JP2000213875A - 電気炉の集塵装置 - Google Patents

電気炉の集塵装置

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JP2000213875A
JP2000213875A JP11309778A JP30977899A JP2000213875A JP 2000213875 A JP2000213875 A JP 2000213875A JP 11309778 A JP11309778 A JP 11309778A JP 30977899 A JP30977899 A JP 30977899A JP 2000213875 A JP2000213875 A JP 2000213875A
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suction
furnace
tapping
opening
duct
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JP11309778A
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Shinroku Nishiyama
信六 西山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電気炉における出湯時に発生するガス、ヒュー
ム、塵埃を、別の集塵手段を設けることなく、電気炉の
既設のリングフードを改善して行うことが出来るように
すると共に炉蓋閉鎖時、炉蓋開口時、出湯時の風量を調
節して熱効率に配慮したガス等の吸引除去が出来るよう
にすること。 【解決手段】炉本体1の出湯口部3の両側に沿って、そ
の湯口先端3aに向けてリングフード4の一部を延長し
て出湯口吸引部4b・4b’を一体的に構成し、前記出
湯口部3に臨ませて出湯用吸引開口4c・4c’を形成
した。 また、リングフード4の内部に区画壁9を設け
て吸引状態を変えることができるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、鋳物工場等において設
置される各種の電気炉に対して設備される電気炉の集塵
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鋳物工場等においては、低周波、高周波
電気炉、誘導電気炉等が多用されている。こうした電気
炉は、溶解材、添加剤を投入する為に壷状に構成され、
上部が開口しているために、溶解に際して発生するガ
ス、ヒューム、塵埃が流出し、作業環境を悪くすると共
に安全面でも問題があった。そこで、こうした問題の解
決のために、古くから開閉自在の炉蓋が設けられている
が、単に炉蓋を設けるだけでは、充分な効果が期待でき
ないため、最近においては、炉本体の上部開口の周囲に
リングフードを設け、該リングフードに吸引型の集塵機
を繋げて、発生するガス等を強制的に吸引除去してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、炉本体の近
辺において発生する溶解に伴うガス等の発生としては、
上述した溶解時、材料投入時のみならず、出湯に際して
も生じるもので、これまでは、こうした出湯時のガス発
生の対策については、全く注目されていなかったのであ
る。
【0004】上述のリングフードは、炉本体の上部開口
の周囲に沿って形成され、その上部開口に臨ませて吸引
口が設けられたものであるので、溶解時及び炉蓋の開口
時(溶解材の投入等)に発生するガス等を吸引除去でき
るが、出湯に際して、炉本体から突出されている出湯口
部から湯が取鍋に流れ出す際に流出するガス、ヒューム
等及び取鍋に流入することで取鍋から立ち登るガス等の
吸引除去には全く効果を発揮できなかったのである。更
に、こうした炉本体からのガス等の吸引は、炉体の熱を
奪うものであるので、出来るだけ熱効率の良いように配
慮されねばならず、この為には、敷設の吸引流量調節ダ
ンパーの開閉、絞りを同時に考慮する工夫も必要とな
る。
【0005】本発明は、かかる現状に鑑み、電気炉にお
ける出湯時に発生するガス、ヒューム、塵埃を、別の集
塵手段を設けることなく、電気炉の既設のリングフード
を改善して行うことが出来るようにすると共に炉蓋閉鎖
時、炉蓋開口時、出湯時の風量を調節して熱効率に配慮
したガス等の吸引除去が出来るようにすることを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる電気炉の
集塵装置は、上記目的を達成するために、開閉自在の炉
蓋2を設けた炉本体1の上部開口1aの周囲に、炉本体
1の側方に突出された出湯口部3を除き、平面視で馬蹄
形のリングフード4を配置し、該リングフード4の少な
くとも一部を主吸引開口4aとして前記上部開口1aに
望ませて開口し、該リングフード4にダクト5と流量調
整用ダンパー7を介して吸引型の集塵機を接続し、以
て、炉本体1の上部開口1aから排出されるガス、ヒュ
ーム等の塵埃を吸引除去するようにした電気炉の集塵装
置であって、前記炉本体1の出湯口部3の両側に沿っ
て、その湯口先端3aに向けて前記リングフード4の一
部を延長して出湯口吸引部4b・4b’を一体的に構成
し、前記出湯口部3に臨ませて出湯用吸引開口4c・4
c’を形成した、という手段を講じたものである。
【0007】本発明において、上記流量調整用のダンパ
ー7が、出湯時に全開されて最大の吸引流量を得えるよ
うに制御されるように構成されるのが好ましい。また、
上記流量調整用のダンパー7が、上記炉蓋2を開いたと
きに、略半開とされ、該炉蓋2を閉じたときに略1/4
開度とされるよう制御されるのが好ましい。
【0008】更に、上記出湯用吸引開口4c・4c’
が、前記出湯口部3の湯口先端3aに向けて拡がる平面
視でハの字形に形成されているのが好ましい。
【0009】また、前記上部開口1aの内周に沿って上
記リングフード4に内周壁4dを設け、以て、前記主吸
引開口4aを、該リングフード4の内周の半円以下に形
成し、該リングフード4の外周壁4eとの間に環状流路
Rを形成し、該環状流路Rを前記ダクト5と反対側に位
置する方の出湯用吸引開口4c’に繋げ、且つ、前記ダ
クト5の側に位置する出湯用吸引開口4cが前記主吸引
開口4aと連続した状態に形成されているのが好まし
い。
【0010】また、前記出湯口吸引部4b・4b’に、
前記出湯口部3の湯口先端3a近傍に延出するようにガ
イド板8・8を着脱自在に設けるのが好ましい。
【0011】更に、本発明にかかる電気炉の集塵装置
は、上記目的を達成するために、開閉自在の炉蓋2を設
けた炉本体1の上部開口1aの周囲に、炉本体1の側方
に突出された出湯口部3を除き、平面視で馬蹄形のリン
グフード4を配置し、該リングフード4の少なくとも一
部を主吸引開口4aとして前記上部開口1aに望ませて
開口し、該リングフード4にダクト5と流量調整用ダン
パー7を介して吸引型の集塵機を接続し、以て、炉本体
1の上部開口1aから排出されるガス、ヒューム等の塵
埃を吸引除去するようにした電気炉の集塵装置であっ
て、前記炉本体1の出湯口部3の両側に沿って、その湯
口先端3aに向けて前記リングフード4の一部を延長し
て出湯口吸引部4b・4b’を一体的に構成し、前記出
湯口部3に臨ませて出湯用吸引開口4c・4c’を形成
し、前記上部開口1aの内周に沿って上記リングフード
4に内周壁4dを設け、以て、前記主吸引開口4aを、
該リングフード4の内周の半円以下に形成し、該リング
フード4の外周壁4eとの間に環状流路Rを形成し、該
環状流路Rを前記ダクト5と反対側に位置する方の出湯
用吸引開口4c’に繋げ、前記ダクト5の側に位置する
出湯用吸引開口4cと前記主吸引開口4aとを区画する
区画壁9を設け、以て、前記ダクト5に対して三つの吸
引流路R1,R2,R3が形成されるように構成し、且
つ、前記環状流路Rからダクト5に至る吸引流路R2及
び前記ダクト5の側に位置する出湯用吸引開口4cから
ダクト5に至る吸引流路R3には開閉ダンパー10a,
10bが夫々設けられている、という手段を講じたので
ある。
【0012】本発明において、前記開閉ダンパー10
a,10bが出湯時に開かれ、炉蓋2の閉鎖時及び炉蓋
の開口時には閉じるように構成されているのが好まし
い。
【0013】更に、本発明において、前記流量調整用ダ
ンパー7が、出湯時の前記開閉ダンパー10a,10b
が開かれたときに全開され、材料投入等の炉蓋2の開口
時には略半開とされ、溶解時の炉蓋2の閉じているとき
には、略1/3開とするように構成されているのが好ま
しい。
【0014】
【発明の実施の態様】本発明によれば、炉本体1の出湯
口部3の両側に沿って、その湯口先端3aに向けて前記
リングフード4の一部を延長して出湯口吸引部4b・4
b’を一体的に構成し、前記出湯口部3に臨ませて出湯
用吸引開口4c・4c’を形成したことで、出湯時に、
出湯口部3から流れ出る湯から発生するガス等を、この
出湯口部3に近いところから吸引することができるので
ある。
【0015】また、出湯用吸引開口4c・4c’からの
吸引気流は、湯口先端3aに及ぶので、取鍋6に流入し
たことで発生する取鍋6の上方に立ち登るガス等をも引
き込むことができて、全体として、出湯時に発生するガ
スを効率よく吸引できて、作業環境が改善される。
【0016】本発明において、上記流量調整用のダンパ
ー7が、出湯時に全開されて最大の吸引流量を得えるよ
うに制御されるように構成すると、リングフード4から
離れる湯口先端3aに対しても大きな吸引力を作用させ
て充分にガス等を吸引できながら、その他の状態、例え
ば、溶解時には吸引量を抑えて溶解熱の無駄な散逸を防
止できる。
【0017】そして、上記流量調整用のダンパー7が、
上記炉蓋2を開いたときに、略半開とされ、該炉蓋2を
閉じたときに略1/4開度とされるよう制御されるなら
ば、炉蓋2が開いたときに放出されるガス等の吸引を充
分に行い得ながら、溶解時には最小限の開きとして吸引
量をミニマムに制限し、溶解熱の無駄な放熱を抑えて溶
解熱効率を高く維持できる。
【0018】また、上記出湯用吸引開口4c・4c’
が、前記出湯口部3の湯口先端3aに向けて拡がる平面
視でハの字形に形成されているならば、その出湯用吸引
開口4c・4c’におけるガス等の吸引方向が円周方向
ではなく、略接線方向となって、リング状であるリング
フード4を利用するにもかかわらず、その吸引方向を、
前記出湯口部3の湯口先端3aに近づけることができ
て、該湯口先端3aにおけるガス等の吸引力を増大させ
ることができるのである。
【0019】更に、前記上部開口1aの内周に沿って上
記リングフード4に内周壁4dを設け、以て、前記主吸
引開口4aを、該リングフード4の内周の半円以下に形
成し、該リングフード4の外周壁4eとの間に環状流路
Rを形成し、該環状流路Rを前記ダクト5と反対側に位
置する方の出湯用吸引開口4c’に繋げ、且つ、前記ダ
クト5の側に位置する出湯用吸引開口4cが前記主吸引
開口4aと連続した状態に形成されている場合には、馬
蹄形のリングフード4の両端部となる出湯用吸引開口4
c・4c’の何づれの端部においても略均等な吸引力を
作用させることができて、平面視における出湯口部3の
両側に拡散したガス等を確実に捕獲して吸引することが
できる。また、一方のダクト5に近い出湯用吸引開口4
cが前記主吸引開口4aと連続(連通)しているので、
炉蓋2閉鎖時においては、炉内ガスと共に出湯口部3の
方向に僅かに漏れるガス等も吸引除去することができる
と共に主吸引開口4aを従来に比べて小さく構成したこ
とで溶解熱の無駄な排出を極力押さえ得る。
【0020】また、前記出湯口吸引部4b・4b’に、
前記出湯口部3の湯口先端3a近傍に延出するようにガ
イド板8・8を着脱自在に設ける場合には、一層吸引方
向を前記出湯口部3の湯口先端3aの方に向けることが
できて、確実な吸引作用が得られる。
【0021】更に、本発明において、上記基本構成に加
え、前記ダクト5の側に位置する出湯用吸引開口4cと
前記主吸引開口4aとを区画する区画壁9を設け、以
て、前記ダクト5に対して三つの吸引流路R1,R2,
R3が形成されるように構成し、且つ、前記環状流路R
からダクト5に至る吸引流路R2及び前記ダクト5の側
に位置する出湯用吸引開口4cからダクト5に至る吸引
流路R3には開閉ダンパー10a,10bが夫々設けら
れているという手段を講じた場合には、作業状況、即
ち、溶融時の炉蓋2の閉鎖時及び材料投入時の炉蓋2の
開き時には、上記出湯用吸引開口4c,4c’は機能さ
せる必要がないからその開閉ダンパー10a,10bを
閉じるか絞り状態としておき、前記主吸引開口4aのみ
からガス吸引を成せば、その分、集塵機の吸引ブロワー
の負荷を小さくできながら、必要なガス吸引除去が可能
となり、逆に、出湯時には、開閉ダンパー10a,10
bを開き、前記出湯口部3から洩れるガスを出湯用吸引
開口4c,4c’から、そして、上部開口1aから洩れ
るガスは主吸引開口4aから夫々吸引除去することがで
き、熱効率に配慮した集塵作用を行い得る。
【0022】また、前記開閉ダンパー10a,10bが
出湯時に開かれ、炉蓋2の閉鎖時及び炉蓋の開口時には
閉じるように構成されている場合には、出湯時の必要な
時に出湯用吸引開口4c,4c’に対して吸引作用を及
ぼし、溶解時等の炉蓋2の閉鎖時及び材料投入等の炉蓋
の開口時には、出湯用吸引開口4c,4c’に対しての
吸引をシャットアウトして、集塵機側において無用な吸
引エネルギーを節約できる。
【0023】更に、前記流量調整用ダンパー7が、出湯
時の前記開閉ダンパー10a,10bが開かれたときに
全開され、材料投入等の炉蓋2の開口時には略半開とさ
れ、溶解時の炉蓋2の閉じているときには、略1/3開
とするように構成されている場合には、上述した集塵機
側における吸引ブロワーの効率を最大限に発揮させなが
ら、炉の熱効率を高い状態とした状態で、効率良くガス
の吸引除去を行うことが出来る。
【0024】
【実施例】以下、本発明にかかる電気炉の集塵装置の好
適実施例について、図面に基づいて詳述する。図1は、
電気炉の集塵装置の全体の平面図であり、図2は、その
正面図を示し、炉本体1の上部開口1aにリング状、詳
しくは、平面視で馬蹄形のリングフード4が設けられ、
その上には、公知の手段により旋回して上部開口1aを
開閉する炉蓋2が設けられている。
【0025】前記リングフード4の一側には、集塵機に
繋がるダクト5が、旋回ダクト(炉本体の前傾回動を可
能にするダクト)を介して接続され、且つ、流量を調整
できる流量調整用ダンパー7が設けられている。 この
流量調整用ダンパー7は、それ自体は公知の構造のもの
であり、且つ、電気的に制御されて開度が調整できるよ
うに構成されている。尚、ダクト5に接続される前記集
塵機については図示していないが、一般に知られている
バグフィルー型の集塵機が用いられている。このような
基本構成によって、炉本体1の上部開口1aから排出さ
れるガス、ヒューム等の塵埃を吸引除去するようにした
電気炉の集塵装置を構成している。
【0026】図1において、炉本体1の前に仮想線で示
されて配置されているのは、通常の取鍋6である。 そ
して、前記炉本体1には、通常の出湯口部3が側方に突
出するように設けられており、前記リングフード4は、
この側方に突出された出湯口部3を除く状態に構成され
ている。
【0027】前記リングフード4の平面を示す図3及び
その横断面を示す図4に示すように、その構成は次の通
りである。即ち、主吸引開口4aを、前記リングフード
4の少なくとも一部に、ここでは、前記上部開口1aの
内周に沿って上記リングフード4に内周壁4dを設け、
以て、該リングフード4の内周の半円以下になるように
形成してある。そして、前記炉本体1の出湯口部3の両
側に沿って、その湯口先端3aに向けて前記リングフー
ド4の一部を延長して出湯口吸引部4b・4b’を一体
的に構成し、前記出湯口部3に臨ませて出湯用吸引開口
4c・4c’を形成してある。
【0028】そして、前記内周壁4dと、リングフード
4の外周壁4eとの間に環状流路Rを形成し、該環状流
路Rを前記ダクト5と反対側に位置する方の出湯用吸引
開口4c’に繋げ、且つ、前記ダクト5の側に位置する
出湯用吸引開口4cが前記主吸引開口4aと連続した状
態に形成されている。 尚、前記環状流路Rの一部で内
周壁4dに小さな開口4fが描かれているが、これは温
度検知器等の設置のための開口である。更に、上記出湯
用吸引開口4c・4c’は、前記出湯口部3の湯口先端
3aに向けて拡がる平面視でハの字形に形成されてい
る。
【0029】また、上記流量調整用ダンパー7は、溶解
時の炉内に発生の比較的少ないガス等を吸引する際の吸
引風量を調整するべく、略1/4の開度に調整され、ま
た、材料投入時の炉蓋2が開けられる際の比較的に量の
多いガス等を吸引する際には半開に調整され、そして、
出湯時の出湯口部3の湯口先端3a近傍のガス等を吸引
する場合には全開されて最大の吸引流量を得えことがで
きるよう、炉蓋2の作動等と連動するように構成されて
いる。
【0030】尚、図3に、仮想線で示す如く、前記出湯
口吸引部4b・4b’に、前記出湯口部3の湯口先端3
a近傍に延出するようにガイド板8・8を着脱自在に設
けるようにし、吸引方向をより一層湯口先端3aに向け
て、ガス等の吸引を更に確実に行うようにすることが出
来る。
【0031】更に、図5は、別の態様を示すもので、上
記図4に示す基本構成のリングフードにおいて、前記ダ
クト5の側に位置する出湯用吸引開口4cと前記主吸引
開口4aとを区画する区画壁9を設け、以て、前記ダク
ト5に対して三つの吸引流路R1,R2,R3が形成さ
れるように構成し、且つ、前記環状流路Rからダクト5
に至る吸引流路R2及び前記ダクト5の側に位置する出
湯用吸引開口4cからダクト5に至る吸引流路R3には
開閉ダンパー10a,10bが夫々設けられている。
図中、11は、ダスト除去用の金網カゴであり、主吸引
開口4aからダクト5に至る流路1の申に設置され、炉
体から吸引されるガス中に含まれるヒューム等を除去す
るようにされている。
【0032】この開閉ダンパー10a,10bは、それ
自体公知の電気制御(炉蓋の開閉に連動)によって、出
湯時に開かれ、炉蓋2の閉鎖時及び炉蓋2の開口時には
閉じるように構成されている。 これによって、溶解時
等の炉蓋2の閉鎖時には、前記主吸引開口4aからガス
の吸引を行い、最小限の吸引量で熱損失を少なくしなが
ら吸引除去を行い得る。そして、前記流量調整用ダンパ
ー7は、出湯時の前記開閉ダンパー10a,10bが開
かれたときに全開され、材料投入等の炉蓋2の開口時に
は略半開とされ、溶解時の炉蓋2の閉じているときに
は、略1/3開とするように制御される構成となってい
る。 その結果、集塵機の吸引ブロワーを所定の出力で
起動させておいて、その流量調整用ダンパー7にて、所
要の吸引量が調節できるので、出湯、溶解、材料投入等
の作業状態に応じた主吸引開口4aのみ、或いは出湯用
吸引開口4c,4c’を併用しての吸引を行い得る。
【0033】図6は、上記馬蹄形を成したリングフード
の形状について、その出湯用吸引開口4c,4cが、完
全に前面を向いた形状をしたものを示す。 こうした形
状は、実質的に上記図1〜図4に記載のリングフードと
同じであるが、一形態例として示す。 図6において、
前記区画壁9等の部材は、同一番号で示す。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、電気炉の集塵装置とし
て、従来には得られなかった出湯時の出湯口部及び取鍋
近傍から発生するガス、ヒューム、塵埃を、格別の吸引
装置を別途備えることなく、既存のリングフードを改善
することで吸引除去することができて、低コストでもっ
て出湯時の作業環境を改善すると共に出湯時のガス等発
生に起因する危険を未然に回避できて、安全な出湯を行
うことができるという顕著な効果を奏することがきるに
至ったものである。
【0035】また、リングフードの炉体のガス吸引と前
記出湯時のガス吸引とを区画壁を増設して区分し、出湯
用吸引開口からのガス吸引は、出湯時のみ行うように制
御し、主吸引開口は溶解時の炉蓋の閉鎖時、材料投入等
の炉蓋の開口時のみの場合と、出湯時の場合の何れにも
使用できるようにすることで、炉の熱効率及びガス吸引
エネルギー(集塵機)の節約を図ったガスの吸引除去を
行うことが出来る利点がある。
【0036】本発明のその他の具体的効果については、
上記発明の実施の態様及び実施例において詳述した通り
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる電気炉における集塵装置の全体
の平面図である。
【図2】本発明にかかる電気炉における集塵装置の全体
の正面図である。
【図3】本発明にかかる電気炉における集塵装置のリン
グフードの平面図である。
【図4】本発明にかかる電気炉における集塵装置のリン
グフードの横断面図である。
【図5】本発明にかかる電気炉における集塵装置の別態
様を示すリングフードの横断面図である。
【図5】本発明にかかる電気炉における集塵装置の更に
別態様を示すリングフードの平面図である。
【符号の説明】 1 炉本体 1a 上部開口 2 炉蓋 3 出湯口部 3a 湯口先端 4 リングフード 4a 主吸引開口 4b 出湯口吸引部 4b’ 出湯口吸引部 4c 出湯用吸引開口 4c’ 出湯用吸引開口 4d 内周壁 4e 外周壁 5 ダクト 7 流量調整用ダンパー 8 ガイド板 9 区画壁 10a 開閉ダンパー 10b 開閉ダンパー R 環状流路 R1 吸引流路 R2 吸引流路 R3 吸引流路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年12月16日(1999.12.
16)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる電気炉における集塵装置の全体
の平面図である。
【図2】本発明にかかる電気炉における集塵装置の全体
の正面図である。
【図3】本発明にかかる電気炉における集塵装置のリン
グフードの平面図である。
【図4】本発明にかかる電気炉における集塵装置のリン
グフードの横断面図である。
【図5】本発明にかかる電気炉における集塵装置の別態
様を示すリングフードの横断面図である。
【図6】本発明にかかる電気炉における集塵装置の更に
別態様を示すリングフードの平面図である。
【符号の説明】 1 炉本体 1a 上部開口 2 炉蓋 3 出湯口部 3a 湯口先端 4 リングフード 4a 主吸引開口 4b 出湯口吸引部 4b’ 出湯口吸引部 4c 出湯用吸引開口 4c’ 出湯用吸引開口 4d 内周壁 4e 外周壁 5 ダクト 7 流量調整用ダンパー 8 ガイド板 9 区画壁 10a 開閉ダンパー 10b 開閉ダンパー R 環状流路 R1 吸引流路 R2 吸引流路 R3 吸引流路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開閉自在の炉蓋2を設けた炉本体1の上部
    開口1aの周囲に、炉本体1の側方に突出された出湯口
    部3を除き、平面視で馬蹄形のリングフード4を配置
    し、該リングフード4の少なくとも一部を主吸引開口4
    aとして前記上部開口1aに望ませて開口し、該リング
    フード4にダクト5と流量調整用ダンパー7を介して吸
    引型の集塵機を接続し、以て、炉本体1の上部開口1a
    から排出されるガス、ヒューム等の塵埃を吸引除去する
    ようにした電気炉の集塵装置であって、 前記炉本体1の出湯口部3の両側に沿って、その湯口先
    端3aに向けて前記リングフード4の一部を延長して出
    湯口吸引部4b・4b’を一体的に構成し、前記出湯口
    部3に臨ませて出湯用吸引開口4c・4c’を形成し
    た、電気炉の集塵装置。
  2. 【請求項2】上記流量調整用のダンパー7が、出湯時に
    全開されて最大の吸引流量を得えるように制御されるよ
    うに構成された、請求項1の電気炉の集塵装置。
  3. 【請求項3】上記流量調整用のダンパー7が、上記炉蓋
    2を開いたときに、略半開とされ、該炉蓋2を閉じたと
    きに略1/4開度とされるよう制御される、請求項2の
    電気炉の集塵装置。
  4. 【請求項4】上記出湯用吸引開口4c・4c’が、前記
    出湯口部3の湯口先端3aに向けて拡がる平面視でハの
    字形に形成されている、請求項1乃至3の電気炉の集塵
    装置。
  5. 【請求項5】前記上部開口1aの内周に沿って上記リン
    グフード4に内周壁4dを設け、以て、前記主吸引開口
    4aを、該リングフード4の内周の半円以下に形成し、
    該リングフード4の外周壁4eとの間に環状流路Rを形
    成し、該環状流路Rを前記ダクト5と反対側に位置する
    方の出湯用吸引開口4c’に繋げ、且つ、前記ダクト5
    の側に位置する出湯用吸引開口4cが前記主吸引開口4
    aと連続した状態に形成されている、請求項1又は2の
    電気炉の集塵装置。
  6. 【請求項6】前記出湯口吸引部4b・4b’に、前記出
    湯口部3の湯口先端3a近傍に延出するようにガイド板
    8・8を着脱自在に設けた、請求項1乃至4の電気炉の
    集塵装置。
  7. 【請求項7】開閉自在の炉蓋2を設けた炉本体1の上部
    開口1aの周囲に、炉本体1の側方に突出された出湯口
    部3を除き、平面視で馬蹄形のリングフード4を配置
    し、該リングフード4の少なくとも一部を主吸引開口4
    aとして前記上部開口1aに望ませて開口し、該リング
    フード4にダクト5と流量調整用ダンパー7を介して吸
    引型の集塵機を接続し、以て、炉本体1の上部開口1a
    から排出されるガス、ヒューム等の塵埃を吸引除去する
    ようにした電気炉の集塵装置であって、 前記炉本体1の出湯口部3の両側に沿って、その湯口先
    端3aに向けて前記リングフード4の一部を延長して出
    湯口吸引部4b・4b’を一体的に構成し、前記出湯口
    部3に臨ませて出湯用吸引開口4c・4c’を形成し、 前記上部開口1aの内周に沿って上記リングフード4に
    内周壁4dを設け、以て、前記主吸引開口4aを、該リ
    ングフード4の内周の半円以下に形成し、該リングフー
    ド4の外周壁4eとの間に環状流路Rを形成し、該環状
    流路Rを前記ダクト5と反対側に位置する方の出湯用吸
    引開口4c’に繋げ、 前記ダクト5の側に位置する出湯用吸引開口4cと前記
    主吸引開口4aとを区画する区画壁9を設け、以て、前
    記ダクト5に対して三つの吸引流路R1,R2,R3が
    形成されるように構成し、且つ、 前記環状流路Rからダクト5に至る吸引流路R2及び前
    記ダクト5の側に位置する出湯用吸引開口4cからダク
    ト5に至る吸引流路R3には開閉ダンパー10a,10
    bが夫々設けられている、電気炉の集塵装置。
  8. 【請求項8】前記開閉ダンパー10a,10bが出湯時
    に開かれ、炉蓋2の閉鎖時及び炉蓋の開口時には閉じる
    ように構成されている、
  9. 【請求項9】前記流量調整用ダンパー7が、出湯時の前
    記開閉ダンパー10a,10bが開かれたときに全開さ
    れ、材料投入等の炉蓋2の開口時には略半開とされ、溶
    解時の炉蓋2の閉じているときには、略1/3開とする
    ように構成されている、請求項8の電気炉の集塵装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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