JP2000205432A - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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JP2000205432A
JP2000205432A JP11010230A JP1023099A JP2000205432A JP 2000205432 A JP2000205432 A JP 2000205432A JP 11010230 A JP11010230 A JP 11010230A JP 1023099 A JP1023099 A JP 1023099A JP 2000205432 A JP2000205432 A JP 2000205432A
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JP
Japan
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bobbin
collar
plunger
valve
frame
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JP11010230A
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English (en)
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Koji Matsui
浩二 松井
Norio Wada
則夫 和田
Yoshiyasu Ito
義▲やす▼ 伊東
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Rinnai Corp
Original Assignee
Rinnai Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ボビンに歪みや損傷を与えることなくフレー
ム、ボビン及びカラーを一体化し、振動や騒音を確実に
防止して弁の円滑な開閉動作を行うことができる電磁弁
を提供する。 【解決手段】電磁コイル6を備えるボビン5の内壁の略
中央部に突出する突起28を設ける。ボビン5の一端側
に対向して位置するフレーム4の支持板11と突起28
との間に圧接挟持される第1カラー26を設ける。ボビ
ン5の他端側に対向して位置するフレーム4の支持板1
3と突起28との間に圧接挟持される第2カラー27を
設ける。ボビン5の内部に、先端に弁2を備えるプラン
ジャ7を、その後端側を挿着して設ける。ボビン5は、
第1カラー26と第2カラー27とに挟まれた突起28
を介してフレームに強固に支持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体の通路を開閉
する弁を電磁力によって駆動する電磁弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、実公平2−17256号公報に見
られるように、流体の通路に設けて該通路を開閉する電
磁弁が知られている。この種の電磁弁は、電磁コイルを
外周に支持するボビンと、一端に弁を備えて該ボビン内
に挿着されたプランジャと、前記ボビン内部においてプ
ランジャを吸着するコアとを備え、電磁コイルの電磁力
によって弁の開閉動作を行うものである。
【0003】この種の電磁弁は、内部に前記ボビンを支
持するフレームを介して前記通路の所定位置に取り付け
られる。該フレームは、前記ボビンの軸方向に対向する
一対の支持板を備え、両支持板間に該ボビンを支持して
いる。また、該フレームは、一般に、一方の支持板の側
縁からボビンの側方に沿って一体に連設された側板を介
して、他方の支持板が連結されている。そして、該他方
の支持板は、側板の先端縁にカシメ加工を施すことによ
って連結固定される。
【0004】前記ボビンは、その両端に外周に張り出し
て前記電磁コイルを収容する一対の鍔部が形成されてお
り、一方の鍔部には、電磁コイルに給電するためのター
ミナルを支持する部分が形成されている。このように、
ボビンは比較的複雑な形状であり、また、軽量とするた
めに合成樹脂による一体成形で形成される。
【0005】しかし、該ボビンの前記フレームへの支持
状態が不充分であると、該ボビンにガタツキが生じ、弁
の開閉動作を行ったときに振動や騒音が発生する不都合
がある。
【0006】そこで、前記のカシメ加工によって両支持
板を連結する際に、両支持板をボビンの両端に圧接させ
ることにより、両支持板間に前記ボビンを強固に挟持し
てボビンのガタツキを防止するようにすることが考えら
れる。しかし、この場合には、カシメ加工時に付与され
た押圧力により前記ボビンに損傷を与えることがある。
そして、前記ボビンが、前述したように合成樹脂により
形成されている場合には、両支持板から軸線方向に圧迫
を受けた状態となり、ボビンに歪みが生じる不都合があ
る。
【0007】また、この種の電磁弁は、閉弁時に流体の
圧力が付与されており、このときの圧力に対抗して開弁
動作を開始しなければならないために、比較的大きな吸
引磁力が必要となる。そこで、前記公報に見られるよう
に、ボビンの内部に円筒状の吸引磁極(カラー)を設け
て、開弁開始時の吸引力を増大させることが知られてい
る。そして、前記公報においては、該カラーは、ボビン
の内壁の上半部に設けられた拡径部に収納されて該ボビ
ンに支持されている。
【0008】しかし、該カラーをボビンの内部に取り付
けた場合に、ボビンとの取り付け状態が不充分である
と、弁の開閉動作に伴って該カラーに振動が生じ、前述
したボビンにガタツキが生じた場合と同様に、前記プラ
ンジャに対する吸引力が不安定になる不都合がある。ま
た、前記カラーの振動を防止するためにフレームの両支
持板を前記ボビンの両端に一層強く圧接しても、カラー
がボビン内部に収納された状態にあるために、このとき
の圧接力をボビン内部のカラーに付与することが困難で
あり、しかも、前述のようにカシメ加工時に圧迫を受け
たボビンが損傷するおそれがある。
【0009】更に、この種の電磁弁においては、開弁時
にプランジャがコアに吸着したときに衝突音が発生す
る。このときの衝突音を緩和するために、ゴム製の緩衝
パッドをプランジャ又はコアの何れか一方の吸着面に設
けることが考えられる。しかし、プランジャがコアに吸
着されたときの両者の間に緩衝パッドが介在されること
によって、プランジャとコアとが密着されない。この状
態で、前述したようなボビンのガタツキやカラーの振動
によってコアの吸着力が低下している場合には、磁力の
振れ(全波整流した電流は、時間的に不連続となるた
め)に影響されてプランジャに振動が生じ、その振動に
伴う騒音が、プランジャとコアとが吸着状態にある間ず
っと発生し続けるおそれがある。このため、前述したよ
うなボビンのガタツキやカラーの振動が生じて十分な吸
引力が得られないおそれがある場合には、前記緩衝パッ
ドを設けることができない不都合がある。
【0010】このように、従来の電磁弁においては、ボ
ビン及びカラーのガタツキや、プランジャの振動といっ
た電磁吸引力が不安定となる要因を、ボビンを痛めずに
排除することが困難であり、振動や騒音を確実に防止す
ることができないだけでなく弁の円滑な開閉動作を得る
ことができない不都合があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】かかる不都合を解消し
て、本発明は、ボビンに歪みや損傷を与えることなくフ
レーム、ボビン及びカラーを一体化し、振動や騒音を確
実に防止すると共に十分な電磁吸引力を発生させて弁の
円滑な開閉動作を行うことができる電磁弁を提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、電磁コイルと、該電磁コイルを外周に
支持する合成樹脂製の円筒状のボビンと、該ボビンの軸
方向の両端に対向して位置する一対の支持板を備えるフ
レームと、後端側が前記ボビン内に摺動自在に挿着さ
れ、先端側が該フレームの一方の支持板を貫通して前記
ボビンの外方に露出するプランジャと、該プランジャの
先端に設けられて流体の通路を開閉する弁と、前記ボビ
ン内に設けられて前記プランジャの後端を吸着するコア
とを備える電磁弁において、前記ボビンの内壁に突出す
る突起を設け、前記フレームの他方の支持板と該突起と
に圧接挟持されて前記ボビンの内壁に挿着された磁性金
属製の円筒状の第1カラーと、前記フレームの前記一方
の支持板と該突起とに圧接挟持されて前記ボビンの内壁
に挿着された磁性金属製の円筒状の第2カラーとを設け
たことを特徴とする。
【0013】前記第1カラーは、フレームの他方の支持
板と前記突起とに圧接挟持され、前記第2カラーは、フ
レームの一方の支持板と該突起とに圧接挟持される。そ
の結果、前記突起は両カラーによって挟持された状態と
される。これにより、前記ボビンは、該突起を介してカ
ラー及びフレームに一体的に固定され、ボビンのガタツ
キや各カラーの振動を確実に防止することができる。そ
して、ボビンや各カラーの振動が防止されていることに
よって、電磁コイルからコアを介してプランジャに付与
される電磁吸引力を安定して発生させることができ、弁
の円滑な開閉動作を行うことができる。
【0014】しかも、両支持板間から前記第1カラー及
び前記第2カラーに付与される圧迫力は、ボビンの内壁
に設けられた突起に集中されるために、ボビンはその軸
方向の両端から両支持板の圧迫を直接受けることがな
く、ボビンの歪みや損傷を防止することができる。
【0015】また、本発明における前記第1カラーと第
2カラーとは、前述のようにボビンをフレームに強固に
支持させるだけでなく、第1カラーによって、開弁開始
時の吸引磁力を大として開弁動作を円滑に行うことがで
き、第2カラーによって、コアからフレームを介してプ
ランジャへ向かう磁束を効率良く発生させて、開弁時の
コアへのプランジャの吸引力を大とすることができる。
【0016】このとき、本発明においては、前記コアと
該コアに吸着される前記プランジャの後端との何れか一
方の吸着面に、緩衝用の弾性部材を設けることが好まし
い。本発明によれば、前記第2カラーを設けることによ
って、開弁時のコアへのプランジャの吸引力が大とされ
ている。従ってプランジャを吸着するコアの吸着力が大
となる。ここで、本発明においては、前記弾性部材を設
けることによって、プランジャがコアへ吸着される際の
衝撃が緩和され、吸着時の騒音の発生を確実に防止する
ことができる。しかも、ボビンの突起と一方の支持板と
の間に確実に固定された前記第2カラーにより、コアの
吸着磁力が確実に向上してプランジャがコアに比較的強
く吸着された状態を維持することができるので、コアと
プランジャとの間に前記弾性部材が介在していても、プ
ランジャの安定した吸着状態を確実に維持することがで
き、プランジャの振動やそれに伴う騒音の発生を確実に
防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面に基づ
いて説明する。図1は本実施形態の電磁弁を示す説明的
縦断面図、図2は本実施形態の電磁弁を分解して示す説
明図、図3は電磁弁の組み立て時における突起の状態を
示す説明図、図4は電磁弁の組み立て時におけるフレー
ムのカシメ加工工程を示す説明図、図5は本実施形態の
電磁弁の吸引力の特性を示す線図である。
【0018】本実施形態の電磁弁1は図1に示すよう
に、ガス流路Aを開閉する弁2と、該弁2を駆動する駆
動部3とによって構成されている。
【0019】該駆動部3は、磁性金属製のフレーム4に
支持されたボビン5と、該ボビン5に支持された電磁コ
イル6と、前記ボビン5の内部に摺動自在に挿着されて
下端に前記弁2が設けられたプランジャ7とを備えてい
る。
【0020】前記ボビン5は、合成樹脂によって形成さ
れ、前記電磁コイル6を外周に支持する円筒状のコイル
支持部8と、該コイル支持部8の上下の両端全周に外方
に張り出す一対の鍔部9,10とを備えている。
【0021】前記フレーム4は、前記ボビン5の上端側
を覆う大略矩形状の天板11と該天板11の両側から下
方に延設された側板12と、該側板12の下端に連結さ
れた大略矩形状の底板13とによって構成されている。
該フレーム4の天板11の下面側には、前記ボビン5の
内部に挿入されたコア14が一体に支持されている。該
フレーム4の底板13は、前記側板12にカシメ加工に
よって連結固定されるブラケット15と該ブラケット1
5の上面に重合されて該ブラケット15と前記ボビン5
の下側の鍔部10との間に介在される板状のスペーサ1
6とによって構成されている。
【0022】前記コア14には、ガスケット17を介し
て非磁性金属製のガイドパイプ18が挿着され、該ガイ
ドパイプ18の内部に前記プランジャ7が摺動自在に挿
着されている。該コア14は、前記電磁コイル6の磁力
によって前記プランジャ7の上端を吸着する。該コア1
4は、下端に向かって次第に収束するテーパ状の吸着部
19を備え、前記プランジャ7の上端には該コア14の
吸着部19に対応する形状の被吸着部20が形成されて
いる。更に、該プランジャ7の被吸着部20の中央部に
は、コア14に吸着された際の衝撃を緩和するゴム製の
緩衝部材21が挿着されている。
【0023】前記底板13を構成するブラケット15及
びスペーサ16は、前記ガイドパイプ18の下端部が貫
通して挿入される穴部22を備え、該穴部22の内周に
おけるブラケット15とスペーサ16との間は、前記ガ
イドパイプ18に密接するガスケット23が設けられて
いる。前記プランジャ7は、前記底板13を構成するブ
ラケット15及びスペーサ16を貫通して前記ボビン5
の内部のガイドパイプ18に挿通されている。
【0024】前記弁2は、ガス流路Aの閉弁位置に突出
成形された円筒状の弁座部Bに当接して閉弁状態とし、
該弁座部Bから離反して前記プランジャ7がコア14に
吸着されて開弁状態とする。該弁2の上部に設けられた
スプリングシート24と前記フレーム4の底板13との
間には弁2(及びプランジャ7)を閉弁方向に付勢する
スプリング25が設けられている。
【0025】また、前記ボビン5の内壁と前記ガイドパ
イプ18との間には、磁性金属によって円筒状に形成さ
れた一対のカラー26,27が設けられている。該ボビ
ン5の内壁には、両カラー26,27の互いに対向する
端縁の間において内方に突出する突起28が形成されて
いる。該突起28は図2に示すように、該ボビン5の軸
線方向に沿って細長い形状に形成されており、更に、該
ボビン5の周方向に所定間隔を存して複数(本実施形態
では4つ)配設されている。両カラー26,27は、後
述するように、該突起28に圧接されてボビン5の内部
に固定されている。
【0026】次に、以上の構成からなる本実施形態の電
磁弁1の組み立て工程を説明する。図2を参照すれば、
前記フレーム4の天板11に固設された前記コア14に
ガイドパイプ18の上端部が外挿され、前記電磁コイル
6を支持したボビン5が該ガイドパイプ18に外挿され
る。このとき、該ガイドパイプ18への外挿に先立っ
て、ボビン5内部の上方側には、前述した一対のカラー
26,27の一つである第1カラー26が挿入され、ボ
ビン5内部の下方側には、前述した一対のカラー26,
27のうち他の一つである第2カラー27が挿入され
る。そして、該ボビン5に挿通されたガイドパイプ18
の該ボビン5の下端から突出した部分に前記スペーサ1
6及び前記ガスケット23を嵌着し、更に前記ブラケッ
ト15を被せる。
【0027】前記突起28は、その上端縁が前記第1カ
ラー26の下縁に当接し、その下端縁が前記第2カラー
27の上縁に当接している。更に、この状態では、両カ
ラー26,27は未だボビン5の内部に完全には固定さ
れていず、図3(a)に説明の便宜上誇張して示すよう
に、第1カラー26の上端部がボビン5の上端から突出
し、同じく、第2カラー27の下端部がボビン5の下端
から突出している。このとき、図4(a)に天地を反転
して示すように、側板12の下端に形成されたカシメ形
成部29が前記底板13のブラケット15に形成された
カシメ凹部30に係合された状態にあり、図3(a)に
示すように、天板11は第1カラー26の上端縁に当接
し、底板13のスペーサ16は第2カラー27の下端縁
に当接する。このような状態は、図2を参照すれば、前
記突起28の上端からボビン5の上端までの寸法aを第
1カラー26の長さ寸法bより小とし、前記突起28の
下端からボビン5の下端までの寸法cを第2カラー27
の長さ寸法dより小とすることによって形成することが
できる。
【0028】そして、図4(b)に天地を反転して示す
ように、側板12の下端に形成されたカシメ形成部29
を、前記底板13のブラケット15に形成されたカシメ
凹部30の外方に押し広げてカシメ加工が施される。こ
のときのカシメ押圧によって、底板13が天板11に向
かって押圧され、図3(b)に示すように、第1カラー
26と第2カラー27と互いに接近する方向に押入され
る。これにより、前記突起28が変形して第1カラー2
6と第2カラー27とに圧着され、第1カラー26は天
板11と突起28との間に挟持されて強固に固定される
と同時に、第2カラー27は底板13と突起28との間
に挟持されて強固に固定される。しかも、前記底板13
に付与されるカシメ加工時の応力は、第1カラー26及
び第2カラー27を介して前記突起28に集中し、該突
起28の変形によって吸収されるので、ボビン5の他の
部分には波及することがない。そして、第1カラー26
と第2カラー27との間に強固に挟持された前記突起2
8によって、ボビン5全体がフレーム4内に確実に支持
された状態となる。
【0029】このように、前記ボビン5は、両カラー2
6,27と前記突起28との圧着によってフレーム4に
固定されているので、天板11及び底板13からの圧迫
による該ボビン5の変形や損傷を防止することができ
る。また、確実に固定された前記ボビン5によって、前
記プランジャ7を前記コア14に吸着させるための吸引
力を安定して発生させることができ、弁2の開閉動作を
円滑に行うことができる。更に、両カラー26,27は
確実に固定されているので、弁2の開閉動作に伴う振動
や騒音を確実に防止することができる。
【0030】また、前記第1カラー26及び第2カラー
27は、ボビン5をフレーム4に確実に固定するためだ
けに設けられたものではなく、第1カラー26を設けた
ことによって、開弁開始時の吸引磁力を大として開弁動
作を円滑に行うことができ、第2カラー27を設けたこ
とによって、コア14からフレーム4を介してプランジ
ャ7へ向かう磁束を効率良く発生させて、開弁時のコア
14へのプランジャ7の吸引力を大とすることができ
る。
【0031】ここで、前記第1カラー26及び第2カラ
ー27を設けた場合の吸引力特性を図5に示す。図5に
おいては、前記第1カラー26及び第2カラー27を設
けた場合を実線eで示し、これと比較するために両カラ
ーを設けない場合(破線f)と、第1カラー26のみを
設けた場合(一点鎖線g)とを示した。図5に示すよう
に、両カラーを設けない場合には、閉弁位置におけるコ
ア14の吸引力は極めて低く、閉弁状態で弁2にかかる
ガス圧と前記スプリング25の荷重に対する対抗力が弱
いために開弁開始が円滑に行われないおそれがある。そ
れに対して、第1カラー26のみを設けた場合には、閉
弁位置におけるコア14の吸引力が向上しており、開弁
開始が円滑に行われるようになる。その反面、開弁時
(開弁直前)におけるコア14の吸引力は、第1カラー
26を設けない場合よりも低くなり、前記緩衝部材21
を介してコア14に吸着状態とされるプランジャ7に付
与される磁力が不安定となってプランジャ7に振動が生
じるおそれがある。
【0032】それに対して、本実施形態のように前記第
1カラー26及び第2カラー27を設けた場合には、閉
弁位置におけるコア14の吸引力が一層向上すると共
に、開弁時(開弁直前)におけるコア14の吸引力を十
分に向上させることができ、前記プランジャ7が緩衝部
材21を介してコア14に吸着されているときにもプラ
ンジャ7の振動を防止することができる。このように、
前記第1カラー26及び第2カラー27を設けたことに
より、開弁開始時の弁2の駆動を円滑に行うことがで
き、プランジャ7がコア14に吸着されたときにも緩衝
部材21によってプランジャ7とコア14との衝突によ
る衝撃を緩和してしかも、コア14に吸着された状態に
あるプランジャ7の振動を確実に防止することができ
る。
【0033】なお、本実施形態においては、図2に示す
ように、前記突起28の形状を、前記ボビン5の軸線方
向に沿った細長い形状としたが、これに限られるもので
なく、図示しないが、例えば、第1カラー26の下縁に
当接する突起と、第2カラー27の上縁に当接する突起
とを各別に設けてもよい。また、本実施形態の前記突起
28は、ボビン5の周方向に所定間隔を存して複数配設
されているが、それ以外に、図示しないが、ボビン5の
周方向に連続する凸条を形成して本発明の突起としても
よい。
【0034】また、本実施形態において採用した第1カ
ラー26と第2カラー27とは、共に軸線方向に長さが
同一に形成されているが、各カラー26,27の長さは
所望の吸引力に応じて適宜定めることができる。このと
き、例えば、図示しないが、両カラー26,27の長さ
が異なる場合には、両者の長さに応じて、両カラー2
6,27の互いに対向する端縁の間に前記突起28が設
けられるものであることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の電磁弁を示す説明的縦断
面図。
【図2】本実施形態の電磁弁の説明的分解断面図。
【図3】電磁弁の組み立て時における突起の状態を示す
説明図。
【図4】電磁弁の組み立て時におけるフレームのカシメ
加工工程を示す説明図。
【図5】本実施形態の電磁弁の吸引力の特性を示す線
図。
【符号の説明】
1…電磁弁、2…弁、4…フレーム、5…ボビン、6…
電磁コイル、7…プランジャ、11…天板(他方の支持
板)、13…底板(一方の支持板)、14…コア、21
…緩衝部材(弾性部材)、26…第1カラー、27…第
2カラー、28…突起。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊東 義▲やす▼ 愛知県名古屋市中川区福住町2番26号 リ ンナイ株式会社内 Fターム(参考) 3H106 DA07 DA13 DA23 DB02 DB12 DB23 DB32 DC02 DC17 DD03 EE20 EE27 EE33 GA10 GA11 GA13 GA15 GA25 GA30 GC08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電磁コイルと、該電磁コイルを外周に支持
    する合成樹脂製の円筒状のボビンと、該ボビンの軸方向
    の両端に対向して位置する一対の支持板を備えるフレー
    ムと、後端側が前記ボビン内に摺動自在に挿着され、先
    端側が該フレームの一方の支持板を貫通して前記ボビン
    の外方に露出するプランジャと、該プランジャの先端に
    設けられて流体の通路を開閉する弁と、前記ボビン内に
    設けられて前記プランジャの後端を吸着するコアとを備
    える電磁弁において、 前記ボビンの内壁に突出する突起を設け、 前記フレームの他方の支持板と該突起とに圧接挟持され
    て前記ボビンの内壁に挿着された磁性金属製の円筒状の
    第1カラーと、前記フレームの前記一方の支持板と該突
    起とに圧接挟持されて前記ボビンの内壁に挿着された磁
    性金属製の円筒状の第2カラーとを設けたことを特徴と
    する電磁弁。
  2. 【請求項2】前記コアと該コアに吸着される前記プラン
    ジャの後端との何れか一方の吸着面に、緩衝用の弾性部
    材を設けたことを特徴とする請求項1記載の電磁弁。
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Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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