JP2003238385A - 持続性保湿製剤及びこれを含む皮膚外用剤 - Google Patents

持続性保湿製剤及びこれを含む皮膚外用剤

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JP2003238385A
JP2003238385A JP2002036750A JP2002036750A JP2003238385A JP 2003238385 A JP2003238385 A JP 2003238385A JP 2002036750 A JP2002036750 A JP 2002036750A JP 2002036750 A JP2002036750 A JP 2002036750A JP 2003238385 A JP2003238385 A JP 2003238385A
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skin
acid
moisturizing
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yeast
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JP2002036750A
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Tetsuto Sakurai
桜井  哲人
Hiroko Hitsuda
廣子 櫃田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定性が高く、含水率及び保湿作用の持続力
が極めて高い持続性保湿製剤及びこれを含む皮膚外用剤
を提供すること。 【解決手段】 平均分子量が1800000〜2200
000のヒアルロン酸及やその塩を含む持続性保湿製剤
である。上記ヒアルロン酸及やその塩を、総重量に対し
て0.0001〜5%の割合で含有する皮膚外用剤であ
る。1,2−ペンタンジオールを含有する。防腐剤を配
合しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、持続性保湿製剤及
びこれを含む皮膚外用剤に係り、更に詳細には、保湿効
果により肌荒れや乾燥を防止する持続性保湿製剤及びこ
れを含む皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、肌に十分な水分が保たれてい
ると、滑らかで軟らかく、透明感、しっとり感のある美
肌状態が形成されることが知られている。このため、モ
イスチャー作用(保湿作用)を発揮する保湿剤を用いた
種々の化粧品が開発されている。中でもヒアルロン酸は
1gで6Lもの水分保持力があるといわれる保湿性の非
常に高い保湿剤である。例えば、特許第2549119
号には、ヒアルロン酸を含むことにより皮膚に対する不
快感をなくした外用剤が提案されている。また、特公平
107043号公報には、ヒアルロン酸を含めて皮膚と
の親和性をよくした化粧料が提案されている。
【0003】一方、ヒアルロン酸の平均分子量が小さ過
ぎる(11万未満)と、平均分子量の低いヒアルロン酸
は浸透性に優れるものの、保湿性は充分とはいえなかっ
た。一方、平均分子量の大きいヒアルロン酸は、特開昭
63−15607号公報にあるように高い保湿感を与え
ること、更にはその化学構造から高い保湿性を有するこ
とは容易に推測しえたが、その持続性に関しては未だ検
討されていなかった。しかしながら、ヒアルロン酸を低
分子化すると、保湿作用が短期間で消失してしまうとい
う問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような背景から、
本発明者らは、高分子化したヒアルロン酸を皮膚外用剤
に含ませると、保湿作用の持続力が著しく向上すること
を知見した。
【0005】本発明は、このような知見に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、安定性が高
く、含水率及び保湿作用の持続力が極めて高い持続性保
湿製剤及びこれを含む皮膚外用剤を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意検討を行った結果、一定の平均分子量
を有するヒアルロン酸及び/又はその塩を配合すること
により、上記目的が達成されることを見出し、本発明を
完成するに至った。
【0007】即ち、本発明の持続性保湿製剤は、平均分
子量が1800000〜2200000のヒアルロン酸
及び/又はその薬学的に許容される塩を含むことを特徴
とする。
【0008】また、本発明の皮膚外用剤は、上記ヒアル
ロン酸及び/又はその薬学的に許容される塩を、総重量
に対して0.0001〜5%の割合で含有することを特
徴とする。
【0009】更に、本発明の皮膚外用剤の他の好適形態
は、1,2−ペンタンジオールを含有することを特徴と
する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の持続性保湿製剤に
ついて、詳細に説明する。なお、本明細書において
「%」は、特記しない限り質量百分率を示す。また、
「薬学的に許容される塩」とは、代表的にはナトリウム
塩やカリウム塩などが例示できる。
【0011】本発明の持続性保湿製剤は、平均分子量が
1800000〜2200000のヒアルロン酸及び/
又はその薬学的に許容される塩を含んで成る。このよう
な高分子量のヒアルロン酸やその塩を含むことで、強力
な保湿効果が長期間持続する。また、高分子化したこと
により耐熱性が向上するので有効である。なお、平均分
子量が1800000未満では保湿効果は得られるがそ
の持続性が乏しくなる。
【0012】ここで、ヒアルロン酸は、N−アセチルグ
ルコサミンとグルクロン酸とが交互にβ−1,4結合で
重合して成る酸性ムコ多糖の一種であり、コンドロイチ
ン硫酸などとともに哺乳類動物の結合組織に広く分布し
ている。また、ヒアルロン酸は、代表的には、ヒアルロ
ン酸生産菌等を用いた微生物発酵法などにより得たもの
を使用できるが、特に限定されず、鶏冠などから分離精
製したものを使用してもよい。このようにして得られる
ヒアルロン酸の平均分子量は60万〜200万程度であ
る。より高分子のヒアルロン酸は、例えば特開昭61−
99446号公報に示されるように、200万以上のヒ
アルロン酸を産生する微生物を栄養培地にて培養し、該
培養物から採取することで得られる。具体的には、乳酸
球菌の一種であるStreptococcus zoo
epidemicus(ストレプトコツカス・ズーエピ
デミカスYIT2030(微工研菌寄第8746号))
を用いる発酵法などがある。なお、特開昭63−156
707号公報に開示されている、ヒアルロニターゼ非生
産性で且つ非溶血性を示すStreptococcus
(ストレプトコッカス)属に属する細菌を用いる発酵法
も採用できる。
【0013】次に、本発明の皮膚外用剤について、詳細
に説明する。本発明の皮膚外用剤は、上述の持続性保湿
製剤、言い換えれば高分子化したヒアルロン酸やその塩
を、皮膚外用剤の総重量に対して0.0001〜5%の
割合で含有して成る。より好ましくは0.001〜1%
の割合で含有させることがよい。当該含有量が0.00
1%未満では保湿性が不足することがあり、1%を超え
た場合はべたつきが問題になることがある。
【0014】また、酵母成分及び海藻成分を含有させる
ことが好適である。即ち、酵母、酵母抽出物又は酵母培
養上清、及びこれらを任意に組合わせた成分と、海藻及
び/又はその抽出物とを含有させ得る。このような構成
により、優れた肌理改善効果、老化防止効果及び皮膚保
湿効果を発揮する皮膚外用剤となる。なお、現時点では
これら効果を発揮する具体的なメカニズムは明らかでは
ないが、含有成分の相乗作用によるものであると推察で
きる。また、この場合は、上記酵母成分又は海藻成分が
単独で有する効果、例えば、酵母成分の新陳代謝向上効
果や海藻成分の収斂効果なども顕著に発揮される。
【0015】ここで、上記酵母としては、例えば、子嚢
菌酵母などを任意に使用できる。具体的には、Erem
ascus属及びEndomyces属等のEndom
ycetaceae科に属する酵母や、Schizos
accharomyces属、Nadsonia属、S
accharomycodes属、Hansenias
pora属、Wickerhamia属、Saccha
romyces属、Kluyveromyces属、L
odderomyces属、Wingea属、Endo
mycopsis属及びPichia属等のSacch
aromycoideae科に属する酵母や、Sper
mophthora属、Eremothecium属、
Metschnikowia属及びCoccidias
cus属等のSpermophthoraceae科に
属する酵母などを単独で又は複数種を組合せて用いるこ
とができる。特に、上記Saccharomycoid
eae科に属する酵母を用いることが望ましく、代表的
にはパン酵母などを挙げることができる。
【0016】また、上記酵母抽出物は、一般的な酵母菌
体の破壊処理で得ることができる。例えば、酵母を極性
溶媒で抽出すること、酵母を自己消化、酸加水分解、酵
素分解又は熱水抽出等により溶菌させた後にろ過するこ
と、及び当該溶菌液を乾燥し極性溶媒で抽出することな
どにより得られる。望ましくは加水分解で得ることがよ
い。抽出に供する酵母は、乾燥及び/又は粉砕すること
ができ、また抽出溶媒中でホモジナイズしたり、超音波
で破砕してもよい。なお、抽出溶媒としては、例えば、
水や極性有機溶媒などが使用できる。この極性有機溶媒
としては、代表的には、メタノール、エタノール、プロ
パノール及びイソプロパノール等の低級アルコール、
1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、
ジプロピレングリコール及びグリセリン等の多価アルコ
ール、エチルエーテル及びプロピルエーテル等のエーテ
ル類、酢酸エチル及び酢酸ブチル等のエステル類、並び
にアセトン及びエチルメチルケトン等のケトン類など、
又はこれらを任意に組合せた溶媒を例示できる。また、
生理食塩水、リン酸緩衝液及びリン酸緩衝生理食塩水等
を用いてもよい。
【0017】更に、上記酵母培養上清は、例えば、MY
培地等の酵母培養用の培地を用いて15〜28℃で3日
〜4週間ほど培養した後、培養上清を回収し、メンブラ
ンフィルターにてろ過することで得られる。
【0018】上述の酵母抽出物又は酵母培養上清は、そ
のままでも皮膚外用剤の構成成分と成り得るが、濃縮し
たり乾固して用いてもよいし、濃縮物や乾固物を水や極
性溶媒に再度溶解して用いてもよい。また、生理作用を
損なわない範囲であれば、脱色、脱臭及び脱塩等の精製
処理や分散処理を適宜行ってから用いてもよい。なお、
酵母抽出物又は培養上清は、上述のように調製して用い
ることができるが、医薬品や化粧料用として市販されて
いる「酵母エキス」や「酵母粉末」などを用いてもよい
ことは言うまでもない。
【0019】また、上記酵母成分は、皮膚外用剤の総重
量に対して1〜20%の割合で含有させることが好適で
ある。更には5〜20%の割合で含有させることがより
好ましい。なお、当該含有量が5%未満では上記海藻成
分との相乗作用を十分に発揮しにくく、20%を超えた
場合、べたつきが発生しやすく、更に酵母特有の匂いが
強くなるため、嗜好性上好まれない。
【0020】一方、上記海藻としては、緑藻類、褐藻類
又は紅藻類、及びこれらの任意の組合せに係るものを適
宜選択して使用できる。例えば、ホンダワラ科、コンブ
科、レッソニア科、ヒバマタ科、チガイソ科、オゴノリ
科、ミリン科、スギノリ科、テングサ科、アオサ科、マ
ツモ科、フノリ科、ミル科、ムカデノリ科、アイヌワカ
メ科、ヒトエグサ科、ウシケノリ科、カギノリ科、イバ
ラノリ科、ナガマツモ科、モズク科、ダービリア科、ダ
ルス科、ハネモ科、イワヅタ科、イギス科、サンゴモ
科、アミジグサ科及びフジマツモ科などの海藻が挙げら
れる。代表的には、緑藻類としてアオノリ、アナアオ
サ、ヒトエグサ及びミル、褐藻類としてウミウチワ、コ
ンブ、ジャイアントケルプ、ヒジキ、ヒバマタ、マツモ
及びワカメ、紅藻類としてオゴノリ、キリンサイ、コト
ジツノマタ、スギノリ、テングサ、ヒジリメン、ヒラク
サ及びフノリなどが好適に使用できる。また、これら海
藻の抽出物も好適に使用できる。これら海藻や海藻類抽
出物により、排気ガスなどに含まれ老化の要因といわれ
ているストレス物質から肌が守られる。なお、上記海藻
の種類やその組合せ、更には抽出方法や精製方法によっ
て、異なる効果特性が得られるので、所要に応じて調整
するのがよい。
【0021】本発明の皮膚外用剤には、一般的な防腐剤
を適宜添加できる。防腐剤としては、具体的には、イソ
プロピルメチルフェノール、パラオキシ安息香酸エステ
ル及び2−フェノキシエタノール等のフェノール類、安
息香酸、サリチル酸、デヒドロ酢酸及びソルビン酸等の
酸類及びそれらの塩、塩化ベンザルコニウム、塩化ベン
ゼトニウム及び塩化アルキルトリメチルアンモニウム等
の第4級アンモニウム塩、塩酸アルキルアミノエチルグ
リシン、塩化ステアリルヒドロキシエチルベタイン及び
ナトリウム等の両性界面活性剤、並びに感光素などが例
示できる。また、皮膚外用剤に1,2−ペンタンジオー
ルを含有させることが好適である。この場合は、防腐剤
などを含有しない場合でも、長期保存が可能となり且つ
高い安全性を有する皮膚外用剤が得られるので有効であ
る。1,2−ペンタンジオールは、皮膚外用剤の総重量
に対して0.5〜20%の割合で含有させることが望ま
しい。
【0022】なお、本皮膚外用剤の適用例としては、洗
顔料類、ローション類、乳液類、クリーム類及びパック
類などを挙げることができる。また、これら製品には必
要に応じて、保湿剤、アミノ酸、ビタミン類、炭化水
素、高級脂肪酸、エステル類、シリコーン、アニオン性
界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、
非イオン性界面活性剤、水溶性高分子、pH調整剤及び
水等を適宜添加することができる。これらの成分は単独
で添加してもよいし、二種以上を混合して添加してもよ
い。
【0023】上記保湿剤としては、例えば、ポリエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、
1,3−ブチレングリコール、ソルビトール、マルチト
ール、コンドロイチン硫酸、平均分子量が180000
0未満のヒアルロン酸又はその塩、コラーゲン、乳酸ナ
トリウム、dl−ピロリドンカルボン酸塩、ヨクイニン
抽出物、黒糖抽出物及びキトサン誘導体などが挙げられ
る。また、上記アミノ酸としては、例えば、グリシン、
アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、
スレオニン、トリプトファン、シスチン、メチオニン、
プロリン、ヒドロキシプロリン、グルタミン及びアスパ
ラギン等の中性アミノ酸や、アスパラギン酸及びグルタ
ミン酸等の酸性アミノ酸や、アルギニン、ヒスチジン、
リジン及びヒドロキシリジン等の塩基性アミノ酸などが
挙げられる。更に、上記ビタミン類としては、ビタミン
A、B1、B2、B6、C及びその誘導体、ビタミンE
及びその誘導体、パントテン酸及びその誘導体、並びに
ビオチン等が挙げられる。更にまた、上記炭化水素とし
ては、流動パラフィン、パラフィン、スクワラン及びワ
セリン等が挙げられる。
【0024】また、上記高級脂肪酸としては、例えば、
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、ベヘニン酸、オレイン酸、12−ヒドロキシステア
リン酸、ウンデシレン酸、イソステアリン酸、リノール
酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)及
びドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げられる。更
に、上記エステル類としては、ミリスチン酸イソプロピ
ル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシ
ル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、
ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイ
ン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸
セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸
イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、2−ヒドロ
キシステアリル酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキシ
ル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪
酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコ
ール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸
ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリ
セリン、トリ−2−エチルヘキシル酸グリセリン、トリ
イソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−
エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテー
ト、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−ヘプチル
ウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエス
テル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸
2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、
セバチン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシ
ル及びクエン酸トリエチル等が挙げられる。更にまた、
上記シリコーンとしては、例えば、ジメチルポリシロキ
サン及びメチルフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシ
ロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン及びドデ
カメチルシクロヘキサシロキサン等の環状ポリシロキサ
ン、並びに3次元網目構造を形成しているシリコン樹脂
等が挙げられる。
【0025】また、上記アニオン性界面活性剤として
は、例えば、アシルグルタミン酸塩などのアシルアミノ
酸塩、ラウリン酸ナトリウム及びパルミチン酸ナトリウ
ム等の脂肪酸セッケン、ラウリル硫酸ナトリウム及びラ
ウリル硫酸カリウム等の高級アルキル硫酸エステル塩、
POE−ラウリル硫酸トリエタノールアミン及びPOE
−ラウリル硫酸ナトリウム等のアルキルエーテル硫酸エ
ステル塩、並びにラウロイルサルコシンナトリウム等の
N−アシルサルコシン酸塩等が挙げられる。更に、上記
カチオン性界面活性剤としては、例えば、塩化ステアリ
ルトリメチルアンモニウム及び塩化ラウリルトリメチル
アンモニウム等のアルキルトリメチルアンモニウム塩、
塩化ジステアリルジメチルアンモニウムジアルキルジメ
チルアンモニウム塩、塩化ポリ(N,N’−ジメチル−
3,5−メチレンピペリジニウム)及び塩化セチルピリ
ジニウム等のアルキルピリジニウム塩、アルキル四級ア
ンモニウム塩、POE−アルキルアミン、アルキルアミ
ン塩、ポリアミン脂肪酸誘導体、アミルアルコール脂肪
酸誘導体、並びに塩化ベンザルコニウム等が挙げられ
る。更にまた、上記両性界面活性剤としては、例えば、
2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカル
ボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、及び2
−ココイル−2−イミタゾリニウムヒドロキサイド−1
−カルボキシエチロキシ−2−ナトリウム塩等のイミダ
ゾリン系両性界面活性剤、並びに2−ヘプタデシル−N
−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリ
ニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイ
ン、アルキルベタイン、アミドベタイン及びスルホベタ
イン等のベタイン系界面両性活性剤等が挙げられる。ま
た、上記非イオン性界面活性剤としては、例えば、ソル
ビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレー
ト、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミ
テート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセス
キオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ−2
−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン及びテト
ラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等
のソルビタン脂肪酸エステル類、モノステアリン酸グリ
セリン、α,α’−オレイン酸ピログルタミン酸グリセ
リン及びモノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等のグリ
セリンポリグリセリン脂肪酸類、モノステアリン酸プロ
ピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エス
テル類、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエー
テル、POE−ソルビタンモノステアレート、POE−
ソルビタンモノオエレート及びPOE−ソルビタンテト
ラオレエート等のPOE−ソルビタン脂肪酸エステル
類、POE−ソルビットモノラウレート、POE−ソル
ビットモノオレエート、POE−ソルビットペンタオレ
エート及びPOE−ソルビットモノステアレート等のP
OE−ソルビット脂肪酸エステル類、POE−グリセリ
ンモノステアレート、POE−グリセリンモノイソステ
アレート及びPOE−グリセリントリイソステアレート
等のPOE−グリセリン脂肪酸エステル類、POE−モ
ノオレエート、POE−ジステアレート、POE−モノ
ジオレエート及びシステアリン酸エチレングリコール等
のPOE−脂肪酸エステル類、並びにPOE−ヒマシ
油、POE−硬化ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油モノ
イソステアレート、POE−硬化ヒマシ油トリイソステ
アレート、POE−硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸
モノイソステアリン酸ジエステル及びPOE−硬化ヒマ
シ油マレイン酸等のPOE−ヒマシ油硬化ヒマシ油誘導
体が挙げられる。
【0026】更に、上記水溶性高分子としては、例え
ば、アラビアガム、ペクチン、カンテン、デンプン(コ
メ、トウモロコシ、コムギ)、デキストラン、サクシノ
グルカン、プルラン、カゼイン、アルブミン、ゼラチ
ン、メチルセルロース、ニトロセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロース及びカルボキシメチルセルロースナ
トリウム(CMC)等のセルロース系高分子、アルギン
酸ナトリウム及びアルギン酸プロピレングリコールエス
テル等のアルギン酸系高分子、ポリビニルアルコール、
ポリビニルピロリドン及びカルボキシビニルポリマー
(カーボポール)等のビニル系高分子、ポリエチレング
リコール20000、400000及び600000等
のポリオキシエチレン系高分子、ポリオキシエチレンポ
リオキシプロピレン共重合体共重合系高分子、ポリアク
リル酸ナトリウム等のアクリル系高分子、並びにカチオ
ンポリマー等が挙げられる。更にまた、上記pH調製剤
としては、例えば、乳酸−乳酸ナトリウム、クエン酸−
クエン酸ナトリウム及びリン−リン酸2水素ナトリウム
等の緩衝剤等が挙げられる。
【0027】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例により更に
詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定される
ものではない。
【0028】(1)ヒアルロン酸ナトリウムの水分保持
能 表1に示すように、平均分子量が60万未満、60万〜
100万未満、100万〜140万未満、140万〜1
80万未満及び180万〜220万である5種類のヒア
ルロン酸ナトリウム1%水溶液に、4cm×4cmのア
ロアスクを1時間浸してから取り出し、湿度30%、温
度23℃の条件下で30分後、4時間後、12時間後及
び24時間後の含水率を比較した。この結果を表1及び
図1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】表1及び図1から、本発明の持続性保湿製
剤の一例であるヒアルロン酸ナトリウム(平均分子量1
80万〜220万)は、取り出し直後(30分後)の保
湿性が最も高く、その後の低下率も極めて小さいことが
わかる。即ち、ヒアルロン酸の平均分子量が上記範囲内
であると、高い保湿効果が持続することがわかる。
【0031】(2)皮膚水分含有量・水分保持能測定 (実施例1) ・水相成分 ヒアルロン酸ナトリウム 1.0% グリセリン 5.0% 1,3−ブチレングリコール 6.0% キサンタンガム 0.3% ・油相成分 スクワラン 20.0% 自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 4.0% POE(40)ステアリン酸 2.0% ベヘニルアルコール 2.0% これらに精製水を加え全量を100gとし、常法に従っ
てクリームを調製した。
【0032】(比較例1)分子量180万〜220万の
ヒアルロン酸ナトリウムに代えて、分子量60万以下の
ヒアルロン酸ナトリウムを用いた以外は、実施例1と同
様の操作を繰り返して本例のクリームを得た。
【0033】(比較例2)ヒアルロン酸ナトリウムを含
まないこと以外は、実施例1と同様の操作を繰り返して
本例のクリームを得た。
【0034】[評価方法] i)皮膚水分含有量・水分保持能 各例で得られたクリームを健康成人の前碗屈側部(4c
m×4cmの面積)に20μg塗布し、塗布30分後、
4時間後、12時間後及び24時間後における皮膚表面
水分含有量と、角質水負荷試験による水分保持能を、高
周波に対する伝導度測定装置(SKICON−200E
X;IBS社製)を用いて測定した。なお、測定方法
は、田上らの方法(香粧会誌、Vol.6、No.2、
p.100−106(1982))を採用した。この方
法では、測定値が大きい程、一般的に電気抵抗が小さ
く、保湿性が良い(単位:μS)。この結果を表2に示
す。
【0035】ii)実用試験:保湿感 各例で得られたクリームを女子20人(専門パネラー)
に同様に塗布し、保湿感(しっとり感)を以下の評価基
準で評価した。この結果を表2に示す。
【0036】(評価基準) ◎:『しっとり感』があると答えた人が18人以上の場
合 ○:『しっとり感』があると答えた人が14〜17人の
場合 △:『しっとり感』があると答えた人が8〜13人の場
合 ×:『しっとり感』があると答えた人が7人以下の場合
【0037】
【表2】
【0038】表2より、実施例1で得られたクリーム
は、塗布30分後の皮膚水分含有量・水分保持能が最も
高く、その後の低下率も極めて小さいことがわかる。具
体的には、30分後に対する24時間後の皮膚水分含有
量・水分保持能は、比較例1のクリームでは皮膚水分含
有量が約20%、水分保持能が約15%まで低下し、比
較例2のクリームでは皮膚水分含有量が約27%、水分
保持能が約18%まで低下するが、実施例1のクリーム
では皮膚水分含有量が約71%、水分保持能が約76%
までしか低下しておらず、長期に亘り高い保湿効果が持
続されることがわかる。また、実施例1のクリームは、
保湿感(しっとり感)の持続性も極めて良好であるとい
える。
【0039】以上、本発明を実施例により詳細に説明し
たが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発
明の要旨内であれば種々の変形が可能である。例えば、
本皮膚外用剤は、化粧料への適用に限定されず、医薬品
などに使用されても同様の効果が発揮できることは言う
までもない。
【0040】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、一定の平均分子量を有するヒアルロン酸及び/又は
その塩を配合することとしたため、安定性が高く、含水
率及び保湿作用の持続力が極めて高い持続性保湿製剤及
びこれを含む皮膚外用剤を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ヒアルロン酸ナトリウムの平均分子量と保湿持
続性の関係を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 35/72 A61K 35/72 35/80 35/80 Z 47/10 47/10 A61P 17/16 A61P 17/16 Fターム(参考) 4C076 AA17 BB31 CC18 DD34 DD37 DD38 DD46 EE23 EE37 EE53 EE58 FF16 FF31 FF43 FF57 4C083 AA031 AC022 AC072 AC111 AC122 AC422 AD331 AD332 AD352 CC05 DD31 EE06 EE07 EE12 EE13 4C086 AA01 AA02 EA25 MA01 MA02 MA03 MA04 MA05 MA28 MA63 NA12 ZA89 ZC75 4C087 AA01 AA02 BC11 MA28 MA63 NA12 ZA89 4C088 AA12 BA04 CA03 MA28 MA63 NA12 ZA89

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均分子量が1800000〜2200
    000のヒアルロン酸及び/又はその薬学的に許容され
    る塩を含むことを特徴とする持続性保湿製剤。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の持続性保湿製剤を、総
    重量に対して0.0001〜5%の割合で含有すること
    を特徴とする皮膚外用剤。
  3. 【請求項3】 酵母、酵母抽出物及び酵母培養上清から
    成る群より選ばれた少なくとも1種の酵母成分と、海藻
    及び/又はその抽出物とを含有することを特徴とする請
    求項2に記載の皮膚外用剤。
  4. 【請求項4】 上記酵母成分を、総重量に対して1〜2
    0%の割合で含有することを特徴とする請求項3に記載
    の皮膚外用剤。
  5. 【請求項5】 1,2−ペンタンジオールを含有するこ
    とを特徴とする請求項2〜4のいずれか1つの項に記載
    の皮膚外用剤。
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