JP2000209835A - ステッピングモ―タ - Google Patents

ステッピングモ―タ

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JP2000209835A
JP2000209835A JP11006547A JP654799A JP2000209835A JP 2000209835 A JP2000209835 A JP 2000209835A JP 11006547 A JP11006547 A JP 11006547A JP 654799 A JP654799 A JP 654799A JP 2000209835 A JP2000209835 A JP 2000209835A
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Japan
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stator core
stator
stepping motor
vibration
shape
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JP11006547A
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English (en)
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Yoshikazu Koike
良和 小池
Teruhiko Ikegami
照彦 池上
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステータコアの一次及び二次の固有振動数を
該二次側でより狭い範囲に纏めて一次固有振動と半径方
向の加振力との共振を回避しやすくし、これにより、騒
音や振動を低減する。 【解決手段】 ステータコアの外形形状を略正三角形又
はNが5以上の略正N角形とし、且つ、主極の数をnと
した場合に、角数Nがn、角数Nがnの倍数又は角数N
がnの約数とすると共に、角部を主極の支柱の径方向の
延長線上に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特にインクジェッ
トプリンタやスキャナ等に用いられるハイブリッド型ス
テッピングモータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のハイブリッド型ステッピ
ングモータとしては、例えば図11及び図12に示すも
のが知られている。
【0003】このステッピングモータ1は、二相8極の
ステータ6と、該ステータ6の軸方向の両端部にそれぞ
れ外嵌された一対のブラケット7a,7bと、ステータ
6の内周側に挿入されてブラケット対7a,7bに軸受
8a,8bを介して回転可能に支持されたロータ9とを
備える。
【0004】ステータ6は外形が略正方形状のステータ
コア4を備えており、ステータコア4の内周部には支柱
2と小歯部3からなる8個の主極A1,B1,A2,B
2,A3,B3,A4,B4が周方向に等間隔で設けら
れている。
【0005】また、各主極A1,B1,A2,B2,A
3,B3,A4,B4には、巻線5が巻回されている。
【0006】ロータ9は、回転軸10、該回転軸10に
固定された円盤状の永久磁石11及び該永久磁石11の
軸方向の両端部に固定された歯車状のロータコア12
a,12bによって構成されている。
【0007】ロータコア12aはロータコア12bに対
して半ピッチ分だけ周方向にずれており、従って、ロー
タコア12aの互いに隣り合う小歯(図示せず。)の間
にロータコア12bの小歯(図示せず。)が位置するよ
うになっている。
【0008】なお、図において符号15はブラケット対
7a,7bをステータ6に固定するための固定用ボルト
であり、該ボルト15をプリンタやスキャナの被取付部
に螺合することにより、モータ1の取り付けとステータ
6へのブラケット対7a,7bの固定が同時になされる
ようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ハイブリッ
ド型ステッピングモータは、騒音が大きく、振動も多い
モータであることはよく知られているが、かかる騒音や
振動を効果的に低減させる技術については未だ提案され
ていないのが実状である。
【0010】そこで、本発明者等がハイブリッド型ステ
ッピングモータの騒音や振動の原因について解析した結
果、次に示す知見を得た。
【0011】即ち、標準的なエアギャップ50μmのハ
イブリッド型ステッピングモータでは、発生トルク1に
対しステータ6とロータ9との間の半径方向の吸引・反
発力(加振力)は10を超え、軸方向の力は0.1程度
であることを解析により見い出した。
【0012】また、角形のステータコア4の断面形状に
おいて、図12に示すように、上下方向に互いに対向す
る各辺の中心同士を結ぶ線をY軸、左右方向に互いに対
向する各辺の中心同士を結ぶ線をX軸、対角線の一方を
M軸、他方をN軸とした場合に、固有振動の一次モード
(モード=振動の形であり、この形は系(ここではステ
ータコア)の質量やばねこわさで決まり、系に固有のも
の。また、各々のモードで振動する振動数を固有振動数
という。)はX・Y軸方向が腹(図13参照)、固有振
動の二次モードはM・N軸方向が腹(図14参照)にな
り、ここまでが10kHz以下で聴感上最も問題となる
周波数域であることを実測・解析により見い出した。
【0013】そして、ステータコア4の一次・二次の固
有振動がハイブリッド型ステッピングモータが振動が多
く、騒音が大きい原因の大部分を占め、上述したステー
タ6に対する半径方向の大きな加振力(エアギャップが
極めて小さいことに起因する。)が一次・二次の固有振
動の腹の方向に直接作用し、加振力の周波数(又はその
高調波成分)が一次・二次の固有振動数に一致した際に
共振が発生し、これにより、聴感上最も耳障りな騒音や
振動が生じるという知見を得た。
【0014】因みに図12に示す従来のステータコア4
の場合では、X・Y・M・N軸上に支柱2が配置されて
おり、従って、ステータ6に対する半径方向の大きな加
振力がステータコア4の一次及び二次の固有振動の腹の
方向に直接作用して騒音や振動を発生させることにな
る。
【0015】ここで、かかる知見に基づいて本発明者等
は更に検討を重ね、ステータコアの外形形状を正方形を
除いた正多角形にして固有振動の一次及び二次のモード
の実測・解析を行ったところ、一次の固有振動モードと
二次の固有振動モードの形が非常に接近して一次固有振
動の振動数が二次固有振動の振動数に近くなり、特に、
角数Nが主極数nと一致する場合又は角数Nがnの倍数
若しくは約数の場合で、且つ、該主極の支柱が周方向に
等間隔で配置された外形が略正N角形のステータコアで
は、一次の固有振動モードと二次の固有振動モードの形
が一致して一種類となり(図3及び図4参照)、しか
も、頂点が主極の支柱の径方向の延長線上にある場合に
は、振動数が二次側に略一致するという新たな知見を得
た。
【0016】本発明はかかる知見に基づいてなされたも
のであり、ステータコアの一次及び二次の固有振動数を
該二次側でより狭い範囲に纏めて一次固有振動と半径方
向の加振力との共振を回避しやすくし、これにより、騒
音や振動を低減できるようにしたステッピングモータを
提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、請求項1に係るステッピングモータは、内周部に
支柱と小歯部からなる複数の主極が周方向に所定の間隔
で設けられたステータコア、及び前記主極に巻回された
巻線を具備するステータと、該ステータの軸方向の両端
部にそれぞれ取り付けられた一対のブラケットと、前記
ステータの内周側に挿入されて軸受を介して回転可能に
支持されたロータとを備えたステッピングモータであっ
て、前記ステータコアの外形形状を角数Nが3又は5以
上の略正N角形としたことを特徴とする。
【0018】請求項2に係るステッピングモータは、請
求項1において、前記ステータコアの外形形状におい
て、任意の頂点と中心とを結ぶ線に対して該中心を通っ
て直交する線が他の頂点と交差しないことを特徴とす
る。
【0019】請求項1又は2の手段によれば、各固有モ
ードの形が非常に接近して一次固有振動数が二次固有振
動数に近くなるため、ステータコアの一次及び二次の固
有振動数を該二次側でより狭い範囲に纏めることがで
き、この結果、一次固有振動と径方向の加振力との共振
を回避しやすくなって、騒音や振動を良好に低減するこ
とができる。
【0020】請求項3に係るステッピングモータは、請
求項1又は2において、前記主極の数をnとした場合
に、角数Nがn、角数Nがnの倍数又は角数Nがnの約
数とし、且つ、主極の支柱を周方向に等間隔で配置した
ことを特徴とする。
【0021】この手段によれば、請求項1に従属する場
合は、一次と二次の各固有振動モードの形が更に接近し
て一次固有振動数を二次固有振動数により近づけること
ができる。
【0022】また、請求項2に従属する場合は、一次固
有振動モードと二次固有振動モードの形が一致して一種
類となり、径方向の大きな加振力と共振する固有振動数
を2つから1つに減らすことができる。
【0023】請求項4に係るステッピングモータは、請
求項3において、前記ステータコアの角部を前記主極の
支柱の径方向の延長線上に配置したことを特徴とする。
【0024】この手段によれば、バックヨーク部の肉厚
が最も大きくなって剛性を高めることができるので、一
致した一次と二次の固有振動モードの振動数を最も高く
することができる。
【0025】請求項5に係るステッピングモータは、請
求項1〜4のいずれか一項において、前記ブラケット対
を前記ステータに固定するための固定用ボルトの穴を前
記主極の支柱の径方向の延長線上に配置したことを特徴
とする。
【0026】この手段によれば、全ての主極の背部の形
状を同一にして各主極の磁気抵抗を等しくすることが可
能になって各相で発生するトルクの均一化を図ることが
できる。
【0027】更に、主極の背部の剛性を高くすることが
可能になり、ステータとロータ間の吸引反発力に起因す
る径方向の大きな加振力が主極に作用した場合に、径方
向の振動や騒音を抑制することができる。
【0028】請求項6に係るステッピングモータは、請
求項5において、前記固定用ボルトの穴を前記ステータ
コアの全ての角部に設けたことを特徴とする。
【0029】この手段によれば、モータを被取付部に取
り付ける際に、該被取付部の形状合わせて、各穴の内の
任意の穴を用いることができるため、取付ボルトの取付
位置や数等の選択の自由度を増すことができる。
【0030】請求項7に係るステッピングモータは、請
求項5又は6において、前記固定用ボルトの穴の一部を
被取付部に取り付けるための取付用ボルトの穴として用
いることを特徴とする。
【0031】この手段によれば、被取付部にモータを取
り付ける際にブラケットの固定ボルトの締付力を変化さ
せることがなく均一に維持することができ、この結果、
ステータに対するロータの回転軸の偏心や倒れによる発
生トルクのばらつきを小さくすることができると共に、
半径方向の不要な振動を抑制することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照して説明する。
【0033】図1は本発明の実施の形態の一例であるハ
イブリッド型ステッピングモータの概略断面図、図2は
ステータコアの軸方向から見た平面図、図3は外形形状
が略正六角形のステータコアの一次固有振動モードを示
す図、図4は同ステータコアの二次固有振動モードを示
す図、図5は本発明の他の実施の形態であるハイブリッ
ド型ステッピングモータを説明するための説明図、図6
〜図10はステータコアの変形例の軸方向から見た平面
図である。
【0034】図1及び図2を参照して、このハイブリッ
ド型ステッピングモータ100は、三相6極のステータ
101と、ステータ101の軸方向の両端部にそれぞれ
嵌合された一対のブラケット106a,106bと、ス
テータ101の内周側に挿入されてブラケット106
a,106bに軸受104a,104bを介して回転可
能に支持されたロータ105とを備える。
【0035】ステータ101は外形形状が略正六角形の
ステータコア107を備えており、ステータコア107
の内周部には支柱108と小歯部109からなる6個の
主極A1,B1,C1,A2,B2,C2が周方向に等
間隔で設けられている。
【0036】小歯部109は複数の小歯(図示せず。)
により構成されており、小歯部109の周方向の中央部
に支柱108が配置され、従って、該支柱108も周方
向に等間隔で設けられている。支柱108には、巻線1
10が巻回されている。
【0037】ステータコア107の外周部の六か所の角
部にはそれぞれ円弧状の面取り部107aが形成されて
おり、各角部の頂点は支柱108の径方向の延長線上に
配置されるようになっている。
【0038】また、各面取り部107aの近傍にはステ
ータ101の軸方向に沿って延びるボルト挿通孔107
bが支柱108の径方向の延長線上に位置して配置され
ている。
【0039】なお、ステータコア107の外径と内径は
同軸度を保っており、また、ステータコア107の内径
とステータコア107の軸方向の端面とは垂直度を保っ
ている。
【0040】ここで、図3及び図4に外形形状が正六角
形で、且つ、主極の支柱が周方向に等間隔で配置された
ステータコアの固有振動モードの解析結果を示す。
【0041】この解析によると、一次固有振動モード
(図3)及び二次固有振動モード(図4)の二種類のモ
ードが現れるが、それぞれ振動数は一致する。理由は次
の通りである。
【0042】ステータコア107の外形形状から推測す
ると、正方形の場合と同様に、固有振動モードの形は、
一次及び二次の二種類が考えられる。
【0043】即ち、二種類の固有振動の内、図3に示す
一次の固有振動は外形の上下方向に互いに対向する2つ
の角部と、左右方向に互いに対向する2つの辺部を腹に
した伸縮を繰り返す形をとり、図4に示す二次の固有振
動は図3に示す一次の固有振動の方向を基準とすると、
それから時計回り方向に30°傾いた方向である。
【0044】しかし、この固有振動も同様に外形の互い
に対向する2つの角部と該角度の頂点同士を結ぶ線に対
して中心を通って直交する線上にある2つの互いに対向
する辺部を腹にした伸縮を繰り返す形をとる。
【0045】これは外形形状が正六角形のステータコア
107が60°毎に同一の形状を有するためであり、結
局、二種類と予想した固有振動モードは一種類である。
【0046】従って、モードが同一なら振動数も同一で
あり、この結果、振動や騒音の原因となる固有振動数は
一つであり、振動成分を削減することができる。
【0047】なお、外形形状が正六角形で主極の支柱が
周方向に等間隔で配置されたステータコアの固有振動数
が一つであることは実測によっても確認した。
【0048】また、この実施の形態のように、主極の支
柱108の径方向の延長線上に外形の各角部の頂点が配
置されるタイプのステータコア107では、バックヨー
ク部の径方向の肉厚を均一にでき、更に、外形形状が正
六角形であることから、ステータコア107の重量を、
図12に示す外形形状が正方形の従来例と同等にした場
合、従来例よりバックヨーク部の径方向の肉厚を大きく
とることができる。
【0049】この結果、ステータコア107の固有振動
数は、従来の高い方の固有振動数、即ち、二次固有振動
数に近くなり、これは剛性が高く振動しにくいことを意
味する。
【0050】ロータ105は、回転軸112、該回転軸
112に固定された円盤状の永久磁石113及び該永久
磁石113の軸方向の両端部に固定された歯車状のロー
タコア114a,114bによって構成されており、永
久磁石113及びロータコア114a,114bがステ
ータ101の内周側に40〜80μm程度の極めて小さ
いエアギャップを介して配設されている。
【0051】また、ロータコア114aはロータコア1
14bに対して半ピッチ分だけ周方向にずれており、従
って、ロータコア114aの互いに隣り合う小歯(図示
せず。)の間にロータコア114bの小歯(図示せ
ず。)が位置するようになっている。
【0052】ブラケット106a,106bはステータ
101と略同形の外形の有底正六角筒状をなしており、
底壁の中心部にはロータ105の回転軸112の挿通穴
115が形成されている。
【0053】ブラケット106a,106bの挿通穴1
15の周囲には、ロータ105の回転軸112を回転可
能に支持する軸受104a,104bがそれぞれ圧入等
により嵌め込まれている。
【0054】また、ブラケット106a,106bの外
周部の六隅の角部には、それぞれ円弧状の面取り部11
6aがステータ101の面取り部107aに対応して形
成されている。
【0055】なお、軸受104a,104bの内径とブ
ラケット106a,106bの面取り部116aは同軸
度を保っており、また、軸受104a,104bの内径
とブラケット106a,106bのステータコア107
の軸方向の端面に当接する面とは垂直度を保っている。
【0056】ブラケット106a,106bの面取り部
116aにはステータ101の面取り部107aに外嵌
される嵌合突起117が該ステータ101の軸方向に沿
って延設されている。ブラケット106bの底壁の六隅
の角部には、ボルト挿通孔118がステータコア107
のボルト挿通孔107bと同心に形成されている。
【0057】一方、ブラケット106aの底壁の六隅の
角部の内の三隅の角部にはボルト挿通孔(取付用ボルト
の穴)119aが周方向に互いに120°離間してボル
ト挿通孔107bと同心に形成され、残る三隅の角部に
はねじ孔(固定用ボルトの穴)119bが周方向に互い
に120°離間してボルト挿通孔107bと同心に形成
されている。
【0058】ここで、ボルト挿通孔107bが主極の支
柱108の径方向の延長線上に配置されていることか
ら、ボルト挿通孔118、119a及びねじ孔119b
も該支柱108の径方向の延長線上に配置されることに
なる。
【0059】そして、ブラケット106a,106bの
嵌合突起117をステータコア107の面取り部107
aに外嵌して該ステータ101をブラケット106a,
106bで軸方向に挟持し、次いで、ブラケット106
b側のブラケット106aのねじ孔119bに対応する
3箇所のボルト挿通孔118にそれぞれ固定ボルト12
0を挿入して該ボルト120をねじ孔119bにねじ込
むことにより、ステータ101にブラケット106a,
106bが固定され、これにより、ハイブリッド型ステ
ッピングモータ100が構成される。
【0060】また、インクジェットプリンタやスキャナ
ー等の被取付部(図示せず。)へのモータ100の取り
付けは、ブラケット106b側のブラケット106aの
ボルト挿通孔119aに対応する3箇所のボルト挿通孔
118にそれぞれ取付ボルト121を挿入して該ボルト
121を被取付部に螺合する。
【0061】上記の説明から明らかなように、この実施
の形態では、三相で主極が6極のハイブリッド型ステッ
ピングモータ100において、ステータコア107の外
形形状を正六角形とし、且つ、各主極の支柱108を周
方向に等間隔で配置すると共に該支柱108の径方向の
延長線上にステータコア107の角部の頂点を配置する
ようにしているため、一次固有振動モードと二次固有振
動モードの形が一致して一種類となって径方向の大きな
加振力と共振する固有振動数を2つから1つに減らすこ
とができると共に、振動数を二次側の高い振動数に略一
致させることができ、この結果、振動や騒音の低減を図
ることができる。
【0062】また、各主極の支柱108の径方向の延長
線上にステータコア107の角部の頂点が配置され、し
かも、ステータコア107のボルト挿通孔107bが主
極の背部で該主極の支柱108の径方向の延長線上に配
置されているので、全ての主極の背部の形状を同一にす
ることができる。
【0063】この結果、各主極の磁気抵抗が等しくなっ
て各相で発生するトルクの均一化を図ることができる。
【0064】更に、ステータコア107のボルト挿通孔
107bが主極の支柱108の径方向の延長線上に配置
されていることから、主極の背部の剛性を高くすること
ができる。
【0065】この結果、ステータ101とロータ105
間の吸引反発力に起因する径方向の大きな加振力が主極
に作用した場合に、径方向の振動や騒音を抑制すること
ができる。
【0066】更に、ステータ101にブラケット106
a,106bに固定するためのボルト120と、インク
ジェットプリンタやスキャナー等の被取付部にモータ1
00を取り付けるためのボルト121とを別々にしてい
るため、被取付部にモータ100を取り付ける際にブラ
ケット106a,106bの固定ボルト120の締付力
を変化させることがなく均一に維持することができる。
【0067】この結果、ステータ101に対するロータ
105の回転軸112の偏心や倒れによる発生トルクの
ばらつきを小さくすることができると共に、半径方向の
不要な振動を抑制することができる。
【0068】更に、ステータコア107の外形形状が正
多角形であるため、外形形状が円形のステータコアより
小型にすることができる。
【0069】この結果、材料費の削減、省スペース化及
び軽量化を図ることができる。
【0070】なお、上記実施の形態では、ステータコア
107及びブラケット106a,106bに設けたボル
ト穴を利用してモータ100を被取付部にボルト止めす
る場合を例に採ったが、例えば図5に示すように、ブラ
ケット106aの端部にフランジ123を設けて該フラ
ンジ123にボルト挿通孔124を形成し、該ボルト挿
通孔124に挿入した取付ボルトによってモータ100
を被取付部に取り付けるようにしてもよい。
【0071】また、上記実施の形態では、ステータコア
107の外形の角数Nと主極の数nとが一致する場合を
例に採ったが、これに限定されず、例えば図6及び図7
に示すように、主極の数nが角数Nの倍数又は約数であ
ってもよい。
【0072】図6に示すステータコア207は三相12
極で外形形状が正六角形をなしており、主極の数nが角
数Nの倍数となっている。
【0073】このステータコア207を備えたハイブリ
ッド型ステッピングモータ(図示せず。)においては、
上記実施の形態と同様に、振動や騒音の原因となる一次
固有振動モードと二次固有振動モードの形が一致して一
種類となると共に、振動数が二次側の高い振動数に略一
致することになる。
【0074】この結果、径方向の大きな加振力と共振す
る固有振動数を2つから1つに減らすことができ、振動
や騒音の低減を図ることができる。
【0075】なお、このステータコア207は、主極の
背部の全てにボルト挿通孔207aがあるわけではな
い。
【0076】しかし、各相毎にみると、A相は互いに対
向する2極にボルト挿通孔207aがあり、残りの2極
にはボルト挿通孔207aはない。これはB相及びC相
も同じである。
【0077】従って、各主極の背部の形状は周方向で異
なるが、各相では同等であり、この結果、各相の発生ト
ルクの均一化を図ることができる。
【0078】また、三相12極で外形形状を正12角形
とする場合よりステータコアを小型化することができる
ので、材料費の削減、省スペース化及び軽量化を図るこ
とができる。
【0079】なお、被取付部へのモータの取付方法及び
ステータコア207へのブラケットの固定方法並びにそ
の他の構成・作用効果は上記実施の形態と同様であるの
でその説明を省略する。
【0080】図7に示すステータコア307は三相6極
で外形形状が正12角形をなしており、主極の数nが角
数Nの約数となっている。
【0081】このステータコア307を備えたハイブリ
ッド型ステッピングモータ(図示せず。)においては、
上記実施の形態と同様に、振動や騒音の原因となる一次
固有振動モードと二次固有振動モードの形が一致して一
種類となると共に、振動数が二次側の高い振動数に略一
致することになる。
【0082】この結果、径方向の大きな加振力と共振す
る固有振動数を2つから1つに減らすことができ、振動
や騒音の低減を図ることができる。
【0083】なお、ステータコア307の外形の辺の部
分を腹とする固有振動モードも考えられるが、外形が円
形に近いためこれが起こることは稀であり、起こったと
しても固有振動数は二次側の固有振動モードのものに近
くなるため、外形が正方形のステータコアに比べて、一
次及び二次の固有振動数をより狭い範囲に纏めるとがで
き、径方向の大きな加振力との共振を避けやすくするこ
とができる。
【0084】また、このステータコア307には全ての
角部にボルト挿通孔307aが形成されており、しか
も、主極の背部で該主極の支柱308の径方向の延長線
上にボルト挿通孔307aが配置されているので、全て
の主極の背部の形状を同一にすることができる。
【0085】この結果、各主極の磁気抵抗が等しくなっ
て各相で発生するトルクの均一化を図ることができると
共に、主極の背部の剛性を高くすることができことから
ステータとロータ間の吸引反発力に起因する径方向の大
きな加振力が主極に作用した場合に、径方向の振動や騒
音を抑制することができる。
【0086】また、このステータコア307には主極の
背部以外にもボルト挿通孔307aが形成されているた
め、モータを被取付部に取り付ける際に、該被取付部の
形状合わせて、各ボルト挿通孔307aの内の任意のボ
ルト挿通孔307aを用いることができる。
【0087】この結果、モータを被取付部に取り付ける
に際して、取付ボルトの取付位置や数等の選択の自由度
を増すことができる。
【0088】なお、その他の構成及び作用効果は上記実
施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
【0089】更に、上記実施の形態では、ステータコア
の外形形状が正六角形の場合を例に採ったが、これに限
定されず、外形形状が正三角形又は角数Nが5以上の正
N角形の場合でも同様の作用効果を得ることができる。
【0090】図8〜図10に例を示す。
【0091】図8は三相9極で外形形状が正九角形のス
テータコア407、図9は三相12極で外形形状が正1
2角形のステータコア507、図10は二相8極で外形
形状が正八角形のステータコア607である。
【0092】更に、上記実施の形態では、各主極の支柱
108が周方向に等間隔で配置される場合を例に採った
が、必ずしもこのようにする必要はない。
【0093】各主極の支柱108が周方向に等間隔で配
置されない場合は、上記実施の形態のようにステータコ
アの一次の固有振動モードと二次の固有振動モードの形
は一致はしないが、各モードの形が非常に接近して一次
固有振動数が二次固有振動数に近くなるため、ステータ
コアの一次及び二次の固有振動数を該二次側でより狭い
範囲に纏めることができる。
【0094】この結果、一次固有振動と径方向の加振力
との共振を回避しやすくなって、騒音や振動を良好に低
減することができる。
【0095】なお、相数、主極数の如何を問わず、ハイ
ブリッド型ステッピングモータ一般に本発明を適用して
もよいのは勿論である。
【0096】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
によれば、ステータコアの一次及び二次の固有振動数を
該二次側でより狭い範囲に纏めて一次固有振動と半径方
向の加振力との共振を回避しやすくすることができるの
で、モータの騒音や振動を良好に低減することができる
という効果が得られる。
【0097】この場合、ステータコアの外形の角数Nを
主極の数nと同一若しくはnの倍数又はnの約数とし、
且つ、主極の支柱を周方向に等間隔で配置すると共に、
角部を主極の支柱の径方向の延長線上に配置することに
より、振動や騒音の原因となる一次固有振動モードと二
次固有振動モードの形を一致させて一種類にして径方向
の大きな加振力と共振する固有振動数を2つから1つに
減らすことができると共に、振動数を二次側の高い振動
数に略一致させることができるので、モータの振動や騒
音を最も効果的に低減させることができるという効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例であるハイブリッド
型ステッピングモータの概略断面図である。
【図2】ステータコアの軸方向から見た平面図である。
【図3】外形形状が略正六角形のステータコアの一次固
有振動モードを示す図である。
【図4】同ステータコアの二次固有振動モードを示す図
である。
【図5】本発明の他の実施の形態であるハイブリッド型
ステッピングモータを説明するための説明図である。
【図6】ステータコアの変形例の軸方向から見た平面図
である。
【図7】ステータコアの変形例の軸方向から見た平面図
である。
【図8】ステータコアの変形例の軸方向から見た平面図
である。
【図9】ステータコアの変形例の軸方向から見た平面図
である。
【図10】ステータコアの変形例の軸方向から見た平面
図である。
【図11】従来のハイブリッド型ステッピングモータの
概略断面図である。
【図12】従来のステータコアの軸方向から見た平面図
である。
【図13】外形形状が略正方形のステータコアの一次固
有振動モードを示す図である。
【図14】同ステータコアの二次固有振動モードを示す
図である。
【符号の説明】
100…ハイブリッド型ステッピングモータ 101…ステータ 104a,104b…軸受 105…ロータ 106a,106b…一対のブラケット 107…ステータコア 107a…ステータコアの面取り部 108…支柱 109…小歯部 110…巻線 112…回転軸 113…永久磁石 114a,114b…ロータコア 116a…ブラケットの面取り部 117…嵌合突起 118,107b,119b…固定用ボルトの穴 118,107b,119a…取付用ボルトの穴 120…固定用ボルト 121…取付用ボルト

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周部に支柱と小歯部からなる複数の主
    極が周方向に所定の間隔で設けられたステータコア、及
    び前記主極に巻回された巻線を具備するステータと、 該ステータの軸方向の両端部にそれぞれ取り付けられた
    一対のブラケットと、前記ステータの内周側に挿入され
    て軸受を介して回転可能に支持されたロータとを備えた
    ステッピングモータであって、 前記ステータコアの外形形状を角数Nが3又5以上の略
    正N角形としたことを特徴とするステッピングモータ。
  2. 【請求項2】 前記ステータコアの外形形状において、
    任意の頂点と中心とを結ぶ線に対して該中心を通って直
    交する線が他の頂点と交差しないことを特徴とする請求
    項1記載のステッピングモータ。
  3. 【請求項3】 前記主極の数をnとした場合に、角数N
    がn、角数Nがnの倍数又は角数Nがnの約数とし、且
    つ、前記主極の支柱を周方向に等間隔で配設したことを
    特徴とする請求項1又は2記載のステッピングモータ。
  4. 【請求項4】 前記ステータコアの角部を前記主極の支
    柱の径方向の延長線上に配置したことを特徴とする請求
    項3記載のステッピングモータ。
  5. 【請求項5】 前記ブラケット対を前記ステータに固定
    するための固定用ボルトの穴を前記主極の支柱の径方向
    の延長線上に配置したことを特徴とする請求項1〜4の
    いずれか一項に記載のステッピングモータ。
  6. 【請求項6】 前記固定用ボルトの穴を前記ステータコ
    アの全ての角部に設けたことを特徴とする請求項5記載
    のステッピングモータ。
  7. 【請求項7】 前記固定用ボルトの穴の一部を被取付部
    に取り付けるための取付用ボルトの穴として用いること
    を特徴とする請求項5又は6記載のステッピングモー
    タ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016129451A (ja) * 2015-01-09 2016-07-14 株式会社東芝 固定子および回転電機
CN113422446A (zh) * 2021-06-20 2021-09-21 合肥工业大学 一种新能源汽车永磁同步油冷电机及定子内径尺寸设计方法
WO2022042686A1 (zh) * 2020-08-31 2022-03-03 广东肇庆爱龙威机电有限公司 无刷直流电机

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