JP2003243967A - ディジタルフィルタ係数設定装置およびその方法 - Google Patents

ディジタルフィルタ係数設定装置およびその方法

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JP2003243967A
JP2003243967A JP2002043444A JP2002043444A JP2003243967A JP 2003243967 A JP2003243967 A JP 2003243967A JP 2002043444 A JP2002043444 A JP 2002043444A JP 2002043444 A JP2002043444 A JP 2002043444A JP 2003243967 A JP2003243967 A JP 2003243967A
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Ryoji Abe
良二 阿部
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H17/00Networks using digital techniques
    • H03H17/02Frequency selective networks
    • H03H17/0294Variable filters; Programmable filters

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルタ係数のデータを高速で生成し、かつ
任意のフィルタ係数のデータを生成できるディジタルフ
ィルタ係数設定装置およびその方法を提供すること。 【解決手段】 ディジタルフィルタを含むプロセッサ1
04と、パラメータを入力するための手段109と、所
定のフィルタ係数のデータをあらかじめ格納しておく係
数格納手段108と、格納されたフィルタ係数のデータ
の中から、入力された指定パラメータに応じたフィルタ
係数のデータを検索し、検出されたフィルタ係数のデー
タが格納されているアドレスを取得する手段109、1
10と、取得されたアドレスに応じてフィルタ係数のデ
ータを取得する手段102と、フィルタ係数のデータが
検出されない場合に、入力されたパラメータに基づいて
フィルタ係数のデータを生成する手段106と、取得ま
たは生成されたフィルタ係数のデータをプロセッサに転
送する手段103とからなる構成を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタルフィル
タのフィルタ特性を決定するための係数を設定するディ
ジタルフィルタ係数設定装置およびその方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、ディジタルフィルタのフィルタ特
性を決定するためのフィルタ係数の設定に関する装置と
しては、例えば、特開昭60−182815号公報に開
示されたものが知られている。
【0003】図10(a)に示す上記従来技術のディジ
タルフィルタ係数設定装置900は、フィルタ特性の変
更を指定するパラメータを入力とするパラメータ入力手
段901、上記フィルタ特性を決定するための所定のフ
ィルタ係数のデータをあらかじめ格納しておく係数格納
手段902、係数格納手段902によって格納されたフ
ィルタ係数のデータの中から、入力されたパラメータに
応じたフィルタ係数のデータを検索して取得する係数検
索手段903、検出したフィルタ係数のデータを後述の
DSP906に転送する係数転送手段905、およびデ
ィジタルフィルタを含むDSP906によって構成さ
れ、記憶媒体からフィルタ係数のデータを取得する機能
が実現されている。
【0004】また、図10(b)に示すディジタルフィ
ルタ係数設定装置910は、上記フィルタ特性の変更を
指定するパラメータを入力とするパラメータ入力手段9
01、上記パラメータに応じたフィルタ係数のデータを
算出する係数算出手段914、算出したフィルタ係数を
後述のDSP906に転送する係数転送手段905、お
よびディジタルフィルタを含むDSP906によって構
成され、入力されたパラメータに応じてフィルタ係数の
データを生成する機能が実現されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図10(a)
に示すような従来のディジタルフィルタ係数設定装置9
00では、あらかじめ所定のフィルタ係数のデータを係
数格納手段902に格納しておく必要があるため、格納
していないフィルタ係数のデータは生成できない問題が
あった。また、すべてのフィルタ係数のデータを格納す
る場合は、係数格納手段902に格納するフィルタ係数
のデータ量が膨大になるなどの問題があった。
【0006】また、図10(b)に示すような従来のデ
ィジタルフィルタ係数設定装置910では、ディジタル
フィルタ係数設定装置900の問題は解消されるもの
の、フィルタ係数のデータの生成は瞬時には終わらない
ため、上記フィルタ特性の変更の指示が連続して発生し
た場合は、フィルタ係数のデータの生成が上記フィルタ
特性の変更の指示に追いつかなく、上記フィルタ特性の
変更が上記変更の指示に対して遅延するなどの問題点が
あった。
【0007】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたもので、フィルタ係数のデータを生成するた
めの時間を短縮することができ、かつ任意のフィルタ係
数のデータを生成できるディジタルフィルタ係数設定装
置およびその方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のディジタルフィ
ルタ係数設定装置は、ディジタルフィルタを含むプロセ
ッサと、前記ディジタルフィルタのフィルタ特性を変更
するためのパラメータである指定パラメータを入力する
ためのパラメータ入力手段と、前記フィルタ特性を決定
するための所定のフィルタ係数のデータをあらかじめ格
納しておく係数格納手段と、前記係数格納手段によって
格納されたフィルタ係数のデータの中から、前記入力さ
れた指定パラメータに応じたフィルタ係数のデータを検
索し、前記検索によってフィルタ係数のデータが検出さ
れた場合に、前記検出されたフィルタ係数のデータが格
納されているアドレスを取得する係数検索手段と、前記
取得されたアドレスに応じて前記係数格納手段から前記
フィルタ係数のデータを取得する係数取得手段と、前記
フィルタ係数のデータが前記検索によって検出されない
場合に、前記入力された指定パラメータに基づいた、フ
ィルタ係数のデータを生成する係数算出手段と、前記係
数取得手段によって取得された前記フィルタ係数のデー
タまたは前記生成された前記フィルタ係数のデータのい
ずれかを前記プロセッサに転送する係数転送手段とを備
えた構成を有している。この構成により、入力された指
定パラメータに応じたフィルタ係数のデータを記憶媒体
の中から検索することによってフィルタ係数のデータを
取得するため、フィルタ係数のデータを計算によって生
成するよりもフィルタ係数のデータを生成するための時
間を短縮することが可能であり、あらかじめ記憶媒体に
格納されていないフィルタ係数のデータも生成すること
が可能である。
【0009】また、本発明のディジタルフィルタ係数設
定装置は、ディジタルフィルタを含むプロセッサと、前
記ディジタルフィルタのフィルタ特性を変更するための
パラメータである指定パラメータおよび前記フィルタ特
性を決定するためのフィルタ係数の少なくともいずれか
一方を入力するためのコマンド入力手段と、所定のフィ
ルタ係数のデータをあらかじめ格納しておく係数格納手
段と、前記係数格納手段によって格納されたフィルタ係
数のデータの中から、前記入力された指定パラメータに
応じたフィルタ係数のデータを検索し、前記検索によっ
てフィルタ係数のデータが検出された場合に、前記検出
されたフィルタ係数のデータが格納されているアドレス
を取得する係数検索手段と、前記取得されたアドレスに
応じて前記係数格納手段から前記フィルタ係数のデータ
を取得する係数取得手段と、前記フィルタ係数のデータ
が前記検索によって検出されない場合に、前記入力され
た指定パラメータに基づいた、フィルタ係数のデータを
生成する係数算出手段と、前記入力されたフィルタ係数
に基づいてフィルタ係数のデータを設定する係数直接設
定手段と、前記係数取得手段によって取得された前記フ
ィルタ係数のデータ、前記係数算出手段によって生成さ
れた前記フィルタ係数のデータ、または前記係数直接設
定手段によって設定された前記フィルタ係数のデータの
いずれかを前記プロセッサに転送する係数転送手段とを
備え、前記コマンド入力手段は、前記指定パラメータが
入力された場合は、前記指定パラメータを前記係数検索
手段に出力し、前記フィルタ係数だけが入力された場合
は、前記入力されたフィルタ係数を係数直接設定手段に
出力することを備えた構成を有している。この構成によ
り、入力された指定パラメータに応じたフィルタ係数の
データを記憶媒体の中から検索することによってフィル
タ係数のデータを取得するため、フィルタ係数のデータ
を計算によって生成するよりもフィルタ係数のデータを
生成するための時間を短縮することが可能であり、あら
かじめ記憶媒体に格納されていないフィルタ係数のデー
タも生成することが可能である。さらに、この構成によ
り、フィルタ係数を直接入力させるための手段を設けた
ため、フィルタ係数のデータを生成するための時間を短
縮することが可能であり、また指定パラメータに応じて
生成することができないフィルタ係数のデータも生成す
ることが可能である。
【0010】また、本発明のディジタルフィルタ係数設
定装置は、ディジタルフィルタを含むプロセッサと、前
記ディジタルフィルタのフィルタ特性を変更するための
パラメータである指定パラメータを入力するためのパラ
メータ入力手段と、前記フィルタ特性を決定するための
所定のフィルタ係数のデータをあらかじめ格納しておく
係数格納手段と、前記係数格納手段によって格納された
フィルタ係数のデータの中から、前記入力された指定パ
ラメータに応じたフィルタ係数のデータを検索し、前記
検索によってフィルタ係数のデータが検出された場合
に、前記検出されたフィルタ係数のデータが格納されて
いるアドレスを取得する係数検索手段と、前記取得され
たアドレスに応じて前記係数格納手段から前記フィルタ
係数のデータを取得する係数取得手段と、前記フィルタ
係数のデータが前記検索によって検出されない場合に、
前記入力された指定パラメータに基づいた、フィルタ係
数のデータを生成する係数算出手段と、前記係数取得手
段によって取得された前記フィルタ係数のデータまたは
前記生成された前記フィルタ係数のデータのいずれかを
前記プロセッサに転送する係数転送手段とを備え、前記
係数算出手段は、前記生成したフィルタ係数のデータを
前記係数格納手段に格納することを備えた構成を有して
いる。この構成により、入力された指定パラメータに応
じたフィルタ係数のデータを記憶媒体の中から検索する
ことによってフィルタ係数のデータを取得するため、フ
ィルタ係数のデータを計算によって生成するよりもフィ
ルタ係数のデータを生成するための時間を短縮すること
が可能であり、あらかじめ記憶媒体に格納されていない
フィルタ係数のデータも生成することが可能である。さ
らに、この構成により、入力された指定パラメータに応
じて生成されたフィルタ係数のデータを記憶媒体に格納
する手段を設けたため、入力された指定パラメータと同
一の指定パラメータが再度入力された場合、再度入力さ
れた指定パラメータに応じたフィルタ係数のデータは上
記記憶媒体から検出され、フィルタ係数のデータを生成
するための時間を短縮することが可能である。
【0011】また、本発明のディジタルフィルタ係数設
定装置は、ディジタルフィルタを含むプロセッサと、前
記ディジタルフィルタのフィルタ特性を変更するための
パラメータである指定パラメータを入力するためのパラ
メータ入力手段と、前記フィルタ特性を決定するための
所定のフィルタ係数のデータをあらかじめ格納しておく
係数格納手段と、前記係数格納手段によって格納された
フィルタ係数のデータの中から、前記入力された指定パ
ラメータに応じたフィルタ係数のデータを検索し、前記
検索によってフィルタ係数のデータが検出された場合
に、前記検出されたフィルタ係数のデータが格納されて
いるアドレスを取得する係数検索手段と、前記取得され
たアドレスに応じて前記係数格納手段から前記フィルタ
係数のデータを取得する係数取得手段と、前記フィルタ
係数のデータが前記検索によって検出されない場合に、
前記入力された指定パラメータに基づいた、フィルタ係
数のデータを生成する係数算出手段と、前記係数取得手
段によって取得された前記フィルタ係数のデータまたは
前記生成された前記フィルタ係数のデータのいずれかを
前記プロセッサに転送する係数転送手段と、前記係数算
出手段によって、生成されたフィルタ係数のデータを格
納する揮発性の記憶媒体である計算済み係数格納手段
と、前記計算済み係数格納手段に格納されている前記フ
ィルタ係数のデータを前記係数格納手段に書き込む手段
とを備えた構成を有している。この構成により、入力さ
れた指定パラメータに応じたフィルタ係数のデータを記
憶媒体の中から検索することによってフィルタ係数のデ
ータを取得するため、フィルタ係数のデータを計算によ
って生成するよりもフィルタ係数のデータを生成するた
めの時間を短縮することが可能であり、あらかじめ記憶
媒体に格納されていないフィルタ係数のデータも生成す
ることが可能である。また、この構成により、入力され
た指定パラメータに応じて生成されたフィルタ係数のデ
ータを計算済み係数格納手段に格納する手段を設けたた
め、入力された指定パラメータと同一の指定パラメータ
が再度入力された場合、再度入力された指定パラメータ
に応じたフィルタ係数のデータは上記記憶媒体または計
算済み係数格納手段から検出され、フィルタ係数のデー
タを生成するための時間を短縮することが可能である。
さらに、この構成により、前記計算済み係数格納手段に
格納された指定パラメータに応じて生成されたフィルタ
係数のデータを前記記憶媒体に書き込んで移すための手
段を設けたため、前記計算済み係数格納手段が揮発性記
憶媒体であり、前記ディジタルフィルタ係数設定装置の
電源がオフされた場合であっても、前記指定パラメータ
に応じて生成されたフィルタ係数のデータを保持するこ
とが可能である。
【0012】また、本発明のディジタルフィルタ係数設
定装置は、ディジタルフィルタを含むプロセッサと、前
記ディジタルフィルタのフィルタ特性を変更するための
パラメータである指定パラメータを入力するためのパラ
メータ入力手段と、前記フィルタ特性を決定するための
所定のフィルタ係数のデータをあらかじめ格納しておく
係数格納手段と、前記係数格納手段によって格納された
フィルタ係数のデータの中から、前記入力された指定パ
ラメータに応じたフィルタ係数のデータを検索し、前記
検索によってフィルタ係数のデータが検出された場合
に、前記検出されたフィルタ係数のデータが格納されて
いるアドレスを取得する係数検索手段と、前記取得され
たアドレスに応じて前記係数格納手段から前記フィルタ
係数のデータを取得する係数取得手段と、前記フィルタ
係数のデータが前記検索によって検出されない場合に、
前記入力された指定パラメータに基づいた、フィルタ係
数のデータを生成する係数算出手段と、前記係数取得手
段によって取得された前記フィルタ係数のデータまたは
前記生成された前記フィルタ係数のデータのいずれかを
前記プロセッサに転送する係数転送手段と、前記ディジ
タルフィルタ係数設定装置を駆動するための電力が投入
されたのを検出し、前記係数算出手段を制御するための
制御信号を生成する手段とを備え、前記係数格納手段
は、揮発性の記憶媒体であり、前記係数算出手段は、前
記生成したフィルタ係数のデータを前記係数格納手段に
格納し、前記係数算出手段は、さらに前記制御信号に基
づいてあらかじめ決められた指定パラメータに応じたフ
ィルタ係数のデータを生成し、前記生成したフィルタ係
数のデータを前記係数格納手段に格納することを備えた
構成を有している。この構成により、入力された指定パ
ラメータに応じたフィルタ係数のデータを記憶媒体の中
から検索することによってフィルタ係数のデータを取得
するため、フィルタ係数のデータを計算によって生成す
るよりもフィルタ係数のデータを生成するための時間を
短縮することが可能であり、あらかじめ記憶媒体に格納
されていないフィルタ係数のデータも生成することが可
能である。さらに、この構成により、前記ディジタルフ
ィルタ係数設定装置の電源が投入されたのを検出し、あ
らかじめ登録された指定パラメータに応じたフィルタ係
数のデータを生成し、前記ディジタルフィルタによって
行われる処理の開始前に記憶媒体に格納する手段を設け
たため、前記ディジタルフィルタのフィルタ係数のデー
タを保持していなくとも済む。
【0013】また、本発明のディジタルフィルタ係数設
定装置は、ディジタルフィルタを含むプロセッサと、前
記ディジタルフィルタのフィルタ特性を変更するための
パラメータである指定パラメータおよび前記フィルタ特
性を決定するためのフィルタ係数の少なくともいずれか
一方を入力するためのコマンド入力手段と、所定のフィ
ルタ係数のデータをあらかじめ格納しておく係数格納手
段と、前記係数格納手段によって格納されたフィルタ係
数のデータの中から、前記入力された指定パラメータに
応じたフィルタ係数のデータを検索し、前記検索によっ
てフィルタ係数のデータが検出された場合に、前記検出
されたフィルタ係数のデータが格納されているアドレス
を取得する係数検索手段と、前記取得されたアドレスに
応じて前記係数格納手段から前記フィルタ係数のデータ
を取得する係数取得手段と、前記フィルタ係数のデータ
が前記検索によって検出されない場合に、前記入力され
た指定パラメータに基づいた、フィルタ係数のデータを
生成する係数算出手段と、前記入力されたフィルタ係数
に基づいてフィルタ係数のデータを設定する係数直接設
定手段と、前記係数取得手段によって取得された前記フ
ィルタ係数のデータ、前記係数算出手段によって生成さ
れた前記フィルタ係数のデータ、または前記係数直接設
定手段によって設定された前記フィルタ係数のデータの
いずれかを前記プロセッサに転送する係数転送手段と、
前記ディジタルフィルタ係数設定装置によって行われる
演算および制御の負荷を測定し、前記測定した負荷が所
定値以上か否かを判定する負荷検出手段とを備え、前記
コマンド入力手段は、前記指定パラメータだけが入力さ
れた場合は、前記指定パラメータを前記係数検索手段に
出力し、前記フィルタ係数だけが入力された場合は、前
記入力されたフィルタ係数を係数直接設定手段に出力
し、前記指定パラメータと前記フィルタ係数との両方が
入力された場合に、前記負荷検出手段によって前記測定
した負荷が前記所定値未満と判定された場合は、前記指
定パラメータを前記係数検索手段に出力し、前記負荷検
出手段によって前記測定した負荷が前記所定値以上と判
定された場合は、前記入力されたフィルタ係数を前記係
数直接設定手段に出力することを備えた構成を有してい
る。この構成により、入力された指定パラメータに応じ
たフィルタ係数のデータを記憶媒体の中から検索するこ
とによってフィルタ係数のデータを取得するため、フィ
ルタ係数のデータを計算によって生成するよりもフィル
タ係数のデータを生成するための時間を短縮することが
可能であり、あらかじめ記憶媒体に格納されていないフ
ィルタ係数のデータも生成することが可能である。ま
た、この構成により、フィルタ係数を直接入力させるた
めの手段を設けたため、フィルタ係数のデータを生成す
るための時間を短縮することが可能であり、また指定パ
ラメータに応じて生成することができないフィルタ係数
のデータも生成することが可能である。さらに、この構
成により、前記ディジタルフィルタ係数設定装置で行わ
れる演算および制御処理の負荷を測定する手段を設けた
ことによって、指定パラメータとフィルタ係数の両方が
入力された場合に、前記測定された負荷に応じてフィル
タ係数の生成方法を選択することができる。
【0014】また、本発明のディジタルフィルタ係数設
定装置は、ディジタルフィルタを含むプロセッサと、前
記ディジタルフィルタのフィルタ特性を変更するための
パラメータである指定パラメータおよび前記フィルタ特
性を決定するためのフィルタ係数の少なくともいずれか
一方を入力するためのコマンド入力手段と、所定のフィ
ルタ係数のデータをあらかじめ格納しておく係数格納手
段と、前記係数格納手段によって格納されたフィルタ係
数のデータの中から、前記入力された指定パラメータに
応じたフィルタ係数のデータを検索し、前記検索によっ
てフィルタ係数のデータが検出された場合に、前記検出
されたフィルタ係数のデータが格納されているアドレス
を取得する係数検索手段と、前記取得されたアドレスに
応じて前記係数格納手段から前記フィルタ係数のデータ
を取得する係数取得手段と、前記フィルタ係数のデータ
が前記検索によって検出されない場合に、前記入力され
た指定パラメータに基づいた、フィルタ係数のデータを
生成する係数算出手段と、前記入力されたフィルタ係数
に基づいてフィルタ係数のデータを設定する係数直接設
定手段と、前記係数取得手段によって取得された前記フ
ィルタ係数のデータ、前記係数算出手段によって生成さ
れた前記フィルタ係数のデータ、または前記係数直接設
定手段によって設定された前記フィルタ係数のデータの
いずれかを前記プロセッサに転送する係数転送手段とを
備え、前記コマンド入力手段は、前記入力された指定パ
ラメータが前記係数算出手段によってフィルタ係数のデ
ータを生成できるパラメータ範囲か否かを判断するため
の入力パラメータ判定手段を有し、前記指定パラメータ
だけが入力された場合は、前記指定パラメータを前記係
数検索手段に出力し、前記フィルタ係数だけが入力され
た場合は、前記入力されたフィルタ係数を係数直接設定
手段に出力し、前記指定パラメータと前記フィルタ係数
との両方が入力された場合に、前記指定パラメータが前
記パラメータ範囲内か否かを判断し、前記パラメータ範
囲内と判断した場合は、前記指定パラメータを前記係数
検索手段に出力し、前記パラメータ範囲外であると判断
した場合は、前記フィルタ係数を前記係数直接設定手段
に出力することを備えた構成を有している。この構成に
より、入力された指定パラメータに応じたフィルタ係数
のデータを記憶媒体の中から検索することによってフィ
ルタ係数のデータを取得するため、フィルタ係数のデー
タを計算によって生成するよりもフィルタ係数のデータ
を生成するための時間を短縮することが可能であり、あ
らかじめ記憶媒体に格納されていないフィルタ係数のデ
ータも生成することが可能である。また、この構成によ
り、フィルタ係数を直接入力させるための手段を設けた
ため、フィルタ係数のデータを生成するための時間を短
縮することが可能であり、また指定パラメータに応じて
生成することができないフィルタ係数のデータも生成す
ることが可能である。さらに、この構成により、入力さ
れた指定パラメータに応じてフィルタ係数のデータを生
成できるか否かを判断する手段を設けたため、指定パラ
メータとフィルタ係数の両方が入力された場合に、入力
された指定パラメータに応じたフィルタ係数のデータが
生成できるか否かに応じて、前記入力された指定パラメ
ータに応じてフィルタ係数の生成方法を選択することが
できる。
【0015】また、本発明のディジタルフィルタ係数設
定装置は、ディジタルフィルタを含むプロセッサと、前
記ディジタルフィルタのフィルタ特性を変更するための
パラメータである指定パラメータおよび前記フィルタ特
性を決定するためのフィルタ係数の少なくともいずれか
一方を入力するためのコマンド入力手段と、所定のフィ
ルタ係数のデータをあらかじめ格納しておく係数格納手
段と、前記係数格納手段によって格納されたフィルタ係
数のデータの中から、前記入力された指定パラメータに
応じたフィルタ係数のデータを検索し、前記検索によっ
てフィルタ係数のデータが検出された場合に、前記検出
されたフィルタ係数のデータが格納されているアドレス
を取得する係数検索手段と、前記取得されたアドレスに
応じて前記係数格納手段から前記フィルタ係数のデータ
を取得する係数取得手段と、前記フィルタ係数のデータ
が前記検索によって検出されない場合に、前記入力され
た指定パラメータに基づいた、フィルタ係数のデータを
生成する係数算出手段と、前記入力されたフィルタ係数
に基づいてフィルタ係数のデータを設定する係数直接設
定手段と、前記係数取得手段によって取得された前記フ
ィルタ係数のデータ、前記係数算出手段によって生成さ
れた前記フィルタ係数のデータ、または前記係数直接設
定手段によって設定された前記フィルタ係数のデータの
いずれかを前記プロセッサに転送する係数転送手段と、
前記ディジタルフィルタ係数設定装置によって行われる
演算および制御の負荷を測定し、前記測定した負荷が所
定値以上か否かを判定する負荷検出手段と、前記指定パ
ラメータを保持し、最後に入力された前記指定パラメー
タに応じたフィルタ係数のデータが生成されていない場
合、かつ前記負荷検出手段によって負荷が所定値未満と
判断された場合に、前記保持した指定パラメータを前記
入力された指定パラメータとして前記係数検索手段に出
力する手段とを備え、前記コマンド入力手段は、前記指
定パラメータだけが入力された場合は、前記指定パラメ
ータを前記係数検索手段に出力し、前記フィルタ係数だ
けが入力された場合は、前記入力されたフィルタ係数を
係数直接設定手段に出力し、前記指定パラメータと前記
フィルタ係数との両方が入力された場合に、前記負荷検
出手段によって前記測定した負荷が前記所定値未満と判
定された場合は、前記指定パラメータを前記係数検索手
段に出力し、前記負荷検出手段によって前記測定した負
荷が前記所定値以上と判定された場合は、前記入力され
たフィルタ係数を前記係数直接設定手段に出力すること
を備えた構成を有している。この構成により、入力され
た指定パラメータに応じたフィルタ係数のデータを記憶
媒体の中から検索することによってフィルタ係数のデー
タを取得するため、フィルタ係数のデータを計算によっ
て生成するよりもフィルタ係数のデータを生成するため
の時間を短縮することが可能であり、あらかじめ記憶媒
体に格納されていないフィルタ係数のデータも生成する
ことが可能である。また、この構成により、フィルタ係
数を直接入力させるための手段を設けたため、フィルタ
係数のデータを生成するための時間を短縮することが可
能であり、また指定パラメータに応じて生成することが
できないフィルタ係数のデータも生成することが可能で
ある。さらに、この構成により、入力された指定パラメ
ータを保持し、上記ディジタルフィルタ係数設定装置で
行われる演算および制御処理の負荷に応じて保持した指
定パラメータを係数生成切換手段に出力してフィルタ係
数のデータを再生成する手段を設けたため、上記処理の
負荷が所定値未満のときに指定パラメータを用いたフィ
ルタ係数のデータを生成することができ、生成したフィ
ルタ係数のデータの精度の向上が図れる。
【0016】また、本発明のディジタルフィルタ係数設
定方法は、ディジタルフィルタのフィルタ特性を変更す
るためのパラメータである指定パラメータを入力とする
ステップと、前記フィルタ特性を決定するための所定の
フィルタ係数のデータをあらかじめ記憶媒体に格納して
おくステップと、前記あらかじめ記憶媒体に格納されて
いる前記フィルタ係数のデータの中から、前記入力され
た指定パラメータに応じたフィルタ係数のデータを検索
する検索ステップと、前記検索ステップでフィルタ係数
のデータが検出された場合に、前記検出されたフィルタ
係数のデータが格納されているアドレスを取得し、前記
アドレスに基づいて前記記憶媒体からフィルタ係数のデ
ータを取得する取得ステップと、前記検索ステップでフ
ィルタ係数のデータが検出できなかった場合は、前記指
定パラメータに応じたフィルタ係数のデータを生成する
生成ステップと、前記取得ステップで取得されたフィル
タ係数のデータまたは前記生成ステップで生成されたフ
ィルタ係数のデータのいずれかを前記ディジタルフィル
タを含むプロセッサに転送するステップとを備えた構成
を有している。この構成により、入力された指定パラメ
ータに応じたフィルタ係数のデータを記憶媒体の中から
検索することによってフィルタ係数のデータを取得する
ため、フィルタ係数のデータを計算によって生成するよ
りもフィルタ係数のデータを生成するための時間を短縮
することが可能であり、あらかじめ記憶媒体に格納され
ていないフィルタ係数のデータも生成することが可能で
ある。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
について、図面を用いて説明する。図1に示すように、
本発明の第1の実施の形態のディジタルフィルタ係数設
定装置100は、ディジタルフィルタを含むプロセッサ
であるDSP104、上記ディジタルフィルタのフィル
タ特性を変更するためのパラメータである指定パラメー
タを入力するためのパラメータ入力手段111、フィル
タ特性を決定するための所定のフィルタ係数のデータを
あらかじめ格納しておく係数格納手段108、係数格納
手段108によって格納されたフィルタ係数のデータの
中から、入力された指定パラメータに応じたフィルタ係
数のデータを検索し、検索によってフィルタ係数のデー
タが検出された場合に、検出されたフィルタ係数のデー
タが格納されているアドレスを取得する係数検索手段1
09、アドレスが取得できたか否かに応じて、フィルタ
係数のデータの生成方法を選択する係数生成切換手段1
10、取得されたアドレスに基づいて係数格納手段10
8からフィルタ係数のデータを取得する係数取得手段1
02、フィルタ係数のデータが上記検索によって検出さ
れない場合に、上記入力された指定パラメータに応じ
た、フィルタ係数のデータを生成する係数算出手段10
6、係数取得手段102によって取得されたフィルタ係
数のデータまたは係数算出手段106によって生成され
たフィルタ係数のデータのいずれかを上記プロセッサに
転送する係数転送手段103によって構成される。
【0018】パラメータ入力手段111は、指定パラメ
ータを入力させ、入力された指定パラメータを係数検索
手段109、および係数生成切換手段110に出力する
ための手段である。ここで、指定パラメータとは、DS
P104に含まれるディジタルフィルタのフィルタ特性
を変更するために入力されたパラメータであり、例えば
特定周波数帯域を指定する情報やその帯域の出力ゲイン
などが含まれる。
【0019】係数格納手段108は、所定のフィルタ係
数のデータを、あらかじめ格納しておくための手段であ
る。ここで、フィルタ係数とは、DSP104に含まれ
るディジタルフィルタのフィルタ特性を決定する係数で
あり、ディジタルフィルタのフィルタ特性を変更するた
めのパラメータによって特定される。
【0020】また、所定のフィルタ係数のデータとは、
ディジタルフィルタのフィルタ特性を変更するためのパ
ラメータに応じて既に生成されてあるフィルタ係数であ
って、例えば入力される頻度が高いと想定される上記パ
ラメータ等に応じたフィルタ係数のデータである。係数
格納手段108に格納されているフィルタ係数のデータ
は、係数検索手段109および係数取得手段102によ
って参照される。
【0021】係数検索手段109は、係数格納手段10
8に格納されているフィルタ係数のデータの中から、パ
ラメータ入力手段111経由で入力された指定パラメー
タに応じたフィルタ係数のデータを検索し、格納アドレ
スを取得できた場合はその格納アドレスを係数生成切換
手段110に出力し、格納アドレスが取得できなかった
場合はその旨を示す所定の情報を係数生成切換手段11
0に出力するための手段である。ここで、格納アドレス
とは、上記入力された指定パラメータに応じたフィルタ
係数のデータが格納されている係数格納手段108にお
けるアドレスである。
【0022】係数生成切換手段110は、パラメータ入
力手段111経由の指定パラメータと係数検索手段10
9によって出力される格納アドレスまたは格納アドレス
が取得できなかった旨の情報とを入力とし、係数検索手
段109から格納アドレスが入力された場合は、入力さ
れた格納アドレスを係数取得手段102に出力し、係数
検索手段109から上記格納アドレスが取得できなかっ
た旨の情報が入力された場合は、入力された指定パラメ
ータを係数算出手段106に出力するための手段であ
る。
【0023】係数取得手段102は、係数生成切換手段
110によって出力された格納アドレスを入力とし、入
力された格納アドレスに基づいて係数格納手段108か
らフィルタ係数のデータを取得し、取得したフィルタ係
数のデータを係数転送手段103に出力するための手段
である。
【0024】係数算出手段106は、係数生成切換手段
110によって出力された指定パラメータを入力とし、
入力された指定パラメータに応じたフィルタ係数のデー
タを生成し、生成したフィルタ係数のデータを係数転送
手段103に出力するための手段である。
【0025】したがって、係数検索手段109から格納
アドレスが入力された場合は、係数取得手段102が上
記の処理を行い、係数検索手段109から上記格納アド
レスが取得できなかった旨の情報が入力された場合は、
係数算出手段106が上記の処理を行う。
【0026】係数転送手段103は、係数取得手段10
2、または係数算出手段106から入力されたフィルタ
係数のデータをDSP104に転送するための手段であ
る。DSP104は、係数転送手段103によって転送
されたフィルタ係数のデータをディジタルフィルタのフ
ィルタの係数として更新し、ディジタルフィルタの処理
を行う。
【0027】なお、本発明の第1の実施の形態のディジ
タルフィルタ係数設定装置100を構成する構成手段の
うち、係数生成切換手段110は除くことが可能であ
り、その場合、係数検索手段109が後述する処理を行
うことになる。
【0028】係数生成切換手段110が除かれた場合、
係数検索手段109は、係数格納手段108に格納され
ているフィルタ係数のデータの中から、パラメータ入力
手段111経由で入力された指定パラメータに応じたフ
ィルタ係数のデータを検索し、格納アドレスを取得でき
た場合はその格納アドレスを係数取得手段102に出力
し、格納アドレスが取得できなかった場合は上記入力さ
れた指定パラメータを係数算出手段106に出力するた
めの手段である。
【0029】図2は、本発明の第1の実施の形態のディ
ジタルフィルタ係数設定方法における処理の流れを示す
フローチャートである。以下で説明する処理に先立っ
て、係数格納手段108には、DSP104に含まれる
ディジタルフィルタのフィルタ特性を決定するためのフ
ィルタ係数のデータであって、所定のフィルタ係数のデ
ータが格納されている。
【0030】ステップS110で、パラメータ入力手段
111は、上記フィルタ特性を変更するためのパラメー
タである指定パラメータを入力させる。ステップS12
0で、係数検索手段109は、係数格納手段108に格
納されているフィルタ係数のデータの中から、ステップ
S110で入力された指定パラメータに応じたフィルタ
係数のデータを係数格納手段108に格納されているフ
ィルタ係数のデータの中から検索し、上記指定パラメー
タに応じたフィルタ係数のデータが検出された場合は、
検出されたフィルタ係数のデータが格納されている係数
格納手段108におけるアドレスである格納アドレスを
取得する。
【0031】ステップS130で、係数生成切換手段1
10は、ステップS120において格納アドレスが取得
できたか否かに応じて処理を分岐させ、格納アドレスが
取得できた場合は処理はステップS140に進み、格納
アドレスが取得できなかった場合は処理はステップS1
50に進む。ステップS140で、係数取得手段102
は、ステップS120で検出された格納アドレスに基づ
いて係数格納手段108からフィルタ係数のデータを取
得する。
【0032】ステップS150で、係数算出手段106
は、上記入力された指定パラメータに応じた、フィルタ
係数のデータを生成する。ステップS160で、係数転
送手段103は、係数取得手段102、または係数算出
手段106によって生成されたフィルタ係数のデータを
DSP104に転送する。
【0033】以上説明したように、本発明の第1の実施
の形態のディジタルフィルタ係数設定装置およびディジ
タルフィルタ係数設定方法は、入力された指定パラメー
タに応じたフィルタ係数のデータを記憶媒体の中から検
索することによってフィルタ係数のデータを取得するた
め、フィルタ係数のデータを計算によって生成するより
もフィルタ係数のデータを生成するための時間を短縮す
ることが可能である。
【0034】また、上記検索によって指定パラメータに
応じたフィルタ係数のデータが検出されなかった場合は
フィルタ係数のデータを生成するため、あらかじめ上記
記憶媒体に格納されていないフィルタ係数のデータも生
成することが可能である。
【0035】図3は、本発明の第2の実施の形態のディ
ジタルフィルタ係数設定装置200のブロック構成を示
す図である。ディジタルフィルタ係数設定装置200
は、本発明の第1の実施の形態のディジタルフィルタ係
数設定装置100に、DSP104に含まれるディジタ
ルフィルタのフィルタ特性を決定するためのフィルタ係
数を直接入力する係数直接入力手段218、フィルタ係
数に基づいてフィルタ係数のデータを設定する係数直接
設定手段212を設けた点が相違する。
【0036】なお、本発明の第2の実施の形態のディジ
タルフィルタ係数設定装置200を構成する構成手段の
うち、上記本発明の第1の実施の形態のディジタルフィ
ルタ係数設定装置100における構成手段と同様の処理
を行うものには同一の引用番号を付し、その説明を省略
する。
【0037】係数直接入力手段218は、入力されたフ
ィルタ係数の情報を係数生成切換手段210にそのまま
出力するための手段である。ここで、フィルタ係数と
は、DSP104に含まれるディジタルフィルタのフィ
ルタ特性を決定する係数であり、ディジタルフィルタの
フィルタ特性を変更するためのパラメータによって特定
される。
【0038】コマンド入力手段216は、パラメータ入
力手段111および係数直接入力手段218によって構
成され、指定パラメータおよびフィルタ係数の少なくと
もいずれか一方を入力させ、入力された指定パラメータ
およびフィルタ係数を係数生成切換手段210にそのま
ま出力し、入力された指定パラメータを係数検索手段1
09に出力するための手段である。
【0039】ここで、指定パラメータとは、DSP10
4に含まれるディジタルフィルタのフィルタ特性を変更
するために入力されたパラメータであり、例えば特定周
波数帯域を指定する情報やその帯域の出力ゲインなどが
含まれる。
【0040】係数生成切換手段210は、コマンド入力
手段216経由の指定パラメータおよびフィルタ係数
と、係数検索手段109によって出力される格納アドレ
スまたは格納アドレスが取得できなかった旨の情報とを
入力とし、係数検索手段109から格納アドレスが入力
された場合は、入力された格納アドレスを係数取得手段
102に出力し、係数検索手段109から上記格納アド
レスが取得できなかった旨の情報が入力された場合は、
入力された指定パラメータを係数算出手段106に出力
するための手段である。ここで、格納アドレスとは、上
記入力された指定パラメータに応じたフィルタ係数のデ
ータが格納されている係数格納手段108におけるアド
レスである。
【0041】係数生成切換手段210は、さらに、コマ
ンド入力手段216経由の指定パラメータが入力されな
かった場合は、入力されたフィルタ係数を係数直接設定
手段212に出力するための手段である。
【0042】係数直接設定手段212は、係数生成切換
手段210によって出力されたフィルタ係数を入力と
し、入力されたフィルタ係数に基づいてフィルタ係数の
データを設定し、設定したフィルタ係数のデータを係数
転送手段203に出力するための手段である。
【0043】係数転送手段203は、係数取得手段10
2、係数算出手段106、または係数直接設定手段21
2によって出力されたフィルタ係数のデータを、DSP
104に転送するための手段である。
【0044】なお、本発明の第2の実施の形態のディジ
タルフィルタ係数設定装置200を構成する構成手段の
うち、係数生成切換手段210は除くことが可能であ
り、その場合、コマンド入力手段216および係数検索
手段109が後述する処理を行うことになる。
【0045】係数生成切換手段210が除かれた場合、
コマンド入力手段216は、パラメータ入力手段111
および係数直接入力手段218によって構成され、指定
パラメータおよびフィルタ係数の少なくともいずれか一
方を入力させ、指定パラメータが入力された場合は、入
力された指定パラメータを係数検索手段109に出力
し、フィルタ係数だけが入力された場合は、入力された
フィルタ係数を係数直接設定手段212に出力するため
の手段である。
【0046】また、係数生成切換手段210が除かれた
場合、係数検索手段109は、係数格納手段108に格
納されているフィルタ係数のデータの中から、パラメー
タ入力手段111経由で入力された指定パラメータに応
じたフィルタ係数のデータを検索し、格納アドレスを取
得できた場合はその格納アドレスを係数取得手段102
に出力し、格納アドレスが取得できなかった場合は入力
された指定パラメータを係数算出手段106に出力する
ための手段である。
【0047】以上説明したように、本発明の第2の実施
の形態のディジタルフィルタ係数設定装置は、本発明の
第1の実施の形態のディジタルフィルタ係数設定装置
に、フィルタ係数を直接入力させるための手段を設けた
ため、さらにフィルタ係数のデータを生成するための時
間を短縮することが可能であり、また指定パラメータに
応じて生成することができないフィルタ係数のデータも
生成することが可能である。
【0048】図4は、本発明の第3の実施の形態のディ
ジタルフィルタ係数設定装置300のブロック構成を示
す図である。ディジタルフィルタ係数設定装置300
は、本発明の第1の実施の形態のディジタルフィルタ係
数設定装置100に、入力された指定パラメータに応じ
て生成されたフィルタ係数のデータを格納する計算済み
係数格納手段313を設けた点が相違する。ここで、計
算済み係数格納手段313は、係数格納手段108と同
一の記憶媒体とするのでもよい。
【0049】なお、本発明の第3の実施の形態のディジ
タルフィルタ係数設定装置300を構成する構成手段の
うち、上記本発明の第1の実施の形態のディジタルフィ
ルタ係数設定装置100における構成手段と同様の処理
を行うものには同一の引用番号を付し、その説明を省略
する。
【0050】計算済み係数格納手段313は、後述の係
数算出手段306によって生成されたフィルタ係数のデ
ータを格納するための手段である。ここで、フィルタ係
数とは、DSP104に含まれるディジタルフィルタの
フィルタ特性を決定する係数である。
【0051】計算済み係数格納手段313に格納された
フィルタ係数は、係数検索手段309および係数取得手
段302によって参照される。なお、計算済み係数格納
手段313は、係数格納手段108と同一の記憶媒体と
するのでもよい。
【0052】係数検索手段309は、係数格納手段10
8および計算済み係数格納手段313に格納されている
フィルタ係数のデータの中から、パラメータ入力手段1
11経由で入力された指定パラメータに応じたフィルタ
係数のデータを検索し、格納アドレスを取得できた場合
はその格納アドレスを係数生成切換手段110に出力
し、格納アドレスが取得できなかった場合はその旨を示
す所定の情報を係数生成切換手段110に出力するため
の手段である。
【0053】ここで、指定パラメータとは、DSP10
4に含まれるディジタルフィルタのフィルタ特性を変更
するために入力されたパラメータであり、例えば特定周
波数帯域を指定する情報やその帯域の出力ゲインなどが
含まれる。また、格納アドレスとは、上記入力された指
定パラメータに応じたフィルタ係数のデータが格納され
ている係数格納手段108または計算済み係数格納手段
313におけるアドレスである。
【0054】係数取得手段302は、係数生成切換手段
110によって出力された格納アドレスを入力とし、入
力された格納アドレスに基づいて係数格納手段108ま
たは計算済み係数格納手段313からフィルタ係数のデ
ータを取得し、取得したフィルタ係数のデータを係数転
送手段103に出力するための手段である。
【0055】係数算出手段306は、係数生成切換手段
110によって出力された指定パラメータを入力とし、
入力された指定パラメータに応じたフィルタ係数のデー
タを生成し、生成したフィルタ係数のデータを係数転送
手段103に出力し、また上記生成したフィルタ係数の
データを計算済み係数格納手段313に格納するための
手段である。
【0056】なお、本発明の第3の実施の形態のディジ
タルフィルタ係数設定装置300を構成する構成手段の
うち、係数生成切換手段110は、第1の実施の形態の
ディジタルフィルタ係数設定装置100における場合と
同様にすることにより除くことが可能である。
【0057】以上説明したように、本発明の第3の実施
の形態のディジタルフィルタ係数設定装置は、本発明の
第1の実施の形態のディジタルフィルタ係数設定装置
に、入力された指定パラメータに応じて生成されたフィ
ルタ係数のデータを記憶媒体に格納する手段を設けたた
め、入力された指定パラメータと同一の指定パラメータ
が再度入力された場合、再度入力された指定パラメータ
に応じたフィルタ係数のデータは上記記憶媒体から検出
され、フィルタ係数のデータを生成するための時間を短
縮することが可能である。
【0058】図5は、本発明の第4の実施の形態のディ
ジタルフィルタ係数設定装置400のブロック構成を示
す図である。ディジタルフィルタ係数設定装置400
は、本発明の第3の実施の形態のディジタルフィルタ係
数設定装置300に、入力された指定パラメータに応じ
て生成されたフィルタ係数のデータを格納するための計
算済み係数格納手段413に格納されているフィルタ係
数のデータを、係数格納手段408に書き込む係数書込
み手段414を設けた点が相違する。
【0059】なお、本発明の第4の実施の形態のディジ
タルフィルタ係数設定装置400を構成する構成手段の
うち、上記本発明の第3の実施の形態のディジタルフィ
ルタ係数設定装置300における構成手段と同様の処理
を行うものには同一の引用番号を付し、その説明を省略
する。
【0060】計算済み係数格納手段413は、係数算出
手段306によって生成されたフィルタ係数のデータを
格納するための手段である。ここで、フィルタ係数と
は、DSP104に含まれるディジタルフィルタのフィ
ルタ特性を決定する係数であり、ディジタルフィルタの
フィルタ特性を変更するためのパラメータによって特定
される。
【0061】また、指定パラメータとは、DSP104
に含まれるディジタルフィルタのフィルタ特性を変更す
るために入力されたパラメータであり、例えば特定周波
数帯域を指定する情報やその帯域の出力ゲインなどが含
まれる。計算済み係数格納手段413に格納されている
フィルタ係数のデータは、係数検索手段309および係
数取得手段302によって参照される。
【0062】係数書込み手段414は、所定の時間に係
数格納手段413に格納されているフィルタ係数のデー
タを取り出し、取り出したフィルタ係数のデータを係数
格納手段408に格納するための手段である。ここで、
所定の時間とは、例えば、ディジタルフィルタ係数設定
装置400の電源をオフにする前の時間、その他の演算
処理等の負荷が軽減された時などをいう。
【0063】係数格納手段408は、所定のフィルタ係
数のデータをあらかじめ格納しておくための手段であ
り、さらに係数書込み手段414によって取り出された
計算済み係数格納手段413に格納されているフィルタ
係数のデータを格納する。
【0064】ここで、所定のフィルタ係数のデータと
は、ディジタルフィルタのフィルタ特性を変更するため
のパラメータに応じて既に生成されてあるフィルタ係数
であって、例えば入力される頻度が高いと想定される上
記パラメータ等に応じたフィルタ係数のデータである。
係数格納手段408に格納されているフィルタ係数のデ
ータは、係数検索手段309および係数取得手段302
によって参照される。
【0065】なお、本発明の第4の実施の形態のディジ
タルフィルタ係数設定装置400を構成する構成手段の
うち、係数生成切換手段110は、第3の実施の形態の
ディジタルフィルタ係数設定装置300における場合と
同様にすることにより除くことが可能である。
【0066】以上説明したように、本発明の第4の実施
の形態のディジタルフィルタ係数設定装置は、本発明の
第3の実施の形態のディジタルフィルタ係数設定装置
に、計算済み係数格納手段に格納された指定パラメータ
に応じて生成されたフィルタ係数のデータを係数格納手
段に書き込んで移すための手段を設けたため、計算済み
係数格納手段が揮発性記憶媒体であり、上記ディジタル
フィルタ係数設定装置の電源がオフされた場合であって
も、指定パラメータに応じて生成されたフィルタ係数の
データを保持することが可能である。
【0067】図6は、本発明の第5の実施の形態のディ
ジタルフィルタ係数設定装置500のブロック構成を示
す図である。ディジタルフィルタ係数設定装置500
は、本発明の第3の実施の形態のディジタルフィルタ係
数設定装置300の係数格納手段108を除いたもの
に、ディジタルフィルタ係数設定装置500の電源が投
入されたのを検出し、後述の係数算出手段506を制御
するための制御信号を生成する電源起動検出手段515
を設け、係数算出手段506は、上記ディジタルフィル
タのフィルタ特性を変更するためのパラメータである所
定の指定パラメータをあらかじめ登録し、あらかじめ登
録された指定パラメータに応じたフィルタ係数の生成を
行う点が相違する。
【0068】なお、本発明の第5の実施の形態のディジ
タルフィルタ係数設定装置500を構成する構成手段の
うち、上記本発明の第3の実施の形態のディジタルフィ
ルタ係数設定装置300における構成手段と同様の処理
を行うものには同一の引用番号を付し、その説明を省略
する。
【0069】係数取得手段502は、係数生成切換手段
110によって出力された格納アドレスを入力とし、入
力された格納アドレスに基づいて計算済み係数格納手段
313からフィルタ係数のデータを取得し、取得したフ
ィルタ係数のデータを係数転送手段103に出力するた
めの手段である。ここで、フィルタ係数とは、DSP1
04に含まれるディジタルフィルタのフィルタ特性を決
定する係数である。また、格納アドレスとは、上記入力
された指定パラメータに応じたフィルタ係数のデータが
格納されている係数格納手段108におけるアドレスで
ある。
【0070】電源起動検出手段515は、ディジタルフ
ィルタ係数設定装置500の電源が投入されたのを検出
し、後述の係数算出手段506を制御するための制御信
号を出力するための手段である。
【0071】係数算出手段506は、係数生成切換手段
110によって出力された指定パラメータを入力とし、
入力された指定パラメータに応じたフィルタ係数のデー
タを生成し、生成したフィルタ係数のデータを係数転送
手段103に出力すると共に、上記生成したフィルタ係
数のデータを計算済み係数格納手段313に格納するた
めの手段である。ここで、指定パラメータとは、DSP
104に含まれるディジタルフィルタのフィルタ特性を
変更するために入力されたパラメータであり、例えば特
定周波数帯域を指定する情報やその帯域の出力ゲインな
どが含まれる。
【0072】係数算出手段506は、さらに、電源起動
検出手段515によって入力された制御信号に応じて、
所定の指定パラメータに応じたフィルタ係数のデータを
生成し、生成したフィルタ係数のデータを計算済み係数
格納手段313に格納するための手段である。ここで、
所定の指定パラメータとは、係数算出手段506にあら
かじめ登録されている1以上の指定パラメータであっ
て、例えば使用頻度が高いと想定される指定パラメータ
等である。
【0073】なお、本発明の第5の実施の形態のディジ
タルフィルタ係数設定装置500を構成する構成手段の
うち、係数生成切換手段110は、第3の実施の形態の
ディジタルフィルタ係数設定装置300の場合と同様に
して除くことが可能である。
【0074】以上説明したように、本発明の第5の実施
の形態のディジタルフィルタ係数設定装置は、本発明の
第3の実施の形態のディジタルフィルタ係数設定装置
に、ディジタルフィルタ係数設定装置500の電源が投
入されたのを検出し、あらかじめ登録された指定パラメ
ータに応じたフィルタ係数のデータを生成し、DSPに
よって行われる処理の開始前に記憶媒体に格納する手段
を設けたため、DSPに含まれるディジタルフィルタの
フィルタ係数のデータを保持していなくとも済む。
【0075】図7は、本発明の第6の実施の形態のディ
ジタルフィルタ係数設定装置600のブロック構成を示
す図である。ディジタルフィルタ係数設定装置600
は、本発明の第2の実施の形態のディジタルフィルタ係
数設定装置200に、ディジタルフィルタ係数設定装置
600によって行われる演算および制御処理の負荷を測
定するCPU負荷検出手段619を設けた点が相違す
る。
【0076】なお、本発明の第6の実施の形態のディジ
タルフィルタ係数設定装置600を構成する構成手段の
うち、上記本発明の第2の実施の形態のディジタルフィ
ルタ係数設定装置200における構成手段と同様の処理
を行うものには同一の引用番号を付し、その説明を省略
する。
【0077】CPU負荷検出手段619は、ディジタル
フィルタ係数設定装置600によって行われる演算およ
び制御処理の負荷を測定し、測定した負荷が所定値以上
か否かを判定し、判定結果を係数生成切換手段610に
出力するための手段である。
【0078】係数生成切換手段610は、コマンド入力
手段216経由の指定パラメータおよびフィルタ係数
と、係数検索手段109によって出力される格納アドレ
スまたは格納アドレスが取得できなかった旨の情報と、
CPU負荷検出手段619によって出力される判定結果
とを入力とし、係数検索手段109から格納アドレスが
入力された場合は、入力された格納アドレスを係数取得
手段102に出力し、係数検索手段109から上記格納
アドレスが取得できなかった旨の情報が入力された場合
は、入力された指定パラメータを係数算出手段106に
出力するための手段である。
【0079】ここで、指定パラメータとは、DSP10
4に含まれるディジタルフィルタのフィルタ特性を変更
するために入力されたパラメータであり、例えば特定周
波数帯域を指定する情報やその帯域の出力ゲインなどが
含まれる。また、フィルタ係数とは、DSP104に含
まれるディジタルフィルタのフィルタ特性を決定する係
数であり、ディジタルフィルタのフィルタ特性を変更す
るためのパラメータによって特定される。また、格納ア
ドレスとは、上記入力された指定パラメータに応じたフ
ィルタ係数のデータが格納されている係数格納手段10
8におけるアドレスである。
【0080】また、係数生成切換手段610は、さら
に、コマンド入力手段216から指定パラメータが入力
されなかった場合は、入力されたフィルタ係数を係数直
接設定手段212に出力するための手段である。
【0081】また、係数生成切換手段610は、さら
に、コマンド入力手段216経由で指定パラメータおよ
びフィルタ係数が入力され、かつCPU負荷検出手段6
19によって上記測定した負荷が所定値未満である旨の
情報が入力された場合、係数検索手段109から格納ア
ドレスの入力の有無に応じて以下に示す処理を行うため
の手段である。係数検索手段109から格納アドレスが
入力された場合は、入力された格納アドレスを係数取得
手段102に出力し、係数検索手段109から上記格納
アドレスが取得できなかった旨の情報が入力された場合
は、入力された指定パラメータを係数算出手段106に
出力する。
【0082】また、係数生成切換手段610は、さら
に、コマンド入力手段216経由で指定パラメータおよ
びフィルタ係数が入力され、かつCPU負荷検出手段6
19からの上記測定した負荷が所定値以上である旨の情
報が入力された場合は、入力されたフィルタ係数を係数
直接設定手段212に出力するための手段である。
【0083】なお、本発明の第6の実施の形態のディジ
タルフィルタ係数設定装置600を構成する構成手段の
うち、係数生成切換手段610は除くことが可能であ
り、その場合、コマンド入力手段216および係数検索
手段109が後述する処理を行うことになる。
【0084】係数生成切換手段610が除かれた場合、
コマンド入力手段216は、パラメータ入力手段111
および係数直接入力手段218によって構成され、指定
パラメータおよびフィルタ係数の少なくともいずれか一
方を入力させ、指定パラメータだけが入力された場合
は、入力された指定パラメータを係数検索手段109に
出力し、フィルタ係数だけが入力された場合は、入力さ
れたフィルタ係数を係数直接設定手段212に出力する
ための手段である。
【0085】また、係数生成切換手段610が除かれた
場合、コマンド入力手段216は、さらに、指定パラメ
ータとフィルタ係数の両方が入力された場合に、CPU
負荷検出手段619によって上記測定した負荷が所定値
未満と判定された結果が入力された場合は、入力された
指定パラメータを係数検索手段109に出力し、CPU
負荷検出手段619によって上記測定した負荷が所定値
以上と判定された結果が入力された場合は、入力された
フィルタ係数を係数直接設定手段212に出力するため
の手段である。
【0086】また、係数生成切換手段610が除かれた
場合、係数検索手段109は、係数格納手段108に格
納されているフィルタ係数のデータの中から、パラメー
タ入力手段111経由で入力された指定パラメータに応
じたフィルタ係数のデータを検索し、格納アドレスを取
得できた場合はその格納アドレスを係数取得手段102
に出力し、格納アドレスが取得できなかった場合は入力
された指定パラメータを係数算出手段106に出力する
ための手段である。
【0087】以上説明したように、本発明の第6の実施
の形態のディジタルフィルタ係数設定装置は、本発明の
第2の実施の形態のディジタルフィルタ係数設定装置
に、上記ディジタルフィルタ係数設定装置で行われる演
算および制御処理の負荷を測定する手段を設けたことに
よって、指定パラメータとフィルタ係数の両方が入力さ
れた場合に、上記の測定された負荷に応じてフィルタ係
数の生成方法を選択することができる。
【0088】図8は、本発明の第7の実施の形態のディ
ジタルフィルタ係数設定装置700のブロック構成を示
す図である。ディジタルフィルタ係数設定装置700
は、本発明の第2の実施の形態のディジタルフィルタ係
数設定装置200に、入力された指定パラメータが係数
算出手段106によってフィルタ係数のデータを生成で
きるパラメータ範囲か否かを判断するための入力パラメ
ータ判定手段720を設けた点が相違する。
【0089】なお、本発明の第7の実施の形態のディジ
タルフィルタ係数設定装置700を構成する構成手段の
うち、上記本発明の第2の実施の形態のディジタルフィ
ルタ係数設定装置200における構成手段と同様の処理
を行うものには同一の引用番号を付し、その説明を省略
する。
【0090】入力パラメータ判定手段720は、コマン
ド入力手段216に指定パラメータおよびフィルタ係数
が入力された場合に、入力された指定パラメータが係数
算出手段106によってフィルタ係数のデータを生成で
きるパラメータ範囲か否かを判断し、判断結果を係数生
成切換手段710に出力するための手段である。
【0091】ここで、指定パラメータとは、DSP10
4に含まれるディジタルフィルタのフィルタ特性を変更
するために入力されたパラメータであり、例えば特定周
波数帯域を指定する情報やその帯域の出力ゲインなどが
含まれる。また、フィルタ係数とは、DSP104に含
まれるディジタルフィルタのフィルタ特性を決定する係
数であり、ディジタルフィルタのフィルタ特性を変更す
るためのパラメータによって特定される。
【0092】係数生成切換手段710は、コマンド入力
手段216経由の指定パラメータ、およびフィルタ係数
と、係数検索手段109によって出力される格納アドレ
スまたは格納アドレスが取得できなかった旨の情報と、
入力パラメータ判定手段720によって出力される判定
結果とを入力とし、係数検索手段109から格納アドレ
スが入力された場合は、入力された格納アドレスを係数
取得手段102に出力し、係数検索手段109から上記
格納アドレスが取得できなかった旨の情報が入力された
場合は、入力された指定パラメータを係数算出手段10
6に出力するための手段である。ここで、格納アドレス
とは、上記入力された指定パラメータに応じたフィルタ
係数のデータが格納されている係数格納手段108にお
けるアドレスである。
【0093】また、係数生成切換手段710は、さら
に、コマンド入力手段216から指定パラメータが入力
されなかった場合は、入力されたフィルタ係数を係数直
接設定手段212に出力するための手段である。
【0094】また、係数生成切換手段710は、さら
に、コマンド入力手段216経由で指定パラメータおよ
びフィルタ係数が入力され、かつ入力パラメータ判定手
段720から入力された指定パラメータが上記フィルタ
係数のデータを生成できるパラメータ範囲内である旨の
情報が入力された場合に、係数検索手段109から格納
アドレスの入力の有無に応じて以下に示す処理を行うた
めの手段である。係数検索手段109から格納アドレス
が入力された場合は、入力された格納アドレスを係数取
得手段102に出力し、係数検索手段109から上記格
納アドレスが取得できなかった旨の情報が入力された場
合は、入力された指定パラメータを係数算出手段106
に出力するための手段である。
【0095】また、係数生成切換手段710は、さら
に、コマンド入力手段216経由で指定パラメータおよ
びフィルタ係数が入力され、かつ入力パラメータ判定手
段720から入力された指定パラメータが上記フィルタ
係数のデータを生成できるパラメータ範囲外である旨の
情報が入力された場合は、入力されたフィルタ係数を係
数直接設定手段212に出力するための手段である。
【0096】なお、本発明の第7の実施の形態のディジ
タルフィルタ係数設定装置700を構成する構成手段の
うち、係数生成切換手段710は除くことが可能であ
り、その場合、コマンド入力手段216、入力パラメー
タ判定手段720、および係数検索手段109が後述す
る処理を行うことになる。
【0097】係数生成切換手段710が除かれた場合、
コマンド入力手段216は、パラメータ入力手段111
および係数直接入力手段218によって構成され、指定
パラメータおよびフィルタ係数の少なくともいずれか一
方を入力させ、そのまま入力パラメータ判定手段720
に出力するための手段である。
【0098】また、係数生成切換手段710が除かれた
場合、入力パラメータ判定手段720は、コマンド入力
手段216経由で指定パラメータだけが入力された場
合、またはコマンド入力手段216経由で指定パラメー
タとフィルタ係数の両方が入力され、指定パラメータが
上記フィルタ係数のデータを生成できるパラメータ範囲
内との旨の情報が入力された場合は、入力された指定パ
ラメータを係数検索手段109に出力する手段である。
【0099】また、係数生成切換手段710が除かれた
場合、入力パラメータ判定手段720は、さらに、コマ
ンド入力手段216経由でフィルタ係数だけが入力され
た場合、またはコマンド入力手段216経由で指定パラ
メータとフィルタ係数が入力され、指定パラメータが上
記フィルタ係数のデータを生成できるパラメータ範囲外
との旨の情報が入力された場合は、入力されたフィルタ
係数を係数直接設定手段212に出力するための手段で
ある。
【0100】また、係数生成切換手段710が除かれた
場合、係数検索手段109は、係数格納手段108に格
納されているフィルタ係数のデータの中から、パラメー
タ入力手段111経由で入力された指定パラメータに応
じたフィルタ係数のデータを検索し、格納アドレスを取
得できた場合はその格納アドレスを係数取得手段102
に出力し、格納アドレスが取得できなかった場合は入力
された指定パラメータを係数算出手段106に出力する
ための手段である。
【0101】以上説明したように、本発明の第7の実施
の形態のディジタルフィルタ係数設定装置は、本発明の
第2の実施の形態のディジタルフィルタ係数設定装置
に、入力された指定パラメータに応じてフィルタ係数の
データを生成できるか否かを判断する手段を設けたた
め、指定パラメータとフィルタ係数の両方が入力された
場合に、入力された指定パラメータに応じたフィルタ係
数のデータが生成できるか否かに応じて、上記入力され
た指定パラメータに応じてフィルタ係数の生成方法を選
択することができる。
【0102】図9は、本発明の第8の実施の形態のディ
ジタルフィルタ係数設定装置800のブロック構成を示
す図である。ディジタルフィルタ係数設定装置800
は、本発明の第6の実施の形態のディジタルフィルタ係
数設定装置600に、さらに、最後に入力された指定パ
ラメータを保持し、保持した指定パラメータをCPU負
荷検出手段819の制御に応じて係数生成切換手段61
0に出力する入力パラメータ保持手段821を設けた点
が相違する。
【0103】なお、本発明の第8の実施の形態のディジ
タルフィルタ係数設定装置800を構成する構成手段の
うち、上記本発明の第6の実施の形態のディジタルフィ
ルタ係数設定装置600における構成手段と同様の処理
を行うものには同一の引用番号を付し、その説明を省略
する。
【0104】CPU負荷検出手段819は、ディジタル
フィルタ係数設定装置800で行われる演算および制御
処理の負荷を測定し、測定した負荷が所定値以上か否か
を判定し、判定結果を係数生成切換手段610および後
述の入力パラメータ保持手段821に出力するための手
段である。
【0105】入力パラメータ保持手段821は、コマン
ド入力手段216によって出力された指定パラメータと
フィルタ係数とを入力とし、最後に入力された指定パラ
メータを保持し、最後に入力された上記指定パラメータ
に応じたフィルタ係数のデータが生成されていない場
合、かつCPU負荷検出手段819によって上記負荷が
所定値未満と判定された場合に、上記保持した指定パラ
メータを係数生成切換手段610に出力するための手段
である。
【0106】ここで、指定パラメータとは、DSP10
4に含まれるディジタルフィルタのフィルタ特性を変更
するために入力されたパラメータであり、例えば特定周
波数帯域を指定する情報やその帯域の出力ゲインなどが
含まれる。また、フィルタ係数とは、DSP104に含
まれるディジタルフィルタのフィルタ特性を決定する係
数であり、ディジタルフィルタのフィルタ特性を変更す
るためのパラメータによって特定される。
【0107】なお、本発明の第8の実施の形態のディジ
タルフィルタ係数設定装置800を構成する構成手段の
うち、係数生成切換手段610は、第6の実施の形態の
ディジタルフィルタ係数設定装置600の場合と同様に
して除くことが可能である。
【0108】以上説明したように、本発明の第8の実施
の形態のディジタルフィルタ係数設定装置は、本発明の
第6の実施の形態のディジタルフィルタ係数設定装置
に、入力された指定パラメータを保持し、上記ディジタ
ルフィルタ係数設定装置で行われる演算および制御処理
の負荷に応じて保持した指定パラメータを係数生成切換
手段に出力してフィルタ係数のデータを再生成する手段
を設けたため、上記処理の負荷が所定値未満のときに指
定パラメータを用いたフィルタ係数のデータを生成する
ことができ、生成したフィルタ係数のデータの精度の向
上が図れる。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、フィル
タ係数のデータを生成するための時間を短縮することが
でき、かつ任意のフィルタ係数のデータを生成できるデ
ィジタルフィルタ係数設定装置およびその方法を提供す
ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のディジタルフィル
タ係数設定装置の概略のブロック構成を示す図
【図2】本発明の第1の実施の形態のディジタルフィル
タ係数設定方法における処理の流れを示すフローチャー
【図3】本発明の第2の実施の形態のディジタルフィル
タ係数設定装置の概略のブロック構成を示す図
【図4】本発明の第3の実施の形態のディジタルフィル
タ係数設定装置の概略のブロック構成を示す図
【図5】本発明の第4の実施の形態のディジタルフィル
タ係数設定装置の概略のブロック構成を示す図
【図6】本発明の第5の実施の形態のディジタルフィル
タ係数設定装置の概略のブロック構成を示す図
【図7】本発明の第6の実施の形態のディジタルフィル
タ係数設定装置の概略のブロック構成を示す図
【図8】本発明の第7の実施の形態のディジタルフィル
タ係数設定装置の概略のブロック構成を示す図
【図9】本発明の第8の実施の形態のディジタルフィル
タ係数設定装置の概略のブロック構成を示す図
【図10】従来のディジタルフィルタ係数設定装置の概
略のブロック構成を示す図
【符号の説明】
100、200、300、400、500、600、7
00、800、900、910 ディジタルフィルタ係
数設定装置 102、302、502 係数取得手段 103、203、905 係数転送手段 104、906 DSP 106、306、506、914 係数算出手段 108、408、902 係数格納手段 109、309、509、903 係数検索手段 110、210、610、710 係数生成切換手段 111、901 パラメータ入力手段 212 係数直接設定手段 216 コマンド入力手段 218 係数直接入力手段 313、413 計算済み係数格納手段 414 係数書込み手段 515 電源起動検出手段 619、819 CPU負荷検出手段 720 入力パラメータ判定手段 821 入力パラメータ保持手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタルフィルタを含むプロセッサ
    と、前記ディジタルフィルタのフィルタ特性を変更する
    ためのパラメータである指定パラメータを入力するため
    のパラメータ入力手段と、前記フィルタ特性を決定する
    ための所定のフィルタ係数のデータをあらかじめ格納し
    ておく係数格納手段と、前記係数格納手段によって格納
    されたフィルタ係数のデータの中から、前記入力された
    指定パラメータに応じたフィルタ係数のデータを検索
    し、前記検索によってフィルタ係数のデータが検出され
    た場合に、前記検出されたフィルタ係数のデータが格納
    されているアドレスを取得する係数検索手段と、前記取
    得されたアドレスに応じて前記係数格納手段から前記フ
    ィルタ係数のデータを取得する係数取得手段と、前記フ
    ィルタ係数のデータが前記検索によって検出されない場
    合に、前記入力された指定パラメータに基づいた、フィ
    ルタ係数のデータを生成する係数算出手段と、前記係数
    取得手段によって取得された前記フィルタ係数のデータ
    または前記生成された前記フィルタ係数のデータのいず
    れかを前記プロセッサに転送する係数転送手段とを備え
    たことを特徴とするディジタルフィルタ係数設定装置。
  2. 【請求項2】 前記パラメータ入力手段と前記フィルタ
    係数を入力するための手段とによって構成されるコマン
    ド入力手段と、前記入力されたフィルタ係数に基づいて
    フィルタ係数のデータを設定する係数直接設定手段とを
    備え、前記コマンド入力手段は、前記指定パラメータお
    よび前記フィルタ係数の少なくともいずれか一方を入力
    させ、前記指定パラメータが入力された場合は、前記指
    定パラメータを前記係数検索手段に出力し、前記フィル
    タ係数だけが入力された場合は、前記入力されたフィル
    タ係数を係数直接設定手段に出力し、前記係数検索手段
    は、前記コマンド入力手段によって前記指定パラメータ
    が入力された場合は、前記係数格納手段によって格納さ
    れたフィルタ係数のデータの中から、前記入力された指
    定パラメータに応じたフィルタ係数のデータを検索し、
    前記検索によってフィルタ係数のデータが検出された場
    合は、前記検出されたフィルタ係数のデータが格納され
    ているアドレスを前記係数取得手段に出力し、前記検索
    によってフィルタ係数のデータが検出されなかった場合
    は、前記指定パラメータを前記係数算出手段に出力し、
    前記係数転送手段は、さらに前記係数直接設定手段によ
    って前記設定されたフィルタ係数のデータを前記プロセ
    ッサに転送することを特徴とする請求項1記載のディジ
    タルフィルタ係数設定装置。
  3. 【請求項3】 前記係数算出手段は、前記生成したフィ
    ルタ係数のデータを前記係数格納手段に格納することを
    特徴とする請求項1記載のディジタルフィルタ係数設定
    装置。
  4. 【請求項4】 前記係数算出手段によって、生成された
    フィルタ係数のデータを格納する揮発性の記憶媒体であ
    る計算済み係数格納手段と、前記計算済み係数格納手段
    に格納されている前記フィルタ係数のデータを前記係数
    格納手段に書き込む手段とを備え、前記係数算出手段
    は、前記生成したフィルタ係数のデータを前記計算済み
    係数格納手段に格納することを特徴とする請求項1記載
    のディジタルフィルタ係数設定装置。
  5. 【請求項5】 前記ディジタルフィルタ係数設定装置を
    駆動するための電力が投入されたのを検出し、前記係数
    算出手段を制御するための制御信号を生成する手段を備
    え、前記係数格納手段は、揮発性の記憶媒体であり、前
    記係数算出手段は、さらに前記制御信号に基づいてあら
    かじめ決められた指定パラメータに応じたフィルタ係数
    のデータを生成し、前記生成したフィルタ係数のデータ
    を前記係数格納手段に格納することを特徴とする請求項
    3記載のディジタルフィルタ係数設定装置。
  6. 【請求項6】 前記ディジタルフィルタ係数設定装置に
    よって行われる演算および制御の負荷を測定し、前記測
    定した負荷が所定値以上か否かを判定する負荷検出手段
    を備え、前記コマンド入力手段は、さらに前記指定パラ
    メータと前記フィルタ係数との両方が入力された場合
    に、前記負荷検出手段によって前記測定した負荷が前記
    所定値未満と判定された場合は、前記指定パラメータを
    前記係数検索手段に出力し、前記負荷検出手段によって
    前記測定した負荷が前記所定値以上と判定された場合
    は、前記入力されたフィルタ係数を前記係数直接設定手
    段に出力することを特徴とする請求項2記載のディジタ
    ルフィルタ係数設定装置。
  7. 【請求項7】 前記指定パラメータが入力された場合
    に、前記入力された指定パラメータが前記係数算出手段
    によってフィルタ係数のデータを生成できるパラメータ
    範囲か否かを判断するための入力パラメータ判定手段を
    有し、前記コマンド入力手段は、前記指定パラメータと
    前記フィルタ係数とが入力された場合に、前記指定パラ
    メータが前記パラメータ範囲内か否かを判断し、前記パ
    ラメータ範囲内と判断した場合は、前記指定パラメータ
    を前記係数検索手段に出力し、前記パラメータ範囲外で
    あると判断した場合は、前記フィルタ係数を前記係数直
    接設定手段に出力することを特徴とする請求項2記載の
    ディジタルフィルタ係数設定装置。
  8. 【請求項8】 前記指定パラメータを保持し、最後に入
    力された前記指定パラメータに応じたフィルタ係数のデ
    ータが生成されていない場合、かつ前記負荷検出手段に
    よって負荷が所定値未満と判断された場合に、前記保持
    した指定パラメータを前記入力された指定パラメータと
    して前記係数検索手段に出力する手段を備えたことを特
    徴とする請求項6記載のディジタルフィルタ係数設定装
    置。
  9. 【請求項9】 ディジタルフィルタのフィルタ特性を変
    更するためのパラメータである指定パラメータを入力と
    するステップと、前記フィルタ特性を決定するための所
    定のフィルタ係数のデータをあらかじめ記憶媒体に格納
    しておくステップと、前記あらかじめ記憶媒体に格納さ
    れている前記フィルタ係数のデータの中から、前記入力
    された指定パラメータに応じたフィルタ係数のデータを
    検索する検索ステップと、前記検索ステップでフィルタ
    係数のデータが検出された場合に、前記検出されたフィ
    ルタ係数のデータが格納されているアドレスを取得し、
    前記アドレスに基づいて前記記憶媒体からフィルタ係数
    のデータを取得する取得ステップと、前記検索ステップ
    でフィルタ係数のデータが検出できなかった場合は、前
    記指定パラメータに応じたフィルタ係数のデータを生成
    する生成ステップと、前記取得ステップで取得されたフ
    ィルタ係数のデータまたは前記生成ステップで生成され
    たフィルタ係数のデータのいずれかを前記ディジタルフ
    ィルタを含むプロセッサに転送するステップとを備えた
    ことを特徴とするディジタルフィルタ係数設定方法。
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