JPH0633754Y2 - オーディオ再生装置 - Google Patents

オーディオ再生装置

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JPH0633754Y2
JPH0633754Y2 JP12663589U JP12663589U JPH0633754Y2 JP H0633754 Y2 JPH0633754 Y2 JP H0633754Y2 JP 12663589 U JP12663589 U JP 12663589U JP 12663589 U JP12663589 U JP 12663589U JP H0633754 Y2 JPH0633754 Y2 JP H0633754Y2
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JP12663589U
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貴子 福田
和也 佐古
賀子 桝田
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Denso Ten Ltd
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Denso Ten Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔概要〕 オーディオ信号を信号処理部により処理して得られるス
ピーカ駆動用再生信号のカットオフ周波数を、その一方
の極値から地方の極値の方向に漸次切り替えて設定する
場合、上記カットオフ周波数をその他方の極値から一方
の極値に戻すときに、両極値の間の中間値を選択部によ
り選択し、この中間値を経由して上記一方および他方の
極値に設定してなるオーディオ再生装置であって、カッ
トオフ周波数の切替時にスピーカ等より雑音が発生する
のを防止することが可能となる。
〔産業上の利用分野〕
本考案はオーディオ信号を処理して得られる再生信号に
よりスピーカを駆動して再生音を出力するためのオーデ
ィオ再生装置に関する。
さらに詳しく言えば、本考案は、コンパクト・ディスク
(以下、CDと略記する)やディジタル・オーディオテー
プ(以下、DATと略記する)等からのオーディオ信号の
帯域制限を行って再生音の音質を制御するために、再生
信号におけるカットオフ周波数を適当な値に設定する機
能を有するオーディオ再生装置について言及するもので
ある。
〔従来の技術〕
第10図は従来のオーディオ再生装置を示すブロック図で
ある。一般に、上記オーディオ再生装置においては、CD
やDAT等のディジタルソース9から直接得られるディジ
タルのオーディオ信号Saの他に、カセットテープ等のア
ナログソース9′からのアナログのオーディオ信号をA/
D変換器19によりA/D変換して得られるディジタルのオー
ディオ信号Sa′も入力される。
第10図においては、上記のオーディオ信号Sa,Sa′を適
当に処理して好みの音場を生成するための各種ディジタ
ルフィルタからなるディジタル・シグナル・プロセッサ
(以下、DSPと略記する)と、このDSPの動作を制御する
マイコン等のCPUとを有する信号処理部1が設けられて
いる。なお、上記DSP等の詳細は、実施例の項で詳しく
述べることとする。上記信号処理部1から出力されるデ
ィジタルの再生信号Soは、D/A変換器6によりアナログ
の再生信号に変換された後、パワーアンプ等の増幅器7
により所定のレベルまで増幅される。さらに、この増幅
された再生信号によりスピーカ8を駆動すれば、このス
ピーカ8より再生音が出力される。
この再生音の音質を、上記信号処理部1により生成され
る音場に対して常に最適な状態にするためには、上記音
場の変化に応じてオーディオ信号Sa,Sa′の周波数特
性、例えば、高域側のカットオフ周波数を速やかに変え
る必要がある。このため、従来は、信号処理部1内の音
場生成用ディジタルフィルタの前段部におけるローパス
フィルタ(以下、LPFと略記する)のカットオフ周波数
を設定するカットオフ周波数設定部2が設けられてい
る。なお、このカットオフ周波数設定部2も、通常、マ
イコン等のCPUにより実現される。さらに、上記LPFのフ
ィルタ係数を変えて上記カットオフ周波数を漸次切り替
えるスイッチ等の切替手段3が、上記マイコンの前面部
に配置されている。この場合、上記カットオフ周波数と
して、一方の極値から他方の極値までの複数の段階、例
えば、周波数が高い順に“HIGH",“MIDDLE"および“LO
W"(以下、それぞれH,MおよびLと略記する)の3段階
を選択できるようになっている。もし、ユーザが、切替
手段3を操作すれば、カットオフ周波数がH→M→L→
H…のように一方向にかつサイクリックに切り替わって
目的とするカットオフ周波数が速やかに設定され、この
カットオフ周波数を有する再生信号Soが直ちに出力され
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記のとおり、音場等に応じてオーディオ信号Sa,Sa
の高域側の帯域制限を行ってスピーカ8からの再生音の
音質を速やかに変化させるために、従来は、切替手段3
を操作してDSP等のフィルタ係数を変化させることによ
りカットオフ周波数をH,MおよびLのような複数の段階
で素早く切り替えられるようにしていた。
この場合、上記DSP等を含む信号処理部1においては、
通常、ディジタルフィルタのフィルタ係数が比較的高速
で切り替わるので、再生信号Soのカットオフ周波数も瞬
時に変化する。特に、上記カットオフ周波数を最小設定
値Lから最大設定値Hに戻しながら切り替える場合は
(L→H)、上記カットオフ周波数の変化の度合いが顕
著に大きくなる。この結果、スピーカ8等より雑音が発
生して受聴者に不快感を与えるという問題が生じてく
る。また一方で、カットオフ周波数をL→M→H→L…
のように周波数の低い方からサイクリックに切り替える
場合にも、最大設定値Hから最小設定値Lに戻すときに
同様の問題が生ずる。
本考案は上記問題点に鑑みてなされたものであり、再生
信号のカットオフ周波数の切替時にスピーカ等より雑音
が発生することのないオーディオ再生装置を提供するこ
とを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
第1図は本考案の原理構成を示すブロック図である。た
だし、これ以降は、一方のオーディオ信号Saのみを代表
して示すこととする。なお、前述した構成要素と同様の
ものについては、同一の参照番号を付して表す。
ここでは、複数の段階のカットオフ周波数を、その一方
の極値から他方の極値の方向に漸次切り替える切替手段
3と、カットオフ周波数設定部2との間に選択部4を設
けている。この選択部4は、上記カットオフ周波数の他
方の極値から一方の極値に戻すときに、その一方の極値
と他方の極値との間の中間値を選択するものである。
〔作用〕
第1図において、スピーカ8からの再生音の音質制御の
ために再生信号Soのカットオフ周波数を複数の段階で切
り替える場合、上記カットオフ周波数の他方の極値から
一方の極値に戻すときにも、選択部4により上記カット
オフ周波数の中間値を経由するようにしている。したが
って、いずれの極値に設定する場合でも、カットオフ周
波数の変化の度合いが小さくて済む。
かくして、本考案では、カットオフ周波数の切替時にス
ピーカ等より雑音が発生するのを防止することが可能と
なる。
〔実施例〕
第2図は本考案の一実施例を示す回路図である。ここで
は、信号処理部1を、各種ディジタルフィルタからなる
DSP5により実現している。さらに、このDSP5の主要部
は、CDやDAT等からのオーディオ信号Saの低域を通過さ
せるLPF等の低域通過部15と、この低域通過部15から出
力される低域信号に対して乗算・加算等の演算処理を行
って好みの音場を生成するための音場生成部25とから構
成される。さらに、上記低域通過部15は、第3図に示す
ように、複数の遅延器16と、複数の乗算器17と、これら
の乗算器17からの出力信号をすべて加算して所定の低域
信号を生成するための1つの加算器18とを有するディジ
タルフィルタにより構成される。このディジタルフィル
タの周波数特性は、第4図に示すように、高域側をカッ
トしたような曲線になっており、フィルタ係数の一部、
例えば、複数の乗算器17の各係数を変化させれば、この
変化に応じて種々のカットオフ周波数(相対利得が0dB
の値から3dB低下した場合の周波数)が設定される。な
お、ここでは、上記音場生成部25の詳細については、そ
の説明を省略することとする。
さらに、第2図において、カットオフ周波数設定部2
(第1図)を、上記DSP5の動作を制御するためのマイコ
ン等のCPU10により実現している。さらに、切替手段3
(第1図)として、第5図にも示すように、イコライザ
(equalizer、第5図ではEQと表示)スイッチとも呼ば
れる切替スイッチ13を、他の各種スイッチ30と同様にマ
イコンの前面部に配置している。さらに、ROMの設定デ
ータ記憶部12を上記CPU10に付設している。この設定デ
ータ記憶部12として、CPU10に内蔵のROMを用いてもよ
い。上記設定データ記憶部12は、カットオフ周波数を複
数の段階で設定するための乗算器係数等の複数種の設定
データを予め記憶するものである。さらに、選択部4
(第1図)として、上記複数段階のカットオフ周波数の
中の中間値に対応する設定データのアドレスを、1サイ
クルの周波数切替中に2回選択するアドレス選択部14を
設けている。すなわち、このアドレス選択部14では、カ
ットオフ周波数の最大設定値から最小設定値に切り替え
る場合と、最小設定値から最大設定値に切り替える場合
とのいずれに対しても中間値を経由するように上記アド
レスをカウントする順番を設定している。なお、上記ア
ドレス選択部14として、CPU10に内蔵のRAMをカウンタ
(ソフトカウンタ)として利用すれば、ハードウェアの
増大が抑えられる。さらに、現在のアドレスに相当する
カットオフ周波数を表示する表示部11をマイコンに付設
している。ついで、このマイコンにおけるCPU10の各種
動作を詳細に説明する。
第6図はCPUのメイン動作を説明するためのフローチャ
ートである。上記CPU10によりDSP5の制御を行う場合、
まず初めに、マイコン内のレジスタやRAM等をすべてリ
セットして初期設定を行う。次に、マイコンに内蔵のタ
イマを動作させて一定周期毎に切替スイッチ13およびそ
の他の各種スイッチ30から入力されるデータを読み込ん
でいる(ステップa〜ステップd)。
第7図は本実施例によるカットオフ周波数切替手順を説
明するためのフローチャートである。ただし、ここで
は、H,MおよびLの3段階のカットオフ周波数を切り替
える場合を代表して説明することとする。この場合、ま
ず初めに、H,MおよびLのカットオフ周波数にそれぞれ
対応する設定データ12および3を設定データ記
憶部12内に予め記憶しておく。次に、アドレス選択部14
により、上記設定データとカウンタ値との対応関係を下
表のように設定する。
この場合、カウンタ値が“1"および“3"のときは、同じ
アドレスを選択している。次に、所望のカットオフ周波
数を選択したい場合は、切替スイッチ13(EQ)を押圧し
てカウンタ値を1ずつインクリメントする(ステップ
e)。このカウンタ値は、“1"→“2"→“3"→“4"→
“1"…のようにサイクリックに切り替わるようになって
いる。すなわち、カウンタ値が“5"になると(ステップ
f)、上記カウンタ値は自動的に“1"に戻る(ステップ
g)。ここで、所望のカットオフ周波数がHである場合
は、切替スイッチ13によりカウンタ値を1だけインクリ
メントして上記カウンタ値を“2"にすれば、CPU10によ
り設定データ1が選択されてDSP5の低域通過部15のカ
ットオフ周波数が直ちにHにセットされる。(ステップ
h、ステップi)。一方、所望のカットオフ周波数がL
である場合は、切替スイッチ13を2回押圧して(カウン
タ値が+2)上記カウンタ値を“4"にすれば、設定デー
3が選択されてカットオフ周波数が直ちにLにセッ
トされる(ステップj、ステップk)。さらに、所望の
カットオフ周波数がMである場合には、カウンタ値を
“1"または“3"にセットすればよい(ステップl)。
ここでは、切替スイッチ13を操作すれば、カットオフ周
波数のLからHへの設定変更およびLからHへの設定変
更のいずれの場合でも、Mを経由して周波数切替が行わ
れるので、従来(第10図)と異なりカット周波数の急激
な変化により雑音が発生することはない。
第8図は表示部の表示手順を説明するためのフローチャ
ートである。上記表示部11は、第9図に示すように、H,
MおよびLの3段階のカットオフ周波数に対応して点灯
するHIGH,MIDおよびLOWの3つのセグメントから構成さ
れる。もしカウンタ値が“2"であれば、自動的にHIGHの
セグメントが点灯し、カウンタ値が“4"であれば、LOW
のセグメントが点灯する(ステップm〜ステップp)。
その他のケースでは(カウンタ値が“1"または“3")、
MIDのセグメントが点灯する(ステップq)。すなわ
ち、表示部11の表示内容により現在のカットオフ周波数
を容易に確認することができる。
本実施例(第2図)では、マイコン等のソフトウェアを
変更するのみでカットオフ周波数の切替時の雑音が抑制
されるので、従来(第10図)に比べて装置の占有面積が
増大することはない。なお、これまでは、3段階のカッ
トオフ周波数を順次切り替える場合について説明した
が、上記カットオフ周波数をより細かく設定している場
合にも本実施例を適用することが可能である。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案によれば、再生音の音質制御
のためにカットオフ周波数切替を行う際にスピーカ等に
雑音が発生するのを防止することが可能なオーディオ再
生装置が実現される。したがって、上記雑音の発生によ
り受聴者に不快感を与えるおそれはなくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の原理構成を示すブロック図、 第2図は本考案の一実施例を示す回路図、 第3図は低域通過部のディジタルフィルタによる構成
図、 第4図は第3図の周波数特性を示す図、 第5図はマイコンのスイッチ配置の一例を示す図、 第6図はCPUのメイン動作を説明するためのフローチャ
ート、 第7図は本実施例によるカットオフ周波数切替手順を説
明するためのフローチャート、 第8図は表示部の表示手順を説明するためのフローチャ
ート、 第9図は表示部の表示内容の一例を示す図、 第10図は従来のオーディオ再生装置を示すブロック図で
ある。 図において、 1…信号処理部、 2…カットオフ周波数設定部、 3…切替手段、4…選択部、 5…DSP、8…スピーカ、 10…CPU。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】オーディオ信号(Sa)を処理してスピーカ
    (8)を駆動するための再生信号(So)を出力する信号
    処理部(1)と、該再生信号(So)におけるカットオフ
    周波数を設定するカットオフ周波数設定部(2)と、該
    カットオフ周波数の一方の極値から他方の極値の方向に
    前記カットオフ周波数を漸次切り替えていく切替手段
    (3)とを有するオーディオ再生装置において、 前記カットオフ周波数を前記他方の極値から前記一方の
    極値に戻すときに、該一方の極値と該他方の極値との間
    の中間値を選択する選択部(4)を備え、該中間値を経
    由して前記一方および他方の極値に設定することを特徴
    とするオーディオ再生装置。
JP12663589U 1989-10-31 1989-10-31 オーディオ再生装置 Expired - Lifetime JPH0633754Y2 (ja)

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JPH0365395U JPH0365395U (ja) 1991-06-25
JPH0633754Y2 true JPH0633754Y2 (ja) 1994-08-31

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