JP2013205515A - 原版設置装置及び複製機 - Google Patents

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Abstract

【課題】原版台に対する原版の位置合わせを容易かつ短時間にし、かつ、離隔剤を原版に塗布した後に長時間待つことなく、複製機を連続して使用できること。
【解決手段】原版設置装置1は、ホログラム記録材料層Hに露光して印刷する複製機に用いられる。原版設置装置1は、原版台20と、原版台20に設置され、原版50を保持する仮台10と、を備えている。原版台20に対して仮台10が固定され、当該仮台10が原版50を固定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ホログラム記録材料層にリップマンホログラム等の体積ホログラムを印刷する際に用いられる原版設置装置と、このような原版設置装置を備えた複製機に関する。
従来から、ガラス基板と、ガラス基板に接着され、転写元絵柄が印刷されたフィルムとを有する原版が知られている。また、原版のフィルムの転写元絵柄を、ホログラム記録材料層に露光して焼き付けることで印刷する複製機も知られている。この複製機は、原版を設置するための原版台と、ホログラム記録材料層を所定の方向に移動させる移動部と、原版のフィルムの転写元絵柄をホログラム記録材料層に露光して焼き付けるレーザ光を照射するレーザ照射部と、余計なレーザ光がホログラム記録材料層に照射されることを防止するための遮光ブレードと、を有している。
原版台に原版を位置合わせする際には、まず、原版台に原版をホログラム記録材料層の進行方向と絵柄とが平行になるように配置する。なお、ホログラム記録材料層は、移動部によって、コマ送りで移動され、印刷時にはホログラム記録材料層は停止され、印刷が終了するとホログラム記録材料層が移動される。
原版台に原版が配置されると、ホログラム記録材料層を原版のフィルムに貼り合わせて、レーザ照射部からレーザ光を照射することで、ホログラム記録材料層に転写元絵柄が印刷される。その後、ホログラム記録材料層に印刷された絵柄を発色及び定着させるために、加熱、UV照射の工程が行われる。
次いで、絵柄の印刷されたホログラム記録材料層が目視で確認され、具体的には、決められた絵柄が印刷されているか、絵柄の途切れ、隙間、かけ等がないかが、ルーペを介して、目視で確認されている。
確認を行った結果、決められた絵柄がなかったり、絵柄に途切れ、隙間、かけ等があったりした場合には、原版を交換するか、又は、原版及び遮光ブレードの位置調整を行う。そして、絵柄の途切れ、隙間、かけ等がなくなるまで、原版及び遮光ブレードの位置調整を繰り返す。
上述のような態様では、作業が多いため、原版の配置には多くの時間を必要としていた。
そこで、このような原版の配置時間を短縮するために、特許文献1では、ホログラム複製用原版の保持装置が提案されている。しかしながら、特許文献1では、保持方法の提案だけに留まっており、原版を精度良く配置することは提案されていない。
ところで、上述したように、ホログラム記録材料層と原版のフィルムとを貼り合わせて、レーザ光を照射して転写元絵柄をフィルムに印刷するが、貼り合わせたホログラム記録材料層が原版のフィルムから剥がれなくなる現象が起こることがある。このため、原版のフィルムに離型剤を塗布してホログラム記録材料層を剥がれやすくする必要がある。
原版のフィルムに離型剤を塗布してから8時間以上経過しないと有益な離型効果が期待できないので、原版のフィルムに離型剤を塗布した後、8時間以上経過してから複製を開始する必要がある。なお、位置調整に時間がかかると離型剤が乾いてしまうことや、離型剤を塗った後で離型剤を剥がさないようにして原版を搬送することが難しかったことから、一般には、原版台に対して原版を位置合わせした後で離型剤を塗る作業を行っている。
ところで、離型剤を塗って8時間以上経過した後であっても、離型剤による離型効果はそれほど長く続かず、1000ショット程度の印刷分しか保てない。
特開平11−249535号公報
以上のような点に鑑み、本発明は、原版台に対する原版の位置合わせを容易かつ短時間にすることができ、かつ、離隔剤を塗布した後に長時間待つことなく複製機を連続して使用することができる原版設置装置、及び、このような原版設置装置を備えた複製機を提供することを目的とする。
本発明による原版設置装置は、
ホログラム記録材料層に露光して印刷する複製機に用いられる原版設置装置であって、
原版台と、
前記原版台に設置され、原版を保持する仮台と、を備え、
前記原版台に対して前記仮台が固定され、
前記仮台が、前記原版を固定する。
本発明による原版設置装置において、
前記原版台は、前記仮台の一側面に当接する仮台固定用あて止め部と、該仮台の他側面に当接する側面仮台位置決め部と、を有してもよい。
本発明による原版設置装置において、
前記仮台固定用あて止め部は、θ方向に移動可能となってもよい。
本発明による原版設置装置において、
前記側面仮台位置決め部は、一対の側面仮台位置決めピンを有してもよい。
本発明による原版設置装置において、
前記原版台は、前記仮台の後面に当接する後面仮台位置決め部、及び、前記仮台の前面に当接する前面仮台位置決め部のうち、少なくともいずれか一方を有してもよい。
本発明による原版設置装置において、
前記仮台は、前記原版の一側面に当接する第一側面原版支持部と、該原版の他側面に当接する第二側面原版支持部とを有してもよい。
本発明による原版設置装置において、
前記第一側面原版支持部は2つの第一側面原版支持体を有してもよい。
本発明による原版設置装置において、
前記仮台は、前記原版の後面に当接する後面原版支持部と、該原版の前面に当接する前面原版支持部とを有してもよい。
本発明による原版設置装置において、
前記後面原版支持部は2つの後面原版支持体を有するか、又は、前記前面原版支持部は2つの前面原版支持体を有してもよい。
本発明による原版設置装置において、
前記仮台は、前記原版の上面を押さえる浮き抑え部をさらに有してもよい。
本発明による原版設置装置において、
前記浮き抑え部は、前記原版の四隅の上面を押さえる4つの浮き抑えを有してもよい。
本発明による原版設置装置において、
前記浮き抑え部は、前記原版の上面と間隙なく配置されてもよい。
本発明による複製機は、
ホログラム記録材料層を供給するホログラム記録材料層供給部と、
原版を設置するための原版設置装置と、
原版に設けられた転写元絵柄をホログラム記録材料層に印刷するためのレーザ光を照射するレーザ照射部と、
印刷済みのホログラム記録材料層を回収するホログラム記録材料層回収部と、を備え、
前記原版設置装置が、原版台と、前記原版台に設置され、原版を保持する仮台と、を有し、
前記原版台に対して前記仮台が固定され、
前記仮台が、前記原版を固定する。
本発明によれば、原版台に原版を保持する仮台が設けられ、原版台に対して仮台が固定されて、当該仮台が原版を固定する。このため、原版台に対する原版の位置合わせを容易かつ短時間にすることができる。
また、次に使用する原版に離型剤を予め塗って準備しておき、使用中の原版を仮台ごと原版台から取り外して、準備しておいた原版を仮台ごと原版台に設置することができるので、複製機を連続して使用することができる。
本発明の実施の形態による複製機の構成を示した概略側方図。 本発明の実施の形態による原版設置装置の構成を示した概略上方平面図、及び、直線B−B’で切断した概略断面図。 本発明の実施の形態による仮台に原版を初めて設置して、ホログラム記録材料層にホログラムを印刷して生産する際の工程を示したフロー図。 本発明の実施の形態による仮台に対して原版を適切に調整した後(2回目以降)に、ホログラム記録材料層にホログラムを印刷して生産する際の工程を示したフロー図。
実施の形態
《構成》
以下、本発明に係る原版設置装置及び複製機の実施の形態について、図面を参照して説明する。ここで、図1乃至図4は本発明の実施の形態を説明するための図である。本実施の形態の原版設置装置1及び複製機は、ホログラム記録材料層Hにリップマンホログラム等の体積ホログラムを印刷する際に用いられる。
(複製機)
まず、ホログラム記録材料層Hに露光して印刷する複製機の構成について説明する。
図1に示すように、複製機は、セパレーターが貼り付けられたホログラム記録材料層Hが巻き掛けられ、当該セパレーター付きのホログラム記録材料層Hを供給するホログラム記録材料層供給部90と、合紙が貼り付けられた印刷済みのホログラム記録材料層H’を巻き取るホログラム記録材料層巻取部95(特許請求の範囲の「ホログラム記録材料層回収部」に該当する。)と、を有する。複製機は、ホログラム記録材料層Hに貼り付けられていたセパレーターを巻き取るセパレーター巻取部91と、印刷済みのホログラム記録材料層H’に貼り付ける合紙を供給する合紙操出部96と、合紙に貼り付けられていたセパレーターを巻き取るセパレーター巻取部97と、をさらに備える。
上述したホログラム記録材料層供給部90及びホログラム記録材料層巻取部95と、ホログラム記録材料層Hを案内する複数の案内ローラ99によって、ホログラム記録材料層Hを所定の方向に移動させる移動部が構成されている。そして、ホログラム記録材料層Hは、移動部によって、コマ送りで移動され、印刷時にはホログラム記録材料層Hは停止され、印刷が終了するとホログラム記録材料層Hが移動される。
後述する原版50の側方には剥離供給ヘッド92が設けられ、当該剥離供給ヘッド92によって、ホログラム記録材料層Hからセパレーターが剥がされ、かつ、ホログラム記録材料層Hが原版50に供給される。具体的には、まず、剥離供給ヘッド92が上方に移動して印刷済みのホログラム記録材料層H’が原版50から剥がされる。次に、ホログラム記録材料層巻取部95によって印刷済みのホログラム記録材料層H’が巻き取られつつ剥離供給ヘッド92が図1の右方向に移動する。この際、ホログラム記録材料層Hからセパレーターが剥がされてセパレーター巻取部91に巻き取られることとなる。なおこの際、剥離供給ヘッド92は遮光ブレード30に図1の左側から当接し、遮光ブレード30を右方向に移動させる。次に、剥離供給ヘッド92が下方に移動し、その後、剥離供給ヘッド92が左方向に移動することで、原版50にホログラム記録材料層Hが供給されることになる。
図1に示すように、複製機は、原版50を設置するための原版設置装置1(図1では原版50のみを示している。原版設置装置1については図2(a)(b)を参照されたい。)と、原版50のフィルム52(後述する)の転写元絵柄をホログラム記録材料層Hに露光して焼き付けるレーザ光Lを照射するレーザ照射部40と、余計なレーザ光Lがホログラム記録材料層Hに照射されることを防止するための遮光ブレード30と、をさらに備えている。なお、遮光ブレード30は2つ設けられているが、2つの遮光ブレード30の間の間隔は、ホログラム記録材料層Hが一度に進行する距離よりも、0.1mmから0.2mmだけ長くなるようになっている。
(原版設置装置)
次に、上述した原版設置装置1の構成について説明する。なお、図2(a)は、本実施の形態による原版設置装置1の構成を示した概略上方平面図であり、図2(b)は、図2(a)を直線B−B’で切断した概略断面図である。
図2(a)(b)に示すように、原版設置装置1は、原版50を設置するための原版台20と、原版台20に設置されて原版50を保持する仮台10と、を備えている。そして、原版台20に対して仮台10が固定され、当該仮台10が原版50を固定するようになっている。なお、原版50は、ガラス基板51と、ガラス基板51に接着され、転写元絵柄が印刷されたフィルム52とを有している。なお、仮台10は、変形しにくい例えばステンレス等の金属から作られている。
ところで、図2(a)において、左右方向を「X方向」と呼び、上下方向を「Y方向」と呼ぶ。また、図2(b)において、上下方向を「Z方向」と呼ぶ。また、図2(a)において、左から右に向かう方向を「X方向のプラス方向」と呼び、右から左に向かう方向を「X方向のマイナス方向」と呼ぶ。また、図2(a)において、下から上に向かう方向を「Y方向のプラス方向」と呼び、上から下に向かう方向を「Y方向のマイナス方向」と呼ぶ。
図2(a)(b)に示すように、原版台20は、ホログラム記録材料層Hの長手方向に直交して延在し、仮台10の一側面(X方向のプラス方向側の面)に当接する仮台固定用あて止め部21と、仮台10の他側面(X方向のマイナス方向側の面)に当接する側面仮台位置決めピン部(特許請求の範囲の「側面仮台位置決め部」に該当する。)22と、を有している。このうち、側面仮台位置決めピン部22は、一対の側面仮台位置決めピン22a,22bを有している。
また、図2(a)(b)に示すように、原版台20は、仮台10の一側面と他側面との間で延びる仮台10の後面に当接する後面仮台位置決めピン部23を有している。本実施の形態では、後面仮台位置決めピン部(特許請求の範囲の「後面仮台位置決め部」に該当する。)23のみが設けられている態様を用いて説明するが、これに限られることはなく、後面仮台位置決めピン部23の他に、仮台10の一側面と他側面との間で延びる仮台10の前面に当接する前面仮台位置決め部が設けられてもよい。
ところで、本願においては、原版設置装置1上に位置するホログラム記録材料層Hの長手方向に沿った方向(X方向)で端部となっている端面を「側面」と呼び、両側面の間で延びる端面のうちの一方を「前面」と呼び、他方を「後面」と呼ぶ。本実施の形態では、Y方向のマイナス方向側の面を「前面」と呼び、図2(a)におけるY方向のプラス方向側の面を「後面」と呼ぶ。
本実施の形態の仮台固定用あて止め部21はθ方向に移動可能となり、XY平面において自在に角度を調整することができるようになっている。
また、図2(a)(b)に示すように、仮台10は、原版50の一側面(X方向のプラス方向側の面)に当接する第一側面原版支持部11と、原版50の他側面(X方向のマイナス方向側の面)に当接する第二側面原版支持部12とを有している。また、仮台10は、原版50の後面に当接する後面原版支持部13と、原版50の前面に当接する前面原版支持部14とを有している。
本実施の形態では、第一側面原版支持部11が2つの第一側面原版支持体11a,11bを有し、第二側面原版支持部12が1つの第二側面原版支持体12を有している。また、後面原版支持部13が2つの後面原版支持体13a,13bを有し、前面原版支持部14が1つの前面原版支持体14を有している。なお、本実施の形態では、後面原版支持部13が2つの後面原版支持体13a,13bを有し、前面原版支持部14が1つの前面原版支持体14を有している態様からなっているが、これに限られることはなく、前面原版支持部14が2つの前面原版支持体を有し、後面原版支持部13が1つの後面原版支持体を有する態様からなってもよい。
本実施の形態の仮台10は、原版50の上面を押さえる浮き抑え部15をさらに有している。この浮き抑え部15は、原版50の四隅の上面を押さえる4つの浮き抑え16を有している。各浮き抑え16は、半円形状からなり、回転軸16rを中心に回転可能となっている。そして、半円形状からなる浮き抑え16が、原版50の上方に位置する際には、各浮き抑え16と原版50の上面との間には間隙が形成されない状態になる。なお、浮き押さえは、下面に薄いプラスチック(図示せず)を有し、当該プラスチックが原版50の表面を押圧するので、原版50に傷が入ることを防止することができる。
次に、原版50を位置決めしてから生産するまでの工程について説明する。
(初回)
最初に、図3を用いて、原版50を初めて仮台10に設置して、ホログラム記録材料層Hにホログラムを印刷して生産する際の工程について説明する。
まず、原版50の設置された仮台10が仮台位置決めピン22,23に押し当てられる(図2(a)及び図3のS1参照)。
次に、3箇所の仮台位置決めピン22,23と仮台10との間に隙間がないことが確かめられる(図2(a)及び図3のS2参照)。
次に、仮台固定用あて止め部21が固定される(図2(a)及び図3のS3参照)。
次に、原版50の転写元絵柄がホログラム記録材料層Hの中心に対して均等に位置するように、原版50が配置される(図3のS4参照)。
次に、原版50が原版支持部11,12,13,14によってXY平面内で固定される(図2(a)及び図3のS5参照)。
次に、遮光ブレード30の位置が調整される(図2(b)及び図3のS6参照)。
次に、浮き押さえが回転され、原版50の上面が浮き抑え部15の浮き抑え16で押さえられる(図2(a)(b)及び図3のS7参照)。
次に、ホログラム記録材料層Hが原版50のフィルム52に貼り合わされて、レーザ照射部40からレーザ光Lが照射され、その結果、ホログラム記録材料層Hに転写元絵柄が印刷される(図2(b)及び図3のS8参照)。その後、ホログラム記録材料層Hに印刷された絵柄を発色及び定着させるために、加熱、UV照射の工程が行われる(図3のS8参照)。なお、これら加熱、UV照射の工程は、複製機とは異なる別の機械によって行われる。
次に、ホログラム記録材料層Hの最適な位置に絵柄が印刷されているかが確認される(図3のS9参照)。
そして、ホログラム記録材料層Hの最適な位置に絵柄が印刷されているようであれば、生産が開始されることとなる(図3のS10参照)。他方、ホログラム記録材料層Hの最適な位置に絵柄が印刷されていない場合には、原版50の転写元絵柄がホログラム記録材料層Hの中心に対して均等に位置するように原版50が配置される工程(図3のS4参照)から上述した工程が、再度行われ、ホログラム記録材料層Hの最適な位置に絵柄が印刷されるまで繰り返し行われる。
なお、生産を開始するまでには、平均して8時間程の時間がかかる。
(2回目以降)
次に、仮台10に対して原版50を適切に調整した後(2回目以降)に、ホログラム記録材料層Hにホログラムを印刷して生産する際の工程について説明する。
まず、原版50の設置された仮台10が仮台位置決めピン22,23に押し当てられる(図2(a)及び図4のS1参照)。
次に、3箇所の仮台位置決めピン22,23と仮台10との間に隙間がないことが確かめられる(図2(a)及び図4のS2参照)。
次に、仮台固定用あて止め部21が固定される(図2(a)及び図4のS3参照)。
次に、生産が開始される(図4のS10参照)。なお、生産を開始するまでの工程には、平均30分程で足りる。
《作用・効果》
以上のように、本実施の形態の原版設置装置1によれば、印刷による生産を2回目以降に行う際に、生産を開始する前の準備にかかる時間を格段に短くすることができる。
すなわち、従来であれば、原版50を変更する度に原版50の位置合わせや遮光ブレード30の位置調整を行わなければならないが、本実施の形態によれば、仮台10に対して原版50を適切に調整した後(2回目以降)であれば原版50が仮台10に位置合わせされた状態で設置されているので、仮台10を原版台20に設置するだけで原版50の位置合わせの終了した状態になり、生産を開始する前の準備にかかる時間を格段に短くすることができる。
また、2回目以降の原版50の位置調整に時間がかからないことや、仮台10を持って移動させることで原版50を移動させられることから、離型剤を原版台20に設置する前に塗布することができる。このため、例えば使用する8時間前に離型剤を塗ることで、使用したいときに原版50をすぐに使用することができる。
従来であれば、一例として、離型剤の持続枚数を超える数量を生産する場合には、あらかじめ離型剤を塗布しておき、8時間以上経過した別の原版50を用いて位置調整を行うか(離型剤の塗られた原版を、離型剤を剥がさないように搬送することが難しかったことから、一般には、原版台に対して原版を位置合わせした後で離型剤を塗る作業を行っている点には留意されたい。)、原版台20から原版50を取り外さずに離型剤を塗布して8時間以上放置しなければならず、複製機を連続して使用することができなかった。
これに対して、本実施の形態によれば、1つの原版50で印刷を行っている間に、別の原版50に離型剤を塗って準備しておき、使用中の原版50に塗られた離型剤の持続枚数を超える前に当該原版50を仮台10ごと原版台20から取り外して、準備しておいた原版50を仮台10ごと原版台20に設置してやることで、複製機を連続して使用することができる。
実際のところ、従来のように仮台10を用いないものと比較して、本実施の形態による態様によれば、約2倍の生産量を実現することができた。
また、本実施の形態の仮台固定用あて止め部21はθ方向に移動可能となり、XY平面において自在に角度を調整することができるようになっているので、XY平面における原版台20に対する仮台10の角度を自在に調整することができる。
また、側面仮台位置決めピン部22が一対の側面仮台位置決めピン22a,22bを有しているので、仮台固定用あて止め部21の角度を調整するのにあわせて、側面仮台位置決めピン22a,22bのいずれか一つに金属シムを噛ますことで、XY平面における仮台10の角度を調整することができる。
また、本実施の形態では、第一側面原版支持部11が2つの第一側面原版支持体11a,11bを有し、後面原版支持部13が2つの後面原版支持体13a,13bを有している。このため、これらの位置関係を調整することで、XY平面における仮台10に対する原版50の角度を自在に調整することができる。
また、半円形状からなる浮き抑え16が、原版50の上方に位置する際には、各浮き抑え16と原版50の上面との間には間隙が形成されない状態になるので、離型剤の効果が弱くなり、貼り合わせたホログラム記録材料層Hが原版50のフィルム52から剥がれなくなったとしても、原版50が持ち上がることを防止することができる。
なお、従来であれば、原版50の厚みが異なることがあるので、原版台20にこのような押さえ部材を設けたとしても、押さえ部材と原版50との間に間隙が形成されてしまい、離型剤の効果が弱くなり、貼り合わせたホログラム記録材料層Hが原版50のフィルム52から剥がれなくなると、原版50が持ち上がってしまうおそれがあったが、本実施の形態によれば、原版50ごとに仮台10を作るので、浮き抑え16と原版50との間に間隙が形成されることがなく、原版50が持ち上がってしまう事態が生じることを防止することができる。
また、本実施の形態では、4つの浮き抑え16で原版50の四隅の上面を押さえるので、原版50をバランスよく押さえることができる点で優れている。
1 原版設置装置
10 仮台
11 第一側面原版支持部
11a,11b 第一側面原版支持体
12 第二側面原版支持部,第二側面原版支持体
13 後面原版支持部
13a,13b 後面原版支持体
14 前面原版支持部,前面原版支持体
15 浮き抑え部
16 浮き抑え
20 原版台
21 仮台固定用あて止め部
22 側面仮台位置決めピン部(側面仮台位置決め部)
22a,22b 側面仮台位置決めピン
23 後面仮台位置決めピン部(後面仮台位置決め部)
40 レーザ照射部
50 原版
90 ホログラム記録材料層供給部
95 ホログラム記録材料層巻取部(ホログラム記録材料層回収部)
L レーザ光
H ホログラム記録材料層

Claims (13)

  1. ホログラム記録材料層に露光して印刷する複製機に用いられる原版設置装置であって、
    原版台と、
    前記原版台に設置され、原版を保持する仮台と、を備え、
    前記原版台に対して前記仮台が固定され、
    前記仮台は、前記原版を固定することを特徴とする原版設置装置。
  2. 前記原版台は、前記仮台の一側面に当接する仮台固定用あて止め部と、該仮台の他側面に当接する側面仮台位置決め部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の原版設置装置。
  3. 前記仮台固定用あて止め部は、θ方向に移動可能となっていることを特徴とする請求項2に記載の原版設置装置。
  4. 前記側面仮台位置決め部は、一対の側面仮台位置決めピンを有することを特徴とする請求項2又は3のいずれかに記載の原版設置装置。
  5. 前記原版台は、前記仮台の後面に当接する後面仮台位置決め部、及び、前記仮台の前面に当接する前面仮台位置決め部のうち、少なくともいずれか一方を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の原版設置装置。
  6. 前記仮台は、前記原版の一側面に当接する第一側面原版支持部と、該原版の他側面に当接する第二側面原版支持部とを有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の原版設置装置。
  7. 前記第一側面原版支持部は2つの第一側面原版支持体を有することを特徴とする請求項6に記載の原版設置装置。
  8. 前記仮台は、前記原版の後面に当接する後面原版支持部と、該原版の前面に当接する前面原版支持部とを有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の原版設置装置。
  9. 前記後面原版支持部は2つの後面原版支持体を有する、又は、前記前面原版支持部は2つの前面原版支持体を有することを特徴とする請求項8に記載の原版設置装置。
  10. 前記仮台は、前記原版の上面を押さえる浮き抑え部をさらに有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の原版設置装置。
  11. 前記浮き抑え部は、前記原版の四隅の上面を押さえる4つの浮き抑えを有することを特徴とする請求項10に記載の原版設置装置。
  12. 前記浮き抑え部は、前記原版の上面と間隙なく配置することができることを特徴とする請求項10又は11のいずれかに記載の原版設置装置。
  13. ホログラム記録材料層を供給するホログラム記録材料層供給部と、
    原版を設置するための原版設置装置と、
    原版に設けられた転写元絵柄をホログラム記録材料層に印刷するためのレーザ光を照射するレーザ照射部と、
    印刷済みのホログラム記録材料層を回収するホログラム記録材料層回収部と、を備え、
    前記原版設置装置は、原版台と、前記原版台に設置され、原版を保持する仮台と、を有し、
    前記原版台に対して前記仮台が固定され、
    前記仮台は、前記原版を固定することを特徴とする複製機。
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