JP2000206441A - 偏向走査装置 - Google Patents

偏向走査装置

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JP2000206441A
JP2000206441A JP361299A JP361299A JP2000206441A JP 2000206441 A JP2000206441 A JP 2000206441A JP 361299 A JP361299 A JP 361299A JP 361299 A JP361299 A JP 361299A JP 2000206441 A JP2000206441 A JP 2000206441A
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JP
Japan
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rotor magnet
slit
scanning device
flange
polygon mirror
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JP361299A
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English (en)
Inventor
Taku Fukita
卓 蕗田
Takashi Nishiyama
尊 西山
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遠心力や熱膨張によってロータマグネットの
支持が不安定になるのを防ぐ。 【解決手段】 回転多面鏡1は押え板8によってフラン
ジ4に押圧され、ロータマグネット5と一体化される。
フランジ4とロータマグネット5は焼き嵌め等の方法で
固着されているが、高速回転中の遠心力や熱膨張等のた
めにロータマグネット5が変形すると、フランジ4との
接触域が小さくなって支持が不安定になる。そこで、ロ
ータマグネット5にスリット5aを設けて、内径部の変
形を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザビームプリ
ンタやレーザファクシミリ等の画像形成装置に用いられ
る偏向走査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レーザビームプリンタやレーザファクシ
ミリ等の画像形成装置に用いられる偏向走査装置は、回
転多面鏡の反射面にレーザ光等の光ビームを照射し、回
転多面鏡の回転によって偏向走査して、得られた走査光
を回転ドラム上の感光体に結像させて静電潜像を形成す
る。次いで、感光体の静電潜像を現像装置によってトナ
ー像に顕像化し、これを記録紙等の記録媒体に転写して
定着装置へ送り、記録媒体上のトナーを加熱定着させる
ことで印刷(プリント)が行なわれる。
【0003】図6は一従来例による偏向走査装置の主要
部を示すもので、これは、図示しない光学箱にボールベ
アリング102を介して支承された回転軸103と、該
回転軸103と一体であるフランジ104と、焼き嵌め
によってフランジ104に結合されたロータマグネット
105と、ボールベアリング102のハウジング102
aと一体であるモータ基板106に固定されたステータ
コア107aとこれに巻かれたステータコイル107b
からなるステータ107を有する。回転多面鏡101
は、押えバネ108によってフランジ104に押圧され
ており、フランジ104を介して回転軸103やロータ
マグネット105と一体化されている。
【0004】モータ基板106上の駆動回路から供給さ
れた駆動電流によってステータコイル107bが励磁さ
れると、ロータマグネット105が回転多面鏡101と
ともに高速度で回転し、前述のように、回転多面鏡10
1に照射された光ビームを偏向走査する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術によれば、ロータマグネットとフランジは焼き
嵌め等の方法で固着され、両者間で発生する接触圧によ
る摩擦力により相対位置が固定されているが、ステータ
コイルを励磁させてロータマグネットを高速回転駆動さ
せたときの遠心力や、ロータマグネットの昇温による熱
膨張が加わり、このためにロータマグネットが変形する
と、フランジとの結合面における接触圧がある値以上に
保たれている領域、すなわち接触域が減少し、ロータマ
グネットの支持が不安定になる。その結果、回転中のロ
ータマグネットのバランスが悪化し、高速回転時におけ
る振動や騒音の発生原因となっている。
【0006】本発明は、上記従来の技術の有する未解決
の課題に鑑みてなされたものであり、高速回転するロー
タマグネットとフランジ等の回転部材との結合面におけ
る接触域の減少を防ぎ、振動、騒音の極めて少ない高性
能な偏向走査装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の偏向走査装置は、光ビームを偏向走査する
回転多面鏡と、該回転多面鏡と一体的に回転する回転部
材と、該回転部材に結合されたロータマグネットとこれ
に対向するステータコイルを有するモータを備えてお
り、前記ロータマグネットが、前記回転多面鏡の回転軸
に対して同心的に配設された少なくとも一本のスリット
を有することを特徴とする。
【0008】ロータマグネットの内径をD1、外径をD
2、スリットのピッチ円径dとの間に以下の関係が成立
するとよい。 D1<d<(D1+D2)/2
【0009】また、ロータマグネットの厚みTとスリッ
トの切り込み量hの間に以下の関係が成立するとよい。 T/2<h<T
【0010】スリットの隅部を少なくともR0.5の曲
面にするとよい。
【0011】スリットの壁面が軸方向に対し少なくとも
3°の勾配を持っているとよい。
【0012】ロータマグネットを樹脂マグネットで形成
するとよい。
【0013】
【作用】ロータマグネットが高速回転時の遠心力によっ
て変形しても、スリットが設けられているために、その
内側には著しく影響が及ぶことなく、フランジ等の回転
部材との接触が保たれる。また、ロータマグネットが昇
温により熱膨張した際にも、同様に回転部材との接触が
保たれる。これによって、ロータマグネットの支持が安
定し、高速回転中のバランスの悪化が回避される。その
結果、振動や騒音が生じ難い高性能な偏向走査装置を実
現することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0015】図1は一実施の形態による偏向走査装置の
主要部を示すもので、これは、多角柱状の側面に複数の
反射面1aを有する回転多面鏡1と、後述する光学箱5
0(図5参照)にボールベアリング2を介して支承され
た回転軸3と、該回転軸3に固着された回転部材である
フランジ4を介して回転軸3と一体的に結合されたロー
タマグネット5と、ボールベアリング2を支持する軸受
ハウジング2aと、該軸受ハウジング2a上のモータ基
板6に立設されたステータコアに巻回されたステータコ
イル7を有し、該ステータコイル7は、ロータマグネッ
ト5に対向してこれとともに回転多面鏡1を回転駆動す
るインナロータタイプのモータを構成する。回転多面鏡
1は、押え板8によってフランジ4に押圧され、フラン
ジ4を介してロータマグネット5と一体化されている。
【0016】モータ基板6上の駆動回路から供給された
駆動電流によってステータコイル7が励磁されると、ロ
ータマグネット5が回転軸3や回転多面鏡1とともに回
転し、回転多面鏡1の反射面1aに照射されたレーザビ
ーム等の光ビームを偏向走査する。
【0017】ロータマグネット5は、回転軸3と同心的
に配設されたスリット5aを有する。これは、遠心力や
昇温によってロータマグネット5が変形しても、焼き嵌
め等の方法で互いに固着されたロータマグネット5とフ
ランジ4の結合部に影響が及んでロータマグネット5の
支持が不安定になるのを防ぐためのものである。
【0018】詳しく説明すると、図2の(a)に示すよ
うに、スリットのない従来のロータマグネット105で
は、回転中の遠心力および昇温による熱膨張のために、
フランジ104との間の接触圧の発生領域すなわち接触
域が徐々に狭くなっていくのに比べて、スリット5aを
設けたロータマグネット5の場合は、図2の(b)に示
すように、回転による遠心力および昇温による熱膨張で
ロータマグネット5は変形するものの、内径部の接触域
が減少する度合いはスリット5aが存在するために大幅
に軽減される。すなわち、スリット5aを入れた部位の
回転軸3側は遠心力による変形が小さくなり、高速回転
中におけるフランジ4との結合面の変形が極めて少ない
からである。このようにスリット5aを設けることで、
高速回転中のロータマグネット5の支持を安定させるこ
とができる。
【0019】また、昇温により熱膨張した場合でも、ス
リット5aを設けたロータマグネット5はフランジ4と
の接触を維持し、従って支持が安定する。
【0020】このようにロータマグネット5にスリット
5aを設けることで、遠心力や熱膨張で生じる支持の不
安定化に伴なうバランス悪化を防ぎ、振動、騒音を大幅
に低減できる。
【0021】一般的に遠心力の作用による変形は外径が
大きい程大であるから、ロータマグネット5に同心的に
スリット5aを設けることで、スリット5aによって分
断された回転軸3側、すなわち内側の部分の変形がスリ
ット5aのピッチ円径に等しい外径をもつ回転体の変形
とほぼ同じになるように構成する。
【0022】回転中のロータマグネットとフランジとの
結合面における接触域をできるだけ大きく確保するため
には、回転時におけるロータマグネットの変形を小さく
すること、つまりロータマグネットのスリットを入れる
部位がロータマグネットの内径に近くなるほど効果的で
ある。
【0023】具体的には、図3に示すように、スリット
5aのピッチ円径dとロータマグネット5の内径D1お
よび外径D2との間にD1<d<(D1+D2)の関係
が成立するように構成するのが望ましい。
【0024】また、ロータマグネット5に設けるスリッ
ト5aの切り込みが深いほど、回転時のフランジ4との
接触域が増大する。そこで、ロータマグネット5の厚み
Tとスリット5aの切り込み量hの間にT/2<h<T
の関係が成立するように構成するのが望ましい。
【0025】図4の(a)は一変形例を示す。これは、
ロータマグネット15のスリット15aの隅部15b,
15cを少なくともR0.5(曲率半径0.5mm)の
曲面にすることで、スリット隅部における応力集中を緩
和させる。
【0026】スリット15aの隅部15b,15cを起
点としてロータマグネット15の破損を招くおそれを低
減できる。
【0027】図4の(b)は別の変形例を示す。これ
は、ロータマグネット25のスリット25aの壁面25
bに少なくとも3°の勾配を持たせるもので、スリット
部の加工が容易となり低コスト化を図ることができる。
【0028】また、回転時の変形を低減する観点から
も、抜き勾配が大きくスリットの開口部が大きくなるほ
ど有利である。
【0029】さらに、ロータマグネットに樹脂マグネッ
トを用いることで装置の軽量化と低コスト化を促進でき
る。
【0030】図5は偏向走査装置全体を示すもので、こ
れは、レーザ光等の光ビーム(光束)を発生する光源5
1と、前記光ビームを回転多面鏡1の反射面1aに線状
に集光させるシリンドリカルレンズ51aとを有し、前
記光ビームを回転多面鏡1の回転によって偏向走査し、
結像レンズ系52を経て回転ドラム上の感光体53に結
像させる。結像レンズ系52は球面レンズ52a、トー
リックレンズ52b等を有し、感光体53に結像する点
像の走査速度等を補正するいわゆるfθ機能を有する。
【0031】前記モータによって回転多面鏡1が回転す
ると、その反射面1aは、回転多面鏡1の軸線まわりに
等速で回転する。前述のように光源51から発生され、
シリンドリカルレンズ51aによって集光される光ビー
ムの光路と回転多面鏡1の反射面1aの法線とがなす
角、すなわち該反射面1aに対する光ビームの入射角
は、回転多面鏡1の回転とともに経時的に変化し、同様
に反射角も変化するため、感光体53上で光ビームが集
光されてできる点像は回転ドラムの軸方向(主走査方
向)に移動(走査)する。
【0032】結像レンズ系52は、回転多面鏡1におい
て反射された光ビームを感光体53上で所定のスポット
形状の点像に集光するとともに、該点像の主走査方向へ
の走査速度を等速に保つように設計されたものである。
【0033】感光体53に結像する点像は、回転多面鏡
1の回転による主走査と、感光体53が回転ドラムの軸
まわりに回転することによる副走査に伴なって、静電潜
像を形成する。
【0034】感光体53の周辺には、感光体53の表面
を一様に帯電するための帯電装置、感光体53の表面に
形成される静電潜像をトナー像に顕像化するための現像
装置、前記トナー像を記録紙に転写する転写装置(いず
れも不図示)等が配置されており、光源51から発生す
る光ビームによる記録情報が記録紙等にプリントされ
る。
【0035】検出ミラー54は、感光体53の表面にお
ける記録情報の書き込み開始位置に入射する光ビームの
光路よりも主走査方向上流側において光ビームを反射し
て、フォトダイオード等を有する受光素子55の受光面
に導入する。受光素子55はその受光面が前記光ビーム
によって照射されたときに、走査開始位置(書き出し位
置)を検出するための走査開始信号を出力する。
【0036】光源51は、ホストコンピュータからの情
報を処理する処理回路から与えられる信号に対応した光
ビームを発生する。光源51に与えられる信号は、感光
体53に書き込むべき情報に対応しており、処理回路
は、感光体53の表面において結像する点像が作る軌跡
である一走査線に対応する情報を表す信号を一単位とし
て光源51に与える。この情報信号は、受光素子55か
ら与えられる走査開始信号に同期して送信される。
【0037】なお、回転多面鏡1、結像レンズ52等は
光学箱50に収容され、光源51等は光学箱50の側壁
に取り付けられる。光学箱50に回転多面鏡1、結像レ
ンズ系52等を組み付けたうえで、光学箱50の上部開
口にふたを装着する。
【0038】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で、次に記載するような効果を奏する。
【0039】回転多面鏡を高速回転させたときにロータ
マグネットの支持が不安定になりモータバランスが悪化
するのを回避して、騒音や振動による光学性能の劣化等
のトラブルの少ない高性能な偏向走査装置を実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態による偏向走査装置の主要部を示
すもので、(a)はその模式部分断面図、(b)はロー
タマグネットのみを示す断面図である。
【図2】ロータマグネットの変形によって支持が不安定
になる状態を示すもので、(a)は従来例のロータマグ
ネットの変形を説明する図、(b)は図1の装置のロー
タマグネットの変形を説明する図である。
【図3】スリットの位置と寸法を説明する図である。
【図4】2つの変形例を示す図である。
【図5】偏向走査装置の全体を説明する図である。
【図6】一従来例を示す模式部分断面図である。
【符号の説明】
1 回転多面鏡 3 回転軸 4 フランジ 5,15,25 ロータマグネット 5a,15a,25a スリット 6 モータ基板 7 ステータコイル 8 押え板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを偏向走査する回転多面鏡と、
    該回転多面鏡と一体的に回転する回転部材と、該回転部
    材に結合されたロータマグネットとこれに対向するステ
    ータコイルを有するモータを備えており、前記ロータマ
    グネットが、前記回転多面鏡の回転軸に対して同心的に
    配設された少なくとも一本のスリットを有することを特
    徴とする偏向走査装置。
  2. 【請求項2】 ロータマグネットの内径をD1、外径を
    D2、スリットのピッチ円径dとの間に以下の関係が成
    立することを特徴とする請求項1記載の偏向走査装置。 D1<d<(D1+D2)/2
  3. 【請求項3】 ロータマグネットの厚みTとスリットの
    切り込み量hの間に以下の関係が成立することを特徴と
    する請求項1または2記載の偏向走査装置。 T/2<h<T
  4. 【請求項4】 スリットの隅部を少なくともR0.5の
    曲面にすることを特徴とする請求項1ないし3いずれか
    1項記載の偏向走査装置。
  5. 【請求項5】 スリットの壁面が軸方向に対し少なくと
    も3°の勾配を持っていることを特徴とする請求項1な
    いし4いずれか1項記載の偏向走査装置。
  6. 【請求項6】 ロータマグネットを樹脂マグネットで形
    成したことを特徴とする請求項1ないし5いずれか1項
    記載の偏向走査装置。
JP361299A 1999-01-11 1999-01-11 偏向走査装置 Pending JP2000206441A (ja)

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