JP2000212203A - キトサン誘導体及びそのキトサン誘導体を含有する皮膚外用剤並びに化粧料 - Google Patents

キトサン誘導体及びそのキトサン誘導体を含有する皮膚外用剤並びに化粧料

Info

Publication number
JP2000212203A
JP2000212203A JP11018053A JP1805399A JP2000212203A JP 2000212203 A JP2000212203 A JP 2000212203A JP 11018053 A JP11018053 A JP 11018053A JP 1805399 A JP1805399 A JP 1805399A JP 2000212203 A JP2000212203 A JP 2000212203A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chitosan
partially
skin
salt
acylated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11018053A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3506627B2 (ja
Inventor
Hisashi Yoshioka
寿 吉岡
Shinichi Hayakawa
慎一 早川
Kazuhiko Hamada
和彦 濱田
Haruyoshi Seino
治良 情野
Emi Akamatsu
恵美 赤松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pias Corp
Original Assignee
Pias Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pias Corp filed Critical Pias Corp
Priority to JP01805399A priority Critical patent/JP3506627B2/ja
Publication of JP2000212203A publication Critical patent/JP2000212203A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3506627B2 publication Critical patent/JP3506627B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 キトサン誘導体及びそのキトサン誘導体を含
有する皮膚外用剤並びに化粧料に関し、生体安全性の高
いキトサンから、両親媒性及び皮膚安全性の優れた誘導
体を得て、有効利用することにより、従来の界面活性剤
や抗菌剤・防腐剤の軽減又は除去することを可能にし、
且つ持続性の高い皮膚保湿性向上効果、皮膚粘弾性向上
効果、及び皮膚柔軟性効果を有する皮膚外用剤、主に低
刺激性皮膚外用剤を提供することを課題とする。 【解決手段】 荷電アミノ基の含有率が40〜100 %であ
り、炭素数7〜20の高級アシル基の導入率が0.1 〜30.0
%と部分的である部分N−高級アシル化キトサン塩、部
分O−高級アシル化キトサン塩、又は部分N,O−高級
アシル化キトサン塩であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キトサン誘導体及
びそのキトサン誘導体を含有する皮膚外用剤並びに化粧
料に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のようにキトサンは、甲殻類や糸状
菌から得られるキチンの脱アセチル化物であり、保湿性
や抗コレステロール効果を有し、安全性が優れているこ
とから化粧品用原料や機能性食品素材として実用化され
ている。
【0003】化粧品分野では、キトサンの保湿性を高め
た誘導体が開発され、ヒアルロン酸と類似した保湿性を
有する化粧品用保湿剤として実用化されてきているが
(特開平2−107601号)、保湿剤としての利用に限定さ
れているのが現状である。
【0004】乳化系製剤(乳液、クリーム等)の製剤開
発において、界面活性剤又は乳化剤(ノニオン界面活性
剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤)の共存
が必要である。
【0005】しかし、従来の界面活性剤や乳化剤は、主
に脂質二重膜から成る細胞膜の破壊やタンパク変性等に
よる細胞毒性を示すものが多いことが知られている。
【0006】皮膚に対しても、角層への侵入や角質ケラ
チンの変性が起こるため、皮膚刺激性が認められること
があり、また角層細胞間の脂質ラメラ構造膜を形成する
セラミド等の角層細胞間脂質やアミノ酸やピロリドンカ
ルボン酸等のN.M.F成分(自然保湿因子)を溶出さ
せるため、角層保湿バリア機能を低下させる場合がある
という問題があった。
【0007】抗菌剤や防腐剤は、微生物の除菌効果や製
剤のコンタミ防止による品質保持を目的に利用される
が、従来の抗菌剤は細胞毒性やアレルギー性等が見られ
るものが多く、皮膚に対しても刺激等が認められる場合
があるという問題があった。
【0008】キトサンには抗菌性が存在することが知ら
れているが、糸状菌等に対しては抗菌性が弱く、また抗
菌スペクトルの点で問題があり、コンタミ防止を目的と
した防腐効果は不十分であった(内田泰:キチン、キト
サンハンドブック、p301, 技報堂出版,1995)。
【0009】皮膚粘弾性や皮膚柔軟性と加齢とには、負
の相関性があることが知られており、皮膚粘弾性や皮膚
柔軟性の向上は肌老化(小ジワ、ハリの低下、肌荒れ)
の予防や肌表面形態の改善等の美肌効果に有用であると
言われている。
【0010】グリコール酸等のα−ヒドロキシ酸の数%
配合は、これらの改善効果を有するとされているが、刺
激性の点で問題があった。
【0011】低刺激性で、優れた皮膚粘弾性や皮膚柔軟
性の向上効果を有する素材や皮膚化粧料の開発は十分で
はなかった。
【0012】最近になり、キトサンの保湿性を高めた誘
導体が開発され、ヒアルロン酸と類似した保湿性を有す
る化粧品保湿剤が開発されているが、皮膚保湿向上効果
の持続性は十分ではなかった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題点を解決するためになされたもので、生体安全性の
高いキトサンから、両親媒性及び皮膚安全性の優れた誘
導体を得て、有効利用することにより、従来の界面活性
剤や抗菌剤・防腐剤の軽減又は除去することを可能に
し、且つ持続性の高い皮膚保湿性向上効果、皮膚粘弾性
向上効果、及び皮膚柔軟性効果を有する皮膚外用剤、主
に低刺激性皮膚外用剤を提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、このよう
な課題を解決するために、荷電アミノ基の含有率が40〜
100 %であるキトサン塩に、アシル基を部分導入するこ
とを試みた結果、炭素数7〜20の高級アシル基導入率を
0.1 〜30.0%と部分的に導入した部分高級アシル化キト
サン塩が両親媒性物質(抗酸化剤、保湿剤、皮膚柔軟化
剤)等の機能性に優れ、皮膚安全性も高く、敏感肌や皮
膚疾患肌(アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎等)に対し
ても安全であることを見い出し、本発明を完成するに至
った。
【0015】また、荷電アミノ基の含有率が1.0 〜90.0
%であり、炭素数2〜6のヒドロキシアルキル基又はア
シル基を有するものに、炭素数7〜20の高級アシル基導
入率を0.1 〜30.0%と部分的に導入した部分高級アシル
化ヒドロキシアルキルキトサン塩及び部分高級アシル化
アシルキトサン塩も両親媒性物質(抗酸化剤、保湿剤、
皮膚柔軟化剤)等の機能性に優れ、皮膚安全性も高く、
敏感肌や皮膚疾患肌(アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎
等)に対しても安全であることを見い出した。
【0016】この部分アシル化キトサン塩は、次式
(1)によって示される。
【0017】
【化1】
【0018】式(1)において、R1,2,3,4は水
素原子、炭素数7〜20の高級アシル基、又は炭素数2〜
6のヒドロキシアルキル基若しくはアシル基を示し、R
5は水素原子、炭素数7〜20の高級アシル基、アセチル
基、又は炭素数2〜6のヒドロキシアルキル基若しくは
アシル基を示す。
【0019】ここで、炭素数7〜20の高級アシル基の部
分導入率は0.1 〜30.0%である。
【0020】また、a及びbは1以上の整数を示し、10
<a+b<2000である。さらに、a,bが付された構成
単位はランダムに配列されたものであってもよい。
【0021】本発明の部分アシル化キトサン塩を有効利
用することにより、界面活性剤や抗菌剤・防腐剤の軽減
又は除去を可能にし、且つ皮膚粘弾性や皮膚柔軟性の向
上、持続性の高い皮膚保湿性の向上を発揮する皮膚外用
剤、主に低刺激性皮膚外用剤の提供が可能となった。
【0022】ここで述べる高級アシル基部分導入率と
は、キトサンの構成単糖であるヘキソサミン1残基当た
りの導入率を示し、たとえばアシル基導入率15.0%の部
分高級アシル化キトサン・グリコール酸塩とは、構成単
糖であるグルコサミン・グリコール酸塩100 残基にアシ
ル基が15個導入されていることを示している。
【0023】高級アシル基導入部位は、NH2基又はO
H基、若しくはNH2基とOH基であり、キトサンの構
成単糖であるヘキソサミン1残基当たりの導入率である
アシル基の導入率が0.1 〜30.0%の範囲であることが重
要である。
【0024】炭素数7〜20の高級アシル基をキトサン塩
に0.1 〜30.0%導入した部分高級アシル化キトサン塩
は、優れた界面活性能を有することから、従来の界面活
性剤の著しい軽減又は無添加を可能にした乳化系化粧料
に広く利用することが可能となる。
【0025】従来の界面活性剤は、2〜5%程度配合し
ないと、良好な乳化系製剤(クリーム、乳液等)を調製
できないが、本発明のキトサン誘導体は、0.1 〜1.0 %
と少ない量で乳化系製剤を調製することができる。
【0026】本発明のキトサン誘導体は、細胞膜破壊や
生体毒性をほとんど示さず、皮膚安全性も、従来の界面
活性剤より著しく優れ、皮膚バリア機能が低下した敏感
肌や皮膚疾患肌(アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎等)
に対しても安全である。
【0027】従来の界面活性剤で観察されるリン脂質等
からなる生体膜(脂質二重膜)の破壊をほとんど起こさ
ないことから、角層細胞間の脂質ラメラ構造膜を形成す
るセラミド等の細胞間脂質やアミノ酸等のN.M.F成
分(自然保湿因子)を溶出させることがなく、従来の界
面活性剤で見られる角層保湿バリア機能の低下を起こさ
ない。
【0028】リン脂質やセラミド等の脂質ラメラ構造膜
に対しても破壊せずに部分的に疎水層に入り込んで、脂
質二重膜の安定性を高めることから、たとえばリポソー
ムに表面破壊することにより、リポソームの安全性を高
めることも可能になる。
【0029】乳化機構に関しては、油滴表面に高級アシ
ル基が入り込んで安定な乳化形態を形成する。
【0030】乳化粒子型を1μm 以下と細かくしたいと
きは、マイクロフルイダイザー等の高圧処理により容易
に調整できる。
【0031】従来の親水性界面活性剤等と同様に疎水性
物質を可溶化させるため、香料等の疎水性物質を可溶化
したローション等にも利用できる。
【0032】疎水性有効成分(油溶性ビタミン、香料、
UV吸収剤等)を内包化することにより、皮膚に対する
徐放性や安全性を高めた製剤にも利用可能となる。
【0033】高級アシル基導入率を30.0%以下に調整し
た本発明のキトサン誘導体は、水溶性を有することか
ら、水溶性基剤であるローションやエッセンスの製剤に
も配合し易い利点がある。
【0034】炭素数7〜20の高級アシル基をキトサン塩
に0.1 〜30.0%と部分的に導入することにより、微生物
の細胞壁に対する作用性向上や微生物による資化性の阻
止が起こり、キトサン塩と比較し、特に糸状菌に対する
抗菌スペクトルの改善や抗菌性向上が起こることから、
抗菌剤としての有用性が高まることを見い出した。
【0035】キトサンの抗菌スペクトルを広くするた
め、抗菌剤や防腐剤の軽減又は除去も可能となる。
【0036】本発明のキトサン誘導体をヒト皮膚に連続
塗布することにより、皮膚保湿性、皮膚粘弾性、及び皮
膚柔軟性の皮膚機能の優れた向上効果が認められる。
【0037】また、皮膚に対する保持性や親和性が高ま
るため、皮膚上での微生物に対する抵抗性や皮膚保湿性
等の皮膚機能の向上効果の持続性が良いという利点もあ
る。
【0038】炭素数7〜20の高級アシル基の例として、
パルミトイル基、ラウロイル基、ミリストイル基、ステ
アロイル基、サリチロイル基等が挙げられる。
【0039】本発明のキトサン誘導体の塩の種類に関し
ては、特に限定されないが、ピロリドンカルボン酸塩、
グリコール酸塩、サリチル酸塩、グルタミン酸塩等が挙
げられる。
【0040】分子量に関しても、特に限定されないが、
平均分子量5000〜2000000 程度が望ましく、特に平均分
子量30000 〜1000000 程度が望ましい。
【0041】本発明の皮膚外用剤の剤型として、ローシ
ョン、エッセンス、乳液、クリーム、親水軟膏、ジェ
ル、パック、乳化ファンデーション等に適用できるが、
剤型は特に限定されない。
【0042】配合量に関しても特に限定されないが、ク
リーム剤型の場合は0.01〜5.0 %程度、乳液やエッセン
ス剤型の場合は0.1〜3.0 %、ローション剤型の場合は
0.01〜2.0 %程度が望ましい。
【0043】本発明に関する皮膚外用剤には、補助的に
他の界面活性剤、乳化安定化剤、増粘剤を配合すること
も可能である。
【0044】その他、成分として油脂類、高級アルコー
ル類、水溶性高分子類、多価アルコール類、香料、抗炎
症剤、ステロイド剤、抗アレルギー剤、細胞賦活剤、保
湿剤、美白剤、抗菌剤、防腐剤等の皮膚外用剤で一般に
使用される成分を配合することができる。
【0045】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0046】実施例1 本実施例の部分N−高級アシル化キトサン塩の効率的調
整法を以下に示す。
【0047】キトサン(平均分子量:約100000、脱アセ
チル化度:90.0%)にピロリドンカルボン酸(以下、P
CAと略す)をキトサンのヘキソサミン塩1残基当たり
1モル当量加えて溶解させ、1倍量のメタノールを加え
て均一溶液とした。
【0048】この溶液に、メタノールで溶解した無水ミ
リスチン酸をキトサンのヘキソサミン1残基当たり0.1
モル当量を添加し、室温で1晩攪拌することにより部分
アシル化を行い、限外濾過、濃縮、凍結乾燥、及びアセ
トン洗浄により、スポンジ状の部分N−ミリストイル化
キトサンPCA塩を調整した。
【0049】高級アシル基の導入率は、プロトンNMR
(500MHZ) により、N−アシル基由来ピークから求め、
その結果、N−高級アシル基導入率は9.5 %であった。
【0050】本実施例で得られたキトサン誘導体は、次
式(2)で示される。
【0051】
【化2】
【0052】式(2)において、R6はPCAを示し、
7はミリストイル基を示す。
【0053】またa、b、cは1以上の整数を示し、40
0 <a+b+c<450 である。
【0054】ミリストイル基のヘキソサミン1残基当た
りの部分導入率は約9.5 %である。
【0055】さらに、a、b、cが付された3種の構成
単位は、ランダムに配列されたものであってもよい。
【0056】実施例2 本実施例の部分N,O−高級アシル化キトサン塩の効率
的調整法を以下に示す。
【0057】キトサン(平均分子量:約100000、脱アセ
チル化度:90.0%)に乳酸をキトサンのヘキソサミン塩
1残基当たり1モル当量加えて溶解させ、1倍量のエタ
ノールを加えて均一溶液とした。
【0058】この溶液に、エタノールで溶解した無水ラ
ウリル酸をキトサンのヘキソサミン1残基当たり0.2 モ
ル当量を添加し、室温で1晩攪拌することにより部分ア
シル化を行い、限外濾過、濃縮、凍結乾燥、及びアセト
ン洗浄により、スポンジ状の部分N,O−ラウロイル化
キトサン乳酸塩を調整した。
【0059】高級アシル基の導入率は、プロトンNMR
(500MHZ) により、N−アシル基及びO−アシル基由来
ピークから求め、その結果、N,O−高級アシル基導入
率は19.2%であった。
【0060】本実施例で得られたキトサン誘導体は、次
式(3)で示される。
【0061】
【化3】
【0062】式(3)において、R8は乳酸を示し、R9
は水素原子又はラウロイル基を示し、R10はラウロイル
基を示す。
【0063】また、a、b、cは1以上の整数を示し、
400 <a+b+c<450 である。
【0064】ラウロイル基のヘキソサミン1残基当たり
の部分導入率は約19.2%である。
【0065】さらに、a、b、cが付された3種の構成
単位は、ランダムに配列されたものであってもよい。
【0066】実施例3 本実施例の部分O−高級アシル化キトサン塩の効率的調
整法を以下に示す。
【0067】キトサン(平均分子量:約100000、脱アセ
チル化度:90.0%)に乳酸をキトサンのヘキソサミン塩
1残基当たり1モル当量加えて溶解させ、2.0 %ホルム
アルデヒド水溶液添加により、シッフ塩基を形成させ
た。
【0068】シッフ塩基による保護後、1倍量のエタノ
ールを加え、エタノールで溶解した無水ミリスチン酸を
キトサンのヘキソサミン1残基当たり0.1 モル当量を添
加し、室温で1晩攪拌した。
【0069】ヘキソサミン塩1残基当たり1モル当量の
乳酸を加えて溶解させ、シッフ塩基を除去した後、限外
濾過、濃縮、凍結乾燥、及びアセトン洗浄により、スポ
ンジ状の部分O−ミリストイル化キトサン乳酸塩を調整
した。
【0070】高級アシル基の導入率は、プロトンNMR
(500MHZ) により、O−アシル基由来ピークを指標とし
て求めた結果、O−高級アシル基導入率は9.1 %であっ
た。
【0071】本実施例で得られたキトサン誘導体は、次
式(4)で示される。
【0072】
【化4】
【0073】式(4)において、R11は乳酸を示し、R
12は水素原子又はミリストイル基を示す。
【0074】また、a、bは1以上の整数を示し、600
<a+b<700 である。
【0075】ミリストイル基のヘキソサミン1残基当た
りの部分導入率は約9.1 %である。
【0076】さらに、a、bが付された3種の構成単位
は、ランダムに配列されたものであってもよい。
【0077】実施例4 本実施例の部分N−高級アシル化N,O−ヒドロキシブ
チルキトサンPCA塩の調整法を以下に示す。
【0078】炭素数4のヒドロキシアルキル基からなる
N,O−ヒドロキシブチル化キトサン(平均分子量:約
100000、ヒドロキシブチル基の置換度:0.71、アミノ基
含有率:51.5%)にPCAをヘキソサミン塩1残基当た
り0.5 モル当量加えて溶解させ、荷電アミノ基が51.5%
であるN,O−ヒドロキシブチルキトサンPCA塩溶液
を得た。
【0079】この溶液に1倍量のメタノールを加え、均
一溶液にし、メタノールで溶解した無水ミリスチン酸を
ヘキソサミン1残基当たり0.1 モル当量を添加し、室温
で1晩攪拌することにより部分高級アシル化を行い、限
外濾過、濃縮、凍結乾燥、及びアセトン洗浄により、ス
ポンジ状の部分N−ミリストイル化N,O−ヒドロキシ
ブチルキトサンPCA塩を調整した。
【0080】ミリストイル基の導入率は、H−NMR
(500MHZ) 分析により、N−ミリストイル基由来ピーク
から求め、その結果、部分導入率は8.9 %であった。
【0081】本実施例で得られたキトサン誘導体は、次
式(5)で示される。
【0082】
【化5】
【0083】式(5)において、R13はPCAを示し、
14は水素原子又はヒドロキシブチル基を示し、R15
ヒドロキシブチル基を示し、R16はミリストイル基を示
す。
【0084】また、a、b、c、dは1以上の整数を示
し、300 <a+b+c+d<350 である。
【0085】ミリストイル基のヘキソサミン1残基当た
りの部分導入率は約8.9 %である。
【0086】さらに、a、b、c、dが付された3種の
構成単位は、ランダムに配列されたものであってもよ
い。
【0087】実施例5 本実施例の部分N−高級アシル化N,O−スクシニル化
キトサン乳酸塩の調整法を以下に示す。
【0088】炭素数6のアシル基からなるN,O−スク
シニル化キトサン(平均分子量:約110000、スクシニル
基の置換度:0.41、アミノ基含有率:60.7%)に乳酸を
ヘキソサミン塩1残基当たり0.65モル当量加えて溶解さ
せ、荷電アミノ基が60.7%であるN,O−スクシニル化
キトサングルタミン酸塩溶液を得た。
【0089】この溶液に1倍量のメタノールを加え、均
一溶液にし、メタノールで溶解した無水ステアリン酸0.
05モル当量を添加し、室温で1晩攪拌することにより部
分高級アシル化を行い、限外濾過、濃縮、凍結乾燥、ア
セトン洗浄により、スポンジ状の部分N−ステアロイル
化N,O−スクシニルキトサン乳酸塩を調整した。
【0090】ステアロイル基の導入率は、プロトンNM
R(500MHZ) 分析により、N−ステアロイル基由来ピー
クから求め、その結果、部分導入率は5.2 %であった。
【0091】本実施例で得られたキトサン誘導体は、次
式(6)で示される。
【0092】
【化6】
【0093】式(6)において、R17は乳酸を示し、R
18は水素原子又はスクシニル基を示し、R19はスクシニ
ル基を示し、R20はステアロイル基を示す。
【0094】また、a、b、c、dは1以上の整数を示
し、300 <a+b+c+d<350 である。
【0095】ステアロイル基のヘキソサミン1残基当た
りの部分導入率は約5.2 %である。
【0096】さらに、a、b、c、dが付された3種の
構成単位は、ランダムに配列されたものであってもよ
い。
【0097】実施例6 主に実施例1〜5の方法で得られた各キトサン誘導体の
1.0 %水溶液とスクワランを容量1:1に調整し、ホモ
ミキサー処理(7500rpm 、1分間)し、超音波処理によ
り最終乳化液を得た。
【0098】部分N−ミリストイル化キトサンPCA塩
については実施例1以外の高級アシル基導入率のものに
ついても試験し、部分N,O−ラウロイル化キトサン乳
酸塩については、実施例2以外の高級アシル基導入率の
ものについても試験した。
【0099】乳化液の安定性を加速試験(遠心処理、40
℃1ケ月、サイクル試験)により評価した。
【0100】陽性対照として従来のノニオン界面活性剤
を利用した系を用いた。
【0101】その結果を表1に示す。
【0102】
【表1】
【0103】表1からも明らかなように、各実施例のキ
トサン誘導体は、優れた乳化能を有し、加速試験による
乳化安定性に関しても、従来のノニオン系界面活性剤と
比較しても同程度であることから、乳化剤としての有用
性が示唆された。
【0104】一方、高級アシル基の導入率が30%を超え
ると、乳化物を形成するが、乳化安定性は十分ではな
く、加速試験により顕著な分離が認められたため、有用
ではないことが明らかである。
【0105】キトサンPCA塩やキトサン乳酸塩では、
乳化物の形成が不十分であった。
【0106】実施例7 本実施例では、抗菌チャレンジ試験を行った。
【0107】実施例3〜5の方法で得られたキトサン誘
導体、並びに部分N−ラウロイル化キトサンPCA塩及
び部分N,O−ミリストイル化キトサン乳酸塩の0.2 %
水溶液に1×108個/mlの微生物菌液を1%量接種し、3
0℃で2週間放置し、生菌数を寒天希釈法により測定し
た。
【0108】混合細菌として大腸菌、緑膿菌、黄色ブド
ウ球菌の混合であるUSP混合細菌を用い、混合カビと
して黒カビ、ガンジタ菌、青カビを混合したものを用
い、さらに排水混合菌として家庭排水濾液を用いた。
【0109】その結果を表2に示す。
【0110】
【表2】
【0111】表2からも明らかなように、実施例3〜5
のキトサン誘導体、並びに部分N−ラウロイル化キトサ
ンPCA塩及び部分N,O−ミリストイル化キトサン乳
酸塩は、キトサンPCA塩やキトサン乳酸塩では不十分
であった混合カビや排水混合菌に対しても抗菌性を示し
た。
【0112】高い抗菌性を維持しながら、抗菌スペクト
ルが広くなることから、抗菌剤、防腐剤としての有用性
が高まることが明らかである。
【0113】高級アシル基の導入率が30%を超えると、
表2に示すように抗菌性が低下することから、好ましく
ないことが明らかである。
【0114】実施例8 本実施例は、部分N−ラウロイル化キトサンPCA塩、
部分N−ミリストイル化キトサングリコール酸塩、部分
N,O−ミリストイル化キトサンPCA塩、部分N−ラ
ウロイル化キトサンPCA塩、部分N−ミリストイル化
ヒドロキシブチルキトサンPCA塩の皮膚粘弾性、皮膚
保湿性に及ぼす影響を主に考察したものである。
【0115】健常人男女15名(平均年齢:32.0才)の前
腕外側部を観察部位とし、0.4 %(乾燥重量%)のキト
サン誘導体含有ローション、及び対照として同じ濃度の
ヒアルロン酸、キトサン塩含有ローションを4週間連続
塗布した。
【0116】皮膚の柔軟性と弾力性を示した皮膚粘弾性
の測定値は、ダーマルクトルクメーター(DIA-STRON 社
製)で測定し、皮膚水分量はスキコン200(アイ・ビイ・
エス社製)で測定した。
【0117】測定は湯洗後、室温25℃、湿度50%で30分
間、安静にさせて行った。
【0118】向上効果は、塗布前と塗布終了後の測定値
の変化率(%)を指標として求めた。
【0119】その結果を表3に示す。
【0120】
【表3】
【0121】表3からも明らかなように、皮膚粘弾性に
関して、本実施例のキトサン誘導体は、ヒアルロン酸や
キトサンPCA塩、キトサングリコール酸塩に比較して
有意な向上効果及びその向上レベルが優れていることが
示唆された。
【0122】ただし、アシル基の導入率が30%を超えた
部分N−ラウロイル化キトサンPCA塩の皮膚粘弾性
は、キトサンPCA塩と同程度であった。
【0123】皮膚保湿性に関しても、陽性対照であるヒ
アルロン酸と同等以上を示したことから、皮膚の柔軟性
と弾力性に関連性のある皮膚粘弾性の向上機能を有する
保湿剤として有用性が高いことが明らかである。
【0124】ただし、アシル基の導入率が30%を超えた
部分N−ラウロイル化キトサンPCA塩の皮膚保湿性
は、他のものよりも良好ではなかった。
【0125】また、皮膚表面形態の改善性(凹凸、小ジ
ワの改善性)においても、レプリカ採取による画像解析
(3−Dスキャナー、一丸ファルコス株式会社製)にお
いて有意な改善効果が認められ、ヒアルロン酸やキトサ
ン塩に比較して優れていることが示唆された。
【0126】処方例1 本処方例は、ローションとして使用する場合の処方例で
ある。
【0127】 成分 配合比(重量%) トリメチルグリシン 2.0% グリセリン 6.5% メチルパラベン 0.03% 部分N−ラウロイル化キトサン乳酸塩 (高級アシル化導入率;9.8 %) 0.1% エタノール 10.0% pH調製剤 適量 酢酸トコフェロール 0.05% 香料 微量 精製水 残量
【0128】処方例2 本処方例は、乳液として使用する場合の処方例である。
【0129】 成分 配合比(重量%) セタノール 2.5% 流動パラフィン 10.5% ワセリン 2.0% 部分N,O−ミリストイル化キトサンピロリドン カルボン酸塩(高級アシル化導入率;13.5%) 0.3% グリセリン 6.0% 1,3 −ブチレングリコール 5.0% ブチルパラベン 0.01% セラミド 0.1% 天然ビタミンE 0.02% 香料 微量 精製水 残量
【0130】処方例3 本処方例は、エッセンスとして使用する場合の処方例で
ある。
【0131】 成分 配合比(重量%) ヒドロキシメチルセルロース 0.8% グリセリン 10.0% ポリエチレングリコール1000 3.0% パラベン 0.3% 部分O−オクチル化キトサングリコール酸塩 (高級アシル化導入率;5.5 %) 0.2% アスコルビン酸リン酸マグネシウム塩 1.0% ビタミンA誘導体(ビタミンAパルミテート) 0.02% 香料 微量 精製水 残量
【0132】処方例4 本処方例は、クリーム又は親水軟膏として使用する場合
の処方例である。
【0133】 成分 配合比(重量%) ベヘニルアルコール 5.0% ワセリン 4.5% 流動パラフィン 15.0% 部分N−ラウロイル化キトサンピロリドンカルボン酸塩 (高級アシル化導入率;7.5 %) 0.4% パルミチン酸ソルビタン 0.1% グリチルリチン酸ジカリウム 0.1% インドメタシン 0.1% 精製水 残量
【0134】実施例8 本実施例では、皮膚外用剤を実際に使用した場合の効果
を、モニター試験を行ってアンケート評価により求め
た。
【0135】モニター試験では、皮膚の老化や皮膚トラ
ブルが気になる20〜50代の女性35名(健常肌:20名、敏
感肌:15名)をモニターとし、安定性、防腐力試験をク
リアした下記の組成から成る2種類の乳液をハーフサイ
ドで2〜3回/日、2ケ月塗布することにより行った。
【0136】使用終了後、各項目に関してアンケート評
価を行い、有用性を求めた。
【0137】本実施例で使用した乳液の組成は次のとお
りである。
【0138】 成分 配合比(重量%) セタノール 2.5% 流動パラフィン 10.5% ワセリン 2.0% 部分N,O−ミリストイル化キトサンピロリドン カルボン酸塩(アシル化導入率;13.5%) 0.5% ステアリン酸ソルビタン(乳化剤) 0.1% グリセリン 6.0% 1,3 −ブチレングリコール 5.0% メチルパラベン(防腐剤) 0.02% 香料 0.01% 精製水 残量
【0139】比較例の乳液の組成は次のとおりである。
【0140】 成分 配合比(重量%) セタノール 2.5% 流動パラフィン 10.5% ワセリン 2.0% POE(25)モノステアリルソルビタン(乳化剤) 4.0% ステアリン酸ソルビタン(乳化剤) 1.0% グリセリン 6.0% 1,3 −ブチレングリコール 5.0% メチルパラベン(防腐剤) 0.2% 香料 0.01% 精製水 残量
【0141】有用性の試験結果を表4(本実施例の結
果)及び表5(使用例の結果)に示す。
【0142】
【表4】
【0143】
【表5】
【0144】表4及び表5からも明らかなように、乳化
剤及び防腐剤の軽減が可能となった本実施例の乳液の安
全性は、従来の乳液と比較して皮膚安全性が向上するこ
とが確認された。
【0145】また、皮膚の柔軟性と弾力性を示す皮膚粘
弾性及び皮膚保湿性の向上性に関する項目に関しても、
優れた効果を発揮することが確認された。
【0146】
【発明の効果】叙上のように、本発明のキトサン誘導体
は、皮膚安全性が優れ、乳化能及び抗菌能が優れている
ため、刺激等の原因になる従来の乳化剤や抗菌剤や防腐
剤の添加を軽減又は除去を可能にし、皮膚保湿性向上効
果、皮膚粘弾性向上効果、及び皮膚柔軟性効果を有する
化粧料等の皮膚外用剤を提供することが可能となった。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 17/00 A61K 31/00 617 17/16 617J 31/04 631C A61K 31/715 31/73 (72)発明者 情野 治良 神戸市西区室谷1−3−1 ピアス株式会 社中央研究所内 (72)発明者 赤松 恵美 神戸市西区室谷1−3−1 ピアス株式会 社中央研究所内 Fターム(参考) 4C083 AC012 AC022 AC072 AC102 AC122 AC402 AC442 AC482 AC582 AC612 AC642 AC852 AD042 AD282 AD321 AD322 AD532 AD622 AD642 AD662 CC04 CC05 DD22 DD23 DD27 DD31 EE10 EE11 EE12 4C086 AA01 AA02 AA03 EA23 MA01 MA04 MA63 NA06 NA07 ZA89 ZA91 ZB35 4C090 AA02 AA08 AA09 BA47 BB82 BB91 BB97 BD02 BD32 BD36 CA38 DA04 DA09 DA11 DA22 DA26

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷電アミノ基の含有率が40〜100 %であ
    り、炭素数7〜20の高級アシル基の導入率が0.1 〜30.0
    %と部分的である部分N−高級アシル化キトサン塩、部
    分O−高級アシル化キトサン塩、又は部分N,O−高級
    アシル化キトサン塩であることを特徴とするキトサン誘
    導体。
  2. 【請求項2】 荷電アミノ基の含有率が1.0 〜90.0%で
    あり、炭素数7〜20の高級アシル基の導入率が0.1 〜3
    0.0%と部分的であり、炭素数2〜6のヒドロキシアル
    キル基を有する部分N−高級アシル化ヒドロキシアルキ
    ルキトサン塩、部分O−高級アシル化ヒドロキシアルキ
    ルキトサン塩、又は部分N,O−高級アシル化ヒドロキ
    シアルキルキトサン塩であることを特徴とするキトサン
    誘導体。
  3. 【請求項3】 荷電アミノ基の含有率が1.0 〜90.0%で
    あり、炭素数7〜20の高級アシル基の導入率が0.1 〜3
    0.0%と部分的であり、炭素数2〜6のアシル基を有す
    る部分N−高級アシル化アシルキトサン塩、部分O−高
    級アシル化アシルキトサン塩、又は部分N,O−高級ア
    シル化アシルキトサン塩であることを特徴とするキトサ
    ン誘導体。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載のキト
    サン誘導体を1種又は2種以上含有することを特徴とす
    る皮膚外用剤。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3のいずれかに記載のキト
    サン誘導体を1種又は2種以上含有することを特徴とす
    る化粧料。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至3のいずれかに記載のキト
    サン誘導体を1種又は2種以上含有することを特徴とす
    る乳化剤。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至3のいずれかに記載のキト
    サン誘導体を1種又は2種以上含有することを特徴とす
    る乳化安定化剤。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至3のいずれかに記載のキト
    サン誘導体を1種又は2種以上含有することを特徴とす
    る抗菌剤。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至3のいずれかに記載のキト
    サン誘導体を1種又は2種以上含有することを特徴とす
    る防腐剤。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至3のいずれかに記載のキ
    トサン誘導体を1種又は2種以上含有することを特徴と
    する皮膚保湿剤。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至3のいずれかに記載のキ
    トサン誘導体を1種又は2種以上含有することを特徴と
    する皮膚柔軟化剤。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至3のいずれかに記載のキ
    トサン誘導体を1種又は2種以上含有することを特徴と
    する皮膚粘弾性の向上作用を有する抗老化剤。
JP01805399A 1999-01-27 1999-01-27 キトサン誘導体及びそのキトサン誘導体を含有する皮膚外用剤並びに化粧料 Expired - Fee Related JP3506627B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01805399A JP3506627B2 (ja) 1999-01-27 1999-01-27 キトサン誘導体及びそのキトサン誘導体を含有する皮膚外用剤並びに化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01805399A JP3506627B2 (ja) 1999-01-27 1999-01-27 キトサン誘導体及びそのキトサン誘導体を含有する皮膚外用剤並びに化粧料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000212203A true JP2000212203A (ja) 2000-08-02
JP3506627B2 JP3506627B2 (ja) 2004-03-15

Family

ID=11960967

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01805399A Expired - Fee Related JP3506627B2 (ja) 1999-01-27 1999-01-27 キトサン誘導体及びそのキトサン誘導体を含有する皮膚外用剤並びに化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3506627B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003012494A (ja) * 2001-07-05 2003-01-15 Arkray Inc 保湿剤
JP2010533154A (ja) * 2007-07-12 2010-10-21 バイオファーメックス ホールディング リミテッド キトサンカルボキシアルキルアミドのヒドロゲル、その調製およびその美容的および皮膚科的使用
JP2018145213A (ja) * 2017-03-01 2018-09-20 国立研究開発法人産業技術総合研究所 高吸水性高分子
CN109211957A (zh) * 2018-08-28 2019-01-15 青岛科技大学 一种测定羟丙基壳聚糖n-取代度、总取代度和乙酰化度的方法
JP7212727B1 (ja) 2021-07-19 2023-01-25 大日精化工業株式会社 キトサン誘導体の製造方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003012494A (ja) * 2001-07-05 2003-01-15 Arkray Inc 保湿剤
JP2010533154A (ja) * 2007-07-12 2010-10-21 バイオファーメックス ホールディング リミテッド キトサンカルボキシアルキルアミドのヒドロゲル、その調製およびその美容的および皮膚科的使用
JP2018145213A (ja) * 2017-03-01 2018-09-20 国立研究開発法人産業技術総合研究所 高吸水性高分子
JP7012984B2 (ja) 2017-03-01 2022-01-31 国立研究開発法人産業技術総合研究所 高吸水性高分子
CN109211957A (zh) * 2018-08-28 2019-01-15 青岛科技大学 一种测定羟丙基壳聚糖n-取代度、总取代度和乙酰化度的方法
JP7212727B1 (ja) 2021-07-19 2023-01-25 大日精化工業株式会社 キトサン誘導体の製造方法
WO2023002959A1 (ja) * 2021-07-19 2023-01-26 大日精化工業株式会社 キトサン誘導体及びその製造方法、o/w型乳化組成物、並びに化粧料
JP2023016056A (ja) * 2021-07-19 2023-02-02 大日精化工業株式会社 キトサン誘導体の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3506627B2 (ja) 2004-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2389920B1 (en) Emulsion cosmetic
KR20180123036A (ko) 보습용 조성물 및 이의 용도
US20060275238A1 (en) Topical cosmetic formulations for regulating and improving the moisture content of the skin
JP5421554B2 (ja) αゲルを含む組成物
JP2002053428A (ja) 皮膚外用剤
JP2000273033A (ja) 天然素材ゲル
JP2003113040A (ja) 抗菌性化粧料組成物
JP3506627B2 (ja) キトサン誘導体及びそのキトサン誘導体を含有する皮膚外用剤並びに化粧料
JP5986416B2 (ja) 皮膚外用剤
EP3193909A1 (fr) Composition antimicrobienne
JP3766070B2 (ja) 紫外線防御効果を有する耐水性o/w型化粧料
JP2001212445A (ja) 乳化剤
JP2003095844A (ja) 化粧料
JP2004339078A (ja) 外用剤組成物
TW200916118A (en) External preparation for skin
JP3479048B2 (ja) 化粧料及び不織布含浸化粧料
JP3878629B2 (ja) 複合化水性ゲルとその製造方法、並びに、その複合化水性ゲルを含有するゲル化製剤、皮膚外用剤、及び化粧料
JP2016074656A (ja) 皮膚外用剤および抗シワ剤
WO2004009040A1 (ja) 皮膚化粧料組成物
TW202112351A (zh) 局部組成物及其相關方法
JP2001270828A (ja) 尋常性座瘡予防治療外用剤及びその外用剤を配合した化粧料
JP2003238385A (ja) 持続性保湿製剤及びこれを含む皮膚外用剤
JPH11302147A (ja) 化粧料
JP2000169327A (ja) 低刺激性皮膚外用剤及び浴用剤
EP3638219A1 (en) Composition for the treatment of blepharitis

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031216

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3506627

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071226

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081226

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081226

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091226

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091226

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101226

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111226

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121226

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121226

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131226

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees