JP2005043862A - ホログラフィック記録用組成物、ホログラフィック記録メディア及びその記録方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 カチオン重合可能な反応性基を有するバインダー化合物(A)、分子内にエチレン性二重結合を有する重合性化合物(B)、光重合開始剤(C)及び該カチオン重合可能な反応性基を有するバインダー化合物(A)を架橋することのできる架橋剤(D)を含み、かつ該架橋剤(D)が熱によりカチオン重合を開始することのできる熱カチオン重合開始剤であることを特徴とするホログラフィック記録用組成物。
【選択図】 なし
Description
カチオン重合可能な反応性基を有するバインダー化合物(A)、分子内にエチレン性二重結合を有する重合性化合物(B)、光重合開始剤(C)及び該カチオン重合可能な反応性基を有するバインダー化合物(A)を架橋することのできる架橋剤(D)を含み、かつ該架橋剤(D)が熱によりカチオン重合を開始することのできる熱カチオン重合開始剤であることを特徴とするホログラフィック記録用組成物。
前記熱カチオン重合開始剤が下記一般式(1)または一般式(2)で表される化合物であることを特徴とする請求項1に記載のホログラフィック記録用組成物。
(請求項3)
さらに酸増殖剤を含有することを特徴とする請求項2に記載のホログラフィック記録用組成物。
さらに光重合開始剤(C)を波長増感するための増感色素を含有することを特徴とする請求項1に記載のホログラフィック記録用組成物。
前記カチオン重合可能な反応性基を有するバインダー化合物(A)が、反応性基としてエポキシ基、オキセタン基、ビニルエーテル基、アルケニルエーテル基、アレンエーテル基及びケテンアセタール基の中から選ばれる少なくとも一種の官能基を有することを特徴とする請求項1に記載のホログラフィック記録用組成物。
前記カチオン重合可能な反応性基を有するバインダー化合物(A)として、分子内に少なくともオキセタン基を有する化合物を含むことを特徴とする請求項5に記載のホログラフィック記録用組成物。
前記カチオン重合可能な反応性基を有するバインダー化合物(A)が、常温で液状または融点が100℃以下であることを特徴とする請求項5または6に記載のホログラフィック記録用組成物。
前記分子内にエチレン性二重結合を有する重合性化合物(B)が、分子内に(メタ)アクリロイル基を有する化合物を少なくとも含んでいることを特徴とする請求項1に記載のホログラフィック記録用組成物。
前記分子内にエチレン性二重結合を有する重合性化合物(B)が、屈折率が1.55以上の化合物を少なくとも含有することを特徴とする請求項1に記載のホログラフィック記録用組成物。
第一の基材と第二の基材の間にホログラフィック記録層が挟持され、該ホログラフィック記録層がカチオン重合可能な反応性基を有するバインダー化合物(A)、分子内にエチレン性二重結合を有する重合性化合物(B)、光重合開始剤(C)及び前記カチオン重合可能な反応性基を有するバインダー化合物(A)を架橋することのできる架橋剤(D)を含み、かつ該架橋剤(D)が熱によりカチオン重合を開始することのできる熱カチオン重合開始剤を含むことを特徴とするホログラフィック記録メディア。
第一の基材と第二の基材の間にホログラフィック記録層が挟持され、該ホログラフィック記録層がカチオン重合可能な反応性基を有するバインダー化合物(A)、分子内にエチレン性二重結合を有する重合性化合物(B)、光重合開始剤(C)及び前記カチオン重合可能な反応性基を有するバインダー化合物(A)を架橋することのできる架橋剤(D)を含み、かつ該架橋剤(D)が熱によりカチオン重合を開始することのできる熱カチオン重合開始剤を含むことを特徴とするホログラフィック記録メディア。
ホログラフィック記録層の厚みDhが200μm以上、2.0mm以下であることを特徴とする請求項11に記載のホログラフィック記録メディア。
第一の基材の厚みd1と第二の基材の厚みd2との関係がd1≦d2であることを特徴とする請求項11に記載のホログラフィック記録メディア。
第一の基材が透明であり、ホログラフィック記録層が積層された面とは反対の面に反射防止処理がなされていることを特徴とする請求項10に記載のホログラフィック記録メディア。
第一の基材の材質がガラスであることを特徴とする請求項10に記載のホログラフィック記録メディア。
第二の基材のホログラフィック記録層が積層される面或いはその反対面に反射率が70%以上の反射層が積層されていることを特徴とする請求項10に記載のホログラフィック記録メディア。
形状がディスク状であることを特徴とする請求項10に記載のホログラフィック記録メディア。
形状がカード状であることを特徴とする請求項10に記載のホログラフィック記録メディア。
第一の基材と第二の基材の間にホログラフィック記録層が挟持され、該ホログラフィック記録層がカチオン重合可能な反応性基を有するバインダー化合物(A)、分子内にエチレン性二重結合を有する重合性化合物(B)、光重合開始剤(C)及び前記カチオン重合可能な反応性基を有するバインダー化合物(A)を架橋することのできる架橋剤(D)を含み、かつ該架橋剤(D)が熱によりカチオン重合を開始することのできる熱カチオン重合開始剤を含むホログラフィック記録メディアにホログラフィック記録する方法において、ホログラフィック露光の前にカチオン重合可能な反応性基を有するバインダー化合物(A)を架橋剤(D)で熱により架橋させた後に、記録したい情報を基にしたホログラフィック露光を行い、光重合開始剤(C)を活性化させ、この活性種により分子内のエチレン性二重結合を有する重合性化合物(B)を拡散重合させることによりホログラフィック記録メディアに情報を記録することを特徴とするホログラフィック記録方法。
ホログラフィック記録メディアへの情報記録が終了した後に、さらにホログラフィック記録メディア全体に熱及び光照射により安定化させることを特徴とする請求項19に記載のホログラフィック記録方法。
第一の基材と第二の基材の間にホログラフィック記録層が挟持され、該ホログラフィック記録層がカチオン重合可能な反応性基を有するバインダー化合物(A)、分子内にエチレン性二重結合を有する重合性化合物(B)、光重合開始剤(C)及び前記カチオン重合可能な反応性基を有するバインダー化合物(A)を架橋することのできる架橋剤(D)を含み、かつ該架橋剤(D)が熱によりカチオン重合を開始することのできる熱カチオン重合開始剤を含むホログラフィック記録メディアにホログラフィック記録する方法において、記録したい情報を基にしたホログラフィック露光を行い、光重合開始剤(C)を活性化させ、この活性種により分子内のエチレン性二重結合を有する重合性化合物(B)を拡散重合させることによりホログラフィック記録メディアに情報を記録し、ホログラフィック記録メディアへの情報記録が終了した後に、さらにホログラフィック記録メディア全体に熱及び光照射を行うことにより記録された情報を安定化させることを特徴とするホログラフィック記録方法。
本発明のバインダー化合物は、後で詳述する本発明のホログラフィック記録メディアを作製する際に、常温で液状或いは100℃以下の温度で液状の記録用組成物を二枚の基材間に所定の厚みで挟持させることにより作製されるため、常温で液状或いは融点が100℃の化合物が好ましい。
式中、Mは金属原子を、aは1〜4の整数を表し、またLは配位子を、bは1〜6の整数を表す。
(A−1)ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル(共栄社化学(株)製、エポライト200P)
(A−2)トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル
(A−3)ビスフェノールA型エポキシ樹脂(東都化成(株)製、エポトートYD127)
(A−4)1,8−ビス{(3−エチルオキセタン−3−イル)メトキシ}−2,7−ジヒドロキシオクタン
(A−5)ジ[1−エチル(3−オキセタニル)]メチルエーテル
(A−6)2−オキサスピロ[3,5]−5−メチルノナン
(A−11)3−エチル−3−(フェノキシメチル)オキセタン
(A−12)3−エチル−3−(2−ヘチルヘキシロキシメチル)オキセタン
〈エチレン性二重結合を有する重合性化合物〉
(B−1)4−ブロモスチレン(屈折率=1.594)
(B−2)4−クロルフェニルアクリレート(屈折率=1.536)
(B−3)パラクミルフェノキシエチレングリコールアクリレート(屈折率=1.548:新中村化学(株)製、NKエステルA−CMP−1E)
(B−4)ヒドロキシエチル化β−ナフトールアクリレート(屈折率=1.583:新中村化学(株)製、NKエステルА−NP−1E)
(B−5)トリブロモフェニルアクリレート(屈折率*1=1.567)
(B−6)トリブロモフェニルメタクリレート(屈折率*1=1.560)
(B−7)EO変性トリブロモフェニルアクリレート(屈折率*1=1.564:第一工業製薬(株)製、ニューフロンティアBR−31)
(B−8)EO変性テトラブロモビスフェノールAジメタクリレート(屈折率*1=1.564:第一工業製薬(株)製、ニューフロンティアBR−42M)
尚、屈折率*1はスチレン50%溶液として25℃で測定した。
上記化合物を以下に示す。
(ホログラフィック記録層形成組成物1)
9.697gのカチオン重合可能な反応性基を有するバインダー化合物(A−1)と架橋剤として6.042gのペンタエリスリトール(テトラキスメルカプトプロピオネート)、及び架橋促進剤として0.840gの2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノールを混合し溶液1を調製した。別途調製した2.194gのエチレン性二重結合を有する重合性化合物(B−2)と0.126gの光重合開始剤(C−1)及び0.00126gの増感色素(S−1)を含む開始剤溶液1を前述の溶液1に添加した。最後に調製した組成物を窒素で脱空気を施した後、真空脱気で内包されている気体成分を除去し、比較となるホログラフィック記録層形成組成物1を調製した。
9.697gのカチオン重合可能な反応性基を有するバインダー化合物(A−1)と架橋剤として6.042gのペンタエリスリトール(テトラキスメルカプトプロピオネート)、及び架橋促進剤として0.840gの2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノールを混合し溶液2を調製した。別途調製したエチレン性二重結合を有する重合性化合物として(B−1)を0.878gと(B−2)を1.313g、0.126gの光重合開始剤(C−1)及び0.00126gの増感色素(S−1)を含む開始剤溶液2を前述の溶液2に添加した。最後に調製した組成物を窒素で脱空気を施した後、真空脱気で内包されている気体成分を除去し、比較となるホログラフィック記録層形成組成物2を調製した。
カチオン重合可能な反応性基を有するバインダー化合物として7.870gの(A−1)、4.722gの(A−2)及び3.148gの(A−5)を混合し溶液3を調製した。別途エチレン性二重結合を有する重合性化合物として(B−1)を0.878gと(B−2)を1.313g、光重合開始剤(C−1)0.126g及び増感色素(S−2)0.00126gを混合溶解して開始剤溶液3を調製し、この開始剤溶液3及び表2に記載の熱カチオン重合開始剤を前述の溶液3に添加した。最後に調製した組成物を窒素で脱空気を施した後、真空脱気で内包されている気体成分を除去し、ホログラフィック記録層形成組成物3を調製した。
表1に記載のカチオン重合可能な反応性基を有するバインダー化合物を混合し溶液4を調製した。別途表1、2に記載のエチレン性二重結合を有する重合性化合物、光重合開始剤及び増感色素を混合溶解して開始剤溶液4を調製し、この開始剤溶液4及び表2に記載の熱カチオン重合開始剤及び酸増殖剤を前述の溶液4に添加した。最後に調製した組成物を窒素で脱空気を施した後、真空脱気で内包されている気体成分を除去し、ホログラフィック記録層形成組成物7〜30を調製した。
(作製方法1)
第一の基材と第二の基材として、厚み0.5mmのガラスの片面を532nmの波長に対して垂直な入射光による反射率が0.1%となるように反射防止処理した。この第一の基材の反射防止処理していない面上に表3に記載の厚みを有する透明ポリエチレンテレフタレートシートをスぺーサーとし、表1、2に記載したホログラフィック記録層形成組成物を第一の基材に付し、次いで第二の基材の反射防止処理していない面をホログラフィック記録層形成組成物上に空気層を巻き込まないように貼合しスぺーサーを介して第一の基材と第二の基材を貼合させた。最後に、端部を湿分硬化型の接着剤で封止し、室温(25℃)で24時間放置させホログラフィック記録メディアを作製した。
作製方法1と同様の方法で、端部を湿分硬化型の接着剤で封止した後に、表3に記載した熱処理条件で熱処理しホログラフィック記録メディアを作製した。
厚み0.5mmのガラスの片面を532nmの波長に対して垂直な入射光による反射率が0.1%となるように反射防止処理を施すことにより第一の基材を、厚み0.5mmのガラスの片面を532nmの波長に対して垂直な入射光による反射率が90%となるようにアルミ蒸着を施して第二の基材をそれぞれ作製した。次いで、前述の第一の基材の反射防止処理していない面上に表4記載の厚みを有する透明ポリエチレンテレフタレートシートをスぺーサーとし、表1、2に記載したホログラフィック記録層形成組成物を第一の基材に付し、次いで第二の基材のアルミ蒸着した面をホログラフィック記録層形成組成物上に空気層を巻き込まないように貼合しスぺーサーを介して第一の基材と第二の基材を貼合させた。最後に、端部を湿分硬化型の接着剤で封止し、室温(25℃)で24時間放置させホログラフィック記録メディアを作製した。
作製方法3と同様の方法で、端部を湿分硬化型の接着剤で封止した後に、表4に記載した熱処理条件で熱処理しホログラフィック記録メディアを作製した。
(ホログラフィック記録メディアへの記録及び評価1)
上述のようにして作製したホログラフィック記録メディアを、米国特許第5,719,691号に記載の手順に従って、一連の多重ホログラムを書き込み、下記の方法に従って、感度(記録エネルギー)、収縮耐性及び屈折率のコントラストについて測定、評価を行い、得られた結果を表5に示した。
セーフライト下でホログラフィック記録メディアに、Nd:YAGレーザー(532nm)を備えたホログラフィック作製装置にてデジタルパターンを表示し、0.1〜50mJ/cm2のエネルギーで、このデジタルパターン化されたホログラフィック露光することによりホログラムを得た。次いで、Nd:YAGレーザー(532nm)を参照光に用いて、発生した再生光をCCDで読み取り、良好なデジタルパターンが再生できた最小露光量を感度(S)として測定した。
収縮耐性は、下記の方法により測定する収縮率で表示する。
尚、上記式中θoはホログラフィック記録メディアへの入射角、λrはレーザー光の波長、θrは参照光のホログラフィック記録メディアへの入射角である。
屈折率のコントラストは、下記の方法に従って測定した回折効率より求めた。回折効率の測定は、日本分光工業(株)製のART25C型分光光度計を用い、幅3mmのスリットを有したフォトマルチメータを、試料を中心にした半径20cmの円周上に設置した。幅0.3mmの単色光を、試料に対し45度の角度で入射し、試料からの回折光を検出した。正反射光以外で最も大きな値と、試料を置かず直接入射光を受光した時の値との比を回折効率とし、得られたホログラムの回折効率から屈折率のコントラスト(Δn)を求めた。
上述のようにして作製したホログラフィック記録メディアを、米国特許第5,719,691号に記載の手順に従って、一連の多重ホログラムを書き込み、下記の方法に従って、感度(記録エネルギー)、及び評価1に従って収縮耐性、屈折率のコントラストについて測定、評価を行い、得られた結果を表6に示した。
セーフライト下でホログラフィック記録メディアに、Nd:YAGレーザー(532nm)を備えたホログラフィック作製装置にてデジタルパターンを表示し、0.1〜50mJ/cm2のエネルギーで、このデジタルパターン化されたホログラフィック露光することによりホログラムを得た。次いで、ホログラフィック記録メディアを7万ルクスのサンシャインフェードメータ下で5分間処理した後に100℃で5分間加熱処理した。この処理された記録メディアをセーフライト下でNd:YAGレーザー(532nm)を参照光に用いて、発生した再生光をCCDで読み取り、良好なデジタルパターンが再生できた最小露光量を感度(S)として測定した。
上述のようにして作製したホログラフィック記録メディアを、特開2002−123949号に記載の手順に従って、一連の多重ホログラムを書き込み、下記の方法に従って、感度(記録エネルギー)について測定、評価を行い、得られた結果を表7に示した。
セーフライト下でホログラフィック記録メディアに、Nd:YAGレーザー(532nm)を備えたホログラフィック作製装置にてデジタルパターンを表示し、0.1〜50mJ/cm2のエネルギーで、このデジタルパターン化されたホログラフィック露光することによりホログラムを得た。次いで、ホログラフィック記録メディアを7万ルクスのサンシャインフェードメータ下で5分間処理した後に100℃で5分間加熱処理した。この処理された記録メディアをセーフライト下でNd:YAGレーザー(532nm)を参照光に用いて、発生した再生光をCCDで読み取り、良好なデジタルパターンが再生できた最小露光量を感度(S)として測定した。
02 観察者の視点
3 ホログラム
4 白色照明光源
5 分光器
6 パソコン
7 移動ピンホール板
8 ピンホール
9 照明光
11 再生光
Claims (21)
- カチオン重合可能な反応性基を有するバインダー化合物(A)、分子内にエチレン性二重結合を有する重合性化合物(B)、光重合開始剤(C)及び該カチオン重合可能な反応性基を有するバインダー化合物(A)を架橋することのできる架橋剤(D)を含み、かつ該架橋剤(D)が熱によりカチオン重合を開始することのできる熱カチオン重合開始剤であることを特徴とするホログラフィック記録用組成物。
- さらに酸増殖剤を含有することを特徴とする請求項2に記載のホログラフィック記録用組成物。
- さらに光重合開始剤(C)を波長増感するための増感色素を含有することを特徴とする請求項1に記載のホログラフィック記録用組成物。
- 前記カチオン重合可能な反応性基を有するバインダー化合物(A)が、反応性基としてエポキシ基、オキセタン基、ビニルエーテル基、アルケニルエーテル基、アレンエーテル基及びケテンアセタール基の中から選ばれる少なくとも一種の官能基を有することを特徴とする請求項1に記載のホログラフィック記録用組成物。
- 前記カチオン重合可能な反応性基を有するバインダー化合物(A)として、分子内に少なくともオキセタン基を有する化合物を含むことを特徴とする請求項5に記載のホログラフィック記録用組成物。
- 前記カチオン重合可能な反応性基を有するバインダー化合物(A)が、常温で液状または融点が100℃以下であることを特徴とする請求項5または6に記載のホログラフィック記録用組成物。
- 前記分子内にエチレン性二重結合を有する重合性化合物(B)が、分子内に(メタ)アクリロイル基を有する化合物を少なくとも含んでいることを特徴とする請求項1に記載のホログラフィック記録用組成物。
- 前記分子内にエチレン性二重結合を有する重合性化合物(B)が、屈折率が1.55以上の化合物を少なくとも含有することを特徴とする請求項1に記載のホログラフィック記録用組成物。
- 第一の基材と第二の基材の間にホログラフィック記録層が挟持され、該ホログラフィック記録層がカチオン重合可能な反応性基を有するバインダー化合物(A)、分子内にエチレン性二重結合を有する重合性化合物(B)、光重合開始剤(C)及び前記カチオン重合可能な反応性基を有するバインダー化合物(A)を架橋することのできる架橋剤(D)を含み、かつ該架橋剤(D)が熱によりカチオン重合を開始することのできる熱カチオン重合開始剤を含むことを特徴とするホログラフィック記録メディア。
- 第一の基材と第二の基材の間にホログラフィック記録層が挟持され、該ホログラフィック記録層がカチオン重合可能な反応性基を有するバインダー化合物(A)、分子内にエチレン性二重結合を有する重合性化合物(B)、光重合開始剤(C)及び前記カチオン重合可能な反応性基を有するバインダー化合物(A)を架橋することのできる架橋剤(D)を含み、かつ該架橋剤(D)が熱によりカチオン重合を開始することのできる熱カチオン重合開始剤を含むことを特徴とするホログラフィック記録メディア。
- ホログラフィック記録層の厚みDhが200μm以上、2.0mm以下であることを特徴とする請求項11に記載のホログラフィック記録メディア。
- 第一の基材の厚みd1と第二の基材の厚みd2との関係がd1≦d2であることを特徴とする請求項11に記載のホログラフィック記録メディア。
- 第一の基材が透明であり、ホログラフィック記録層が積層された面とは反対の面に反射防止処理がなされていることを特徴とする請求項10に記載のホログラフィック記録メディア。
- 第一の基材の材質がガラスであることを特徴とする請求項10に記載のホログラフィック記録メディア。
- 第二の基材のホログラフィック記録層が積層される面或いはその反対面に反射率が70%以上の反射層が積層されていることを特徴とする請求項10に記載のホログラフィック記録メディア。
- 形状がディスク状であることを特徴とする請求項10に記載のホログラフィック記録メディア。
- 形状がカード状であることを特徴とする請求項10に記載のホログラフィック記録メディア。
- 第一の基材と第二の基材の間にホログラフィック記録層が挟持され、該ホログラフィック記録層がカチオン重合可能な反応性基を有するバインダー化合物(A)、分子内にエチレン性二重結合を有する重合性化合物(B)、光重合開始剤(C)及び前記カチオン重合可能な反応性基を有するバインダー化合物(A)を架橋することのできる架橋剤(D)を含み、かつ該架橋剤(D)が熱によりカチオン重合を開始することのできる熱カチオン重合開始剤を含むホログラフィック記録メディアにホログラフィック記録する方法において、ホログラフィック露光の前にカチオン重合可能な反応性基を有するバインダー化合物(A)を架橋剤(D)で熱により架橋させた後に、記録したい情報を基にしたホログラフィック露光を行い、光重合開始剤(C)を活性化させ、この活性種により分子内のエチレン性二重結合を有する重合性化合物(B)を拡散重合させることによりホログラフィック記録メディアに情報を記録することを特徴とするホログラフィック記録方法。
- ホログラフィック記録メディアへの情報記録が終了した後に、さらにホログラフィック記録メディア全体に熱及び光照射により安定化させることを特徴とする請求項19に記載のホログラフィック記録方法。
- 第一の基材と第二の基材の間にホログラフィック記録層が挟持され、該ホログラフィック記録層がカチオン重合可能な反応性基を有するバインダー化合物(A)、分子内にエチレン性二重結合を有する重合性化合物(B)、光重合開始剤(C)及び前記カチオン重合可能な反応性基を有するバインダー化合物(A)を架橋することのできる架橋剤(D)を含み、かつ該架橋剤(D)が熱によりカチオン重合を開始することのできる熱カチオン重合開始剤を含むホログラフィック記録メディアにホログラフィック記録する方法において、記録したい情報を基にしたホログラフィック露光を行い、光重合開始剤(C)を活性化させ、この活性種により分子内のエチレン性二重結合を有する重合性化合物(B)を拡散重合させることによりホログラフィック記録メディアに情報を記録し、ホログラフィック記録メディアへの情報記録が終了した後に、さらにホログラフィック記録メディア全体に熱及び光照射を行うことにより記録された情報を安定化させることを特徴とするホログラフィック記録方法。
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