JP2000207962A - 電線被覆押出装置 - Google Patents

電線被覆押出装置

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JP2000207962A
JP2000207962A JP11007730A JP773099A JP2000207962A JP 2000207962 A JP2000207962 A JP 2000207962A JP 11007730 A JP11007730 A JP 11007730A JP 773099 A JP773099 A JP 773099A JP 2000207962 A JP2000207962 A JP 2000207962A
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JP11007730A
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Hatsushige Fujita
初繁 藤田
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外周面が所定色一様なタイプの電線と外周面
に所定色の着色ラインが形成されたタイプの電線とを連
続的に製造するにあたって、両タイプの電線の製造の切
り換えをより短時間で行うこと。 【解決手段】 ヘッド部20にサブ本流路R4が形成さ
れると共にこのサブ本流路R4に連続して第2のサブ流
路R3が形成される。ダイス10には第1のサブ流路R2
が形成される。ダイス10が前方位置に配設された状態
では、第2のサブ流路R3の導出口が本流路R1の後側に
臨ませた位置に配設されると共に第1のサブ流路R2
導入口がヘッド部20の内周面によって閉塞されて、軟
化樹脂が第2のサブ流路R3から供給可能に構成され
る。一方、ダイス10が後方位置に配設された状態で
は、サブ本流路R4の導出口が第1のサブ流路R2の導入
口に連通されると共に第2のサブ流路R3の導出口がダ
イス10の外周面によって閉塞されて、軟化樹脂が第1
のサブ流路R2から供給可能に構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、導線の周囲に樹
脂を押出し被覆するための電線被覆押出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気配線に用いられる電線としては、電
線種別等を識別するために、被覆部表面に種々の色彩が
施された電線が用いられるのが一般的である。
【0003】例えば、ある種の規格では、図6及び図7
に示すような電線が用いられる。
【0004】図6の電線100は、導線Cの周囲に青
色、緑色、茶色又は橙色の被覆層102が形成されたも
のであり、その外周面に青色、緑色、茶色又は橙色の色
彩が一様に施された電線となる。
【0005】一方、図7の電線110は、導線Cの周囲
に白色の被覆層112が形成されると共に、その被覆層
112の外周部にその軸方向に沿って線状に青色、緑
色、茶色、橙色の細条被覆部114が形成されたもので
ある。各電線110は、それぞれ白色の外周面に青色、
緑色、茶色又は橙色の着色ライン114aが形成された
電線となる。
【0006】そして、これら図6に示される電線100
及び図7に示される電線110を製造するにあたって
は、従来では図8に示されるような電線被覆押出装置が
用いられていた。
【0007】この押出装置は、後側から前側に向けて導
線Cを送給するガイド孔131が形成されたニップル1
30と、このニップル130の前部の周囲に囲繞された
ダイス140と、これらニップル130とダイス140
の周囲に囲繞されたヘッド部150とを備える。
【0008】ニップル130の前部外周面は、導線Cの
送給方向に沿って外径寸法が順次縮径するテーパ状外周
面130aに仕上げられると共に、ダイス140の後部
内周面が、導線Cの送給方向に沿って内径寸法が順次縮
径するテーパ状内周面140aに仕上げられ、これらニ
ップル130のテーパ状外周面130aとダイス140
のテーパ状内周面140aとの間に、被覆層102,1
12部分形成用の軟化樹脂の本流路r1が形成される。
そして、この本流路r1を介して供給される軟化樹脂
が、前記ガイド孔131を通ってニップル130の前側
に送給される導線Cの周囲に押出し被覆されるように構
成されている。
【0009】また、ヘッド部150にサブ本流路r3
形成されると共に、ダイス140にこのサブ本流路r3
に連通するサブ流路r2が形成される。サブ流路r2の導
出口は、本流路r1の途中を臨む位置に配設されてお
り、これにより前記サブ本流路r3からサブ流路r2を介
して供給される細条被覆部114部分形成用の軟化樹脂
が、導線Cの周囲に押出被覆される軟化樹脂の外周部に
線状に押出供給されるように構成される。
【0010】この押出装置を用いて図6に示されるタイ
プの電線100を製造するにあたっては、サブ本流路r
3及びサブ流路r2を介した軟化樹脂の供給を停止した状
態で、本流路r1を介して供給される被覆層102部分
形成用の軟化樹脂を導線Cの周囲に押出し被覆すること
によって行われる。
【0011】一方、図7に示されるタイプの電線110
を製造するにあたっては、本流路r1を介して供給され
る被覆層112部分形成用の軟化樹脂を導線Cの周囲に
押出し被覆すると共に、この軟化樹脂の外周部に、サブ
本流路r3及びサブ流路r2を介して供給される軟化樹脂
を線状に押出供給することによって行われる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記電線被
覆押出装置を用いて、図6に示されるタイプの電線10
0と図7に示されるタイプの電線110とを連続的に製
造する場合、例えば、青色電線100(外周面が一様に
青色の電線)と白/青色電線110(白色の外周面に青
色の着色ライン114aが形成された電線)を連続的に
製造する場合には、次の手順に従って行われる。
【0013】まず、青色電線100を製造した後に白/
青色電線110を製造する場合について説明すると、始
めに、サブ本流路r3及びサブ流路r2を介した軟化樹脂
の供給を停止した状態で、本流路r1からのみ被覆層1
02部分形成用の青色の軟化樹脂を供給することによっ
て、青色電線100を製造する。次に、本流路r1から
供給される軟化樹脂を被覆層102部分形成用の青色の
軟化樹脂から被覆層112部分形成用の白色の軟化樹脂
に変えると共に、サブ本流路r3及びサブ流路r2を介し
て細条被覆部114部分形成用の青色の軟化樹脂を供給
して、白/青色電線110を製造することになる。
【0014】一方、白/青色電線110を製造した後に
青色電線100を製造する場合には、まず、本流路r1
から被覆層112部分形成用の白色の軟化樹脂を供給す
ると共に、サブ本流路r3及びサブ流路r2介して細条被
覆部114部分形成用の青色の軟化樹脂を供給して白/
青色電線110を製造し、次に、サブ本流路r3及びサ
ブ流路r2を介した軟化樹脂の供給を停止して、本流路
1からのみ被覆層102部分形成用の青色の軟化樹脂
を供給して、青色電線100を製造することになる。
【0015】しかしながら、上記手順によると、本流路
1を介して供給する軟化樹脂を青色から白色のもの
へ、又は、白色から青色のものへ変更する必要がある。
【0016】そして、かかる変更に際しては、軟化樹脂
に混入される顔料の取り換え工程や、軟化樹脂と当該混
入された顔料との混練工程等が必要であり、その変更に
非常に時間を要するという問題がある。例えば、発明者
らの製造環境下では、20分程度の時間を要している。
【0017】そこで、この発明は上述したような問題を
解決すべくなされたもので、外周面が所定色一様なタイ
プの電線と外周面に所定色の着色ラインが形成されたタ
イプの電線とを連続的に製造するにあたって、両タイプ
の電線の製造の切り換えをより短時間で行うことが可能
な電線被覆押出装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明の請求項1記載の電線被覆押出装置は、後
側から前側に導線を送給ガイドするガイド孔が形成され
ると共に、前側外周面が前記導線の送給方向に沿って外
形寸法が順次縮径するテーパ状周面に仕上げられたニッ
プルと、前記ニップルのテーパ状周面との間に第1の軟
化樹脂の本流路を形成するように前記ニップルの周囲に
囲繞され、前記ガイド孔を通して前記ニップルの前側に
送給される前記導線の周囲に前記第1の軟化樹脂を押出
し被覆するためのダイスとを備え、導出口が前記本流路
の途中を臨む位置に配設されてその導出口より供給され
る第2の軟化樹脂を前記第1の軟化樹脂の外周部に線状
に押出供給していくための第1のサブ流路が形成される
と共に、導出口が前記本流路の後側をその全周に亘って
臨む位置に配設されてその導出口より供給される第2の
軟化樹脂を前記第1の軟化樹脂の外周部の全周に亘って
押出被覆していくための第2のサブ流路が形成され、前
記第1のサブ流路の導出口及び前記第2のサブ流路の導
出口から選択的に前記第2の軟化樹脂が供給可能とされ
ている。
【0019】なお、前記第1のサブ流路の導出口及び前
記第2のサブ流路の導出口から選択的に前記第2の軟化
樹脂を供給可能とする構成としては、請求項2記載のよ
うに、前記ダイスに前記第1のサブ流路が形成され、前
記第2の軟化樹脂を供給するためのサブ本流路が形成さ
れると共にこのサブ本流路に連続して前記第2のサブ流
路が形成されたヘッド部が前記ダイスの周囲に囲繞さ
れ、前記ダイスが、前記サブ本流路の前記第1のサブ流
路への導出口を前記ダイスの外周面によって閉塞する一
方で前記第2のサブ流路の導出口を前記本流路の後部側
に臨ませる前方位置と、前記第2のサブ流路の導出口を
前記ダイスの外周面によって閉塞する一方で前記サブ本
流路の導出口を前記第1のサブ流路の導入口に連通させ
る後方位置との間で、前後移動可能とされていてもよ
い。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる一実施形
態の電線被覆押出装置について説明する。
【0021】なお、説明の便宜上、まず本電線被覆押出
装置によって製造される電線について説明してから、そ
の電線被覆押出装置について説明することにする。
【0022】まず、図1に示す電線80は、外周面が所
定色一様なタイプの電線80すなわち従来の図6で示さ
れる電線100に相当するタイプのものであり、導線C
の周囲に内被覆層81が形成されると共に、その内被覆
層81のさらに外周囲に外被覆層82が形成されてな
る。この電線80では、内被覆層81が外被覆層82に
よって覆われているので、内被覆層81の色彩に拘わら
ず、外被覆層82に用いられた樹脂の色彩が当該電線8
0の外周面に一様に施された電線となる。
【0023】従って、例えば、外周面に青色、緑色、茶
色又は橙色の色彩が一様に施された電線を製造する場合
には、外被覆層82を青色、緑色、茶色又は橙色の色彩
の樹脂によって形成すれば、内被覆層81の樹脂の色彩
は何色であってもよい。
【0024】また、図2に示す電線90は、外周面に所
定色の着色ライン92aが形成されたタイプの電線90
であり、導線Cの周囲に被覆層91が形成されると共
に、その被覆層91の外周部にその軸方向に沿って線状
に被覆層91とは異なる色彩の細条被覆部92が形成さ
れ、その細条被覆部92によって着色ライン92aが表
されている。つまり、この電線90は、従来の図7に示
される電線110と同様構成の電線である。
【0025】次に、電線被覆押出装置について説明す
る。
【0026】この電線被覆押出装置は、図3〜図5に示
すように、導線Cを送給ガイドするニップル2と、この
ニップルの前部を囲繞するように配設されたダイス10
と、これらニップル2及びダイス10を囲繞するように
配設されたヘッド部20と、ダイス10を押さえ付けて
所定位置に保持するための固定側押さえ部材30及び可
動側押さえ部材40とを備える。
【0027】ニップル2は、その中心軸に沿って後側か
ら前側に向けて導線Cを送給ガイドするためのガイド孔
3が形成された略筒状の部材で、その前部の外周面が導
線Cの送給方向に沿って外形寸法が順次縮径するテーパ
状周面4に仕上げられている。
【0028】ダイス10は、ニップル2の前側に配設さ
れた略筒状の部材で、その後部の内周面が導線Cの送給
方向に沿って内径寸法が順次縮径するテーパ状周面11
に仕上げられる。このテーパ状周面11と上記ニップル
2のテーパ状周面4との間には、円錐周面状の流路R1
が形成され、この流路R1を介して供給された内被覆層
81部分又は被覆層91部分形成用の軟化樹脂(第1の
軟化樹脂)がガイド孔3を通してニップル2の前側に送
給される導線Cの周囲に押出し被覆されるように構成さ
れている。また、この流路R1の頂点部分からダイス1
0の前部にかけて導出口12が貫設され、軟化樹脂が押
出被覆された導線Cがこの導出口12からダイス10の
前側に導出されるように構成されている。
【0029】また、ダイス10には、その外周面からテ
ーパ状周面11に貫通する第1のサブ流路R2が上下に
2本形成される。この各第1のサブ流路R2のテーパ状
周面11側の導出口は、それぞれ上記本流路R1の途中
を臨む位置に配設されており、後述する各サブ本流路R
4からこの各第1のサブ流路R2を介して供給された細条
被覆部92部分形成用の軟化樹脂が導線Cに押出被覆さ
れる軟化樹脂の外周部に線状にそれぞれ押出供給される
ように構成される。
【0030】ヘッド部20は、ニップル2及びダイス1
0を囲繞するように設けられた略筒状の部材で、その内
部でダイス10が所定の後方位置(図3参照)及び所定
の前方位置(図5参照)間で前後移動可能に収容されて
いる。
【0031】このヘッド部20には、その外周面から内
筒部21に貫通するサブ本流路R4が上下に2本形成さ
れる。各サブ本流路R4は外被覆層82部分又は細条被
覆部92部分形成用の軟化樹脂(第2の軟化樹脂)の流
路であり、そのダイス10側の導出口は、ダイス10が
後方位置に配設された状態で第1のサブ流路R2の導入
口に連通する一方(図3参照)、ダイス10が前方位置
に配設された状態で第1のサブ流路R2の導入口から後
方側に位置ずれしてダイス10の外周面によって閉塞さ
れる(図5参照)位置に形成される。これによりダイス
10が後方位置に配設された状態では、サブ本流路R4
を介して供給された軟化樹脂が第1のサブ流路R2側に
供給される一方、ダイス10が前方位置に配設された状
態でサブ本流路R4を介して供給された軟化樹脂が第1
のサブ流路R2に流れ込まないようになっている。
【0032】また、ヘッド部20の内周面であって各サ
ブ本流路R4の後方側部分がその周方向全周に亘って凹
設されてこれにより上記サブ本流路R4に連続する第2
のサブ流路R3が形成される。この第2のサブ流路R3
後部の導出口は、ダイス10が後方位置に配設された状
態でダイス10の外周面によって閉塞される一方(図3
参照)、ダイス10が前方位置に配設された状態でダイ
ス10の外周面後側から本流路R1の後側をその全周に
亘って臨む位置に配設される(図5参照)位置に形成さ
れる。これによりダイス10が後方位置に配設された状
態ではサブ本流路R4を介して供給された軟化樹脂が第
2のサブ流路R3の導出口より先に流れ込まないように
構成される一方、ダイス10が前方位置に配設された状
態ではサブ本流路R4を介して供給された軟化樹脂が第
2のサブ流路R3の導出口から本流路R1の後側に供給さ
れるようになっている。
【0033】固定側押さえ部材30は、ヘッド部20の
前部に連接された略短筒状に形成され、その内部にダイ
ス10を遊嵌状態で挿通可能な挿通孔31が形成され
る。
【0034】また、可動側押さえ部材40は、固定側押
さえ部材30の前部内に内嵌め可能な略短筒状に形成さ
れる。
【0035】この可動側押さえ部材40は、ネジ軸が前
後方向に揃えられた締結ネジSを介して可動側押さえ部
材40の前部に取付け可能に構成されると共に、その後
端部が固定側押さえ部材30内でダイス10の前部に連
結固定されている。そして、締結ネジSを締付けること
によって可動側押さえ部材40が後方に移動してダイス
10が図3に示す後方位置に配設される一方、可動側押
さえ部材40が固定側押さえ部材30から脱落しない範
囲で締結ネジSを緩めることによって、可動側押さえ部
材40が前方に移動してダイス10が図5に示す前方位
置に配設されるように構成される。
【0036】また、可動側押さえ部材40内にはラッパ
状の電線取出口41が形成され、軟化樹脂が押出被覆さ
れてダイス10の導出口12から導出された導線Cがこ
の電線取出口41を通って外部に取出されるように構成
されている。
【0037】本電線被覆押出装置は以上のように構成さ
れており、以下では本装置を用いて図1に示す電線80
と図2に示す電線90を連続的に製造する方法について
説明する。なお、以下の説明では、青色電線80と白/
青色電線90を連続的に製造する場合について説明する
が、電線80,90の色はこれらに限られるものではな
い。
【0038】まず、白/青色電線90に続いて青色電線
80を製造する場合には、次のようにする。
【0039】始めに白/青色電線90を製造するにあた
っては、図3に示すように、締結ネジSを締付けること
によってダイス10を後方位置に配設した状態で、導線
Cを送給しながら、本流路R1に白色の軟化樹脂を供給
すると共に、サブ本流路R4に青色の軟化樹脂を供給す
る。
【0040】すると、本流路R1を介して供給された白
色軟化樹脂が導線Cの周囲に押出被覆される。一方、サ
ブ本流路R4を介して供給された青色軟化樹脂は、第2
のサブ流路R3の導出口がダイス10の外周面によって
閉塞されているので当該第2のサブ流路R3の導出口よ
りも先には流れ込まずに、第1のサブ流路R2側にのみ
供給される。そして、本流路R1の途中に臨む第1のサ
ブ流路R2の導出口から、青色軟化樹脂が白色軟化樹脂
の外周部に線状に押出供給される。これにより、図2に
示される電線90であってその被覆層91が白色で細条
被覆部92が青色の白/青色電線90が製造されること
になる。
【0041】この後、続いて青色電線を製造するにあた
っては、図5に示すように、締結ネジSを緩めることに
よってダイス10を前方位置に配設するだけでよく、そ
の状態で引き続き導線Cを送給しながら、本流路R1
白色の軟化樹脂を供給すると共に、サブ本流路R4に青
色の軟化樹脂を供給し続ける。
【0042】すると、本流路R1を介して供給された白
色軟化樹脂が導線Cの周囲に押出被覆される。また、サ
ブ本流路R4を介して供給された青色軟化樹脂は、その
サブ本流路R4の第1のサブ流路R2への導出口が閉塞さ
れているので当該第1のサブ流路R2側には流れ込まず
に、第2のサブ流路R3側に流れ込み、そしてこの第2
のサブ流路R3の導出口から本流路R1の後側に押出され
て、当該青色軟化樹脂が前記白色軟化樹脂のさらに外周
部に全周に亘って押出被覆されることになる。これによ
り、図1に示される電線80であってその内被覆層81
が白色で外被覆層82が青色である青色電線80が製造
されることになる。
【0043】また、青色電線80に続いて白/青色電線
90を製造する場合には、上述の場合とは逆に、始めに
図5に示すように締結ネジSを緩めることによってダイ
ス10を前方位置に配設して、被覆層91が白色で細条
被覆部92が青色の白/青色電線90を製造した後に、
図3に示すように締結ネジSを締付けることによってダ
イス10を後方位置に配設して、内被覆層81が白色で
外被覆層82が青色である青色電線80を製造する。
【0044】以上のように構成された電線被覆押出装置
によると、ダイス10に第1のサブ流路R2が形成さ
れ、ヘッド部20にサブ本流路R4が形成されると共に
このサブ本流路R4に連続して第2のサブ流路R3が形成
され、ダイス10が、サブ本流路R4の第1のサブ流路
2への導出口をダイス10の外周面によって閉塞する
一方で第2のサブ流路R3の導出口を本流路R1の後部側
に臨ませる前方位置と、第2のサブ流路R3の導出口を
ダイス10の外周面によって閉塞する一方でサブ本流路
4の導出口を第1のサブ流路R2の導入口に連通させる
後方位置との間で、前後移動可能とされているため、ダ
イス10を前方位置と後方位置との間で前後移動させる
ことによって、第1のサブ流路R2の導出口及び第2の
サブ流路R3の導出口から選択的に外被覆層82又は細
条被覆部92部分形成用の軟化樹脂を供給することが可
能となる。
【0045】そして、第1のサブ流路R2の導出口から
軟化樹脂を供給すると、当該軟化樹脂が導線Cに押出被
覆された軟化樹脂の外周部に線状に押出供給されて、当
該軟化樹脂色による着色ライン92aが形成されたタイ
プの電線90が製造される。また、第2のサブ流路R3
の導出口から軟化樹脂を供給すると、当該軟化樹脂が導
線Cに押出被覆された軟化樹脂の外周部の全周に亘って
押出し被覆されて、外周面が軟化樹脂色一様なタイプの
電線80が製造される。
【0046】従って、ダイス10を前方位置と後方位置
との間で前後移動させることによって、外周面が所定色
一様なタイプの電線80と外周面に所定色の着色ライン
92aが形成されたタイプの電線90の製造の切り換え
を行うことができ、当該切り換えをより短時間(発明者
らの環境下では約5分程度)で行うことが可能となる。
【0047】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1記載
の電線被覆押出装置によると、導出口が本流路の途中を
臨む位置に配設されてその導出口より供給される第2の
軟化樹脂を第1の軟化樹脂の外周部にその軸方向に沿っ
て線状に押出供給していくための第1のサブ流路が形成
されると共に、導出口が本流路の後側をその全周に亘っ
て臨む位置に配設されてその導出口より供給される第2
の軟化樹脂を第1の軟化樹脂の外周部の全周に亘って押
出被覆していくための第2のサブ流路が形成され、第1
のサブ流路の導出口及び第2のサブ流路の導出口から選
択的に第2の軟化樹脂が供給可能とされているため、前
記第1のサブ流路の導出口から第2の軟化樹脂を供給す
ると、当該第2の軟化樹脂が第1の軟化樹脂の外周部に
その軸方向に沿って線状に押出供給されて、その第2の
軟化樹脂色による着色ラインが形成されたタイプの電線
が製造される。また、第2のサブ流路の導出口から第2
の軟化樹脂を供給すると、当該第2の軟化樹脂が第1の
軟化樹脂の外周部の全周に亘って押出し被覆されて、外
周面が第2の軟化樹脂色一様なタイプの電線が製造され
る。
【0048】従って、これら両タイプの電線の製造の切
り換えが、第1のサブ流路の導出口及び第2のサブ流路
の導出口から選択的に前記第2の軟化樹脂を供給するこ
とによって行われるため、当該切り換えをより短時間で
行うことが可能となる。
【0049】また、請求項2記載のように、ダイスに第
1のサブ流路が形成され、第2の軟化樹脂を供給するた
めのサブ本流路が形成されると共にこのサブ本流路に連
続して第2のサブ流路が形成されたヘッド部がダイスの
周囲に囲繞され、ダイスが、サブ本流路の第1のサブ流
路への導出口をダイスの外周面によって閉塞する一方で
第2のサブ流路の導出口を前記本流路の後部側に臨ませ
る前方位置と、第2のサブ流路の導出口を前記ダイスの
外周面によって閉塞する一方でサブ本流路の導出口を第
1のサブ流路の導入口に連通させる後方位置との間で、
前後移動可能とされたものにあっては、ダイスを前記前
方位置と後方位置との間で前後移動させることによっ
て、第1のサブ流路の導出口及び第2のサブ流路の導出
口から選択的に第2の軟化樹脂を供給することが可能と
なるため、上記各両タイプの電線の製造の切り換えをよ
り短時間で行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】外周面が所定色一様なタイプの電線を示す断面
図である。
【図2】外周面に所定色の着色ラインが形成されたタイ
プの電線を示す断面図である。
【図3】この発明にかかる一実施形態の電線被覆押出装
置を示す断面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】一製造工程における電線被覆押出装置を示す断
面図である。
【図6】他の外周面が所定色一様なタイプの電線を示す
断面図である。
【図7】外周面に所定色の着色ラインが形成されたタイ
プの電線を示す断面図である。
【図8】従来の電線被覆押出製造装置を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
2 ニップル 3 ガイド孔 10 ダイス 20 ヘッド部 80 電線 81 内被覆層 82 外被覆層 90 電線 91 被覆層 92 細条被覆部 92a 着色ライン C 導線 R1 本流路 R2 第1のサブ流路 R3 第2のサブ流路 R4 サブ本流路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後側から前側に導線を送給ガイドするガ
    イド孔が形成されると共に、前側外周面が前記導線の送
    給方向に沿って外形寸法が順次縮径するテーパ状周面に
    仕上げられたニップルと、 前記ニップルのテーパ状周面との間に第1の軟化樹脂の
    本流路を形成するように前記ニップルの周囲に囲繞さ
    れ、前記ガイド孔を通して前記ニップルの前側に送給さ
    れる前記導線の周囲に前記第1の軟化樹脂を押出し被覆
    するためのダイスとを備え、 導出口が前記本流路の途中を臨む位置に配設されてその
    導出口より供給される第2の軟化樹脂を前記第1の軟化
    樹脂の外周部に線状に押出供給していくための第1のサ
    ブ流路が形成されると共に、 導出口が前記本流路の後側をその全周に亘って臨む位置
    に配設されてその導出口より供給される第2の軟化樹脂
    を前記第1の軟化樹脂の外周部の全周に亘って押出被覆
    していくための第2のサブ流路が形成され、 前記第1のサブ流路の導出口及び前記第2のサブ流路の
    導出口から選択的に前記第2の軟化樹脂が供給可能とさ
    れた電線被覆押出装置。
  2. 【請求項2】 前記ダイスに前記第1のサブ流路が形
    成され、 前記第2の軟化樹脂を供給するためのサブ本流路が形成
    されると共にこのサブ本流路に連続して前記第2のサブ
    流路が形成されたヘッド部が前記ダイスの周囲に囲繞さ
    れ、 前記ダイスが、前記サブ本流路の前記第1のサブ流路へ
    の導出口を前記ダイスの外周面によって閉塞する一方で
    前記第2のサブ流路の導出口を前記本流路の後部側に臨
    ませる前方位置と、前記第2のサブ流路の導出口を前記
    ダイスの外周面によって閉塞する一方で前記サブ本流路
    の導出口を前記第1のサブ流路の導入口に連通させる後
    方位置との間で、前後移動可能とされた請求項1記載の
    電線被覆押出装置。
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