JP2000202314A - 細胞破砕装置 - Google Patents

細胞破砕装置

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JP2000202314A
JP2000202314A JP11009221A JP922199A JP2000202314A JP 2000202314 A JP2000202314 A JP 2000202314A JP 11009221 A JP11009221 A JP 11009221A JP 922199 A JP922199 A JP 922199A JP 2000202314 A JP2000202314 A JP 2000202314A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 破砕に伴う温度上昇により被破砕物が変質す
ることを防止する温度調節機能を備えた細胞破砕装置を
提供する。 【解決手段】 回転軸36にその軸心に対して軸心の傾
斜した傾斜軸部を設け、この傾斜軸部に環状体33を相
対回転自在に外嵌するとともに、この環状体33の回転
を対向磁石45、46の磁力により阻止し、前記環状体
33に被破砕物と破砕媒体とを収容した密閉容器30を
保持するワークホルダ39を装着する。このワークホル
ダ38は冷媒循環により密閉容器30を設定温度に維持
する温度調節機能を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は細胞や組織を破砕す
る細胞破砕装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】酵母菌、バクテリア等の物質生産菌や生
産細胞等のスクリーニング用あるいはDNA、RNA抽
出用の細胞破砕装置としては、高速回転刃による破砕、
超音波による破砕、圧力による破砕等の種々の破砕方式
を採用したものが知られている。また、被破砕細胞とガ
ラスやセラミックス製の微小ビーズ、海砂、セラミック
円柱等とを密閉容器に収容して、この密閉容器を高速で
振動させ、微小ビーズと細胞の衝突を繰り返して細胞を
破砕する方式のものも知られている。
【0003】図9に示す細胞破砕装置は、本願出願人が
特願平10−194463号として提案したもので、回
転駆動可能な回転軸6にその軸心に対して中心軸が傾斜
した傾斜軸部8を設け、この傾斜軸部8に中心線が一致
するように環状体15を相対回転自在に外嵌すると共
に、環状体15に取り付けた磁石22と架台3に配設さ
れた磁石23との間の磁力により環状体15の回転を阻
止するように構成している。この環状体15の外周には
被破砕物とビーズを収容した密閉容器20を保持するホ
ルダ18を周方向に多数配置している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の細胞破砕装
置において、密閉容器20に被破砕細胞と破砕媒体とを
収容して振動を加えると、破砕に伴う熱の発生により、
被破砕細胞の種類によっては熱による変質を来し、細胞
分析等の作業に支障を来す問題があり、一定の温度条件
のもとで細胞破砕を行い得ることが要望されていた。
【0005】本発明の目的とするところは、一定の温度
下で細胞破砕が実施できるようにした細胞破砕装置を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願の第1発明の細胞破
砕装置は、鉛直方向に配置されて回転駆動される回転軸
に、その軸心に対して軸心の傾斜した傾斜軸部を設け、
この傾斜軸部に環状体を相対回転自在に外嵌すると共
に、この環状体の回転を阻止する回転阻止手段を設け、
前記環状体に、被破砕物と破砕媒体を収容した密閉容器
を周方向に多数保持すると共に、密閉容器を所定温度に
保つ温度調節機能を備えた恒温保持手段が設けられてな
ることを特徴とする。
【0007】上記構成によれば、密閉容器は恒温保持手
段が備えた温度調節機能により設定した所定温度に維持
された状態で細胞破砕のための振れ運動が加えられるの
で、破砕に伴う温度上昇により被破砕物に変質を来すこ
とが防止される。
【0008】また、本願の第2発明の細胞破砕装置は、
鉛直方向に配置されて回転駆動される回転軸に、その軸
心に対して軸心の傾斜した傾斜軸部を儲け、この傾斜軸
部に環状体を相対回転自在に外嵌すると共に、この環状
体の回転を阻止する回転阻止手段を設け、前記環状体
に、外部に設置された送給手段から送給される被破砕物
の懸濁液と破砕媒体との混合液を流通させると共に、前
記混合液を所定温度に保つ温度調節機能を備えた恒温流
通手段が設けられてなることを特徴とする。
【0009】上記構成によれば、細胞破砕のための振れ
運動が加えられる恒温流通手段には、外部に設置された
送給手段から被破砕物を液体に分散させた懸濁液と破砕
媒体との混合液が送給され、この混合液内の被破砕物は
振れ運動により破砕媒体との衝突により破砕される。恒
温流通手段内に連続して混合液を送給することにより連
続的に細胞破砕を行うことができ、恒温流通手段は所定
温度に調節されるので、破砕に伴う温度上昇により被破
砕物が変質することが防止される。
【0010】上記各発明において、回転阻止手段は、磁
気吸着または磁気反発により環状体の回転を阻止するよ
うに構成することができる。磁石と強磁性体との間ある
いは磁石の異極間の磁気吸着作用、もしくは、対向磁石
の間に配した磁石の対向磁石との磁気反発作用により、
環状体の回転を阻止することができ、磁力による非接触
の状態で回転阻止するので、回転阻止作用の劣化をまね
くことがない。
【0011】また、恒温保持手段は、多数の密閉容器を
収容保持した容器内に冷媒を循環させるように構成する
ことができる。回転阻止された環状体に装着される恒温
保持手段は所定範囲内で振れ運動するので、これに冷媒
循環のためのフレキシブルパイプを接続することがで
き、外部に設置した温度管理装置との間で冷媒循環を行
うことができる。
【0012】また、恒温流通手段は、混合液の流路を形
成する環状容器内の対向壁面からそれぞれ混合液の流通
方向と交差する方向に突出する壁面を相対向する壁面に
向けて交互に設けて構成することができる。環状容器内
の対向壁面からそれぞれ相対向する壁面に向けて突出さ
せて壁面を設けることにより、混合液は環状容器内をジ
グザグに流通することになり、流通距離が延長されて振
れ運動が加わる時間が増加すると同時に、流れの変化に
より破砕効率を高めることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の一実施形態について説明し、本発明の理解に供する。
尚、以下に示す実施形態は本発明を具体化した一例であ
って、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0014】図1は、第1の実施形態に係る細胞破砕装
置31の全体構成を示すものである。基台ケース41に
防振ゴム54を介して取り付けられた架台43には、そ
の下方に取り付けられたモータ35に連結された回転軸
36が架台43の上方に取り付けられた軸受け44に支
持され、これが鉛直方向になるように配設されている。
回転軸36には、その軸心に対して軸心を傾斜させた傾
斜軸体34(図2参照)が設けられ、この傾斜軸体34
に環状体33を相対回転自在に外嵌させ、この環状体3
3は、これに取り付けられた磁石45に対向配置した対
極磁石46により回転が阻止されるように構成されてい
る。前記対極磁石46は架台43上に固定された磁石支
持板49に取り付けられ、振れ運動する環状体33の位
置移動に対しても回転阻止作用がなされるように、常に
磁石45に対極磁石46が対面するように対極磁石46
は磁石45より大きな面積に形成されている。また、前
記環状体33には密閉容器30を保持するワークホルダ
(恒温保持手段)38及びこのワークホルダ38に保持
された密閉容器30を固定する押さえ板42が着脱自在
に取り付けられる。
【0015】図2は、前記回転軸36に設けられた傾斜
軸体34と、これに外嵌された環状体33と、この環状
体33へのワークホルダ38の装着構造とを断面構成で
示すものである。
【0016】図示するように、前記回転軸36の先端部
に、この回転軸36の中心軸心に対して軸心が傾斜した
傾斜孔34aが形成された傾斜軸体34が外嵌されると
共に、図示しないキーにより相対回転不可能に結合され
ている。この傾斜軸体34は、回転軸36の先端部に形
成されたネジ部47に螺合された固定ナット48により
軸方向にも挟圧固定され、回転軸36と一体的に回転す
る傾斜軸部を構成している。
【0017】傾斜軸体34の外周には、一対の軸受51
を介して相対回転自在に環状体33が外嵌されている。
この環状体33の外周面には磁石45が取付けられ、こ
れに対向させて架台43に固定された磁石支持板49に
対極磁石46が固定されている。これら磁石45、46
間に作用する磁力によって環状体33が回転軸36と共
回りしないように回転を阻止する回転阻止手段が構成さ
れている。
【0018】また、環状体33には、図3に示すよう
に、円周上に多数の開口部53を設けて形成されたワー
クホルダ38と、図4に示すように、前記開口部53に
挿入された密閉容器30が開口部53から飛び出さない
ように各密閉容器30の蓋部分を押さえる押さえ板42
とが装着され、固定ノブ(固定手段)52を環状体33
に螺入することにより所定位置に固定される。尚、密閉
容器保持円板39及び押さえ板42に設けられた位置決
め穴67、68は、環状体33に形成された突起(図示
せず)に嵌入させて所定位置に位置決めする穴である。
【0019】前記ワークホルダ38は、図3に示すよう
に、各開口部53の入口にはゴムキャップ55が配設さ
れている。また、図3(b)の断面図に示すように、開
口部53が形成された円周位置は円筒状に冷媒循環容器
56に形成され、この冷媒循環容器56は仕切り位置5
7で2つに仕切られている。仕切り位置57の両側に
は、外部に設置される温度管理装置に接続するための冷
媒循環パイプ58、59が接続されるので、前記冷媒循
環容器56内には冷媒が円周上を一周するように循環し
て開口部に挿入された密閉容器30を所定温度に維持す
ることができる。
【0020】このワークホルダ38は、密閉容器30の
形状寸法に対応するものに交換することができるので、
所望のワークホルダ38を環状体33にセットして、各
開口部53に被破砕細胞と破砕媒体とを投入した密閉容
器30を挿入する。この上に押さえ板42を置いて固定
ノブ52で固定すると、密閉容器30の蓋がゴムキャッ
プ55に押し付けられて開口部53を封止することがで
きる。密閉容器30は一般的には、図6に示すように、
一端側にネジを形成した砲弾形のプラスチック容器72
のネジ部に蓋73を螺入することにより密閉できるよう
に構成されており、これをワークホルダ38の開口部5
3に挿入すると、蓋73の下端がゴムキャップ55に密
着して開口部53を封止することができる。
【0021】ワークホルダ38に接続された2本の冷媒
循環パイプ58、59は、冷媒の温度を自在に調節する
機能を備えた温度管理装置に接続する。温度管理装置は
ワークホルダ38に冷媒を循環させると共に、冷媒の温
度を検出して密閉容器30を設定した温度に維持できる
ように冷媒の温度を調節する。この温度調節のための温
度センサーは、温度管理装置側に設けられるが、ワーク
ホルダ38に設けて、検出温度を温度管理装置に送るよ
うにすることもできる。
【0022】上記構成になる細胞破砕装置31の動作に
ついて説明する。サンプルとしての各種被破砕細胞と破
砕媒体とをそれぞれチューブ状の密閉容器30内に収容
し、この密閉容器30を前記ワークホルダ38の開口部
53に挿入し、この密閉容器30の蓋73の上に押さえ
板42を配し、これらを固定ノブ52により環状体33
に固定する。前記破砕媒体は、例えば、ガラスやセラミ
ックス製の微小ビーズ、あるいは、チューブの内径に近
い外形の金属製やセラミック製あるいは樹脂製やガラス
製の球体、楕円体、先の形状がチューブ内の先端形状に
合った円錐体等を用いることができる。
【0023】密閉容器30の装着が終わると、モータ3
5を駆動し、回転軸36を例えば1200〜2800r
pmで高速回転させる。環状体33は回転軸36と一体
回転する傾斜軸体34の外周に相対回転自在に外嵌さ
れ、かつ一対の磁石45、46間に作用する磁力にて共
回転を阻止されているので、回転軸36の回転が1回転
する毎に環状体33が軸心方向両側に振れ運動する。
【0024】このとき、環状体33の外周の任意の点
は、図5(a)(b)に示すように8の字状に移動する
ことになる。即ち、図5(a)に実線で示すように環状
体33が図示右側に傾斜した状態を基準位置として、そ
のときの環状体33の外周上におけるa点位置の挙動を
見てみると、実線状態から回転軸36が矢印方向に90
度回転すると、環状体33は仮想線で示すように紙面の
表裏方向に傾斜した状態に移行し、その間a点に対応し
ていた位置は経路bを経てc点に移動する。次に、回転
軸36がさらに90度回転すると、環状体33は図5の
(b)に実線で示すように紙面の上下方向でかつ逆向き
に傾斜した状態に移行し、a点に対応していた位置はc
点から経路dを経て元のa点に戻る。さらに回転軸36
が90度回転すると、環状体33は仮想線で示すように
紙面の表裏方向に逆向きに傾斜した状態に移行し、a点
に対応していた位置は経路eを経てf点に移動し、さら
に回転軸36が元の回転位置まで90度回転すると、a
点に対応していた位置はf点から経路gを経て元のa点
に戻る。
【0025】従って、環状体33の外周に保持された密
閉容器30は回転軸36の高速回転に伴って8の字状の
振動形態で振動せしめられ、その結果密閉容器30内で
被破砕細胞に微小ビーズ等の破砕媒体が効果的に衝突
し、その衝撃によって速やかにかつ均一に細胞が破砕さ
れる。こうして、多数の密閉容器30内に収容された多
数のサンプルの細胞破砕を一度に破砕処理することがで
きる。
【0026】上記構成では、密閉容器保持円板39が水
平方向になるように配設されるので、密閉容器30の着
脱を容易に行うことができる。密閉容器30は固定ノブ
52を緩めて押さえ板42を外した状態ワークホルダ3
8の各開口部53に密閉容器30を挿入するだけでよ
く、取り出しも同様に簡単に行うことができる。
【0027】また、密閉容器30は収容するサンプルの
種類に応じてサイズの異なるものが用意されるが、各密
閉容器30のサイズに対応する開口部53を形成したワ
ークホルダ38と押さえ板42とを準備しておくと、そ
れらを容易に交換することができ、様々な種類のサンプ
ルに対する細胞破砕を1台の装置で実施することができ
る。
【0028】以上説明した構成において、環状体33の
回転を阻止する手段は、説明した磁石45、46の吸引
力を利用する構成だけでなく、磁石と強磁性体との間の
磁気吸着により回転を阻止する構成、一対の対向磁石間
に磁石を配して磁力反発により回転を阻止する構成、バ
ネ材により回転を阻止する構成等を採用することもでき
る。
【0029】また、ワークホルダ38の温度調節は、ワ
ークホルダ38に温度センサーとペルチェ素子等の電気
的な冷却手段とを備えることにより、温度センサーによ
るワークホルダ38内の検出温度に基づいて冷却手段に
より温度を調節することができる。
【0030】また、ワークホルダ38における冷却は、
被破砕物を凍結温度にまで冷却して粉砕することもでき
る。この場合には無機物の粉砕や複数種類のものを粉砕
して混合する用途にも適用することが可能となる。
【0031】以上説明した第1の実施形態においては、
被破砕物を個々に密閉容器30に収容して振動を加える
ように構成しているが、大量の被破砕物を効率的に破砕
処理する場合に適した構成を以下に説明する。
【0032】図7は、第2の実施形態に係る細胞破砕装
置におけるワークホルダ70の構成を模式的に示すもの
で、他の構成は第1の実施形態の構成と同様である。円
環状に形成された環状容器71は、密閉構造に形成さ
れ、その内部空間は仕切り部72で2分割され、この仕
切り部72を境にした両側に混合液送給装置(送給手
段)75につながる給液パイプ76と排液パイプ77と
が接続されている。また、環状容器71の内部空間は、
対向壁面から交互に相対向する壁面に向かって突出する
複数の突出壁面74が列設形成されている。
【0033】前記混合液送給装置75は、被破砕物を液
体中に分散させた懸濁液と破砕媒体との混合液を環状容
器71に送給循環させるもので、この混合液送給装置7
5から給液パイプ76を通じて混合液が環状容器71に
送給されると、混合液は図示するように突出壁面74が
あるためにジグザグ状に流れて環状容器71内の移動距
離が増加すると同時に、流れの変化により破砕効果を高
めることができる。尚、実施形態において突出壁面74
は、図示するように混合液の流通方向の左右から突出さ
せているが、流通方向の上下方向から交互に突出させる
ように構成してもよい。
【0034】このワークホルダ70は、先の構成のワー
クホルダ38と同様に環状体33に取り付けられ、環状
体33に加えられる8の字状の振れ運動により環状容器
71内に送給された混合液中の被破砕物は、この振れ運
動により破砕媒体との衝突により効果的に破砕される。
混合液送給装置75から連続的に混合液を環状容器71
に送給すると、環状容器71を一周する間に破砕された
被破砕物を含む混合溶液が排液パイプ77から回収され
る。一回の送給で破砕が充分でない場合には、再び環状
容器71に送給するように循環送給することもできる。
【0035】また、細胞破砕に伴う温度上昇に対処する
ために、図7及び図8に示すように環状容器71を囲む
ように冷媒流路を形成した冷却容器78を設けて、ここ
に冷媒送給装置79から冷媒を循環させる。
【0036】混合液を循環させる場合には、冷媒容器7
8を設けることなく、混合液送給装置75に混合液の温
度を調節する温度調節機能を設けて破砕に伴う混合液の
温度上昇を抑えることができる。また、給液パイプ76
の途中に、螺旋パイプ、放熱器等を設けて放熱により温
度上昇を抑えることもできる。
【0037】
【発明の効果】本発明の細胞破砕装置によれば、被破砕
物を収容した密閉容器を保持するワークホルダは温度調
節機能を備えているので、破砕による温度上昇あるいは
作業環境の温度により被破砕物が変質することがなく、
破砕した細胞から細胞分析等の作業を正確に実施するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る細胞破砕装置の全体構成
を示す正面図である。
【図2】同構成における要部構成を示す断面図である。
【図3】同構成におけるワークホルダの構成を示す
(a)は平面図、(b)はB−B線矢視断面図である。
【図4】同構成における押さえ板の構成を示す平面図で
ある。
【図5】(a)(b)は同構成における環状体の振動形
態を示す説明図である。
【図6】密閉容器の一例を示す正面図である。
【図7】第1の実施形態におけるワークホルダの構成を
示す模式図。
【図8】同構成における環状容器の冷却構造を示す断面
図。
【図9】従来例の細胞破砕装置の構成を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
30 密閉容器 31 細胞破砕装置 33 環状体 34 傾斜軸体 36 回転軸 38 ワークホルダ(恒温保持手段) 45、46 磁石(回転阻止手段) 70 ワークホルダ(恒温流通手段) 71 環状容器 74 突出壁面 75 混合液送給装置 78 冷却容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B02C 17/24 B02C 17/24 C12M 1/33 C12M 1/33

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉛直方向に配置されて回転駆動される回
    転軸に、その軸心に対して軸心の傾斜した傾斜軸部を設
    け、この傾斜軸部に環状体を相対回転自在に外嵌すると
    共に、この環状体の回転を阻止する回転阻止手段を設
    け、前記環状体に、被破砕物と破砕媒体を収容した密閉
    容器を周方向に多数保持すると共に、密閉容器を所定温
    度に保つ温度調節機能を備えた恒温保持手段が設けられ
    てなることを特徴とする細胞破砕装置。
  2. 【請求項2】 鉛直方向に配置されて回転駆動される回
    転軸に、その軸心に対して軸心の傾斜した傾斜軸部を儲
    け、この傾斜軸部に環状体を相対回転自在に外嵌すると
    共に、この環状体の回転を阻止する回転阻止手段を設
    け、前記環状体に、外部に設置された送給手段から送給
    される被破砕物の懸濁液と破砕媒体との混合液を流通さ
    せると共に、前記混合液を所定温度に保つ温度調節機能
    を備えた恒温流通手段が設けられてなることを特徴とす
    る細胞破砕装置。
  3. 【請求項3】 回転阻止手段が、磁気吸着または磁気反
    発により環状体の回転を阻止するように構成されてなる
    請求項1または2記載の細胞破砕装置。
  4. 【請求項4】 恒温保持手段が、多数の密閉容器を収容
    保持した容器内に冷媒を循環させるように構成されてな
    る請求項1記載の細胞破砕装置。
  5. 【請求項5】 恒温流通手段が、混合液の流路を形成す
    る環状容器内の対向壁面からそれぞれ混合液の流通方向
    と交差する方向に突出する壁面を相対向する壁面に向け
    て交互に設けて構成されてなる請求項2記載の細胞破砕
    装置。
JP00922199A 1999-01-18 1999-01-18 細胞破砕装置および細胞破砕方法 Expired - Lifetime JP3571950B2 (ja)

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