JP2000205805A - 巻 尺 - Google Patents

巻 尺

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JP2000205805A
JP2000205805A JP11009652A JP965299A JP2000205805A JP 2000205805 A JP2000205805 A JP 2000205805A JP 11009652 A JP11009652 A JP 11009652A JP 965299 A JP965299 A JP 965299A JP 2000205805 A JP2000205805 A JP 2000205805A
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JP
Japan
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tape
measuring tape
lock
brake
knob
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Tsutomu Usami
努 宇佐見
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KDS KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作が簡単で、1つの部品を用いて、巻取ド
ラムにブレーキをかけ、引き出した測定テープをロック
できる巻尺を提供する。 【解決手段】 摘子4が設けられた操作部材7の前方に
ロック片8、後方にブレーキ片9が設けられている。図
の状態では、測定テープ5を引き出すことができ、引き
出したテープは図示しないばねにより巻き戻される。巻
き戻しの際に摘子を押圧すれば、ブレーキ片が巻取ドラ
ム6の周縁に接してブレーキをかけることができる。測
定テープを引き出した状態で、摘子を前方に移動させれ
ば、ロック片が受け部18に測定テープを押し付けて引
き出した状態で測定テープを保持できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可撓性の測定テー
プをケース内に収容した巻尺に関するものである。
【0002】
【従来の技術】可撓性の測定テープをケース内に収容し
た巻尺は、ケース内の巻取ドラムに巻き取られている。
巻取ドラムには、付勢バネが取り付けられており、測定
テープの引き出しの際に付勢バネが付勢されて、バネ力
が蓄積される。引き出した測定テープから手を離せば、
付勢バネのバネ力によって、測定テープはケース内に自
動的に巻き取られる。
【0003】しかし、巻取の際は、加速度が加わって巻
取速度が徐々に大きくなり、さらに、巻き取るにつれて
巻径が大きくなることにより巻取速度が大きくなること
が助長され、測定テープが捩れたり、ケースを保持して
いる指に当たったりするという問題がある。
【0004】これに対処して、巻取速度を抑えるため
に、ブレーキ機構を内蔵させた巻尺が用いられている。
【0005】また、測定テープを引き出した状態で測定
する際に、不用意に測定テープがケース内に引き込まれ
るという問題もある。上述したブレーキ機構とともに、
ロック機構を内蔵させて、その操作により、引き出した
テープを所望の位置で引き込まれないようにロックする
ことができる巻尺も用いられている。
【0006】特開平10−89901号公報に記載され
た巻尺では、ケースの側面にブレーキボタンを設け、ブ
レーキボタンを指で押す事により巻取ドラムの側面にブ
レーキボタンが接し、巻取ドラムの回転を制止、また
は、抑制するようにしている。
【0007】また、ケースの正面上部にブレーキボタン
を設け、ブレーキボタンを指で押すことにより巻取ドラ
ムの側面(巻取ドラムの鍔部分)にブレーキボタンが接
し、巻取ドラムの回転を制止、または、抑制する機構も
用いられている。
【0008】実公昭49−39338号公報に記載され
た巻尺では、巻取ドラムの回転軸の片側をケース側面の
円形穴より外側に出すことにより、巻取ドラムに直接手
で触れて、巻取ドラムの回転を制止、または、抑制する
機構を用いている。
【0009】これらのブレーキ機構は、巻取ドラムに部
材や指を摩擦接触させてブレーキ作用を与えるものであ
り、ロック機構は備えていない。ブレーキ機構の操作を
継続していれば、引き出した測定テープを止めることは
できるが、手を離せば、測定テープが巻き込まれてしま
うので、測定がしにくいという問題がある。
【0010】実公昭41−10935号公報に記載され
た巻尺では、ケース前壁の内側に弾性制動部材を摺動自
在に設けて、それを押し下げる操作によって、測定テー
プを壁部にくさび止めして、測定テープを伸張状態に保
持するようにしている。
【0011】上記公報に記載された巻尺は、引き出した
テープを収納する際にブレーキをかけるには、弾性制動
部材の押し下げ量を少なくすることによって可能である
が、弾性制動部材の先端が高速で移動する測定テープを
擦ることにより、目盛りが磨耗するという問題がある。
【0012】実開昭59−47802号公報に記載され
た巻尺では、実公昭41−10935号公報に記載され
た巻尺と同様なロック機構に加えて、彎曲ブレーキ弾片
を設けてドラムに接触させてブレーキをかけるようにし
ているが、ロック機構とブレーキ機構とを別部品で構成
しているため、部品点数が増加するという問題がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、操作が簡単で、しかも、1
つの部品を用いて、巻取ドラムにブレーキをかけること
ができるとともに、引き出した測定テープをロックする
ことができる巻尺を提供することを目的とするものであ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、本体ケースの側面に摺動可能に取り付けられ、後部
にブレーキ片と前部にロック片を備えた操作部材を有す
る巻尺であって、前記操作部材の後方位置において前記
操作部材を押圧することにより前記ブレーキ片を巻取ド
ラムの周縁に接触させてブレーキ作用をもたらし、前記
操作部材を前方位置に移動させて前記ロック片を測定テ
ープに押圧させて該測定テープをロックすることを特徴
とするものである。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の巻尺において、前記ロック片はロック位置保持用突起
を有し、前方位置への前記操作部材に移動により、前記
ロック位置保持用突起が本体ケースに形成された係止部
に係合して、前記操作部材をロック位置に保持すること
を特徴とするものである。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の巻尺において、前記操作部材の後部に、本体
ケースに設けられた係止部に係止可能な被係止部が設け
られたことを特徴とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の巻尺の実施の形
態の一例の正面図である。図中、1はフック、2,3は
本体ケース、4は摘子である。摘子4は後述する操作部
材に取り付けられたものであり、摘子4を操作しない状
態では、フック1に指を掛けて、図示しない測定テープ
を自由に引き出すことができ、また、引き出した測定テ
ープから指を離せば、測定テープは引き出したときに蓄
勢された蓄勢ばねのばね力により巻き取られる。なお、
13は被係止部、14はガイド部であるが、これらにつ
いては後述する。
【0018】摘子4が図1の後方位置にあるときに、摘
子4を押し付けるようにすると、摘子4が取り付けられ
た操作部材のブレーキ片が巻取ドラムに押し付けられて
ブレーキ作用をさせることができるので、蓄勢ばねのば
ね力で巻き取られる測定テープにブレーキをかけて巻取
速度を落とすことができる。また、測定テープを引き出
した状態で、摘子4を押し付けてブレーキをかけること
により、引き出した測定テープを仮止めすることもでき
る。
【0019】図2(A)は、摘子4を前方位置に移動さ
せた状態である。この状態では、操作部材がロックされ
て、摘子4から指を離しても、摘子4は図1の位置に戻
ることがなく、操作部材のロック片は、測定テープを押
圧して引き出したテープをロックさせることができる。
前方位置であるロック位置より少し手前の図2(B)の
位置では、操作部材のロック片が測定テープを押圧して
停止させることができるが、摘子4から指を離せば、停
止状態が解除されるから、測定テープを仮止めをするこ
とが可能である。
【0020】図1,2で説明した実施の形態の巻尺の内
部構造について説明する。図3は、本体ケース3の一部
を切除して内部が見えるようにした巻尺の側面図、図4
は、本体ケース3の一部を切除して内部が見えるように
した本体ケースの側面図である。また、図5は操作部材
を説明するためのもので、図5(A)は操作部材の側面
図、図5(B)は図5(A)の操作部材を左側から見た
図、図5(C)は図5(A)の操作部材を右側から見た
図である。図中、図1,2と同じ部分には同じ符号を付
して説明を省略する。5は測定テープ、6は巻取ドラ
ム、7は操作部材、8はロック片、9はブレーキ片、1
0は被ガイド部、11はフランジ部、12はロック位置
保持用突起、13は被係止部、14,15はガイド部、
16は溝、17はネジ孔、18は受け部、19は係止
部、20は弾性体である。
【0021】図3に示すように、本体ケース2,3内に
は、巻取ドラム6に巻かれた測定テープ5が収納されて
いる。巻取ドラム6には、図示しない付勢ばねが中心軸
と巻取ドラム6との間に設けられており、上述したよう
に、測定テープ5を引き出しことによって、付勢ばねが
蓄勢され、そのばね力によって引き出された測定テープ
5を巻き取ることができる。本体ケース2,3には、操
作部材7が設けられており、その操作によって、図1,
図2で説明した動作ができるが、その機構を説明する前
に、操作部材7について説明する。
【0022】図5に示すように、操作部材7は、概略、
湾曲した形状であり、可撓性を有する材料、例えば、ポ
リアセタール等の合成樹脂で一体的に作製されている。
摘子4の表面には、滑り止めのための条溝が形成されて
おり、その前方(図の下方であるが、操作部材7が進む
方向であるので、その方向を「前方」という。)にはロ
ック片8、後方(図の上方であるが、操作部材7が戻る
方向であるので、その方向を「後方」という。)にはブ
レーキ片9が設けられている。被ガイド部10は、本体
ケースの後述するガイド部に案内されて、操作部材7を
移動可能に支持されるために設けられたものである。し
かし、操作部材7は、前後方向に移動可能であればよい
ので、そのガイド構造は、適宜の構造を採用できる。1
1はフランジ部であり、その一部にロック位置保持用突
起12が形成されている。被係止部13は、操作部材7
を後方の位置において係止するために設けられたもので
ある。
【0023】図4に示す本体ケース2,3の内側には、
ガイド部14,15が形成されている。ガイド部14,
15の上面は同じ高さであり、図5で説明した操作部材
7の被ガイド部10の側面を載せて操作部材をガイドす
る。ガイド部15の外側に溝16が形成されている。溝
16は、操作部材7がガイド部14,15に載置された
ときに、フランジ部11が入り込むために設けられてい
る。溝16の幅は、ロック位置保持用突起12が設けら
れたフランジ部11が通ることができる幅である。ねじ
孔17は、2つの本体ケース2,3を固定する固定ネジ
が取り付けられる孔であり、他の箇所にも適宜に設けら
れている。受け部18は、操作部材7のロック片が測定
テープを押さえるときに、測定テープの背面を受けるた
めに設けられたものである。係止部19は、操作部材7
の被係止部13を係止するためのものである。弾性体2
0は、測定テープが巻き取られるときに、フックを受け
て、衝撃を緩和するものである。
【0024】図4では、本体ケース3の内側が図示さ
れ、本体ケース2の内側の構造は示されていないが、本
体ケース2の内側の構造は、本体ケース3の内側の構造
と対称的であり、本体ケース3の各部が同様に設けられ
ている。なお、本体ケース2,3の各部は、弾性体20
を除いて、それぞれ一体成形されており、図4に示され
ている部材の点数は、本体ケース2,3と弾性体20の
3点である。
【0025】図3に戻って説明する。図3は、図4で説
明した本体ケース内に、測定テープ5が巻き取られた巻
取ドラム6と操作部材7を取り付けた状態を示してい
る。図1の状態である。摘子4は後方に位置し、操作部
材7の被係止部13が係止部19で係止され、摘子4が
不用意に移動することはない。この状態では、ロック片
8は測定テープ5に接触しておらず、ブレーキ片9も巻
取ドラム6に接触していない。したがって、測定テープ
5を引き出すことができ、引き出された測定テープ5を
自由にすれば、測定テープ5は、ばね力により巻き取ら
れる。
【0026】図6は、仮止めの状態である。測定テープ
を引き出した状態で、摘子4を押圧する。操作部材7が
撓んで、ブレーキ片9が巻取ドラムの周縁を押さえて、
巻取ドラムにブレーキをかけることができる。引き出し
た測定テープ5を仮止めして測定を行なう場合、およ
び、ばね力によって測定テープ5を巻き取るときに巻取
速度を抑えるためのブレーキをかけるときに、巻取ドラ
ム6にブレーキをかけるので、測定テープの目盛面に接
触をさせずにブレーキをかけることができる。
【0027】図7は、摘子4を中途まで前方に移動させ
た状態であり、図2(B)で説明した状態である。操作
部材7は、被係止部13が係止部19で係止されている
が、摘子4を少し押すだけで、係止を解除できる。した
がって、摘子4を押し気味にして前方にスライドさせる
ことにより操作部材7を前方に移動できる。図7の状態
では、ロック片8の先端が測定テープ5に接触して引き
出された測定テープ5を仮止めをすることができる。ロ
ック片8の撓み量は少ない。この状態は、ばね力によっ
て測定テープ5を巻き取るときに巻取速度を抑えるため
のブレーキをかけるための操作とすることが可能であ
る。
【0028】図8は、摘子4をさらに前方に移動させた
状態であり、図2(A)で説明した状態である。ロック
片8が、図7の状態よりさらに撓み、同時に、ロック位
置保持用突起12がガイド部15の端部を外れるまで移
動する。このとき、ガイド部15の端部は、ロック位置
保持用突起12の係止部となり、ロック位置保持用突起
を係止して、操作部材7を保持する。したがって、摘子
4から指を離しても、操作部材7が戻ることはなく、測
定テープ5は、ロック片8と受け部18とで挟持され、
引き出された測定テープ5をロックすることができる。
【0029】ロック状態の解除は、摘子4をやや力を入
れて後方に移動させて、図7または図3の状態にするこ
とにより、ロック解除ができる。ロック位置保持用突起
12に対するガイド部15の端部による係止は、ロック
片が撓んで、ロック位置保持用突起12がガイド部15
の端部を乗り越えて、図7の状態に移行できる。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、巻尺を持つ1方の手の親指1本にて、引き出
したテープの仮止めと、巻取の際のブレーキと、引き出
したテープのロックの操作が、簡単に操作できる利点が
ある。また、ブレーキは巻取ドラムにかけるので、測定
テープを擦ることなく、ブレーキをかけることができる
とともに、操作箇所がストップとブレーキで共通とする
ことで、操作がわかりやすく、誤操作を少なくできるた
め、測定テープを安全に操作することができる。さら
に、従来のストップ機構付巻尺に対して部品点数を増や
すことなく、1つの操作部材でブレーキ作用とロック作
用を果たすことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の巻尺の実施の形態の一例の正面図であ
る。
【図2】(A)は摘子を前方位置に移動させた状態、
(B)は摘子をロック位置より少し手前に移動させた状
態の正面図である。
【図3】本体ケースの一部を切除して内部が見えるよう
にした巻尺の側面図である。
【図4】本体ケースの一部を切除して内部が見えるよう
にした本体ケースの側面図である。
【図5】操作部材を説明するためのもので、(A)は操
作部材の側面図、(B)は(A)の操作部材を左側から
見た図、(C)は(A)の操作部材を右側から見た図で
ある。
【図6】仮止めの状態における巻尺の本体ケースの一部
を切除して内部が見えるようにした側面図である。
【図7】摘子を中途まで前方に移動させた状態における
巻尺の本体ケースの一部を切除して内部が見えるように
した側面図である。
【図8】摘子をさらに前方に移動させた状態における巻
尺の本体ケースの一部を切除して内部が見えるようにし
た側面図である。
【符号の説明】
1…フック、2,3…本体ケース、4…摘子、5…測定
テープ、6…巻取ドラム、7…操作部材、8…ロック
片、9…ブレーキ片、10…被ガイド部、11…フラン
ジ部、12…ロック位置保持用突起、13…被係止部、
14,15…ガイド部、16…溝、17…ネジ孔、18
…受け部、19…係止部、20…弾性体。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体ケースの側面に摺動可能に取り付け
    られ、後部にブレーキ片と前部にロック片を備えた操作
    部材を有する巻尺であって、前記操作部材の後方位置に
    おいて前記操作部材を押圧することにより前記ブレーキ
    片を巻取ドラムの周縁に接触させてブレーキ作用をもた
    らし、前記操作部材を前方位置に移動させて前記ロック
    片を測定テープに押圧させて該測定テープをロックする
    ことを特徴とする巻尺。
  2. 【請求項2】 前記ロック片はロック位置保持用突起を
    有し、前方位置への前記操作部材に移動により、前記ロ
    ック位置保持用突起が本体ケースに形成された係止部に
    係合して、前記操作部材をロック位置に保持することを
    特徴とする請求項1に記載の巻尺。
  3. 【請求項3】 前記操作部材の後部に、本体ケースに設
    けられた係止部に係止可能な被係止部が設けられたこと
    を特徴とする請求項1または2に記載の巻尺。
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