JP2000201254A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000201254A
JP2000201254A JP11001356A JP135699A JP2000201254A JP 2000201254 A JP2000201254 A JP 2000201254A JP 11001356 A JP11001356 A JP 11001356A JP 135699 A JP135699 A JP 135699A JP 2000201254 A JP2000201254 A JP 2000201254A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不要な白紙原稿に対して画像形成を行わず、
転写紙の無駄を省き、すべての原稿を全面読取する時間
よりも短い時間で白紙原稿であるかどうかの判定を行
い、その判定位置をオペレータが可変に設定出来るこ
と。 【解決手段】 白紙判定領域を設定するための白紙判定
領域設定手段(操作表示部404、外部入力制御部20
7,RAM208)と、白紙判定領域に相当する原稿の
画像情報を画像読取手段(画像読取部401、読取制御
部201)から入力し、原稿が白紙原稿であるか否かの
判定を行う白紙原稿判定手段(中央制御部200、画像
処理制御部202)と、画像処理手段(画像処理部40
2、画像処理制御部202)および画像出力手段(画像
出力部403、書込制御部203、感光体制御部20
4、現像制御部205、給紙制御部206)を制御し
て、画像形成動作を中断する制御手段(中央制御部20
0)とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機などの画像
形成装置に関し、特に原稿が白紙であるかどうかを判定
する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成装置においては、転写紙
を無駄にしないため、例えば原稿台におかれた原稿の位
置がずれているかどうかを検知していた。同様に、画像
形成動作の無駄を省くために、紙詰まりなどを検知する
センサや、排紙センサ、濃度センサなどを設けていた。
【0003】一方、特開昭62−30265号公報の
「自動原稿給送装置付複写機」では、アナログ方式によ
る画像処理を行う装置に対して、原稿画像有無検知器を
備え原稿搬送中に原稿が白紙であるかどうかを検知し、
これにより白紙コピーを作り出さない技術が開示されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
画像形成装置においては、原稿はすべて画像形成される
べきものであるとの認識に立脚して装置作りが行われて
いたため、白紙原稿であっても特にオペレータが当該原
稿を取り除かない限りそのまま画像形成が行われ転写紙
が無駄となることがあった。
【0005】特にオペレータが原稿を一枚一枚原稿台に
置くことを要しないADF(Auto Documen
t Feeder)により原稿を給送する場合には、白
紙原稿があったことが分かるのはすべての画像形成が終
了してからであるというのが殆どであった。また、例え
ば片面に印刷された原稿を転写紙の両面に画像形成する
場合は、ページ合わせのためにオペレータが意図的に挿
入した白紙原稿以外の不要な白紙原稿があると、それ以
降の画像形成を再び行わなくてはならないため、時間的
経済的無駄が大きいという問題点があった。
【0006】一方、特開昭62―30265号公報の
「自動原稿給送装置付複写機」は、アナログ方式の画像
処理を行うので、白紙コピーを作り出さないためには、
必然的に別途に原稿が白紙であるか否かを判定する検知
器を備える必要があり、コストアップにつながるという
問題点があった。
【0007】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て、不要な白紙原稿に対して画像形成を行わず、転写紙
の無駄を省き、すべての原稿を全面読取する時間よりも
短い時間で白紙原稿であるかどうかの判定を行い、その
判定位置をオペレータが可変に設定出来る画像形成装置
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に係る画像形成装置は、原稿上の画像情
報を光学的に読み取る画像読取手段と、前記画像読取手
段で読み取った画像情報に所定の画像処理を施す画像処
理手段と、前記画像処理手段で画像処理を施した画像情
報を転写紙に出力する画像出力手段とを有する画像形成
装置において、前記原稿が白紙原稿であるか否かを判定
する際に使用する白紙判定領域を設定するための白紙判
定領域設定手段と、前記白紙判定領域設定手段を介して
設定された白紙判定領域に相当する前記原稿の画像情報
を前記画像読取手段から入力し、前記原稿が白紙原稿で
あるか否かの判定を行う白紙原稿判定手段と、前記白紙
原稿判定手段の判定結果が白紙原稿である場合に、前記
画像処理手段および画像出力手段を制御して、以降の画
像形成動作を中断する制御手段と、を備えたものであ
る。
【0009】すなわち、請求項1に係る発明は、画像読
取手段が原稿上の画像情報を光学的に読み取り、画像処
理手段が前記画像読取手段で読み取った画像情報に所定
の画像処理を施し、画像出力手段が前記画像処理手段で
画像処理を施した画像情報を転写紙に出力し、白紙判定
領域設定手段が前記原稿を白紙原稿であるか否かの判定
を行う際に使用する白紙判定領域を設定し、白紙原稿判
定手段が前記白紙判定領域設定手段を介して設定された
白紙判定領域に相当する前記原稿の画像情報を前記画像
読取手段から入力し、前記原稿が白紙原稿であるか否か
の判定を行い、制御手段が前記白紙原稿判定手段の判定
結果が白紙原稿である場合に、前記画像処理手段および
画像出力手段を制御して、以降の画像形成動作を中断す
る。
【0010】請求項2に係る画像形成装置は、原稿上の
画像情報を光学的に読み取る画像読取手段と、前記画像
読取手段で読み取った画像情報に所定の画像処理を施す
画像処理手段と、前記画像処理手段で画像処理を施した
画像情報を転写紙に出力する画像出力手段とを有する画
像形成装置において、前記原稿が白紙原稿であるか否か
を判定する際に使用する白紙判定領域を設定するための
白紙判定領域設定手段と、前記白紙判定領域設定手段を
介して設定された白紙判定領域に相当する前記原稿の画
像情報を前記画像読取手段から入力し、前記原稿が白紙
原稿であるか否かの判定を行う白紙原稿判定手段と、前
記白紙原稿判定手段の判定結果が白紙原稿である場合
に、前記画像読取手段および白紙原稿判定手段を制御し
て、再度、前記原稿が白紙原稿であるか否かの判定を行
い、前記白紙原稿判定手段による2回目の判定結果が白
紙原稿である場合に、前記画像処理手段および画像出力
手段を制御して、以降の画像形成動作を中断する制御手
段と、を備えるものである。
【0011】すなわち、請求項2に係る発明は、画像読
取手段が原稿上の画像情報を光学的に読み取り、画像処
理手段が前記画像読取手段で読み取った画像情報に所定
の画像処理を施し、画像出力手段が前記画像処理手段で
画像処理を施した画像情報を転写紙に出力し、白紙判定
領域設定手段が前記原稿を白紙原稿であるか否かの判定
を行う際に使用する白紙判定領域を設定し、白紙原稿判
定手段が前記白紙判定領域設定手段を介して設定された
白紙判定領域に相当する前記原稿の画像情報を前記画像
読取手段から入力し、前記原稿が白紙原稿であるか否か
の判定を行い、制御手段が前記白紙原稿判定手段の判定
結果が白紙原稿である場合に前記画像読取手段および白
紙原稿判定手段を制御して、再度、前記原稿が白紙原稿
であるか否かの判定を行い、制御手段が前記白紙原稿判
定手段による2回目の判定結果が白紙原稿である場合に
前記画像処理手段および画像出力手段を制御して、以降
の画像形成動作を中断する。
【0012】請求項3に係る画像形成装置は、原稿上の
画像情報を光学的に読み取る画像読取手段と、前記画像
読取手段で読み取った画像情報に所定の画像処理を施す
画像処理手段と、前記画像処理手段で画像処理を施した
画像情報を転写紙に出力する画像出力手段とを有する画
像形成装置において、前記原稿が白紙原稿であるか否か
を判定する際に使用する2以上の白紙判定領域を設定す
るための白紙判定領域設定手段と、前記白紙判定領域設
定手段を介して設定された白紙判定領域に相当する前記
原稿の画像情報を前記画像読取手段から入力し、前記原
稿が白紙原稿であるか否かの判定を行う白紙原稿判定手
段と、前記白紙原稿判定手段の判定結果が白紙原稿であ
る場合に、前記白紙判定領域設定手段を制御して従前に
使用した白紙判定領域より広い白紙判定領域を採用し、
前記画像読取手段および白紙原稿判定手段を制御して、
再度、前記原稿が白紙原稿であるか否かの判定を行い、
前記白紙原稿判定手段による判定結果が白紙原稿である
場合に、前記画像処理手段および画像出力手段を制御し
て、以降の画像形成動作を中断する制御手段と、を備え
るものである。
【0013】すなわち、請求項3に係る発明は、画像読
取手段が原稿上の画像情報を光学的に読み取り、画像処
理手段が前記画像読取手段で読み取った画像情報に所定
の画像処理を施し、画像出力手段が前記画像処理手段で
画像処理を施した画像情報を転写紙に出力し、白紙判定
領域設定手段が前記原稿を白紙原稿であるか否かの判定
を行う際に使用する2以上の白紙判定領域を設定し、白
紙原稿判定手段が前記白紙判定領域設定手段を介して設
定された白紙判定領域に相当する前記原稿の画像情報を
前記画像読取手段から入力し、前記原稿が白紙原稿であ
るか否かの判定を行い、制御手段が前記白紙原稿判定手
段の判定結果が白紙原稿である場合に前記白紙判定領域
設定手段を制御して、従前に使用した白紙判定領域より
広い白紙判定領域を採用し、制御手段が前記画像読取手
段および白紙原稿判定手段を制御して、再度、前記原稿
が白紙原稿であるか否かの判定を行い、制御手段が前記
白紙原稿判定手段による判定結果が白紙原稿である場合
に前記画像処理手段および画像出力手段を制御して、以
降の画像形成動作を中断する。
【0014】請求項4に係る画像形成装置は、請求項
1、2または3に記載の画像形成装置において、さら
に、予め設定された一定時間内に外部からの入力操作の
有無を検知する検知手段を有し、前記制御手段は、前記
検知手段が画像形成動作の中断後の一定時間内に入力操
作の無かったことを検知した場合に、前記画像処理手段
および画像出力手段を制御して画像形成動作を再開する
ものである。
【0015】すなわち請求項4に係る発明は、検知手段
が予め設定された一定時間内に外部からの入力操作の有
無を検知し、制御手段が前記検知手段により画像形成動
作の中断後に一定時間の入力操作の無かったことを検知
された場合に前記画像処理手段および画像出力手段を制
御して、画像形成動作を再開する。
【0016】請求項5に係る画像形成装置は請求項1〜
4のいずれか一つに記載の画像形成装置において、さら
に、オペレータに白紙原稿である旨を警告する警告手段
を有し、前記制御手段が、前記画像処理手段および画像
出力手段を制御して以降の画像形成動作を中断する際に
前記警告手段を制御してオペレータに警告するものであ
る。
【0017】すなわち、請求項5に係る発明は、警告手
段がオペレータに警告を発し、前記制御手段が前記画像
処理手段および画像出力手段を制御して以降の画像形成
動作を中断する際に前記警告手段を制御して、オペレー
タに警告する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像形成装置を複
写機に適用した場合を例として、〔実施の形態1〕〜
〔実施の形態4〕の順に、添付の図面やフローチャート
を参照しながら詳細に説明する。
【0019】〔実施の形態1〕図1は、本発明の画像形
成装置を複写機に適用した場合の機構図である。複写機
100は本発明の画像読取手段を具現化する画像読取部
と、画像処理手段を具現化する画像処理部と、書込部、
感光体部、現像部および給紙部を含み画像出力手段を具
現化する画像出力部などとからなる。次に、以上各部の
構成・動作について説明する。
【0020】まず、画像読取部について説明する。画像
読取部は、反射鏡101と露光ランプ102と第1ミラ
ー103とを装備して一定の速度で移動する第1スキャ
ナと、第2ミラー104ならびに第3ミラー105を装
備して第1スキャナの1/2の速度で第1スキャナに追
従して移動する第2スキャナとを有している。
【0021】この第1スキャナならびに第2スキャナが
コンタクトガラス109上の原稿(図示せず)を光学的
に走査し、その反射光は後述する色フィルタ106を介
してレンズ107を経て、同様に後述する1次元固体撮
像素子108上に結像する。
【0022】スキャナ中の露光ランプ102には蛍光灯
やハロゲンランプなどが使用されており、波長が安定し
ていて寿命の長い蛍光灯が一般に使用されている。尚、
蛍光灯の点灯は固体撮像素子108が一定のサンプリン
グクロックを持っているため、それよりも高い周波数で
点灯しなければ画像上に悪影響がでる。
【0023】また、画像読取部では、図示しない圧板開
閉検知センサにより原稿がコンタクトガラス109に載
置されているかどうかを検知する。この圧板開閉検知セ
ンサはフォトセンサを使用しており、センサに入光する
光が遮蔽されるかどうかにより原稿の有無を検知する。
同様に、画像読取部は図示しない原稿サイズ検知センサ
を有しており、原稿のサイズおよび原稿の載置ずれを検
知する。尚、圧板開閉検知センサは原稿サイズ検知セン
サで代用させることも出来る。
【0024】画像処理部は固体撮像素子108と、後述
の画像処理基板110等とからなる。固体撮像素子10
8で読み取った画像信号はアナログ値であるため、この
アナログ信号はアナログ/デジタル変換(A/D変換)
によりデジタル化され、また画像処理基板110にて種
々の画像処理(2値化、多値化、階調処理、変倍処理、
編集など)を施され、スポットの集合としてのデジタル
信号に変えられる。尚、固体撮像素子108としては、
一般にCCD(Charge CoupledDevi
ce)イメージセンサが用いられ、複写機100もCC
Dイメージセンサが用いられている。
【0025】色フィルタ106はカラー画像情報を選択
するためにレンズ107の前に置かれ、原稿の反射光の
うち必要色だけを透過させる。この、色フィルタ106
は原稿の走査に合わせて出し入れされ、その都度多重転
写などの機能が働きカラーの画像形成が行われる。
【0026】次に書込部について説明する。書込部は、
画像処理基板110で加工された画像情報をレーザ光の
ラスター走査により光の点の集合という形で感光体ドラ
ム130上に書き込む。レーザ光源はHe−Neレーザ
など様々あるが、本実施の形態においては半導体レーザ
(波長780nm)を使用する。
【0027】図2は書込部の平面図および側面図であ
る。半導体レーザ120から発せられたレーザ光は、コ
リメートレンズ121で平行な光束に変形され、アパー
チャ122により一定形状の光束に整形される。整形さ
れたレーザ光は、第1シリンダレンズ123により副走
査方向に圧縮された形でポリゴンミラー124に入射す
る。
【0028】このポリゴンミラー124は正確な多角形
をしており、ポリゴンモータ125により一定方向に一
定の速度で回転している。この回転速度は感光体ドラム
130の回転速度と書込速度とポリゴンミラー124の
面数により決定される。
【0029】ポリゴンミラー124に入射したレーザ光
は、ポリゴンミラー124の回転により偏向される。偏
向されたレーザ光はfθレンズ126a、126b、1
26cに順次入射する。
【0030】fθレンズ126a、126b、126c
はレーザ光を感光体ドラム130上で等速走査するよう
に偏向して、感光体ドラム130上で最小光点となるよ
うに結像し、さらに面倒れ補正機構も有している。
【0031】尚、レーザ光は画像域外の同期検知ミラー
127により反射され、同期検知入光部128に入光す
る。このレーザ光は同期信号として処理され、この信号
によりポリゴンミラー124の回転数と感光体ドラム1
30に形成する1ラインとを同期させる。この作業を順
次繰り返すことにより1ラインずつ形成される画像が全
体として一つの画像となり感光体ドラム130に形成さ
れることとなる。
【0032】次に感光体部について説明する。感光体ド
ラム130は円筒形をしており、側面には感光層が塗布
されている。半導体レーザ120の発する波長780n
mのレーザに対して感度を有する感光層としては、有機
感光体(OPC)、α−Si、Se−Teなどが知られ
ており、ここでは有機感光体(OPC)を使用してい
る。
【0033】一般にレーザ書込の場合、画像部に光を当
てるネガ/ポジ(N/P)プロセスと、地肌部に光を当
てるポジ/ポジ(P/P)プロセスの2通りがあるが、
本実施の形態ではのN/Pプロセスを使用して静電潜像
を得る。
【0034】帯電チャージャ131は感光体側にグリッ
ドを有するスコロトロン方式のもので、感光体ドラム1
30の表面を均一に(−)帯電する。続いてレーザ光を
画像部に照射してその部分を除電する。その結果感光体
ドラム130表面の地肌部は−750〜−800Vとな
り、画像部は−500V程度の電位となって、感光体ド
ラム130の表面に静電潜像が形成される。
【0035】次に現像部について説明する。複写機10
0は、主現像器132aと副現像器132bの2つの現
像器を備えている。感光体ドラム130上に形成された
静電潜像は現像器132aおよび132bで現像ローラ
に−500〜−600Vのバイアス電圧を与え、(−)
に帯電したトナーを付着させることにより顕像化され
る。
【0036】黒一色で画像形成する場合は、副現像器1
32bとトナー補給器133bは取り外したものを想定
すればよい。現像器を2つ有する複写機100の場合で
は、主現像器132aに対するトナー補給器133aに
黒トナーを入れ、副現像器132bに対するトナー補給
器133bにカラートナーを入れることにより、1色の
現像中には他色の現像器の主極位置を変えるなどして選
択的に現像を行う。この現像を、色フィルタ106の切
替による色情報の読み取り、転写紙搬送系を制御した多
重転写などと組み合わせて多機能なカラー画像形成、カ
ラー編集が可能となる。
【0037】現像器132a、132bで顕像化された
画像は、感光体ドラム130に同期して送られた転写紙
面上に転写紙の裏側から転写チャージャ134により
(+)のチャージをかけられて転写される。転写された
転写紙は、転写チャージャ134と一体に保持された分
離チャージャ135にて交流除電され、感光体ドラム1
30から分離される。
【0038】転写紙に転写されずに感光体ドラム130
に残ったトナーは、クリーニングブレード136により
感光体ドラム130からかき落とされ、付属のタンク1
37に回収きれる。さらに感光体ドラム130に残って
いる電位のパターンは、除電ランプ138により光を照
射して消去される。
【0039】また、現像がなされた直後の位置にはフォ
トセンサ139が設けられている。このフォトセンサ1
39は発光素子と受光素子とのペアからなり、感光体ド
ラム130表面の反射濃度を検出する。すなわち、書込
部で一定のパターン(例えば真黒または網点のパター
ン)をフォトセンサ139が検出する位置に対応した感
光体ドラム130表面上に書き込み、続いてこのパター
ンを現像した後の当該位置における反射率とパターン部
以外の反射率とを検出し、この比から画像の濃淡を判断
することにより反射濃度を検出する。濃度が薄い場合は
トナー補給信号を出す。また、補給後も濃度が上がらな
い場合はトナー残量不足と判定してオペレータに注意を
促すことも出来る。
【0040】次に給紙部について説明する。複写機10
0は複数の給紙カセット140(140a、140b、
140c)を持って入る。コピースタートキーが押され
ると、画像読取部の圧板開閉検知センサが原稿の有無を
確認後、原稿サイズ検知センサにより検知された原稿サ
イズに対応した給紙カセット140が選択される。給紙
カセット140が選択されると、カセットの近傍にある
給紙コロ141(141a、141b、141c)が回
転し、転写紙の先端がレジストローラ142に突き当た
るまで転写紙が急送される。
【0041】レジストローラ142は始め止まっている
が、感光体ドラム130に形成された画像位置とタイミ
ングを取って回転を開始し、感光体ドラム130の円筒
面に対して転写紙を送る。
【0042】その後転写紙はトナー像の転写が行われ、
分離搬送部143にて吸引搬送される。続いて、転写紙
はヒートローラ144と加圧ローラ145の対からなる
定着ローラによって加熱圧着され、トナー像が転写紙面
上に定着する。
【0043】このようにして転写された転写紙は通常の
画像形成動作時は、切換爪146により排紙口へ導かれ
る。一方、多重画像形成動作時は、切挨爪147(14
7a、147b)により方向を変えられることなく下側
の再給紙ループ148を通過し、再度レジストローラ1
42へ導かれ、次の色に基づいた画像を転写される。
【0044】次に複写機100の制御系について説明す
る。図3は、複写機100の各制御部と、対応する各部
と示したブロック図である。図に示すように各制御系
は、画像読取部401を制御する読取制御部201と、
画像処理部402を制御する画像処理制御部202と、
画像出力部403の書込部を制御する書込制御部203
と、画像出力部403の感光体部を制御する感光体制御
部204と、画像出力部403の現像部を制御する現像
制御部205と、画像出力部403の給紙部を制御する
給紙制御部206と、オペレータが各種入力操作を行う
操作表示部404を制御する外部入力制御部207と、
これら各制御部の相互間を制御等する中央制御部200
と、等からなる。
【0045】中央制御部200は、RAM208や図示
しないCPU、ROM、その他各種入出力回路等とから
なる。特にRAM208は、画像処理部402の画像処
理基板110において処理される各種情報を一時的に格
納することを始めとし、本発明の判定領域設定手段によ
り設定された領域を記憶し、また、白紙原稿判定手段に
より原稿が白紙であるかどうかを判定する際に使用する
画像情報の記憶等を行う。
【0046】読取制御部201は、画像読取部401の
制御を行う。より詳細には、後述のスキャナ制御回路3
06、露光ランプ制御回路307、タイミング制御回路
等とからなり、また、スキャナを駆動するスキャナ駆動
モータ309、圧板開閉検知センサ、原稿サイズ検知セ
ンサの制御などを行う。
【0047】画像処理制御部202は、画像処理部40
2の制御を行う。より詳細には、後述するIPP部(3
02〜304)およびIPU部305における各種画像
処理の制御、色フィルタ106の出し入れの制御等を行
う。
【0048】書込制御部203は、半導体レーザ120
の発振制御や、同期検知入光部128で検知された信号
に基づいたポリゴンモータ125の制御等を行う。感光
体制御部204は、感光体ドラム130の駆動制御や帯
電チャージャ131の電圧制御等を行う。
【0049】現像制御部205は、主現像器132aお
よび副現像器132bの主極位置の切り替え、転写チャ
ージャ134の電圧制御、除電ランプ138のON/O
FFの切り替え等を行う。
【0050】給紙制御部206は、給紙カセット140
a、140b、140cの切替や、給紙を行うモータ、
クラッチ、ソレノイドなどを制御するほか、レジストロ
ーラ142を感光体ドラム130の画像位置に合致すべ
く転写紙を送り出すよう制御する。また、給紙制御部2
06は、中央制御部200とはパラレル接続されてい
て、給紙制御部206の状態を中央制御部200と交信
しながら上記制御を行う。
【0051】外部入力制御部207は操作表示部404
を制御する。操作表示部404には操作入力キー、液晶
表示画面、LEDなどが備わっている。外部入力制御部
207は、中央制御部200とはシリアル接続されてい
て、操作表示部404における各種操作を中央制御部2
00に送信する。
【0052】次に、画像読取部401および画像処理部
402402における回路構成について説明する。図4
は画像読取部401および画像処理部402における回
路構成を表す図である。スキャナ制御回路306は読取
開始指示を受けると、露光ランプ102を点灯するよう
露光ランプ制御回路を制御し、スキャナ駆動モータ30
9を制御し駆動開始し、タイミング制御回路308を制
御してCCDイメージセンサ301の読取を開始する。
尚CCDイメージセンサ301は図1における固体撮像
素子108に相当する。
【0053】露光ランプ制御回路307はスキャナ制御
回路306からの指示に従って露光ランプ102のON
・OFFおよび光量制御を行う。タイミング制御回路3
08はスキャナ制御回路306からの指示に従って各種
信号を生成する。すなわち、画像読取部401が原稿の
読取を開始すると、タイミング制御回路308は、CC
Dイメージセンサ301に対して1ライン分のデータを
シフトレジスタ(図示せず)に転送する転送信号、およ
びシフトレジスタのデータを1ビットずつ出力するシフ
トクロックパルスを与え、その他に画素同期クロックパ
ルスCLK、主走査同期パルスLSYNCおよび主走査
同期パルスLSYNCおよび主走査有効期間信号LGA
TEなどを出力する。
【0054】この画素同期クロックパルスCLKはCC
Dイメージセンサ301に与えるシフトクロックパルス
と略同一の信号である。また、主走査同期パルスLSY
NCは書込部のビームセンサ(図示せず)が出力する主
走査同期信号PMSYNCと略同一の信号であるが、画
像読取を行っていないときは出力が禁止される。
【0055】露光ランプ102により照射された原稿の
反射光はCCDイメージセンサ301によりアナログ電
気信号に変換される。続いてこのアナログ電気信号は、
イメージプリプロセッサ(IPP)に送られる。
【0056】IPPは信号処理回路302と、A/D変
換器303と、シェーディング補正回路304とからな
る。IPPに入力した電気信号は、信号処理回路302
において増幅および光量補正され、続いてA/D変換器
303によりデジタル多値信号に変換される。さらにこ
の信号はシェーディング補正回路304によって補正処
理を受け、イメージプロセスユニット(IPU)部30
5に伝達される。
【0057】図5はIPU部305において、電気信号
が処理される流れを示すブロック図である。IPU部3
05に伝達された画像信号はMTF補正回路501で高
域強調され、変倍回路502で電気変倍されγ変換回路
503に伝達される。γ変換回路503は複写機100
の入出力特性に合った画像信号に変換する。γ変換回路
503から出力された画像信号はデータ深さ切替機構5
04のスイッチ1(SW1)で所定の量子化レベルに変
換される。
【0058】このデータ深さ切替機構504はIPU部
305の出力データとして3タイプのデータ深さに切り
替える働きをする。図6は、データ切替機構504が切
り替える3タイプの出力データを表す図である。図6に
おいて4bit化回路では4bitデータが出力され、
2値化回路では入力される8bitの多値データを予め
設定された固定しきい値によって2値データに変換し1
bitデータを出力する。ディザ回路は1bitデータ
で面積階調を作り出す。スイッチ1(SW1)は3つの
データタイプの一つを選択しDATA0からDATA7
を出力する。
【0059】以上は本発明の画像形成装置を複写機に適
用した場合であるが、これに限られることなく、例えば
ファクシミリ機能、プリンタ機能、スキャナ機能、コピ
ー機能などを有するデジタル複合機等にも適用される。
【0060】次に複写機100の動作の説明をする。図
7は、複写機100の基本動作を表すフローチャートで
ある。まず、オペレータが複写機100の主電源スイッ
チをONにする(ステップS701)。主電源がONに
されると複写機100は、ヒートローラ144の昇温、
帯電チャージャ131への通電等の初期設定を行う(ス
テップS702)。初期設定が終わると、複写機100
は通常モードに移行する(ステップS703)。この通
常モードは待機および画像形成動作を行うモードであ
る。
【0061】図8はステップS703の通常モード(待
機および画像形成動作)を表すフローチャートである。
コピースタートキーが押されると(ステップS80
1)、画像読取部401が原稿の画像情報の読取を開始
する(ステップS802)。
【0062】画像読取部401が白紙判定領域に相当す
る画像情報を読み取った時点で(ステップS803)、
白紙判定部は原稿が白紙であるか否かの判定を行う(ス
テップS804)。
【0063】白紙判定部とは、本発明の白紙原稿判定手
段を具現化する部位であり、例えばデータ深さ切替機構
504における2値化回路および中央制御部200を用
いることが出来る。すなわち画像読取部401が読み取
った画像情報を順次RAM208に格納し、この画像情
報のうち判定領域に相当する画像情報を2値化回路に通
過させ、98%以上の信号が値0であれば原稿を白紙と
判定することにより白紙原稿か否かを判定出来る。但し
値0は画像情報なしと、値1は画像情報ありと定義付け
られているとする。尚、2%の信号はコンタクトガラス
109上のゴミ若しくは電気的ノイズを考慮した値であ
る。
【0064】また白紙判定領域は、オペレータが検知時
間の短縮、詳細検知、全面検知などの目的に応じて自由
に設定出来る値とする。例えば、ワープロ原稿は上下マ
ージンが3〜4cm程度であるので、この様な原稿をコ
ピーする場合には、白紙原稿判定領域は原稿頭5cmと
設定することにより原稿全面を検知するより検知時間の
短縮が図られる。また、ヘッダ(若しくはフッダ)を含
む原稿に対しては当該位置に対応した白紙判定領域を設
定することにより、ヘッダ(若しくはフッダ)以降が白
紙であっても必要な原稿であると判定され、誤検知が防
止される。
【0065】上記の例では白紙原稿判定領域を絶対値で
設定したが、例えば、図示しない原稿サイズ検知センサ
が検知した原稿サイズの1/3という相対的な領域とし
て設定することも可能である。尚、白紙判定領域はRO
Mなどに格納されている固定値を用いることも出来る。
【0066】ステップS804で画像情報があると判定
された場合には画像読取部401は読取動作を停止する
ことなく引き続き原稿の読取を行い(ステップS80
5)、画像処理、画像出力動作等の以降の画像形成動作
を行う(ステップS806)。
【0067】一方ステップS804において、画像情報
がないと判定された場合には、画像画像形成動作を中断
し、オペレータに対し当該原稿が白紙であるとの警告を
行う(ステップS807)。この警告は操作表示部40
4への表示若しくは音による通知という態様で行われ
る。
【0068】警告が行われた場合にはオペレータは原稿
を確認し、不要な白紙原稿であればこれを取り除き、再
びスタートキーを押し画像形成動作を続行することが出
来る。一方、ページあわせの為に挿入してある必要な白
紙原稿であることが予め分かっている場合等には、その
ままスタートキーを押すことによって当該原稿を含め以
降の画像形成動作を行うことが出来る。
【0069】尚、複写機のように画像読取動作が速く当
該原稿についてすべての画像情報がRAM208に格納
されている場合には、スタートキーが押された後に、当
該格納された画像情報をもとに画像処理および画像出力
動作を行えばよい。一方、スキャナ機能付きプリンタの
様に画像読取動作が遅い場合にはステップS804にお
いて原稿が白紙であると判定された際に当該読取位置で
スキャナを一時停止させておき、再びスタートキーが押
された場合には当該位置から画像読取動作を再開すれ
ば、原稿頭から画像読取動作を再開するより時間短縮が
図られる。
【0070】この白紙原稿の検知動作により転写紙を無
駄にすることなくコピー動作を行うことが出来る。ま
た、白紙原稿の検知はRAM208に格納された画像情
報から判定されるので、別途センサなどを設けて白紙を
検出する複写機よりも安価な装置を提供出来る。またオ
ペレータが白紙判定領域を設定することにより、すべて
の原稿に対し全面読取を行う場合よりも迅速に白紙原稿
を判定出来る。すなわち、オペレータが自由に白紙判定
領域を設定することが出来るので、固定された白紙原稿
判定領域を用いるよりも、コピーする原稿に対応した速
やかな白紙判定が可能となる。
【0071】〔実施の形態2〕次に白紙原稿の誤検知を
防止する複写機について説明する。尚、本実施の形態に
おける複写機の構成・動作については特に断らない限り
実施の形態1における複写機100と同様であるものと
する。
【0072】図9は、原稿が白紙であると判定された場
合に、再び原稿が白紙であるかどうかを判定する処理の
流れを表したフローチャートである。コピースタートキ
ーが押されると(ステップS901)、画像読取部40
1は原稿の画像情報の読取を開始する(ステップS90
2)。画像読取部401がオペレータにより設定された
白紙判定領域に相当する画像情報を読み取った時点で
(ステップS903)、白紙判定部が原稿を白紙である
か否か判定する(ステップS904)。
【0073】画像情報があると判定された場合には画像
読取部401は引き続き原稿の読取動作を停止すること
なく引き続き原稿の読取を行い(ステップS905)、
画像出力動作を行う(ステップS906)。
【0074】一方、ステップS904において、原稿が
白紙であると判定された場合には、当該原稿について初
めての白紙判定であるかどうかを判別する(ステップS
907)。初めての白紙判定であればステップ902に
戻り、画像情報の読取を原稿頭からやり直す。この場合
は、画像読取部401がオペレータにより設定された白
紙判定領域に相当する画像情報を読み取った時点で(ス
テップS903)、白紙判定部が再び原稿を白紙である
か否かの判定を行う(ステップS904)。画像情報が
あると判定された場合には画像読取部401は原稿の読
取動作を停止することなく引き続き原稿の読み取り(ス
テップS905)、画像出力動作を行う(ステップS9
06)。これにより、白紙判定の誤検知が低減される。
【0075】ステップS907で初めての白紙判定でな
いと判定された場合は画像読取動作を中断し、オペレー
タに対し当該原稿が白紙である旨の警告を行う(ステッ
プS909)。このときオペレータは原稿を確認し不要
な白紙原稿であればこれを取り除き再びスタートキーを
押し画像形成動作を続行することが出来る。一方、例え
ば数行しか書かれていない文章原稿の様に余白が多いこ
とが予め分かっている場合には、そのままスタートキー
を押すことによって以降の画像形成動作を再開すること
が出来る。尚、この際当該原稿については中止動作を解
除する手段が設けられているものとする。これは例え
ば、画像情報の中止警告動作直後のコピー動作について
は当該原稿については中止動作を解除する等して達成出
来る。
【0076】この白紙原稿の検知動作により、原稿が白
紙であると誤検知することが低減され、より正確な白紙
原稿の判定が可能となる。
【0077】〔実施の形態3〕次に実施の形態2とは異
なった白紙原稿の誤検知を防止する複写機について説明
する。尚、本実施の形態における複写機の構成・動作に
ついては特に断らない限り実施の形態1における複写機
100と同様であるものとする。
【0078】図10は、原稿が白紙であると判定された
場合に、白紙判定領域判定手段が白紙判定領域を変更し
た後に再び原稿が白紙であるかどうかを判定する処理の
流れを表したフローチャートである。コピースタートキ
ーが押されると(ステップS951)、画像読取部40
1は原稿の画像情報の読取を開始する(ステップS95
2)。画像読取部401がオペレータにより設定された
白紙判定領域に相当する画像情報を読み取った時点で
(ステップS953)、白紙判定部は原稿を白紙である
か否か判定する(ステップS954)。
【0079】画像情報があると判定された場合には画像
読取部401は原稿の読取動作を停止することなく引き
続き原稿の読取を行い(ステップS955)、画像出力
動作を行う(ステップS956)。
【0080】一方、ステップS954において、原稿が
白紙であると判定された場合には、当該原稿について初
めての白紙判定であるかどうかを判別する(ステップS
957)。初めての白紙判定であれば、白紙判定領域の
設定値を変更した後(ステップS959)、ステップ9
52に戻り、画像情報の読取を行う。この場合は、画像
読取部401が新たに設定された白紙判定領域に相当す
る画像情報を読み取った時点で(ステップS953)、
白紙判定部が再び当該原稿を白紙であるか否か判定する
(ステップS954)。
【0081】尚、白紙判定領域の設定については、どち
らの領域もオペレータが設定した値を用いることも出来
るし、最初の設定値についてはオペレータが設定した値
を、次の設定値についてはROMに予め記憶されている
値を用いることも出来る。また2度目の設定値は全面検
知を行うこととすれば、画像形成動作全体の迅速性およ
び白紙検知が確実となる。
【0082】尚、本実施の形態における白紙判定領域の
設定値は2つであるが、3つ以上判定領域を設定したも
のであってもよい。また、白紙判定領域は、画像形成動
作前に設定してもよいし、ステップS957で白紙原稿
であると判定された時点で設定する態様であってもよ
い。
【0083】尚、ステップS952における2度目の画
像情報の読取は、原稿頭より読込を行ってもよいが、読
取速度が遅い場合などには、最初の白紙判定領域に相当
する画像情報を読み込んだ位置に停止して、当該位置か
ら次の白紙判定領域に相当する画像情報を読み込む態様
であれば読込動作が短縮される。
【0084】ステップS954で画像情報があると判定
された場合には画像読取部401は原稿の読取動作を停
止することなく引き続き原稿の読み取り(ステップS9
55)、画像出力動作を行う(ステップS956)。
【0085】ステップS957で当該原稿について1回
目の白紙判定でないと判定された場合は画像読取動作を
中断し、オペレータに対し原稿が白紙である旨の警告を
行う(ステップS960)。このときオペレータは原稿
を確認し不要な白紙原稿であればこれを取り除き再びス
タートキーを押し画像形成動作を続行することが出来
る。一方、ページ合わせのためなど意識的に白紙原稿を
挿入している場合にはそのままスタートキーを押すこと
によって以降の画像形成動作を再開することが出来る。
【0086】尚、この際当該原稿については中止動作を
解除する手段が設けられているものとする。また、画像
読取動作の再開は、原稿頭から読み込み直してもよい
し、すでに全面読込が終了している場合にあってはRA
M208に格納されている画像情報を用いてもよい。さ
らに、画像読取動作が遅い場合には、白紙判定領域に相
当する位置で読取動作を中断させておき、スタートキー
が再び押された後に当該位置から画像情報を読み込む態
様で行えば、時間の節約となる。
【0087】この白紙原稿の検知動作により、原稿が白
紙であると誤検知することが低減され、すべての原稿を
全面検知するよりも全体として迅速な画像形成動作を行
うことが可能となる。また固定された白紙原稿判定領域
では誤検知となる場合でも、オペレータが自由に白紙判
定領域を設定することにより、誤検知を低減することが
出来、コピーする原稿に対応した速やかな白紙判定が可
能となる。
【0088】〔実施の形態4〕次に、画像形成動作中断
状態を解除する複写機について説明する。尚、本実施の
形態における複写機の構成・動作については特に断らな
い限り実施の形態1における複写機100と同様である
ものとする。
【0089】図11は、画像形成動作中止状態を解除す
る流れを表すフローチャートである。コピースタートキ
ーが押されると(ステップS851)、画像読取部40
1は原稿の画像情報を読み取る(ステップS852)。
画像読取部401は予め設定された白紙判定領域に相当
する画像情報を読み取り(ステップS853)、原稿に
画像情報が存在するかどうかを判定する(ステップS8
54)。
【0090】画像情報があると判定されたらそのまま原
稿の読取を行い(ステップS855)、画像出力動作を
行う(ステップS856)。ステップS854におい
て、原稿を白紙であると判定した場合は、画像読取動作
を中止しオペレータに原稿が白紙である旨の警告を行う
(ステップS857)。
【0091】その後予め設定された時間内に操作表示部
404からの入力有無を検知する(ステップS85
8)。予め設定された時間を経過しても操作表示部40
4などから入力がなければステップS855に移行し原
稿を引き続き読み取り、ステップS856の画像形成動
作を行う。一方、ステップS858で、設定時間を経過
する間にオペレータから何らかの操作指示を受けた場合
はその指示に従う(ステップS859)。例えば、操作
表示部404に「中断」、「終了」、「続行」等の選択
画面を表示し、「終了」が押されたら記録紙を排出する
動作を行わせてもよい。
【0092】尚、以上の説明は実施の形態1に対応した
ものであるが、実施の形態2若しくは実施の形態3に対
応させて2回目の読取後(図9のステップS909後若
しくはステップS960後)に図11におけるステップ
S858に対応した判定動作を行う態様であってもよ
い。
【0093】これにより画像形成動作が中断しても、オ
ペレータがその都度コピーキーを押すなどの入力作業を
しなくて済み、オペレータの負担を軽減する複写機10
0の提供が可能となる。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置(請求項1)は、画像読取手段が原稿上の画像情報
を光学的に読み取り、画像処理手段が画像読取手段で読
み取った画像情報に所定の画像処理を施し、画像出力手
段が画像処理手段で画像処理を施した画像情報を転写紙
に出力し、白紙判定領域設定手段が原稿を白紙であるか
否かの判定する際に使用する白紙判定領域を設定し、白
紙原稿判定手段が白紙判定領域設定手段を介して設定さ
れた白紙判定領域に相当する原稿の画像情報を画像読取
手段から入力し、原稿の白紙判定を行い、制御手段が、
白紙原稿判定手段の判定結果が白紙原稿である場合に、
画像処理手段および画像出力手段を制御して、以降の画
像形成動作を中断するため、不要な白紙原稿に対して画
像形成を行わず、転写紙の無駄を省き、すべての原稿を
全面読取する時間よりも短い時間で白紙原稿であるかど
うかの判定を行うことが出来る。またオペレータによっ
て白紙判定領域が設定されることにより固定された白紙
原稿判定領域を用いる場合と比較して、原稿に対応した
速やかな白紙判定が可能となる。
【0095】また、画像形成装置(請求項2)は、画像
読取手段が原稿上の画像情報を光学的に読み取り、画像
処理手段が画像読取手段で読み取った画像情報に所定の
画像処理を施し、画像出力手段が画像処理手段で画像処
理を施した画像情報を転写紙に出力し、白紙判定領域設
定手段が原稿を白紙であるか否かの判定する際に使用す
る白紙判定領域を設定し、白紙原稿判定手段が白紙判定
領域設定手段を介して設定された白紙判定領域に相当す
る原稿の画像情報を画像読取手段から入力し、原稿が白
紙原稿であるか否かの判定を行い、制御手段が、白紙原
稿判定手段の判定結果が白紙原稿である場合に、画像読
取手段および白紙原稿判定手段を制御して、再度、原稿
が白紙原稿であるか否かの判定を行い、制御手段が白紙
原稿判定手段による2回目の判定結果が白紙原稿である
場合に画像処理手段および画像出力手段を制御して、以
降の画像形成動作を中断するものであるため、原稿が白
紙であると誤検知することが低減され、より正確な白紙
原稿の判定が可能となる。
【0096】また、画像形成装置(請求項3)は、画像
読取手段が原稿上の画像情報を光学的に読み取り、画像
処理手段が画像読取手段で読み取った画像情報に所定の
画像処理を施し、画像出力手段が画像処理手段で画像処
理を施した画像情報を転写紙に出力し、白紙判定領域設
定手段が原稿を白紙原稿であるか否かの判定する際に使
用する2以上の白紙判定領域を設定し、白紙原稿判定手
段が白紙判定領域設定手段を介して設定された白紙判定
領域に相当する原稿の画像情報を画像読取手段から入力
し、原稿が白紙原稿であるか否かの判定を行い、制御手
段が、白紙原稿判定手段の判定結果が白紙原稿である場
合に白紙判定領域設定手段を制御して、従前に使用した
白紙判定領域より広い白紙判定領域を採用し、制御手段
が画像読取手段および白紙原稿判定手段を制御して、再
度、原稿が白紙原稿であるか否かの判定を行い、制御手
段が白紙原稿判定手段による判定結果が白紙原稿である
場合に画像処理手段および画像出力手段を制御して、以
降の画像形成動作を中断するため、原稿が白紙であると
誤検知することが低減され、より正確な白紙原稿の判定
が可能となり、すべての原稿を全面検知するよりも全体
として迅速な画像形成動作を行うことが可能となる。ま
た固定された白紙原稿判定領域では誤検知となる原稿で
あっても、オペレータにより白紙判定領域を設定するこ
とにより、誤検知を低減することが出来、コピーする原
稿に対応した速やかな白紙判定が可能となる。
【0097】また、画像形成装置(請求項4)は請求項
1、2または3に記載の画像形成装置において、検知手
段が予め設定された一定時間内に外部からの入力操作の
有無を検知し、制御手段が検知手段により画像形成動作
の中断後に一定時間の入力操作が無かったと検知された
場合に画像処理手段および画像出力手段を制御して、画
像形成動作を再開するため、画像形成動作が中断して
も、オペレータがその都度コピーキーを押すなどの入力
作業をしなくて済み、オペレータの負担を軽減すること
が可能となる。
【0098】また、画像形成装置(請求項5)は、請求
項1〜4のいずれか一つに記載の画像形成装置におい
て、警告手段がオペレータに警告を発し、制御手段が画
像処理手段および画像出力手段を制御して以降の画像形
成動作を中断する際に警告手段も制御して、オペレータ
に警告を発するため、オペレータが速やかに不要な白紙
原稿を取り除くことが可能とり、また警告がない間は別
の作業を行い時間を有効に使うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置を複写機に適用した場合
の機構図である。
【図2】本発明の画像形成装置を複写機適用した場合の
書込部を表す機構図である。
【図3】本発明の画像形成装置を複写機に適用した場合
の各制御部とこれに対応する各部と示したブロック図で
ある。
【図4】画像読取部および画像処理部の回路を表すブロ
ック図である。
【図5】IPU部における、電気信号の流れを示すブロ
ック図である。
【図6】データ切替機構が切り替える3タイプの出力デ
ータを表す図である。
【図7】複写機の基本動作を表すフローチャートであ
る。
【図8】複写機の通常モード(待機および画像形成動
作)を表すフローチャートである。
【図9】原稿が白紙と判定された場合に再び原稿が白紙
であるかどうかを判定する流れを表したフローチャート
である。
【図10】原稿が白紙と判定された場合に白紙判定領域
を設定し直して再び原稿が白紙であるかどうかを判定す
る流れを表したフローチャートである。
【図11】画像形成動作の中断状態を解除する流れを表
すフローチャートである。
【符号の説明】
100 複写機 102 露光ランプ 106 色フィルタ 108 1次元固体撮像素子 109 コンタクトガラス 110 画像処理基板 120 半導体レーザ 124 ポリゴンミラー 130 感光体ドラム 131 帯電チャージャ 144 ヒートローラ 200 中央制御部 201 読取制御部 202 画像処理制御部 203 書込制御部 204 感光体制御部 205 現像制御部 206 給紙制御部 207 外部入力制御部 208 RAM 301 CCDイメージセンサ 305 IPU部 401 画像読取部 402 画像処理部 403 画像出力部 404 操作表示部 504 データ深さ切替機構

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿上の画像情報を光学的に読み取る画
    像読取手段と、前記画像読取手段で読み取った画像情報
    に所定の画像処理を施す画像処理手段と、前記画像処理
    手段で画像処理を施した画像情報を転写紙に出力する画
    像出力手段とを有する画像形成装置において、 前記原稿が白紙原稿であるか否かを判定する際に使用す
    る白紙判定領域を設定するための白紙判定領域設定手段
    と、 前記白紙判定領域設定手段を介して設定された白紙判定
    領域に相当する前記原稿の画像情報を前記画像読取手段
    から入力し、前記原稿が白紙原稿であるか否かの判定を
    行う白紙原稿判定手段と、 前記白紙原稿判定手段の判定結果が白紙原稿である場合
    に、前記画像処理手段および画像出力手段を制御して、
    以降の画像形成動作を中断する制御手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 原稿上の画像情報を光学的に読み取る画
    像読取手段と、前記画像読取手段で読み取った画像情報
    に所定の画像処理を施す画像処理手段と、前記画像処理
    手段で画像処理を施した画像情報を転写紙に出力する画
    像出力手段とを有する画像形成装置において、 前記原稿が白紙原稿であるか否かを判定する際に使用す
    る白紙判定領域を設定するための白紙判定領域設定手段
    と、 前記白紙判定領域設定手段を介して設定された白紙判定
    領域に相当する前記原稿の画像情報を前記画像読取手段
    から入力し、前記原稿が白紙原稿であるか否かの判定を
    行う白紙原稿判定手段と、 前記白紙原稿判定手段の判定結果が白紙原稿である場合
    に、前記画像読取手段および白紙原稿判定手段を制御し
    て、再度、前記原稿が白紙原稿であるか否かの判定を行
    い、前記白紙原稿判定手段による2回目の判定結果が白
    紙原稿である場合に、前記画像処理手段および画像出力
    手段を制御して、以降の画像形成動作を中断する制御手
    段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 原稿上の画像情報を光学的に読み取る画
    像読取手段と、前記画像読取手段で読み取った画像情報
    に所定の画像処理を施す画像処理手段と、前記画像処理
    手段で画像処理を施した画像情報を転写紙に出力する画
    像出力手段とを有する画像形成装置において、 前記原稿が白紙原稿であるか否かを判定する際に使用す
    る2以上の白紙判定領域を設定するための白紙判定領域
    設定手段と、 前記白紙判定領域設定手段を介して設定された白紙判定
    領域に相当する前記原稿の画像情報を前記画像読取手段
    から入力し、前記原稿が白紙原稿であるか否かの判定を
    行う白紙原稿判定手段と、 前記白紙原稿判定手段の判定結果が白紙原稿である場合
    に、前記白紙判定領域設定手段を制御して従前に使用し
    た白紙判定領域より広い白紙判定領域を採用し、前記画
    像読取手段および白紙原稿判定手段を制御して、再度、
    前記原稿が白紙原稿であるか否かの判定を行い、前記白
    紙原稿判定手段による判定結果が白紙原稿である場合
    に、前記画像処理手段および画像出力手段を制御して、
    以降の画像形成動作を中断する制御手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 さらに、予め設定された一定時間内に外
    部からの入力操作の有無を検知する検知手段を有し、前
    記制御手段は、前記検知手段が画像形成動作の中断後の
    一定時間内に入力操作の無かったことを検知した場合
    に、前記画像処理手段および画像出力手段を制御して画
    像形成動作を再開することを特徴とする請求項1、2ま
    たは3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 さらに、オペレータに白紙原稿である旨
    を警告する警告手段を有し、前記制御手段が、前記画像
    処理手段および画像出力手段を制御して以降の画像形成
    動作を中断する際に前記警告手段を制御してオペレータ
    に警告することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一
    つに記載の画像形成装置。
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