JP2000210504A - 耐水性消泡剤組成物 - Google Patents

耐水性消泡剤組成物

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JP2000210504A
JP2000210504A JP1797199A JP1797199A JP2000210504A JP 2000210504 A JP2000210504 A JP 2000210504A JP 1797199 A JP1797199 A JP 1797199A JP 1797199 A JP1797199 A JP 1797199A JP 2000210504 A JP2000210504 A JP 2000210504A
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JP1797199A
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Yoshikazu Goto
芳和 五藤
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SANNOPUKO KK
San Nopco Ltd
Original Assignee
SANNOPUKO KK
San Nopco Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種の発泡性水溶液を扱う工業、例えば紙パ
ルプ製造工業やその抄紙工程、建築工業やその抄造工
程、染料工業および染色工業、発酵工業、合成樹脂製造
工業、合成ゴム製造工業、インキ、塗料工業および繊維
加工工業などの各種工程で発生する気泡に対し優れた消
泡性を発揮し、かつ最終製品の耐水性を低下させること
がなく、製品の品質を向上できる消泡剤組成物を提供す
ること。 【解決手段】 非還元性二糖類とアルキレンオキシドお
よび/または非還元性二糖類とアルキレンオキシドとカ
ルボン酸類からの反応により得られ、曇点が特定の範囲
である化合物からなる消泡剤組成物による。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリエーテル系の消
泡剤に関する。さらに詳しくは発泡性水溶液を取り扱う
諸工業、例えば紙パルプの製造工業やその抄紙工程、建
築工業やその抄造工程、染料工業および染色工業、発酵
工業、合成樹脂製造工業、合成ゴム製造工業、インキ、
塗料工業および繊維加工工業など、また各種工業の排水
処理工程で発生する気泡に対し優れた消泡性を発揮し、
かつ最終製品の耐水性を低下させることの少ない新規な
消泡剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からこれらの工業用としては、水分
散性が良好で最終製品にオイルスポット、ピンホールや
はじき、油浮き等の弊害が少なく、またスカムや沈殿物
の発生が殆ど見られないポリエーテル系の消泡剤が好ん
で用いられている。例えばステアリルアルコール、ジプ
ロピレングリコール、グリセリンおよびソルビタンなど
の1価〜多価のアルコールにアルキレンオキシドを付加
したもの(特公昭45−30189号、特公昭49−3
8923号、特開昭54−133484号、および特公
昭61−7847号公報など)や、アルキルフェノール
にアルキレンオキシドを付加したもの(特公昭47−3
2511号公報)またはこれらの末端水酸基をエステル
化したもの(特開昭52−97385号公報、特開昭5
6−48210号各公報等)などが知られている。
【0003】前述のポリエーテル系消泡剤、例えば1価
〜多価のアルコールやアルキルフェノールにアルキレン
オキシドを付加したものは、初期消泡性に好結果を示す
場合は多い。しかし水分散性を付与するために、使用さ
れる全アルキレンオキシド中の約15〜30モル%とい
う比較的高い割合のエチレンオキシドを付加重合させる
必要があり、このために消泡持続性が不十分であった。
さらにこれらの消泡剤を製造工程で使用して得た最終製
品は、例えば高級アルコールを乳化したエマルション系
消泡剤を用いた場合に較べて耐水性が大幅に劣るという
問題点があった。また、エステル化タイプでは耐水性に
関してはやや改良されるものの不十分であり、また初期
消泡性、消泡持続性とも満足できないという問題点があ
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、ポリエー
テル系消泡剤には初期消泡性、消泡持続性の両方を備え
ることに不十分であり、かつ最終製品の耐水性を低下さ
せるという欠点があった。よって本発明の目的は発泡系
に対して優れた初期消泡性および消泡持続性を有し、か
つ最終製品の耐水性を低下させないポリエーテル系消泡
剤を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意検討を重
ねた結果本発明に達した。すなわち本発明は、非還元性
二糖類と炭素数2〜12のアルキレンオキシドとの反応
および/または非還元性二糖類と炭素数2〜12のアル
キレンオキシドおよびカルボン酸類との反応により得ら
れ、ブチルジグリコール25%水溶液によるサンプル濃
度10%測定法での曇点が40〜26℃である化合物か
らなる消泡剤組成物、である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明において非還元性二糖類と
は2つの単糖がともにヘミアセタール水酸基によって結
合したもので蔗糖およびトレハロースが挙げられる。こ
れらは単独で、または混合物として用いることができ
る。
【0007】本発明において炭素数2〜12のアルキレ
ンオキシドとしては、エチレンオキシド(以下、EOと
略記)、プロピレンオキシド(以下、POと略記)、イ
ソブチレンオキシド、1,2−ブチレンオキシド(以
下、BOと略記)、テトラヒドロフラン、スチレンオキ
シドおよび1,2−エポキシドデカンなどのα−オレフ
ィンオキシド等が挙げられる。これらのうち好ましいの
はEO、PO、BOである。該化合物に使用されるアル
キレンオキシドのうちPOの占める割合はモル比で80
%以上、好ましくは85%以上である。POの占める割
合が80%未満の場合は消泡性が低下する。また、アル
キレンオキシドの付加重合の順序は特に限定されず、そ
の重合形式もブロック、ランダム何れでもよい。
【0008】本発明においてカルボン酸類とは、分子内
に一個以上のカルボキシル基を有する化合物であり、例
えば脂肪族系では蟻酸、酢酸、プロピオン酸、カプロン
酸、カプリル酸、2−エチルヘキシル酸、ラウリン酸、
ステアリン酸、ベヘン酸などの飽和モノ脂肪酸、アクリ
ル酸、オレイン酸やリノール酸などの不飽和モノ脂肪酸
およびシュウ酸、マロン酸、アジピン酸、セバシン酸な
どの飽和ジカルボン酸、またマレイン酸などの不飽和ジ
カルボン酸が挙げられる。また芳香族系では安息香酸、
サリチル酸などのモノカルボン酸やフタル酸などのジカ
ルボン酸が挙げられる。さらにはこれらのハロゲン化物
や酸無水物、例えばステアリン酸クロライドや無水フタ
ル酸なども挙げられる。これらは単独でまたは混合して
使用できる。また動植物油から得られるひまし油脂肪酸
や牛脂からの脂肪酸などの混合脂肪酸も用いることがで
きる。これらのうち好ましくは炭素数2〜22、さらに
好ましくは炭素数4〜18で分子内に1〜2個のカルボ
キシル基を有する化合物であり、例えばプロピオン酸、
2−エチルヘキシル酸、ステアリン酸などの飽和モノ脂
肪酸、オレイン酸などの不飽和モノ脂肪酸およびアジピ
ン酸、セバシン酸、フタル酸などが挙げられる。
【0009】本発明において曇点が40〜26℃の化合
物では非還元性二糖類/アルキレンオキシド/カルボン
酸類のモル比は、1.0/30〜80/0〜0.6好ま
しくは1.0/35〜75/0〜0.5である。また、
本発明の曇点が52〜40℃の化合物では非還元性二糖
類/アルキレンオキシド/カルボン酸類のモル比は、
1.0/15〜50/0.02〜0.6好ましくは1.
0/18〜47/0.05〜0.5である。カルボン酸
類のモル比が0.6を越えると反応物が常温でペースト
状または固状となり、取り扱い性や消泡性が低下する。
【0010】本発明の組成物のうちカルボン酸類を反応
成分とする化合物は、まず非還元性二糖類とアルキレン
オキシドを反応させた後、さらにカルボン酸類と反応さ
せて得ることも、またその逆にまず非還元性二糖類にカ
ルボン酸類を反応させ、次いでアルキレンオキシドと反
応させて得ることもできる。さらにこれらの方法により
得られた化合物と、非還元性二糖類とアルキレンオキシ
ドとの反応物を混合することで得ることもできる。
【0011】本発明において曇点とは非イオン系界面活
性剤の親水性の尺度となるもので、曇点の高い化合物ほ
ど親水性が大きいことを表わしている。本発明での測定
法はISO1065−1975(E)、「エチレンオキ
シド系非イオン界面活性剤−曇り点測定法」の中の「測
定法B」に準じた。すなわち、まず25重量%のブチル
ジグリコール(ブタノール/EO2モル付加物)水溶液
に、試料を10重量%濃度になるように溶解する。次い
でこの試料溶液約5ccを試験管に採り、試験管中に温
度計を入れて攪拌しながら徐々に加熱するとついには試
料溶液が白濁する。次いで攪拌しながら徐々に冷却し、
試料溶液が白濁から透明に転ずる温度を読みとり、これ
を曇点とする。本発明の組成物の曇点は52〜26℃、
好ましくは50〜28℃である。曇点が52℃を越えて
も、また26℃を下廻っても親水性/疎水性のバランス
が崩れ、十分な消泡性が得られない。また、曇点が52
℃を越える場合は耐水性が不十分となる。
【0012】本発明において、アルキレンオキシドの付
加に用いられる重合形式としてはアニオン重合、カチオ
ン重合あるいは配位アニオン重合等が挙げられる。これ
らの重合形式は単独で用いられても、併用して用いられ
ても構わない。また触媒としては、アルカリあるいはア
ルカリ土類金属の水酸化物、アルコラートまたは炭酸塩
等、およびトリアルキルアミン等、塩化第二錫、トリフ
ッ化ホウ素等のルイス酸系触媒や鉱酸等、特開昭63−
277236号公報に見られる複合金属シアノ錯体ある
いは特公平5−14734号公報に見られる有機アルミ
ニゥムポルフィリン錯体等が用いられる。これらのうち
好ましくは、水酸化カリウム、水酸化セシウム、水酸化
バリウムおよびトリメチルアミン等である。触媒の使用
量は重合終了時の該化合物の重量に対して0.05〜
3.0重量%の範囲であり、好ましくは0.1〜2.0
重量%である。
【0013】本発明において、炭素数2〜12のアルキ
レンオキシドの付加重合反応は通常の条件下で実施され
てよく、例えば温度は70〜150℃、好ましくは80
〜140℃である。また、重合中の圧力(ゲージ圧)は
8kg/cm以下、好ましくは6kg/cm以下で
ある。
【0014】本発明において、非還元性二糖類または非
還元性二糖類とアルキレンオキシドの反応物とカルボン
酸類との反応は、溶剤や触媒等の存在下または非存在下
に通常のエステル化の条件下で実施される。例えば触媒
としてはアルカリ金属の水酸化物、パラトルエンスルフ
ォン酸およびその塩、ナフテン酸の金属塩および金属の
塩化物などが用いられる。また反応温度は80〜250
℃、好ましくは100〜180℃である。また、反応は
通常0〜760mmHgの減圧下で実施され、生成する
水やハロゲン化水素等を反応系外へ排出する。反応中は
随時酸価を測定し、0.02以下となったら反応終了と
する。
【0015】本発明において、反応により得られる該重
合物からの触媒除去の方法としては、酸性成分によりア
ルカリ性触媒を中和し、生じた塩を濾過除去する方法、
アルカリ吸着剤または酸吸着剤を用いる方法、溶媒に溶
かして水洗除去する方法、イオン交換樹脂を用いる方
法、アルカリ性触媒を炭酸ガスで中和して、生じた炭酸
塩を濾過する方法および各種有機酸、無機酸またはアル
カリ成分により中和する方法等があるが、そのいずれを
用いても差し支えない。
【0016】本発明の消泡剤組成物は予め適正な濃度に
希釈した水溶液の状態で保存し、発泡系に添加しても、
また未希釈のままで添加してもよく、またその添加量は
発泡性水溶液に対して通常、0.1〜10,000pp
mであり、好ましくは1〜1,000ppmである。
【0017】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。消
泡性および耐水性等の試験結果は表1〜7に記載した。
尚、実施例、試験方法などにおける部は重量部を意味す
る。
【0018】[消泡性試験方法1]ガラス製発泡管に発
泡性試験水(新聞用紙抄紙白水)750mlを入れ、5
0℃に温調した。次いでポンプを用いて発泡管の底部か
ら試験水を3,000ml/分で循環しながら、発泡管
上部(高さは一定に設定)より15cm下の試験液水面
に落下させる。循環開始と同時にマイクロピペットにて
消泡剤2.0ppm(対試験水)を添加し、泡高さを循
環を持続する10分間追跡する。評価結果は表1に記
載。
【0019】[消泡性試験方法2]下記組成のスラリー
を作成し、濾過機にて1平方センチ当たり固形分1.0
gのスレート板を抄造した。濾過工程は、減圧下(40
cmHg)スラリー温度45℃にて実施し、濾過の終点
はスレート板表面に水分が無くなる時点とした。この濾
過終点までの所要時間(濾過時間)と抄造スレート板の
含水率を測定し、消泡性を評価比較した。含水率(%)
は(水分重量/固形分重量)×100にて算出した。濾
過時間、含水率の小さいほど消泡性が良好であることを
示している。評価結果は表2に記載。 [スラリー組成] 固 形 分:ポルトランドセメント[100部] N−UKPパルプ [6部](非漂白パルプ) ロックウール繊維 [3部] 水 :固形分濃度が7重量%となる量を加える。ただしスラリー作成/ 濾過を8回繰り返した後の水を使用する。 消 泡 剤:消泡性試験直前に対固形分25ppm量を添加、10秒間ミキ サーにて攪拌する。
【0020】[消泡性試験方法3]消泡性試験方法1に
準じて下記の通り実施した。ガラス製発泡管に下記染色
試験液750mlを入れ、50℃に温調する。次いでポ
ンプを用いて発泡管の底部から試験水を3,000ml
/分で循環しながら、発泡管上部より150cm下の試
験液水面に落下させる。循環開始と同時に消泡剤5.0
ppm(対試験水)を添加し、泡高さを循環を持続する
10分間追跡する。評価結果は表3に記載。
【0021】 [染色試験液組成] 使用薬剤:カラヤス スプラブラックB−160[2部]日本化薬(株)製 ダイアニックス オレンジB−SE [2部]三菱化成(株)製 酢酸(80%品) [0.3部] 無水硫酸ソーダ [25部] 水 [970.7部]
【0022】[消泡性試験方法4]新聞用紙酸性抄紙製
造工場からの一次排水を試験液とし、消泡性試験方法1
に準じて下記の通り実施した。すなわちガラス製発泡管
に下記試験液750mlを入れ、40℃に温調する。次
いでポンプを用いて発泡管の底部から試験水を3,00
0ml/分で循環しながら、発泡管上部より15cm下
の試験液水面に落下させる。循環開始と同時に消泡剤
1.0ppm(対試験水)を添加し、泡高さを循環を持
続する10分間追跡する。評価結果は表4に記載。
【0023】[消泡性試験方法5]特開昭60−158
259号公報に記載されている方法に準拠して、下記組
成の水性塗料(ディスパーミルにて均一となす)を作成
し、塗料/水=4/1(重量比)の希釈塗料をディスパ
ーミルにて強制的に気泡を混入(4000rpm×3m
in)させた後、比重測定により消泡性を比較評価し
た。脱気処理により得た比重値を1.00とし、相対比
較値で表示、1.00に近いほど消泡性良好を意味す
る。評価結果は表5に記載。
【0024】 [試験用水性塗料組成] アクリルポリマー分散液(50重量%水) [524部] プロピレングリコール [74部] ポリアクリル酸ソーダ [2部] 二酸化チタン [250部] カーボンブラック [12部] ポリアクリル酸アンモニウム水溶液(98重量%) [81部] 防腐剤 [8部] 2,2,4−トリメチルペンタン−1,2−ジオール −ジイソブチレート [17部] 水 [30部] 消泡剤 [2部]
【0025】[消泡性試験方法6]下記組成の水性グラ
ビアインキを作成し、消泡性、ハジキおよび消泡剤の浮
きを観察評価した。 消泡性試験:ホモジナイザーにて5000rpm×3分
間攪拌し、消泡までの時間を測定した。 ハジキ試験:ガラス板に0.076mmのアプリケータ
ーで塗布後、目視判定し◎、○、△、×の4段階にて評
価した。 消泡剤の浮き:ホモジナイザーにて5000rpm×3
分間攪拌し、24時間後の外観を目視判定した。評価結
果は表6に記載。 [試験用水性塗料組成] フタロシアニンブルー(有機顔料)[150部] ジョンクリル7001 [450部]ジョンソンポリマー(株)製 ジョンワックス26 [50部]ジョンソンポリマー(株)製 水/IPA(配合体積比=1/4)[350部] 消泡剤 [5部]
【0026】[耐水性試験方法1]下記の試験紙作成条
件により得た紙を用いてのステキヒトサイズ度試験(J
IS P8122)にて全平均値(秒、値が大きいほど
耐水性が良いことを表す)をもって耐水性を評価比較し
た。評価結果は表7に記載。 [試験紙作成条件] 抄紙温度:20℃ 装 置:熊谷理機工業(株)角型シートマシーン 坪 量:70g/m 使用薬剤:漂白パルプ(LBKP/NBKP=80/20、フリーネス420 cc) ロジンサイズ剤、AL−120[荒川化学工業(株)製] 1.0%s/s(対パルプ) 硫酸バンド 3.0%s/s(対パルプ) 消泡剤組成物 250,500ppm(対パルプ) 乾 燥:ドラムドライヤー、105℃×3分間
【0027】実施例1 250℃までの加熱、冷却および攪拌の可能な耐圧反応
容器にサンニックスポリオールRP−410A[三洋化
成工業(株)製、ショ糖/PO付加物、平均水酸基価4
10]250部に水酸化カリウム3.0部[試薬特級、
以下同じ]を加え、130℃にて減圧下脱水の後、PO
の750部を100〜120℃にて約9時間かけて付加
重合させた。次いで90℃にてイオン交換水20部を加
えた後、アルカリ吸着剤であるキョーワード600[協
和化学(株)製]30部を加え、同温度にて1時間攪拌
した。次いで同温度にてNo.2濾紙[東洋濾紙(株)
製]を用いて濾過した後、減圧下120℃にて脱水処理
してブチルジグリコール25%水溶液法によるサンプル
濃度10%測定法での曇点が32.4℃の化合物を得て
消泡性試験等に供した。
【0028】実施例2 実施例1と同様にRP−410Aの338部に水酸化カ
リウム3.0部を加え、130℃にて減圧下脱水の後、
POの637部を100〜120℃にて付加重合させ
た。次いでBOの35部を130〜140℃にて付加重
合させた。次いで実施例1と同様にして触媒を除去し、
曇点が37.7℃の化合物を得て消泡性試験等に供し
た。
【0029】実施例3 実施例2と同様(ただし、BOに代わりEOを使用、R
P−410A/PO/EO=306/656/38)に
して重合物1000部を得た。次いで実施例1と同様に
触媒を除去したのち、ステアリン酸[試薬特級、以下同
じ]16.6部およびパラトルエンスルフォン酸0.2
部を加え、減圧下160℃にて約12時間かけてエステ
ル化し酸価を0.01とした。次いで90℃にてキョー
ワード600を20部加え、同温度にて1時間攪拌した
後、同温度にてNo.2濾紙を用いて濾過し、曇点が3
6.8℃の化合物を得て消泡性試験等に供した。
【0030】実施例4 実施例2で得た化合物の1部と実施例3で得た化合物の
2部を配合し、曇点が37.0℃の化合物を得て消泡性
試験等に供した。
【0031】実施例5 実施例3と同様にして、RP−410A/PO/EO=
265/705/30の重合物1000部に対してアジ
ピン酸[試薬特級、以下同じ]17.0部およびパラト
ルエンスルフォン酸0.2部を加えてエステル化した
後、同様の処理を実施して曇点が27.4℃の化合物を
得て消泡性試験等に供した。
【0032】実施例6 実施例1と同様にRP−410Aの550部に水酸化カ
リウム2.0部を加え、130℃にて減圧下脱水の後、
POの350部を100〜120℃にて付加重合させ
た。次いで1,2−エポキシドデカン[試薬特級、シグ
マアルドリッチジャパン(株)製]100部を120〜
140℃にて付加重合させた。次いで実施例1と同様に
して触媒を除去し、曇点が39.2℃の化合物を得て消
泡性試験等に供した。
【0033】実施例7 実施例3と同様にして、RP−410A/PO/EO=
300/670/30の重合物1000部に対してステ
アリン酸15.0部およびパラトルエンスルフォン酸
0.1部を加えてエステル化した後、同様の処理を実施
して曇点が41.4℃の化合物を得て消泡性試験等に供
した。
【0034】実施例8 実施例3と同様にして、RP−410A/PO/EO=
570/400/30の重合物1000部に対してステ
アリン酸20.0部およびパラトルエンスルフォン酸
0.2部を加えてエステル化した後、同様の処理を実施
して曇点が50.2℃の化合物を得て消泡性試験等に供
した。
【0035】比較例1 消泡剤無添加にて消泡性試験等を実施した。
【0036】比較例2 ステアリルアルコールの175部に水酸化カリウム2.
0部を加え、120℃にて減圧下脱水の後、POの68
0部を100〜120℃にて付加重合させた。次いでエ
チレンオキシドの145部を140〜160℃にて付加
重合させた。次いで実施例1と同様にして触媒を除去し
ポリエーテル−7を得て消泡性試験等に供した。尚、曇
点は43.2℃であった。
【0037】比較例3 ステアリルアルコールの225部に水酸化カリウム2.
0部を加え、120℃にて減圧下脱水の後、POの48
5部を100〜120℃にて付加重合させた。次いでエ
チレンオキシドの290部を140〜160℃にて付加
重合させた。次いで実施例5と同様な方法にて、オレイ
ン酸によるエステル化を実施しエステル化率90%のエ
ーテルエステル化物を得た。次いで実施例1と同様にし
て触媒を除去したのち消泡性試験等に供した。尚、曇点
は21.2℃であった。
【0038】比較例4 実施例1と同様(ただし、RP−410A/PO=55
0/450)にして曇点が53.4℃の化合物を得て消
泡性試験等に供した。
【0039】比較例5 実施例2と同様(ただし、RP−410A/PO/BO
=275/625/100)にして、曇点が25.2℃
の化合物を得て消泡性試験等に供した。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】
【表4】
【0044】
【表5】
【0045】
【表6】
【0046】
【表7】
【0047】
【発明の効果】本発明による消泡剤は各種の発泡性水溶
液を扱う産業例えば紙パルプ製造工業やその抄紙工程、
建築工業やその抄造工程、染料工業および染色工業、発
酵工業、合成樹脂製造工業、合成ゴム製造工業、イン
キ、塗料工業および繊維加工工業など、また各種工業の
排水処理工程で発生する気泡に対し優れた消泡性を示
し、また最終製品に耐水性が要求される分野、例えば抄
紙、抄造などで優れた耐水性を発揮するので有用であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D21H 21/12 D21H 21/12 4L055 // C09D 7/12 C09D 7/12 Z 11/00 11/00 Fターム(参考) 4C057 BB03 DD03 HH03 JJ08 4D011 CB02 CB03 4J002 AB052 AH001 BG001 BG011 CH052 DA037 DE197 DM006 FD097 FD202 GD00 GH00 HA04 4J038 DF022 EA011 GA06 JA21 JA57 KA09 NA04 4J039 AB01 AF07 BE16 4L055 AG34 AG88 AH35 EA20 EA25 EA29 EA30 FA19

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非還元性二糖類と炭素数2〜12のアル
    キレンオキシドとの反応および/または非還元性二糖類
    と炭素数2〜12のアルキレンオキシドおよびカルボン
    酸類との反応により得られ、ブチルジグリコール25%
    水溶液によるサンプル濃度10%測定法での曇点が40
    〜26℃である化合物からなる消泡剤組成物。
  2. 【請求項2】 非還元性二糖類と炭素数2〜12のアル
    キレンオキシドおよびカルボン酸類との反応により得ら
    れ、ブチルジグリコール25%水溶液によるサンプル濃
    度10%測定法での曇点が52〜40℃である化合物か
    らなる消泡剤組成物。
  3. 【請求項3】 非還元性二糖類/アルキレンオキシド/
    カルボン酸類のモル比が、1.0/30〜80/0〜
    0.6である請求項1記載の消泡剤組成物。
  4. 【請求項4】 非還元性二糖類/アルキレンオキシド/
    カルボン酸類のモル比が、1.0/15〜50/0.0
    2〜0.6である請求項2記載の消泡剤組成物。
  5. 【請求項5】 非還元性二糖類が蔗糖である請求項1〜
    4のいずれか記載の消泡剤組成物。
  6. 【請求項6】 カルボン酸類の炭素数が2〜22である
    請求項1〜5のいずれか記載の消泡剤組成物。
  7. 【請求項7】 炭素数2〜12のアルキレンオキシドの
    うちプロピレンオキシドの占める割合が80モル%以上
    である請求項1〜6のいずれか記載の消泡剤組成物。
  8. 【請求項8】 紙パルプの製造工程用消泡剤である請求
    項1〜7のいずれか記載の消泡剤組成物。
  9. 【請求項9】 水硬性無機質板の製造工程用消泡剤であ
    る請求項1〜7のいずれか記載の消泡剤組成物。
  10. 【請求項10】 染色工程用消泡剤である請求項1〜7
    のいずれか記載の消泡剤組成物。
  11. 【請求項11】 排水処理工程用消泡剤である請求項1
    〜7のいずれか記載の消泡剤組成物。
  12. 【請求項12】 インク、塗料の製造工程用および/ま
    たは印刷、塗装工程用消泡剤である請求項1〜7のいず
    れか記載の消泡剤組成物。
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