JP2000210148A - 棚の収納物落下防止装置 - Google Patents

棚の収納物落下防止装置

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JP2000210148A
JP2000210148A JP11016228A JP1622899A JP2000210148A JP 2000210148 A JP2000210148 A JP 2000210148A JP 11016228 A JP11016228 A JP 11016228A JP 1622899 A JP1622899 A JP 1622899A JP 2000210148 A JP2000210148 A JP 2000210148A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 棚板上に載置された収納物の落下を好適に防
止する棚の収納物落下防止装置を提供する。 【解決手段】 落下防止部材4を棒状のものにし、地震
等の振動を検知した場合に、この落下防止部材4を棚板
22と略重複する待機位置Pから棚板22上に載置した
収納物Cの落下を阻止する係止位置Qまでラック2の開
口面3aに沿って上下方向にスライドさせて開口3から
の収納物Cの落下を防止するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定棚や移動ラッ
ク等の棚板上に載置された収納物の落下を好適に防止す
る棚の収納物落下防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、固定棚や移動ラック等に代表され
る棚は、地震等で振動が生じた場合に、棚板上に載置し
た本や書類等の収納物が、上下の棚板間に形成される開
口から落下しやすいという問題があり、特に上段の棚板
上に載置された収納物が落下すると、使用者に危険を及
ぼす恐れがある。
【0003】そのため、上下の棚板間に形成される開口
面の上下方向略中央に、該開口面の巾方向に沿って落下
防止部材を固設し、開口からの収納物の落下を防止する
ようにしているものがある。しかしながら、このもの
は、収納物を出し入れする度に、前記落下防止部材が出
し入れ作業の妨げになるという不具合がある。このよう
な不具合を踏まえ、通常時は棚板と略重複する待機位置
に待機し、地震等で振動が生じた場合に、前記待機位置
から開口面の上下方向略中央に位置する係止位置まで自
動的に回転して収納物の落下を防止するものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この回
転式のものは、落下防止部材が、待機位置から所定の係
止位置に回転するまで一旦棚の開口面から離間して回転
するため、係止位置に位置するまでの回転中には収納物
の落下を十分に阻止することができない。さらに、落下
防止部材を係止位置に係止するには特別なロック機構が
必要になる上、落下防止部材を複数の棚板に設ける場
合、これら複数の落下防止部材を連動させるには複雑な
連動機構が必要となるという問題もある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した不具
合を解消するために、棒状の落下防止部材を、待機位置
から係止位置まで棚の開口面に沿って上下方向にスライ
ドさせるようにしている。
【0006】
【発明の実施の形態】すなわち、本発明は、棚板上に載
置した収納物の落下を防止する棚の収納物落下防止装置
であって、隣接する上下の棚板間に形成される開口面の
巾方向に沿って配設され棚板と略重複する待機位置から
収納物の落下を阻止し得る係止位置まで上下方向にスラ
イドする棒状の落下防止部材と、前記落下防止部材を待
機位置に保持するとともにその保持状態を地震等による
振動を検知した場合に解除する保持機構と、保持状態を
解除された落下防止部材を前記開口面の上下方向に沿っ
て前記待機位置から係止位置まで案内し得るガイド部材
とを具備してなることを特徴とする。
【0007】このような構成のものであると、通常時
は、待機位置に位置して収納物の出し入れを妨げない
が、地震等で振動が生じると、落下防止部材が、待機位
置から係止位置まで開口面に沿ってスライドし、開口か
らの収納物の落下を防止する。しかも、このものは、棚
の開口面に沿って待機位置から係止位置まで上下方向に
スライドするので、回転式のものに比べて、係止位置ま
での迅速な移動が可能となり、また、スライド中のどの
位置でも収納物の落下を阻止することができる。さら
に、この落下防止部材は棒状であるので、板状のものに
比べて、仮に地震等で棚が変形した場合でも、落下防止
部材が支柱等に引っ掛からずに係止位置までスライドす
る可能性が高い上、待機場所も取らない。なお、本明細
書では、棚の上下端に架設される頂板及び底板も棚板と
称するものである。
【0008】前記落下防止部材が、待機場所を取らず、
またラック全体の見栄えを良好なものとするには、前記
落下防止部材の上下寸法が棚板の厚みよりも小さいこと
が望ましい。落下防止部材の具体的な実施の形態として
は、前記落下防止部材が、待機位置から係止位置まで重
力により落下してスライドするものや、待機位置から係
止位置まで付勢部材により付勢されてスライドするもの
を挙げることができる。
【0009】特に、落下防止部材が、重力により落下す
る場合には、前記ガイド部材が、少なくとも落下防止部
材を挿入し得る一側面側が開口した略筐体状のものであ
り、このガイド部材の底壁に前記落下防止部材が当接す
る位置が係止位置であることが望ましい。使用者の安全
性を確保するには、前記落下防止部材が、複数の棚板に
配設されていることが望ましい。
【0010】また、この場合には、複数の落下防止部材
を一斉にスライドできるような連動機構を設けているこ
とが望ましい。保持機構の具体的な実施の形態として
は、保持機構が、通常時は突出状態にある出力軸を地震
等による振動を検知した場合に没入させ得るソレノイド
と、前記出力軸の先端に設けられ前記落下防止部材を待
機位置に保持するとともに前記出力軸の没入動作により
その保持状態を解除する保持部とを具備してなるものを
挙げることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。本実施例では、本発明の収納物落下防止
装置Aを移動ラック装置Bに適用した場合について説明
する。移動ラック装置Bは、書庫等に用いられるもの
で、図1に示すように、平行に敷設したレール1上に複
数の棚たるラック2を配設し、これらのラック2をレー
ル1に沿って移動させることによって、任意のラック2
間に通路Sを形成し得るように構成したものである。
【0012】ラック2は、複数の支柱21と、前記支柱
21の上端から下端に亘って配設した複数の棚板22
と、ラック2の巾方向両端部の支柱21の外側面に配設
した左右の側板23とを具備してなる。各ラック2は、
前後方向に開口3を有し、その前後端面を開口面3aと
しているが、移動方向両端に配置されるラック2は、そ
の外方端に位置する移動方向端面を目隠しパネル24に
より閉塞している。なお、本実施例では、支柱21の上
下端に配設される、通常、天板や底板と称するものも、
棚板22と総称するものである。そして、このラック2
の下面に、前記レール1上を転動可能な車輪(図示せ
ず)を配設し、この車輪の駆動を駆動手段(図示せず)
を介して行い、ラック2をレール1に沿って移動可能な
ものとしている。所定位置まで移動したラック2は、適
宜のロック機構(図示せず)によりその位置にロックさ
れるが、このロック機構は、振動検知手段(図示せず)
が振動を検知した際にロックを解除して前記ラック2を
床面に対してフリーな状態としてラック2の転倒を防止
するようにしている。
【0013】このような構成の移動ラック装置Bにおい
て、本実施例では、ラック2の隣接する上下の棚板22
間に形成される開口3の開口面3aに収納物落下防止装
置Aを配設して、棚板22上に載置した書類や本等の収
容物Cの落下を防止するようにしている。なお、本実施
例では、ラック2に配設された複数の棚板22のうち、
特に収納物Cが落下した時に危険を伴う上三段に前記収
納物落下防止装置Aを配設している。
【0014】収納物落下防止装置Aは、図2〜図6に示
すように、ラック2の開口面3aの巾方向に沿って配設
され上方の棚板22と略重複する待機位置Pから収納物
Cの落下を阻止し得る係止位置Qまで上下方向にスライ
ドする棒状の落下防止部材4と、前記落下防止部材4を
待機位置Pに保持するとともにその保持状態を地震等に
よる振動を検知した場合に解除する保持機構5と、保持
状態を解除された落下防止部材4を前記開口面3aの上
下方向に沿って前記待機位置Pから係止位置Qまで案内
し得るガイド部材6とを具備してなる。
【0015】落下防止部材4は、その直径が棚板22の
厚みよりも小さい断面円形状の棒状の部材であり、ラッ
ク2の巾方向に沿って水平状態で配設されている。保持
機構5は、ラック2の巾方向両端部の支柱21に配設さ
れた左右に対をなすものであり、通電時に出力軸511
を突出状態に保持し地震等による振動を前記振動検知装
置が検知した場合に通電を解除されるソレノイド51
と、前記出力軸511の先端511aに固設されたバネ
受部材52と、ソレノイド51が通電を解除された場合
に前記バネ受部材52を介して前記出力軸511がソレ
ノイド51内へ没入するように付勢するねじりコイルバ
ネ54と、前記バネ受部材52より突出してなり前記落
下防止部材4を待機位置Pに保持するとともに前記出力
軸511の没入動作によりその保持状態を解除する保持
部53とを具備してなる。
【0016】ソレノイド51は、ラック2の巾方向両端
部の支柱21の内部に適宜の手段で固設されたものであ
り、交流又は直流の励磁コイルに通電することにより生
じた電磁エネルギーを出力軸511の進退運動に変換す
る周知のプランジャ型の電磁石であるが、本実施例のソ
レノイド51は、通電時に前記出力軸511を突出状態
に保持し、前記振動検知装置が振動を検知した際に、通
電を解除されて出力軸511のソレノイド51内への没
入を可能とするものである。そして、前記出力軸511
の先端511aに、前面を開口させた薄い略筐体状のバ
ネ受部材52の後壁521を固設し、この後壁521の
前面から前記保持部53を突設している。なお、本実施
例では、全棚板22のうち、上三段の棚板22に収納物
落下防止装置Aを配設しているが、前記バネ受部材52
を上三段の棚板22に亘って上下方向に連続して設け、
各棚板22に対応する位置から前記保持部53を突出す
るとともに、ソレノイド51を、上三段の棚板22のう
ち上下端の棚板22に対応する位置2箇所に配設し、こ
れら上下方向2箇所のソレノイド51で上三段の棚板2
2の落下防止部材4のスライドを連動して行うようにし
ている。
【0017】保持部53は、その基端53aを前記バネ
受部材52の後壁521に固設し、前記基端53aから
前方へ突出した先端53bを、支柱21の前壁211及
びガイド部材6の後壁61に穿設した挿通孔211a、
61aを介して支柱21の内部からガイド部材6の内部
へと挿入しているものである。そして、ガイド部材6の
内部に挿入した先端53b上に前記落下防止部材4の左
右両端部4aを載置し、該落下防止部材4を待機位置P
に保持するようにしている。そして、この保持部53の
基端53a側の外周に、一端を前記バネ受部材52の後
壁521に、他端を支柱21の前壁211に当接させた
ねじりコイルバネ54を巻回し、ソレノイド51への通
電が解除となった場合に、前記バネ受部材52をソレノ
イド51の方向へ付勢することにより前記出力軸511
をソレノイド51内に没入させている。
【0018】ガイド部材6は、内側面を開口させた薄い
筐体状のものであり、頂壁62が上方の棚板22の上面
と略等しい位置に、底壁63が開口面3の上下方向の略
中央に位置するように、その後壁61を巾方向両端部に
配設された支柱21の前壁211に適宜の手段で固設さ
れている。すなわち、この収納物落下防止装置Aは、通
常時は、前記落下防止部材4を、前記保持機構5により
上方の棚板22の前面に略重複する位置である待機位置
Pに保持し、地震等で振動が生じた場合には、保持機構
5による保持状態を解除され待機位置Pから重力により
落下して左右両端部4aをガイド部材6により案内され
ながらスライドし、ガイド部材6の底壁63上に当接し
て係止した位置を落下防止部材4の係止位置Qとしてい
る。
【0019】次に、この収納物落下防止装置Aの作動に
ついて説明する。通常時、ソレノイド51は通電状態と
なっているため、出力軸511が前方に突出し、図3、
図4中実線及び図6中想像線で示すように、落下防止部
材4は保持部53上に載置され上方の棚板22の前面に
位置する待機位置Pに待機している。このような状態か
ら、地震等で振動が生じ、その振動を振動検知手段が検
知すると、ソレノイド51への通電が解除され、出力軸
511はねじりコイルバネ54により付勢されてソレノ
イド51内へ没入する。そのため、図3中想像線、図5
及び図6中実線で示すように、保持部53も支柱21内
に没入して落下防止部材4の下方から退避する。その結
果、落下防止部材4は重力により開口面3aに沿って下
方に落下し、開口面3aの上下方向の略中央付近で、そ
の落下をガイド部材6の底壁63に係止されて係止位置
Qに保持される。
【0020】このような構成のものであると、通常時
は、待機位置Pに位置して収納物Cの出し入れを妨げな
いが、地震等で振動が生じると、落下防止部材4が、待
機位置Pから係止位置Qまで開口面3に沿ってスライド
し、開口3からの収納物Cの落下を防止する。しかも、
このものは、ラック2の開口面3に沿って待機位置Pか
ら係止位置Qまで重力によりスライドするので、回転式
のものに比べて、係止位置Qまでの迅速な移動が可能と
なり、また、スライド中のどの位置でも収納物Cの落下
を阻止することができる。さらに、この落下防止部材4
は棒状であるので、板状のものに比べて、仮に地震等で
ラック2が変形した場合でも、落下防止部材4が変形し
た支柱等に引っ掛からずに係止位置Qまでスライドする
可能性が高い上、待機場所も取らない。
【0021】なお、この落下防止部材4を係止位置Qか
ら待機位置Pに戻す時には、手動或いは適宜の手段で戻
すものである。前記落下防止部材4の直径が棚板22の
厚みよりも小さいので、棚板22に略重複させて配置す
れば、待機場所を取らず、ラック2全体の見栄えも良好
なものとなる。
【0022】前記落下防止部材4が、待機位置Pから係
止位置Qまで重力により落下してスライドするので、特
別なスライド機構を設けずとも、簡単な構成で落下防止
部材4を開口面3aに沿ってスライドさせることができ
る。さらに、前記ガイド部材6が、落下防止部材4の左
右両端部4aを挿入し得る内側面側が開口した略筐体状
のものであり、このガイド部材6の底壁63に前記落下
防止部材4が当接する位置が係止位置Qであるので、別
途ロック機構を設けずとも、前記落下防止部材4を係止
位置Qに確実且つ安定的に係止することができる。
【0023】前記落下防止部材4が、複数の棚板22に
配設され、特に、上方の棚板22に配設されているの
で、収納物Cの落下を有効に防止して、使用者の安全性
を確保することができる。保持機構5が、通電時に出力
軸511を突出状態に保持し地震等による振動を前記振
動検知装置が検知した場合に通電を解除されるソレノイ
ド51と、前記出力軸511の先端511aに固設され
たバネ受部材52と、ソレノイド51が通電を解除され
た場合に前記バネ受部材52を介して前記出力軸511
がソレノイド51内へ没入するように付勢するねじりコ
イルバネ54と、前記バネ受部材52より突出してなり
前記落下防止部材4を待機位置Pに保持するとともに前
記出力軸511の没入動作によりその保持状態を解除す
る保持部53とを具備してなり、さらに、本実施例で
は、バネ受部材52に各棚板22に対応する保持部53
を一体的に設け、このバネ受部材52が各保持部53の
没入動作を連動し得る連動部材としての役割も兼ねてい
るため、上述した実施例のように上三段に3本の落下防
止部材4を配設する場合は勿論、全棚板22に落下防止
部材4を配設する場合でも、上下端に配設される棚板2
2付近に上下方向一対のソレノイドを設けることによ
り、全棚板22において落下防止部材4のスライドを共
通に連動し得るような機構を容易に設計することができ
る。
【0024】また、本実施例では、振動を検知した際に
ロック機構のロックを解除する振動検知装置を使用し
て、ソレノイド51に通電する電源のオン/オフ設定も
行うようにしており、装置点数の増大を防止している。
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施例に限定さ
れるものではない。例えば、棚は、本実施例のような移
動ラック装置Bのラック2に限定されず、固定棚等であ
ってもよい。また、本実施例では、全棚板のうち、上3
段に落下防止部材を配設しているが、全棚板に設けるよ
うにしてもよいのは勿論である。さらに、落下防止部材
4を下方に弾性付勢する弾性部材を設け、この弾性部材
により該落下防止部材4を上下方向にスライドさせるよ
うにしてもよい。さらに、落下防止部材を下方から上方
へスライドさせ得るような適宜の昇降機構を設けるよう
にしてもよい。また、本実施例では、出力軸の没入動作
をねじりコイルバネの付勢により行っていたが、出力軸
の没入動作をソレノイドの電磁エネルギーにより行うよ
うにしてもよい。その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱
しない範囲で種々変形が可能である。
【0025】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。すなわ
ち、本発明は、収納物の落下を防止する落下防止部材を
棒状のものにし、この落下防止部材を待機位置から係止
位置まで棚の開口面に沿って上下方向にスライドさせる
ようにしているので、通常時は、待機位置に位置して収
納物の出し入れを妨げず、地震等で振動が生じた場合に
は、開口からの収納物の落下を有効に防止して使用者の
安全性を確保することができる。しかも、このものは、
棚の開口面に沿って待機位置から係止位置まで上下方向
にスライドするので、回転式のものに比べて、係止位置
までの迅速な移動が可能となり、また、スライド中のど
の位置でも収納物の落下を阻止することができる。さら
に、この落下防止部材は棒状であるので、板状のものに
比べて、仮に地震等で棚が変形した場合でも、落下防止
部材が支柱等の棚本体に引っ掛からずに係止位置までス
ライドする可能性が高い上、待機場所も取らない。
【0026】前記落下防止部材の上下寸法が棚板の厚み
よりも小さいならば、特に、棚板に略重複させて配置す
ると、待機場所を取らず、見栄えもよいものとすること
ができる。前記落下防止部材が、待機位置から係止位置
まで重力により落下してスライドするならば、特別なス
ライド機構を設けずとも、簡単な構成で落下防止部材を
好適にスライドさせることができる。
【0027】さらに、この時、前記ガイド部材が、少な
くとも落下防止部材を挿入し得る一側面側が開口した略
筐体状のものであり、このガイド部材の底壁に前記落下
防止部材が当接する位置が係止位置であるならば、複雑
な機構を設けずとも、落下防止部材を係止位置に確実且
つ安定的に係止することができる。前記落下防止部材
が、待機位置から係止位置まで付勢部材により付勢され
てスライドするならば、スライドの速度等を適宜設定す
ること等が容易となる。
【0028】前記落下防止部材が、複数の棚板に配設さ
れているならば、収納物の落下を有効に防止して、使用
者の安全性をより向上することができる。また、この場
合、複数の落下防止部材を一斉にスライドできるような
連動機構を設けているならば、地震時のより迅速な対応
が可能となるとともに、一旦、係止位置にスライドした
落下防止部材を待機位置に戻すことも容易に行うことが
できる。
【0029】保持機構が、通常時は突出状態にある出力
軸を地震等による振動を検知した場合に没入させ得るソ
レノイドと、前記出力軸の先端に設けられ前記落下防止
部材を待機位置に保持するとともに前記出力軸の没入動
作によりその保持状態を解除する保持部とを具備してな
るならば、例えば、棚の上下端に配設される棚板付近に
上下方向一対のソレノイドを設けることにより、全棚板
において落下防止部材のスライドを共通に連動し得るよ
うな機構を容易に設計することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体斜視図。
【図2】同要部を示す拡大斜視図。
【図3】同作用を説明するための模式的な断面図。
【図4】同作用を説明するための図3におけるI−I線
断面図。
【図5】同作用を説明するための図3におけるI−I線
断面図。
【図6】同作用を説明するための正面図。
【符号の説明】
2…棚(ラック) 22…棚板 3…開口面 4…落下防止部材 5…保持機構 51…ソレノイド 511…出力軸 53…保持部 6…ガイド部材 63…底壁 A…収納物落下防止装置 C…収納物 P…待機位置 Q…係止位置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】棚板上に載置した収納物の落下を防止する
    棚の収納物落下防止装置であって、 隣接する上下の棚板間に形成される開口面の巾方向に沿
    って配設され棚板と略重複する待機位置から収納物の落
    下を阻止し得る係止位置まで上下方向にスライドする棒
    状の落下防止部材と、前記落下防止部材を待機位置に保
    持するとともにその保持状態を地震等による振動を検知
    した場合に解除する保持機構と、保持状態を解除された
    落下防止部材を前記開口面の上下方向に沿って前記待機
    位置から係止位置まで案内し得るガイド部材とを具備し
    てなることを特徴とする棚の収納物落下防止装置。
  2. 【請求項2】前記落下防止部材の上下寸法が棚板の厚み
    よりも小さいことを特徴とする請求項1記載の棚の収納
    物落下防止装置。
  3. 【請求項3】前記落下防止部材が、待機位置から係止位
    置まで重力により落下してスライドすることを特徴とす
    る請求項1又は2記載の棚の収納物落下防止装置。
  4. 【請求項4】前記ガイド部材が、少なくとも落下防止部
    材を挿入し得る一側面側が開口した略筐体状のものであ
    り、このガイド部材の底壁に前記落下防止部材が当接す
    る位置が係止位置であることを特徴とする請求項3記載
    の棚の収納物落下防止装置。
  5. 【請求項5】前記落下防止部材が、待機位置から係止位
    置まで付勢部材により付勢されてスライドすることを特
    徴とする請求項1、2、3又は4記載の棚の収納物落下
    防止装置。
  6. 【請求項6】前記落下防止部材が、複数の棚板に配設さ
    れていることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5
    記載の棚の収納物落下防止装置。
  7. 【請求項7】複数の落下防止部材を一斉にスライドでき
    るような連動機構を設けていることを特徴とする請求項
    6記載の棚の収納物落下防止装置。
  8. 【請求項8】保持機構が、通常時は突出状態にある出力
    軸を地震等による振動を検知した場合に没入させ得るソ
    レノイドと、前記出力軸の先端に設けられ前記落下防止
    部材を待機位置に保持するとともに前記出力軸の没入動
    作によりその保持状態を解除する保持部とを具備してな
    ることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は
    7記載の棚の収納物落下防止装置。
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