JP2000212203A - キトサン誘導体及びそのキトサン誘導体を含有する皮膚外用剤並びに化粧料 - Google Patents
キトサン誘導体及びそのキトサン誘導体を含有する皮膚外用剤並びに化粧料Info
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Abstract
有する皮膚外用剤並びに化粧料に関し、生体安全性の高
いキトサンから、両親媒性及び皮膚安全性の優れた誘導
体を得て、有効利用することにより、従来の界面活性剤
や抗菌剤・防腐剤の軽減又は除去することを可能にし、
且つ持続性の高い皮膚保湿性向上効果、皮膚粘弾性向上
効果、及び皮膚柔軟性効果を有する皮膚外用剤、主に低
刺激性皮膚外用剤を提供することを課題とする。 【解決手段】 荷電アミノ基の含有率が40〜100 %であ
り、炭素数7〜20の高級アシル基の導入率が0.1 〜30.0
%と部分的である部分N−高級アシル化キトサン塩、部
分O−高級アシル化キトサン塩、又は部分N,O−高級
アシル化キトサン塩であることを特徴とする。
Description
びそのキトサン誘導体を含有する皮膚外用剤並びに化粧
料に関する。
菌から得られるキチンの脱アセチル化物であり、保湿性
や抗コレステロール効果を有し、安全性が優れているこ
とから化粧品用原料や機能性食品素材として実用化され
ている。
た誘導体が開発され、ヒアルロン酸と類似した保湿性を
有する化粧品用保湿剤として実用化されてきているが
(特開平2−107601号)、保湿剤としての利用に限定さ
れているのが現状である。
発において、界面活性剤又は乳化剤(ノニオン界面活性
剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤)の共存
が必要である。
に脂質二重膜から成る細胞膜の破壊やタンパク変性等に
よる細胞毒性を示すものが多いことが知られている。
チンの変性が起こるため、皮膚刺激性が認められること
があり、また角層細胞間の脂質ラメラ構造膜を形成する
セラミド等の角層細胞間脂質やアミノ酸やピロリドンカ
ルボン酸等のN.M.F成分(自然保湿因子)を溶出さ
せるため、角層保湿バリア機能を低下させる場合がある
という問題があった。
剤のコンタミ防止による品質保持を目的に利用される
が、従来の抗菌剤は細胞毒性やアレルギー性等が見られ
るものが多く、皮膚に対しても刺激等が認められる場合
があるという問題があった。
れているが、糸状菌等に対しては抗菌性が弱く、また抗
菌スペクトルの点で問題があり、コンタミ防止を目的と
した防腐効果は不十分であった(内田泰:キチン、キト
サンハンドブック、p301, 技報堂出版,1995)。
の相関性があることが知られており、皮膚粘弾性や皮膚
柔軟性の向上は肌老化(小ジワ、ハリの低下、肌荒れ)
の予防や肌表面形態の改善等の美肌効果に有用であると
言われている。
配合は、これらの改善効果を有するとされているが、刺
激性の点で問題があった。
性の向上効果を有する素材や皮膚化粧料の開発は十分で
はなかった。
導体が開発され、ヒアルロン酸と類似した保湿性を有す
る化粧品保湿剤が開発されているが、皮膚保湿向上効果
の持続性は十分ではなかった。
問題点を解決するためになされたもので、生体安全性の
高いキトサンから、両親媒性及び皮膚安全性の優れた誘
導体を得て、有効利用することにより、従来の界面活性
剤や抗菌剤・防腐剤の軽減又は除去することを可能に
し、且つ持続性の高い皮膚保湿性向上効果、皮膚粘弾性
向上効果、及び皮膚柔軟性効果を有する皮膚外用剤、主
に低刺激性皮膚外用剤を提供することを課題とする。
な課題を解決するために、荷電アミノ基の含有率が40〜
100 %であるキトサン塩に、アシル基を部分導入するこ
とを試みた結果、炭素数7〜20の高級アシル基導入率を
0.1 〜30.0%と部分的に導入した部分高級アシル化キト
サン塩が両親媒性物質(抗酸化剤、保湿剤、皮膚柔軟化
剤)等の機能性に優れ、皮膚安全性も高く、敏感肌や皮
膚疾患肌(アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎等)に対し
ても安全であることを見い出し、本発明を完成するに至
った。
%であり、炭素数2〜6のヒドロキシアルキル基又はア
シル基を有するものに、炭素数7〜20の高級アシル基導
入率を0.1 〜30.0%と部分的に導入した部分高級アシル
化ヒドロキシアルキルキトサン塩及び部分高級アシル化
アシルキトサン塩も両親媒性物質(抗酸化剤、保湿剤、
皮膚柔軟化剤)等の機能性に優れ、皮膚安全性も高く、
敏感肌や皮膚疾患肌(アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎
等)に対しても安全であることを見い出した。
(1)によって示される。
素原子、炭素数7〜20の高級アシル基、又は炭素数2〜
6のヒドロキシアルキル基若しくはアシル基を示し、R
5は水素原子、炭素数7〜20の高級アシル基、アセチル
基、又は炭素数2〜6のヒドロキシアルキル基若しくは
アシル基を示す。
分導入率は0.1 〜30.0%である。
<a+b<2000である。さらに、a,bが付された構成
単位はランダムに配列されたものであってもよい。
用することにより、界面活性剤や抗菌剤・防腐剤の軽減
又は除去を可能にし、且つ皮膚粘弾性や皮膚柔軟性の向
上、持続性の高い皮膚保湿性の向上を発揮する皮膚外用
剤、主に低刺激性皮膚外用剤の提供が可能となった。
は、キトサンの構成単糖であるヘキソサミン1残基当た
りの導入率を示し、たとえばアシル基導入率15.0%の部
分高級アシル化キトサン・グリコール酸塩とは、構成単
糖であるグルコサミン・グリコール酸塩100 残基にアシ
ル基が15個導入されていることを示している。
H基、若しくはNH2基とOH基であり、キトサンの構
成単糖であるヘキソサミン1残基当たりの導入率である
アシル基の導入率が0.1 〜30.0%の範囲であることが重
要である。
に0.1 〜30.0%導入した部分高級アシル化キトサン塩
は、優れた界面活性能を有することから、従来の界面活
性剤の著しい軽減又は無添加を可能にした乳化系化粧料
に広く利用することが可能となる。
ないと、良好な乳化系製剤(クリーム、乳液等)を調製
できないが、本発明のキトサン誘導体は、0.1 〜1.0 %
と少ない量で乳化系製剤を調製することができる。
生体毒性をほとんど示さず、皮膚安全性も、従来の界面
活性剤より著しく優れ、皮膚バリア機能が低下した敏感
肌や皮膚疾患肌(アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎等)
に対しても安全である。
からなる生体膜(脂質二重膜)の破壊をほとんど起こさ
ないことから、角層細胞間の脂質ラメラ構造膜を形成す
るセラミド等の細胞間脂質やアミノ酸等のN.M.F成
分(自然保湿因子)を溶出させることがなく、従来の界
面活性剤で見られる角層保湿バリア機能の低下を起こさ
ない。
に対しても破壊せずに部分的に疎水層に入り込んで、脂
質二重膜の安定性を高めることから、たとえばリポソー
ムに表面破壊することにより、リポソームの安全性を高
めることも可能になる。
ル基が入り込んで安定な乳化形態を形成する。
きは、マイクロフルイダイザー等の高圧処理により容易
に調整できる。
物質を可溶化させるため、香料等の疎水性物質を可溶化
したローション等にも利用できる。
UV吸収剤等)を内包化することにより、皮膚に対する
徐放性や安全性を高めた製剤にも利用可能となる。
た本発明のキトサン誘導体は、水溶性を有することか
ら、水溶性基剤であるローションやエッセンスの製剤に
も配合し易い利点がある。
に0.1 〜30.0%と部分的に導入することにより、微生物
の細胞壁に対する作用性向上や微生物による資化性の阻
止が起こり、キトサン塩と比較し、特に糸状菌に対する
抗菌スペクトルの改善や抗菌性向上が起こることから、
抗菌剤としての有用性が高まることを見い出した。
め、抗菌剤や防腐剤の軽減又は除去も可能となる。
塗布することにより、皮膚保湿性、皮膚粘弾性、及び皮
膚柔軟性の皮膚機能の優れた向上効果が認められる。
るため、皮膚上での微生物に対する抵抗性や皮膚保湿性
等の皮膚機能の向上効果の持続性が良いという利点もあ
る。
パルミトイル基、ラウロイル基、ミリストイル基、ステ
アロイル基、サリチロイル基等が挙げられる。
ては、特に限定されないが、ピロリドンカルボン酸塩、
グリコール酸塩、サリチル酸塩、グルタミン酸塩等が挙
げられる。
平均分子量5000〜2000000 程度が望ましく、特に平均分
子量30000 〜1000000 程度が望ましい。
ョン、エッセンス、乳液、クリーム、親水軟膏、ジェ
ル、パック、乳化ファンデーション等に適用できるが、
剤型は特に限定されない。
リーム剤型の場合は0.01〜5.0 %程度、乳液やエッセン
ス剤型の場合は0.1〜3.0 %、ローション剤型の場合は
0.01〜2.0 %程度が望ましい。
他の界面活性剤、乳化安定化剤、増粘剤を配合すること
も可能である。
ル類、水溶性高分子類、多価アルコール類、香料、抗炎
症剤、ステロイド剤、抗アレルギー剤、細胞賦活剤、保
湿剤、美白剤、抗菌剤、防腐剤等の皮膚外用剤で一般に
使用される成分を配合することができる。
整法を以下に示す。
チル化度:90.0%)にピロリドンカルボン酸(以下、P
CAと略す)をキトサンのヘキソサミン塩1残基当たり
1モル当量加えて溶解させ、1倍量のメタノールを加え
て均一溶液とした。
リスチン酸をキトサンのヘキソサミン1残基当たり0.1
モル当量を添加し、室温で1晩攪拌することにより部分
アシル化を行い、限外濾過、濃縮、凍結乾燥、及びアセ
トン洗浄により、スポンジ状の部分N−ミリストイル化
キトサンPCA塩を調整した。
(500MHZ) により、N−アシル基由来ピークから求め、
その結果、N−高級アシル基導入率は9.5 %であった。
式(2)で示される。
R7はミリストイル基を示す。
0 <a+b+c<450 である。
りの部分導入率は約9.5 %である。
単位は、ランダムに配列されたものであってもよい。
的調整法を以下に示す。
チル化度:90.0%)に乳酸をキトサンのヘキソサミン塩
1残基当たり1モル当量加えて溶解させ、1倍量のエタ
ノールを加えて均一溶液とした。
ウリル酸をキトサンのヘキソサミン1残基当たり0.2 モ
ル当量を添加し、室温で1晩攪拌することにより部分ア
シル化を行い、限外濾過、濃縮、凍結乾燥、及びアセト
ン洗浄により、スポンジ状の部分N,O−ラウロイル化
キトサン乳酸塩を調整した。
(500MHZ) により、N−アシル基及びO−アシル基由来
ピークから求め、その結果、N,O−高級アシル基導入
率は19.2%であった。
式(3)で示される。
は水素原子又はラウロイル基を示し、R10はラウロイル
基を示す。
400 <a+b+c<450 である。
の部分導入率は約19.2%である。
単位は、ランダムに配列されたものであってもよい。
整法を以下に示す。
チル化度:90.0%)に乳酸をキトサンのヘキソサミン塩
1残基当たり1モル当量加えて溶解させ、2.0 %ホルム
アルデヒド水溶液添加により、シッフ塩基を形成させ
た。
ールを加え、エタノールで溶解した無水ミリスチン酸を
キトサンのヘキソサミン1残基当たり0.1 モル当量を添
加し、室温で1晩攪拌した。
乳酸を加えて溶解させ、シッフ塩基を除去した後、限外
濾過、濃縮、凍結乾燥、及びアセトン洗浄により、スポ
ンジ状の部分O−ミリストイル化キトサン乳酸塩を調整
した。
(500MHZ) により、O−アシル基由来ピークを指標とし
て求めた結果、O−高級アシル基導入率は9.1 %であっ
た。
式(4)で示される。
12は水素原子又はミリストイル基を示す。
<a+b<700 である。
りの部分導入率は約9.1 %である。
は、ランダムに配列されたものであってもよい。
チルキトサンPCA塩の調整法を以下に示す。
N,O−ヒドロキシブチル化キトサン(平均分子量:約
100000、ヒドロキシブチル基の置換度:0.71、アミノ基
含有率:51.5%)にPCAをヘキソサミン塩1残基当た
り0.5 モル当量加えて溶解させ、荷電アミノ基が51.5%
であるN,O−ヒドロキシブチルキトサンPCA塩溶液
を得た。
一溶液にし、メタノールで溶解した無水ミリスチン酸を
ヘキソサミン1残基当たり0.1 モル当量を添加し、室温
で1晩攪拌することにより部分高級アシル化を行い、限
外濾過、濃縮、凍結乾燥、及びアセトン洗浄により、ス
ポンジ状の部分N−ミリストイル化N,O−ヒドロキシ
ブチルキトサンPCA塩を調整した。
(500MHZ) 分析により、N−ミリストイル基由来ピーク
から求め、その結果、部分導入率は8.9 %であった。
式(5)で示される。
R14は水素原子又はヒドロキシブチル基を示し、R15は
ヒドロキシブチル基を示し、R16はミリストイル基を示
す。
し、300 <a+b+c+d<350 である。
りの部分導入率は約8.9 %である。
構成単位は、ランダムに配列されたものであってもよ
い。
キトサン乳酸塩の調整法を以下に示す。
シニル化キトサン(平均分子量:約110000、スクシニル
基の置換度:0.41、アミノ基含有率:60.7%)に乳酸を
ヘキソサミン塩1残基当たり0.65モル当量加えて溶解さ
せ、荷電アミノ基が60.7%であるN,O−スクシニル化
キトサングルタミン酸塩溶液を得た。
一溶液にし、メタノールで溶解した無水ステアリン酸0.
05モル当量を添加し、室温で1晩攪拌することにより部
分高級アシル化を行い、限外濾過、濃縮、凍結乾燥、ア
セトン洗浄により、スポンジ状の部分N−ステアロイル
化N,O−スクシニルキトサン乳酸塩を調整した。
R(500MHZ) 分析により、N−ステアロイル基由来ピー
クから求め、その結果、部分導入率は5.2 %であった。
式(6)で示される。
18は水素原子又はスクシニル基を示し、R19はスクシニ
ル基を示し、R20はステアロイル基を示す。
し、300 <a+b+c+d<350 である。
りの部分導入率は約5.2 %である。
構成単位は、ランダムに配列されたものであってもよ
い。
1.0 %水溶液とスクワランを容量1:1に調整し、ホモ
ミキサー処理(7500rpm 、1分間)し、超音波処理によ
り最終乳化液を得た。
については実施例1以外の高級アシル基導入率のものに
ついても試験し、部分N,O−ラウロイル化キトサン乳
酸塩については、実施例2以外の高級アシル基導入率の
ものについても試験した。
℃1ケ月、サイクル試験)により評価した。
を利用した系を用いた。
トサン誘導体は、優れた乳化能を有し、加速試験による
乳化安定性に関しても、従来のノニオン系界面活性剤と
比較しても同程度であることから、乳化剤としての有用
性が示唆された。
ると、乳化物を形成するが、乳化安定性は十分ではな
く、加速試験により顕著な分離が認められたため、有用
ではないことが明らかである。
乳化物の形成が不十分であった。
導体、並びに部分N−ラウロイル化キトサンPCA塩及
び部分N,O−ミリストイル化キトサン乳酸塩の0.2 %
水溶液に1×108個/mlの微生物菌液を1%量接種し、3
0℃で2週間放置し、生菌数を寒天希釈法により測定し
た。
ウ球菌の混合であるUSP混合細菌を用い、混合カビと
して黒カビ、ガンジタ菌、青カビを混合したものを用
い、さらに排水混合菌として家庭排水濾液を用いた。
のキトサン誘導体、並びに部分N−ラウロイル化キトサ
ンPCA塩及び部分N,O−ミリストイル化キトサン乳
酸塩は、キトサンPCA塩やキトサン乳酸塩では不十分
であった混合カビや排水混合菌に対しても抗菌性を示し
た。
ルが広くなることから、抗菌剤、防腐剤としての有用性
が高まることが明らかである。
表2に示すように抗菌性が低下することから、好ましく
ないことが明らかである。
部分N−ミリストイル化キトサングリコール酸塩、部分
N,O−ミリストイル化キトサンPCA塩、部分N−ラ
ウロイル化キトサンPCA塩、部分N−ミリストイル化
ヒドロキシブチルキトサンPCA塩の皮膚粘弾性、皮膚
保湿性に及ぼす影響を主に考察したものである。
腕外側部を観察部位とし、0.4 %(乾燥重量%)のキト
サン誘導体含有ローション、及び対照として同じ濃度の
ヒアルロン酸、キトサン塩含有ローションを4週間連続
塗布した。
の測定値は、ダーマルクトルクメーター(DIA-STRON 社
製)で測定し、皮膚水分量はスキコン200(アイ・ビイ・
エス社製)で測定した。
間、安静にさせて行った。
の変化率(%)を指標として求めた。
関して、本実施例のキトサン誘導体は、ヒアルロン酸や
キトサンPCA塩、キトサングリコール酸塩に比較して
有意な向上効果及びその向上レベルが優れていることが
示唆された。
部分N−ラウロイル化キトサンPCA塩の皮膚粘弾性
は、キトサンPCA塩と同程度であった。
アルロン酸と同等以上を示したことから、皮膚の柔軟性
と弾力性に関連性のある皮膚粘弾性の向上機能を有する
保湿剤として有用性が高いことが明らかである。
部分N−ラウロイル化キトサンPCA塩の皮膚保湿性
は、他のものよりも良好ではなかった。
ワの改善性)においても、レプリカ採取による画像解析
(3−Dスキャナー、一丸ファルコス株式会社製)にお
いて有意な改善効果が認められ、ヒアルロン酸やキトサ
ン塩に比較して優れていることが示唆された。
ある。
ある。
の処方例である。
を、モニター試験を行ってアンケート評価により求め
た。
ブルが気になる20〜50代の女性35名(健常肌:20名、敏
感肌:15名)をモニターとし、安定性、防腐力試験をク
リアした下記の組成から成る2種類の乳液をハーフサイ
ドで2〜3回/日、2ケ月塗布することにより行った。
価を行い、有用性を求めた。
りである。
果)及び表5(使用例の結果)に示す。
剤及び防腐剤の軽減が可能となった本実施例の乳液の安
全性は、従来の乳液と比較して皮膚安全性が向上するこ
とが確認された。
弾性及び皮膚保湿性の向上性に関する項目に関しても、
優れた効果を発揮することが確認された。
は、皮膚安全性が優れ、乳化能及び抗菌能が優れている
ため、刺激等の原因になる従来の乳化剤や抗菌剤や防腐
剤の添加を軽減又は除去を可能にし、皮膚保湿性向上効
果、皮膚粘弾性向上効果、及び皮膚柔軟性効果を有する
化粧料等の皮膚外用剤を提供することが可能となった。
Claims (12)
- 【請求項1】 荷電アミノ基の含有率が40〜100 %であ
り、炭素数7〜20の高級アシル基の導入率が0.1 〜30.0
%と部分的である部分N−高級アシル化キトサン塩、部
分O−高級アシル化キトサン塩、又は部分N,O−高級
アシル化キトサン塩であることを特徴とするキトサン誘
導体。 - 【請求項2】 荷電アミノ基の含有率が1.0 〜90.0%で
あり、炭素数7〜20の高級アシル基の導入率が0.1 〜3
0.0%と部分的であり、炭素数2〜6のヒドロキシアル
キル基を有する部分N−高級アシル化ヒドロキシアルキ
ルキトサン塩、部分O−高級アシル化ヒドロキシアルキ
ルキトサン塩、又は部分N,O−高級アシル化ヒドロキ
シアルキルキトサン塩であることを特徴とするキトサン
誘導体。 - 【請求項3】 荷電アミノ基の含有率が1.0 〜90.0%で
あり、炭素数7〜20の高級アシル基の導入率が0.1 〜3
0.0%と部分的であり、炭素数2〜6のアシル基を有す
る部分N−高級アシル化アシルキトサン塩、部分O−高
級アシル化アシルキトサン塩、又は部分N,O−高級ア
シル化アシルキトサン塩であることを特徴とするキトサ
ン誘導体。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載のキト
サン誘導体を1種又は2種以上含有することを特徴とす
る皮膚外用剤。 - 【請求項5】 請求項1乃至3のいずれかに記載のキト
サン誘導体を1種又は2種以上含有することを特徴とす
る化粧料。 - 【請求項6】 請求項1乃至3のいずれかに記載のキト
サン誘導体を1種又は2種以上含有することを特徴とす
る乳化剤。 - 【請求項7】 請求項1乃至3のいずれかに記載のキト
サン誘導体を1種又は2種以上含有することを特徴とす
る乳化安定化剤。 - 【請求項8】 請求項1乃至3のいずれかに記載のキト
サン誘導体を1種又は2種以上含有することを特徴とす
る抗菌剤。 - 【請求項9】 請求項1乃至3のいずれかに記載のキト
サン誘導体を1種又は2種以上含有することを特徴とす
る防腐剤。 - 【請求項10】 請求項1乃至3のいずれかに記載のキ
トサン誘導体を1種又は2種以上含有することを特徴と
する皮膚保湿剤。 - 【請求項11】 請求項1乃至3のいずれかに記載のキ
トサン誘導体を1種又は2種以上含有することを特徴と
する皮膚柔軟化剤。 - 【請求項12】 請求項1乃至3のいずれかに記載のキ
トサン誘導体を1種又は2種以上含有することを特徴と
する皮膚粘弾性の向上作用を有する抗老化剤。
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