JP2000203791A - ブ―ムヘッド着脱装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 建設機械のオールテレーンクレーン等のブー
ムヘッドを簡単な装置によってブームに着脱できるよう
にする。 【解決手段】 ブーム９の先端部に一対の第１のシーブ
１２，１２を配設し、該第１のシーブ１２，１２に掛け
廻された一対のワイヤーロープ１３，１３の先端部１３
ａ，１３ａをブームヘッド１４に設けた係止用のピン３
０に取り付け、そして、ブーム内に配設された油圧シリ
ンダの駆動により該ブームヘッド１４を吊り上げる。こ
の時、該ピン３０の位置は、該ブームヘッド１４がワイ
ヤーロープ１３，１３に対して所定の角度を有して吊り
上げられる位置であり、且つ、該ブームヘッド１４に設
けられたカップリング用のピン孔２７が、前記ブーム側
に設けられたカプラ用ピン孔２３の下方鉛直線上に沿っ
て吊り上げられる位置に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はブームヘッド着脱装
置に関するものであり、特に、建設機械のオールテレー
ンクレーン等に用いられるブームにブームヘッドを容易
に着脱できるブームヘッド着脱装置に関するものある。

【０００２】

【従来の技術】従来、此種のブームヘッド着脱装置とし
ては、本出願人は特願平７−２４０５１３号として先に
特許出願した。この先願に係るブームヘッド着脱装置
は、ブームの先端の中央部に突出した支持板に第１のシ
ーブが軸着され、更に、該ブーム内の前方に第２のシー
ブがピンで軸着され、且つ、該ピンには第１の油圧シリ
ンダの一端が固定され、該第１の油圧シリンダのピスト
ンロッドは該ブームの後方に向いており、該第１の油圧
シリンダのピストンロッドには第３のシーブが枢支さ
れ、更に、該第１の油圧シリンダの下方に第２の油圧シ
リンダが配設され、該第２の油圧シリンダのピストンロ
ッドには該ブームの前方へ出入自在にフック部材が設け
られている。又、該ブームの先端外側部に一対のブラケ
ットが対峙して固設され、該ブラケットにはカプラ用の
ピン孔が開穿されている。

【０００３】一方、該ブーム先端の上部内側に前記ワイ
ヤーロープの一端を固定し、該ワイヤーロープは第３、
第２、第１の夫々のシーブに順次掛け廻され、前記第１
の油圧シリンダを縮めた状態で該ワイヤーロープの先端
部を地上に横臥されているブームヘッドに設けられてい
る吊上用ピンに係止する。該ブームヘッドは、上部両側
にカップリング用ピン孔が開穿され後部中央に一対のブ
ラケットが固設され、該ブラケット間に前記第２の油圧
シリンダのピストンロッドに設けたフックに係合するた
めのピンが架設されている。

【０００４】而して、該ブームヘッドを前記ブーム先端
部に装着するには、先ず、前記第１の油圧シリンダの駆
動にて、該第１の油圧シリンダのピストンロッドを伸ば
して前記ワイヤーロープを縮小させ乍ら前記ブームヘッ
ドを吊り上げる。この時、前記第２の油圧シリンダの駆
動にてそのピストンロッドを伸し、前記フック部材をブ
ーム端から外へ突出させておく。

【０００５】更に、該第１の油圧シリンダのピストンロ
ッドを伸張し続けると、ブームヘッド後部に設けた前記
ピンが、該フック部材に当接する。この状態で前記第２
の油圧シリンダのピストンロッドを縮めて、該フック部
材とブームヘッドの係合用のピンを係合させる。

【０００６】次に、該第２の油圧シリンダのピストンロ
ッドを縮小して、ブームヘッドをブーム先端に引き寄せ
た後、該第１の油圧シリンダのピストンロッドを更に伸
すとブームヘッドは上方に引き上げられ、該係合用のピ
ンを支点として回動する。この回動動作によりブームヘ
ッドの後側面はブーム先端部に対向配置される。

【０００７】更に、第１と第２の油圧シリンダを交互に
操作して、ブームヘッドをブーム先端のブラケット間に
引き込み、該ブラケットのカプラ用ピン孔と該ブームヘ
ッドのカップリング用ピン孔とを合致させ、それらピン
孔にカプラピンを嵌挿する。このカプラピンの挿入で、
ブームヘッドはブラケットに連結されてブームヘッドの
装置作業が完了する。

【０００８】一方、このブームヘッド着脱装置を用いた
ブームヘッド取外し操作は、上述した装着操作の逆手順
によって行われる。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】上記従来のブームヘッ
ド着脱装置は、第１の油圧シリンダと引き込み用の第２
の油圧シリンダの２個の油圧シリンダが必要であり、狭
いボックスブーム内での設置スペース上に問題があっ
た。又、引き込み用の第２の油圧シリンダにはブームヘ
ッド回動動作時に曲げ応力が働くため、該第２の油圧シ
リンダの固定機構の機械的強度を強くする必要があり、
該固定機構が複雑となっていた。

【００１０】そこで、このような引き込み用の第２の油
圧シリンダを用いることなく、且つ、ブームヘッド着脱
の操作性の良好なブームヘッド着脱装置を提供するため
に解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明
はこの課題を解決することを目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたものであり、ブーム及びブームヘ
ッド間に掛着されるワイヤーロープと、該ブームの先端
部に取り付けられた第１のシーブと、該ブーム内部に取
り付けられた第２のシーブと、該ブーム内に一端が固定
された油圧シリンダと、該油圧シリンダの他端に枢支さ
れた第３のシーブとから成り、且つ、前記ワイヤーロー
プは第１、第２、第３の各シーブに掛け廻され、更に、
前記ブームヘッドには前記ブーム側に設けられたカプラ
と連結するカップリング用のピン孔が開穿されて構成さ
れたブームヘッド着脱装置に於いて、前記ワイヤーロー
プの先端部をブームヘッド側に係止する位置は、該ブー
ムヘッドをワイヤーロープの巻き上げ動作によって吊り
上げるとき、該ブームヘッドがワイヤーロープに対して
所定の角度を有して吊り上げられることができる位置に
設定され、該位置にワイヤーロープを係止して該ブーム
ヘッドを吊り上げるとき、該ブームヘッドの上部両側に
設けたカップリング用のラグが、該ブームの先端部左右
に突設され、ピン孔を有するブラケットの内側に固設さ
れたガイドに当接し乍ら、該カップリング用のラグが該
ガイドに案内されカップリング位置に達し、該ブームヘ
ッドのカップリング用のピン孔と該ブラケットのカプラ
用のピン孔とが合致し、之等の各孔にカプラピンを嵌挿
して該ブームヘッドをブーム側に枢支し、次いで、ワイ
ヤーロープを弛緩することにより該ブームヘッドが前記
カプラピンを回動支点として自重にて垂直状態に回動
し、該ブームヘッドの両側下部に設けた固定用のピン孔
と該ブーム前面下部に突設したブラケットのピン孔の双
方に亘って固定用ピンを嵌挿し、該ブームヘッドをブー
ムの先端部に固定できるように構成されたブームヘッド
着脱装置を提供するものである。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
１乃至図６に従って詳述する。図１はオールテレーンク
レーン１の側面図であり、該オールテレーンクレーン１
の本体は下部走行体２と上部旋回体３とから成り、上部
旋回体３は旋回自在に下部走行体２に載設されている。
又、該上部旋回体３に起伏自在にブーム４が設けられ、
該ブーム４の先端部にブームヘッド５が取り付けられて
いる。該ブームヘッド５には主巻き上げロープ６が巻回
されるメインシーブ７とブームポイント・アイドラシー
ブ８が取り付けられている。該ブームヘッド５には各種
作業用アタッチメントが任意に取り付けられる。

【００１３】図２に示すように、オールテレーンクレー
ン等のブーム９はその先端中央上部に支持板１０が固設
され、該支持板１０に管状のピン１１が固設され、該ピ
ン１１に一対の第１のシーブ１２，１２が軸着されてい
る。該第１のシーブ１２，１２には一対のワイヤーロー
プ１３，１３が掛け廻され、該ワイヤーロープ１３，１
３の一端１３ａ，１３ａにブームヘッド１４が吊り下げ
られ、該ワイヤーロープ１３，１３の他端１３ｂ，１３
ｂは前記ブーム９の先端上部内側に設けた固定部１５に
固定される。

【００１４】更に、該固定部１５の下部に一対の第２の
シーブ１６，１６がピン１７で軸着され、該ピン１７に
は油圧シリンダ１８の一端が枢着され、該油圧シリンダ
１８の他端のピストンロッド１８ａに一対の第３のシー
ブ１９，１９が枢支される。前記第１のシーブ１２，１
２に掛け廻された前記ワイヤーロープ１３，１３は該第
２のシーブ１６，１６と該第３のシーブ１９，１９に亘
って掛け廻されている。更に、該ブーム９の先端下部に
は一対のブラケット２０，２０が固設され、該ブラケッ
ト２０，２０にピン孔２１，２１が開穿される。

【００１５】又、前記ブーム９の先端部の左右に一対の
ブラケット２２，２２を対峙して固設し、該ブラケット
２２，２２にピン孔２３，２３を夫々開穿し、該ブラケ
ット２２，２２の内側にガイド２４，２４を固設する。
これらガイド２４，２４とピン孔２３，２３によってカ
プラＣ，Ｃが構成される。尚、符号２２ａ，２２ａは内
側部のブラケットを示す。

【００１６】一方、前記ブームヘッド１４は下部（図２
に於て左側）に主巻き上げロープ６が掛け廻されるメイ
ンシーブ７を配設し、前部の略中央にジブ受部２５を固
設し、上部（図２に於て右側）両側にはカップリング用
のラグ２６，２６が固設される。該ラグ２６，２６は該
ブームヘッド１４を貫通して夫々ピン孔２７，２７が開
穿されている。

【００１７】更に、該ブームヘッド１４の後部上端（図
２に於て底面右側）の角部を切り欠いて切欠部２８を形
成する。該切欠部２８は該ブームヘッド１４が吊上げら
れる時、該角部がブーム９の下部先端部と干渉して該ブ
ームヘッド１４の吊上げが阻害されないようにするため
に設けられたものである。即ち、該切欠部２８は該角部
が斜めに切り欠かれて形成されているので、該切欠部２
８がブーム９の前記下部先端部に衝突しても、該ブーム
ヘッド１４は該切欠部２８の斜面に沿って上方に吊り上
げられることができる。

【００１８】又、図２に於て、該ブームヘッド１４の前
後中央で、且つ、両側下部にピン孔２９，２９を開穿す
る。而して、該ピン孔２９，２９は前記ブーム先端に該
ブームヘッド１４を装着した時の固定に用いられる。更
に、該ブームヘッド１４には、吊上時の前記ワイヤーロ
ープ１３を係止するためのピン３０が、所定の取り付け
位置に配設されている。而して、該ピン３０の取り付け
位置は、該ブームヘッド１４に設けたカップリング用ピ
ン孔２７，２７が前記ブーム側に設けたカプラＣ，Ｃの
下方鉛直線上に沿って吊り上げられることができる位
置、即ち、ブームヘッド１４が斜めに傾いた状態で吊り
上げられることができる位置に定められている。之を図
４に従って説明すれば、該ブームヘッド１４の傾き角度
は、ワイヤーロープ１３に対してαの角度好しくは１０
°〜２０°に設定する。このとき、ラグ２６のワイヤー
ロープ１３に対する水平位置Ｐ₁ を第１のシーブ１２の
シーブ径ｄの２分の１とする処に設ける。又、第１のシ
ーブ１２のブーム９からの突出量Ｐ₂ は、ブームヘッド
１４の前記ラグ２６とブームヘッドの後面までの距離Ｐ
₅ に等しく配設する。更に、ピン孔２９の水平位置Ｐ₃
は、ピン孔２１と第１のシーブ１２の水平距離Ｐ₄ に等
しく配設し、切欠部２８とラグ２６間の距離Ｐ ₆ は前記
Ｐ₂ より小とする。

【００１９】尚、ブームヘッド１４をα°傾ける理由
は、仮に、α＝０°とすれば、ブームヘッド１４の吊り
上げ時に、その腹部とブーム９の先端がこすれ、塗装が
剥離する等の問題がある。そこで、前記αの角度を設定
してこの問題点を回避した。

【００２０】次に、ブームヘッド着脱装置によるブーム
ヘッドの装着操作を図２乃至図６に従って説明する。ま
ず図２に示すように、前記油圧シリンダ１８が縮小して
いる状態で前記ワイヤーロープ１３，１３を繰り出し、
該ワイヤーロープ１３，１３の一端１３ａ，１３ａを地
上に横臥されている前記ブームヘッド１４のピン３０に
取り付ける。次に、図４に示すように前記油圧シリンダ
１８を駆動してそのピストンロッド１８ａを伸ばすと、
該ワイヤーロープ１３，１３は前記ブーム９内に引き込
まれ、該ブームヘッド１４は前記第１のシーブ１２，１
２を介して傾斜した状態で吊り上げられる。

【００２１】そこで、該油圧シリンダ１８の駆動にて該
ピストンロッド１８ａを更に伸ばすと、該ブームヘッド
１４のカップリング用のラグ２６，２６が前記ブラケッ
ト２２，２２内側に固設されたガイド２４，２４に当接
する。更に、該油圧シリンダ１８のピストンロッド１８
ａを伸ばすと、カップリング用の該ラグ２６，２６は該
ガイド２４，２４に案内されてカップリング位置に達
し、そして、該ブームヘッド１４のカップリング用のピ
ン孔２７，２７と該ブラケット２２，２２のカプラ用ピ
ン孔２３，２３とが合致する。そこで、これら各孔にカ
プラピン３１を嵌挿し、該ブラケット２２，２２と該ブ
ームヘッド１４を連結する。

【００２２】この時、図５の２点鎖線で示す如く、該ブ
ームヘッド１４の重心３２はカプラ用のピン孔２３，２
３の鉛直下方よりも前方位置にある。そこで、前記油圧
シリンダ１８のピストンロッド１８ａを縮めて前記ワイ
ヤーロープ１３，１３を前記ブーム９内から繰り出し、
該カプラピン３１を回転支点として該ブームヘッド１４
を自重で回動させる。斯くして、図５の実線で示すよう
に該ブームヘッド１４は該ブーム９の前面に対接する。
そこで、該ブームヘッド１４の側面の固定用のピン孔２
９と該ブーム９前面下部のブラケット２０，２０のピン
孔２１，２１の双方に亘って固定用ピン３３を嵌挿し、
該ブームヘッド１４をブーム９の先端部に固定する。
尚、該ガイド２４，２４には斜めの導入面が形成されて
いるので、該ブームヘッドの吊上げ位置が多少偏位して
いても正常位置に復帰させることができる。

【００２３】又、該ブームヘッド１４の取り外し操作
は、上述した装着操作の逆手順によって行われる。

【００２４】斯くの如く、本発明の一実施の形態のブー
ムヘッド着脱装置は、従来例の特願平７−２４０５１３
号のように引込み用の油圧シリンダを用いることなく、
簡便にブームヘッドを確実に着脱することが可能とな
る。

【００２５】尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない
限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該
改変されたものに及ぶことは当然である。

【００２６】

【発明の効果】本発明は上記一実施の形態にて詳述する
如く、第１のシーブ及び第２のシーブ並びに第３のシー
ブに掛け廻されたワイヤーロープの先端部をブームヘッ
ドに設けた係止部位に取り付けるとき、該係止部位の位
置は該ブームヘッドをワイヤーロープの巻き上げ動作に
よって吊り上げるとき、該ブームヘッドがワイヤーロー
プに対して所定の角度を有して吊り上げられることがで
きる位置に設定され、該位置にワイヤーロープを係止し
て該ブームヘッドを吊り上げるとき、該ブームヘッドの
上部両側に設けたカップリング用のラグが、該ブームの
先端部左右に突設され、ピン孔を有するブラケットの内
側に固設されたガイドに当接し乍ら、該カップリング用
のラグが該ガイドに案内されカップリング位置に達し、
該ブームヘッドのカップリング用のピン孔と該ブラケッ
トのカプラ用のピン孔とが合致し、之等の各孔にカプラ
ピンを嵌挿して該ブームヘッドをブーム側に枢支し、次
いで、ワイヤーロープを弛緩することにより該ブームヘ
ッドが前記カプラピンを回動支点として自重にて垂直状
態に回動し、該ブームヘッドの両側下部に設けた固定用
のピン孔と該ブーム前面下部に突設したブラケットのピ
ン孔の双方に亘って固定用ピンを嵌挿し、該ブームヘッ
ドをブームの先端部に固定できる。斯くの如くして、該
ブームヘッドを極めて容易且つ正確にブーム先端部に固
定することができる。又、該ブームヘッドを取り外す場
合も前記巻装操作の逆操作によって容易に実行すること
が可能となる。依って、本発明は従来のように第２の油
圧シリンダを用いていないのでブーム内の機構が簡素化
され、依って、コストダウンにも寄与する等、正に諸種
の著大なる効果を奏する発明である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態を示すオールテレーンク
レーンの側面図。

【図２】本発明の一実施の形態の要部を示し、ブームヘ
ッド吊上げ直前の状態を示す一部切欠側面図。

【図３】本発明の実施の形態であって、ブームの先端部
を示す一部切欠正面図。

【図４】図２の状態からブームヘッドを吊上げている状
態に移行したときの一部切欠側面図。

【図５】図４の状態からブームヘッドをブームの先端部
に当接した状態を示す一部切欠側面図。

【図６】図５の状態に於てブームヘッドをブームに取り
付けた状態を示す要部の一部切欠正面図。

【符号の説明】

９ ブーム １２ 第１のシーブ １３ ワイヤーロープ １３ａ ワイヤーロープの先端部 １４ ブームヘッド １６ 第２のシーブ １７，３０ ピン １８ 油圧シリンダ １９ 第３のシーブ ２３，２７ ピン孔 ２６ ラグ ３１ カプラピン ３２ 重心 Ｃ カプラ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ブーム及びブームヘッド間に掛着される
   ワイヤーロープと、該ブームの先端部に取り付けられた
   第１のシーブと、該ブーム内部に取り付けられた第２の
   シーブと、該ブーム内に一端が固定された油圧シリンダ
   と、該油圧シリンダの他端に枢支された第３のシーブと
   から成り、且つ、前記ワイヤーロープは第１、第２、第
   ３の各シーブに掛け廻され、更に、前記ブームヘッドに
   は前記ブーム側に設けられたカプラと連結するカップリ
   ング用のピン孔が開穿されて構成されたブームヘッド着
   脱装置に於いて、前記ワイヤーロープの先端部をブーム
   ヘッド側に係止する位置は、該ブームヘッドをワイヤー
   ロープの巻き上げ動作によって吊り上げるとき、該ブー
   ムヘッドがワイヤーロープに対して所定の角度を有して
   吊り上げられることができる位置に設定され、該位置に
   ワイヤーロープを係止して該ブームヘッドを吊り上げる
   とき、該ブームヘッドの上部両側に設けたカップリング
   用のラグが、該ブームの先端部左右に突設され、ピン孔
   を有するブラケットの内側に固設されたガイドに当接し
   乍ら、該カップリング用のラグが該ガイドに案内されて
   カップリング位置に達し、該ブームヘッドのカップリン
   グ用のピン孔と該ブラケットのカプラ用のピン孔とが合
   致し、之等の各孔にカプラピンを嵌挿して該ブームヘッ
   ドをブーム側に枢支し、次いで、ワイヤーロープを弛緩
   することにより該ブームヘッドが前記カプラピンを回動
   支点として自重にて垂直状態に回動し、該ブームヘッド
   の両側下部に設けた固定用のピン孔と該ブーム前面下部
   に突設したブラケットのピン孔の双方に亘って固定用ピ
   ンを嵌挿し、該ブームヘッドをブームの先端部に固定で
   きるように構成されたことを特徴とするブームヘッド着
   脱装置。