JP2000214704A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JP2000214704A
JP2000214704A JP11043562A JP4356299A JP2000214704A JP 2000214704 A JP2000214704 A JP 2000214704A JP 11043562 A JP11043562 A JP 11043562A JP 4356299 A JP4356299 A JP 4356299A JP 2000214704 A JP2000214704 A JP 2000214704A
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JP
Japan
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core
fixing device
magnetic
roller
fixing
Prior art date
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Pending
Application number
JP11043562A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Yokoyama
博司 横山
Akiko Miyahara
明子 宮原
Jiro Ouchi
二郎 大内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku Ricoh Co Ltd
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘導加熱の効率を高めるとととに、小型・低
コストな定着装置を提供する。 【解決手段】 定着ローラ1と加圧ローラ7の内部を挿
通して閉ループ状の磁性コア9を設ける。これにより漏
れ磁界をなくして効率的に誘導加熱させることができ、
また、コアの設置スペースを省略できる。コア9の一部
は筐体12の外部に出て、その部分に誘導コイル10が
巻装される。これにより、コイルが定着ローラから受け
る熱の影響が少なくて済み、低コストな材料を用いるこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘導加熱方式の定
着ローラ(加熱ローラ)を有する定着装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画
像形成装置に用いられる定着装置として、誘導加熱方式
の定着ローラを備える定着装置は周知である。一般に、
誘導加熱(発熱)方式においては、定着ローラ内部に誘
導コイルを配備し、その誘導コイルに交番電流(高周波
電流)を流して誘導磁束(磁界)を発生させ、この磁界
によりローラ外周部の導電層に誘導電流を発生させ、誘
導電流に伴うジュール熱により定着ローラを発熱させる
ようにしている。
【0003】ところが、従来の誘導加熱方式の定着ロー
ラにおいては漏れ磁界が多いため、磁性部材よりなるコ
アを閉磁路に形成して一部にコイルを巻き、交番電流を
流すことにより定着ローラ芯金に誘導電流を発生させて
発熱させる方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな、磁性部材よりなるコアを閉磁路に形成する構成の
場合、従来のものよりは熱交換効率は良いものの、閉磁
路を形成するコアに大きなスペースが要求され装置を大
型化させるという問題があった。
【0005】また、装置内部はかなりの高温になるた
め、誘導コイルに耐熱性が要求され、高かなコイルを使
用しなければならずコストを上昇させるという問題もあ
る。
【0006】また、発熱効率が良いので、定着ローラの
立ち上がりが早く、加圧ローラの表面温度が充分に温ま
らないことを原因として、転写紙裏側(トナー像と反対
側)からの熱供給が無く、定着性が不足するという問題
もある。
【0007】さらに、定着ローラ及び加圧ローラは定期
的な交換が必要な部材であるが、閉磁路を形成するコア
により定着ローラあるいは加圧ローラの脱着がし難いな
どの問題もある。
【0008】本発明は、従来の誘導加熱方式の定着ロー
ラを有する定着装置における上述の問題を解決し、小型
・低コストで定着性に優れ、また、メンテナンス性にも
優れた定着装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の課題は本発明によ
り、誘導加熱方式の定着ローラを備える定着装置におい
て、前記定着ローラの内部及び定着ローラに圧接される
加圧ローラの内部を挿通して閉磁路を形成する磁性コア
を設け、前記定着ローラ及び加圧ローラの外部において
前記磁性コアの一部に誘導コイルが巻装されていること
により解決される。
【0010】また、本発明は前記の課題を解決するた
め、誘導加熱方式の定着ローラを備える定着装置におい
て、誘導コイルを巻装するための磁性コアが閉磁路を形
成するようにループ状に設けられ、該ループ状コアの一
部が前記定着ローラの内部を挿通するとともに、前記定
着ローラに圧接される加圧ローラが前記磁性コアの一部
を構成することを提案する。
【0011】さらに、本発明は前記の課題を解決するた
め、前記加圧ローラの芯金が前記磁性コアの一部である
ことを提案する。さらに、本発明は前記の課題を解決す
るため、磁性材料により形成され、前記加圧ローラの芯
金に着脱可能に連結して加圧ローラを回転可能に支持す
る磁性支持部材を設けることを提案する。
【0012】さらに、本発明は前記の課題を解決するた
め、前記加圧ローラはその表面に弾性体層を有し、該弾
性体層の表層近傍に磁性体粉を分布させることを提案す
る。
【0013】さらに、本発明は前記の課題を解決するた
め、前記磁性体粉が鉄、ステンレス、フェライト等の磁
性材料であることを提案する。さらに、本発明は前記の
課題を解決するため、前記誘導コイルが定着装置の筐体
外において磁性コアに巻装されていることを提案する。
【0014】さらに、本発明は前記の課題を解決するた
め、前記誘導コイルの近傍に冷却手段を配設することを
提案する。さらに、本発明は前記の課題を解決するた
め、前記磁性コアがフェライトにより形成されることを
提案する。
【0015】さらに、本発明は前記の課題を解決するた
め、前記定着ローラ芯金を、表層側に電気抵抗値の大き
い金属と、内側層に熱伝導性の大きい金属の積層構造と
し、前記熱伝導性の大きい金属による内側層の厚さは、
通紙基準に近い部分の厚さよりも通紙基準から離れた部
分の厚さのほうが大きいことを提案する。
【0016】さらに、前記の課題を解決するため、本発
明は、前記磁性コアが2種類以上の部材により構成され
るハニカム構造であることを提案するさらに、前記の課
題を解決するため、本発明は、前記磁性コアは、前記閉
磁路に加えて第2の閉磁路を有することを提案する
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態の概
略を示す構成図であり、(a)は定着ローラの軸方向か
ら見た側面図、(b)は定着ローラの軸に平行な平面で
切った断面図である。そして、図2は、定着ローラ1及
び加圧ローラ6を中途で切断した断面斜視図である。
【0018】これらの図に示すように、本実施形態の定
着装置は、定着ユニット(筐体)12内に定着ローラ1
及び加圧ローラ6が配設されている。定着ローラ1及び
加圧ローラ6は、それぞれ軸受により回転可能に支持さ
れている。定着ローラ1の一方側の端部には駆動ギヤが
固定され、図示しない駆動機構により定着ローラ1が回
転駆動される。加圧ローラ6は図示しない加圧機構によ
り定着ローラ1に圧接され、定着ローラ1に従動回転す
る。定着ローラ1と加圧ローラ6で定着ニップを形成
し、両ローラ間に記録媒体を通過させる。
【0019】定着ローラ1は、芯金上部材4と芯金下部
材5からなる薄層の芯金上に、接着層(プライマ層)3
及びオフセット防止層2を積層した構造となっている。
定着ローラ1の表面となるオフセット防止層2は、テフ
ロン樹脂、シリコーン樹脂、シリコーンゴム、フッ素ゴ
ム等により形成される。
【0020】加圧ローラ6は、例えばアルミニウム、
銅、強化樹脂等の材質で形成される支持体層8の上に、
弾性体層7が設けられた構造となっている。この弾性体
層7は、例えばシリコーンゴム、フッ素ゴム、テフロン
チューブ、スポンジ等により形成される。
【0021】定着ローラ1及び加圧ローラ6の中空軸心
部を貫通してコア9が配設されている。磁性体で形成さ
れるコア9はループ状に構成され、閉磁路を形成してい
る。このコア9の一部に巻線(誘導コイル)10が巻装
されている。この巻線10は、定着ローラ1及び加圧ロ
ーラ6の両端の側面位置においてコア9に巻装されてい
る。巻線10には図示しない電源部より交番電流が流さ
れ、生じた磁界の変化によって芯金(4,5)に誘導電
流が流れ、これによりジュール熱が発生してローラ温度
が上昇する。
【0022】本実施形態の定着装置においては、閉磁路
を形成するようにコア9が形成されているので、定着ロ
ーラ芯金における誘導電流への熱交換率が向上し(誘導
電流の流れる量が増大し)、また、定着ローラ1の芯金
(4,5)を薄層にすることにより、誘導電流量に対す
る発熱密度が増して時間当たりの発熱量が増すので、早
期に(短時間で)所要の温度に達することができる。
【0023】また、本実施形態では、定着ローラ1と加
圧ローラ6の内部を挿通してコア9がループ状に設けら
れているので、閉磁路を形成するコア9をローラ内部以
外に設けるためのスペースを大きく取る必要が無く、定
着装置を小型化することができる。
【0024】ところで、本実施形態の定着装置において
は、巻線10は定着ローラ1の外部でコア9に巻装され
ている。このため、定着ローラ1の温度の影響(芯金の
発熱の影響)を受けず、巻線10の材質を耐熱性のある
高価なものを使用する必要がなく、安価な汎用性のある
コイル材質を使用して定着装置のコストを抑えることが
できる。
【0025】また、図1に示すように、コア9の一部が
定着ユニット(筐体)12の外部に出て設けられてお
り、その突出部に一方の巻線10が巻装されている。こ
のため、定着ユニット内の高温環境に影響されることが
なく、安価な汎用性のあるコイル材質を使用して定着装
置のコストを抑えることができる。なお、片側の巻線1
0だけでなく、両側の巻線10を定着ユニット外部に設
けるようにすることもできる。
【0026】さらに、本実施形態では、定着ユニット1
2の外部で巻線10が巻装されたコア9の近傍に冷却フ
ァン11が設けられている。このファン11により巻線
10を冷却することによって、巻線10に交番電流を流
す時に発生する自己発熱でコイル自体の温度が上昇しな
いようにしている。もちろん、両側の巻線10を定着ユ
ニット外部に設けた場合には、冷却ファンを2つ設けて
両側の巻線を冷却するように構成することができる。
【0027】そして、磁性体であるコア9の材質として
はニッケル、クロム、マンガン、ジンク等のフェライト
が好適であり、これらの強磁性体でコア9を形成するこ
とにより、誘導加熱の効率を良くすることができる。
【0028】また上述の如く、定着ローラ1の芯金は芯
金上部材4と芯金下部材5の2層で構成され、芯金上部
材4は芯金下部材5よりも薄く構成されている。芯金上
部材4は比較的電気抵抗の大きい(電気伝導性の悪い)
金属で構成され、誘導電流が流れると効率よく発熱する
ようになっている。一方、芯金下部材5は電気抵抗の小
さい金属で構成され、誘導電流が流れにくくなってお
り、誘導加熱しにくいようにされている。その代わり、
芯金下部材5は熱伝導が良く、芯金上部材4の一部で他
の部分より温度が高い個所があった(生じた)として
も、芯金下部材5を介して熱移動が起こり、結果として
芯金上部材4表面の温度が均一化される。このため、例
えば、幅狭転写紙の連続通紙により定着ローラ1の軸方
向に温度分布が生じた場合でも、迅速にローラ表面の温
度を均一化することができる。
【0029】芯金上部材4の材料の具体例としては、ス
テンレス、鉄を用いることができる。また、芯金下部材
5の材料の具体例としては、アルミニウム、銅を用いる
ことができる。もちろん、ここに例示したもの以外で
も、芯金上部材4に比較的電気抵抗の大きい(電気伝導
性の悪い)金属を、芯金下部材5に熱伝導性の良い金属
を用いることにより、上記の作用を果たすことができ
る。
【0030】そして、芯金上部材4は全体的に薄く構成
されているが、その中ではローラ軸方向の中央部、すな
わち、用紙搬送基準が中央基準である本実施形態におけ
る幅狭転写紙の通紙領域の厚さが、他の部分よりも厚く
構成されている。逆に、芯金下部材5は幅狭転写紙の通
紙領域の厚さが他の部分よりも薄く構成されている。こ
れは、幅狭転写紙を連続通紙すると通紙領域外(ローラ
両端部)でローラ温度が上昇するので、通紙領域外の芯
金下部材5の厚さを大きくして熱移動をより容易にする
ための構成である。
【0031】なお、本実施形態では、定着ローラ1の芯
金上部材4の厚さは、ローラ軸方向の中央部における最
厚部、ローラ両端部における最薄部、中間の中厚部の3
段階の厚さに構成されている。これに対応して芯金下部
材5の厚さも3段階になっている。
【0032】次に、本発明の他の実施形態を図3,4を
参照して説明する。図3は、本発明の他の実施形態の概
略を示す構成図であり、(a)は定着ローラの軸方向か
ら見た側面図、(b)は定着ローラの軸に平行な平面で
切った断面図である。そして、図4は、定着ローラ1及
び加圧ローラ16を中途で切断した断面斜視図である。
定着ローラ1の構成は前記実施形態のものと同様であ
る。
【0033】上述の如く、定着ローラ1の発熱体である
芯金上部材4はなるべく薄く構成され、素早い立ち上が
りとエネルギーの節約ができる(直ぐにOFFできる)
ように構成されている。また、本実施形態においても、
誘導コイル10が巻装されるコア19は閉磁路(閉磁界
ループ)を形成するように構成されているが、本実施形
態では、加圧ローラ16の一部がコア19の部分を成す
ように設けられている。
【0034】すなわち、本実施形態におけるコア19
は、図3(b)において左側に位置するL字型部19a
と、J字型をしてその長辺部が定着ローラ1内部に挿通
されるJ字型部19bと、加圧ローラ16の芯金18
と、芯金18及び前記L字型部19a,J字型部19b
を連結する連結部材20a,bとにより構成されてい
る。連結部材20a,bは、それぞれ軸受22a,bを
介してL字型部19aとJ字型部19bの端部に回転可
能に装着され、それぞれ加圧ローラ16の芯金18の端
部に嵌め込まれている。これにより加圧ローラ16はコ
ア19のL字型部19aとJ字型部19bに回転可能に
支持され、自身の芯金18がコア19の一部を形成して
いる。連結部材20a,b及び軸受22a,bは磁性部
材で形成され、他のコア19を構成する部材と共に磁界
的に閉ループを形成している。
【0035】定着ユニット外に出ている巻線10の側に
おいて、連結部材20bはコア19のJ字型部19bの
短辺部の軸に嵌め込まれて移動可能に構成され、スプリ
ング21によって図3において左方に付勢されている。
このため、加圧ローラ19を図3において右方向に押す
ことによってスライドさせることができ、左側の連結部
材20aをコア19のL字型部19aから抜くことがで
きる。連結部材20aをL字型部19aから抜いた後、
J字型部19bの端部にある抜け止めを外してから、右
側の連結部材20bをJ字型部19bから抜けば、コア
19は分割され、定着ローラ1と加圧ローラ16の脱着
が可能となる。このあと、さらに連結部材20a,bと
芯金18との嵌合を解除するようにしても良い。
【0036】あるいは、連結部材20aをL字型部19
aから抜く前に連結部材20a,bと芯金18との嵌合
を解除するようにしてもコア19を分割することができ
る。そのうえ、L字型部19aとJ字型部19bとの連
結を解除するようにしても良い。いずれにしても、本実
施形態では、コア19が少なくとも2つ以上の部分に分
割可能であり、コア19を分割することにより定着ロー
ラ1と加圧ローラ16の脱着が可能となり、定期的に交
換が必要な部材である定着ローラ1あるいは加圧ローラ
16の交換が容易に行える。
【0037】そして、本実施形態では、コア19を分割
する際に、図3の左側の連結部材20aをL字型部19
aから取り外すと(あるいは、左側の連結部材20aと
加圧ローラ芯金18との嵌合を解除すると)、加圧ロー
ラ16はその左側(図3において左側)を「ハ」の字状
に(図の下方)に開くことができ、定着ローラ1及び加
圧ローラ16の脱着をより容易に行うことができる。
【0038】本実施形態では、加圧ローラ16の弾性層
17のゴム硬度が低いものを使用するようにして、手動
にて加圧ローラ16を定着ローラ1に加圧可能とし、加
圧ローラ16の脱着、すなわちコア19の分割と一体化
(磁性的閉ループの構成)を容易にできるように構成し
ている。
【0039】ところで本実施形態では、加圧ローラ16
の弾性体17には、その表層近傍に分布するよう磁性体
粉23が混入形成されており、コア19に交番電流が流
れると定着ローラ1の芯金4ばかりでなく、加圧ローラ
16の弾性層17内の磁性体粉23も誘導加熱するよう
に構成されている。これにより、トナー像を担持する記
録媒体の裏側から(加圧ローラ16側から)も熱量を供
給することができ、定着性を高めることができる。な
お、磁性体粉23の具体例としては、鉄、ステンレス、
フェライト等の磁性材料を用いることができる。
【0040】また、本実施形態では、閉ループを構成す
るコア19の、発熱体(定着ローラ1の芯金、加圧ロー
ラの磁性体粉23)を挟んだ対向部分同士の距離、すな
わち定着ローラ1内におけるコア部分19bと加圧ロー
ラの芯金18との距離が3〜8mmとなるように設定さ
れる。このような距離にコア19の対向部分を配置し
て、間に発熱体を位置させることにより、誘導加熱上の
発熱効率を高めて最適なものとすることができる。
【0041】なお、分割可能に構成されたコアの構造は
本実施形態に限定されるものではなく、また、コアの機
能を兼ねる加圧ローラの構造も本実施形態に限定されな
い。さらに、加圧ローラを取り外し可能とする構成も本
実施形態に限定されるものではない。
【0042】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。図5に示す本実施形態の定着装置は、磁性コア
29の構成が異なること以外は図1,2により説明した
前記実施形態と同様である。したがって、重複する説明
を省略し、異なる部分を中心に説明する。
【0043】本実施形態における磁性コア29は、2種
類以上の部材により構成されるハニカム構造となってお
り、例えば、磁性体(フェライト等)と非磁性体(強化
樹脂、アルミ等)で構成され、磁性コア29の強度向上
と熱蓄積による高温化防止に効果のある構造となってい
る。また、磁性コア29は少なくとも2つ以上の部分に
分割可能に構成され、本実施形態では図5に示すよう
に、磁性コア29を29aと29bの部分に分割して構
成している。29a部分は29b部分に脱着可能であ
り、29a部分を外すことにより定着ローラ1及び加圧
ローラ6の取り外し及び装着が容易に行えるようにな
る。
【0044】本実施形態では、磁性部材(コア29)を
2種類以上の部材によるハニカム構造としたので、磁性
部材自体の強度を高めることができる。また、磁性体と
非磁性体で構成することにより、よりいっそうの磁性部
材の強度向上を図ることができる。そして、熱移動を容
易にすることにより、磁性コア上の巻線(コイル10)
の高温化防止に効果がある。
【0045】図6は、磁性コア29の別例を示すもので
ある。この図に示す例では、磁性コア29は「U」字形ま
たは「コ」字形部分29a,「L」字形部分29b,
「I」字形部分29cに3分割で構成されている。
「L」字形部分29bと「I」字形部分29cはピン3
0により枢着されている。この例では、磁性コア29の
29a部分を取り外すことにより、定着ローラ1を図中
の上方に回動させることができ、定着ローラ1及び加圧
ローラ6の脱着をさらに容易に行うことができる。
【0046】次に、本発明の第4の実施形態について説
明する。図7に示す実施形態において、定着ローラ1及
び加圧ローラ6の構成は図1,2により説明した前記実
施形態と同様である。本実施形態では、磁性コア39
は、39aと39bに2分割されて構成されている。そ
れぞれの分割部分39aと39bには、側方に突出した
部分39c−1と39c−2が設けられている。磁性コ
アの分割部分39aと39bを結合させると、突出部分
39c−1と39c−2が、定着ローラ1及び加圧ロー
ラ6の後ろ側(図において後ろ側)で結合される。そし
て、この定着ローラ1及び加圧ローラ6の後ろ側に位置
する突出部分39c−2にも巻線(コイル10)が巻装
されている。
【0047】すなわち、本実施形態においては、磁性コ
アの分割部分39aと39bを結合して一体化させる
と、定着ローラ1と加圧ローラ6の内部を貫通する第1
のループ(閉磁界ループ)に加えて、その一部が定着ロ
ーラ1と加圧ローラ6の外部にある第2のループ(閉磁
界ループ)が形成される。本実施形態ではこの第2の閉
磁界ループにも巻線10を巻装することにより、誘導コ
イルを幅広く巻装することができる。また、定着ローラ
内の高温環境下においてコイルを巻装しなくて済み、耐
熱性のある高価なコイルを使用する必要がない。
【0048】ところで、本実施形態では、磁性コア39
が39aと39bに2分割されて構成されるが、その分
割に伴い、巻線10への電気流路がコネクタ38により
結合されるように構成されている。このコネクタ38
は、磁性コア39の分割により接続を解除され、磁性コ
ア39の結合によりコネクタ38も接続される。すなわ
ち、磁性コア39の結合と分離に応じて巻線10への電
気流路が結断線されることになる。したがって、定着ロ
ーラ1の交換などのために磁性コア39を分割した時に
は自動的に巻線10への電気流路が断線され、メンテナ
ンス作業における感電等の危険を防止して、作業の安全
性を確保することができる。
【0049】次に、本発明の第5の実施形態について説
明する。図8に示す本実施形態の定着装置において、定
着ローラ1の内部を貫通して磁性コア49が配設されて
いる。本実施形態では、磁性コア49は加圧ローラ6の
内部を貫通しておらず、定着ローラ1の上方に回り込ん
でループを形成している。定着ローラ1及び加圧ローラ
6自体の構成は、図1のものと同様である。なお、加圧
ローラ6は軸41により回転自在に支持されている。
【0050】また、磁性コア49には、定着ローラ1の
両外側部分において巻線(コイル)10が巻装されてい
る。さらに、磁性コア49の上辺部において、上側に突
き出た凸部49aが設けられている。
【0051】本実施形態では、定着ローラ一式をユニッ
ト化して交換マガジンとし、加圧ローラ6から分離可能
に構成している。そして、磁性コア49をユニットフレ
ームの一部として使用しており、磁性コア49の凸部4
9aがユニットフレームの取っ手の役目を兼ねている。
これにより、交換マガジンである定着ローラユニットを
取り外す際に、磁性コア49の凸部49aをつかんで容
易に取り外すことができる。また、磁性コア49をユニ
ットフレームの一部として使用することにより、スペー
スの増大を抑えながら閉磁界ループを確保することがで
きる。そして、磁性コアの一部が取っ手を兼ねることと
合わせて、小スペース化及びコストダウンを図ることが
できる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の定着装置
によれば、漏れ磁界をなくして効率的に誘導加熱させる
ことができる。また、定着ローラと加圧ローラの内部に
磁性コアが挿通されるので、コアの設置スペースを省略
でき、装置を小型化することができる。さらに、定着ロ
ーラの外部に誘導コイルが設けられることにより、コイ
ルが定着ローラから受ける熱の影響が少なくて済み、低
コストな材料を用いることができる。
【0053】請求項2の構成により、磁性コアが定着ロ
ーラに挿通されるとともに加圧ローラが磁性コアの一部
を構成することにより、コアの設置スペースを省略で
き、装置を小型化することができる。
【0054】請求項3の構成により、加圧ローラの芯金
が磁性コアの一部であることにより、材料費を節約する
とともに、スペース的にも有利である。請求項4の構成
により、磁性支持部材により加圧ローラを回転可能に支
持するので、閉磁界ループを形成するとともに加圧ロー
ラ自体の交換が可能となる。
【0055】請求項5の構成により、加圧ローラ弾性体
層の表層近傍に磁性体粉を分布させたので、定着ローラ
芯金層だけでなく加圧ローラの磁性体粉も発熱させるこ
とができる。このため、トナー象を担持する用紙裏側か
らも熱量を供給することができ、定着性を高めることが
できる。
【0056】請求項6の構成により、より効率的に加圧
ローラ弾性体層の磁性体粉を発熱させることができる。
請求項7の構成により、磁性コアに巻装されるコイルを
定着装置の筐体該に設けるので、定着装置内の環境(高
温)に影響されず、低コストなコイル材料を用いること
ができる。
【0057】請求項8の構成により、誘導コイルを冷却
装置で冷却するので、コイルに交番電流を流す時に発生
する自己発熱の影響を除くことができ、低コストなコイ
ル材料を用いることができる。
【0058】請求項9の構成により、磁性コアを強磁性
体であるフェライト材料で形成するので、高効率な誘導
加熱を生じさせることができる。請求項10の構成によ
り、幅狭用紙を連続通紙した場合の定着ローラ軸方向の
温度ムラを効率良く熱移動させ、定着ローラの温度を均
一化することができる。
【0059】請求項11の構成により、磁性コアが2種
類以上の部材により構成されるハニカム構造であるた
め、磁性コア自体の強度を高めることができる。請求項
12の構成により、磁性コアが第2の閉磁路を有するの
で、誘導コイルを幅広く巻装することができる。また、
定着ローラ内の高温環境下においてコイルを巻装しなく
て済み、耐熱性のある高価なコイルを使用する必要がな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の概略を示す構成図であ
る。
【図2】その定着装置の定着ローラ及び加圧ローラを中
途で切断した断面斜視図である。
【図3】本発明の他の実施形態の概略を示す構成図であ
る。
【図4】その定着装置の定着ローラ及び加圧ローラを中
途で切断した断面斜視図である。
【図5】本発明の第3の実施形態の概略構成を示す斜視
図である。
【図6】磁性コア29の別例を示す斜視図である。
【図7】本発明の第4の実施形態の概略構成を示す斜視
図である。
【図8】本発明の第5の実施形態の概略を示す構成図で
ある。
【符号の説明】
1 定着ローラ 2 オフセット防止層 4 芯金上部材 5 芯金下部材 6,16 加圧ローラ 7,17 弾性体層 8,18 支持体層(芯金) 9,19,29,39、49 磁性コア 10 誘導コイル(巻線) 11 冷却ファン 12 筐体 20a,b 連結部材 22a,b 軸受 23 磁性体粉
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮原 明子 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 大内 二郎 宮城県柴田郡柴田町大字中名生字神明堂3 −1 東北リコー株式会社内 Fターム(参考) 2H033 AA31 AA36 BA29 BB12 BB30 BE06 3K059 AA08 AA10 AB00 AB19 AB20 AB28 AC73 AD03 AD05 AD28 AD32 AD35 AD40 CD44 CD48 CD52 CD54 CD73 CD77

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘導加熱方式の定着ローラを備える定着
    装置において、 前記定着ローラの内部及び定着ローラに圧接される加圧
    ローラの内部を挿通して閉磁路を形成する磁性コアを設
    け、 前記定着ローラ及び加圧ローラの外部において前記磁性
    コアの一部に誘導コイルが巻装されていることを特徴と
    する定着装置。
  2. 【請求項2】 誘導加熱方式の定着ローラを備える定着
    装置において、 誘導コイルを巻装するための磁性コアが閉磁路を形成す
    るようにループ状に設けられ、 該ループ状コアの一部が前記定着ローラの内部を挿通す
    るとともに、 前記定着ローラに圧接される加圧ローラが前記磁性コア
    の一部を構成することを特徴とする定着装置。
  3. 【請求項3】 前記加圧ローラの芯金が前記磁性コアの
    一部であることを特徴とする、請求項2に記載の定着装
    置。
  4. 【請求項4】 磁性材料により形成され、前記加圧ロー
    ラの芯金に着脱可能に連結して加圧ローラを回転可能に
    支持する磁性支持部材を設けたことを特徴とする、請求
    項3に記載の定着装置。
  5. 【請求項5】 前記加圧ローラはその表面に弾性体層を
    有し、該弾性体層の表層近傍に磁性体粉を分布させたこ
    とを特徴とする、請求項2に記載の定着装置。
  6. 【請求項6】 前記磁性体粉が鉄、ステンレス、フェラ
    イト等の磁性材料であることを特徴とする、請求項5に
    記載の定着装置。
  7. 【請求項7】 前記誘導コイルが定着装置の筐体外にお
    いて磁性コアに巻装されていることを特徴とする、請求
    項1又は2に記載の定着装置。
  8. 【請求項8】 前記誘導コイルの近傍に冷却手段を配設
    することを特徴とする、請求項7に記載の定着装置。
  9. 【請求項9】 前記磁性コアがフェライトにより形成さ
    れることを特徴とする、請求項1又は2に記載の定着装
    置。
  10. 【請求項10】 前記定着ローラ芯金を、表層側に電気
    抵抗値の大きい金属と、内側層に熱伝導性の大きい金属
    の積層構造とし、 前記熱伝導性の大きい金属による内側層の厚さは、通紙
    基準に近い部分の厚さよりも通紙基準から離れた部分の
    厚さのほうが大きいことを特徴とする、請求項1又は2
    に記載の定着装置。
  11. 【請求項11】 前記磁性コアが2種類以上の部材によ
    り構成されるハニカム構造であることを特徴とする、請
    求項1又は2に記載の定着装置。
  12. 【請求項12】 前記磁性コアは、前記閉磁路に加えて
    第2の閉磁路を有することを特徴とする、請求項1又は
    2に記載の定着装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7480478B2 (en) 2004-06-28 2009-01-20 Ricoh Company, Ltd. Method and apparatus for image forming capable of effectively fixing a toner image on a recording sheet by using induction heating
WO2024007469A1 (zh) * 2022-07-04 2024-01-11 深圳市吉迩科技有限公司 一种电磁加热结构及雾化装置

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