデックスが5g/10分以下であること
が好ましく、3.0g/10分以下であることが更に好
ましい。メルトインデックスが5g/10分を超える
と、得られる多孔性シートの引裂強度が低下する。尚、
本発明において、メルトインデックスとはJIS K7
210に準拠して測定した値である。
【0014】上記ポリオレフィン樹脂(a)を2種以上
混合して用いる場合、メルトインデックスの異なる2種
類以上の線状低密度ポリエチレンの混合物を用いるのが
好ましい。この場合、メルトインデックスが0.1〜5
g/10分の樹脂と、メルトインデックスが4〜20g
/10分の樹脂との混合物を用いると、加工性が一層優
れると共に透湿性の一層優れた多孔性シートを得ること
ができる。尚、ポリオレフィン樹脂(a)を2種以上混
合した混合物のメルトインデックスは、例えば、ポリオ
レフィンAとポリオレフィンBとの混合物の場合には、
下記式(I)により求めることができる。 lnMI=alnMIA +blnMIB (I) ここで、MI ;混合物のメルトインデックス MIA;ポリオレフィンAのメルトインデックス MIB;ポリオレフィンBのメルトインデックス a;ポリオレフィンAの配合比 b;ポリオレフィンBの配合比
【0015】次に、上記充填剤(b)について説明する
と、上記充填剤(b)としては、無機充填剤及び有機充
填剤が挙げられる。上記無機充填剤としては、例えば、
炭酸カルシウム、タルク、クレー、カオリン、シリカ、
珪藻土、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、硫酸マグネ
シウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、水酸化アルミ
ニウム、水酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化カルシウ
ム、酸化チタン、アルミナ、マイカ、アスベスト粉、ガ
ラス粉、シラスバルーン、ゼオライト及び珪酸白土等が
挙げられ、中でも炭酸カルシウム、タルク、クレー、シ
リカ、珪藻土、硫酸バリウム及び酸化チタンが好適に用
いられる。また、上記有機充填剤としては、例えば、木
粉及びパルプ粉等のセルロース系粉末等が挙げられる。
上記充填剤としては、平均粒径が50μm以下のものが
好ましく、10μm以下のものが更に好ましく、0.5
〜5μmのものが最も好ましい。平均粒径が50μmを
超えると、シート成形物の孔の緻密性が悪くなり、得ら
れるシートが液体のにじみ出やすいものとなる。また、
平均粒径が0.5μm未満であると、充填剤の樹脂組成
物への分散性が悪くなり、シートの成形性に劣る場合が
ある。本発明においては、上記充填剤を単独で用いるこ
ともでき又は2種以上を混合して用いることもできる。
【0016】また、上記充填剤としては、表面処理剤に
より表面処理されているものを用いることができるが、
表面処理をしていない充填剤を用いてもよい。表面処理
されていないものを用いる場合は、樹脂組成物に上記充
填剤を配合する際に表面処理剤を同時に又は逐次仕込む
ことが好ましい。このように、表面を処理していない充
填剤を使用することにより、低コストでの多孔性シート
の製造が可能となる。上記表面処理剤としては、充填剤
の表面を疎水化できる化合物が挙げられ、例えば、ステ
アリン酸等の脂肪酸又はその金属塩、ロジン及び変性ポ
リエチレンオリゴマー等が挙げられる。中でもステアリ
ン酸等の脂肪酸又はその金属塩を用いるのが好ましい。
【0017】本発明に用いられる上記樹脂組成物におけ
る上記充填剤(b)の配合量は、上記ポリオレフィン樹
脂(a)100重量部に対し50〜300重量部である
ことが好ましく、100〜200重量部であることが更
に好ましい。上記ポリオレフィン樹脂(a)100重量
部に対する上記充填剤(b)の配合量が50重量部未満
であると、得られる多孔性シートを吸収性物品の裏面材
として用いた場合に、十分な透湿性が得られずムレ防止
の効果が得られず肌がカブレやすくなる。また、300
重量部を超えると樹脂組成物の粘度が高くなり、成形加
工性に劣るばかりでなく、得られる多孔性シートの強度
が弱くなり、堅いシートになってしまう。
【0018】次に、上記化合物(c)について説明する
と、上記化合物(c)は、スモール法により計算したS
P値が9.0以下、好ましくは8.6〜9.0の化合物
である。上記SP値が9.0を超えると、得られる多孔
性シートの排泄物の耐にじみ出し性に劣り、8.6より
小さいと十分な可塑化効果が得られず、シート成形時に
延伸ムラが生じる等、シート成形性に劣る。
【0019】また、上記化合物(c)は、分子量が10
00以上の化合物である。分子量が1000未満である
と排泄物の耐にじみ出し性に劣るばかりでなく、フィル
ム成形時に発煙が激しくなり好ましくない。
【0020】上記化合物(c)としては、例えば、ポリ
グリセリンと脂肪酸とのエステル化物等が挙げられる。
上記ポリグリセリンと脂肪酸とのエステル化物における
ポリグリセリンとしては、グリセリンが二分子以上重合
した化合物をいう。その中でも、グリセリンが二分子重
合したジグリセリンを用いるのが好ましいが、これに限
定されず、種々の重合度のポリグリセリンの混合物を用
いてもよい。また、上記ポリグリセリンと脂肪酸とのエ
ステル化物における脂肪酸としては、特に制限されない
が、例えば、炭素数12〜30の飽和又は不飽和の一塩
基酸が好ましく、炭素数16〜22の飽和一塩基酸が更
に好ましい。炭素数が12より小さい脂肪酸を用いる
と、にじみ出し防止の効果が向上しない。また、炭素数
が30より大きい脂肪酸を用いると、得られるエステル
化物の融点が高くなるため、エステル化物の合成やシー
ト成形材料の配合の際にハンドリング性が悪くなる欠点
がある。上記脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ト
リデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パルミチ
ン酸、ステアリン酸、エイコ酸、ベヘン酸、オレイン
酸、リノール酸、リノレン酸、リシノール酸及びグルタ
ル酸等の脂肪族カルボン酸や安息香酸等の芳香族カルボ
ン酸が挙げられる。上記ポリグリセリンと脂肪酸とのエ
ステル化物の合成は、エステル化反応やエステル交換反
応等の従来公知の方法によって実施することができる。
エステル化度は特に限定されず、完全にエステル化され
たものであっても、部分的にエステル化されたものであ
ってもよい。
【0021】本発明に用いられる上記樹脂組成物におけ
る上記化合物(c)の配合量は、上記ポリオレフィン樹
脂(a)100重量部に対し1〜50重量部であること
が好ましく、2〜10重量部であることが更に好まし
い。上記ポリオレフィン樹脂(a)100重量部に対す
る上記化合物(c)の配合量が1重量部未満であると、
十分な可塑化効果が得られず、シート成形性が悪化し延
伸むらが生じやすくなり、十分な引裂強度を得ることが
できない。また、上記化合物(c)の配合量が50重量
部を超えると、造粒時やシート成形時に発煙が多くな
り、スクリュー部分での滑りが生じ安定なシート成形が
できなくなる。
【0022】また、上記樹脂組成物には必要に応じて熱
安定剤、紫外線吸収剤、顔料、滑剤、蛍光剤等を添加剤
として添加することができる。上記添加剤としては、公
知のものが特に制限されず用いられる。また、加工性や
風合い等を一層向上させるため、流動パラフィン、液状
ゴム、脂肪酸トリグリセライド、ステアリン酸/アジピ
ン酸/トリメチロールプロパン、シリコーンオイル、ポ
リエチレンワックス、植物油からなるエステル等を添加
することができる。更に、必要に応じて本発明の多孔性
シートの基本物性に悪影響を与えない程度に少量の帯電
防止等を添加剤として添加することもできる。これらの
添加剤は、樹脂組成物の全量に対して、好ましくは0.
01〜10重量%、更に好ましくは0.1〜5重量%添
加することができる。
【0023】而して、本発明の多孔性シートは、上記樹
脂組成物の溶融混練物から成形したシートを、少なくと
も1つの方向に延伸してなる多孔性シートである。上記
の「成形」及び「延伸」については、後述する「製造方
法」の説明において詳述する。
【0024】本発明の多孔性シートは、使い捨ておむつ
等の吸収性物品の裏面材として好適である他、ろ過フィ
ルター、電池用セパレータとして用いることができ、ま
た、織布、不織布、紙等と貼り合わせて、防水、防寒、
防菌、テント、寝具用、包袋、ハップ材等の基材等衣料
用及び医療用の材料として用いることができる。
【0025】次に、本発明の多孔性シートの好ましい製
造方法について説明する。本発明の多孔性シートを製造
するには、先ず、上記樹脂組成物の溶融混練物を作製す
る。ここで、上記溶融混練物は、ヘンシェルミキサー、
バンバリーミキサー等で予備混合した後、通常用いられ
る一軸スクリュー押出機、二軸スクリュー押出機、ミキ
シングロール又は二軸混練り機等により均一に作製する
ことができる。
【0026】次いで、上記溶融混練物をシート成形す
る。上記成形は、通常用いられる円形ダイによるインフ
レーション法、TダイによるTダイ法により成形するこ
とにより行うことができる。次いで、上記シートの延伸
を行う。該延伸には、シートの引き取り方向(縦方向、
MD)に延伸する一軸延伸、縦方向への一軸延伸後引き
続きテンター延伸機、エアーインフレッション延伸機又
はマンドレル延伸機等により横方向(TD)に延伸する
逐次延伸法、又は縦方向及び横方向に同時に延伸する同
時二軸延伸法がある。上記一軸延伸はロール延伸により
行うことができる。上記延伸の温度は、一般に常温以上
で樹脂組成物の融点より10℃以上、更には30℃以上
低い温度であることが好ましい。一軸延伸の場合は延伸
倍率は1.5〜3.0倍(元の長さ1.0に対し延伸後
の長さ1.5〜3.0)であることが好ましく、1.8
〜2.5倍であることが更に好ましい。延伸倍率が上記
範囲であることにより、得られる多孔性シートの透湿度
と、縦横の強度バランスの両方が満足される。また、二
軸延伸の場合は縦方向及び横方向にそれぞれ1.5〜
3.0倍とすることが好ましい。延伸後のシートの厚み
は好ましくは5〜100μmであり、更に好ましくは1
0〜50μmである。また、得られたシートには必要に
応じてエンボス処理や各種表面処理を行ってもよく、他
のシート、例えば不織布、紙等と複合化して用いても良
い。
【0027】次に、本発明の吸収性物品について、〔図
1〕を参照して詳細に説明する。尚、ここでは、使い捨
ておむつを例示して説明するが、この他に、失禁ブリー
フや生理用ナプキン等にも適用することができる。本発
明の吸収性物品としての〔図1〕に示す使い捨ておむつ
1は、液透過性の表面材2と、防漏性の裏面材3と、こ
れら両面材の間に配置される吸収体(図示せず)とから
なり、上記裏面材3として、上記の本発明の多孔性シー
トを用いている。
【0028】更に詳細には、上記使い捨ておむつ1は、
尿等の排泄物を吸収する吸収体と、該吸収体の表面を覆
い肌に当てられる表面材2と、上記吸収体を覆い液漏れ
を防ぐ裏面材3とからなり、これらは接着して一体化さ
れている。また、胴周部5、5’、脚周部6からの漏れ
を防ぐために設けられた弾性部材7及びおむつを装着し
た時に背側胴周部5’と腹側胴周部5とを止着する止着
テープ11を備えている。この止着テープとしては、利
便性から約25mm幅のものが好ましく多用されてい
る。
【0029】而して、上記裏面材3には上述の本発明の
多孔性シートが用いられる。上記裏面材の厚さは、通
常、使い捨ておむつに必要な柔軟性、使い捨ておむつの
組立加工時に必要なシートの腰及び裏面材があることの
安心感を付与する点、並びに使い捨ておむつに必要な柔
軟性及びコスト面から、好ましくは10〜55μm、更
に好ましくは15〜45μmである。
【0030】そして、本発明の吸収性物品としての上記
使い捨ておむつは、その裏面材として本発明の多孔性シ
ートを用いているので、ムレ及び尿等のにじみ出しが生
じず、快適な着用感が維持できる。
【0031】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明は、かかる実施例に限定されるものでは
ない。
【0032】〔実施例1〕線状低密度ポリエチレン〔ウ
ルトゼックス2520F、三井石油化学工業(株)製、
密度;0.925g/cm3 、メルトインデックス;
2.3g/10分〕100重量部、ステアリン酸表面処
理炭酸カルシウム〔E−2010、三共精粉(株)製、
平均粒径;1μm、〕150重量部、及びジグリセリン
ステアリン酸フルエステル〔スモール法により計算した
SP値;8.9、分子量;1230〕5重量部からなる
樹脂組成物(〔表1〕)をヘンシェルミキサーを用いて
予備混合し、次いで、予備混合した樹脂組成物を二軸混
練り機〔PCM−45、池貝鉄鋼(株)製〕を用いて混
練し、造粒した。次いで、二軸混練押出機(φ50m
m)を用い、下記条件下、インフレーション成形を行
い、厚み70μmのシートを得た。 ・シリンダー温度;170−190−190℃ ・ヘッド、ダイス温度:160℃ ・ダイス口径 :150mm ・引き取り速度 :10m/分 ・ブロー比 :2.5 次いで、得られたシートをロール延伸機を用い、予熱8
0度/延伸50℃/アニール80℃の温度下、成形方向
に2.1倍に一軸延伸し多孔性シートを得た。得られた
多孔性シートの厚みは40μmであった。
【0033】得られた多孔性シートについて、下記〔多
孔性シートの評価基準〕に従って、それぞれ評価を行っ
た。その結果を〔表2〕に示す。
【0034】〔多孔性シートの評価基準〕 <成形性>コンパウンド成形(造粒)及びシート成形性
を総合的に判断し、以下の判断基準により判定を行っ
た。 ○:コンパウンド成形(造粒)及びシート成形において
共にトラブル無く安定成形が可能である。 ×:コンパウンド成形(造粒)時にベントアップやサー
ジング等があり安定造粒が不可能であるか、安定造粒が
可能であってもその後のシート成形時に溶融樹脂のダイ
ス出口からの不均一押し出し又はバブル不安定等により
安定成形することができない。
【0035】<シート外観> (1)延伸ムラ 目視により判断を行い、以下の判断基準により判定を行
った。 ◎:全体が完全に一様に均一に延伸され、全体が均一に
多孔化されており、ムラが全く認められない。 ○:全体がほぼ均一に延伸され、均一に多孔化されてお
り、ムラがほとんど認められない。 △:ある程度ムラが認められるが、顕著ではない。 ×:全体に不均一に延伸され、不均一な白化が見られ、
外観上見劣りする。 (2)柔軟性 手触り感により判断を行い、以下の判断基準により判定
を行った。 ◎:著しく柔らかく風合いが極めて良好である。 ○:柔らかい。 △:やや堅い。 ×:堅く感じられ風合いが良好でない。
【0036】<シート物性> (1)透湿度 JIS Z0208(カップ法)に準じ、30℃/90
%RHの条件下で測定した。 (2)引き裂き強度 JIS K−7128 B法(エレメンドルフ法)に準
じ、多孔性シートの縦方向(MD方向)を測定した。 尚、測定条件を以下に示す。 ・測定条件 ・サンプルサイズ:63±0.5×75 ・ノッチ深さ :20mm ・サンプル数 :5枚重ね 以下の判断基準により判定を行った。 ○:引き裂き強度が20g以上で、吸収性物品の裏面材
に用いた場合に、破れがなく十分実用に耐える。 △:引き裂き強度が10g以上20g未満で、吸収性物
品の裏面材に用いた場合に、何とか実用に耐える。 ×:引き裂き強度が10g未満で、吸収性物品の裏面材
に用いた場合に、実用に耐えない。
【0037】<にじみ評価>得られた多孔性シート(2
0×20cm)を黒色のアクリル板上に載せ、該多孔性
シート表面に界面活性剤〔ポリオキシエチレンアルキル
硫酸ナトリウム、商品名「エマール20C」、花王
(株)製)〕の0.25%溶液を2ml滴下し、アクリ
ル板の透け具合と多孔性シートからの界面活性剤溶液の
にじみの様子を観察した。判定基準は以下の通りであ
る。 ○:全くにじみがなく、多孔性シートを通して下地が透
けて見えない。 △:にじみはないものの、多孔性シートを通して下地が
やや透けて見える。 ×:多孔性シートから界面活性剤溶液がにじみ出し、ア
クリル板を濡らす。
【0038】〔実施例2〜4〕実施例1と同じ樹脂組成
物を用い、延伸倍率を、それぞれ〔表1〕に示す倍率に
した以外は、実施例1と同様に操作を行い、多孔性シー
トを得た。得られた多孔性シートの厚みは、それぞれ、
50、38、35μmであった。得られた多孔性シート
の評価を実施例1と同様に行った。その結果を〔表2〕
に示す。
【0039】〔実施例5〕ステアリン酸表面処理炭酸カ
ルシウムを未処理炭酸カルシウム〔エスカロン#200
0、三共精粉(株)製、平均粒径;1μm〕に代え、そ
の配合量を100重量部とした以外は実施例1と同じ樹
脂組成物を用い、実施例1と同様に操作を行い、多孔性
シートを得た。得られた多孔性シートの厚みは42μm
であった。得られた多孔性シートの評価を実施例1と同
様に行った。その結果を〔表2〕に示す。
【0040】〔実施例6〕線状低密度ポリエチレンとし
て、線状低密度ポリエチレン〔ウルトゼックス2520
F、三井石油化学工業(株)製〕80重量部と線状低密
度ポリエチレン〔ウルトゼックス20100J、三井石
油化学工業(株)製、密度;0.920g/cm3 、メ
ルトインデックス;10.0g/10分〕20重量部と
の混合物を用いた以外は実施例1と同じ樹脂組成物を用
い、実施例1と同様に操作を行い、多孔性シートを得
た。得られた多孔性シートの厚みは40μmであった。
得られた多孔性シートの評価を実施例1と同様に行っ
た。その結果を〔表2〕に示す。
【0041】〔実施例7〕ステアリン酸表面処理炭酸カ
ルシウムを未処理炭酸カルシウム〔エスカロン#200
0、三共精粉(株)製、平均粒径;1μm〕に代え、そ
の配合量を100重量部とした以外は実施例6と同じ樹
脂組成物を用い、実施例6と同様に操作を行い、多孔性
シートを得た。得られた多孔性シートの厚みは40μm
であった。得られた多孔性シートの評価を実施例1と同
様に行った。その結果を〔表2〕に示す。
【0042】〔実施例8〕線状低密度ポリエチレンとし
て、線状低密度ポリエチレン〔ウルトゼックス4020
L、三井石油化学工業(株)製、密度;0.940g/
cm3 、メルトインデックス;2.0g/10分〕を用
いた以外は実施例1と同じ樹脂組成物を用い、実施例1
と同様に操作を行い、多孔性シートを得た。得られた多
孔性シートの厚みは39μmであった。得られた多孔性
シートの評価を実施例1と同様に行った。その結果を
〔表2〕に示す。
【0043】〔実施例9〕ジグリセリンステアリン酸フ
ルエステルをジクリセリンベヘニル酸フルエステル〔ス
モール法により計算したSP値;9.0、分子量;14
54〕に代えた以外は実施例1と同じ樹脂組成物を用
い、実施例1と同様に操作を行い、多孔性シートを得
た。得られた多孔性シートの厚みは40μmであった。
得られた多孔性シートの評価を実施例1と同様に行っ
た。その結果を〔表2〕に示す。
【0044】〔実施例10〕ジグリセリンステアリン酸
フルエステルを、ステアリン酸トリグリセライド〔スモ
ール法により計算したSP値;8.8、分子量;89
5〕とジクリセリンステアリン酸フルエステルとの2:
8混合物(重量比)に代えた以外は実施例1と同じ樹脂
組成物を用い、実施例1と同様に操作を行い、多孔性シ
ートを得た。得られた多孔性シートの厚みは40μmで
あった。得られた多孔性シートの評価を実施例1と同様
に行った。その結果を〔表2〕に示す。
【0045】〔比較例1〕ジグリセリンステアリン酸フ
ルエステルをソルビトールとステアリン酸とからなるエ
ステル化物〔スモール法により計算したSP値;9.
4、分子量;786〕に代えた以外は実施例1と同じ樹
脂組成物を用い、実施例1と同様に操作を行い、多孔性
シートを得た。得られた多孔性シートの厚みは43μm
であった。得られた多孔性シートの評価を実施例1と同
様に行った。その結果を〔表2〕に示す。
【0046】〔比較例2〕ジグリセリンステアリン酸フ
ルエステルをジペンタエリスリトールのカプリル酸エス
テル〔スモール法により計算したSP値;9.3、分子
量;927〕に代えた以外は実施例1と同じ樹脂組成物
を用い、実施例1と同様に操作を行い、多孔性シートを
得た。得られた多孔性シートの厚みは42μmであっ
た。得られた多孔性シートの評価を実施例1と同様に行
った。その結果を〔表2〕に示す。
【0047】〔比較例3〕ジグリセリンステアリン酸フ
ルエステルをステアリン酸トリグリセライド〔スモール
法により計算したSP値;8.8、分子量;895〕に
代えた以外は実施例1と同じ樹脂組成物を用い、実施例
1と同様に操作を行い、多孔性シートを得た。得られた
多孔性シートの厚みは40μmであった。得られた多孔
性シートの評価を実施例1と同様に行った。その結果を
〔表2〕に示す。
【0048】〔比較例4〕ステアリン酸表面処理炭酸カ
ルシウムを未処理炭酸カルシウム〔エスカロン#200
0、三共精粉(株)製、平均粒径;1μm〕に代え、そ
の配合量を100重量部とした以外は比較例3と同じ樹
脂組成物を用い、比較例3と同様に操作を行い、多孔性
シートを得た。得られた多孔性シートの厚みは42μm
であった。得られた多孔性シートの評価を実施例1と同
様に行った。その結果を〔表2〕に示す。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】〔表2〕に示す結果から明らかなように、
ポリオレフィン樹脂(a)、充填剤(b)、及びスモー
ル法により計算したSP値が9.0以下で且つ分子量が
1000以上である化合物(c)からなる樹脂組成物の
溶融混練物から成形したシートを、少なくとも1つの方
向に延伸してなる多孔性シート(実施例1〜実施例1
0)は、比較例1〜5の多孔性シートに比して、シート
外観に優れ、液体のにじみの生じにくいものであった。
【0052】〔実施例11〜14及び比較例5及び6
(吸収性物品の実施例)〕実施例1、5、6及び10、
比較例1及び2で得られた多孔性シートを裏面材に用
い、表面材、吸収体、裏面材及び止着テープからなる
〔図1〕に示す吸収性物品としての使い捨ておむつ(ラ
ンディングテープを使用せず)をそれぞれ製造した(順
に実施例11〜14、比較例5及び6とする)。
【0053】実施例11〜14、比較例5及び6の使い
捨ておむつを10人のモニターに対して使用テストを行
った。実施例11〜14の使い捨ておむつは、裏面材の
風合い(肌触り、柔軟性、カサカサ音が小さい)が良好
であり、ムレにくく、排泄物のにじみ出ないものであっ
た。これに対し、比較例5及び6の使い捨ておむつは排
泄物がにじみ出すものであった。
【0054】
【発明の効果】本発明の多孔性シートは、通気性、透湿
性、耐水性に優れ、良好な風合い及び高強度(引裂強
度)を有しており、工業的に安全に且つ高速で連続生産
することのできる生産性に優れたものである。また、本
発明の吸収性物品は、上記の多孔性シートを裏面材とし
て用いているので、排泄物がにじみ出すことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸収性物品としての使い捨ておむつの
一例を示す斜視図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西尾 正也 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン樹脂(a)、充填剤
    (b)、及びスモール法により計算したSP値が9.0
    以下で且つ分子量が1000以上である化合物(c)か
    らなる樹脂組成物の溶融混練物から成形したシートを、
    少なくとも1つの方向に延伸してなる多孔性シート。
  2. 【請求項2】 上記ポリオレフィン樹脂(a)100重
    量部に対する上記充填剤(b)の配合量が50〜300
    重量部であり、上記化合物(c)の配合量が1〜50重
    量部である、請求項1記載の多孔性シート。
  3. 【請求項3】 上記ポリオレフィン樹脂(a)が、線状
    低密度ポリエチレン又はポリプロピレンである、請求項
    1又は2記載の多孔性シート。
  4. 【請求項4】 上記化合物(c)が、ポリグリセリンと
    炭素数12〜30の飽和又は不飽和の一塩基酸とのエス
    テル化合物である、請求項1〜3の何れかに記載の多孔
    性シート。
  5. 【請求項5】 上記延伸が、延伸倍率1.5〜3.0倍
    の一軸延伸である、請求項1〜4の何れかに記載の多孔
    性シート。
  6. 【請求項6】 液透過性の表面材と、防漏性の裏面材
    と、これら両面材の間に配置される吸収体とからなる吸
    収性物品において、上記裏面材として、請求項1〜5の
    何れかに記載の多孔性シートを用いることを特徴とする
    吸収性物品。
JP07852196A 1996-04-01 1996-04-01 多孔性シート及びそれを用いた吸収性物品 Expired - Fee Related JP3649508B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07852196A JP3649508B2 (ja) 1996-04-01 1996-04-01 多孔性シート及びそれを用いた吸収性物品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07852196A JP3649508B2 (ja) 1996-04-01 1996-04-01 多孔性シート及びそれを用いた吸収性物品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09268234A true JPH09268234A (ja) 1997-10-14
JP3649508B2 JP3649508B2 (ja) 2005-05-18

Family

ID=13664244

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07852196A Expired - Fee Related JP3649508B2 (ja) 1996-04-01 1996-04-01 多孔性シート及びそれを用いた吸収性物品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3649508B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002002140A (ja) * 2000-06-22 2002-01-08 Riso Kagaku Corp 微多孔性孔版原紙およびその利用
JP2007016064A (ja) * 2005-07-05 2007-01-25 Tokuyama Corp ポリエチレン系多孔質フィルムの製造方法
JP2017014130A (ja) * 2015-06-29 2017-01-19 積水化学工業株式会社 製剤
US10130710B2 (en) 2014-09-19 2018-11-20 Sekisui Chemical Co., Ltd. Formulation and method for producing same
JPWO2019130990A1 (ja) * 2017-12-26 2020-12-10 株式会社トクヤマ 延伸多孔性フィルムおよびその製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002002140A (ja) * 2000-06-22 2002-01-08 Riso Kagaku Corp 微多孔性孔版原紙およびその利用
JP2007016064A (ja) * 2005-07-05 2007-01-25 Tokuyama Corp ポリエチレン系多孔質フィルムの製造方法
US10130710B2 (en) 2014-09-19 2018-11-20 Sekisui Chemical Co., Ltd. Formulation and method for producing same
JP2017014130A (ja) * 2015-06-29 2017-01-19 積水化学工業株式会社 製剤
JPWO2019130990A1 (ja) * 2017-12-26 2020-12-10 株式会社トクヤマ 延伸多孔性フィルムおよびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3649508B2 (ja) 2005-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4705812A (en) Process for producing porous films involving a stretching step and the resultant product
KR870001966B1 (ko) 다공성 필름 및 그의 제조방법
US4705813A (en) Process for producing porous films involving a stretching step and the resultant film
KR960005590B1 (ko) 다공성 필름, 그의 제조 방법 및 흡착성 위생물품
KR100718674B1 (ko) 통기성 필름
JP6350222B2 (ja) 透湿性フィルムおよび透湿性フィルム積層体
KR100773737B1 (ko) 소음이 적고, 은폐력이 향상된 위생용 필름
JPH093227A (ja) 多孔性シート及びその製造方法
JPH09268234A (ja) 多孔性シート及びそれを用いた吸収性物品
JP4717343B2 (ja) 多孔性フィルム及びその製造方法
JPH0329250B2 (ja)
WO2016047022A1 (ja) 隠蔽性及び触感性に優れたポリオレフィン系多孔性フィルム
JPH05230252A (ja) 多孔性シート及びその製造方法
JP4052698B2 (ja) 吸収性物品
JP4007687B2 (ja) 透湿フィルム及び吸収性物品
WO2015186809A1 (ja) 透湿性フィルム
JP2000001557A (ja) 透湿フィルム及び吸収性物品
JP2001151917A (ja) 多孔性フィルム及びその製造方法
KR100616467B1 (ko) 고투습성 통기성 필름용 컴파운드 조성물 및 이를 이용한통기성 필름
JP5013857B2 (ja) 透湿シートおよびその製造方法
JP4540888B2 (ja) 吸水性物品用バックシート
JP4007658B2 (ja) 透湿フィルム及びそれを用いた吸収性物品
JPH0716939A (ja) 多孔性フィルムまたはシート
JP2004099665A (ja) 透湿シート
JPS62164739A (ja) 透湿性フイルム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040312

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040316

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040512

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050215

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050215

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080225

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090225

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100225

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100225

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110225

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120225

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120225

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130225

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140225

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees