JP2000212363A - 耐アミン性ゴムシ―ル材 - Google Patents

耐アミン性ゴムシ―ル材

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JP2000212363A
JP2000212363A JP11012551A JP1255199A JP2000212363A JP 2000212363 A JP2000212363 A JP 2000212363A JP 11012551 A JP11012551 A JP 11012551A JP 1255199 A JP1255199 A JP 1255199A JP 2000212363 A JP2000212363 A JP 2000212363A
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JP
Japan
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rubber
amine
sealing material
vinylidene fluoride
resistance
Prior art date
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Pending
Application number
JP11012551A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Kobiki
一彦 木挽
Hiroki Miyashiro
浩己 宮代
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐アミン性に優れ、特にエンジン周辺部のシ
ールに有用なゴムシール材を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 本発明のゴムシール材は、ビニリデンフ
ロライド−テトラフルオロエチレン−パーフロロアルキ
ルビニルエーテル3元重合体ゴムと、ビニリデンフロラ
イド−ヘキサフロロプロピレン共重合体ゴムとを、重量
比で80:20〜51:49の割合でブレンドしてなる
ブレンドゴムからなるものである。上記ブレンドゴムを
採用することによって、燃料油中のアミン系劣化防止剤
に起因するクラックの発生を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐アミン性に優
れ、特にエンジン周辺部のシールに有用なゴムシール材
に関するものである。
【0002】
【従来技術および発明が解決しようとする課題】近年、
ゴムOリング、ゴムパッキン等のゴムシール材は各種分
野で幅広く用いられており、なかには、自動車などのエ
ンジン周辺部に用いられるものもある。この用途に用い
られるシール材には、エンジン周辺部の高温に耐え得る
耐熱性が要求され、他にも、ガソリン等燃料油に接する
機会があるため耐油性が要求され、また寒冷地での使用
もあるため耐低温性も要求される。
【0003】そこで上記用途には、各種合成ゴムの中で
も耐熱性、及び耐油性に優れるフッ素ゴム製のシール材
が専ら用いられているが、各種フッ素ゴムのなかでも耐
油性の点では特に3元重合体系フッ素ゴムが優れている
ため、従来、ビニリデンフロライド−ヘキサフロロプロ
ピレン−テトラフルオロエチレン3元重合体ゴムに、低
温特性に優れるビニリデンフロライド−テトラフルオロ
エチレン−パーフロロアルキルビニルエーテル3元重合
体ゴムをブレンドしたブレンドゴムからなるシール材が
用いられていた。
【0004】ところが、上記ブレンドゴムからなるシー
ル材をエンジン周辺部に用いた際に、該シール材にクラ
ックが生じるという問題が起こることが分かった。クラ
ックの発生はシール性の点で致命的な欠陥であるため、
本発明はこのクラック発生を防止することを課題とする
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ビニリデンフ
ロライド−テトラフルオロエチレン−パーフロロアルキ
ルビニルエーテル3元重合体ゴムと、ビニリデンフロラ
イド−ヘキサフロロプロピレン共重合体ゴムとを、重量
比で80:20〜51:49の割合でブレンドしてなる
ブレンドゴムからなることを特徴とする耐アミン性ゴム
シール材によって、上記課題を解決するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明者等が鋭意研究した結果、
上記のクラック発生は燃料油の劣化防止のため油中に配
合されるアミン系劣化防止剤に起因することが分かっ
た。即ちクラックの発生は、イオン化したアミンがフッ
素ゴムの骨格に作用して骨格が切れるためであると考え
られ、ブレンドゴムの中でもアミンが作用して骨格が切
れるのは、専らビニリデンフロライド−ヘキサフロロプ
ロピレン−テトラフルオロエチレン3元重合体ゴムであ
ることが分かった。
【0007】そこで、本発明者等は上記ビニリデンフロ
ライド−ヘキサフロロプロピレン−テトラフルオロエチ
レン3元重合体ゴムに代えて、ビニリデンフロライド−
ヘキサフロロプロピレン共重合体ゴムを用いたところ、
耐アミン性を改良できることを見出し本発明を完成させ
たのである。
【0008】今回用いたビニリデンフロライド−ヘキサ
フロロプロピレン共重合体ゴムは共重合体であるため、
従来用いていたビニリデンフロライド−ヘキサフロロプ
ロピレン−テトラフルオロエチレン3元重合体ゴムに比
べて耐油性に劣るが、この点については本発明に用いる
もう1種のゴム、即ちビニリデンフロライド−テトラフ
ルオロエチレン−パーフロロアルキルビニルエーテル3
元重合体ゴムとのブレンド比を規定することによって従
来と遜色無いものとした。
【0009】即ち、本発明で用いるのは、ビニリデンフ
ロライド−テトラフルオロエチレン−パーフロロアルキ
ルビニルエーテル3元重合体ゴムと、ビニリデンフロラ
イド−ヘキサフロロプロピレン共重合体ゴムとをブレン
ドしてなるブレンドゴムであって、そのブレンド比は重
量比で80:20〜51:49である。ビニリデンフロ
ライド−テトラフルオロエチレン−パーフロロアルキル
ビニルエーテル3元重合体ゴムの方が多すぎるとコスト
高となり、またビニリデンフロライド−ヘキサフロロプ
ロピレン共重合体ゴムの方が多すぎると、耐油性、耐ア
ミン性に劣るという問題がある。本発明においては、耐
油性、耐アミン性の点から特に上記ブレンド比を重量比
で80:20〜60:40とすることがより好ましい。
【0010】本発明においては、上記ブレンドゴムに、
ジクミルパーオキサイドや2,5−ジ−メチル−2,5
−ジ(第3ブチルパーオキシ)ヘキサンなどの有機過酸
化物系架橋剤、マレイミド系やメタアクリレート系、ア
リル系などの架橋助剤、酸化マグネシウムや水酸化カル
シウム、酸化亜鉛などの受酸剤、カーボンブラックやタ
ルク、クレーなどの補強剤等、各種添加剤を必要に応じ
て添加することができる。
【0011】本発明のシール材は、上記ブレンドゴムに
必要に応じて上記各種添加剤を添加、混合してなる組成
物を、圧縮成型、射出成型、押出成形などの適宜の方法
により、リング、シート、ガスケットなどに成型し、必
要に応じて架橋することによって製造することができ
る。また、得られたシール材は、自動車等のエンジン周
辺部、例えば、フューエルインジェクタ部分、フューエ
ルポンプ部分などのシールとして特に好適に用いられ
る。
【0012】
【実施例】(実施例1〜3、比較例1、2)表1に示す
組成の組成物を175℃で10分間圧縮成型し、さらに
230℃で24時間オーブン中にて架橋を行い、シール
材を作製した。
【0013】本発明のシール材を評価するため以下の試
験を行った。なお、評価結果は表1に示す。 (1)常態物性 上記シール材の常態物性を評価すべく、シール材の硬
さ、引張強さ、伸びをJIS K6301に準拠して測
定した。 (2)耐熱性 耐熱性は、空気加熱老化試験を行った後の圧縮永久歪の
値によって評価した。なお、空気加熱老化試験はJIS
K6301に準拠して行った(老化条件:200℃、
70時間)。 (3)耐油性 耐油性はJIS K6301に準拠した試験を行い、体
積変化率によって評価した。なお、試験油にはJIS3
号油を用いた(老化条件:175℃、70時間)。 (4)耐低温性 耐低温性はTRテストの値によって評価した。なお、T
RテストはASTMD1329に準拠して行った。 (5)耐アミン性 耐アミン性の試験はJIS K6301に準拠して行な
った。アミン性試験液として燃料油Cにエチレンジアミ
ンを0.4wt%添加したものを用い、この試験液に6
0℃で24時間浸漬した後、60℃で24時間乾燥し、
その後室温で24時間放置したときのクラックの有無に
よって耐アミン性を評価した。クラック有りの場合を
×、クラック無しの場合を○とする。
【0014】
【表1】
【0015】
【発明の効果】本発明のゴムシール材は、ビニリデンフ
ロライド−テトラフルオロエチレン−パーフロロアルキ
ルビニルエーテル3元重合体ゴムと、ビニリデンフロラ
イド−ヘキサフロロプロピレン共重合体ゴムとを、重量
比で80:20〜51:49の割合でブレンドしてなる
ブレンドゴムからなることによって、耐アミン性に優れ
る。また、本発明のゴムシール材はエンジン周辺部に好
適に用いられる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビニリデンフロライド−テトラフルオロ
    エチレン−パーフロロアルキルビニルエーテル3元重合
    体ゴムと、ビニリデンフロライド−ヘキサフロロプロピ
    レン共重合体ゴムとを、重量比で80:20〜51:4
    9の割合でブレンドしてなるブレンドゴムからなること
    を特徴とする耐アミン性ゴムシール材。
  2. 【請求項2】 エンジン周辺部用である請求項1記載の
    耐アミン性ゴムシール材。
JP11012551A 1999-01-21 1999-01-21 耐アミン性ゴムシ―ル材 Pending JP2000212363A (ja)

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