JP2000214752A - ホログラム複製方法及びホログラム複製システム - Google Patents

ホログラム複製方法及びホログラム複製システム

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JP2000214752A
JP2000214752A JP11015165A JP1516599A JP2000214752A JP 2000214752 A JP2000214752 A JP 2000214752A JP 11015165 A JP11015165 A JP 11015165A JP 1516599 A JP1516599 A JP 1516599A JP 2000214752 A JP2000214752 A JP 2000214752A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 原版表面に感光材料を連続的に張り付けて原
版のホログラムを光学的に複製する際に、感光材料支持
フィルムの複屈折等の光学的特性に基づく複製品の劣化
を防止する。 【構成】 ホログラム原版31に感光材料2を密着し
て、感光材料2を介してレーザー光を照射して、ホログ
ラム原版31からの回折光と入射光とを感光材料2中で
干渉させてホログラム複製をする方法において、複製用
フィルム1として感光材料の両側に支持フィルム3、4
が積層されているものを用い、その複製用フィルム1の
ホログラム原版31側の支持フィルム3を剥離して感光
材料2をホログラム原版31に貼り付けた後、反対側の
支持フィルム4を剥離して複製用のレーザー光を照射す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホログラム複製方法及
びホログラム複製システムに関し、特に、ホログラム原
版表面に感光材料フィルムを連続的に貼り付けて原版の
ホログラムを光学的に複製する方法とシステムに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ホログラム原版と感光材料とを密
着させ、レーザー光を照射して、原版からの回折光と入
射光とを密着された感光材料中で干渉させ、原版のホロ
グラム像を感光材料中に記録することにより、ホログラ
ム原版を複製することが行われている。この場合、感光
材料の裏面反射成分による像の乱れを防止するために、
原版と感光材料間に屈折率がほぼ等しい光学密着液を介
在させ、密着性を良くして裏面反射を防止して、ホログ
ラム像を複製するようにしている。
【0003】その際、原版と感光材料の間にゴミ粒子や
気泡を抱き込み、ホログラムの複製に欠陥が発生する恐
れがある。そこで、本出願人は、特開平8−52749
号において、感光材料を両側から支持している支持フィ
ルムの中の原版側の支持フィルムを剥離してフォトポリ
マー等の感光材料フィルムを剥き出しにしてローラーで
感光材料フィルムを上からしごきながら直接原版上に密
着させることを提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の特開平8−52
749号の方法においては、その目的通り、ホログラム
複製において原版と感光材料の間にゴミ粒子や気泡を抱
き込むことによってホログラム複製欠陥が発生すること
はなくなったが、感光材料を両側から支持している他方
の支持フィルムがホログラム複製の際に光路中に介在す
るため、その支持フィルムの複屈折性に基づく干渉縞の
乱れ等の複製品の光学特性を劣化させる可能性がある。
特に、支持フィルムとしてPET(ポリエチレンテレフ
タレート)を用いる場合に、PETは複屈折性を持って
しまうので、この問題は大きい。
【0005】本発明はこのような従来技術の問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的は、ホログラム原版
表面に感光材料フィルムを連続的に貼り付けて原版のホ
ログラムを光学的に複製する際に、感光材料支持フィル
ムの複屈折等の光学的特性に基づく複製品の劣化を防止
した方法とシステムを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のホログラム複製方法は、ホログラム原版に感光材料
を密着して、感光材料を介してレーザー光を照射して、
ホログラム原版からの回折光と入射光とを感光材料中で
干渉させてホログラム複製をする方法において、複製用
フィルムとして感光材料の両側に支持フィルムが積層さ
れているものを用い、その複製用フィルムのホログラム
原版側の支持フィルムを剥離して感光材料をホログラム
原版に貼り付けた後、反対側の支持フィルムを剥離して
複製用のレーザー光を照射するようにしたことを特徴と
する方法である。
【0007】この場合に、複製用のレーザー光を照射
後、反対側の支持フィルムを再び露光済みの感光材料上
に貼り付けた後に、ホログラム原版から露光済みの感光
材料を剥離するようにすることが望ましい。
【0008】また、ホログラム原版から剥離後に露光済
みの感光材料上に保護フィルムを貼り付けるようにする
ことが望ましい。
【0009】また、ホログラム原版から剥離後に露光済
みの感光材料のホログラム原版側の面に保護フィルムを
貼り付けるようにすることが望ましい。
【0010】また、複製用のレーザー光の照射を窒素雰
囲気中で行うようにすることが望ましい。
【0011】本発明のホログラム複製システムは、感光
材料の両側に支持フィルムが積層されてなる複製用フィ
ルムから下側支持フィルムを剥離する下側支持フィルム
剥離部、ホログラム原版に対して下側支持フィルムが剥
離された複製用フィルムをローラーで上からしごきなが
ら順次貼り付ける複製用フィルム貼り付け部、ホログラ
ム原版に貼り付けられた複製用フィルムから上側支持フ
ィルムを剥離し、再度貼り付ける上側支持フィルム剥離
・再貼り付け部、前記ホログラム原版に貼り付けられた
前記感光材料に前記ホログラム原版を光学的に複製する
ホログラム複製露光部、ホログラム原版に貼り付けられ
た露光済み複製用フィルムをローラーで押さえながら一
端から順次剥離する露光済み複製用フィルム剥離部を備
えたことを特徴とするものである。
【0012】この場合に、複製用フィルム貼り付け部に
おけるローラーと露光済み複製用フィルム剥離部におけ
るローラーとが兼用されていることが望ましい。
【0013】本発明においては、複製用フィルムとして
感光材料の両側に支持フィルムが積層されているものを
用い、その複製用フィルムのホログラム原版側の支持フ
ィルムを剥離して感光材料をホログラム原版に貼り付け
た後、反対側の支持フィルムを剥離して複製用のレーザ
ー光を照射するようにしたので、ホログラム複製におい
てホログラム原版と感光材料の間にゴミ粒子や気泡を抱
き込むことによるホログラム複製欠陥の発生がないばか
りか、ホログラム複製の際に光路中に支持フィルムが介
在しないため、支持フィルムの複屈折性に基づく干渉縞
の乱れ等の複製品の光学特性の劣化が起きず、良好な複
製ホログラムが得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明のホログラム複製
方法及びホログラム複製システムの実施例について説明
する。図7に示すような光学系を用いて、リップマンホ
ログラム(反射型ホログラム)原版を撮影する。すなわ
ち、Arレーザー21を用い、それから発振された光は
ハーフミラー22で2つの光束に分割され、一方の光は
ミラー23、レンズ24を経てピンホール25に集光さ
れ、ピンホール25から出射した発散光は感光材料26
の一方の側から斜めに入射される。また、分割された他
方の光は、ミラー27、28、レンズ29を経てピンホ
ール30に集光され、ピンホール30から出射した発散
光は感光材料26の他方の側から入射され、両方の発散
光束は感光材料26中で干渉し、その中に記録される。
感光材料26としては、米国デュポン社製Omnide
x−706ホログラフィック記録フィルムを用いる。露
光量は、Arレーザー21からの波長514nmの光で
35mJ/cm2 である。露光後、ホログラムが記録さ
れた感光材料26に超高圧水銀灯で100mJ/cm2
の均一露光をし、ガラス板間に光学接着剤(米国ノーラ
ンド社製NOA−61)で封止し、ホログラム原版31
とする。
【0015】このようなホログラム原版31を用いて図
1〜図4に示したような機構を用いてホログラム複製を
行う。この場合の大きな特徴は、感光材料の両側の支持
フィルムを剥離して支持フィルムを介さないで複製光を
当てて複製することにより、支持フィルムの複屈折等の
光学的特性に基づく複製品の劣化を防止するようにした
点である。
【0016】ホログラム複製を行う複製用感光材料フィ
ルム1は、図5に示すような層構成のものであり、支持
体フィルム3/感光材料2/支持体フィルム4の3層構
成の例えばOmnidex−706ホログラフィック記
録フィルムを用いる。
【0017】さて、図1〜図4を参照にして、ホログラ
ム複製について説明する。貼り付け・下側支持体フィル
ム剥離ヘッド32、上側支持体フィルム剥離・貼り付け
ヘッド33の移動及びホログラム原版31の上昇・下降
を組み合わせて、複製用感光材料フィルム1の支持体フ
ィルム3、4を剥離して感光材料2のみをホログラム原
版31にラミエートし、複製露光し、再び支持体フィル
ム4を貼り付けてホログラム原版31から剥離する動作
を詳しく説明する。貼り付け・下側支持体フィルム剥離
ヘッド32には、剥離ローラー35と貼り付け・剥離共
用ローラー36とが取り付けられており、剥離ローラー
35を経て複製用感光材料フィルム1は支持体フィルム
3と感光材料2/支持体フィルム4に分離され、感光材
料2/支持体フィルム4は貼り付け・剥離共用ローラー
36を経て上側支持体フィルム剥離・貼り付けヘッド3
3の剥離・貼り付け共用ローラー38へ導かれる。この
貼り付け・剥離共用ローラー36と剥離・貼り付け共用
ローラー38の間の感光材料2/支持体フィルム4が原
版31にラミネートされ、その後、上側支持体フィルム
剥離・貼り付けヘッド33の移動により感光材料2/支
持体フィルム4の支持体フィルム4が剥離され、両支持
フィルム3、4が剥離され原版31上に貼り付けられた
感光材料2に複製露光され、その後に上側支持体フィル
ム剥離・貼り付けヘッド33の移動により再び支持体フ
ィルム4が感光材料2上に貼り付けられ、露光済み感光
材料2’/支持体フィルム4が原版31から剥離され
る。なお、貼り付け・下側支持体フィルム剥離ヘッド3
2、上側支持体フィルム剥離・貼り付けヘッド33に
は、それぞれ図の左右に移動させる不図示のヘッド左右
移動機構が設けてあり、また、ホログラム原版31は不
図示の原版上下移動機構上に取り付けられる。
【0018】まず、図1(1)に示すように、原版31
に感光材料2/支持体フィルム4をラミネートするため
に、原版31は下降位置に位置させ、その原版31を外
れた右上方に貼り付け・下側支持体フィルム剥離ヘッド
32、上側支持体フィルム剥離・貼り付けヘッド33を
移動させる。なお、符号34は、露光済み感光材料2’
に支持体フィルム4に代えて接着剤付き保護フィルム5
をラミネートする保護フィルムラミネート部であり、巻
き出しローラー39から供給されるカバーシート(50
μm厚PET)付き保護フィルム5は剥離ローラー41
でカバーシートが剥離され、その剥離されたカバーシー
トは巻き取りローラー40で巻き取られ、一方保護フィ
ルム5はラミネートローラー42で露光済み感光材料
2’に貼り合わされる。ラミネートローラー42の感光
材料に接触する側は離型処理を施しておくことが望まし
い。
【0019】次いで、図1(2)に示すように、フィル
ム1と感光材料2/支持体フィルム4を固定した状態
で、貼り付け・剥離共用ローラー36が原版31の右端
縁を通過した位置に来るまで貼り付け・下側支持体フィ
ルム剥離ヘッド32を左側へ移動する。
【0020】そして、図1(3)に示すように、貼り付
け・剥離共用ローラー36が原版31の右端縁を通過し
原版31の上に位置する状態で、原版31を上昇させ、
貼り付け・剥離共用ローラー36に押し付ける。そし
て、貼り付け・剥離共用ローラー36を押し付けた状態
で貼り付け・下側支持体フィルム剥離ヘッド32を左側
へ移動し続け、感光材料2/支持体フィルム4の原版3
1へのラミネートを開始する。このとき、感光材料2が
原版31へラミネートされる。
【0021】図1(4)に示すように、貼り付け・剥離
共用ローラー36が原版31の左端縁に達する直前まで
貼り付け・下側支持体フィルム剥離ヘッド32を左側へ
移動し、感光材料2/支持体フィルム4の原版31への
ラミネートを完了する。
【0022】その後、図2(5)に示すように、貼り付
け・剥離共用ローラー36が原版31の左端縁直前位置
にある状態で、原版31を下降させ、貼り付け・剥離共
用ローラー36を原版31から離す。
【0023】その後、図2(6)に示すように、貼り付
け・剥離共用ローラー36さらに左側へ移動させ、貼り
付け・下側支持体フィルム剥離ヘッド32が原版31を
外れた左上方に来るようにし、その位置で貼り付け・下
側支持体フィルム剥離ヘッド32の移動を停止する。こ
の状態においては、感光材料2/支持体フィルム4は、
原版31上の全面でなく、両端を避けた中央領域にのみ
ラミネートされ、両端の密着していない感光材料2/支
持体フィルム4を原版31から持ち上げてその表面に対
して微小な角度αをなすように保持される。この角度α
は2〜10°程度にされる。
【0024】次に、図2(7)に示すように、貼り付け
・下側支持体フィルム剥離ヘッド32を図2(6)の位
置へ停止した状態で、上側支持体フィルム巻き取り巻き
戻しローラー37で上側支持体フィルム4を巻き取りな
がら上側支持体フィルム剥離・貼り付けヘッド33を左
側へ移動して、原版31上にラミネートされた感光材料
2/支持体フィルム4の上側の支持体フィルム4を剥離
・貼り付け共用ローラー38を経て感光材料2が原版3
1に貼り付けられ状態を保持したまま剥離して行く。こ
のような剥離を可能にするには、図5の層構成におい
て、支持体フィルム4と感光材料2の粘着力が、感光材
料2の原版31に対する粘着力より小さいように複製用
感光材料フィルム1の特性を設定しておく必要がある。
【0025】その後、図2(8)に示すように、上側支
持体フィルム剥離・貼り付けヘッド33をさらに左側へ
移動させ、上側支持体フィルム剥離・貼り付けヘッド3
3が原版31を外れた左上方に来るようにし、その位置
で停止する。
【0026】次に、図2(9)に示すように、原版31
の周囲の領域に対応する感光材料2の部分にトリミング
露光を行い、さらに、原版31のホログラム複製を行う
ために、原版31が反射型ホログラムであるので、感光
材料2側からホログラム複製用のレーザー光を照射する
ことにより原版31の複製露光を行う。なお、この複製
時に感光材料2の周りの雰囲気に酸素があると、フォト
ポリマーの感光(重合)反応が阻害されるので、少なく
とも図2(9)のトリミング及び複製露光時には、感光
材料2を取り囲む雰囲気を例えな窒素(N2 )の雰囲気
とすることが必要である。
【0027】その後、図3(10)に示すように、図2
(7)とは逆に、上側支持体フィルム巻き取り巻き戻し
ローラー37から上側支持体フィルム4を巻き戻しなが
ら上側支持体フィルム剥離・貼り付けヘッド33を右側
へ移動して、原版31上にラミネートされた露光済み感
光材料2’の上側に一旦剥離された支持体フィルム4を
剥離・貼り付け共用ローラー38を介して貼り付けて行
く。
【0028】その後、図3(11)に示すように、上側
支持体フィルム剥離・貼り付けヘッド33をさらに右側
へ移動させ、図2(6)の状態と同じ位置に停止する。
【0029】そして、図3(12)に示すように、貼り
付け・下側支持体フィルム剥離ヘッド32を右側へ移動
させ、貼り付け・剥離共用ローラー36が原版31の左
端縁を通過し原版31の上に位置する状態に持ってく
る。この際、フィルム1と感光材料2/支持体フィルム
4は固定したままで、支持体フィルム3を送り出す。
【0030】次に、図3(13)に示すように、その状
態で原版31を上昇させ、貼り付け・剥離共用ローラー
36に押し付ける。そして、貼り付け・剥離共用ローラ
ー36を押し付けた状態で貼り付け・下側支持体フィル
ム剥離ヘッド32を右側へ移動し続け、露光済み感光材
料2’/支持体フィルム4の原版31からの剥離を開始
する。
【0031】次に、図4(14)に示すように、貼り付
け・剥離共用ローラー36が原版31の右端縁に達する
直前まで貼り付け・下側支持体フィルム剥離ヘッド32
を右側へ移動し、露光済み感光材料2’/支持体フィル
ム4の原版31からの剥離を完了する。
【0032】次いで、図4(15)に示すように、貼り
付け・剥離共用ローラー36が原版31の右端縁直前位
置にある状態で、原版31を下降させ、貼り付け・剥離
共用ローラー36を原版31から離す。
【0033】最後に、図4(16)に示すように、貼り
付け・下側支持体フィルム剥離ヘッド32をさらに右側
へ移動させ、貼り付け・下側支持体フィルム剥離ヘッド
32が原版31を外れた右上方に来るようにし、その位
置で停止する。そして、この状態において、未露光フィ
ルム1(図5)が1コマとコマ間間隔の寸法だけ送り出
され、保護フィルムラミネート部34で露光済み感光材
料2’に保護フィルム5がラミネートされてなる露光済
みフィルム1’(図6)が同じ寸法だけ巻き取られる。
この間、上側支持体フィルム剥離・貼り付けヘッド33
の上側支持体フィルム巻き取り巻き戻しローラー37で
上側支持体フィルム4を巻き取ることで、露光済み感光
材料2’に再び貼り付けられた上側支持体フィルム4が
再度剥離され、一方、保護フィルムラミネート部34で
巻き出しローラー39から剥離ローラー41を経て供給
された保護フィルム5がラミネートローラー42により
その露光済み感光材料2’に貼り合わされる。
【0034】そして、図1(1)の工程に戻り、次の複
製を行う。なお、このようにして複製された露光済みフ
ィルム1’は図6に層構成を示すように、露光済み感光
材料2’の上に保護フィルム5が接着されているが、そ
の保護フィルム5と反対側にも別の保護フィルムを接着
する場合には、別の保護フィルムラミネート部を保護フ
ィルムラミネート部34の下流の下側に設ければよい。
【0035】以上のような構成のホログラム複製システ
ムを用いると、ゴミ、気泡等の異物による複製欠陥の発
生がなく、剥離ムラがなく、かつ、支持フィルムの複屈
折性に基づく干渉縞の乱れ等の複製品の光学特性の劣化
のない良好な複製ホログラムを連続的に効率よく作製す
ることができる。
【0036】以上、本発明のホログラム複製方法及びホ
ログラム複製システムを実施例に基づいて説明してきた
が、本発明はこの実施例に限定されず種々の変形が可能
である。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のホログラム複製方法及びホログラム複製システムによ
ると、複製用フィルムとして感光材料の両側に支持フィ
ルムが積層されているものを用い、その複製用フィルム
のホログラム原版側の支持フィルムを剥離して感光材料
をホログラム原版に貼り付けた後、反対側の支持フィル
ムを剥離して複製用のレーザー光を照射するようにした
ので、ホログラム複製においてホログラム原版と感光材
料の間にゴミ粒子や気泡を抱き込むことによるホログラ
ム複製欠陥の発生がないばかりか、ホログラム複製の際
に光路中に支持フィルムが介在しないため、支持フィル
ムの複屈折性に基づく干渉縞の乱れ等の複製品の光学特
性の劣化が起きず、良好な複製ホログラムが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例におけるホログラム複製工程
を説明するための一部の工程図である。
【図2】図1の工程に続く別の部分の工程図である。
【図3】図2の工程に続く別の部分の工程図である。
【図4】図3の工程に続く残りの工程図である。
【図5】複製用感光材料フィルムの層構成を示す図であ
る。
【図6】露光済みフィルムの層構成を示す図である。
【図7】ホログラム原版撮影光学系の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…複製用感光材料フィルム 1’…露光済みフィルム 2…感光材料 2’…露光済み感光材料 3、4…支持体フィルム 5…保護フィルム 21…Arレーザー 22…ハーフミラー 23、27、28…ミラー 24、29…レンズ 25、30…ピンホール 26…感光材料 31…ホログラム原版 32…貼り付け・下側支持体フィルム剥離ヘッド 33…上側支持体フィルム剥離・貼り付けヘッド 34…保護フィルムラミネート部 35…剥離ローラー 36…貼り付け・剥離共用ローラー 37…上側支持体フィルム巻き取り巻き戻しローラー 38…剥離・貼り付け共用ローラー 39…巻き出しローラー 40…巻き取りローラー 41…剥離ローラー 42…ラミネートローラー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホログラム原版に感光材料を密着して、
    感光材料を介してレーザー光を照射して、ホログラム原
    版からの回折光と入射光とを感光材料中で干渉させてホ
    ログラム複製をする方法において、複製用フィルムとし
    て感光材料の両側に支持フィルムが積層されているもの
    を用い、その複製用フィルムのホログラム原版側の支持
    フィルムを剥離して感光材料をホログラム原版に貼り付
    けた後、反対側の支持フィルムを剥離して複製用のレー
    ザー光を照射するようにしたことを特徴とするホログラ
    ム複製方法。
  2. 【請求項2】 複製用のレーザー光を照射後、反対側の
    支持フィルムを再び露光済みの感光材料上に貼り付けた
    後に、ホログラム原版から露光済みの感光材料を剥離す
    るようにしたことを特徴とする請求項1記載のホログラ
    ム複製方法。
  3. 【請求項3】 ホログラム原版から剥離後に露光済みの
    感光材料上に保護フィルムを貼り付けるようにしたこと
    を特徴とする請求項1又は2記載のホログラム複製方
    法。
  4. 【請求項4】 ホログラム原版から剥離後に露光済みの
    感光材料のホログラム原版側の面に保護フィルムを貼り
    付けるようにしたことを特徴とする請求項1から3の何
    れか1項記載のホログラム複製方法。
  5. 【請求項5】 複製用のレーザー光の照射を窒素雰囲気
    中で行うことを特徴とする請求項1から4の何れか1項
    記載のホログラム複製方法。
  6. 【請求項6】 感光材料の両側に支持フィルムが積層さ
    れてなる複製用フィルムから下側支持フィルムを剥離す
    る下側支持フィルム剥離部、ホログラム原版に対して下
    側支持フィルムが剥離された複製用フィルムをローラー
    で上からしごきながら順次貼り付ける複製用フィルム貼
    り付け部、ホログラム原版に貼り付けられた複製用フィ
    ルムから上側支持フィルムを剥離し、再度貼り付ける上
    側支持フィルム剥離・再貼り付け部、前記ホログラム原
    版に貼り付けられた前記感光材料に前記ホログラム原版
    を光学的に複製するホログラム複製露光部、ホログラム
    原版に貼り付けられた露光済み複製用フィルムをローラ
    ーで押さえながら一端から順次剥離する露光済み複製用
    フィルム剥離部を備えたことを特徴とするホログラム複
    製システム。
  7. 【請求項7】 前記複製用フィルム貼り付け部における
    ローラーと前記露光済み複製用フィルム剥離部における
    ローラーとが兼用されていることを特徴とする請求項6
    記載のホログラム複製システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013205515A (ja) * 2012-03-27 2013-10-07 Dainippon Printing Co Ltd 原版設置装置及び複製機

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