JP2000214748A - ホログラム形成用感光材およびホログラム形成方法。 - Google Patents

ホログラム形成用感光材およびホログラム形成方法。

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JP2000214748A JP11017262A JP1726299A JP2000214748A JP 2000214748 A JP2000214748 A JP 2000214748A JP 11017262 A JP11017262 A JP 11017262A JP 1726299 A JP1726299 A JP 1726299A JP 2000214748 A JP2000214748 A JP 2000214748A
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啓子 関根
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    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H2250/00Laminate comprising a hologram layer
    • G03H2250/32Antireflective layer

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  • Holo Graphy (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ホログラム形成用感光材への露光時に、裏面に
到達した光が基板と外界との境界で反射し、不要な干渉
縞を生じる原因となることを防止するのに適したホログ
ラム形成用感光材を提供する。 【解決手段】基板1上にホログラム形成用樹脂組成物層
2と、必要に応じ保護層3が積層され、裏面に反射防止
層4が積層された構造として課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影時の露光光が
基板によって反射し、ハレーションを起こすことを防止
した、改良されたホログラム形成用感光材に関する。
【0002】ホログラムは、立体像の表示用、計測用、
光学素子等に用いられているものである。従来、工業的
に、ホログラムを大量に複製する際には、次のようにし
ている。まず、ホログラムが必要な特性を確保できるよ
う、コンピュータを使用して計算し、結果を電子線描画
機により描画し、最初のホログラム原版を得る。これと
は別に、ガラス基板上にホログラム形成用樹脂組成物を
塗布して、ホログラム形成用感光材を準備し、このホロ
グラム形成用感光材のホログラム形成用樹脂組成物層上
に、上記で得られたホログラム原版のホログラム面が接
するように、ホログラム原版とホログラム形成用感光材
とを重ね合わせ、ホログラム原版側から、レーザー光に
より露光する。露光により、ホログラム原版のホログラ
ムの回折格子で回折した1次回折光とほぼ直進した0次
回折光とがホログラム形成用樹脂組成物層内で干渉し、
この干渉による縞に応じて、ホログラム形成用樹脂組成
物層内で重合が起こる。露光後、必要な現像処理を行な
う事により、ホログラム原版のホログラムが、ガラス基
板上に塗布されたホログラム形成用樹脂組成物層に複製
される。
【0003】こうして複製されたホログラムは、そのま
ま使用される事もあるが、これを複製用原版として使用
し、前記と同様なホログラム形成用感光材を準備し、ホ
ログラム側をホログラム形成用感光材に向き合わせて、
上記と同様にして露光することにより、ホログラムの大
量生産を行なっている。
【0004】しかし、上記のホログラムの製造方法にお
いては、露光を行なうと0次回折光および1次回折光等
の回折光が生じるが、これらの光の一部は裏面で反射し
て、ホログラム形成用樹脂組成物層内で不要な干渉縞を
生じる原因となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
したような従来のホログラム形成用感光材に入射し、裏
面に到達した光が基板と外界との境界で反射し、不要な
干渉縞を生じる原因となることを防止するのに適したホ
ログラム形成用感光材を提供する事にある。
【0006】
【課題を解決する手段】請求項1の発明は、透明基板上
に体積ホログラム形成用樹脂組成物層が積層され、前記
透明基板の前記体積ホログラム形成用樹脂組成物層が積
層されていない側には、水溶性樹脂が着色剤により着色
された反射防止層が積層されており、かつ、透明基板、
体積ホログラム形成用樹脂組成物層、および反射防止層
の屈折率の差が0.1以下である請求項1記載の体積ホ
ログラム形成用感光材に関するものである。
【0007】請求項2の発明は、請求項1において、体
積ホログラム形成用樹脂組成物層へのホログラム記録光
の入射角度が50°〜65°であるときの反射防止層の
光反射率が0.01〜1%である体積ホログラム形成用
感光材に関するものである。
【0008】請求項3の発明は、請求項1または2記載
の発明において、水溶性樹脂が、ホリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、またはポリビニルイソブチ
ルエーテルから選択された1種以上からなる体積ホログ
ラム形成用感光材に関するものである。
【0009】請求項4の発明は、請求項1〜3いずれか
において、着色剤が塩基性染料、酸性染料、直接染料、
酸性媒染染料、または媒染染料から選択された1種以上
の染料からなる体積ホログラム形成用感光材に関するも
のである。
【0010】請求項5の発明は、請求項1〜3いずれか
において、着色剤が、アゾ顔料、アントラキノン顔料、
インジゴ顔料、チオインジゴ顔料、ペリレン・ペリノン
顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、キノフタ
ロン顔料、イソインドリノン顔料、フタロシアニン顔
料、アニリンブラック顔料、またはカーボンブラック顔
料から選択された1種以上の顔料からなり、前記顔料の
粒子径が0.03〜0.3μmである体積ホログラム形
成用感光材に関するものである。
【0011】請求項6の発明は、請求項1〜3いずれか
において、着色剤が塩基性染料、酸性染料、直接染料、
酸性媒染染料、または媒染染料から選択された1種以上
の染料、およびアゾ顔料、アントラキノン顔料、インジ
ゴ顔料、チオインジゴ顔料、ペリレン顔料、キナクリド
ン顔料、ジオキサジン顔料、キノフタロン顔料、イソイ
ンドリノン顔料、フタロシアニン顔料、アニリンブラッ
ク顔料、またはカーボンブラック顔料から選択された1
種以上の、粒子径が0.03〜0.3μmである顔料と
からなる体積ホログラム形成用感光材に関するものであ
る。
【0012】請求項7の発明は、請求項1〜3いずれか
において、反射防止層の厚みが1μm〜20μmである
体積ホログラム形成用感光材に関するものである。
【0013】請求項8の発明は、請求項1〜7いずれか
において、反射防止層の光学濃度が、ホログラム記録光
の波長に関し、2.0〜4.0である体積ホログラム形
成用感光材に関するものである。
【0014】請求項9の発明は、請求項1または2にお
いて、体積ホログラム形成用樹脂組成物層上に、さらに
保護層が積層されている体積ホログラム形成用感光材に
関するものである。
【0015】請求項10の発明は、請求項1〜3いずれ
か記載の体積ホログラム形成用感光材の体積ホログラム
形成用樹脂組成物層側に、透過型ホログラム原版のホロ
グラム記録面をインデックスマッチング液を介して密着
させた後、ホログラム記録光および参照光を用いてホロ
グラム原版側から露光し、露光後のホログラム形成用樹
脂組成物層を紫外線照射または熱線照射により現像し、
現像後、反射防止層を剥離することを行なうホログラム
形成方法に関するものである。
【0016】請求項11の発明は、請求項10におい
て、反射防止層に水溶液を塗布して水溶液を吸収させた
後に、反射防止層を剥離することにより、反射防止層を
剥離するホログラム形成方法。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明のホログラム形成用
感光材の好ましい構造を示す断面図で、透明基板1の上
側の面にホログラム形成用樹脂組成物層2、および保護
層3が順次積層されており、透明基板1の下側の面に
は、反射防止層4が積層されたものを示す。
【0018】透明基板1は、本発明のホログラム形成用
感光材を支える支持体であり、具体的には、ガラス板
や、アクリル樹脂板等のプラスチック板、ポリエチレン
テレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
塩化ビニル、アクリル、トリアセチルセルロース、セル
ロースアセテートブチレート等のプラスチックのフィル
ムを用いる。透明基板1としては、透明性が高く、平滑
性が高いものを使用する事が望ましい。
【0019】ホログラムを大量に複製する際の材料とし
ては、銀塩材料、重クロム酸ゼラチン乳剤、光重合性樹
脂、光架橋性樹脂等の公知のホログラム記録材料が挙げ
られるが、本発明においては、生産効率の観点から、マ
トリックスポリマー、光重合可能な化合物、光重合開始
剤及び増感色素とからなる乾式の体積位相型ホログラム
記録用途の感光性材料をホログラム形成用樹脂組成物と
して使用し、ホログラム形成用樹脂組成物層2を形成す
る事が好ましい。
【0020】マトリックスポリマーとしては、ポリ(メ
タ)アクリル酸エステル又はその部分加水分解物、ポリ
酢酸ビニル又はその加水分解物、ポリビニルアルコール
またはその部分アセタール化物、トリアセチルセルロー
ス、ポリイソプレン、ポリブタジエン、ポリクロロプレ
ン、シリコーンゴム、ポリスチレン、ポリビニルブチラ
ール、ポリクロロプレン、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリ
エチレン、塩素化ポリプロピレン、ポリ−N−ビニルカ
ルバゾールまたはその誘導体、ポリ−N−ビニルピロリ
ドン又はその誘導体、スチレンと無水マレイン酸の共重
合体またはその半エステル、アクリル酸、アクリル酸エ
ステル、メタクリル酸、メタクリル酸エステル、アクリ
ルアミド、アクリルニトリル、エチレン、プロピレン、
塩化ビニル、酢酸ビニル等の共重合可能なモノマー群の
少なくとも1つを重合成分とする共重合体等、またはそ
れらの混合物が用いられる。好ましくはポリイソプレ
ン、ポリブタジエン、ポリクロロプレン、ポリビニルア
ルコール、又はポリビニルアルコールの部分アセタール
化物であるホリビニルアセタール、ポリビニルブチラー
ル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体
等、またはそれらの混合物が挙げられる。記録されたホ
ログラムの安定化工程として加熱によるモノマー移動の
工程があるが、そのためにはこれらのマトリックスポリ
マーは、好ましくはガラス転移温度が比較的低く、モノ
マー移動を容易にするものであることが必要である。
【0021】光重合可能な化合物としては、後述するよ
うな1分子中に少なくとも1個のエチレン性不飽和結合
を有する光重合、光架橋可能なモノマー、オリゴマー、
プレポリマー、及び、それらの混合物が挙げられ、例え
ば、不飽和カルボン酸、及びその塩、不飽和カルボン酸
と脂肪族多価アルコール化合物とのエステル、不飽和カ
ルボン酸と脂肪族多価アミン化合物とのアミド結合物が
挙げられる。
【0022】不飽和カルボン酸のモノマーの具体例とし
てはアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン
酸、イソクロトン酸、マレイン酸、及びそれらのハロゲ
ン置換不飽和カルボン酸、例えば、塩素化不飽和カルボ
ン酸、臭素化不飽和カルボン酸、フッ素化不飽和カルボ
ン酸等が挙げられる。不飽和カルボン酸の塩としては前
述のナトリウム塩及びカリウム塩等がある。
【0023】また、脂肪族多価アルコール化合物と不飽
和カルボン酸とのエステルのモノマーの具体例は次のと
おりである。例が多いので、アクリル酸エステルとメタ
クリル酸エステルとに分けて列挙する。まず、アクリル
酸エステルとして、エチレングリコールジアクリレー
ト、トリエチレングリコールジアクリレート、1,3−
ブタンジオールジアクリレート、テトラメチレングリコ
ールジアクリレート、プロピレングリコールジアクリレ
ート、、ネオペンチルグリコールジアクリレート、トリ
メチロールプロパントリアクリレート、トリメチロール
プロパントリ(アクリロイルオキシプロピル)エーテ
ル、トリメチロールエタントリアクリレート、1,4−
シクロヘキサンジオールジアクリレート、テトラエチレ
ングリコールジアクリレート、ペンタエリスリトールジ
アクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレー
ト、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペン
タエリスリトールジアクリレート、ジペンタエリスリト
ールトリアクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ
アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレ
ート、ソルビトールトリアクリレート、ソルビトールテ
トラアクリレート、ソルビトールペンタアクリレート、
ソルビトールヘキサアクリレート、トリ(アクリロイル
オキシエチル)イソシアヌレート、ポリエステルアクリ
レートオリゴマー、2−フェノキシエチルアクリレー
ト、2−フェノキシエチルメタクリレート、フェノール
エトキシレートモノアクリレート、2−(p−クロロフ
ェノキシ)エチルアクリレート、p−クロロフェニルア
クリレート、フェニルアクリレート、2−フェニルエチ
ルアクリレート、ビスフェノールAの(2−アクリルオ
キシエチル)エーテル、エトキシ化されたビスフェノー
ルAジアクリレート、2−(1−ナフチルオキシ)エチ
ルアクリレート、o−ビフェニルアクリレートなどがあ
る。
【0024】メタクリル酸エステルとしては、テトラメ
チレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリ
コールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメ
タクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレ
ート、トリメチロールエタントリメタクリレート、エチ
レングリコールジメタクリレート、1,3−ブタンジオ
ールジメタクリレート、ヘキサンジオールジメタクリレ
ート、ペンタエリスリトールジメタクリレート、ペンタ
エリスリトールトリメタクリレート、ジペンタエリスリ
トールジメタクリレート、ジペンタエリスリトールヘキ
サメタクリレート、ソルビトールトリメタクリレート、
ソルビトールテトラメタクリレート、ビス−〔p−(3
−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェ
ニル〕ジメチルメタン、ビス−〔p−(アクリルオキシ
エトキシフェニル〕ジメチルメタン、2,2−ビス(4
−メタクリロイルオキシフェニル)プロパン、メタクリ
ル酸−2−ナフチル等がある。
【0025】脂肪族多価アルコール化合物と不飽和カル
ボン酸とのエステルのモノマーの具体例のうち、イタコ
ン酸エステルとしては、エチレングリコールジイタコネ
ート、プロピレングリコールジイタコネート、1,3−
ブタンジオールジイタコネート、1,4−ブタンジオー
ルジイタコネート、テトラメチレングリコールジイタコ
ネート、ペンタエタスリトールジイタコネート、ソルビ
トールテトライタコネート等がある。
【0026】脂肪族多価アルコール化合物と不飽和カル
ボン酸とのエステルのモノマーの具体例のうち、クロト
ン酸エステルとしては、エチレングリコールジクロトネ
ート、テトラメチレングリコールジクロトネート、ペン
タエリスリトールジクロトネート、ソルビトールテトラ
クロトネート等がある。
【0027】脂肪族多価アルコール化合物と不飽和カル
ボン酸とのエステルのモノマーの具体例のうち、イソク
ロトン酸エステルとしては、エチレングリコールジイソ
クロトネート、ペンタエリスリトールジイソクロトネー
ト、ソルビトールテトライソクロトネート等がある。
【0028】脂肪族多価アルコール化合物と不飽和カル
ボン酸とのエステルのモノマーの具体例のうち、マレイ
ン酸エステルとしては、エチレングリコールジマレエー
ト、トリエチレングリコールジマレエート、ペンタエリ
スリトールジマレエート、ソルビトールテトラマレエー
ト等がある。
【0029】ハロゲン化不飽和カルボン酸としては、
2,2,3,3−テトラフルオロプロピルアクリレー
ト、1H,1H,2H,2H−ヘプタデカフルオロデシ
ルアクリレート、2,2,3,3−テトラフルオロプロ
ピルメタクリレート、1H,1H,2H,2H−ヘプタ
デカフルオロデシルメタクリレート、メタクリル酸−
2,4,6−トリブロモフェニル、ジブロモネオペンチ
ルジメタクリレート、(商品名;NKエステルDBN、
新中村化学工業(株)製)、ジブロモプロピルアクリレ
ート(商品名;NKエステルA−DBP、新中村化学工
業(株)製)、ジブロモプロピルメタクリレート(商品
名;NKエステルDBP、新中村化学工業(株)製)、
メタクリル酸クロライド、メタクリル酸−2,4,6−
トリクロロフェニル、p−クロロスチレン、メチル−2
−クロロアクリレート、エチル−2−クロロアクリレー
ト、n−ブチル−2−クロロアクリレート、トリブロモ
フェールアクリレート、テトラブロモフェノールアクリ
レート等が挙げられる。
【0030】また、不飽和カルボン酸と脂肪族多価アミ
ン化合物とのアミドのモノマーの具体例としては、メチ
レンビスアクリルアミド、メチレンビスメタクリルアミ
ト、1,6−ヘキサメチレンビスアクリルアミド、1,
6−ヘキサメチレンビスメタクリルアミド、ジエチレン
トリアミントリスアクリルアミド、キシリレンビスアク
リルアミド、キシリレンビスメタクリルアミド、N−フ
ェニルメタクリルアミド、ダイアセトンアクリルアミド
等が挙げられる。
【0031】その他の例としては、特公昭48−417
08号公報に記載された一分子に2個以上のイソシアネ
ート基を有するポリイソシアネート化合物、一般式CH
2 =C(R)COOCH2 (R’)OH(式中R、R’
は水素あるいはメチル基を表す。)で示される水酸基を
有するビニルモノマーを付加させた一分子中に2個以上
の重合性ビニル基を含有するビニルウレタン化合物等が
挙げられる。
【0032】また特開昭51−37193号公報に記載
されたウレタンアクリレート類、特開昭48−6418
3号公報、特公昭49−43191号公報、特公昭52
−30490号公報にそれぞれ記載されているようなポ
リエステルアクリレート類、エポキシ基と(メタ)アク
リル酸等の多官能性のアクリレートまたはメタクリレー
トを挙げることができる。
【0033】さらに、日本接着協会誌Vol.20、N
o.7、300〜308頁に光硬化性モノマー及びオリ
ゴマーとして、紹介されているものも、使用することが
できる。
【0034】その他、リンを含むモノマーとしては、モ
ノ(アクリロイロキシエチル)アシッドフォスフェート
(商品名;ライトエステルPA、共栄社油脂化学工業
(株)製)、モノ(2−メタクリロイロキシエチル)ア
シッドフォスフェート(商品名;ライトエステルPM、
共栄社油脂化学工業(株)製)が挙げられ、またエポキ
シアクリレート系である商品名;リポキシVR−60
(昭和高分子(株)製、商品名(リポキシVR−90
(昭和高分子(株)製)等が挙げられる。
【0035】また、商品名;NKエステルM−230G
(新中村化学工業(株)製)、商品名;NKエステル2
3G(新中村化学工業(株)製)も挙げられる。
【0036】更に、下記の構造を有するトリアクリレー
ト類
【0037】
【化1】
【0038】(商品名;アロニックスM−315、東亜
合成化学工業(株)製)、下記の構造を有するトリアク
リレート類
【0039】
【化2】
【0040】(商品名;アロニックスM−325、東亜
合成化学工業(株)製)、また、2,2’−ビス(4−
アクリロキシ・ジエトキシフェニルプロパン(商品名;
NKエステルA−BPE−4)、テトラメチロールメタ
ンテトラアクリレート(新中村化学工業(株)製、商品
名;NKエステルA−TMMT)等が挙げられる。
【0041】次に、光重合開始剤としては、1,3−ジ
(t−ブチルジオキシカルボニル)ベンゾフェノン、
3,3’,4,4’−テトラキス(t−ブチルジオキシ
カルボニル)ベンゾフェノン、N−フェニルグリシン、
2,4,6−トリス(トリクロロメチル)s−トリアジ
ン、3−フェニル−5−イソオキサゾロン、2−メルカ
プトベンズイミダゾール、また、イミダゾール二量体類
等が例示される。光重合開始剤は、記録されたホログラ
ムの安定化の観点から、ホログラム記録後に分解処理さ
れるのが好ましい。例えば、有機過酸化物系にあって
は、紫外線照射することにより、容易に分解されるので
好ましい。
【0042】増感色素としては、350〜600nmに
吸収光を有するチオピリリウム塩系色素、メロシアニン
系色素、キノリン系色素、スチリルキノリン系色素、ケ
トクマリン系色素、チオキサンテン系色素、キサンテン
系色素、オキソノール系色素、シアニン染料、ローダミ
ン染料、チオピリリウム塩系色素、ピリリウムイオン系
色素、ジフェニルヨードニウムイオン系色素等が例示さ
れる。なお、350nm以下、または600nm以上の
波長領域に吸収光を有する増感色素があってもい。
【0043】上記した、マトリックスポリマー、光重合
可能な化合物、光重合開始剤及び増感色素とからなる、
体積ホログラム形成用樹脂組成物の配合比(いずれも、
マトリックスポリマー100重量部に対する重量部で示
す。)は、次のとおりである。光重合可能な化合物は、
10重量部〜1000重量部、好ましくは10重量部〜
100重量部の割合。光重合開始剤は、1重量部〜10
重量部、好ましくは5重量部〜10重量部の割合。増感
色素は、0.01重量部〜1重量部、好ましくは0.0
1重量部〜0.5重量部の割合。
【0044】その他、ホログラム形成用樹脂組成物の成
分としては、例えば、可塑剤、グリセリン、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール及び各種の非イオ
ン系界面活性剤、陽イオン系界面活性剤、陰イオン系界
面活性剤が挙げられる。
【0045】ホログラム形成用樹脂組成物は、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シ
クロヘキサノン、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロ
ルベンゼン、テトラヒドロフラン、メチルセロソルブ、
エチルセロソルブ、メチルセロソルブアセテート、エチ
ルセロソルブアセテート、酢酸エチル、1,4−ジオキ
サン、1,2−ジクロロエタン、ジクロルメタン、クロ
ロホルム、メタノール、エタノール、イソプロパノール
等、またはそれらの混合溶剤を使用し、固形分15%〜
25%程度の塗布液とされる。なお、このような塗布液
として、例えば、デュポン社製のオムニデックス35
2、706として市販されているものを使用してもよ
い。
【0046】これらの塗布液を使用し、透明基板1上に
バーコート、スピンコート、又はディッピング等、ある
いは、グラビアロールコート、ロールコート、ダイコー
ト、又はコンマコート等により塗布を行なって、乾燥さ
せてホログラム形成用樹脂組成物層2を形成し、ホログ
ラム形成用感光材とする。なお、ホログラム形成用樹脂
組成物層の厚みとしては、0.1μm〜50μm、好ま
しくは1μm〜20μmである。
【0047】保護層3としては、上記の2枚の透明基板
1を使用する場合以外は、保護フィルムを積層してお
く。保護フィルムの素材としては、例えば、厚さ1μm
〜1mm、好ましくは10μm〜100μmのポリエチ
レンテレフタレートフィルム、ポリエチレンフィルム、
ポリプロピレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ア
クリルフィルム、トリアセチルセルロースフィルム、セ
ルロースアセテートブチレートフィルム等の透明性が高
く、平滑性が高い樹脂フィルムをゴムローラー等で貼り
合わせるとよい。あるいは、透明樹脂フィルムを貼る替
わりに、トリアセチルセルロース、ポリビニルアルコー
ル、ポリメチルメタクリレート等のフィルム形成性のあ
る材料を溶解した塗料をスピンコート等により塗布する
事により保護フィルムを形成してもよい。
【0048】保護層3としては、熱可塑性樹脂からなる
ものも使用し得るが、熱硬化性樹脂を使用する熱硬化性
樹脂組成物、あるいは紫外線又は電子線照射により硬化
する電離放射線硬化性樹脂組成物を用い、塗布後に加熱
したり、電離放射線を照射して架橋硬化させることによ
りさらに物理的、化学的な諸性能の向上したものとする
こともでき、この場合、ホログラム形成用感光材に露光
し、加熱等により現像する際に、ホログラム形成用樹脂
組成物層2の伸縮を防止することができる。保護層3
は、ホログラム形成用樹脂組成物層2との接着性を調整
し、剥離可能に積層しておくことにより、露光時にホロ
グラム形成用感光材から剥がして使用することもでき
る。
【0049】反射防止層4は、ホログラム形成用感光材
を構成する透明基板1、ホログラム形成用樹脂組成物層
2、および必要に応じ設ける保護層3と屈折率が等しい
か、または差がごく小さい素材で構成することが好まし
く、例えば、屈折率の差としては、0.1以下であるこ
とが好ましく、最も好ましいのは、各層の屈折率の差が
0である、即ち、反射防止層4、透明基板1、ホログラ
ム形成用樹脂組成物層2、および必要に応じ設ける保護
層3のいずれの屈折率も等しい場合である。具体的に
は、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ま
たはポリビニルイソブチルエーテル樹脂で形成する事が
好ましい。ポリビニルアルコール樹脂を使用するとき
は、後記するように、露光時にホログラム原版との間に
インデックスマッチング液(屈折率を合わせるための液
体)適用時に、裏回りしたインデックスマッチング液が
反射防止層4を溶解する事が回避でき、好ましい。
【0050】反射防止層4には、露光光の反射を防止す
るため、露光光の波長を吸収する着色剤で着色し、露光
光に対する光学濃度が2.0以上である事が好ましい。
光吸収層中の光の透過率をT、吸収率をα(式中ではa
で代用)、膜厚をtとすると、T=e-at である。最適
な膜厚tとしては1〜20μm、好ましくは、2〜10
μmであり、最適な透過率(垂直透過)は1%未満であ
り、最適な反射率は70°付近の撮影角(=ホログラム
記録光の入射角度)でも1%未満であり、撮影角が50
°〜65°であるときの反射防止層の光反射率が0.0
1〜1%である。反射率は用いる各層の樹脂の屈折率に
も関係する。各層の屈折率が合っているほど反射率は低
くなる。着色剤としては、ごく微細な粒子の顔料も使用
できるが、染料がより適している。
【0051】具体的な染料としては、塩基性染料、酸性
染料、直接染料、酸性媒染染料、または媒染染料から選
択された1種以上を使用することができる。染料の分類
は様々であり、化学的構造で分ける分類としては、アゾ
染料、アントラキノン染料、トリフェニルメタン染料、
ピラゾロン染料、スチルベン染料、ジフェニルメタン染
料、アゾメチン染料、キサンテン染料、アリザリン染
料、アクリジン染料、キノンイミン染料(アジン染料、
オキサジン染料、チアジン染料)、シアニン染料、キノ
リン染料、チアゾール染料、メチン染料、ニトロ染料等
がある。
【0052】顔料としては、アゾ顔料、アントラキノン
顔料、インジゴ顔料、チオインジゴ顔料、ペリレン・ペ
リノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、キ
ノフタロン顔料、イソインドリノン顔料、フタロシアニ
ン顔料、アニリンブラック顔料、またはカーボンブラッ
ク顔料から選択された1種以上で、顔料の粒子径が0.
03〜0.3μmであるものを使用するが、染料と顔料
を混合して使用してもよい。
【0053】上記した水溶性樹脂は、水溶液とした後、
染料または/および顔料を溶解ないし分散して着色樹脂
水溶液として、透明基板1の裏面側にスピンナーコーテ
ィング等の公知の手法により塗布して、乾燥させ、反射
防止層を形成する。
【0054】本発明のホログラム形成用感光材は、通常
の干渉露光にも用いられるし、ホログラム的な複製にも
用いることが可能である。後者の場合、使用するホログ
ラム原版は、次の(1)または(2)のいずれかであ
る。即ち、(1)必要な特性を生じるよう、コンピュー
タを使用して計算し、計算結果を電子線描画機により、
描画して得たものか、あるいは、(2)干渉露光により
作製したた体積型ホログラムまたは、レリーフホログラ
ムである。
【0055】上記のホログラム原版、本発明のホログラ
ム形成用感光材を使用し、通常は、両者の間にインデッ
クスマッチング液を介して露光する。露光の方法は、図
2に示すように、透明基板1上にホログラム形成用樹脂
組成物層2を積層してある感光材上または/およびホロ
グラム原版6の下面のホログラム面(=ホログラム記録
面)に必要に応じ、インデックスマッチング液5(レリ
ーフ型のホログラムを原版として使用する場合には感光
材料と原版との間にインデックスマクッチング液は使用
しない。)を塗布し、ホログラム原版6のホログラム面
とホログラム形成用感光材のホログラム形成用樹脂組成
物層2と向き合うようにして平行に重ね合わせて密着さ
せ、ホログラム原版6のホログラム面とは反対の側から
レーザー光7で露光するもので、この工程自体は従来の
ものと同様である。露光は、例えばアルゴンレーザー
(波長514.5nm)等のレーザー光7を入射し、露
光を行なう。この露光により、ホログラム原版で回折し
た光7’’と回折しないで進んだ光7’とが干渉し、ホ
ログラム形成用樹脂組成物層2中にホログラム情報を与
えるものである。
【0056】インデックスマッチング液は、キシレン等
の芳香族炭化水素を使用することが多く、比較的極性の
少ないものであるので、インデックスマッチング液がホ
ログラム形成用感光材の裏側にまわって、反射防止層4
中の染料が溶出するのを防止する意味で、反射防止層4
を構成するのに使用する染料は、極性の高い溶媒に溶解
し、極性の比較的低いインデックスマッチング液(代表
的にはキシレン)には溶解しないものである事が好まし
い。
【0057】本発明のホログラム形成用感光材は、裏面
に屈折率が接近した反射防止層4を有しているので、上
記の回折光7’および7’’が基板と外界との境界で反
射することを防止する。基板と外界との界面で反射が起
こるとホログラムに不要干渉縞が生じ、液晶画面と合わ
せた時に画像に縞がかぶってしまうが、ここでは反射が
防止されているので、反射防止層4に入射した光は、そ
の光で測定する光学濃度が2.0以上の反射防止層4に
より減衰する。濃度2.0の反射防止層に法線方向に入
射した場合、透過率は100分の1となり、また図2に
示すように、露光光がホログラム原版の法線に対し、角
度を持って入射する際には、100分の1よりも更に小
さくなる。このため、反射防止層4の裏面に達しても実
質上、反射して戻ってくる事がない。
【0058】露光後、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、カー
ボンアーク、キセノンアーク、メタルハライドランプ等
の光源から、0.1〜10,000mJ/cm2 、好ま
しくは、10〜1,000mJ/cm2 の紫外線照射に
より光重合開始剤を分解する工程、または加熱処理、例
えば、120℃で120分の加熱により、光重合可能な
化合物を拡散移動させる工程を経て、安定な体積ホログ
ラムとする。これら紫外線照射、加熱処理が、安定化工
程でもあり、現像工程でもある。
【0059】その後、反射防止層を剥離して、透明基板
上にホログラムが積層された積層体を得る。反射防止層
が水溶性樹脂を主体として構成されているときは、水を
多く含む水溶液、水等を塗布して、反射防止層に水溶液
を吸収させ、膨潤した後に拭き取ることにより除去でき
るので、水溶液がホログラムに触れても、ホログラムを
構成する樹脂組成物を溶解、膨潤させることがない。
【0060】先に説明したように、以上の工程を経るこ
とにより、元のホログラムの複製ができ、得られたホロ
グラムは製品として使用することもできるが、さらに大
量の複製用の原版として使用することもできる。
【0061】
【実施例】(実施例1)ポリビニルアルコール樹脂の8
%(固形分重量)水溶液中にオレンジ染料(日本化薬
(株)製、Kayaset Orange S、C.
I.DirectOrange 26)をポリビニルア
ルコール水樹脂液中で0.8重量%になるよう添加して
溶解し、着色したポリビニルアルコール水樹脂液を準備
した。ガラス基板の片面に、上記で準備した着色したポ
リビニルアルコール水樹脂液をスピンナーを用いて塗布
し、乾燥させて膜厚5μmの反射防止層とした。この反
射防止層の垂直透過率は図3のグラフに示すように、1
%であり、50°入射での反射率は0.1%であった。
この反射防止層を形成したガラス基板の反対側にホログ
ラム形成用の紫外線硬化性樹脂組成物層を塗布し、波長
488nmのArレーザーで50°からホログラムの撮
影を行なったところ、不要干渉縞が低減されたことが確
認された。
【0062】(実施例2)オレンジ染料をレッド染料
(日本化薬(株)製、Kayafect RedG、
C.I.Direct R−23)に代えた以外、実施
例1と同様にして反射防止層を形成したところ、反射防
止層の垂直透過率は図3のグラフに示すように1%であ
り、50°入射での反射率が0.3%であった。実施例
2においても、同様に、50°からホログラムの撮影を
行なったところ、不要干渉縞が低減されたことが確認さ
れた。
【0063】(比較例)実施例1および2で使用したポ
リビニルアルコール樹脂および染料の水溶液を、屈折率
が1.48のポリメチルメタクリレート樹脂の溶液に代
えて、染料を添加しないで反射層を形成したところ、反
射防止層の垂直透過率は1%であったが、50°入射で
の反射率が図3のグラフに示すように、3%近くあり、
低い場合でも1.3%であった。又、実施例1、2と同
様に、50°からホログラムの撮影を行なったところ、
不要干渉縞が多数観察された。実施例1と同じ50°方
向からホログラムの撮影を行なったところ、不要干渉縞
が発生したことが確認された。
【0064】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ホログラム形
成時に基板の裏面に、水溶性樹脂が着色剤により着色さ
れた反射防止層を有しており、水溶性樹脂は極性が高い
だけでなく、屈折率も高いので、ホログラム形成用樹脂
組成物やガラス基板の屈折率との差がごく小さく、ホロ
グラム露光光の波長に関しても、屈折率の差を0.1以
下とすることができ、ホログラム複製の際の裏面反射を
防止でき、不要干渉光が生じるのを減らすことができ
る。また、反射防止層の着色のため、種々の着色剤を適
用することができる。また、水溶性樹脂を用いているた
めに、反射防止層の除去も水を含む、水溶液により溶解
して除去することができ、一般の溶剤の影響を受けやす
い、ホログラム層への影響を回避できる。
【0065】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加え、実際的な露光光の入射角度において、反
射率が無視できる程度であるので、実際上、不要干渉光
の影響がほとんど生じない。
【0066】請求項3の発明によれば、請求項1または
2の発明の効果に加え、屈折率が他の層の屈折率に近
く、水に対する溶解性も高いため、取扱いやすい。
【0067】請求項4の発明によれば、請求項1〜3い
ずれかの発明の効果に加え、溶解して、透明性があり、
均一に着色された反射防止層が形成される。
【0068】請求項5の発明によれば、顔料が分散され
た反射防止層が形成されるが、規定された粒子径の範囲
では、光に対し透明性を有するので、染料を使用したの
と同様、均一に着色された反射防止層が形成され、顔料
を使用しているため、褪色等のない反射防止層が形成さ
れる。
【0069】請求項6の発明によれば、請求項1〜3い
ずれかの発明の効果に加え、着色剤として染料と粒子径
を規定した顔料を使用するので、両者の長所を備えた反
射防止層が形成される。
【0070】請求項7の発明によれば、請求項1〜3い
ずれかの発明の効果に加え、反射防止層は僅かな厚みで
あるため、本発明の体積ホログラム形成用感光材の取扱
い上支障を生じることがなく、必要とする材料も僅かで
済む。
【0071】請求項8の発明によれば、請求項1〜7い
ずれかの発明の効果に加え、反射防止層が十分な光不透
過性を有しているので、反射防止効果が高く、また、光
学濃度がこの範囲であれば、反射率を測定しなくても、
反射防止効果が十分であることが期待できる。
【0072】請求項9の発明によれば、請求項1または
2の発明の効果に加え、保護層をホログラム形成用感光
材上に有しているので、無用な汚損を防止し得る。
【0073】請求項10の発明によれば、請求項1〜3
いずれかの発明のホログラム形成用感光材を使用し、不
要な反射を防止して、ホログラムを形成することができ
る。
【0074】請求項11の発明によれば、請求項10の
発明の効果に加え、反射防止層の除去が水溶液の適用と
拭き取りによって行なえるので、反射防止層の除去の際
のホログラムへの悪影響を排除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ホログラム形成用感光材を示す断面図である。
【図2】露光の状態を示す断面図である。
【図3】露光光の入射角度と反射防止層の反射率との関
係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 透明基板 2 ホログラム形成用樹脂組成物層 3 保護層 4 反射防止層 5 インテックスマッチング液 6 ホログラム原版 7 レーザー光

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板上に体積ホログラム形成用樹脂
    組成物層が積層され、前記透明基板の前記体積ホログラ
    ム形成用樹脂組成物層が積層されていない側には、水溶
    性樹脂が着色剤により着色された反射防止層が積層され
    ており、かつ、透明基板、体積ホログラム形成用樹脂組
    成物層、および反射防止層の屈折率の差が0.1以下で
    ある請求項1記載の体積ホログラム形成用感光材。
  2. 【請求項2】 体積ホログラム形成用樹脂組成物層への
    ホログラム記録光の入射角度が50°〜65°であると
    きの反射防止層の光反射率が0.01〜1%である請求
    項1記載の体積ホログラム形成用感光材。
  3. 【請求項3】 水溶性樹脂が、ホリビニルアルコール、
    ポリビニルピロリドン、またはポリビニルイソブチルエ
    ーテルから選択された1種以上からなる請求項1または
    2記載の体積ホログラム形成用感光材。
  4. 【請求項4】 着色剤が塩基性染料、酸性染料、直接染
    料、酸性媒染染料、または媒染染料から選択された1種
    以上の染料からなる請求項1〜3いずれか記載の体積ホ
    ログラム形成用感光材。
  5. 【請求項5】 着色剤が、アゾ顔料、アントラキノン顔
    料、インジゴ顔料、チオインジゴ顔料、ペリレン・ペリ
    ノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、キノ
    フタロン顔料、イソインドリノン顔料、フタロシアニン
    顔料、アニリンブラック顔料、またはカーボンブラック
    顔料から選択された1種以上の顔料からなり、前記顔料
    の粒子径が0.03〜0.3μmである請求項1〜3い
    ずれか記載の体積ホログラム形成用感光材。
  6. 【請求項6】 着色剤が塩基性染料、酸性染料、直接染
    料、酸性媒染染料、または媒染染料から選択された1種
    以上の染料、およびアゾ顔料、アントラキノン顔料、イ
    ンジゴ顔料、チオインジゴ顔料、ペリレン顔料、キナク
    リドン顔料、ジオキサジン顔料、キノフタロン顔料、イ
    ソインドリノン顔料、フタロシアニン顔料、アニリンブ
    ラック顔料、またはカーボンブラック顔料から選択され
    た1種以上の、粒子径が0.03〜0.3μmである顔
    料とからなる請求項1〜3いずれか記載の体積ホログラ
    ム形成用感光材。
  7. 【請求項7】 反射防止層の厚みが1μm〜20μmで
    ある請求項1〜3いずれか記載の体積ホログラム形成用
    感光材。
  8. 【請求項8】 反射防止層の光学濃度が、ホログラム記
    録光の波長に関し、2.0〜4.0である請求項1〜7
    いずれか記載の体積ホログラム形成用感光材。
  9. 【請求項9】 体積ホログラム形成用樹脂組成物層上
    に、さらに保護層が積層されている請求項1または2記
    載の体積ホログラム形成用感光材。
  10. 【請求項10】 請求項1〜3いずれか記載の体積ホロ
    グラム形成用感光材の体積ホログラム形成用樹脂組成物
    層側に、透過型ホログラム原版のホログラム記録面をイ
    ンデックスマッチング液を介して密着させた後、ホログ
    ラム記録光および参照光を用いてホログラム原版側から
    露光し、露光後のホログラム形成用樹脂組成物層を紫外
    線照射または熱線照射により現像し、現像後、反射防止
    層を剥離することを行なうホログラム形成方法。
  11. 【請求項11】 反射防止層に水溶液を塗布して水溶液
    を吸収させた後に、反射防止層を剥離することにより、
    反射防止層を剥離する請求項10記載のホログラム形成
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005107359A (ja) * 2003-10-01 2005-04-21 Konica Minolta Medical & Graphic Inc ホログラフィック記録用組成物、ホログラフィック記録メディア、ホログラフィック記録方法およびホログラフィック情報メディア

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