JP2005107359A - ホログラフィック記録用組成物、ホログラフィック記録メディア、ホログラフィック記録方法およびホログラフィック情報メディア - Google Patents
ホログラフィック記録用組成物、ホログラフィック記録メディア、ホログラフィック記録方法およびホログラフィック情報メディア Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 バインダー形成化合物、エチレン性不飽和結合を有する化合物、カチオン重合可能な官能基を有する化合物、前記エチレン性不飽和結合を有する化合物の重合反応を開始することのできる光重合開始剤および前記カチオン重合可能な官能基を有する化合物の重合反応を開始することのできる光重合開始剤を少なくとも含有し、前記エチレン性不飽和結合を有する化合物およびカチオン重合可能な官能基を有する化合物の屈折率がともに1.55以上である化合物を少なくとも含有することを特徴とするホログラフィック記録用組成物。
【選択図】 なし
Description
(請求項1)
バインダー形成化合物、エチレン性不飽和結合を有する化合物、カチオン重合可能な官能基を有する化合物、前記エチレン性不飽和結合を有する化合物の重合反応を開始することのできる光重合開始剤および前記カチオン重合可能な官能基を有する化合物の重合反応を開始することのできる光重合開始剤を少なくとも含有し、前記エチレン性不飽和結合を有する化合物およびカチオン重合可能な官能基を有する化合物の屈折率がともに1.55以上である化合物を少なくとも含有することを特徴とするホログラフィック記録用組成物。
(請求項2)
前記カチオン重合可能な官能基を有する化合物が、オキシラン環またはオキセタン環を有する化合物であることを特徴とする請求項1に記載のホログラフィック記録用組成物。
(請求項3)
前記カチオン重合可能な官能基を有する化合物が、分子内に1〜4個のオキセタン環を有する化合物であることを特徴とする請求項2に記載のホログラフィック記録用組成物。
(請求項4)
前記バインダー形成化合物がイソシアネート基を有する化合物と水酸基を有する化合物、イソシアネート基を有する化合物とアミノ基を有する化合物、カルボジイミド基とカルボキシル基を有する化合物、不飽和エステル基を有する化合物とアミノ基を有する化合物、不飽和エステル基を有する化合物とメルカプタン基を有する化合物、ビニル基を有する化合物とシリコンヒドリド基を有する化合物から選ばれる少なくとも1種の組み合わせであることを特徴とする請求項1に記載のホログラフィック記録用組成物。
(請求項5)
前記バインダー形成化合物が、イソシアネート基を有する化合物と水酸基を有する化合物の組み合わせであることを特徴とする請求項4に記載のホログラフィック記録用組成物。
(請求項6)
前記イソシアネート基を有する化合物が、少なくとも分子内に2個以上のイソシアネート基を有する化合物であることを特徴とする請求項5に記載のホログラフィック記録用組成物。
(請求項7)
前記水酸基を有する化合物が、少なくとも分子内に2個以上の水酸基を有する化合物であることを特徴とする請求項5に記載のホログラフィック記録用組成物。
(請求項8)
前記ホログラフィック記録用組成物中に含まれるイソシアネート基を有する化合物のイソシアネート基のモル数をN、ホログラフィック記録用組成物中に含まれる水酸基を有する化合物の水酸基のモル数をMとした際に、0.5≦N/M≦2.0の関係を満たすことを特徴とする請求項5に記載のホログラフィック記録用組成物。
(請求項9)
第一の基材と第二の基材の間にホログラフィック記録層が挟持されたホログラフィック記録メディアにおいて、該ホログラフィック記録層がバインダー形成化合物、エチレン性不飽和結合を有する化合物、カチオン重合可能な官能基を有する化合物、前記エチレン性不飽和結合を有する化合物の重合反応を開始することのできる光重合開始剤および前記カチオン重合可能な官能基を有する化合物の重合反応を開始することのできる光重合開始剤を少なくとも含有し、前記エチレン性不飽和結合を有する化合物およびカチオン重合可能な官能基を有する化合物の屈折率がともに1.55以上である化合物を少なくとも含有することを特徴とするホログラフィック記録メディア。
(請求項10)
前記ホログラフィック記録メディアにおいて、第一の基材の厚みをd1と第二の基材の厚みをd2とし、ホログラフィック記録層の厚みをDhとした際に、0.15≦Dh/(d1+d2)≦2.0の関係を満たすことを特徴とする請求項9に記載のホログラフィック記録メディア。
(請求項11)
前記ホログラフィック記録メディアにおいて、ホログラフィック記録層の厚みDhが200μm以上、2.0mm以下であることを特徴とする請求項10に記載のホログラフィック記録メディア。
(請求項12)
前記ホログラフィック記録メディアにおいて、第一の基材の厚みd1と第二の基材の厚みd2との関係がd1≦d2であることを特徴とする請求項10に記載のホログラフィック記録メディア。
(請求項13)
前記ホログラフィック記録メディアにおいて、第一の基材が透明であり、ホログラフィック記録層が積層された面とは反対の面に反射防止処理がなされていることを特徴とする請求項9に記載のホログラフィック記録メディア。
(請求項14)
前記ホログラフィック記録メディアにおいて、第一の基材の材質がガラスであることを特徴とする請求項9に記載のホログラフィック記録メディア。
(請求項15)
前記ホログラフィック記録メディアにおいて、第二の基材のホログラフィック記録層が積層される面或いはその反対面に反射率が70%以上の反射層が積層されていることを特徴とする請求項9に記載のホログラフィック記録メディア。
(請求項16)
前記ホログラフィック記録メディアにおいて、形状がディスク状であることを特徴とする請求項9に記載のホログラフィック記録メディア。
(請求項17)
前記ホログラフィック記録メディアにおいて、形状がカード状であることを特徴とする請求項9に記載のホログラフィック記録メディア。
(請求項18)
第一の基材と第二の基材の間にホログラフィック記録層が挟持されたホログラフィック記録メディアへのホログラフィック記録方法において、該ホログラフィック記録メディアのホログラフィック記録層がバインダー形成化合物、屈折率が1.55以上であるエチレン性不飽和結合を有する化合物を少なくとも含有するエチレン性不飽和結合を有する化合物、前記エチレン性不飽和結合を有する化合物の重合反応を開始することのできる光重合開始剤、屈折率が1.55以上であるカチオン重合可能な官能基を有する化合物を少なくとも含有するカチオン重合可能な官能基を有する化合物、および前記カチオン重合可能な官能基を有する化合物の重合反応を開始することのできる光重合開始剤を少なくとも含有しており、該記録メディアにホログラフィック露光する以前にバインダー形成化合物同士を反応させバインダーを形成させた後に、記録したい情報を基にしたホログラフィック露光を行い、光重合開始剤を活性化させ、この活性種によりエチレン性不飽和結合を有する化合物およびカチオン重合可能な官能基を有する化合物をホログラフィック記録層内で拡散重合させることによりホログラフィック記録メディアに情報を記録することを特徴とするホログラフィック記録方法。
(請求項19)
前記ホログラフィック記録方法において、ホログラフィック記録メディアへの情報記録が終了した後に、さらにホログラフィック記録メディア全体に熱および光照射により安定化させることを特徴とする請求項18に記載のホログラフィック記録方法。
(請求項20)
第一の基材と第二の基材の間にホログラフィック記録層が挟持されたホログラフィック記録メディアへのホログラフィック記録方法において、該ホログラフィック記録メディアのホログラフィック記録層がバインダー形成化合物、屈折率が1.55以上であるエチレン性不飽和結合を有する化合物を少なくとも含有するエチレン性不飽和結合を有する化合物、前記エチレン性不飽和結合を有する化合物の重合反応を開始することのできる光重合開始剤、屈折率が1.55以上であるカチオン重合可能な官能基を有する化合物を少なくとも含有するカチオン重合可能な官能基を有する化合物、および前記カチオン重合可能な官能基を有する化合物の重合反応を開始することのできる光重合開始剤を少なくとも含有しており、該記録メディアに記録したい情報を基にしたホログラフィック露光を行い、光重合開始剤を活性化させ、この活性種によりエチレン性不飽和結合を有する化合物およびカチオン重合可能な官能基を有する化合物を拡散重合させることによりホログラフィック記録メディアに情報を記録し、ホログラフィック記録メディアへの情報記録が終了した後に、さらにホログラフィック記録メディア全体に熱および光照射を行うことにより記録された情報を安定化させることを特徴とするホログラフィック記録方法。
(請求項21)
第一の基材と第二の基材の間にホログラフィック情報記録層が挟持され、該ホログラフィック情報記録層が、ウレタン化合物を主成分とする領域と、屈折率が1.55以上であるエチレン性不飽和結合を有する化合物を少なくともモノマー単位として含むラジカル重合させて形成したラジカル重合体および屈折率が1.55以上であるカチオン重合可能な官能基を有する化合物を少なくともモノマー単位として含むカチオン重合させて形成したカチオン重合体を主成分とする領域とを有することを特徴とするホログラフィック情報メディア。
式中、Mは金属原子を、aは1〜4の整数を表し、またLは配位子を、bは1〜6の整数を表す。
A:分子内に2個以上のイソシアネート基を有する化合物
(A−1)2−イソシアネートエチル−2,6−ジイソシアネートカプロエート
(A−2)ヘキサメチレンジイソシアネートのポリイソシアネート体(旭化成(株)製、デュラネートD−101)
(A−3)ヘキサメチレンジイソシアネートのポリイソシアネート体(旭化成(株)製、デュラネートTSE−100)
B:分子内に2個以上の水酸基を有する化合物
(B−1)グリセリンのポリプロピレンオキサイド付加物(平均分子量1000:日本油脂(株)製、ユニオールTG−1000)
(B−2)ポリプロピレングリコール(平均分子量1000:日本油脂製、ユニオールD−1000)
(B−3)トリエチレングリコール(分子量150.2)
〈エチレン性不飽和結合を有する化合物〉
(C−1)ヒドロキシエチル化o−フェニルフェノールアクリレート(屈折率=1.576:新中村化学(株)製、NKエステルА−L4)
(C−2)9,9−ビス(3−フェニル−4−アクリロイルポリオキシエトキシ)フルオレン(屈折率=1.597:新中村化学(株)製、NKエステルА−BPFL−4E)
(C−3)トリブロモフェニルアクリレート(屈折率*1=1.567:第一工業製薬(株)製、ニューフロンティアBR−30)
(C−4)EO変性トリブロモフェニルアクリレート(屈折率*1=1.564:第一工業製薬(株)製、ニューフロンティアBR−31)
(C−5)フェノキシエチルアクリレート(屈折率=1.519)
尚、屈折率*1はスチレン50%溶液として25℃で測定した。
(D−1)3−エチル−3−(ナフタレン−1−イルオキシメチル)オキセタン(屈折率=1.58)
(D−2)3−エチル−3−(ナフタレン−1−イルスルファニルメチル)オキセタン(屈折率=1.61)
(D−3)前出化合物(O−1:屈折率=1.57)
(D−4)前出化合物(O−2:屈折率=1.63)
(D−5)3−エチル−3−(フェノキシメチル)オキセタン(屈折率=1.52:東亜合成(株)製、アロンオキセタンOXT−211)
尚、カチオン重合可能な官能基を有する化合物(D−1〜4)は特開2001−40085号、同2003−89693号、同2003−81958号記載の製造方法に準じて合成した。
光重合開始剤(E−1〜6)および増感色素(F−1〜4)を以下に示す。
(E−2)鉄アレーン錯体系光重合開始時(チバスペシャリティケミカル(株)製、イルガキュアー261)
(E−4)スルホニウム塩系光重合開始剤(みどり化学(株)製、DTS−103)
(E−5)スルホニウム塩系光重合開始剤(みどり化学(株)製、MDS−109)
(E−6)ヨードニウム塩系光重合開始剤(みどり化学(株)製、BBI−105)
(ホログラフィック記録用組成物)
表1、2に示す分子内に2個以上のイソシアネート基を有する化合物にエチレン性不飽和結合を有する化合物およびカチオン重合可能な官能基を有する化合物を溶解し、次いでこの溶液に増感色素を溶解した。別途分子内に2個以上の水酸基を有する化合物に前記エチレン性不飽和結合を有する化合物および前記カチオン重合可能な官能基を有する化合物を活性化できる光重合開始剤を溶解させた溶液を、この増感色素を溶液させた溶液に添加し、最後に調製した組成物を窒素で脱空気を施した後、真空脱気で内包されている気体成分を除去し、ホログラフィック記録用組成物1〜22を調製した。
(作製方法1)
第一の基材と第二の基材として、厚み0.5mmのガラスの片面を532nmの波長に対して垂直な入射光による反射率が0.1%となるように反射防止処理した。この第一の基材の反射防止処理していない面上に表3に記載の記録層の厚みとなるようにポリエチレンテレフタレートシートをスぺーサーとし、表1、2に記載したホログラフィック記録用組成物を第一の基材に付し、次いで第二の基材の反射防止処理していない面をホログラフィック記録用組成物上に空気層を巻き込まないように貼合しスぺーサーを介して第一の基材と第二の基材を貼合させた。最後に、端部を湿分硬化型の接着剤で封止し、表3に記載した熱処理条件で熱処理しホログラフィック記録メディアを作製した。
厚み0.5mmのガラスの片面を532nmの波長に対して垂直な入射光による反射率が0.1%となるように反射防止処理を施すことにより第一の基材を、厚み0.5mmのガラスの片面を532nmの波長に対して垂直な入射光による反射率が90%となるようにアルミ蒸着を施して第二の基材をそれぞれ作製した。次いで、前述の第一の基材の反射防止処理していない面上に表4記載の記録層の厚みとなるようにポリエチレンテレフタレートシートをスぺーサーとし、表1、2に記載したホログラフィック記録層形成組成物を第一の基材に付し、次いで第二の基材のアルミ蒸着した面をホログラフィック記録用組成物上に空気層を巻き込まないように貼合しスぺーサーを介して第一の基材と第二の基材を貼合させた。最後に、端部を湿分硬化型の接着剤で封止し、表4に記載した熱処理条件で熱処理しホログラフィック記録メディアを作製した。
(ホログラフィック記録メディアへの記録および評価1)
上述のようにして作製したホログラフィック記録メディアを、米国特許第5,719,691号に記載の手順に従って、一連の多重ホログラムを書き込み、下記の方法に従って、感度(記録エネルギー)、収縮耐性および屈折率のコントラストについて測定、評価を行い、得られた結果を表5に示した。
セーフライト下でホログラフィック記録メディアに、Nd:YAGレーザー(532nm)を備えたホログラフィック作製装置にてデジタルパターンを表示し、0.1〜20mJ/cm2のエネルギーで、このデジタルパターン化されたホログラフィック露光することによりホログラムを得た。次いで、Nd:YAGレーザー(532nm)を参照光に用いて、発生した再生光をCCDで読み取り、良好なデジタルパターンが再生できた最小露光量を感度(S)として測定した。
収縮耐性は、下記の方法により測定する収縮率で表示する。
尚、上記式中θoはホログラフィック記録メディアへの入射角、λrはレーザー光の波長、θrは参照光のホログラフィック記録メディアへの入射角である。
屈折率のコントラストは、下記の方法に従って測定した回折効率より求めた。回折効率の測定は、日本分光工業(株)製のART25C型分光光度計を用い、幅3mmのスリットを有したフォトマルチメータを、試料を中心にした半径20cmの円周上に設置した。幅0.3mmの単色光を、試料に対し45度の角度で入射し、試料からの回折光を検出した。正反射光以外で最も大きな値と、試料を置かず直接入射光を受光した時の値との比を回折効率とし、得られたホログラムの回折効率から屈折率のコントラスト(Δn)を求めた。
上述のようにして作製したホログラフィック記録メディアを、米国特許第5,719,691号に記載の手順に従って、一連の多重ホログラムを書き込み、下記の方法に従って、感度(記録エネルギー)、および評価1に従って収縮耐性、屈折率のコントラストについて測定、評価を行い、得られた結果を表6に示した。
セーフライト下でホログラフィック記録メディアに、Nd:YAGレーザー(532nm)を備えたホログラフィック作製装置にてデジタルパターンを表示し、0.1〜20mJ/cm2のエネルギーで、このデジタルパターン化されたホログラフィック露光することによりホログラムを得た。次いで、ホログラフィック記録メディアを7万ルクスのサンシャインフェードメータ下で5分間処理した後に100℃で5分間加熱処理した。この処理された記録メディアをセーフライト下でNd:YAGレーザー(532nm)を参照光に用いて、発生した再生光をCCDで読み取り、良好なデジタルパターンが再生できた最小露光量を感度(S)として測定した。
上述のようにして作製したホログラフィック記録メディアを、特開2002−123949号に記載の手順に従って、一連の多重ホログラムを書き込み、下記の方法に従って、感度(記録エネルギー)について測定、評価を行い、得られた結果を表7に示した。
セーフライト下でホログラフィック記録メディアに、Nd:YAGレーザー(532nm)を備えたホログラフィック作製装置にてデジタルパターンを表示し、0.1〜20mJ/cm2のエネルギーで、このデジタルパターン化されたホログラフィック露光することによりホログラムを得た。次いで、ホログラフィック記録メディアを7万ルクスのサンシャインフェードメータ下で5分間処理した後に100℃で5分間加熱処理した。この処理された記録メディアをセーフライト下でNd:YAGレーザー(532nm)を参照光に用いて、発生した再生光をCCDで読み取り、良好なデジタルパターンが再生できた最小露光量を感度(S)として測定した。
記録された情報を固定化した表6および表7で作製しホログラフィック記録メディアをホログラフィック情報メディアとして下記の条件で保存し、保存前後で各情報メディアに合った方法でデジタルパターンを再生評価し、良好なデジタルパターンが再生できた最小露光量の保存前後の差を以下の方法で評価し、得られた結果を表8に示した。また、併せてホログラフィック情報メディアの着色度合を下記の方法で評価し、得られた結果を表9に示した。
ホログラフィック情報メディアを60℃、2週間保存し、保存前後の最小露光感度差(ΔSh)を求めた。
(耐光保存性)
温度25℃で、7万ルクスのサンシャインフェードメータ下で4日間保存、保存前後の最小露光感度差(ΔSw)を求めた。
表6で用いたホログラフィック記録メディアをホログラフィック露光せずに7万ルクスのサンシャインフェードメータ下で5分間処理した後に100℃で5分間加熱処理しホログラフィック情報メディアを作製した。次いで下記の条件で保存し、保存前後で各情報メディアの透過率を日立製作所(株)製、日立分光光度計U−4100で測定し、以下の方法で評価した。
ホログラフィック情報メディアを60℃、2週間保存、保存前後の400nmの透過率差(ΔTh)を求めた。
(耐光保存性)
温度25℃で、7万ルクスのサンシャインフェードメータ下で4日間保存、保存前後の400nmの透過率差(ΔTh)を求めた。
02 観察者の視点
3 ホログラム
4 白色照明光源
5 分光器
6 パソコン
7 移動ピンホール板
8 ピンホール
9 照明光
11 再生光
Claims (21)
- バインダー形成化合物、エチレン性不飽和結合を有する化合物、カチオン重合可能な官能基を有する化合物、前記エチレン性不飽和結合を有する化合物の重合反応を開始することのできる光重合開始剤および前記カチオン重合可能な官能基を有する化合物の重合反応を開始することのできる光重合開始剤を少なくとも含有し、前記エチレン性不飽和結合を有する化合物およびカチオン重合可能な官能基を有する化合物の屈折率がともに1.55以上である化合物を少なくとも含有することを特徴とするホログラフィック記録用組成物。
- 前記カチオン重合可能な官能基を有する化合物が、オキシラン環またはオキセタン環を有する化合物であることを特徴とする請求項1に記載のホログラフィック記録用組成物。
- 前記カチオン重合可能な官能基を有する化合物が、分子内に1〜4個のオキセタン環を有する化合物であることを特徴とする請求項2に記載のホログラフィック記録用組成物。
- 前記バインダー形成化合物がイソシアネート基を有する化合物と水酸基を有する化合物、イソシアネート基を有する化合物とアミノ基を有する化合物、カルボジイミド基とカルボキシル基を有する化合物、不飽和エステル基を有する化合物とアミノ基を有する化合物、不飽和エステル基を有する化合物とメルカプタン基を有する化合物、ビニル基を有する化合物とシリコンヒドリド基を有する化合物から選ばれる少なくとも1種の組み合わせであることを特徴とする請求項1に記載のホログラフィック記録用組成物。
- 前記バインダー形成化合物が、イソシアネート基を有する化合物と水酸基を有する化合物の組み合わせであることを特徴とする請求項4に記載のホログラフィック記録用組成物。
- 前記イソシアネート基を有する化合物が、少なくとも分子内に2個以上のイソシアネート基を有する化合物であることを特徴とする請求項5に記載のホログラフィック記録用組成物。
- 前記水酸基を有する化合物が、少なくとも分子内に2個以上の水酸基を有する化合物であることを特徴とする請求項5に記載のホログラフィック記録用組成物。
- 前記ホログラフィック記録用組成物中に含まれるイソシアネート基を有する化合物のイソシアネート基のモル数をN、ホログラフィック記録用組成物中に含まれる水酸基を有する化合物の水酸基のモル数をMとした際に、0.5≦N/M≦2.0の関係を満たすことを特徴とする請求項5に記載のホログラフィック記録用組成物。
- 第一の基材と第二の基材の間にホログラフィック記録層が挟持されたホログラフィック記録メディアにおいて、該ホログラフィック記録層がバインダー形成化合物、エチレン性不飽和結合を有する化合物、カチオン重合可能な官能基を有する化合物、前記エチレン性不飽和結合を有する化合物の重合反応を開始することのできる光重合開始剤および前記カチオン重合可能な官能基を有する化合物の重合反応を開始することのできる光重合開始剤を少なくとも含有し、前記エチレン性不飽和結合を有する化合物およびカチオン重合可能な官能基を有する化合物の屈折率がともに1.55以上である化合物を少なくとも含有することを特徴とするホログラフィック記録メディア。
- 前記ホログラフィック記録メディアにおいて、第一の基材の厚みをd1と第二の基材の厚みをd2とし、ホログラフィック記録層の厚みをDhとした際に、0.15≦Dh/(d1+d2)≦2.0の関係を満たすことを特徴とする請求項9に記載のホログラフィック記録メディア。
- 前記ホログラフィック記録メディアにおいて、ホログラフィック記録層の厚みDhが200μm以上、2.0mm以下であることを特徴とする請求項10に記載のホログラフィック記録メディア。
- 前記ホログラフィック記録メディアにおいて、第一の基材の厚みd1と第二の基材の厚みd2との関係がd1≦d2であることを特徴とする請求項10に記載のホログラフィック記録メディア。
- 前記ホログラフィック記録メディアにおいて、第一の基材が透明であり、ホログラフィック記録層が積層された面とは反対の面に反射防止処理がなされていることを特徴とする請求項9に記載のホログラフィック記録メディア。
- 前記ホログラフィック記録メディアにおいて、第一の基材の材質がガラスであることを特徴とする請求項9に記載のホログラフィック記録メディア。
- 前記ホログラフィック記録メディアにおいて、第二の基材のホログラフィック記録層が積層される面或いはその反対面に反射率が70%以上の反射層が積層されていることを特徴とする請求項9に記載のホログラフィック記録メディア。
- 前記ホログラフィック記録メディアにおいて、形状がディスク状であることを特徴とする請求項9に記載のホログラフィック記録メディア。
- 前記ホログラフィック記録メディアにおいて、形状がカード状であることを特徴とする請求項9に記載のホログラフィック記録メディア。
- 第一の基材と第二の基材の間にホログラフィック記録層が挟持されたホログラフィック記録メディアへのホログラフィック記録方法において、該ホログラフィック記録メディアのホログラフィック記録層がバインダー形成化合物、屈折率が1.55以上であるエチレン性不飽和結合を有する化合物を少なくとも含有するエチレン性不飽和結合を有する化合物、前記エチレン性不飽和結合を有する化合物の重合反応を開始することのできる光重合開始剤、屈折率が1.55以上であるカチオン重合可能な官能基を有する化合物を少なくとも含有するカチオン重合可能な官能基を有する化合物、および前記カチオン重合可能な官能基を有する化合物の重合反応を開始することのできる光重合開始剤を少なくとも含有しており、該記録メディアにホログラフィック露光する以前にバインダー形成化合物同士を反応させバインダーを形成させた後に、記録したい情報を基にしたホログラフィック露光を行い、光重合開始剤を活性化させ、この活性種によりエチレン性不飽和結合を有する化合物およびカチオン重合可能な官能基を有する化合物をホログラフィック記録層内で拡散重合させることによりホログラフィック記録メディアに情報を記録することを特徴とするホログラフィック記録方法。
- 前記ホログラフィック記録方法において、ホログラフィック記録メディアへの情報記録が終了した後に、さらにホログラフィック記録メディア全体に熱および光照射により安定化させることを特徴とする請求項18に記載のホログラフィック記録方法。
- 第一の基材と第二の基材の間にホログラフィック記録層が挟持されたホログラフィック記録メディアへのホログラフィック記録方法において、該ホログラフィック記録メディアのホログラフィック記録層がバインダー形成化合物、屈折率が1.55以上であるエチレン性不飽和結合を有する化合物を少なくとも含有するエチレン性不飽和結合を有する化合物、前記エチレン性不飽和結合を有する化合物の重合反応を開始することのできる光重合開始剤、屈折率が1.55以上であるカチオン重合可能な官能基を有する化合物を少なくとも含有するカチオン重合可能な官能基を有する化合物、および前記カチオン重合可能な官能基を有する化合物の重合反応を開始することのできる光重合開始剤を少なくとも含有しており、該記録メディアに記録したい情報を基にしたホログラフィック露光を行い、光重合開始剤を活性化させ、この活性種によりエチレン性不飽和結合を有する化合物およびカチオン重合可能な官能基を有する化合物を拡散重合させることによりホログラフィック記録メディアに情報を記録し、ホログラフィック記録メディアへの情報記録が終了した後に、さらにホログラフィック記録メディア全体に熱および光照射を行うことにより記録された情報を安定化させることを特徴とするホログラフィック記録方法。
- 第一の基材と第二の基材の間にホログラフィック情報記録層が挟持され、該ホログラフィック情報記録層が、ウレタン化合物を主成分とする領域と、屈折率が1.55以上であるエチレン性不飽和結合を有する化合物を少なくともモノマー単位として含むラジカル重合させて形成したラジカル重合体および屈折率が1.55以上であるカチオン重合可能な官能基を有する化合物を少なくともモノマー単位として含むカチオン重合させて形成したカチオン重合体を主成分とする領域とを有することを特徴とするホログラフィック情報メディア。
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