JP2000216664A - フィルタ装置およびそのフィルタ係数取得方法 - Google Patents

フィルタ装置およびそのフィルタ係数取得方法

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JP2000216664A JP11012388A JP1238899A JP2000216664A JP 2000216664 A JP2000216664 A JP 2000216664A JP 11012388 A JP11012388 A JP 11012388A JP 1238899 A JP1238899 A JP 1238899A JP 2000216664 A JP2000216664 A JP 2000216664A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音響用デジタルフィルタにおいて、少ない記
憶容量で、CPUの負荷を少なく、なおかつ、低域周波
数帯での音響特性の誤差が少ないデジタルフィルタ係数
を取得する。 【解決手段】 周波数値判別器2は周波数値入力器1に
よって取得したカットオフ周波数値により、低域周波数
帯域の場合は、低域周波数帯域用フィルタ係数格納記憶
部3から該当する係数を取得し、DSP6のデジタルフ
ィルタ手段に設定する。高域周波数帯域の場合は、高域
周波数帯域用フィルタ係数格納記憶部4から該当する係
数を取得し、さらに高域周波数帯域用係数展開手段5
で、フィルタ係数計算式に基づきフィルタ係数形式に係
数展開し、DSP6のデジタルフィルタ手段に設定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カットオフ周波数
が可変のフィルタ装置に関し、特に音響信号用デジタル
フィルタ装置に用いて好適なフィルタ装置およびそのフ
ィルタ係数取得方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタルフィルタ装置としては、
図13〜図15に示すものが一般的であった。
【0003】図13に示すフィルタ装置は、最も簡易な
構成を有するものとして知られている。このフィルタ装
置では、すべてのフィルタ係数をあらかじめROMなど
のフィルタ係数格納記憶部に記憶しておき、周波数値入
力器から入力されたフィルタ設定情報により、該当する
フィルタ係数をフィルタ係数格納記憶部から検索して、
DSP(Digital Signal Processor)のメモリに書込む
ことにより、デジタルフィルタの設定の変更を行なって
いた。このような構成のフィルタ装置の場合、フィルタ
係数をCPUなどにより計算する必要がないため、処理
を簡略化し、CPUの計算負荷を軽減することができる
が、すべてのフィルタ係数をROMなどの記憶媒体に格
納することが必要であるため、記憶媒体の容量が膨大に
なるという問題があった。
【0004】一方、図14に示すフィルタ装置は、周波
数値入力器から入力されたフィルタ設定情報により、該
当するフィルタ係数をフィルタ係数計算処理部によりす
べて計算する。このため、フィルタ係数を格納するRO
Mなどの記憶媒体は必要ないが、フィルタ係数をすべて
CPUなどにより計算するため、処理時間がかかる。し
たがって、ファームウエアなどのCPUでは誤差なくフ
ィルタ係数を計算することが困難であり、精度良く計算
するためには高価なCPUを使用しなければならないと
いう問題があった。
【0005】そこで、図13に示すフィルタ装置におけ
る記憶媒体の容量が膨大になる問題と図14に示すフィ
ルタ装置におけるCPUによる計算負担の増大の問題を
解決するフィルタ装置として、図15のような構成のフ
ィルタ装置が知られている。このフィルタ装置では、フ
ィルタ係数を部分的に計算し、それをあらかじめフィル
タ係数格納記憶部に記憶しておく。そして、周波数値入
力器から入力されたフィルタ設定情報により、該当する
フィルタ係数を検索して取得し、取得した部分的に計算
されたフィルタ係数に対して、フィルタ係数展開処理部
によりフィルタ係数計算式に基いた係数展開を実行し、
それにより得られたフィルタ係数をDSPのメモリに書
込むことにより、デジタルフィルタの設定の変更を行な
っていた。このようなフィルタ装置の場合、図13の従
来装置よりもフィルタ係数を格納するROMなどの容量
を削減でき、図14の従来装置よりもCPUによる計算
の誤差の影響が少ないデジタルフィルタを構成すること
ができる。
【0006】以降、図15に示すフィルタ装置について
具体的に説明する。ここではデジタル信号処理の2次の
IIR(Infinite Impulse Response)フィルタをDSP
で実現する場合における一例を説明する。
【0007】2次のIIRフィルタの伝達関数は、 H(Z)=(b0+b1Z-1+b2Z-2)/(1−a1Z-1−a2Z-2) …式[1] で示される。
【0008】一方、パラメトリックイコライザは、PK
G(ピーキングフィルタ)と呼ばれるようなフィルタで
ある。
【0009】パラメータにはカットオフ周波数(中心周
波数とも呼ぶ)fc、ゲインk、バンド幅fBがある。伝達
関数H(S)は次の式[2]により定義される。 H(S)=1+k・HB(S)…式[2] ここで、HB(S)は2次BPF(バンドパスフィル
タ)伝達関数で、k=10k/20―1である。
【0010】BPFの伝達関数は、下記により与えられ
る。 HB(S)=(ωc/Q)S/{S2 +(ωc/Q)S+ωc2} …式[3] ただし、ωc =2πfc、Q=fB/fcとする。
【0011】したがって、PKGの伝達関数H(S)
は、 H(S)=1+k(ωc/Q)S/{S2+(ωc/Q)S+ωc2}…式[4] 双一次Z変換を行うと H(Z)=1+k・(1−Z-2)/(1−a1Z-1−a2Z-2) …式[5] さらにこの式を整理すると、 H(Z)=(b0+b1Z-1+b2Z-2)/(1−a1Z-1−a2Z-2) …式[6] となる。
【0012】したがって、 a1=A×2×(1−ωc2)/{1+(ωc/Q)+ωc2} …式[7] a2=A×{(ωc/Q)−1−ωc2}/{1+(ωc/Q)+ωc2} …式[8] b0=A×{1+(1+k)×(ωc/Q)+ωc2}/{1+(ωc/Q)+ωc2}… 式[9] b1=−A×2×(1−ωc2)/{1+(ωc/Q)+ωc2}…式[10] b2=b0=A×{1+(1+k)×(ωc/Q)+ωc2}/{1+(ωc/Q)+ωc2 } …式[11] これを例えば共通項を仮に α=(ωc/Q)/{1+(ωc/Q)+ωc2} …式[12] β=(1−ωc2)/{1+(ωc/Q)+ωc2} …式[13] とすれば、ROMなどにあらかじめ(α、β)のみを計
算して格納しておき、上記の式[7]〜式[11]が得ら
れるように展開式を組めば、DSPのメモリに書込まれ
るフィルタ係数が計算される。
【0013】以上のように、図15に示した従来装置に
おいては、共通する係数をあらかじめくくり出して、R
OMなどの格納手段により格納しておき、フィルタの計
算式より決定される展開方法により、DSPのメモリに
転送される実際のフィルタ係数が計算される。このよう
にして、可変型デジタルフィルタの必要なフィルタ係数
を格納する容量を軽減でき、なおかつ、フィルタ係数を
部分的にあらかじめ格納して、係数展開することにより
CPUなどによる計算負荷を軽減できた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のフ
ィルタの設定方法では、カットオフ周波数fc、ゲイン
k、先鋭度Qのパラメータの取り得る数が増えれば、R
OMなどの記憶媒体に格納すべき係数データ数も増える
という問題があった。さらに、近年、周波数分解能が高
い音響機器用デジタルフィルタが要求されており、記憶
媒体に格納すべきフィルタ係数データの数がさらに増え
る傾向にある。したがって、図15の従来装置では記憶
媒体に格納すべきフィルタ係数を削減できない問題が生
じてきた。
【0015】また、処理ビット数が少ない例えば8ビッ
トマイコンなどの処理スピードが遅いCPUなどを使用
する場合は、低域周波数帯域におけるカットオフ周波数
のフィルタでは、計算時間が遅い上、計算誤差が音響特
性に影響するという問題があった。したがって、低域周
波数帯域におけるカットオフ周波数では、特にフィルタ
係数を計算する計算精度が要求されていた。
【0016】さらに、デジタルフィルタが内蔵された機
器は多機能化しており、デジタルフィルタ処理自体のリ
アルタイム性が要求され、CPUへの負担が少ないデジ
タルフィルタ処理が要求されている。
【0017】本発明は上記課題を解決するもので、低域
周波数帯域のカットオフ周波数を持つデジタルフィルタ
でも、音響特性の精度が良いデジタルフィルタを実現さ
せ、カットオフ周波数fc、ゲインk、先鋭度Qのパラメ
ータの数を多くした場合でも、デジタルフィルタ係数の
データを格納するROM容量を削減することができ、か
つCPUへの処理負担を軽減させるフィルタ装置を提供
することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、フィルタ装置に、カットオフ周波数値が
入力される第1の手段と、第1の手段により入力された
カットオフ周波数値から、低域周波数帯域と高域周波数
帯域ごとにフィルタ係数の取得手段を定める第2の手段
と、低域周波数帯域におけるカットオフ周波数のフィル
タ係数があらかじめ格納されている第3の手段と、高域
周波数帯域におけるカットオフ周波数のフィルタ係数が
部分的に計算されたデータがあらかじめ格納されている
第4の手段と、第4の手段から読み出されデータから高
域周波数帯域のフィルタ係数を係数展開により取得する
第5の手段と、第3の手段または第5の手段により取得
されたフィルタ係数が設定されるデジタルフィルタ手段
とを設け、低域周波数帯域と高域周波数帯域とでフィル
タ係数取得手段を切り替える構成とした。このように構
成したことにより、全体のフィルタ係数の格納容量を削
減しつつ、フィルタ係数の制度が要求される低域周波数
帯域では精度良くフィルタ係数を取得することができ
る。
【0019】また、フィルタ装置に、カットオフ周波数
値が入力される第1の手段と、第1の手段により入力さ
れたカットオフ周波数値から、低域周波数帯域と中域周
波数帯域と高域周波数帯域ごとにフィルタ係数の取得手
段を定める第6の手段と、低域周波数帯域におけるカッ
トオフ周波数のフィルタ係数があらかじめ格納されてい
る第3の手段と、中域周波数帯域におけるカットオフ周
波数のフィルタ係数が部分的に計算されたデータがあら
かじめ格納されている第7の手段と、第7の手段から読
み出されたデータから中域周波数帯域のフィルタ係数を
係数展開により取得する第8の手段と、高域周波数帯域
におけるカットオフ周波数のフィルタ係数を計算する第
9の手段と、第3の手段または第8の手段または第9の
手段により取得されたフィルタ係数が設定されるデジタ
ルフィルタ手段とを設け、低域周波数帯域と中域周波数
帯域と高域周波数帯域とでフィルタ係数取得手段を切り
替る構成とした。このように構成したことにより、全体
のフィルタ係数の格納容量を小さくすることができ、な
おかつ低域周波数帯域では計算誤差のないフィルタ係数
を取得することができる。
【0020】さらに、前記第3の手段により取得したフ
ィルタ係数、第4の手段から読み出したデータまたは第
5の手段で取得したフィルタ係数、第7の手段から読み
出したデータまたは第8の手段の手段からで取得したフ
ィルタ係数をそれぞれ補間もしくは対数軸上で補間する
手段を設け、デジタルフィルタ手段に設定するフィルタ
係数を増加させる構成とした。このように構成したこと
により、全体のフィルタ係数の格納容量を削減しつつ、
フィルタ係数の精度が要求される低域周波数カットオフ
周波数では、精度良くフィルタ係数を取得でき、さら
に、ROMなどに格納したカットオフ周波数のフィルタ
係数よりも多くのカットオフ周波数のフィルタ係数を取
得することができ、かつ周波数軸上で均等な分解能を有
するフィルタ係数を取得することができる。
【0021】また、フィルタ装置において、カットオフ
周波数値を入力する第1の手順と、前記第1の手順によ
り入力されたカットオフ周波数値から、そのカットオフ
周波数値が低域周波数帯域か高域周波数帯域かを判別す
る第2の手順と、低域周波数帯域におけるカットオフ周
波数のフィルタ係数があらかじめ格納されている記憶手
段からフィルタ係数を取得してデジタルフィルタ手段に
設定する第3の手順と、高域周波数帯域におけるカット
オフ周波数のフィルタ係数が部分的に計算されたデータ
があらかじめ格納されている記憶手段からそのデータを
読み出す第4の手順と、第4の手順で得たデータから高
域周波数帯域のフィルタ係数を係数展開により取得し、
デジタルフィルタ手段に設定する第5の手順とを備え、
第2の手順において低域周波数帯域と判別した場合には
第3の手順を実行し、第2の手順において高域周波数帯
域と判別した場合には第4の手順および第5の手順を実
行するように構成した。このように構成したことによ
り、全体のフィルタ係数の格納容量を削減しつつ、フィ
ルタ係数の制度が要求される低域周波数帯域では精度良
くフィルタ係数を取得することができる。
【0022】そして、フィルタ装置において、カットオ
フ周波数値を入力する第1の手順と、第1の手順により
入力されたカットオフ周波数値から、そのカットオフ周
波数値が低域周波数帯域か中域周波数帯域か高域周波数
帯域かを判別する第6の手順と、低域周波数帯域におけ
るカットオフ周波数のフィルタ係数があらかじめ格納さ
れている記憶手段からフィルタ係数を取得してデジタル
フィルタ手段に設定する第3の手順と、中域周波数帯域
におけるカットオフ周波数のフィルタ係数が部分的に計
算されたデータがあらかじめ格納されている記憶手段か
らそのデータを読み出す第7の手順と、第7の手順で得
たデータから中域周波数帯域のフィルタ係数を係数展開
により取得し、デジタルフィルタ手段に設定する第8の
手順と、高域周波数帯域におけるカットオフ周波数のフ
ィルタ係数を計算してデジタルフィルタ手段に設定する
第9の手順とを備え、第6の手順において低域周波数帯
域と判別した場合には第3の手順を実行し、第6の手順
において中域周波数帯域と判別した場合には第7の手順
および第8の手順を実行し、第6の手順において高域周
波数帯域と判別した場合には第9の手順を実行するよう
に構成した。このように構成したことにより、全体のフ
ィルタ係数の格納容量を小さくすることができ、なおか
つ低域周波数帯域では計算誤差のないフィルタ係数を取
得することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載した発明
は、カットオフ周波数値が入力される第1の手段と、前
記第1の手段により入力されたカットオフ周波数値か
ら、低域周波数帯域と高域周波数帯域ごとにフィルタ係
数の取得手段を定める第2の手段と、前記低域周波数帯
域におけるカットオフ周波数のフィルタ係数があらかじ
め格納されている第3の手段と、前記高域周波数帯域に
おけるカットオフ周波数のフィルタ係数が部分的に計算
されたデータがあらかじめ格納されている第4の手段
と、前記第4の手段から読み出されデータから高域周波
数帯域のフィルタ係数を係数展開により取得する第5の
手段と、前記第3の手段または前記第5の手段により取
得されたフィルタ係数が設定されるデジタルフィルタ手
段とを備え、低域周波数帯域と高域周波数帯域とでフィ
ルタ係数取得手段を切り替えるフィルタ装置であり、低
域周波数帯域のカットオフ周波数値が入力された場合
は、あらかじめ格納されているフィルタ係数を用いるこ
とによりCPUなどでフィルタ係数を計算することなし
にフィルタ係数を取得し、高域周波数帯域のカットオフ
周波数値が入力された場合は、係数展開を用いることで
フィルタ係数を取得するという作用を有する。
【0024】本発明の請求項2に記載した発明は、請求
項1に記載の発明において、前記第3の手段により取得
されたフィルタ係数を補間する第1の補間手段と、前記
第4の手段から読み出されたデータまたは前記第5の手
段で取得されたフィルタ係数を補間する第2の補間手段
とを備え、前記デジタルフィルタ手段に設定されるフィ
ルタ係数を増加させるフィルタ装置であり、第3の手段
と第4の手段に格納されているフィルタ係数を補間した
フィルタ係数を取得してデジタルフィルタ手段に設定す
るという作用を有する。
【0025】本発明の請求項3に記載した発明は、請求
項1に記載の発明において、前記第3の手段により取得
されたフィルタ係数を対数軸上で補間する第1の対数補
間手段と、前記第4の手段から読み出されたデータまた
は前記第5の手段で取得されたフィルタ係数を対数軸上
で補間する第2の対数補間手段とを備え、前記デジタル
フィルタ手段に設定されるフィルタ係数を増加させるフ
ィルタ装置であり、第3の手段と第4の手段に格納され
ているフィルタ係数を対数軸上で補間したフィルタ係数
を取得してデジタルフィルタ手段に設定するという作用
を有する。
【0026】本発明の請求項4に記載した発明は、カッ
トオフ周波数値が入力される第1の手段と、前記第1の
手段により入力されたカットオフ周波数値から、低域周
波数帯域と中域周波数帯域と高域周波数帯域ごとにフィ
ルタ係数の取得手段を定める第6の手段と、前記低域周
波数帯域におけるカットオフ周波数のフィルタ係数があ
らかじめ格納されている第3の手段と、前記中域周波数
帯域におけるカットオフ周波数のフィルタ係数が部分的
に計算されたデータがあらかじめ格納されている第7の
手段と、前記第7の手段から読み出されたデータから中
域周波数帯域のフィルタ係数を係数展開により取得する
第8の手段と、前記高域周波数帯域におけるカットオフ
周波数のフィルタ係数を計算する第9の手段と、前記第
3の手段または前記第8の手段または前記第9の手段に
より取得されたフィルタ係数が設定されるデジタルフィ
ルタ手段とを設け、低域周波数帯域と中域周波数帯域と
高周波数帯域とでフィルタ係数取得手段を切り替えるフ
ィルタ装置であり、低域周波数帯域のカットオフ周波数
値が入力された場合は、あらかじめ格納されているフィ
ルタ係数を用いることによりCPUなどでフィルタ係数
を計算することなしにフィルタ係数を取得し、中域周波
数帯域のカットオフ周波数値が入力された場合は、係数
展開を用いることでフィルタ係数を取得し、高域周波数
帯域のカットオフ周波数値が入力された場合はCPUな
どでフィルタ係数を計算して取得するという作用を有す
る。
【0027】本発明の請求項5に記載した発明は、請求
項4に記載の発明において、前記第3の手段により取得
されたフィルタ係数を補間する第1の補間手段と、前記
第7の手段から読み出されたデータまたは前記第8の手
段で取得されたフィルタ係数を補間する第3の補間手段
とを備え、前記デジタルフィルタ手段に設定されるフィ
ルタ係数を増加させるフィルタ装置であり、第3の手段
と第7の手段に格納されているフィルタ係数を補間した
フィルタ係数を取得してデジタルフィルタ手段に設定す
るという作用を有する。
【0028】本発明の請求項6に記載した発明は、請求
項4に記載の発明において、前記第3の手段により取得
されたフィルタ係数を対数軸上で補間する第1の対数補
間手段と、前記第7の手段から読み出されたデータまた
は前記第8の手段で取得されたフィルタ係数を対数軸上
で補間する第3の対数補間手段とを備え、前記デジタル
フィルタ手段に設定されるフィルタ係数を増加させるフ
ィルタ装置であり、第3の手段と第7の手段に格納され
ているフィルタ係数を対数軸上で補間したフィルタ係数
を取得してデジタルフィルタ手段に設定するという作用
を有する。
【0029】本発明の請求項7に記載した発明は、請求
項2に記載の発明において、前記第1の補間手段および
前記第2の補間手段の各々は、N個の部分的補間手段か
ら構成され、各部分的補間手段が2倍の補間を行うフィ
ルタ装置であり、第3の手段と第4の手段に格納されて
いるフィルタ係数を2×N倍に補間したフィルタ係数を
取得してデジタルフィルタ手段に設定するという作用を
有する。
【0030】本発明の請求項8に記載した発明は、請求
項3に記載の発明において、前記第1の対数補間手段お
よび前記第2の対数補間手段の各々は、N個の部分的対
数補間手段から構成され、各部分的対数補間手段が2倍
の対数補間を行うフィルタ装置であり、第3の手段と第
4の手段に格納されているフィルタ係数を対数軸上で2
×N倍に補間したフィルタ係数を取得してデジタルフィ
ルタ手段に設定するという作用を有する。
【0031】本発明の請求項9に記載した発明は、請求
項5に記載の発明において、前記第1の補間手段および
前記第3の補間手段の各々は、N個の部分的補間手段か
ら構成され、各部分的補間手段が2倍の補間を行うフィ
ルタ装置であり、第3の手段と第7の手段に格納されて
いるフィルタ係数を2×N倍に補間したフィルタ係数を
取得してデジタルフィルタ手段に設定するという作用を
有する。
【0032】本発明の請求項10に記載した発明は、請
求項6に記載の発明において、前記第1の対数補間手段
および前記第3の対数補間手段の各々は、N個の部分的
対数補間手段から構成され、各部分的対数補間手段が2
倍の対数補間を行うフィルタ装置であり、第3の手段と
第7の手段に格納されているフィルタ係数を対数軸上で
2×N倍に補間したフィルタ係数を取得してデジタルフ
ィルタ手段に設定するという作用を有する。
【0033】本発明の請求項11に記載した発明は、カ
ットオフ周波数値を入力する第1の手順と、前記第1の
手順により入力されたカットオフ周波数値から、そのカ
ットオフ周波数値が低域周波数帯域か高域周波数帯域か
を判別する第2の手順と、前記低域周波数帯域における
カットオフ周波数のフィルタ係数があらかじめ格納され
ている記憶手段からフィルタ係数を取得してデジタルフ
ィルタ手段に設定する第3の手順と、前記高域周波数帯
域におけるカットオフ周波数のフィルタ係数が部分的に
計算されたデータがあらかじめ格納されている記憶手段
からそのデータを読み出す第4の手順と、前記第4の手
順で得たデータから高域周波数帯域のフィルタ係数を係
数展開により取得し、前記デジタルフィルタ手段に設定
する第5の手順とを備え、前記第2の手順において低域
周波数帯域と判別した場合には前記第3の手順を実行
し、前記第2の手順において高域周波数帯域と判別した
場合には前記第4の手順および第5の手順を実行するフ
ィルタ装置のフィルタ係数取得方法であり、低域周波数
帯域のカットオフ周波数値が入力された場合は、あらか
じめ格納されているフィルタ係数を用いることによりC
PUなどでフィルタ係数を計算することなしにフィルタ
係数を取得し、高域周波数帯域のカットオフ周波数値が
入力された場合は、係数展開を用いることでフィルタ係
数を取得するという作用を有する。
【0034】本発明の請求項12に記載した発明は、カ
ットオフ周波数値を入力する第1の手順と、前記第1の
手順により入力されたカットオフ周波数値から、そのカ
ットオフ周波数値が低域周波数帯域か中域周波数帯域か
高域周波数帯域かを判別する第6の手順と、前記低域周
波数帯域におけるカットオフ周波数のフィルタ係数があ
らかじめ格納されている記憶手段からフィルタ係数を読
み出してデジタルフィルタ手段に設定する第3の手順
と、前記中域周波数帯域におけるカットオフ周波数のフ
ィルタ係数が部分的に計算されたデータがあらかじめ格
納されている記憶手段からそのデータを読み出す第7の
手順と、前記第7の手順で得たデータから中域周波数帯
域のフィルタ係数を係数展開により取得し、前記デジタ
ルフィルタ手段に設定する第8の手順と、前記高域周波
数帯域におけるカットオフ周波数のフィルタ係数を計算
して前記デジタルフィルタ手段に設定する第9の手順と
を備え、前記第6の手順において低域周波数帯域と判別
した場合には前記第3の手順を実行し、前記第6の手順
において中域周波数帯域と判別した場合には前記第7の
手順および前記第8の手順を実行し、前記第6の手順に
おいて高域周波数帯域と判別した場合には前記第9の手
順を実行するフィルタ装置のフィルタ係数取得方法であ
り、低域周波数帯域のカットオフ周波数値が入力された
場合は、あらかじめ格納されているフィルタ係数を用い
ることによりCPUなどでフィルタ係数を計算すること
なしにフィルタ係数を取得し、中域周波数帯域のカット
オフ周波数値が入力された場合は、係数展開を用いるこ
とでフィルタ係数を取得し、高域周波数帯域のカットオ
フ周波数値が入力された場合はCPUなどでフィルタ係
数を計算して取得するという作用を有する。
【0035】以下、本発明の実施の形態について図1か
ら図12を用いて詳細に説明する。
【0036】(第1の実施の形態)本発明の第1の実施
の形態では、低域周波数帯域のカットオフ周波数値が入
力された場合にはあらかじめ格納されているフィルタ係
数を設定し、高域周波数帯域のカットオフ周波数値が入
力された場合には係数展開を用いて取得したフィルタ係
数を設定する。
【0037】図1は、本発明の第1の実施の形態による
フィルタ装置の構成を示す。この図において、周波数値
入力器1から、DSP6により構成されたデジタルフィ
ルタ(以下、デジタルフィルタ6と記載する)に設定す
るカットオフ周波数が入力される。周波数判別器2は周
波数値入力器1から入力されたフィルタのカットオフ周
波数値を判断し、低域周波数帯域用フィルタ係数格納記
憶部3からフィルタ係数を参照するか、もしくは高域周
波数帯域用フィルタ格納記憶部4からフィルタ係数を参
照するかの分岐判断を行う。
【0038】低域周波数帯域用フィルタ係数格納記憶部
3はROMなどにより構成されており、低域周波数帯域
におけるカットオフ周波数のフィルタ係数があらかじめ
計算され格納されている。そして、周波数判別器2が低
域周波数帯域用フィルタ係数格納記憶部3からフィルタ
係数を参照すると判断した場合には、この記憶部3から
フィルタ係数が検索されて取得され、デジタルフィルタ
6へ転送される。
【0039】同様に、高域周波数帯域用フィルタ係数格
納記憶部4はROMなどにより構成されており、高域周
波数帯域におけるカットオフ周波数のフィルタ係数を部
分的に計算したデータがあらかじめ格納されている。そ
して、周波数判別器2が高域周波数帯域用フィルタ係数
格納記憶部4からフィルタ係数を参照すると判断した場
合には、この記憶部4からフィルタ係数が検索されて取
得され、高域周波数帯域用係数展開手段5へ転送され
る。高域周波数帯域用係数展開手段5は、転送されてき
たフィルタ係数をデジタルフィルタ6で使用する係数形
式に係数展開し、デジタルフィルタ6へ転送する。
【0040】次に、上記第1の実施の形態の構成につい
て具体例を説明する。ここでは、例として、フィルタリ
ングの対象となるデジタル信号を音響信号とし、デジタ
ルフィルタ6に設定可能な周波数帯域は20Hzから20kHz
とし、フィルタの形はPKG(ピーキングフィルタ)と
する。また、低域周波数帯域と高域周波数帯域は100Hz
で分ける。つまり、20Hz以上100Hz未満は低域周波数帯
域、100Hz以上20kHx以下は高域周波数帯域とする。勿
論、この100Hzでの分岐はあくまでも例であって、実際
はデジタルフィルタ6の精度、Q(尖鋭度)の設定値、
PKGのゲインの最大値などに依存しており、実験的に
求められる。ここでは、仮に100Hzと定めることにす
る。
【0041】つまり、 低域周波数帯域 20Hz≦fc<100Hz 高域周波数帯域 100Hz≦fc≦20kHz とする。
【0042】低域周波数帯域のカットオフ周波数のフィ
ルタ係数は、前述した低域周波数帯域用フィルタ係数格
納記憶部3にデジタルフィルタ6へ転送される係数形式
で格納されている。DSPで使用する係数形式は、一般
的に従来例で示したデジタルフィルタの伝達関数の式
[6]から、従来例の式[7]〜[11]におけるb0、b
1、b2、a1、a2の五つの係数で表現できる。低域周波数
帯域用のこの五つの係数は、PKGフィルタの周波数、
ゲイン(フィルタのブート量)、Qにより、例えば図1
1(a)のようなイメージで低域周波数帯域用フィルタ
係数格納記憶部3に格納されている。
【0043】また、高域周波数帯域のカットオフ周波数
のフィルタ係数は、式[7]〜式[11]におけるb0、b
1、b2、a1、a2に共通する部分だけくくり出し、例え
ば、前記の式[12]、式[13]で示される共有部分の値
α、βを図11(b)のようなイメージで、前述した高
域周波数帯域用フィルタ係数格納記憶部4にあらかじめ
格納されている。
【0044】次に、以上のように構成されたデジタルフ
ィルタ装置の動作を説明する。
【0045】周波数値入力器1から、カットオフ周波数
として20Hz以上100Hz以下の周波数値が入力された場
合、周波数値判別器2は低域周波数帯域用フィルタ係数
格納記憶部3からフィルタ係数を参照する。つまり、図
11(a)に示したようなイメージで低域周波数帯域用
フィルタ係数格納記憶部3に格納されているデータから
このカットオフ周波数が検索され、対応するPKGゲイ
ン、Q、b0、b1、b2、a1、a2が読み出され、デジタルフ
ィルタ6へ転送される。
【0046】一方、周波数値入力器1から、カットオフ
周波数として100Hz以上20kHz未満の周波数値が入力され
た場合、周波数値判別器2は高域周波数帯域用フィルタ
係数格納記憶部4からフィルタ係数を参照する。つま
り、図11(b)に示したようなイメージで高域周波数
帯域用フィルタ係数格納記憶部4に格納されているデー
タからこのカットオフ周波数が検索され、対応するPK
Gゲイン、Q、α、βが読み出され、高域周波数帯域用
係数展開手段5へ転送される。高域周波数帯域用係数展
開手段5では、入力されたPKGゲイン、Q、α、βを
用いてフィルタ係数b0、b1、b2、a1、a2を計算し、デジ
タルフィルタ6へ転送する。フィルタ係数は計算式は式
[7]〜式[11]から決定される。最終的に式[7]〜
式[11]の形になれば良い。
【0047】以上のように低域周波数帯域のフィルタ係
数が設定された場合は、ROMなどからすでに計算され
て格納されているフィルタ係数を取得して使用するの
で、高い計算精度が保てないCPUを使用する場合など
でも、計算による誤差は発生しない。したがって、音響
特性上、フィルタ係数の高精度が要求される低域周波数
帯域でも誤差のないデジタルフィルタを構成することが
できる。
【0048】一方、高域周波数帯域では、フィルタ係数
の共通部分から係数展開をすることにより、ROMなど
に格納する係数データを削減することができる。この場
合、8ビットCPUなどや、計算負荷の軽減のために簡
易的な計算方法を用いる場合のような計算誤差が発生す
る環境においても、仮に計算誤差が発生したとして高域
周波数帯域なので、音響特性に影響を与えることがな
い。すなわち、高域周波数帯域では、フィルタ係数の誤
差はあっても音響特性への誤差が少ないということを利
用している。
【0049】このようにして、本実施の形態では、全体
のフィルタ係数格納用ROMの容量を削減しつつ、音響
特性上の誤差を軽減させ、CPUなどの計算負荷を軽減
することができる。
【0050】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態では、第1の実施の形態において、さらにあらか
じめ格納されているフィルタ係数を平均したフィルタ係
数の設定を可能にした。
【0051】図2は、本発明の第2の実施の形態による
フィルタ装置の構成を示す。この図において、図1と同
一もしくは相当の部分には図1で使用した符号と同一の
符号を付し、本発明の第2の実施の形態の特徴である部
分のみ説明する。
【0052】本実施の形態では、低域周波数帯域用フィ
ルタ係数格納記憶部3とデジタルフィルタ6との間に平
均処理部7が設けられ、高域周波数帯域用フィルタ係数
格納記憶部4と高域周波数帯域用係数展開手段5との間
に平均処理部8が設けられている。それ以外の構成は図
1と同一である。
【0053】平均処理部7は、低域周波数帯域用フィル
タ係数格納記憶部3から読み出された隣接するカットオ
フ周波数のフィルタ係数を平均処理することにより、隣
接するカットオフ周波数のフィルタ係数の中間のフィル
タ係数を取得する。例えば、各フィルタ係数b0、b1、b
2、a1、a2において、以下のように平均値を計算し、隣
接したカットオフ周波数のフィルタ係数どうしの中間の
フィルタ係数 b0[{(m-1)+m}/2]={b0(m-1)+b0(m)}/2 … 式[14] b1[{(m-1)+m}/2]={b1(m-1)+b1(m)}/2 … 式[15] b2[{(m-1)+m}/2]={b2(m-1)+b2(m)}/2 … 式[16] a1[{(m-1)+m}/2]={a1(m-1)+a1(m)}/2 … 式[17] a2[{(m-1)+m}/2]={a2(m-1)+a2(m)}/2 … 式[18] を得ることができる。
【0054】同様に、平均処理部8は、高域周波数帯域
用フィルタ係数格納記憶部4から読み出された隣接する
カットオフ周波数のフィルタ係数を平均処理することに
より、隣接するカットオフ周波数のフィルタ係数の中間
のフィルタ係数を取得する。
【0055】デジタルフィルタ6の特性を第1の実施の
形態と同一にした場合、平均処理部7から図12(a)
に示すようなイメージのデータを取得することができ
る。なお、この図において、Fc(m)=21Hzのb0の値は、Fc
(m)=20Hzのb0の値B0(1)とFc(m)=22.4Hzのb0の値B0(2)
の平均値であることを意味する。b1、b2、a1、a2につい
ても、またFc(m)=24Hz、・・・85Hzについても同様であ
る。
【0056】同様に、平均処理部8から図12(b)に
示すようなイメージのデータを取得することができる。
なお、この図において、Fc(k)=105Hzのαの値は、Fc(k)
=100Hzのαの値Fc(1)とFc(k)=1124Hzのαの値Fc(2)の平
均値であることを意味する。βについても、またFc(k)=
・・・19.2kHzについても同様である。
【0057】このように、平均処理演算を行うことによ
って、2倍の数のフィルタ係数を取得することができ
る。また、2分の1のROM容量で、同じ数のフィルタ
係数を得ることができる。
【0058】次に、以上のように構成された第2の実施
の形態の動作を説明する。
【0059】周波数値入力器1から、カットオフ周波数
として20Hz以上100Hz未満の周波数値が入力された場
合、周波数値判別器2は低域周波数帯域用フィルタ係数
格納記憶部3からフィルタ係数を参照する。つまり、図
11(a)に示したようなイメージで低域周波数帯域用
フィルタ係数格納記憶部3に格納されているデータから
このカットオフ周波数が検索され、対応するPKGゲイ
ン、Q、b0、b1、b2、a1、a2が読み出され、平均処理部
7へ転送される。
【0060】この時、周波数値入力器1から入力された
カットオフ周波数が低域周波数帯域用フィルタ係数格納
記憶部3に格納されている値(ここでは、20Hz、22.4H
z、25Hz、・・・80Hz、90Hz)の場合は、平均処理部7
では入力されたフィルタ係数をそのままデジタルフィル
タ6へ転送する。
【0061】周波数値入力器1から入力されたカットオ
フ周波数が低域周波数帯域用フィルタ係数格納記憶部3
に格納されている値ではない場合(例えば21Hz)には、
低域周波数帯域用フィルタ係数格納記憶部3からは、そ
のカットオフ周波数の上下に隣接する二つのカットオフ
周波数(例えば20Hzと22.4Hz)のフィルタ係数が平均処
理部7へ転送される。平均処理部7では入力された隣接
するカットオフ周波数のフィルタ係数を平均することに
より、入力されたカットオフ周波数のフィルタ係数を取
得し、デジタルフィルタ6へ転送する。
【0062】一方、周波数値入力器1から、カットオフ
周波数として100Hz以上20kHz以下の周波数値が入力され
た場合、周波数値判別器2は高域周波数帯域用フィルタ
係数格納記憶部4からフィルタ係数を参照する。つま
り、図11(b)に示したようなイメージで高域周波数
帯域用フィルタ係数格納記憶部4に格納されているデー
タからこのカットオフ周波数が検索され、対応するPK
Gゲイン、Q、α、βが読み出され、平均処理部8へ転
送される。
【0063】この時、周波数値入力器1から入力された
カットオフ周波数が高域周波数帯域用フィルタ係数格納
記憶部4に格納されている値(ここでは、100Hz、112H
z、・・・18kHz、20kHz)の場合は、平均処理部8では
入力されたフィルタ係数をそのまま高域周波数帯域用係
数展開手段5へ転送する。
【0064】周波数値入力器1から入力されたカットオ
フ周波数が高域周波数帯域用フィルタ係数格納記憶部4
に格納されている値ではない場合(例えば19.2kHz)に
は、高域周波数帯域用フィルタ係数格納記憶部4から
は、そのカットオフ周波数の上下に隣接する二つのカッ
トオフ周波数(例えば18kHzと20kHz)のフィルタ係数が
平均処理部8へ転送される。平均処理部8では入力され
た隣接するカットオフ周波数のフィルタ係数を平均する
ことにより、入力されたカットオフ周波数のフィルタ係
数を取得し、高域周波数帯域用係数展開手段5へ転送す
る。
【0065】周波数値入力器1から入力されたカットオ
フ周波数が高域周波数帯域用フィルタ係数格納記憶部4
に格納されている値である場合もそうでない場合も、高
域周波数帯域用係数展開手段5では、入力されたPKG
ゲイン、Q、α、βを用いて最終的に式[7]〜式[1
1]の形になるように、フィルタ係数b0、b1、b2、a1、a
2を計算し、デジタルフィルタ6へ転送する。なお、周
波数値入力器1から入力可能なカットオフ周波数は図1
2のようにあらかじめ決まっており、ユーザがそれを知
り得るように構成されている。
【0066】このように、本発明の第2の実施の形態で
は、低域周波数帯域用フィルタ係数格納記憶部3、高域
周波数帯域用フィルタ係数格納記憶部4のそれぞれの出
力に平均処理を施しているため、第1の実施の形態の有
する利点に加えて、低域周波数帯域、高域周波数帯域と
もに、ROMに格納する係数データを2分の1に削減、
もしくは2倍の分解能を持つデジタルフィルタを構成す
ることができるという利点を有する。
【0067】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態では、第1の実施の形態において、さらにあらか
じめ格納されているカットオフ周波数のフィルタ係数を
対数軸上で平均したフィルタ係数の設定を可能にした。
【0068】図3は、本発明の第3の実施の形態による
フィルタ装置の構成を示す。この図において、図1と同
一もしくは相当の部分には図1で使用した符号と同一の
符号を付し、本発明の第3の実施の形態の特徴である部
分のみ説明する。
【0069】本実施の形態では、低域周波数帯域用フィ
ルタ係数格納記憶部3とデジタルフィルタ6との間に対
数平均処理部9が設けられ、高域周波数帯域用フィルタ
係数格納記憶部4と高域周波数帯域用係数展開手段5と
の間に対数平均処理部10が設けられている。それ以外の
構成は図1と同一である。
【0070】対数平均処理部9は、低域周波数帯域用フ
ィルタ係数格納記憶部3から読み出された隣接するカッ
トオフ周波数のフィルタ係数を対数上で平均処理するこ
とにより、隣接するカットオフ周波数のフィルタ係数の
中間フィルタ係数を取得する。例えば、各フィルタ係数
b0、b1、b2、a1、a2において、以下のように対数による
平均を計算し、隣接したカットオフ周波数のフィルタ係
数どうしの対数上での中間のフィルタ係数 b0[{(m-1)+m}/2]=log{b0(m-1)×b0(m)}/2 … 式[19] b1[{(m-1)+m}/2]=log{b1(m-1)×b1(m)}/2 … 式[20] b2[{(m-1)+m}/2]=log{b2(m-1)×b2(m)}/2 … 式[21] a1[{(m-1)+m}/2]=log{a1(m-1)×a1(m)}/2 … 式[22] a2[{(m-1)+m}/2]=log{a2(m-1)×a2(m)}/2 … 式[23] を得ることができる。
【0071】同様に、対数平均処理部10は、高域周波数
帯域用フィルタ係数格納記憶部4から読み出された隣接
するカットオフ周波数のフィルタ係数を対数上で平均処
理することにより、隣接するカットオフ周波数のフィル
タ係数の中間のフィルタ係数を取得する。すなわち、係
数展開前の各フィルタ係数α、βにおいて、以下のよう
に対数平均を計算し、隣接したカットオフ周波数のフィ
ルタ係数どうしの中間のフィルタ係数 α[{(m-1)+m}/2]=log{α(m-1)×α(m)}/2 … 式[24] β[{(m-1)+m}/2]=log{β(m-1)×β(m)}/2 … 式[25] を得ることができる。
【0072】このように、平均処理演算を行うことによ
って、対数軸上で均等な間隔を有する2倍のフィルタ係
数を取得することができる。また、2分の1のROM容
量で、同じ数のフィルタ係数を得ることができる。さら
に、平均処理は対数上で行っているので聴感上、周波数
軸上で均等なカットオフ周波数を持つフィルタ係数を得
ることができる。
【0073】次に、以上のように構成された第3の実施
の形態の動作を説明する。
【0074】周波数値入力器1から、カットオフ周波数
として20Hz以上100Hz未満の周波数値が入力された場
合、周波数値判別器2は低域周波数帯域用フィルタ係数
格納記憶部3からフィルタ係数を参照する。つまり、図
11(a)に示したようなイメージで低域周波数帯域用
フィルタ係数格納記憶部3に格納されているデータから
このカットオフ周波数が検索され、対応するPKGゲイ
ン、Q、b0、b1、b2、a1、a2が読み出され、対数平均処
理部9へ転送される。
【0075】この時、周波数値入力器1から入力された
カットオフ周波数が低域周波数帯域用フィルタ係数格納
記憶部3に格納されている値(ここでは、20Hz、22.4H
z、25Hz、・・・80Hz、90Hz)の場合は、対数平均処理
部9では入力されたフィルタ係数をそのままデジタルフ
ィルタ6へ転送する。
【0076】周波数値入力器1から入力されたカットオ
フ周波数が低域周波数帯域用フィルタ係数格納記憶部3
に格納されている値ではない場合には、低域周波数帯域
用フィルタ係数格納記憶部3からは、そのカットオフ周
波数の上下に隣接する二つのカットオフ周波数のフィル
タ係数が対数平均処理部9へ転送される。対数平均処理
部9では入力された隣接するカットオフ周波数のフィル
タ係数を対数上で平均することにより、入力されたカッ
トオフ周波数のフィルタ係数を取得し、デジタルフィル
タ6へ転送する。
【0077】一方、周波数値入力器1から、カットオフ
周波数として100Hz以上20kHz以下の周波数値が入力され
た場合、周波数値判別器2は高域周波数帯域用フィルタ
係数格納記憶部4からフィルタ係数を参照する。つま
り、図11(b)に示したようなイメージで高域周波数
帯域用フィルタ係数格納記憶部4に格納されているデー
タからこのカットオフ周波数が検索され、対応するPK
Gゲイン、Q、α、βが読み出され、対数平均処理部10
へ転送される。
【0078】この時、周波数値入力器1から入力された
カットオフ周波数が高域周波数帯域用フィルタ係数格納
記憶部4に格納されている値(ここでは、100Hz、112H
z、・・・18kHz、20kHz)の場合は、対数平均処理部8
では入力されたフィルタ係数をそのまま高域周波数帯域
用係数展開手段5へ転送する。
【0079】周波数値入力器1から入力されたカットオ
フ周波数が高域周波数帯域用フィルタ係数格納記憶部4
に格納されている値ではない場合(例えば19.2kHz)に
は、高域周波数帯域用フィルタ係数格納記憶部4から
は、そのカットオフ周波数に隣接する二つのカットオフ
周波数(例えば18kHzと20kHz)のフィルタ係数が対数平
均処理部10へ転送される。対数平均処理部10では式[2
4]、[25]を用いて入力された二つのカットオフ周波
数のフィルタ係数を対数上で平均することにより、入力
されたカットオフ周波数のフィルタ係数を取得し、高域
周波数帯域用係数展開手段5へ転送する。
【0080】周波数値入力器1から入力されたカットオ
フ周波数が高域周波数帯域用フィルタ係数格納記憶部4
に格納されている値である場合もそうでない場合も、高
域周波数帯域用係数展開手段5では、入力されたPKG
ゲイン、Q、α、βを用いて最終的に式[7]〜式[1
1]の形になるように、フィルタ係数b0、b1、b2、a1、a
2を計算し、デジタルフィルタ6へ転送する。なお、周
波数値入力器1から入力可能なカットオフ周波数は図1
2のようにあらかじめ決まっており、ユーザがそれを知
り得るように構成されている。
【0081】このように、本発明の第3の実施の形態で
は、低域周波数帯域用フィルタ係数格納記憶部3、高域
周波数帯域用フィルタ係数格納記憶部4のそれぞれの出
力に対数平均処理を施しているため、第2の実施の形態
の有する利点に加えて、さらに聴感上での均等処理の効
果を得ることができる。
【0082】(第4の実施の形態)本発明の第4の実施
の形態では、周波数帯域を低域、中域、高域の三つに分
け、低域周波数帯域のカットオフ周波数値が入力された
場合にはあらかじめ格納されているフィルタ係数を設定
し、中域周波数帯域のカットオフ周波数値が入力された
場合には係数展開を用いて取得したフィルタ係数を設定
し、高域周波数帯域のカットオフ周波数値が入力された
場合にはCPU等で計算したフィルタ係数を設定する。
【0083】図4は、本発明の第4の実施の形態による
フィルタ装置の構成を示す。この図において、図1と同
一もしくは相当の部分には図1で使用した符号と同一の
符号を付し、本発明の第4の実施の形態の特徴である部
分のみ説明する。
【0084】図4において、周波数判別器2は周波数値
入力器1から入力されたフィルタのカットオフ周波数値
を判断し、低域周波数帯域用フィルタ係数格納記憶部3
からフィルタ係数を参照するか、もしくは中域周波数帯
域用フィルタ係数格納記憶部11からフィルタ係数を参照
するか、あるいは高域周波数帯域用フィルタ係数を高域
周波数帯域用係数計算手段13を用いて取得するかの分岐
判断を行う。
【0085】中域周波数帯域用フィルタ係数格納記憶部
11はROMなどにより構成されており、中域周波数帯域
におけるカットオフ周波数のフィルタ係数があらかじめ
計算され格納されている。そして、そして、周波数値判
別器2が中域周波数帯域用フィルタ係数格納記憶部11か
らフィルタ係数を参照すると判断した場合には、この記
憶部11からフィルタ係数が検索されて取得され、中域周
波数帯域用係数展開手段12へ転送される。中域周波数帯
域用係数展開手段12は、転送されてきたフィルタ係数を
デジタルフィルタ6で使用する係数形式に係数展開し、
デジタルフィルタ6へ転送する。この場合の記憶部11か
らの参照方法と、中域周波数帯域用係数展開手段12によ
る係数展開方法は、第1の実施の形態における高域周波
数帯域での記憶媒体4からの参照方法と、高域周波数帯
域用係数展開手段5での係数展開方法と同じ方法で実行
する。
【0086】高域周波数帯域用係数計算手段13は、周波
数値判別器2が高域周波数帯域用フィルタ係数を高域周
波数帯域用係数計算手段13を用いて取得すると判断した
場合、そのカットオフ周波数のフィルタ係数をCPUな
どを用いて計算して取得し、デジタルフィルタ6へ転送
する。
【0087】以上のように構成された第4の実施の形態
の動作は、第1の実施の形態の動作の説明から明らかで
あるから、ここでは説明を省略する。
【0088】このように、本発明の第4の実施の形態で
は、低域周波数帯域のフィルタ係数が設定された場合
は、ROMなどからすでに計算されて格納されているフ
ィルタ係数データを取得して使用するので、高い計算精
度が保てないCPUを使用する場合などでも、計算によ
る誤差は発生しない。したがって、音響特性上、フィル
タ係数の高精度が要求される低域周波数帯域でも誤差な
くデジタルフィルタを構成することができる。
【0089】また、中域周波数帯域では、フィルタ係数
の共通部分から係数展開をすることにより、ROMなど
に格納する係数データを削減することができる。この場
合、8ビットCPUなどや、計算負荷の軽減のために簡
易的な計算方法を用いる場合のような計算誤差が発生す
る環境においても、仮に計算誤差が発生したとして中域
周波数帯域なので、音響特性に影響を与えることが少な
い。
【0090】そして、高域周波数帯域では、高域周波数
帯域用計算手段によりフィルタ係数がCPUなどにより
計算される。高域周波数帯域の場合、フィルタ係数の誤
差は音響特性への影響がないことから、簡易的な計算方
法によりCPUへの処理の負荷を軽減することができ
る。
【0091】このようにして、本実施の形態では、全体
のフィルタ係数格納用ROMの容量を削減しつつ、音響
特性への影響を軽減させ、CPUなどの計算負荷を軽減
することができる。
【0092】(第5の実施の形態)本発明の第5の実施
の形態では、第4の実施の形態において、さらにあらか
じめ格納されているフィルタ係数を平均したフィルタ係
数の設定を可能にした。
【0093】図5は、本発明の第5の実施の形態による
フィルタ装置の構成を示す。この図において、図2ある
いは図4と同一もしくは相当の部分には図2あるいは図
4で使用した符号と同一の符号を付し、本発明の第5の
実施の形態の特徴である部分のみ説明する。
【0094】本実施の形態では、低域周波数帯域用フィ
ルタ係数格納記憶部3とデジタルフィルタ6との間に平
均処理部7が設けられ、中域周波数帯域用フィルタ係数
格納記憶部11と中域周波数帯域用係数展開手段12との間
に平均処理部8が設けられている。それ以外の構成は図
4と同一である。
【0095】平均処理部7は、図2における平均処理部
7と同様、低域周波数帯域用フィルタ係数格納記憶部3
から読み出された隣接するカットオフ周波数のフィルタ
係数を平均処理することにより、隣接するカットオフ周
波数のフィルタ係数の中間のフィルタ係数を取得し、デ
ジタルフィルタ6へ転送する。
【0096】平均処理部8は、中域周波数帯域用フィル
タ係数格納記憶部11から読み出された隣接するカットオ
フ周波数のフィルタ係数を平均処理することにより、隣
接するカットオフ周波数のフィルタ係数の中間のフィル
タ係数を取得し、中域周波数帯域用係数展開手段12へ転
送する。中域周波数帯域用係数展開手段12は、入力され
たフィルタ係数をデジタルフィルタ6で使用する係数形
式に係数展開し、デジタルフィルタ6へ転送する。
【0097】以上のように構成された第5の実施の形態
の動作は、第2の実施の形態の動作および第4の実施の
形態の動作から明らかであるから、ここでは説明を省略
する。
【0098】このように、本発明の第5の実施の形態で
は、低域周波数帯域用フィルタ係数格納記憶部3、中域
周波数帯域用フィルタ係数格納記憶部11のそれぞれの出
力に平均処理を施しているため、第4の実施の形態の有
する利点に加えて、低域周波数帯域、中域周波数帯域と
もに、ROMに格納する係数データを2分の1に削減、
もしくは2倍の分解能を持つデジタルフィルタを構成す
ることができるという利点を有する。
【0099】(第6の実施の形態)本発明の第6の実施
の形態では、第4の実施の形態において、さらにあらか
じめ格納されているカットオフ周波数のフィルタ係数を
対数軸上で平均したフィルタ係数の設定を可能にした。
【0100】図6は、本発明の第6の実施の形態による
フィルタ装置の構成を示す。この図において、図3ある
いは図4と同一もしくは相当の部分には図3あるいは図
4で使用した符号と同一の符号を付し、本発明の第6の
実施の形態の特徴である部分のみ説明する。
【0101】本実施の形態では、低域周波数帯域用フィ
ルタ係数格納記憶部3とデジタルフィルタ6との間に対
数平均処理部9が設けられ、中域周波数帯域用フィルタ
係数格納記憶部11と中域周波数帯域用係数展開手段12と
の間に対数平均処理部10が設けられている。それ以外の
構成は図4と同一である。
【0102】対数平均処理部9は、図3における対数平
均処理部9と同様、低域周波数帯域用フィルタ係数格納
記憶部3から読み出された隣接するカットオフ周波数の
フィルタ係数を対数上で平均処理することにより、隣接
するカットオフ周波数のフィルタ係数の中間のフィルタ
係数を取得し、デジタルフィルタ6へ転送する。
【0103】対数平均処理部10は、中域周波数帯域用フ
ィルタ係数格納記憶部11から読み出された隣接するカッ
トオフ周波数のフィルタ係数を対数上で平均処理するこ
とにより、隣接するカットオフ周波数のフィルタ係数の
中間のフィルタ係数を取得し、中域周波数帯域用係数展
開手段12へ転送する。中域周波数帯域用係数展開手段12
は、入力されたフィルタ係数をデジタルフィルタ6で使
用する係数形式に係数展開し、デジタルフィルタ6へ転
送する。
【0104】以上のように構成された第6の実施の形態
の動作は、第1の実施の形態の動作および第3の実施の
形態の動作から明らかであるから、ここでは説明を省略
する。
【0105】このように、本発明の第6の実施の形態で
は、低域周波数帯域用フィルタ係数格納記憶部3、中域
周波数帯域用フィルタ係数格納記憶部11のそれぞれの出
力に対数平均処理を施しているため、第5の実施の形態
の有する利点に加えて、聴感上、周波数軸上で均等なカ
ットオフ周波数を持つフィルタ係数を得ることができる
という利点を有する。
【0106】(第7の実施の形態)本発明の第7の実施
の形態では、第1の実施の形態において、さらにあらか
じめ格納されているフィルタ係数のカットオフ周波数を
縦続接続されたN個の部分的平均処理部で平均したカッ
トオフ周波数のフィルタ係数の設定を可能にした。
【0107】図7は、本発明の第7の実施の形態による
フィルタ装置の構成を示す。この図において、図1と同
一もしくは相当の部分には図1で使用した符号と同一の
符号を付し、本発明の第7の実施の形態の特徴である部
分のみ説明する。
【0108】本実施の形態では、低域周波数帯域用フィ
ルタ係数格納記憶部3とデジタルフィルタ6との間に平
均処理部14が設けられ、高域周波数帯域用フィルタ係数
格納記憶部4と高域周波数帯域用係数展開手段5との間
に平均処理部15が設けられている。それ以外の構成は図
1と同一である。
【0109】平均処理部14は縦続接続された第1〜第N
の部分的平均処理部から構成されている。第1〜第Nの
部分的平均処理部は、それぞれ入力される隣接するカッ
トオフ周波数のフィルタ係数に対して式[14]〜[18]
と同様な演算を施すことにより、隣接するカットオフ周
波数の中間のカットオフ周波数のフィルタ係数を取得す
る。したがって、平均処理部14は全体として低域周波数
帯域用フィルタ係数格納記憶部3に格納されているフィ
ルタ係数の2×N倍のフィルタ係数を取得することがで
きる。
【0110】同様に、平均処理部15は縦続接続された第
1〜第Nの部分的平均処理部から構成されており、全体
として高域周波数帯域用フィルタ係数格納記憶部4に格
納されているフィルタ係数の2×N倍のフィルタ係数を
取得することができる。
【0111】以上のように構成された第7の実施の形態
の動作は、第2の実施の形態の動作の説明から明らかで
あるから、ここでは説明を省略する。
【0112】このように、本発明の第7の実施の形態で
は、低域周波数帯域用フィルタ係数格納記憶部3、高域
周波数帯域用フィルタ係数格納記憶部4のそれぞれの出
力にN段の平均処理を施しているため、第1の実施の形
態の有する利点に加えて、低域周波数帯域、高域周波数
帯域ともに、ROMなどに格納する係数データを(2×
N)分の1に削減、もしくは2×N倍の分解能を持つデ
ジタルフィルタを構成することができるという利点を有
する。
【0113】(第8の実施の形態)本発明の第8の実施
の形態では、第1の実施の形態において、さらにあらか
じめ格納されているカットオフ周波数のフィルタ係数を
縦続接続されたN個の部分的対数平均部により対数軸上
で平均したフィルタ係数の設定を可能にした。
【0114】図8は、本発明の第8の実施の形態による
フィルタ装置の構成を示す。この図において、図1と同
一もしくは相当の部分には図1で使用した符号と同一の
符号を付し、本発明の第8の実施の形態の特徴である部
分のみ説明する。
【0115】本実施の形態では、低域周波数帯域用フィ
ルタ係数格納記憶部3とデジタルフィルタ6との間に対
数平均処理部16が設けられ、高域周波数帯域用フィルタ
係数格納記憶部4と高域周波数帯域用係数展開手段5と
の間に対数平均処理部17が設けられている。それ以外の
構成は図1と同一である。
【0116】対数平均処理部16は縦続接続された第1〜
第Nの部分的対数平均処理部から構成されている。第1
〜第Nの部分的対数平均処理部は、それぞれ入力される
隣接するカットオフ周波数のフィルタ係数に対して式
[19]〜[23]と同様な対数上での平均演算を施すこと
により、隣接するカットオフ周波数のフィルタ係数の中
間のフィルタ係数を取得する。したがって、対数平均処
理部16は全体として低域周波数帯域用フィルタ係数格納
記憶部3に格納されているフィルタ係数の2×N倍のフ
ィルタ係数を取得することができる。
【0117】同様に、対数平均処理部17は縦続接続され
た第1〜第Nの部分的対数平均処理部から構成されてい
る。第1〜第Nの部分的対数平均処理部は、それぞれ入
力される隣接するカットオフ周波数のフィルタ係数に対
して式[24]〜[25]と同様な対数上での平均演算を施
すことにより、隣接するカットオフ周波数のフィルタ係
数の中間のフィルタ係数を取得する。全体として高域周
波数帯域用フィルタ係数格納記憶部4に格納されている
フィルタ係数の2×N倍のフィルタ係数を取得すること
ができる。
【0118】以上のように構成された第8の実施の形態
の動作は、第3の実施の形態の動作の説明から明らかで
あるから、ここでは説明を省略する。
【0119】このように、本発明の第8の実施の形態で
は、低域周波数帯域用フィルタ係数格納記憶部3、高域
周波数帯域用フィルタ係数格納記憶部4のそれぞれの出
力にN段の対数平均処理を施しているため、第1の実施
の形態の有する利点に加えて、低域周波数帯域、高域周
波数帯域ともに、ROMなどに格納する係数データを
(2×N)分の1に削減、もしくは2×N倍の分解能を
持つデジタルフィルタを構成することができ、かつ聴感
上での均等処理の効果を得ることができるという利点を
有する。
【0120】(第9の実施の形態)本発明の第9の実施
の形態では、第4の実施の形態において、さらにあらか
じめ格納されているフィルタ係数のカットオフ周波数を
縦続接続されたN個の平均処理部で平均したカットオフ
周波数のフィルタ係数の設定を可能にした。
【0121】図9は、本発明の第9の実施の形態による
フィルタ装置の構成を示す。この図において、図4と同
一もしくは相当の部分には図4で使用した符号と同一の
符号を付し、本発明の第9の実施の形態の特徴である部
分のみ説明する。
【0122】本実施の形態では、低域周波数帯域用フィ
ルタ係数格納記憶部3とデジタルフィルタ6との間に平
均処理部18が設けられ、中域周波数帯域用フィルタ係数
格納記憶部11と中域周波数帯域用係数展開手段12との間
に平均処理部19が設けられている。それ以外の構成は図
4と同一である。
【0123】平均処理部18は縦続接続された第1〜第N
の部分的平均処理部から構成されている。第1〜第Nの
部分的平均処理部は、それぞれ入力される隣接するカッ
トオフ周波数のフィルタ係数に対して式[14]〜[18]
と同様な演算を施すことにより、隣接するカットオフ周
波数のフィルタ係数の中間のフィルタ係数を取得する。
したがって、平均処理部18は全体として低域周波数帯域
用フィルタ係数格納記憶部3に格納されているフィルタ
係数の2×N倍のフィルタ係数を取得することができ
る。
【0124】同様に、平均処理部19は縦続接続された第
1〜第Nの部分的平均処理部から構成されており、全体
として中域周波数帯域用フィルタ係数格納記憶部11に格
納されているフィルタ係数の2×N倍のフィルタ係数を
取得することができる。
【0125】以上のように構成された第9の実施の形態
の動作は、第1の実施の形態の動作の説明と第2の実施
の形態の動作の説明から明らかであるから、ここでは説
明を省略する。
【0126】このように、本発明の第9の実施の形態で
は、低域周波数帯域用フィルタ係数格納記憶部3、中域
周波数帯域用フィルタ係数格納記憶部11のそれぞれの出
力にN段の平均処理を施しているため、第4の実施の形
態の有する利点に加えて、低域周波数帯域、中域周波数
帯域ともに、ROMに格納する係数データを(2×N)
分の1に削減、もしくは2×N倍の分解能を持つデジタ
ルフィルタを構成することができるという利点を有す
る。
【0127】(第10の実施の形態)本発明の第10の
実施の形態では、第4の実施の形態において、さらにあ
らかじめ格納されているカットオフ周波数のフィルタ係
数を縦続接続されたN個の部分的対数平均処理部により
対数軸上で平均したフィルタ係数の設定を可能にした。
【0128】図10は、本発明の第10の実施の形態に
よるフィルタ装置の構成を示す。この図において、図4
と同一もしくは相当の部分には図4で使用した符号と同
一の符号を付し、本発明の第10の実施の形態の特徴で
ある部分のみ説明する。
【0129】本実施の形態では、低域周波数帯域用フィ
ルタ係数格納記憶部3とデジタルフィルタ6との間に対
数平均処理部20が設けられ、中域周波数帯域用フィルタ
係数格納記憶部11と中域周波数帯域用係数展開手段12と
の間に平均処理部21が設けられている。それ以外の構成
は図4と同一である。
【0130】対数平均処理部20は縦続接続された第1〜
第Nの部分的対数平均処理部から構成されている。第1
〜第Nの部分的対数平均処理部は、それぞれ入力される
隣接するカットオフ周波数のフィルタ係数に対して式
[19]〜[23]と同様な対数上での平均演算を施すこと
により、隣接するカットオフ周波数のフィルタ係数の中
間のフィルタ係数を取得する。したがって、対数平均処
理部20は全体として低域周波数帯域用フィルタ係数格納
記憶部3に格納されているフィルタ係数の2×N倍のフ
ィルタ係数を取得することができる。
【0131】同様に、対数平均処理部21は縦続接続され
た第1〜第Nの部分的対数平均処理部から構成されてお
り、全体として中域周波数帯域用フィルタ係数格納記憶
部11に格納されているフィルタ係数の2×N倍のフィル
タ係数を取得することができる。
【0132】以上のように構成された第10の実施の形
態の動作は、第1の実施の形態の動作の説明と第3の実
施の形態の動作の説明から明らかであるから、ここでは
説明を省略する。
【0133】このように、本発明の第10の実施の形態
では、低域周波数帯域用フィルタ係数格納記憶部3、中
域周波数帯域用フィルタ係数格納記憶部11のそれぞれの
出力にN段の対数平均処理を施しているため、第4の実
施の形態の有する利点に加えて、低域周波数帯域、中域
周波数帯域ともに、ROMに格納する係数データを(2
×N)分の1に削減、もしくは2×N倍の分解能を持つ
デジタルフィルタを構成することができ。かつ聴感上で
の均等処理の効果を得ることができるという利点を有す
る。
【0134】なお、以上説明した各実施の形態におい
て、例として計算式を表記しているが、結果として、デ
ジタルフィルタ6においてデジタルフィルタを構成でき
る係数データを取得可能であれば、途中の計算式は如何
なるものでも良い。また、例として係数展開方法の計算
式を表記しているが、結果として、デジタルフィルタ6
においてデジタルフィルタを構成できる係数を取得可能
であれば、記憶媒体に格納する部分的に計算されたフィ
ルタ係数とその係数展開方法の計算方法は如何なるもの
でも良い。さらに、第3、第6、第8、第10の各実施
の形態において対数平均処理として、具体的な数式を例
示しているが、結果として、デジタルフィルタ6におい
てデジタルフィルタを構成でき、対数平均処理により、
対数軸上、均等にカットオフ周波数が取得できるのであ
れば、対数平均処理の計算式は如何なるものでも良い。
【0135】そして、第1〜第10の実施の形態におい
て、2次のIIRフィルタを前提に説明しているが、次
数に依存せず如何なるデジタルフィルタでも良い。ま
た、以上の説明ではPKGを例にしたが、SHL(シェ
ルビング・ロー・フィルタ)、SHH(シェルビング・
ハイ・フィルタ)、HPF(ハイ・パス・フィルタ)、
LPF(ロー・パス・フィルタ)でも実施可能である。
【0136】また、以上の説明ではデジタルフィルタの
ための係数としているが、周波数特性の概念が存在する
デジタル信号処理すべてにおきかえて構成することも可
能である。さらに、以上の説明では平均処理および対数
平均処理を高域周波数帯域用係数展開処理あるいは中域
周波数帯域用係数展開処理の前に行うものとしたが、こ
れらの係数展開処理の後で行うことも可能である。
【0137】また、デジタルフィルタを構成するDSP
に代えて、DSPと同等なデジタルフィルタを構成でき
るハードウェア装置、デジタルフィルタを構成できるC
PUにしても実施可能である。
【0138】
【発明の効果】以上のように本発明では、低域周波数帯
域のカットオフ周波数値が入力された場合は、あらかじ
め格納されているフィルタ係数を用いることによりCP
Uなどでフィルタ係数を計算することなしにフィルタ係
数を取得し、高域周波数帯域のカットオフ周波数値が入
力された場合は、係数展開を用いることでフィルタ係数
を取得するように構成したので、フィルタ係数の誤差が
デジタル信号の特性に影響を与える低域周波数帯域では
精度良くフィルタ係数を取得することができ、フィルタ
係数の誤差がデジタル信号の特性に影響を与えない高周
波帯域では必要なフィルタ係数を削減することができる
ため、全周波数帯域で必要な精度のフィルタ係数を取得
し、かつ格納すべきフィルタ係数容量を削減できるとい
う効果が得られる。
【0139】また、低域周波数帯域のカットオフ周波数
値が入力された場合は、あらかじめ格納されているフィ
ルタ係数を用いることによりCPUなどでフィルタ係数
を計算することなしにフィルタ係数を取得し、中域周波
数帯域のカットオフ周波数値が入力された場合は、係数
展開を用いることでフィルタ係数を取得し、高域周波数
帯域のカットオフ周波数値が入力された場合はCPUな
どでフィルタ係数を計算して取得するように構成したの
で、フィルタ係数の誤差がデジタル信号の特性に影響を
与える低域周波数帯域では精度良くフィルタ係数を取得
することができ、フィルタ係数の誤差がデジタル信号の
特性に与える影響が少ない中域周波帯域では必要なデジ
タルフィルタ係数を削減することができ、フィルタ係数
の誤差がデジタル信号の特性に与える影響がない高域周
波数帯域では精度が要求されない計算で必要なデジタル
フィルタ係数を取得することできるため、格納すべきフ
ィルタ係数を削減でき、かつ全周波数帯域で必要な精度
のフィルタ係数を取得できるという効果が得られる。
【0140】さらに、あらかじめ格納されているフィル
タ係数を補間もしくは対数軸上で補間したフィルタ係数
を取得してデジタルフィルタ手段に設定するように構成
したので、全周波数帯域で格納すべきデジタルフィルタ
係数容量をさらに削減できるという効果が得られる。逆
に、同じフィルタ係数の格納容量であれば、2倍以上の
カットオフ周波数のフィルタ分解能を持ったデジタルフ
ィルタが得られるという効果が得られる。また、対数軸
上で補間した場合には、周波数軸上で均等な分解能を有
するフィルタ係数が得られるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の全体構成を示すブ
ロック図、
【図2】本発明の第2の実施の形態の全体構成を示すブ
ロック図、
【図3】本発明の第3の実施の形態の全体構成を示すブ
ロック図、
【図4】本発明の第4の実施の形態の全体構成を示すブ
ロック図、
【図5】本発明の第5の実施の形態の全体構成を示すブ
ロック図、
【図6】本発明の第6の実施の形態の全体構成を示すブ
ロック図、
【図7】本発明の第7の実施の形態の全体構成を示すブ
ロック図、
【図8】本発明の第8の実施の形態の全体構成を示すブ
ロック図、
【図9】本発明の第9の実施の形態の全体構成を示すブ
ロック図、
【図10】本発明の第10の実施の形態の全体構成を示
すブロック図、
【図11】低域周波数帯域用フィルタ係数のROM配置
例、および係数展開前の高域周波数帯域用フィルタ係数
のROM配置例を示す図、
【図12】平均処理後の低域周波数帯域用フィルタ係数
の例、および係数展開前の高域周波数帯域用フィルタ係
数を平均処理した後の例を示す図、
【図13】従来のフィルタ装置の構成例を示す図、
【図14】従来のフィルタ装置の別の構成例を示す図、
【図15】従来のフィルタ装置のさらに別の構成例を示
す図である。
【符号の説明】
1 周波数値入力器 2 周波数値判別器 3 低周波数帯用フィルタ係数格納記憶部 4 高周波数帯用フィルタ係数格納記憶部 5 高周波数帯域用係数展開手段 6 デジタルフィルタ手段 7、8 平均処理部 9、10 対数平均処理部 11 中域周波数帯域用フィルタ係数格納記憶部 12 中域周波数帯域用係数展開手段 13 高域周波数帯域用係数展開手段 14、15、18、19 N個の部分的平均処理部から構成され
る平均処理部 16、17、20、21 N個の部分的対数平均処理部から構成
される対数平均処理部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カットオフ周波数値が入力される第1の
    手段と、前記第1の手段により入力されたカットオフ周
    波数値から、低域周波数帯域と高域周波数帯域ごとにフ
    ィルタ係数の取得手段を定める第2の手段と、前記低域
    周波数帯域におけるカットオフ周波数のフィルタ係数が
    あらかじめ格納されている第3の手段と、前記高域周波
    数帯域におけるカットオフ周波数のフィルタ係数が部分
    的に計算されたデータがあらかじめ格納されている第4
    の手段と、前記第4の手段から読み出されデータから高
    域周波数帯域のフィルタ係数を係数展開により取得する
    第5の手段と、前記第3の手段または前記第5の手段に
    より取得されたフィルタ係数が設定されるデジタルフィ
    ルタ手段とを備え、低域周波数帯域と高域周波数帯域と
    でフィルタ係数取得手段を切り替えることを特徴とする
    フィルタ装置。
  2. 【請求項2】 前記第3の手段により取得されたフィル
    タ係数を補間する第1の補間手段と、前記第4の手段か
    ら読み出されたデータまたは前記第5の手段により取得
    されたフィルタ係数を補間する第2の補間手段とを備
    え、前記デジタルフィルタ手段に設定されるフィルタ係
    数を増加させることを特徴とする請求項1記載のフィル
    タ装置。
  3. 【請求項3】 前記第3の手段により取得されたフィル
    タ係数を対数軸上で補間する第1の対数補間手段と、前
    記第4の手段から読み出されたデータまたは前記第5の
    手段により取得されたフィルタ係数を対数軸上で補間す
    る第2の対数補間手段とを備え、前記デジタルフィルタ
    手段に設定されるフィルタ係数を増加させることを特徴
    とする請求項1記載のフィルタ装置。
  4. 【請求項4】 カットオフ周波数値が入力される第1の
    手段と、前記第1の手段により入力されたカットオフ周
    波数値から、低域周波数帯域と中域周波数帯域と高域周
    波数帯域ごとにフィルタ係数の取得手段を定める第6の
    手段と、前記低域周波数帯域におけるカットオフ周波数
    のフィルタ係数があらかじめ格納されている第3の手段
    と、前記中域周波数帯域におけるカットオフ周波数のフ
    ィルタ係数が部分的に計算されたデータがあらかじめ格
    納されている第7の手段と、前記第7の手段から読み出
    されたデータから中域周波数帯域のフィルタ係数を係数
    展開により取得する第8の手段と、前記高域周波数帯域
    におけるカットオフ周波数のフィルタ係数を計算する第
    9の手段と、前記第3の手段または前記第8の手段また
    は前記第9の手段により取得されたフィルタ係数が設定
    されるデジタルフィルタ手段とを設け、低域周波数帯域
    と中域周波数帯域と高域周波数帯域とでフィルタ係数取
    得手段を切り替えることを特徴とするフィルタ装置。
  5. 【請求項5】 前記第3の手段により取得されたフィル
    タ係数を補間する第1の補間手段と、前記第7の手段か
    ら読み出されたデータまたは前記第8の手段により取得
    されたフィルタ係数を補間する第3の補間手段とを備
    え、前記デジタルフィルタ手段に設定されるフィルタ係
    数を増加させることを特徴とする請求項4記載のフィル
    タ装置。
  6. 【請求項6】 前記第3の手段により取得されたフィル
    タ係数を対数軸上で補間する第1の対数補間手段と、前
    記第7の手段から読み出されたデータまたは前記第8の
    手段により取得されたフィルタ係数を対数軸上で補間す
    る第3の対数補間手段とを備え、前記デジタルフィルタ
    手段に設定されるフィルタ係数を増加させることを特徴
    とする請求項4記載のフィルタ装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の補間手段および前記第2の補
    間手段の各々は、N個の部分的補間手段から構成され、
    各部分的補間手段が2倍の補間を行うことを特徴とする
    請求項2記載のフィルタ装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の対数補間手段および前記第2
    の対数補間手段の各々は、N個の部分的対数補間手段か
    ら構成され、各部分的対数補間手段が2倍の対数補間を
    行うことを特徴とする請求項3記載のフィルタ装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の補間手段および前記第3の補
    間手段の各々は、N個の部分的補間手段から構成され、
    各部分的補間手段が2倍の補間を行うことを特徴とする
    請求項5記載のフィルタ装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の対数補間手段および前記第
    3の対数補間手段の各々は、N個の部分的補間手段から
    構成され、各部分的補間手段が2倍の対数補間を行うこ
    とを特徴とする請求項6記載のフィルタ装置。
  11. 【請求項11】 カットオフ周波数値を入力する第1の
    手順と、前記第1の手順により入力されたカットオフ周
    波数値から、そのカットオフ周波数値が低域周波数帯域
    か高域周波数帯域かを判別する第2の手順と、前記低域
    周波数帯域におけるカットオフ周波数のフィルタ係数が
    あらかじめ格納されている記憶手段からフィルタ係数を
    取得してデジタルフィルタ手段に設定する第3の手順
    と、前記高域周波数帯域におけるカットオフ周波数のフ
    ィルタ係数が部分的に計算されたデータが格納されてい
    る記憶手段からそのデータを読み出す第4の手順と、前
    記第4の手順で得たデータから高域周波数帯域のフィル
    タ係数を係数展開により取得し、前記デジタルフィルタ
    手段に設定する第5の手順とを備え、前記第2の手順に
    おいて低域周波数帯域と判別した場合には前記第3の手
    順を実行し、前記第2の手順において高域周波数帯域と
    判別した場合には前記第4の手順および第5の手順を実
    行することを特徴とするフィルタ装置のフィルタ係数取
    得方法。
  12. 【請求項12】 カットオフ周波数値を入力する第1の
    手順と、前記第1の手順により入力されたカットオフ周
    波数値から、そのカットオフ周波数値が低域周波数帯域
    か中域周波数帯域か高域周波数帯域かを判別する第6の
    手順と、前記低域周波数帯域におけるカットオフ周波数
    のフィルタ係数があらかじめ格納されている記憶手段か
    らフィルタ係数を取得してデジタルフィルタ手段に設定
    する第3の手順と、前記中域周波数帯域におけるカット
    オフ周波数のフィルタ係数が部分的に計算されたデータ
    が格納されている記憶手段からそのデータを読み出す第
    7の手順と、前記第7の手順で得たデータから中域周波
    数帯域のフィルタ係数を係数展開により取得し、前記デ
    ジタルフィルタ手段に設定する第8の手順と、前記高域
    周波数帯域におけるカットオフ周波数のフィルタ係数を
    計算して前記デジタルフィルタ手段に設定する第9の手
    順とを備え、前記第6の手順において低域周波数帯域と
    判別した場合には前記第3の手順を実行し、前記第6の
    手順において中域周波数帯域と判別した場合には前記第
    7の手順および前記第8の手順を実行し、前記第6の手
    順において高域周波数帯域と判別した場合には前記第9
    の手順を実行することを特徴とするフィルタ装置のフィ
    ルタ係数取得方法。
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