JP2000201804A - カ―テンフック - Google Patents

カ―テンフック

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JP2000201804A
JP2000201804A JP11011921A JP1192199A JP2000201804A JP 2000201804 A JP2000201804 A JP 2000201804A JP 11011921 A JP11011921 A JP 11011921A JP 1192199 A JP1192199 A JP 1192199A JP 2000201804 A JP2000201804 A JP 2000201804A
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curtain hook
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建嗣 杉村
Kazuhisa Akai
一久 赤井
Kazuhiko Nakai
一彦 中井
Kyoji Ishimoto
恭二 石本
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PAROMA INTETSUKUSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低公害性、高リサイクル性、高加工性及び高
強度を有するカーテンフックを提供する。 【解決手段】 樹脂成分が共重合ポリエチレンテレフタ
レートであり、IV値が少なくとも0.45であるカー
テンフックである。このようなカーテンフックは射出成
形によって成形され、原料の乾燥工程を経てから射出し
て成形して得られる。射出成形ではコールドランナー方
式の金型を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエステル製の
カーテンフックに関し、より詳細には、加工性、強度が
優れ、リサイクルが可能で、低公害性のカーテンフック
に関する。
【0002】
【従来技術】従来、カーテンフックは、ポリカーボネー
ト、ポリアセタールなどの強度が優れた樹脂により作製
されている。しかし、これらの樹脂によるカーテンフッ
クは、通常の使用状況下ではなんら問題はないが、ポリ
カーボネートを用いると、ビスフェノールAが溶出する
するため、環境的に好ましくないと言われており、ま
た、ポリアセタールを用いると、焼却時にホルムアルデ
ヒドを排出する場合があり、環境的に好ましくないと言
われている。そこで、前記樹脂に代えて、ポリプロピレ
ンなどのポリオレフィン系樹脂を用いることが提案され
ている(特開平9−51848号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリオ
レフィン系樹脂は、加工性が高く、低公害性であるが、
リサイクル性が低い。従って、ポリオレフィン系樹脂を
用いた場合は、使用後は通常廃棄されており、リサイク
ルされない。また、従来の樹脂では透明なカーテンフッ
クを作製できないという問題もあった。
【0004】従って、本発明の目的は、低公害性である
とともに、リサイクル性が高いカーテンフックを提供す
ることにある。本発明の他の目的は、加工性に優れたポ
リエステル製カーテンフックを提供することにある。本
発明のさらに他の目的は、前記特性に加えて、優れた強
度を有しているポリエステル製カーテンフックを提供す
ることにある。本発明の別の目的は、透明なポリエステ
ル製カーテンフックを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究を
重ねた結果、ポリエステルを用いると、低公害性でリサ
イクル性が高いカーテンフックが得られることを見出し
本発明を完成させた。
【0006】ポリエステル樹脂は、ペットボトルに代表
される様に、リサイクル性の高いいわゆる地球環境に優
しい素材として注目を集めている樹脂であるが、かかる
樹脂は射出成形において成形性に乏しく機械的強度を出
しにくい。この点、通常、構造が複雑であり、しかもカ
ーテンの自重とカーテンの開閉力が作用する等強度を格
別必要とするカーテンフックには一般的に適用するのが
困難である。特に、カーテンへの止着部を有する吊り具
本体と、当該吊り具本体の鋸刃状突起に摺動可能に係合
する係合爪を備えたフック体からなるラチェット構造で
構成されたカーテンフックの場合、その構造は複雑であ
って加工性に乏しく、またフック体の係合爪の先端部に
はカーテンの自重及びカーテンの開閉力が作用すること
から格別強度を必要である。また、フック体の係合爪を
吊り具本体の鋸刃状突起上において摺動させる場合、当
該係合爪が鋸刃状突起上をアップダウンしながら摺動す
ることから、この際に当該係合爪の根元の部分において
負荷が大きく働き、簡単に破壊されてしまう問題もあっ
た。
【0007】従って、従来、加工性及び強度の点で、ポ
リエステル樹脂をカーテンフックに適用することは困難
であった。
【0008】しかし、鋭意検討した結果、例えば、ポリ
エステル原料を乾燥工程を経てからコールドランナー方
式の金型に射出成形し、ポリエステル樹脂成分のIV値
(固有粘度)を調節することにより、構造が複雑である
ラチェット構造のカーテンフックであっても、加工性及
び強度のいずれもが良好な商品価値のあるカーテンフッ
クとして、はじめて製造することができることを見出し
たものである。
【0009】本発明は、樹脂成分がポリエステルである
カーテンフックである。本発明では、カーテンフックの
材料の樹脂成分としてポリエステルを用いているので、
リサイクル性が高く、低公害性であり、使用中や焼却時
又は焼却後に有害物質を排出しにくい。従って、使用後
は容易にリサイクルされることが可能である。特に、カ
ーテンフックを取り付けるカーテン地等もポリエステル
材料で構成すれば、カーテン地と共に一緒に廃棄及びリ
サイクルすることができる点で環境安全性にきわめて優
れている。
【0010】ポリエステルとしてはポリエチレンテレフ
タレート系樹脂を好適に用いることができる。ポリエス
テルの中でもポリエチレンテレフタレート系樹脂が最も
リサイクルされているため、ポリエチレンテレフタレー
ト系樹脂を用いると、実質的にリサイクルされやすい。
【0011】ポリエステルとしては特に共重合ポリエチ
レンテレフタレートが好適に用いられる。ポリエステル
は加工性が低く、射出成形などによる成形は困難な場合
がある。しかし、ポリエステルとして共重合ポリエチレ
ンテレフタレートを用いると、ポリエステルの成形性お
よび加工性を高め、カーテンフックへの成形を容易にす
ることができる。また、優れた強度を有しているカーテ
ンフックが得られる。さらに、射出成形などの成形時に
熱にさらされても白化し難く、優れた透明性を有してい
るカーテンフックを作製することができる。
【0012】本発明では、樹脂成分がポリエステルであ
り、カーテンフックのIV値が少なくとも0.45であ
るカーテンフックが好適に採用される。カーテン吊りの
IV値、実質的にはポリエステル樹脂のIV値を少なく
とも0.45であるようにして成形すると、カーテンフ
ックの強度を高めることができる。
【0013】特に、カーテンへの止着部を有する吊り具
本体と、当該吊り具本体の鋸刃状突起に摺動可能に係合
する係合爪を備えたフック体からなるラチェット構造で
構成されるカーテンフックの場合、少なくとも上記係合
爪を有するフック体のIV値を少なくとも0.45とす
ることにより、係合爪の強度を高めることができる。ま
た、カーテンの自重及びカーテンの開閉力に対する吊り
具本体の曲げ強度、特にカーテンへの止着部(止着杆の
U字部)の強度を高めることができる。
【0014】本発明では、射出成形によりカーテンフッ
クを作製する方法が好適に用いられる。特に射出成形方
法として、原料の乾燥工程を経てから射出して成形する
方法を好適に採用することができる。このような方法で
は、容易に原料中の水分を除去してから射出することが
できるため、成形時のポリエステルの加水分解を抑制又
は防止することができ、原料の樹脂成分として用いたポ
リエステル(特に共重合ポリエチレンテレフタレート)
の物性を保持しているカーテンフックを容易に作製する
ことができる。
【0015】これにより、特に、カーテンへの止着部を
有する吊り具本体と、当該吊り具本体の鋸刃状突起に摺
動可能に係合する係合爪を備えたフック体からなるラチ
ェット構造で構成されるカーテンフックの場合、前記ポ
リエステルの樹脂成分のIV値の調節と共に、係合爪の
強度、及びカーテンの自重及びカーテンの開閉力に対す
る吊り具本体の曲げ強度、特にカーテンへの止着部(止
着杆のU字部)の強度を高めることができる。
【0016】射出成形ではコールドランナー方式の金型
を用いることが好ましい。このような金型を用いるとコ
ストを低減して大量生産を行うことができる。特にポリ
エステルとして共重合ポリエチレンテレフタレートを用
いると、射出成形の際にコールドランナー方式の金型を
用いても容易に成形加工を行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】ポリエステルは、ポリオール成分
(特にジオール成分)、およびポリカルボン酸成分(特
にジカルボン酸成分)による重合体であり、例えば、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレ
ート、ポリエチレンナフタレートなどが挙げられる。な
お、前記ポリカルボン酸成分には、ポリカルボン酸のエ
ステル誘導体も含まれる。
【0018】本発明において、ポリエステルとしては、
リサイクルの観点から、ポリオール成分としてエチレン
グリコールが主成分として用いられ、ポリカルボン酸成
分としてテレフタル酸が主成分として用いられているポ
リエチレンテレフタレート系樹脂が好適である。ポリエ
ステルは単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
しかし、リサイクルの観点から、ポリエステルとしては
ポリエチレンテレフタレート系樹脂を単独で用いること
が好ましい。
【0019】ポリエチレンテレフタレート系樹脂の中で
も、共重合ポリエチレンテレフタレートが最適である。
共重合ポリエチレンテレフタレートは、ポリオール成分
としてのエチレングリコールと、ポリカルボン酸成分と
してのテレフタル酸と、これら以外のポリオール成分及
び/又はポリカルボン酸成分とを構成単位としている。
すなわち、共重合ポリエチレンテレフタレートでは、エ
チレングリコール又はテレフタル酸の共重合成分とし
て、これら以外のポリオール成分又はポリカルボン酸成
分が用いられている。前記共重合成分としては、特に制
限されないが、例えば、脂肪族系ジオール(例えば、ジ
エチレングリコール、ネオペンチルグリコールなど)、
芳香族系ジオール(例えば、ビスフェノールAなどのビ
スフェノール系ジオールなど)、脂環族系ジオール(例
えば、シクロヘキサンジメタノールなど)、芳香族系ジ
カルボン酸又はそのエステル誘導体(例えば、イソフタ
ル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸など)などが挙
げられる。共重合成分は単独で又は二種以上組み合わせ
て用いることができる。好ましい共重合成分にはシクロ
ヘキサンジメタノール、ビスフェノールA、イソフタル
酸などが含まれる。
【0020】共重合ポリエチレンテレフタレートとして
は、例えば、商品名「ユニチカポリエステル樹脂」(ユ
ニチカ株式会社製)などが市販されている。当該「ユニ
チカポリエステル樹脂」のIV値は約0.55〜0.6
0である。
【0021】カーテンフックのIV値(固有粘度)は、
少なくとも0.45、好ましくは少なくとも0.50で
あることが望ましい。カーテンフックのIV値(実質的
にはポリエステル樹脂成分のIV値)が0.45未満で
あると、カーテンフックの強度が低く、カーテンフック
として利用できない場合がある。一方、カーテンフック
のIV値の上限としては特に限定されないが、例えば、
0.80以下、好ましくは0.70以下である。IV値
が高すぎると加工性が低下して、押し出し成形や射出成
形(特に射出成形)では成形することが困難になる。特
に、カーテンへの止着部及び鋸刃状突起を有する吊り具
本体と、当該吊り具本体の上記鋸刃状突起に摺動可能に
係合する係合爪を備えたフック体からなるラチェット構
造で構成されたカーテンフックの場合、少なくとも上記
吊り具本体のIV値を最大0.8とすることにより、上
記吊り具本体の鋸刃状突起等の複雑な構造部分を含む場
合であっても加工性が向上する。また、係合爪を備えた
フック体の加工性も向上する。
【0022】本発明のIV値(固有粘度)は、溶媒:フ
ェノール/1,1,2,2−テトラクロロエタン=6/
4(重量比)を用いて、溶解温度:80℃、溶解時間:
1時間で調製されたサンプルを、測定温度:20℃でウ
ッベローベ型粘度計により測定したものを基準としてい
る。従って、かかる測定条件以外の条件で測定されたI
V値では数値が相違する場合もあるが、その相違が前記
の通り測定条件の相違である場合は、本発明の測定条件
を基準として当該範囲内であるかどうかで判断できるも
のである。
【0023】カーテンフック中の樹脂成分の数平均分子
量は、特に制限されず、例えば、12,000〜46,
000、好ましくは14,000〜30,000程度で
ある。樹脂成分の数平均分子量が12,000未満であ
ると、カーテンフックの強度が低く、カーテンフックと
して利用できない場合がある。一方、数平均分子量が高
すぎると加工性が低下して、押し出し成形や射出成形
(特に射出成形)では成形することが困難になる。
【0024】なお、原料のポリエステルとしては、引張
降伏強度が45MPa以上、好ましくは48MPa以
上、さらに好ましくは50MPa以上であることが望ま
しい。ポリエステルの引張降伏強度の上限値は特に限定
されないが、好ましくは70MPa以下、さらに好まし
くは60MPa以下である。ポリエステルの引張降伏強
度が45MPa未満であると、成形品としてのカーテン
フックの強度が低下し、カーテンフックを引張るときに
変形しやすくなる。なお、本発明では、引張降伏強度
は、「ATSM D638」に準拠して測定される。
【0025】また、ポリエステルの引張伸度は、200
%以上、好ましくは220%以上、さらに好ましくは2
50%以上であることが望ましい。ポリエステルの引張
伸度の上限値は特に限定されない。ポリエステルの引張
伸度が200%未満であると、成形品としてのカーテン
フックに割れが生じやすくなり、使用中、特にカーテン
を引張るときに折れやすくなる。なお、本発明では、引
張伸度は、「ATSMD638」に準拠して測定され
る。
【0026】ポリエステルの曲げ強度は、60MPa以
上、好ましくは63MPa以上、さらに好ましくは65
MPa以上であることが望ましい。ポリエステルの曲げ
強度の上限値は特に限定されないが、好ましくは90M
Pa以下、さらに好ましくは80MPa以下である。ポ
リエステルの曲げ強度が60MPa未満であると、成形
品としてのカーテンフックの強度が低下し、カーテンフ
ックを引張るときに変形しやすくなる。なお、本発明で
は、曲げ強度は、「ATSM D790」に準拠して測
定される。
【0027】ポリエステルにおいて、好ましい溶融粘度
としては、250℃で、100〜120Pas(荷重:
10Kg、剪断速度:2200s−1)、155〜17
5Pas(荷重:40Kg、剪断速度:148
−1)、150〜170Pas(荷重:100Kg、
剪断速度:625s−1)程度である。
【0028】なお、本発明のポリエステル製カーテンフ
ックでは、高いリサイクル性及び低公害性を有すると共
に、優れた強度及び加工性を有する範囲で、ポリエステ
ルを他の樹脂と混合して用いることができる。
【0029】本発明のポリエステル製カーテンフックで
は、リサイクル性、低公害性、強度及び加工性が優れて
いる範囲で、着色料(顔料など)、充填剤(無機充填剤
など)、紫外線吸収剤、酸化防止剤、帯電防止剤、滑剤
などの種々の添加剤を含んでいてもよい。
【0030】本発明のポリエステル製カーテンフックに
おいて、その形状は特に制限されず、カーテンをカーテ
ンレールに吊す機能を有している公知の形状又は構造を
採用することができる。カーテンフックの形状として
は、例えば、図1に示すような形状などが例示できる。
図1において、1はカーテンフック、2は吊り具本体、
3はフック体、4は吊り具本体2の主杆、5は吊り具本
体2の止着部である。フック体3は吊り具本体2とは分
離することができ、フック体3は主杆4に係合して、下
方にラチェット式にスライド可能である。
【0031】図2は図1における吊り具本体2の概略図
である。図2(a)は吊り具本体2の側面図であり、主
杆4には、フック体3をラチェット式にスライドさせる
ための鋸刃状突起41が設けられている。主杆4と止着
部5との間にカーテンを差し込んで、カーテンフック1
をカーテンに備え付けることができる。また、図2
(b)は、吊り具本体2を上から見た図である。このよ
うに、主杆4は“工”の字の形を有している。
【0032】図3は図1におけるフック体3の概略図で
ある。図3において、(a)はフック体3の側面図、
(b)はフック体3の正面図(フック挿入部32側から
見た図)、(c)はフック体3の背面図(フック主幹部
33側から見た図)である。図3において、31はフッ
クU字部、32はフック挿入部、33はフック主幹部、
34は係合部、35は係合爪である。係合部34は主杆
4の形状に対応しており、係合爪35は鋸刃状突起41
の形状に対応している。係合部34を主杆4に挿入し
て、係合爪35を主杆4の鋸刃状突起41に合わせて固
定して、フック体3を吊り具本体2に固定する。このと
き、フック体3は主杆4に対して目的の位置に固定され
るようにスライドさせることができる。
【0033】もちろん、カーテンフックは、図1のよう
にフック体が吊り具本体と分離することができる形状の
カーテンフックではなく、フック体が吊り具本体と一体
的に形成されている形状のカーテンフックや、カーテン
上端部に縫着される縫込み片を有する形状のカーテンフ
ックなどであってもよい。
【0034】本発明のカーテンフックは、ポリエステル
を原料としているため、リサイクル性が優れている。特
にカーテンの素材としてもポリエステルが用いられてい
れば、カーテンと共にリサイクルすることが可能であ
る。
【0035】また、カーテンフックの成形時には、スプ
ルー、ランナーなどとして樹脂の廃材が生じるが、これ
らの廃材もリサイクル材(「リターン材」と称する場合
がある)として利用することができる。従って、本発明
では、成形時の樹脂の廃材を大きく低減し、省資源化を
図ることができ、資源的な観点からも優れている。
【0036】リサイクルとしては、そのままリサイクル
材を全量用いるのではなく、バージン材と混合してリサ
イクル材を用いることが好ましい。このようにしてリサ
イクル材をバージン材と共に用いると、原料のIV値
(固有粘度)の低下を抑制することができる。そのた
め、リサイクル材を用いても、カーテンフックの強度の
低下を抑制又は防止することができる。リサイクル材と
バージン材との混合割合は特に制限されないが、例え
ば、リサイクル材の割合は、樹脂成分全量(バージン材
とリサイクル材との総量)に対して50重量%以下、好
ましくは20重量%以下の範囲から選択することができ
る。
【0037】リサイクル材は、粉砕した後、充分乾燥し
て、結晶化させて用いることが好ましい。乾燥が充分で
ないと、成形時に加水分解によってIV値が低下し、加
工性が悪くなり、成形品の強度も低下する。
【0038】本発明のカーテンフックにおいて、特に共
重合ポリエチレンテレフタレートを用いると、成形性、
加工性を高めることができ、容易に成形することが可能
になる。従って、ポリエステルを原料としているにもか
かわらず、射出成形であっても容易に加工して、高い精
度で成形することが可能である。カーテンフックは小さ
いにもかかわらず、細かな形状を有するものもあり、そ
のような形状であっても射出成形により容易に加工する
ことができる。なお、原料のポリエステルは成形時に乾
燥して水分を除去することにより、IV値の低下を抑制
又は防止することができる。
【0039】射出成形方法としては、原料の乾燥工程を
経てから射出して成形する方法が好ましい。このような
乾燥工程を用いた射出成形方法では、原料中の水分を除
去して、乾燥している原料を射出して成形するので、樹
脂成分であるポリエステルの射出成形時における加水分
解を抑制又は防止することができる。従って、当該方法
を採用すると、優れた強度を有しているカーテンフック
が作製される。そのため、フック体の係合爪と本体部の
鋸刃状突起とのかみあいによって固定されているラチェ
ット構造のカーテンフック(例えば、図1に記載されて
いるカーテンフック)では、当該係合爪部分に格別強度
が要求されることから、特に上記構成の射出成形方法に
より成形することが好ましい。
【0040】また、射出成形に際しては、コールドラン
ナー方式の金型を用いることが好ましい。コールドラン
ナー方式の金型を採用すると、ポリエステルを用いた場
合であっても、容易に成形することができる。
【0041】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例に基づいて
より詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定
されるものではない。 (実施例1)樹脂成分としてポリエステル(商品名「ユ
ニチカポリエステル樹脂」、ユニチカ株式会社製;共重
合ポリエチレンテレフタレート)を用い、充分に乾燥さ
せてから、図4に示す構造のカーテンフックを射出成形
により作製した。作製条件は、成型機:東芝機械IS−
100E、ノズル温度:280℃、シリンダー温度(中
部):270℃、金型温度:15℃である。カーテンフ
ックのIV値は0.552であった。
【0042】なお、上記ポリエステル(商品名「ユニチ
カポリエステル樹脂」)は、IV値(固有粘度):0.
57、引張降伏強度:52MPa(N/mm)、引
張伸度:260%以上、曲げ強度:67MPaである。
【0043】なお、当該ポリエステルによる射出成形は
容易に行うことができ、何ら問題はなかった。また、作
製したカーテンフックは細部においても高い精度で成形
されていた。さらに、当該カーテンフックは無色透明で
あった。もちろん、フック体を吊り具本体に係合してス
ライドさせることが可能であり、スライドさせても係合
爪は折れなかった。
【0044】(実施例2)樹脂成分としてポリエステル
(商品名「ユニチカポリエステル樹脂」、ユニチカ株式
会社製;共重合ポリエチレンテレフタレート)を用い、
若干乾燥させてから、実施例1と同様の作製条件でカー
テンフックを射出成形により作製した。当該カーテンフ
ックのIV値は0.45であった。
【0045】実施例2で得られたカーテンフックでは、
ポリエステルによる射出成形は容易に行うことができ、
何ら問題はなかった。また、作製したカーテンフックは
細部においても高い精度で成形されていた。さらに、当
該カーテンフックは無色透明であった。もちろん、フッ
ク体を吊り具本体に係合してスライドさせることが可能
であり、スライドさせても係合爪は折れなかった。
【0046】(実施例3)樹脂成分としてポリエステル
(商品名「ユニチカポリエステル樹脂(インジェクショ
ンブローグレード)」、ユニチカ株式会社製、IV値:
0.8)を用いて、射出成形により、実施例1と同様の
形状のカーテンフックを作製した。作製条件は、成型
機:東芝機械IS−100E、ノズル温度:285℃、
シリンダー温度(中部):275℃、金型温度:20℃
である。当該カーテンフックのIV値は0.78であっ
た。作製作業は困難ながらもカーテンフックを作製する
ことができた。
【0047】(比較例1)樹脂成分としてポリカーボネ
ートを用いて、実施例1と同様に、実施例1と同様の形
状のカーテンフックを作製した。作製条件は、成型機:
東芝機械IS−100E、ノズル温度:270℃、シリ
ンダー温度(中部):260℃、金型温度:80℃であ
る。
【0048】(比較例2)樹脂成分としてポリアセター
ルを用いて、実施例1と同様に、実施例1と同様の形状
のカーテンフックを作製した。作製条件は、成型機:東
芝機械IS−100E、ノズル温度:190℃、シリン
ダー温度(中部):180℃、金型温度:60℃であ
る。
【0049】(比較例3)樹脂成分としてポリエステル
(商品名「ユニチカポリエステル樹脂」、ユニチカ株式
会社製;共重合ポリエチレンテレフタレート)を用いた
ことは実施例1と同じであるが、当該比較例3では前記
樹脂成分を室内で1ヶ月放置したものを乾燥させずにそ
のまま用いて、実施例1と同様の作製条件でカーテンフ
ックを射出成形により作製した。得られたカーテンフッ
クのIV値は0.442であった。このカーテンフック
において、フック体を吊り具本体に係合させたところ、
係合爪が折れ、フック体を吊り具本体にスライドさせて
固定させることができなかった。
【0050】(比較例4)樹脂成分としてポリエステル
(商品名「ユニチカポリエステル樹脂(ダイレクトブロ
ーグレード)」、ユニチカ株式会社製、IV値:1.0
9)を用いて、射出成形により、実施例1と同様の形状
のカーテンフックを作製しようとしたところ、射出成形
であっても困難で、作製条件の変更を種々試みたが作製
することができなかった。なお、成形機から取り出した
樹脂成分のIV値を測定したところ1.02であった。
【0051】(評価方法)実施例1および比較例1〜2
で作製されたカーテンフックの各部位の引張強度を以下
の試験方法により評価した。 (静荷重引張強度試験)図5〜11に示す本体部2及び
フック体3の各部位の各方向における引張降伏強度をA
STM D638に準じて、引張試験機(デジタルフォ
ースゲージMFGシリーズ、新光電子株式会社製)を用
いて測定した。なお、図4又は図5〜図11に示すカー
テンフック1において、フック体3は、吊り具本体2の
主杆4と別体に構成されており、主杆4に対して下方に
ラチェット式にスライド可能に係合させることができ
る。吊り具本体2では、主杆4と止着部5とは杆U字部
6を介して連続的に構成されている。
【0052】(1)フック体のフックU字部における縦
方向の強度 図5(a)はフック体3の側面図である。図5に示すフ
ック体3の部位とは、フック体3のフックU字部31で
あり、引張る方向は縦方向(矢印の方向、上方向)であ
る。図5(b)に示すように、主杆4と止着部5と結ぶ
杆U字部6を固定して、フック体3のフックU字部31
を縦方向に引張り、降伏時の強度を測定した。なお、測
定結果は表1の「フックU字部縦強度」の欄に示す。な
お、測定回数は5回であり、その平均値を表1に示して
いる。
【0053】(2)フック体のフック挿入部における前
方向の強度 図6(a)はフック体の側面図である。図6に示すフッ
ク体3の部位とは、フック体3のフック挿入部32であ
り、引張る方向は前方向(矢印の方向)である。図6
(b)に示すように、主杆4を固定して、フック体3を
主杆4に係合させて、フック挿入部32を前方向に引張
り、降伏時の強度を測定した。なお、測定結果は表1の
「フック挿入部前強度」の欄に示す。なお、測定回数は
5回であり、その平均値を表1に示している。
【0054】(3)フック体のフック挿入部における横
方向の強度 図7(a)はフック体の正面図(フック挿入部の側から
見た図)である。図7に示すフック体3の部位とは、フ
ック体3のフック挿入部32であり、引張る方向は横方
向(矢印の方向)である。図7(b)に示すように、主
杆4を固定して、フック体3を主杆4に係合させて、フ
ック挿入部32を横方向に引張り、降伏時の強度を測定
した。なお、測定結果は表1の「フック挿入部横強度」
の欄に示す。なお、測定回数は5回であり、その平均値
を表1に示している。
【0055】(4)フック体のフック主幹部における前
方向の強度 図8(a)はフック体の側面図である。図8に示すフッ
ク体3の部位とは、フック体3のフック主幹部33であ
り、引張る方向は前方向(矢印の方向)である。図8
(b)に示すように、主杆4を固定して、フック体3を
主杆4に係合させて、フック主幹部33を前方向に引張
り、降伏時の強度を測定した。なお、測定結果は表1の
「フック主幹部前強度」の欄に示す。なお、測定回数は
5回であり、その平均値を表1に示している。
【0056】(5)フック体のフック主幹部における横
方向の強度 図9(a)はフック体の背面図(フック主幹部の側から
見た図)である。図9に示すフック体3の部位とは、フ
ック体3のフック主幹部33であり、引張る方向は横方
向(矢印の方向)である。図9(b)に示すように、主
杆4を固定して、フック体3を主杆4に係合させて、フ
ック主幹部33を横方向に引張り、降伏時の強度を測定
した。なお、測定結果は表1の「フック主幹部横強度」
の欄に示す。なお、測定回数は5回であり、その平均値
を表1に示している。
【0057】(6)本体部の止着部における後方向の強
度 図10は本体部の側面図である。図10に示す本体部2
の部位とは、本体部2の止着部5であり、引張る方向は
後方向(矢印の方向)である。図10に示すように、主
杆4を固定して、止着部5を後方向に引張り、降伏時の
強度を測定した。なお、測定結果は表1の「本体部止着
部後強度」の欄に示す。なお、測定回数は5回であり、
その平均値を表1に示している。
【0058】(7)本体部の止着部における横方向の強
度 図11は本体部の背面図(止着部の側から見た図)であ
る。図11に示す本体部2の部位とは、本体部2の止着
部5であり、引張る方向は横方向(矢印の方向)であ
る。図11に示すように、主杆4を固定して、止着部5
を横方向に引張り、降伏時の強度を測定した。なお、測
定結果は表1の「本体部止着部横強度」の欄に示す。な
お、測定回数は5回であり、その平均値を表1に示して
いる。
【0059】
【表1】
【0060】表1より、実施例1に係るカーテンフック
は、比較例1に比べて、同等又はそれ以上の強度を有し
ている。より具体的には、実施例1に係るカーテンフッ
クにおいて、フック体のフックU字部における縦方向の
強度は、比較例1に係るカーテンフックにおける強度よ
り高い。また、フック体のフック挿入部における前方向
及び横方向の強度も、比較例1に係るカーテンフックに
おける強度より高い。しかし、フック体の主幹部におけ
る前方向及び横方向の強度は、比較例1に係るカーテン
フックの強度より若干低いが、ほぼ同等と言え、問題が
ないレベルである。さらに、本体部の止着部における後
方向及び横方向の強度も比較例1に係るカーテンフック
における強度より同等又はそれ以上である。
【0061】また、実施例1に係るカーテンフックは、
比較例2に係るカーテンフックに比べても、ほぼ同等又
はそれ以上の引張強度を有している。なお、比較例2に
係るカーテンフックに比べて若干引張強度が低い部位も
あるが、実用的には問題がないレベルである。
【0062】従って、ポリエステルを用いても、優れた
加工性で、高い強度を有しているカーテンフックが作製
された。また、前記特性に加えて、無色透明のカーテン
フックが作製された。
【0063】(実施例4)ポリエステル(商品名「ユニ
チカポリエステル樹脂」、ユニチカ株式会社製、共重合
ポリエチレンテレフタレート、IV値:0.57)を用
いて実施例1と同様に射出成形してカーテンフック(バ
ージン材による成形品)を作製した。このカーテンフッ
ク(バージン材による成形品)のIV値は0.552で
あった。
【0064】前記バージン材による成形品を粉砕し、結
晶化してリターン材(1回目のリターン材)を調製し
た。この1回目のリターン材と、前記商品名「ユニチカ
ポリエステル樹脂」のポリエステル(バージン材)と
を、1回目のリターン材/バージン材=20/80(重
量部)の割合で混合した樹脂(1回目の混合材)を用
い、実施例1と同様にしてカーテンフックを射出成形に
より作製した。この1回目の混合材によるカーテンフッ
クのIV値を測定したところ、0.554であった。
【0065】前記1回目の混合材による成形品を粉砕
し、結晶化してリターン材(2回目のリターン材)を調
製した。この2回目のリターン材と、バージン材とを、
2回目のリターン材/バージン材=20/80(重量
部)の割合で混合した樹脂(2回目の混合材)を用い、
実施例1と同様にしてカーテンフックを射出成形により
作製した。この2回目の混合材によるカーテンフックの
IV値を測定したところ、0.550であった。
【0066】前記2回目の混合材と同様にして、3回目
の混合材を調製し、この3回目の混合材を用いて、実施
例1と同様にしてカーテンフックを射出成形により作製
した。この3回目の混合材によるカーテンフックのIV
値を測定したところ、0.552であった。
【0067】前記2回目の混合材と同様にして、4回目
の混合材を調製し、この4回目の混合材を用いて、実施
例1と同様にしてカーテンフックを射出成形により作製
した。この4回目の混合材によるカーテンフックのIV
値を測定したところ、0.553であった。
【0068】混合樹脂(混合材)によるカーテンフック
のIV値は、0.554(1回目の混合材)、0.55
0(2回目の混合材)、0.552(3回目の混合
材)、0.553(4回目の混合材)であり、リターン
材を20重量%用いても、IV値にほとんど変化は見ら
れなかった。
【0069】また、混合樹脂を用いた射出成形は、1回
目の混合材〜4回目の混合材すべてで実施例1と同様で
あり、高い加工性が維持されていた。
【0070】(実施例5)ポリエステル(商品名「ユニ
チカポリエステル樹脂」、ユニチカ株式会社製、共重合
ポリエチレンテレフタレート、IV値:0.57)を用
いて実施例1と同様に射出成形してカーテンフック(バ
ージン材による成形品)を作製した。このカーテンフッ
ク(バージン材による成形品)のIV値は0.552で
あった。
【0071】前記バージン材による成形品を粉砕し、結
晶化してリターン材(1回目のリターン材)を調製し
た。この1回目のリターン材と、前記商品名「ユニチカ
ポリエステル樹脂」のポリエステル(バージン材)と
を、1回目のリターン材/バージン材=50/50(重
量部)の割合で混合した樹脂(1回目の混合材)を用
い、実施例1と同様にしてカーテンフックを射出成形に
より作製した。この1回目の混合材によるカーテンフッ
クのIV値を測定したところ、0.555であった。
【0072】前記1回目の混合材による成形品を粉砕
し、結晶化してリターン材(2回目のリターン材)を調
製した。この2回目のリターン材と、バージン材とを、
2回目のリターン材/バージン材=50/50(重量
部)の割合で混合した樹脂(2回目の混合材)を用い、
実施例1と同様にしてカーテンフックを射出成形により
作製した。この2回目の混合材によるカーテンフックの
IV値を測定したところ、0.546であった。
【0073】前記2回目の混合材と同様にして、3回目
の混合材を調製し、この3回目の混合材を用いて、実施
例1と同様にしてカーテンフックを射出成形により作製
した。この3回目の混合材によるカーテンフックのIV
値を測定したところ、0.548であった。
【0074】前記2回目の混合材と同様にして、4回目
の混合材を調製し、この4回目の混合材を用いて、実施
例1と同様にしてカーテンフックを射出成形により作製
した。この4回目の混合材によるカーテンフックのIV
値を測定したところ、0.540であった。
【0075】混合樹脂(混合材)によるカーテンフック
のIV値は、0.555(1回目の混合材)、0.54
6(2回目の混合材)、0.548(3回目の混合
材)、0.540(4回目の混合材)であり、4回目の
混合材であってもカーテンフックのIV値は0.540
以上であった。従って、リターン材を50重量%用いて
も、IV値の低下は小さい。
【0076】また、混合樹脂を用いた射出成形は、1回
目の混合材〜4回目の混合材すべてで実施例1と同様で
あり、高い加工性が維持されていた。
【0077】従って、本発明のカーテンフックは、リサ
イクル性が高く、容易にリサイクルされる。また、リサ
イクルとしては、バージン材と混合して用いると、特
に、リサイクル材の混合割合が50重量%以上である
と、混合材(原料)のIV値は0.45以上の範囲に容
易に制御される。
【0078】なお、実施例2及び3に係るカーテンフッ
クの強度は、実施例1とほぼ同等であった。
【0079】
【発明の効果】本発明のカーテンフックは樹脂成分とし
てポリエステルを用いているので、低公害性であるとと
もに、リサイクルされて用いられやすい。特に共重合ポ
リエチレンテレフタレートを用いると加工性を高めるこ
とができる。また、無色透明のポリエステル製カーテン
フックを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のカーテンフックの形状の1例を
示す概略図である。
【図2】図2(a)、(b)は図1の本体部の概略図で
ある。
【図3】図3(a)、(b)、(c)は図1のフック体
の概略図である。
【図4】図4は実施例に係るカーテンフックの形状を示
す概略図である。
【図5】図5(a)、(b)はカーテンフックの引張強
度試験に関する概略図である。
【図6】図6(a)、(b)はカーテンフックの引張強
度試験に関する概略図である。
【図7】図7(a)、(b)はカーテンフックの引張強
度試験に関する概略図である。
【図8】図8(a)、(b)はカーテンフックの引張強
度試験に関する概略図である。
【図9】図9(a)、(b)はカーテンフックの引張強
度試験に関する概略図である。
【図10】図10はカーテンフックの引張強度試験に関
する概略図である。
【図11】図11はカーテンフックの引張強度試験に関
する概略図である。
【符号の説明】
1 カーテンフック 2 吊り具本体 3 フック体 31 フックU字部 32 フック挿入部 33 フック主幹部 34 係合部 35 係合爪 4 主杆 41 鋸刃状突起 5 止着部 6 杆U字部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中井 一彦 奈良県大和郡山市池沢町240番地の1 株 式会社パロマインテックス内 (72)発明者 石本 恭二 奈良県大和郡山市池沢町240番地の1 株 式会社パロマインテックス内 Fターム(参考) 2E182 DH19 DJ19 4F071 AA45 AA46 AA88 BA01 BB05 BC07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂成分がポリエステルであるカーテン
    フック。
  2. 【請求項2】 ポリエステルがポリエチレンテレフタレ
    ート系樹脂である請求項1記載のカーテンフック。
  3. 【請求項3】 ポリエステルが共重合ポリエチレンテレ
    フタレートである請求項2記載のカーテンフック。
  4. 【請求項4】 カーテンフックのIV値が少なくとも
    0.45である請求項1乃至3のいずれかの項に記載の
    カーテンフック。
  5. 【請求項5】 カーテンへの止着部を有する吊り具本体
    と、当該吊り具本体の鋸刃状突起に摺動可能に係合する
    係合爪を備えたフック体からなるラチェット構造で構成
    され、少なくとも上記フック体のIV値を少なくとも
    0.45とした請求項4記載のカーテンフック。
  6. 【請求項6】 カーテンへの止着部及び鋸刃状突起を有
    する吊り具本体と、当該吊り具本体の上記鋸刃状突起に
    摺動可能に係合する係合爪を備えたフック体からなるラ
    チェット構造で構成され、少なくとも上記吊り具本体の
    IV値を最大0.8とした請求項5記載のカーテンフッ
    ク。
  7. 【請求項7】 ポリエステル原料を乾燥工程を経てから
    コールドランナー方式の金型に射出成形して、カーテン
    フックのIV値が0.45〜0.8のカーテンフックを
    得ることを特徴とするカーテンフックの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012075502A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Toli Corp カーテンフック、及びカーテン廃材のリサイクル方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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