JP2597096Y2 - 物品保管棚の物品飛出防止装置 - Google Patents

物品保管棚の物品飛出防止装置

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JP2597096Y2
JP2597096Y2 JP1992078153U JP7815392U JP2597096Y2 JP 2597096 Y2 JP2597096 Y2 JP 2597096Y2 JP 1992078153 U JP1992078153 U JP 1992078153U JP 7815392 U JP7815392 U JP 7815392U JP 2597096 Y2 JP2597096 Y2 JP 2597096Y2
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雅樹 橋本
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、物品を保管する棚段を
具えた物品保管棚の物品飛出防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、物品を保管する棚段を複数具えた
棚と、この棚に沿って物品を搬送する搬送テーブルとを
具えた物品保管棚は、物品の入出庫時や搬送テーブルの
搬送時に発生する振動や、地震等によって棚が揺れたと
き、棚段から物品が搬送テーブルの搬送領域(搬送テー
ブルの走行に必要な空間のこと。)内へ飛出す恐れがあ
るという問題点を有している。そこでこのような問題点
に対処するものとして、物品飛出防止装置が特公平2−
24721号公報に開示されている。
【0003】この物品飛出防止装置10(図15参照)
は、物品(図示省略)を収納して各棚段11毎に保管さ
れたトレー12上の把手13に、棚14の外側に沿って
昇降自在に設けられスプリング15によって常時上方へ
付勢されている昇降ロッド16上のトレー係止具17を
係合させ、トレー12の飛出しを防止している。この係
合は、板状カム18が図15の左方向へ移動して、昇降
ロッド16をスプリング15に抗して押し下げ、トレー
係止具17を把手13から外すことによって解除され
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、このような
物品飛出防止装置は次の問題点を有している。 (1) 全てのトレーの係合が同時に解除されるため、入出
庫が行なわれる棚段以外の棚段上のトレーが搬送テーブ
ルの搬送領域内に飛出す恐れがある。 (2) 入出庫が行なわれる棚段以外の棚段のトレー係止具
まで移動させるため、物品飛出防止装置の駆動力を大き
くしなければならない。 (3) 棚の高さに応じた長さの昇降ロッドを組込まなくて
はならず、棚の増設が困難である。 (4) 把手の付いたトレーがないと、物品の飛出しを防止
することができない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、第1に、物品
の出し入れが行なわれる入出庫口と左右方向又は上下方
向に複数配列され物品を保管する棚段とを有する棚と、
前記棚に沿って物品を搬送する搬送テーブルとを具えた
物品保管棚において、前記棚段又は前記入出庫口に出没
自在に取付けられ前記搬送テーブルの搬送領域内への物
品の飛出しを防止する飛出防止片と、前記搬送テーブル
に回動自在に設けられ前記飛出防止片に当接して前記飛
出防止片を前記棚段又は前記入出庫口に対して回動自在
に出没させる作動片と、前記作動片を回動させるロータ
リソレノイドと、前記作動片の回動を検知するセンサー
とを有する装置により、第2に、物品の出し入れが行な
われる入出庫口と左右方向又は上下方向に複数配列され
物品を保管する棚段とを有する棚と、前記棚に沿って物
品を搬送する搬送テーブルとを具えた物品保管棚におい
て、前記搬送テーブルの搬送領域内への物品の飛出しを
防止する飛出防止片を前記棚段又は前記入出庫口に対し
て出没自在に取り付けた飛出防止片出没機構と、前記搬
送テーブルに水平移動自在に設けられ前記飛出防止片を
出没させる作動体とを有しており、さらに、前記飛出防
止片出没機構が、前記棚段に固定された固定ガイド内を
移動するスライダと、前記飛出防止片の傾斜孔を貫通し
前記スライダに一体に設けられた傾動付与ピンとを有す
る装置により、前記の課題を解決した。
【0006】
【作用】第1の装置の飛出防止片は、通常、棚段上に突
出し、棚段上の物品が搬送テーブルの搬送領域内に飛出
さないように、物品を規制している。所望の棚段まで搬
送テーブルが走行すると、ロータリーソレノイドが励磁
されて回動する作動片は飛出防止片を棚段に没入させ、
棚段と搬送テーブルの間で物品の移載が行なわれるよう
にする。物品の移載が行なわれた後、作動片は飛出防止
片を元のように棚段上に突出させる。センサーは、作動
片の回動状況を検知し、ロータリーソレノイドの作動・
停止を行う。
【0007】第2の装置の飛出防止片も、通常、棚段上
に突出し、棚段上の物品が搬送テーブルの搬送領域内に
飛出さないように、物品を規制している。所望の棚段ま
で搬送テーブルが走行すると、作動体は飛出防止片出没
機構を作動させ飛出防止片を棚段に没入させ、棚段と搬
送テーブルの間で物品の移載が行なわれるようにする。
物品の移載が行なわれた後、作動片が飛出防止片出没機
構から離れると、飛出防止片出没機構は飛出防止片を元
のように棚段上に突出させる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例を図1乃至図14に基
づいて説明する。物品飛出防止装置20が組込まれる物
品保管棚30(図3参照)は、互いに平行に設置された
一対の棚31,32と、モータ33によって循環移動さ
せられるチェーン34と、このチェーン34によって一
対の棚31,32の支柱35,35間を昇降する昇降テ
ーブル(搬送テーブル)39とによって構成されてい
る。一対の棚31,32には、物品Wを保管する複数の
棚段36が設けられている。片方の棚32には、棚段3
6の他に、作業員によって物品Wの出し入れが行なわれ
る入出庫口37も設けられている。
【0009】物品Wの搬入搬出保管等にはトレー40
(図3参照)が使用される。トレー40は箱状に形成さ
れており、搬送中の物品Wが飛出さないように周囲に
は、囲い41が形成されている。トレー40は棚31,
32内で使用されるもので、外部に取出して使用される
ようなことは殆どない。各棚段36と入出庫口37に
は、支柱35,38に取付けられたブラケット42によ
ってローラコンベヤ43が設置されている。ローラコン
ベヤ43(図2参照)は複数のローラ44を有してい
る。なお、図3において、ローラコンベヤ43のローラ
は、1つの棚段36のローラコンベヤ43のみ図示し、
他のローラコンベヤのローラは省略してある。
【0010】図1、図2において、ブラケット42には
左右方向に向いた回転軸51が回転自在に軸支されてい
る。この回転軸51の左端には、回転軸51と略々直交
するように飛出防止片52が取付けられている。この飛
出防止片52は、所定の角度回転するとロック機構53
(図6参照)によってロックされるようになっている。
ロック機構53は、飛出防止片52の2箇所に形成され
た第1、第2凹部54,55(図4,5参照)と、この
2箇所の第1、第2凹部54,55に選択的に係合する
ボール56(図6参照)と、ボール56を飛出防止片5
2に押し付けるスプリング57と、ボール56とスプリ
ング57を保持する保持部材58と、保持部材58にね
じ込まれスプリング57の弾力を調整するねじ59とで
構成されている。
【0011】昇降テーブル39(図1、図2参照)上に
は、回転軸61を上下方向に向けた公知のロータリソレ
ノイド62が取付けられている。回転軸61の先端に
は、回転軸61を略々直交するように作動片63が一体
に取付けられている。作動片63の先端は作動片63が
回動したとき飛出防止片52に当接するようになってい
る。昇降テーブル39には、さらに作動片63の回動を
検知するセンサー64が設けられている。これ等、飛出
防止片52、ロック機構53、ロータリソレノイド6
2、作動片63、センサー64等は、物品飛出防止装置
20を構成している。物品飛出防止装置20は、物品の
入出庫時や搬送テーブルの搬送時に発生する振動や、地
震等によって棚31,32が揺れても、物品が昇降テー
ブル39の昇降領域(搬送領域)A内へ飛出さないよう
にするための装置である。
【0012】次に動作を説明する。先ず、出庫動作につ
いて説明する。物品飛出防止装置20の飛出防止片52
は、図1に示すように、通常は棚段36上に突出してい
る。このため、トレー40は、この飛出防止片52によ
って図1の左方向への移動が規制されて、昇降領域A内
への飛出しが防止されている。
【0013】昇降テーブル39は、所望の物品Wが収納
されている棚段36まで上昇し、停止する。昇降テーブ
ル39が停止した後に、ロータリソレノイド62は作動
片63を図2の実線の位置から想像線の位置まで回動さ
せる。この間に作動片63は、図4の飛出防止片52の
第1被係合部65に当接し、飛出防止片52を矢印B方
向に回動させ、棚段36上に突出していた突出部66を
棚段36に没入させる。作動片63は第1被係合部65
を回動させた後に、第1被係合部65を通過し、図2の
想像線の位置まで回動したときセンサー64によって検
知され、停止する。センサー64は作動片63を検知す
ると、ロータリソレノイド62の作動を停止させる。一
方、回動させられた飛出防止片52は、図5に示すよう
に、一方の第2凹部55にボール56が係合してロック
される。
【0014】その後、昇降テーブル39上の公知の移載
装置のピン(図示省略)がトレー40の突片45(図1
参照)に係合し、トレー40を図1の左方向に牽引し、
昇降テーブル39上に移載する。移載装置はピンが図3
の左右方向に往復移動して、昇降テーブル39と入出庫
口37又は棚段36との間でトレー40の移載を行なう
ようになっている。なお、図1において、飛出防止片5
2と突片45は係合関係にあるように見えるが、図1の
表裏方向に互いに位置がずれており、実際には係合関係
にはない。
【0015】昇降テーブル39にトレー40が移載され
た後、作動片63は再度作動して図2の想像線の位置か
ら実線の位置へと回動する。この間に、作動片63は、
飛出防止片52の第2被係合部67に当接し、飛出防止
片52を図5の矢印C方向に回動させる。これによって
飛出防止片52の突出部66が棚段36上に突出し、ボ
ール56が第1凹部54に係合して、飛出防止片52の
突出状態をロックする。
【0016】昇降テーブル39から棚段36への入庫動
作も同様に、飛出防止片52を棚段36に没入させてか
ら行なわれる。なお、物品保管棚30は、物品Wをトレ
ー40に載せて棚段36に保管するようになっている
が、トレー40を使用せず、物品Wをそのまま棚段36
に保管することもできる。この場合、昇降テーブル39
と棚段36又は入出庫口37との間で物品の移載を行な
うときに使用する移載装置は、昇降テーブル39と棚段
36又は入出庫口37との両方に設けられ、物品を押し
て移載を行なうような装置が使用される。
【0017】次に他の実施例の物品飛出防止装置120
を図7乃至図14に基づいて説明する。この物品飛出防
止装置120(図7参照)は、昇降テーブル39に設け
られた飛出防止片作動機構170と、棚段36に設けら
れた飛出防止片出没機構171とで構成されている。
【0018】飛出防止片作動機構170は、モータ17
2と、両端に押圧片184,184が取付けられた1本
の作動杆(作動体)174とを有している。モータ17
2は、出力軸175を上方に向けて昇降テーブル39に
取付けられている。モータ172の出力軸175にはピ
ニオン176が設けられ、作動杆174にはラック17
7が形成されている。
【0019】作動杆174は、昇降テーブル39上の一
対のガイド178,178に左右方向(図7において左
右方向)へ移動自在に支持されている。作動杆174に
は、長手方向に溝179が形成されている。この溝17
9には、昇降テーブル39に設けられた2本の回転止め
ピン180,180が係合している。作動杆174の中
間部分には、ストライカ181,182,183が3つ
設けられ、両端には押圧片184が設けられている。昇
降テーブル39上には、各ストライカ181,182,
183(図12参照)に対応する1つの近接スイッチ1
85と、2つのリミットスイッチ186,198とが設
けられている。
【0020】飛出防止片出没機構171(図8、図9参
照)は、各棚段36に設置されたローラベアリング42
の側面で且つ昇降テーブル39の昇降領域A側に設けら
れている。飛出防止片出没機構171(図11参照)
は、棚段36に固定された固定ガイド187と、固定ガ
イド187内に移動自在に設けられ作動杆174の押圧
片184と対向するU字状のスライダ188と、スライ
ダ188を押圧片184側に付勢するスプリング189
と、飛出防止片152の傾斜孔190を貫通しスライダ
188に一体に設けられた傾動付与ピン191と、スラ
イダ188の開口端に2本のビス199,199によっ
て設けられた断面L字状の被当接金具192とで構成さ
れている。
【0021】飛出防止片152(図8、図9参照)はス
ライダ188に収納され、固定ピン193によって固定
ガイド187に傾動自在に設けられている。なお、固定
ピン193は、スライダ188の長孔194を貫通して
いる。飛出防止片152には、爪195が突設されてい
る。従って、飛出防止片152は、固定ガイド187に
案内されて移動するスライダ188の動きに伴って、傾
斜孔190に対する位置が変わる傾動付与ピン191に
よって上下方向に傾動するようになっている。又、スラ
イダ188の移動距離は、長孔194の長さの範囲内で
ある。
【0022】次に動作を説明する。先ず、出庫動作につ
いて説明する。飛出防止片152の爪195は、通常、
図10に示すように、棚段36上に突出している。この
ため、トレー40は、この飛出防止片152によって図
8の左方向への移動が規制されて、昇降領域A内への飛
出しが防止されている。飛出防止片152の爪195の
突出は、スプリング189によって昇降領域A側に押圧
されたスライダ188と一体の傾動付与ピン191が傾
斜孔190の下端196に移動していることによって保
持されている。
【0023】昇降テーブル39は、所望の物品が収納さ
れている棚段まで昇降し、停止する。昇降テーブル39
が停止した後に、モータ172は作動し、作動杆174
を図13において右方向へ移動させ棚段に接近させる。
作動杆174は押圧片184によって、飛出防止片出没
機構171のスライダ188を固定ガイド187内に押
し込む。モータ172は、作動杆174上のストライカ
182がリミットスイッチ186に接触した時点で停止
する。又、作動杆174が図13の右方向へ移動開始直
後に、ストライカ181は近接スイッチ185から離れ
る。近接スイッチ185は、トレー40の移載中に昇降
テーブル39の昇降動作が行なわれないように制御回路
(図示省略)に停止保持信号を送る。
【0024】図8において、スライダ188の右方向へ
の移動に伴って傾動付与ピン191も一体に右方向へ移
動する。傾動付与ピン191は、飛出防止片152の傾
斜孔190の上端197へ移動し、飛出防止片152を
反時計方向に傾動させ、棚段36に没入させる。飛出防
止片152が棚段36に没入すると、昇降テーブル39
上の公知の移載装置のピン(図示省略)は、トレー40
の突片45に係合し、トレー40を図8の左方向へ牽引
し、昇降テーブル39上に移載する。
【0025】トレー40が昇降テーブル39に移載され
た後に、作動杆174はモータ172(図7参照)によ
って昇降テーブル39上に引込まれ、スライダ188の
押圧を解除する。押圧を解除されたスライダ188は、
図8の想像線の位置から実線の位置へと、スプリング1
89によって昇降テーブル39の昇降領域A側へ押し戻
される。この間に、スライダ188と一体の傾動付与ピ
ン191は、飛出防止片152の傾斜孔190の下端1
96へ移動し、飛出防止片152を時計方向に傾動させ
る。これによって、飛出防止片152の爪195が棚段
36上に突出する。一方、昇降テーブル39上に引込ま
れた作動杆174は、ストライカ181で近接スイッチ
185を作動させ、昇降テーブル39が昇降することが
できるようにする。
【0026】なお、図3において、左側の棚31の棚段
36から昇降テーブル39への移載は、作動杆174を
図13の左方向へ移動させて行なわれる。又、昇降テー
ブル39から棚段36への入庫動作も同様に、飛出防止
片152を棚段36に没入させてから行なわれる。
【0027】飛出防止片作動機構は、図14に示す構造
のものもある。この飛出防止片作動機構270は、モー
タ272と、モータ272の出力軸275に一体に設け
られ水平回動する扇状の回動片276と、この回動片2
76の両端にピン277によって回動自在に連結された
連結リンク279,279と、作動杆(作動体)27
4,274とを有している。
【0028】作動杆274は昇降テーブル39上のガイ
ド278,278に支持されている。作動杆274の先
端には、押圧片284が取付けられている。又、図14
の左側の作動杆274は上記近接スイッチ185に相当
する近接スイッチ285に接触するようになっている。
回動片276の両側には、回動片276が左右方向へ約
45度回動したとき作動するリミットスイッチ286,
298が設けられている。このリミットスイッチ28
6,298は上記リミットスイッチ186,198に相
当するスイッチである。
【0029】飛出防止片作動機構270は、モータ27
2を回転させ、回動片276を実線の位置から想像線の
位置へと右へ約45度回転させると、両方の作動杆27
4,274が右方向へ移動する。左側の作動杆274は
昇降テーブル39上へ引込まれるが、右側の作動杆27
4は棚32(図1参照)に接近し、対向する飛出防止片
出没機構171(図14参照)のスライダ188を固定
ガイド187内に押込み、飛出防止片152を棚段36
に没入させる。飛出防止片152が没入されている間
に、トレー40の移載が行なわれる。
【0030】トレー40の移載が行なわれた後に、回動
片276を逆転させ、実線の元の位置に戻すと、右側の
作動杆274は、昇降テーブル39内に引込まれ、スラ
イダ188の押圧を解除する。これによって、飛出防止
片152は、棚段36上に突出する。作動杆274が左
右方向に移動する間に近接スイッチ285,リミットス
イッチ286,298が作動させられ、昇降テーブル3
9の昇降停止、モータ272の停止等が行なわれる。
【0031】なお、物品保管棚30は、物品Wをトレー
40に載せて棚段36に保管するようになっているが、
トレー40を使用せず、物品Wをそのまま棚段36に保
管することもできる。この場合、昇降テーブル39と棚
段36又は入出庫口37との間で物品の移載を行なうと
きに使用する移載装置は、昇降テーブル39と棚段36
又は入出庫口37との両方に設けられ、物品を押して移
載を行なうような装置が使用される。
【0032】さらに、物品飛出防止装置20,120
は、図示していないが、入出庫口37と昇降テーブル3
9の間にも設けられている。又、以上の物品保管棚30
は、棚段が上下方向に配列されているが、左右方向に配
列した物品保管棚棚(図示省略)であってもよい。この
場合、昇降テーブルの替わりに左右方向へ移動する走行
テーブル(搬送テーブル)が使用される。
【0033】
【考案の効果】請求項1の物品飛出防止装置は、次の効
果を奏する。 (1) 物品の入出庫が行なわれる棚段の飛出防止片の
みが作動するようになっているため、他の棚段の物品が
その棚段の飛出防止片によって搬送テーブルの搬送領域
内へ飛出さないように防止することができるとともに、
物品飛出防止装置の駆動力を従来より小さくすることが
できる。 (2) 棚段毎に飛出防止片を設けた構造になっている
ため、棚段の増設を容易に行なうことができる。 (3) 飛出防止片は、搬送テーブルの搬送領域の傍に
設けられているため、物品に直接接触して物品の飛出し
を防止することができ、把手の付いたトレーを使用しな
くても、物品の飛出しを防止することができる。 (4) 飛出防止片と作動片は、飛出防止片を棚段に対
して出没させるときのみ、互いに接触するため、摩耗が
少なく、長期間使用することができる。 (5) 作動片は、ロータリソレノイドとセンサーとで
作動するため、モータで作動させるものに比べて、搬送
テーブル側の装置構造を軽量化、簡素化することができ
るとともに、センサーによって棚段に対する飛出防止片
の出没を確実に実行することができる。又、請求項2の
物品飛出防止装置は、上記(1)、(2)、(3)の効
果に加え、次の効果を奏する。 (6) 飛出防止片出没機構を、棚段に固定された固定
ガイド内を移動するスライダと、飛出防止片の傾斜孔を
貫通しスライダに一体に設けられた傾動付与ピンとで構
成したことによって、飛出防止片などが棚段の底部に過
度に突出することなく、棚段の底部構造を簡素化できる
ので、上下の棚段の相互間に物品を保管するための十分
な空間を確保することができる、あるいは、上下の棚段
の相互間隔を狭くすることにより棚段の段数が増加して
多種の物品を保管することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の物品飛出防止装置の正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】物品飛出防止装置が組込まれた物品保管棚の概
略正面図である。
【図4】図2中、4−4矢視図である。
【図5】図4の動作状態図である。
【図6】ロック機構の正面図であり、図2中、6−6矢
視断面図である。
【図7】他の実施例の物品飛出防止装置の平面図であ
る。
【図8】図7の物品飛出防止装置の一部分正面図であ
り、一部分を断面で表わした図である。
【図9】図8の平面図である。
【図10】図8の右側面図である。
【図11】飛出防止片出没機構の分解斜視図である。
【図12】飛出防止片作動機構の動作説明図である。
【図13】飛出防止片作動機構の動作説明図である。
【図14】他の実施例の飛出防止片作動機構の平面図で
ある。
【図15】従来の物品飛出防止装置の正面図である。
【符号の説明】
W 物品 A 昇降テーブルの昇降領域(搬送領域) 20,120 物品飛出防止装置 30 物品保管棚 31,32 棚 36 棚段 37 入出庫口 39 昇降テーブル(搬送テーブル) 52,152 飛出防止片 63 作動片 171 飛出防止片出没機構 174,274 作動杆(作動体)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−121109(JP,A) 特開 昭64−64904(JP,A) 実開 昭63−155079(JP,U) 実開 昭55−92608(JP,U) 実開 昭59−61105(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65G 1/00 - 1/20

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品の出し入れが行なわれる入出庫口と
    左右方向又は上下方向に複数配列され物品を保管する棚
    段とを有する棚と、前記棚に沿って物品を搬送する搬送
    テーブルとを具えた物品保管棚において、前記棚段又は
    前記入出庫口に出没自在に取付けられ前記搬送テーブル
    の搬送領域内への物品の飛出しを防止する飛出防止片
    と、前記搬送テーブルに回動自在に設けられ前記飛出防
    止片に当接して前記飛出防止片を前記棚段又は前記入出
    庫口に対して回動自在に出没させる作動片と、前記作動
    片を回動させるロータリソレノイドと、前記作動片の回
    動を検知するセンサーとを有することを特徴とする、物
    品保管棚の物品飛出防止装置。
  2. 【請求項2】 物品の出し入れが行なわれる入出庫口と
    左右方向又は上下方向に複数配列され物品を保管する棚
    段とを有する棚と、前記棚に沿って物品を搬送する搬送
    テーブルとを具えた物品保管棚において、前記搬送テー
    ブルの搬送領域内への物品の飛出しを防止する飛出防止
    片を前記棚段又は前記入出庫口に対して出没自在に取り
    付けた飛出防止片出没機構と、前記搬送テーブルに水平
    移動自在に設けられ前記飛出防止片を出没させる作動体
    とを有しており、さらに、前記飛出防止片出没機構が、
    前記棚段に固定された固定ガイド内を移動するスライダ
    と、前記飛出防止片の傾斜孔を貫通し前記スライダに一
    体に設けられた傾動付与ピンとを有することを特徴とす
    る、物品保管棚の物品飛出防止装置。
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