JP2000200492A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JP2000200492A
JP2000200492A JP11001600A JP160099A JP2000200492A JP 2000200492 A JP2000200492 A JP 2000200492A JP 11001600 A JP11001600 A JP 11001600A JP 160099 A JP160099 A JP 160099A JP 2000200492 A JP2000200492 A JP 2000200492A
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semiconductor memory
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JP11001600A
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Hiroyuki Sadakata
博之 貞方
Yukihiro Kagenishi
幸博 蔭西
Kazuya Takahashi
和也 高橋
Michiharu Yomo
道治 四方
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • G11C11/56Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using storage elements with more than two stable states represented by steps, e.g. of voltage, current, phase, frequency
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1トランジスタ1キャパシタ型のメモリセル
を用いて、1セル当たり3値の記憶データを保持するこ
とが可能な半導体記憶装置を提供する。 【解決手段】 H,M,Lの3値データを保持できるメ
モリセル1と、センスアンプ18a,18bと、ビット
線対BL,/BLと、データ保持用ノードとなるセンス
アンプ側ビット線BL1,BL2と、参照用ノードとな
るセンスアンプ側ビット線/BL1,/BL2と、各ト
ランスファーゲート16,17,19とを備えている。
ビット線/BL2につながるノードN22の容量C22はビ
ット線BL2につながるノードN21の容量C21よりも小
さく、かつ、ビット線/BL1につながるノードN12の
容量C12はビット線BL1につながるノードN11の容量
C11よりも大きい。Mデータの読み出し時に、ビット線
対BL1,/BL1およびBL2,/BL2間で高低が
逆の電位差を発生させて、Mデータを検知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1メモリセルあた
り3値データを記憶可能なメモリ部を備えたDRAM型
半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13は、従来のDRAMのメモリコア
部を示す回路図である。同図において、101はトラン
ジスタTrsとキャパシタCsとを1つずつ配置してなる
1トランジスタ1キャパシタ型メモリセルを、102は
メモリセル101のトランジスタTrsを制御するワード
線を、103は2つのビット線103A,103bによ
り構成されメモリセル101からのデータが読み出され
るビット線対を、104はビット線対103に読み出さ
れたデータを増幅するセンスアンプをそれぞれ示す。
【0003】以上の構成を有するDRAMメモリコア構
造を利用して、1トランジスタ1キャパシタ型メモリセ
ル101にH,Lの2値データを記憶することができ
る。例えば、読み出し動作は、以下の手順でなされる。
まず、ビット線対103に予め電源電位Vddと接地電位
Vssとの間の中間電位Vdd/2を印加しておき(プリチ
ャージ)、ワード線102に駆動用電圧を印加すること
によってメモリセル101からビット線103aにキャ
パシタしたCsに蓄積している電荷に相当する電圧とし
て表されるデータが読み出される。すなわち、キャパシ
タCsに電荷が蓄積されていた場合にはビット線103
aの電位が中間電位Vdd/2から上昇し、キャパシタC
sに電荷が蓄積されていなかった場合にはビット線10
3bの電位が中間電位Vdd/2から降下する。一方のビ
ット線103bの電位は中間電位Vdd/2のままであ
る。そして、このビット線対103に読み出されたデー
タ,具体的にはビット線対103を構成する2つのビッ
ト線103a,103b間の電位差をセンスアンプ10
4によって、例えば電源電位Vddと接地電位Vssとの電
位差にまで増幅することにより、データの読み出しが行
われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、従来のDRA
Mにおけるメモリの大容量化は、1トランジスタ1キャ
パシタ型メモリセルにH,Lの2値を記憶するという基
本的構成を変えることなく、素子の製造工程における微
細加工技術の改良によって、チップ面積増大のペナルテ
ィーを小さくしつつ進められてきた。
【0005】しかしながら、素子の微細加工技術にも限
界があり、微細加工技術の進展に期待するだけでは、大
容量化によるメモリセル数増大のためのチップ面積増
加、それに伴うコストの増大、歩留まりの低下という不
具合を回避することは困難である。
【0006】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、1トランジスタ1キャパシタ型メモ
リセルに3値データを記憶させるための手段を講ずるこ
とにより、微細加工技術とは別な観点からチップ面積の
増加およびそれに伴う不具合を回避しうる半導体記憶装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の基本的な半導体
記憶装置は、ゲートにワード線が接続されたスイッチン
グトランジスタと、該スイッチングトランジスタを挟ん
でビット線に接続される電荷蓄積容量とを有し、電荷蓄
積容量に印加される電圧に応じた高電圧データと低電圧
データと中間電圧データとを記憶可能なメモリセルを備
えた半導体記憶装置であって、上記ビット線を挟んで設
けられた第1,第2のデータ保持用ノードと、上記第
1,第2のデータ保持用ノードと上記ビット線との間に
それぞれ介在する第1,第2のトランスファーゲート
と、上記第1,第2のデータ保持用ノードの電位に対す
る第1の参照電位を保持するための第1,第2の参照用
ノードと、上記第1のデータ保持用ノードと上記第1の
参照用ノードとの間に介設され、両ノード間の電位差を
増幅するための第1のセンスアンプと、上記第2のデー
タ保持用ノードと上記第2の参照用ノードとの間に介設
され、両ノード間の電位差を増幅するための第2のセン
スアンプと、上記第1,第2の参照用ノードに上記第
1,第2の参照電位をそれぞれ供給するための第1,第
2の参照電位供給手段とを備え、上記第1の参照電位
は、上記第1のデータ保持用ノードの中間電圧データ取
り込み時の電位よりも低くかつ低電圧データ取り込み時
の電位よりも高く、上記第2の参照電位は、上記第2の
データ保持用ノードの中間電圧データ取り込み時の電位
よりも高くかつ高電圧データ取り込み時の電位よりも低
い。
【0008】これにより、データの読み出し時、メモリ
セルのキャパシタのデータがビット線から第1,第2の
トランスファーゲートを経て第1,第2のデータ保持用
ノードに取り込まれる。一方、第1の参照用ノードに
は、第1の参照電位供給手段から第1の参照電位が供給
され、第2の参照用ノードには、第2の参照電位供給手
段から第2の参照電位が供給される。したがって、メモ
リセルの電荷蓄積容量に保持されているデータが高電圧
データの場合には、第1および第2のセンスアンプのい
ずれにおいても、データ保持用ノードが高電位側で参照
用ノードが低電位側となるように電位差が拡大される。
また、メモリセルの電荷蓄積容量に保持されているデー
タが低電圧データの場合には、第1および第2のセンス
アンプのいずれにおいても、データ保持用ノードが低電
位側で参照用ノードが高電位側となるように電位差が拡
大される。
【0009】一方、メモリセルの電荷蓄積容量に保持さ
れているデータが中間電圧データの場合には、第1のセ
ンスアンプにおいては、データ保持用ノードが高電位側
で参照用ノードが低電位側となるように電位差が拡大さ
れ、第2のセンスアンプにおいては、データ保持用ノー
ドが低電位側で参照用ノードが高電位側となるように電
位差が拡大される。すなわち、メモリセルの電荷蓄積容
量に保持されている電圧が高電圧,中間電圧,低電圧の
3通りの場合に応じて、第1のデータ保持用ノード−第
1の参照用ノード間の電位の高低、および第2のデータ
保持用ノード−第2の参照用ノード間の電位の高低につ
いて、互いに異なる3通りの組み合わせが得られる。こ
の互いに異なる3通りの電位の高低の組み合わせを識別
することにより、3値データを読み出すことが可能にな
る。よって、1トランジスタ1キャパシタ型メモリセル
に3値データを保持させた半導体記憶装置を構成するこ
とができ、チップ面積の増大を抑制して低コストかつ低
消費電力の大容量データを保持することが可能な半導体
記憶装置が得られる。
【0010】上記基本的な半導体記憶装置において、上
記第1,第2のデータ保持用ノードにつながる第1,第
2のデータ保持用部分配線と、上記第1,第2の参照用
ノードにつながる第1,第2の参照用部分配線とをさら
に設け、上記第1の参照用部分配線の容量を上記第1の
データ保持用部分配線の容量よりも小さくし、上記第2
の参照用部分配線の容量を上記第2のデータ保持用部分
配線の容量よりも大きくすることにより、上記第1,第
2の参照用部分配線が第1,第2の参照電位供給手段と
して機能する半導体記憶装置の構造が得られることにな
る。
【0011】その場合、上記第1,第2のセンスアンプ
の動作時において、上記各データ保持用ノードと各参照
用ノードとの間の電位差を増幅するための低電位側電圧
を供給してから高電位側電圧を供給する読み出し制御手
段をさらに備えることにより、第1,第2のセンスアン
プにおける増幅動作の前に部分配線の容量差に起因する
電位の低下量の相違が顕著に現れることになり、第1,
第2のデータ保持用ノードと第1,第2の参照用ノード
との間に十分大きい電位差を発生させることが可能とな
る。
【0012】上記基本的な半導体記憶装置において、上
記第1の参照電位供給手段を上記第1の参照用ノードを
降圧させるための第1のカップリングコンデンサにより
構成し、上記第2の参照電位供給手段を上記第2の参照
用ノードを昇圧させるためのカップリングコンデンサに
より構成することもできる。
【0013】上記基本的な半導体記憶装置において、上
記第1の参照電位供給手段を上記第1の参照用ノードに
上記中間電位よりも低いレベルの電圧をパルス状に印加
するための第1のスイッチトランジスタにより構成し、
上記第2の参照電位供給手段を上記第2の参照用ノード
に上記中間電位よりも高いレベルの電圧をパルス状に印
加するための第2のスイッチトランジスタにより構成す
ることもできる。
【0014】上記基本的な半導体記憶装置において、上
記ビット線に接続されるデータラッチ用キャパシタと、
上記ビット線と上記データラッチ用キャパシタとの間に
介設されたスイッチトランジスタとをさらに備えること
により、3値データの読み出しの際の再書き込みや、3
値データの書き込みを簡素な構成で容易に行なうことが
できる。
【0015】上記基本的な半導体記憶装置において、上
記メモリセルから3値のデータを読み出す3値読み出し
回路と、上記3値データと2値データとを相互に変換す
るデータ変換回路と、上記データ変換回路で変換された
3値データを上記メモリセルに書き込む3値書き込み回
路とをさらに備えることにより、半導体記憶装置内で3
値データを2値データとして利用することが容易とな
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0017】図1は本発明の実施形態における半導体記
憶装置のブロック図を示す電気回路図である。同図にお
いて、11は3値データを記憶する1トランジスタ1キ
ャパシタ型のメモリセルを配置してなるメモリセルアレ
イ、12はメモリセル11から3値データを読み出す3
値読み出し回路、13はメモリセルアレイ11に3値デ
ータを書き込む3値書き込み回路、14は2値データと
3値データとを相互に変換するデータ変換回路、15は
2値データの入出力を行なう2値入出力回路をそれぞれ
示している。ここで、後述するように、本実施形態に係
るメモリセルアレイ11中のメモリセルは、高電圧デー
タであるHデータ,中間電圧データであるMデータ,低
電圧データであるLデータの3値データを記憶できるよ
うに構成されている。
【0018】図2は、3値データと2値データとの論理
変換則を示す図である。同図に示すように、セルAとセ
ルBとのデータが、高電圧データであるHデータ,中間
電圧データであるMデータ,低電圧データであるLデー
タの3値データのいずれであるかの組み合わせは、3×
3の9通りあるが、この9通りのデータを“H”データ
および“L”データの2値からなる2値データに変換す
る。その場合、2値データのHデータを“1”に、Lデ
ータを“0”に置き換えることで、3ビットの2値デー
タが得られることになる。
【0019】ただし、3値データを記憶できるメモリセ
ルを2個組み合わせると9データ分を記憶できるが、2
値データに変換したときには3ビットのデータつまり2
3 =8データしか扱えない。すなわち、3値データ中の
1ビット分(図2に示すHHデータ)は使用されないこ
とになるが、この1ビットはメモリセルおよびデータ変
換回路のテスト用メモリとして利用することが可能であ
る。
【0020】以上のように、M個のセルを1単位とし
て、3値データを2値データに変換を行なう場合、デー
タ変換回路及び冗長救済の構成を考慮すると2セルを1
単位として構成するのが良いと考えられる。
【0021】図3は、本実施形態に係るDRAMのメモ
リ部の一部を示す電気回路図である。同図に示すよう
に、ビット線対BL,/BLのうちの一方のビット線B
Lにメモリセル1が接続されている。メモリセル1は、
1つのトランジスタTrsと1つのキャパシタCsとによ
り構成される1トランジスタ1キャパシタ型メモリセル
である。このメモリセル1は、キャパシタCsに印加さ
れる電圧の強度に応じて、H(Vdd),M(Vdd/
2),L(Vss)の3値データを保持できるように構成
されている。そして、トランジスタTrsのゲートには、
メモリセルを制御するワード線WLが接続されている。
同図には、1つのメモリセル1しか表されていないが、
実際には多数のメモリセル1が行列状に配置され、列方
向に延びる多数のワード線WLと、行方向に延びる多数
のビット線対BL,/BLとが設けられたメモリセルブ
ロックが存在している。
【0022】なお、図3には示されていないが、センス
アンプは各ビット線対毎に設けられ、図中縦方向に並ぶ
センスアンプ列が存在している。さらに、一般には、メ
モリセルブロックとセンスアンプ列とが交互に並ぶ構成
を採る場合が多いが、メモリセルブロックが1つだけ配
置された構造であってもよい。
【0023】そして、ビット線BLには、左右2つのノ
ードN11,N21においてそれぞれ書き込み用キャパシタ
Cr1,Cr2がスイッチトランジスタTr1,Tr2を介在さ
せて接続されている。また、ビット線対BL,/BL間
には、ビット線対BL,/BL間の電位差を拡大するた
めの1対の作動増幅型センスアンプ18a,18bと、
プリチャージ・イコライズ回路20a,20bとがメモ
リセルブロックを挟んで配設されている。一方のセンス
アンプ18aは、図中左方のビット線対BL1,/BL
1間の電位差を増幅するためのセンスアンプであり、他
方のセンスアンプ18bは、図中右方のビット線対BL
2,/BL2間の電位差を増幅するためのセンスアンプ
である。また、一方のビット線BLには、メモリセルブ
ロック内のノードと各ノードN11,N21とを互いに電気
的に分離するためのトランスファーゲート16a1,16
a2がそれぞれ介設されている。他方のビット線/BLに
は、メモリセルブロック内のノードとノードN12,N22
とを互いに電気的に分離するためのトランスファーゲー
ト16b1,16b2がそれぞれ介設されている。さらに、
一方のビット線BLには、センスアンプ18aおよびプ
リチャージ・イコライズ回路20aに直接つながるノー
ドであるセンスアンプ側のビット線BL1を他の部分か
ら電気的に分離させるためのトランスファーゲート17
a1,19a1と、センスアンプ18bおよびプリチャージ
・イコライズ回路20bに直接つながるノードであるセ
ンスアンプ側のビット線BL2を他の部分から電気的に
分離させるためのトランスファーゲート17a2,19a2
とが介設されている。他方のビット線/BLには、セン
スアンプ18aおよびプリチャージ・イコライズ回路2
0aに直接つながるノードであるセンスアンプ側のビッ
ト線/BL1を他の部分から電気的に分離させるための
トランスファーゲート17b1,19b1と、センスアンプ
18bおよびプリチャージ・イコライズ回路20bに直
接つながるノードであるセンスアンプ側のビット線/B
L2を他の部分から電気的に分離させるためのトランス
ファーゲート17b2,19b2とが介設されている。
【0024】すなわち、トランスファーゲート17a2と
トランスファーゲート19a2とによって挟まれるセンス
アンプ側ビット線BL2が第1のデータ保持用ノードと
して機能し、トランスファーゲート17a1とトランスフ
ァーゲート19a1とによって挟まれるセンスアンプ側ビ
ット線BL1が第2のデータ保持用ノードとして機能す
る。また、トランスファーゲート17b2とトランスファ
ーゲート19b2とによって挟まれるセンスアンプ側ビッ
ト線/BL2が第1の参照用ノードとして機能し、トラ
ンスファーゲート17b1とトランスファーゲート19b1
とによって挟まれるセンスアンプ側ビット線/BL1が
第2の参照用ノードとして機能する。
【0025】ここで、ビット線対BL,/BLにおい
て、トランスファーゲート16a1とトランスファーゲー
ト17a1との間のノードN11の配線容量C11と、トラン
スファーゲート16b1とトランスファーゲート17b1と
の間のノードN12の配線容量C12と、トランスファーゲ
ート16a2とトランスファーゲート17a2との間のノー
ドN21の配線容量C21と、トランスファーゲート16b2
とトランスファーゲート17b2との間のノードN22の配
線容量C22との大小関係は以下のようになっている。
【0026】C11<C12 かつ C21>C22 すなわち、ノードN21が第1のデータ保持用部分配線で
あり、ノードN11が第2のデータ保持用部分配線であ
り、ノードN22が第1の参照用部分配線であり、ノード
N12が第2の参照用部分配線である。このノードN22,
N12により、参照用ノードであるビット線/BL1,/
BL2に参照電位Vref1,Vref2を供給する参照電位供
給手段が構成されている。
【0027】また、WTは書き込みキャパシタCr1,C
r2とビット線BLとの間に介設されたトランジスタTr
1,Tr2のON,OFFを制御するための制御信号、D
IS1はトランスファーゲート16a1,16b1および1
6a2,16b2のON,OFFを制御するための制御信
号、DIS2はトランスファーゲート17a1,17b1お
よび17a2,17b2のON,OFFを制御するための制
御信号、DBSWはトランスファーゲート19a1,19
b1および19a2,19b2のON,OFFを制御するため
の制御信号、SAPはセンスアンプ18a,18bに供
給される高電位信号(電源電位Vddに等しい)、SAP
はセンスアンプ18a,18bに供給される低電位信号
(接地電位Vssに等しい)、EQはプリチャージ・イコ
ライズ回路20a,20bを活性化するための制御信
号、Vbpはプリチャージまたはイコライズ時にビット線
対BL,/BLに供給するための中間電位信号(Vdd/
2に等しい)である。
【0028】次に、本実施形態に係るDRAMの動作に
ついて説明する。
【0029】−読み出し動作− 図4は、データ読み出し時における各制御信号の時間変
化を示すタイミングチャートである。また、図5(a)
〜(c)は、保持しているデータがH,M,Lの場合に
おけるセンスアンプ側ビット線対BL1,/BL1およ
びBL2,/BL2の電位の時間変化を示すタイミング
チャートである。
【0030】まず、期間T1に入る前に、制御信号EQ
が立ち上がってプリチャージ・イコライズ回路20a,
20bが活性化された後、制御信号EQが降下してプリ
チャージ・イコライズ回路20a,20bが非活性化さ
れて、ビット線対BL,/BLの電位がプリチャージ電
位つまり中間電位Vdd/2に保持されている。
【0031】そして、図4に示す期間T1において、ワ
ード線WLの電位が立ち上がって、メモリセル1の電荷
がビット線BLに取り出される。ここで、制御信号DI
S1,DIS2はON状態であってトランスファーゲー
ト16a1,16b1および16a2,16b2とトランスファ
ーゲート17a1,17b1および17a2,17b2とはいず
れも開いている一方、制御信号DBSWはOFF状態で
あってトランスファーゲート19a1,19b1および19
a2,19b2はいずれも閉じている。
【0032】このとき、メモリセル1にHデータが保持
されている場合には、図5(a)に示すように、ビット
線BL1,BL2の電位がプリチャージ電位である中間
電位Vdd/2よりも上昇し、ビット線/BL1,/BL
2の電位は中間電位Vdd/2のままである。
【0033】一方、メモリセル1にMデータが保持され
ている場合には、図5(b)に示すように、各ビット線
BL1,BL2,/BL1,/BL2の電位は、いずれ
も中間電位Vdd/2のままである。
【0034】また、メモリセルにLデータが保持されて
いる場合には、図5(c)に示すように、ビット線/B
L1,/BL2の電位がプリチャージ電位である中間電
位Vdd/2よりも上昇し、ビット線BL1,BL2の電
位は中間電位Vdd/2のままである。
【0035】次に、図4に示す期間T2において、制御
信号DIS1が立ち下がってトランスファーゲート16
a1,16b1および16a2,16b2が閉じ、ビット線BL
のうちメモリセルブロック内にあるノードの部分が電気
的に切り離された状態となる。そして、少し遅れて、制
御信号SANが活性化されて、センスアンプ18a,1
8bにそれぞれ接地電位Vssに相当する電位が供給され
る。さらに、少し遅れて、制御信号SAPが活性化され
て、センスアンプ18a,18bにそれぞれ電源電位V
ddに相当する電位が供給される。なお、他の制御信号
は、いずれも期間T1における状態をそのまま維持して
いる。
【0036】このとき、メモリセル1にHデータが保持
されている場合には、図5(a)に示すように、ビット
線BL1,BL2の電位が電源電位Vddに相当する制御
信号SAPのレベルまで上昇し、ビット線/BL1,/
BL2の電位は接地電位Vssに相当する制御信号SAN
のレベルまで降下する。
【0037】一方、メモリセル1にMデータが保持され
ている場合には、図5(b)に示すように、各ビット線
/BL1,BL2の電位が制御信号SAPのレベルまで
上昇する一方、ビット線BL1,/BL2の電位が制御
信号SANのレベルまで降下する。これは、以下の機構
による。期間T1においてはビット線対BL1,/BL
1の電位は同じであったが、まず、制御信号SANが活
性化されて接地電位Vssに相当する信号がセンスアンプ
18aに供給されると、ビット線BL1につながるノー
ドN11の容量C11よりもビット線/BL1につながるノ
ードN12の容量C12の方が大きいことからビット線BL
1の電位の降下程度の方が大きくなり、ビット線BL1
の方がビット線/BL1よりも低電位になる。その結
果、その後制御信号SAPが活性化されると、その電位
差が増幅されて、ビット線/BL1の電位が制御信号S
APのレベルに、ビット線BL1の電位が制御信号SA
Nのレベルにそれぞれ変化する。同様に、ビット線BL
2につながるノードN21の容量C21よりもビット線/B
L2につながるノードN22の容量C22の方が小さいこと
から、ビット線BL2の電位が制御信号SAPのレベル
に、ビット線/BL2の電位が制御信号SANのレベル
にそれぞれ変化する。
【0038】また、メモリセルにLデータが保持されて
いる場合には、図5(c)に示すように、ビット線/B
L1,/BL2の電位が電源電位Vddに相当する制御信
号SAPのレベルまで上昇し、ビット線BL1,BL2
の電位は接地電位Vssに相当する制御信号SANのレベ
ルまで降下する。
【0039】次に、図4に示す期間T3において、制御
信号DBSWが活性化されてトランスファーゲート19
a1,19b1および19a2,19b2が開かれると、ビット
線対BL1,/BL1およびBL2,/BL2がそれぞ
れデータ線対DL1,/DL1およびDL2,/DL2
に電気的に接続された状態となり、各センスアンプ18
a,18bで増幅されたデータがデータ線対DL1,/
DL1およびDL2,/DL2にそれぞれ供給される。
そして、その後制御信号DBSWが非活性化されてトラ
ンスファーゲート19a1,19b1および19a2,19b2
が閉じられる。データの読み出しにおいては、データ
H,M,Lの区別を以下のように行なう。まず、データ
線DL1,DL2の電位が高電位でデータ線/DL1,
/DL2の電位が低電位のときにはHデータが保持され
ていると判断する。また、データ線/DL1,DL2の
電位が高電位でデータ線DL1,/DL2の電位が低電
位のときにはMデータが保持されていると判断する。さ
らに、データ線DL1,DL2の電位が低電位でデータ
線/DL1,/DL2の電位が高電位のときにはLデー
タが保持されていると判断する。
【0040】次に、図4に示す期間T4において、制御
信号WTが立ち上がってトランジスタTr1,Tr2がON
状態になると、書き込みキャパシタCr1,Cr2に各ビッ
ト線BL1,BL2の電位がそれぞれ供給される。言い
換えると、ビット線対BL1,/BL1およびBL2,
/BL2に読み出されたデータのうち、各ビット線BL
1,BL2のデータのみが各書き込みキャパシタCr1,
Cr2に書き込まれる。
【0041】すなわち、Hデータを保持していた場合に
は、書き込みキャパシタCr1,Cr2には高電位である電
源電位Vddに対応する電荷が蓄積される。一方、Mデー
タを保持していた場合には、書き込みキャパシタCr2に
は高電位の電源電位Vddに対応する電荷が、書き込みキ
ャパシタCr1には低電位の接地電位Vssに対応する電荷
がそれぞれ蓄積される。また、Lデータを保持していた
場合には、書き込みキャパシタCr1,Cr2にはいずれも
低電位である接地電位Vssに対応する電荷が蓄積され
る。
【0042】なお、期間T2から制御信号WTを立ち上
げてこの動作を行なっても、読み出し動作機能が損なわ
れることはないが、センシング速度を向上させるために
は、期間T2,T3においては制御信号WTを非活性状
態にしておいて、書き込みキャパシタCr1,Cr2の容量
による動作速度の低下を回避することが好ましい。すな
わち、このようにデータの伝送後に書き込みキャパシタ
Cr1,Cr2へのデータの書き込みを行なうことにより、
一連の動作の高速化を図っている。
【0043】その後、制御信号DIS2が立ち下がって
(非活性状態)トランスファーゲート17a1,17b1お
よび17a2,17b2が閉じられて、センスアンプ18
a,18bと、ノードN11〜N22およびビット線対B
L,/BLのメモリセルブロック側のノードとが電気的
に切り離される。
【0044】次に、図4に示す期間T5においては、メ
モリセル1へのデータの再書き込み(リストア)を行な
う。まず、制御信号DIS1が立ち上がってトランスフ
ァーゲート16a1,16b1および16a2,16b2が開か
れる。その間、制御信号WTは活性状態に維持されてい
ることから、書き込みキャパシタCr1,Cr2の電荷がビ
ット線BLに再配分される。
【0045】すなわち、図5(a)〜(c)に示すよう
に、Hデータを保持していた場合には、双方の書き込み
キャパシタCr1,Cr2の大きな電荷に対応する高電圧が
ビット線BLに供給されるので、メモリセル1内のキャ
パシタCsには電源電位Vddに対応する電荷が蓄積さ
れ,Hデータが保持される。一方、Mデータを保持して
いた場合には、書き込みキャパシタCr2に蓄積されてい
た大きな電荷に対応する高電圧と、書き込みキャパシタ
Cr1に蓄積されていた小さな電荷に対応する低電圧とが
ビット線BLに再配分されるので、メモリセル1内のキ
ャパシタCsには中間電位Vdd/2に対応する電荷が蓄
積され、Mデータが保持される。また、Lデータを保持
していた場合には、双方の書き込みキャパシタCr1,C
r2の小さな電荷に対応する低電圧がビット線BLに供給
されるので、メモリセル1内のキャパシタCsには接地
電位Vssに対応する電荷が蓄積され,Lデータが保持さ
れる。言い換えると、3値データが保持される。
【0046】次に、図4に示すように、ワード線WLの
電位が降下してワード線が非活性状態になった後、期間
T6において、制御信号DIS2が立ち上がりセンスア
ンプ18a,18bおよびプリチャージ・イコライズ回
路20a,20bと、ノードN11〜N22およびビット線
対BL,/BLのメモリセルブロック側のノードとが電
気的に接続されて、ビット線対BL,/BLの電位がプ
リチャージ電位に保持される。
【0047】−リフレッシュ動作− タイミングチャートの図示は省略するが、リフレッシュ
時には、ビット線対BL1,/BL1およびBL2,/
BL2で増幅されたデータをそれぞれデータ線対DL
1,/DL1およびDL2,/DL2に伝送する動作が
行なわれない点を除くと、上記読み出し動作と同様の動
作が行なわれる。
【0048】−書き込み動作− 図6は、データの書き込み時における各制御信号の時間
変化を示すタイミングチャートである。
【0049】まず、期間T11に入る前に、制御信号E
Qが立ち上がってプリチャージ・イコライズ回路20
a,20bが活性化された後、制御信号EQが降下して
プリチャージ・イコライズ回路20a,20bが非活性
化されて、ビット線対BL,/BLの電位がプリチャー
ジ電位つまり中間電位Vdd/2に保持されている。
【0050】そして、図6に示す期間T11において、
ワード線WLの電位が立ち上がって、メモリセル1の電
荷がビット線BLに取り出される。ここで、制御信号D
IS1,DIS2はON状態であってトランスファーゲ
ート16a1,16b1および16a2,16b2とトランスフ
ァーゲート17a1,17b1および17a2,17b2とはい
ずれも開いている一方、制御信号DBSWはOFF状態
であってトランスファーゲート19a1,19b1および1
9a2,19b2はいずれも閉じている。従って、期間T1
1に入る時点においては、ビット線対BL,/BLのう
ちトランスファーゲート19a1,19b1とトランスファ
ーゲート19a2,19b2とによって挟まれているノード
全体の電位がプリチャージ電位である中間電位Vdd/2
になっている。
【0051】このとき、メモリセル1にHデータが保持
されている場合には、図5(a)に示すように、ビット
線BL1,BL2の電位がプリチャージ電位である中間
電位Vdd/2よりも上昇し、ビット線/BL1,/BL
2の電位は中間電位Vdd/2のままである。
【0052】一方、メモリセル1にMデータが保持され
ている場合には、図5(b)に示すように、各ビット線
BL1,BL2,/BL1,/BL2の電位は、いずれ
も中間電位Vdd/2のままである。
【0053】また、メモリセルにLデータが保持されて
いる場合には、図5(c)に示すように、ビット線/B
L1,/BL2の電位がプリチャージ電位である中間電
位Vdd/2よりも上昇し、ビット線BL1,BL2の電
位は中間電位Vdd/2のままである。この実施形態で
は、ビット線/BL1,/BL2の電位はVdd/2のま
まで、ビット線BL1,BL2の電位がVdd/2よりも
下降する。
【0054】次に、図6に示す期間T11において、制
御信号DIS1が立ち下がってトランスファーゲート1
6a1,16b1および16a2,16b2が閉じ、ビット線B
Lのうちメモリセルブロック内にあるノードの部分が電
気的に切り離された状態となる。同時に、制御信号SA
P,SANが活性化されて、センスアンプ18a,18
bにそれぞれ電源電位Vddに相当する電位と接地電位V
ssに相当する電位とが供給される。このとき、図5
(a)〜(c)の期間T2に示すと同様の増幅動作が行
なわれる。
【0055】さらに、少し遅れて、制御信号DBSWが
活性化されてトランスファーゲート19a1,19b1およ
び19a2,19b2が開かれると、ビット線対BL1,/
BL1およびBL2,/BL2がそれぞれデータ線対D
L1,/DL1およびDL2,/DL2に電気的に接続
された状態となり、データ線対DL1,/DL1および
DL2,/DL2から書き込みデータが各ビット線対B
L1,/BL1およびBL2,/BL2に供給される。
この書き込みデータは、以下のような3つの状態からな
る3値データである。すなわち、Hデータを書き込む場
合には、データ線DL1,DL2の電位が高電位でデー
タ線/DL1,/DL2の電位が低電位であり、Mデー
タを書き込む場合には、データ線/DL1,DL2の電
位が高電位でデータ線DL1,/DL2の電位が低電位
であり、Lデータを書き込む場合にはデータ線DL1,
DL2の電位が低電位でデータ線/DL1,/DL2の
電位が高電位である。
【0056】このとき、メモリセル1から読み出された
データつまり各ビット線対BL1,/BL1およびBL
2,/BL2の電位と、外部から供給されるデータつま
り各ビット線対BL1,/BL1およびBL2,/BL
2につながるデータ線対DL1,/DL1およびDL
2,/DL2の電位とが互いに異なる場合には、センス
アンプ18a,18bによって、各ビット線対BL1,
/BL1およびBL2,/BL2の電位がデータ線対D
L1,/DL1およびDL2,/DL2の電位に一致す
るように反転される。
【0057】すなわち、メモリセル1にHデータを書き
込む場合には、ビット線BL1,BL2の電位が電源電
位Vddに相当する制御信号SAPのレベルまで上昇し、
ビット線/BL1,/BL2の電位は接地電位Vssに相
当する制御信号SANのレベルまで降下する。
【0058】一方、メモリセル1にMデータを書き込む
場合には、各ビット線/BL1,BL2の電位が制御信
号SAPのレベルまで上昇する一方、ビット線BL1,
/BL2の電位が制御信号SANのレベルまで降下す
る。
【0059】また、メモリセルにLデータを書き込む場
合には、ビット線/BL1,/BL2の電位が電源電位
Vddに相当する制御信号SAPのレベルまで上昇し、ビ
ット線BL1,BL2の電位は接地電位Vssに相当する
制御信号SANのレベルまで降下する。
【0060】その後、制御信号DIS2が立ち下がって
トランスファーゲート17a1,17b1および17a2,1
7b2が閉じて、センスアンプ18a,18bと、ノード
N11〜N22およびビット線対BL,/BLのメモリセル
ブロック側のノードとが電気的に切り離される。
【0061】次に、図6に示す期間T13において、制
御信号WTが立ち上がってトランジスタTr1,Tr2がO
N状態になると、書き込みキャパシタCr1,Cr2に各ビ
ット線BL1,BL2の電位がそれぞれ供給される。言
い換えると、ビット線対BL1,/BL1およびBL
2,/BL2に供給された書き込みデータのうち、各ビ
ット線BL1,BL2のデータのみが各書き込みキャパ
シタCr1,Cr2に書き込まれる。
【0062】すなわち、Hデータを書き込む場合には、
書き込みキャパシタCr1,Cr2には高電位である電源電
位Vddに対応する電荷が蓄積される。一方、Mデータを
書き込む場合には、書き込みキャパシタCr2には高電位
の電源電位Vddに対応する電荷が、書き込みキャパシタ
Cr1には低電位の接地電位Vssに対応する電荷がそれぞ
れ蓄積される。また、Lデータを書き込む場合には、書
き込みキャパシタCr1,Cr2にはいずれも低電位である
接地電位Vssに対応する電荷が蓄積される。
【0063】次に、図6に示す期間T14において、メ
モリセル1へのデータの書き込みを行なう。まず、制御
信号DIS1が立ち上がってトランスファーゲート16
a1,16b1および16a2,16b2が開かれる。その間、
制御信号WTは活性状態に維持されていることから、書
き込みキャパシタCr1,Cr2の電荷がビット線BLに再
配分される。
【0064】すなわち、Hデータを書き込む場合には、
双方の書き込みキャパシタCr1,Cr2の高電位に対応す
る電荷がビット線BLに供給されるので、メモリセル1
内のキャパシタCsには電源電位Vddに対応する電荷が
蓄積され,Hデータが保持される。一方、Mデータを書
き込む場合には、書き込みキャパシタCr2に蓄積されて
いた高電位に対応する電荷と、書き込みキャパシタCr1
に蓄積されていた低電位に対応する電荷とがビット線B
Lに再配分されるので、メモリセル1内のキャパシタC
sには中間電位Vdd/2に対応する電荷が蓄積され、M
データが保持される。また、Lデータを書き込む場合に
は、双方の書き込みキャパシタCr1,Cr2の低電位に対
応する電荷がビット線BLに供給されるので、メモリセ
ル1内のキャパシタCsには接地電位Vssに対応する電
荷が蓄積され,Lデータが保持される。言い換えると、
3値データが保持される。
【0065】次に、図6に示すように、ワード線WLの
電位を降下させてワード線を非活性状態にした後、期間
T15において、制御信号DIS2を立ち上げてセンス
アンプ18a,18bおよびプリチャージ・イコライズ
回路20a,20bにより、ビット線対BL,/BLを
プリチャージ電位に保持する。
【0066】図7は、センスアンプ1(センスアンプ1
8b)とセンスアンプ2(センスアンプ18a)とのセ
ンシング結果と3値データとの関係を示す図である。各
センスアンプ1,2の電位は、いずれも書き込み,読み
出しを行なおうとするメモリセル1が接続されている側
のビット線BL2,BL1の電位を示している。
【0067】本実施形態によれば、1トランジスタ1キ
ャパシタ型メモリセル1に、高電圧データ,低電圧デー
タおよび中間電圧データの3値のデータを記憶できるよ
うにしておき、2つのセンスアンプのビット線対におけ
る電位の高低差から3値のデータを区別するようにして
いる。そして、3値のデータと2値データとを相互に変
換してデータの書き込み,読み出しなどを行なうように
したので、いわば記憶密度の向上により、半導体素子の
微細化とは別の観点から半導体記憶装置全体の占有面積
の低減を図ることができる。
【0068】(第2の実施形態)次に、第2の実施形態
に係るDRAMについて説明する。
【0069】図8は、本実施形態に係るDRAMのメモ
リ部の一部を示す電気回路図である。図8に示す部材の
うち図3に示す部材と同じものについては、同じ符号を
付して、その説明を省略する。同図に示すように、本実
施形態に係るDRAMのメモリ部は、基本的に図3に示
す第1の実施形態に係るDRAMに加え、インバータ回
路25と、インバータ回路25とビット線/BL1との
間に介設されたカップリングコンデンサ26と、インバ
ータ回路25とビット線/BL2との間に介設されたカ
ップリングコンデンサ27とを備えている。そして、一
方のカップリングコンデンサ26とインバータ回路25
との間のノードAに制御信号CAPCTを入力するよう
に構成されている。同図におけるその他の構成は、上記
第1の実施形態におけるDRAMと同様であるが、第1
の実施形態のような各ノードN11,N12,N21,N22に
おける相異なる配線容量C11,C12,C12,C22の大小
関係は設定されていない。
【0070】次に、本実施形態に係るDRAMの動作に
ついて説明する。
【0071】−読み出し動作− 図9は、データ読み出し時における各制御信号の時間変
化を示すタイミングチャートである。また、図10
(a)〜(c)は、保持しているデータがH,M,Lの
場合におけるビット線対BL1,/BL1およびBL
2,/BL2の電位の時間変化を示すタイミングチャー
トである。
【0072】まず、期間T21に入る前に、制御信号E
Qが立ち上がってプリチャージ・イコライズ回路20
a,20bが活性化された後、制御信号EQが降下して
プリチャージ・イコライズ回路20a,20bが非活性
化されて、ビット線対BL,/BLの電位がプリチャー
ジ電位つまり中間電位Vdd/2に保持されている。
【0073】そして、図9に示す期間T21において、
ワード線WLの電位が立ち上がって、メモリセル1の電
荷がビット線BLに取り出される。ここで、制御信号D
IS1,DIS2はON状態であってトランスファーゲ
ート16a1,16b1および16a2,16b2とトランスフ
ァーゲート17a1,17b1および17a2,17b2とはい
ずれも開いている一方、制御信号DBSWはOFF状態
であってトランスファーゲート19a1,19b1および1
9a2,19b2は閉じている。
【0074】次に、制御信号CAPACTが立ち上がる
と、カップリングコンデンサ26のノードAの電位が高
電位の電源電位Vddに等しくなる一方、カップリングコ
ンデンサ27のノードBが低電位の接地電位Vssに等し
くなる。その結果、カップリングコンデンサ26,27
により、一方のノードN12の電圧が昇圧され、他方のノ
ードN22の電位は降圧される。これにより、参照電位V
ref1,Vref2が与えられるが、以下、その詳細について
説明する。
【0075】このとき、メモリセル1にHデータが保持
されている場合には、図10(a)に示すように、ビッ
ト線BL1,BL2の電位がプリチャージ電位である中
間電位Vdd/2からΔV1だけ上昇し、ノードN12につ
ながるビット線/BL1の電位が中間電位Vdd/2から
ΔV2だけ上昇した第2の参照電位Vref1になる。一
方、ノードN22につながるビット線/BL2の電位が中
間電位Vdd/2からΔV2だけ降下した第1の参照電位
Vref2になる。ただし、ΔV2>ΔV1に設定されてい
るので、ビット線BL1の電位の方がビット線/BL1
の電位(第2の参照電位Vref1)よりも高い。
【0076】一方、メモリセル1にMデータが保持され
ている場合には、図10(b)に示すように、ビット線
BL1,BL2の電位はいずれも中間電位Vdd/2のま
まであるが、ビット線/BL1の電位は上記第2の参照
電位Vref1まで上昇する一方、ビット線/BL2の電位
は上記第1の参照電位Vref2まで降下する。
【0077】また、メモリセルにLデータが保持されて
いる場合には、図10(c)に示すように、ビット線B
L1,BL2の電位がプリチャージ電位である中間電位
Vdd/2からΔV1だけ降下し、ビット線/BL1の電
位が上記第2の参照電位Vref1まで上昇する一方、ビッ
ト線/BL2の電位が上記第1の参照電位Vref2まで降
下する。ただし、ΔV2>ΔV1に設定されているの
で、ビット線BL2の電位の方がビット線/BL2の電
位(第1の参照電位Vref2)よりも低い。
【0078】次に、図9に示す期間T22において、制
御信号DIS1が立ち下がってトランスファーゲート1
6a1,16b1および16a2,16b2が閉じ、ビット線B
Lのうちメモリセルブロック内にあるノードの部分が電
気的に切り離された状態となる。そして、少し遅れて、
制御信号SAP,SANが活性化されて、センスアンプ
18a,18bにそれぞれ電源電位Vddおよび接地電位
Vssに相当する電位が供給される。なお、他の制御信号
は、いずれも期間T21における状態をそのまま維持し
ている。
【0079】このとき、メモリセル1にHデータが保持
されている場合には、図10(a)に示すように、ビッ
ト線BL1,BL2の電位が電源電位Vddに相当する制
御信号SAPのレベルまで上昇し、ビット線/BL1,
/BL2の電位は接地電位Vssに相当する制御信号SA
Nのレベルまで降下する。
【0080】一方、メモリセル1にMデータが保持され
ている場合には、図10(b)に示すように、各ビット
線/BL1,BL2の電位が制御信号SAPのレベルま
で上昇する一方、ビット線BL1,/BL2の電位が制
御信号SANのレベルまで降下する。これは、期間T2
1における上述のような電位差が各センスアンプ18
a,18bにおいて増幅されるためである。
【0081】また、メモリセルにLデータが保持されて
いる場合には、図10(c)に示すように、ビット線/
BL1,/BL2の電位が電源電位Vddに相当する制御
信号SAPのレベルまで上昇し、ビット線BL1,BL
2の電位は接地電位Vssに相当する制御信号SANのレ
ベルまで降下する。
【0082】次に、図9に示す期間T23において、制
御信号DBSWが活性化されてトランスファーゲート1
9a1,19b1および19a2,19b2が開かれると、ビッ
ト線対BL1,/BL1およびBL2,/BL2がそれ
ぞれデータ線対DL1,/DL1およびDL2,/DL
2に電気的に接続された状態となり、各センスアンプ1
8a,18bで増幅されたデータがデータ線対DL1,
/DL1およびDL2,/DL2にそれぞれ供給され
る。そして、その後制御信号DBSWが非活性化されて
トランスファーゲート19a1,19b1および19a2,1
9b2が閉じられる。データの読み出しにおいては、デー
タH,M,Lの区別を、上記第1の実施形態におけると
同様に、図7に示すように行なう。
【0083】次に、図9に示す期間T24において、制
御信号WTが立ち上がってトランジスタTr1,Tr2がO
N状態になると、書き込みキャパシタCr1,Cr2に各ビ
ット線BL1,BL2の電位がそれぞれ供給される。言
い換えると、ビット線対BL1,/BL1およびBL
2,/BL2に読み出されたデータのうち、各ビット線
BL1,BL2のデータのみが各書き込みキャパシタC
r1,Cr2に書き込まれる。
【0084】このとき、第1の実施形態におけると同様
に、Hデータを保持していた場合には、書き込みキャパ
シタCr1,Cr2には高電位である電源電位Vddに対応す
る電荷が蓄積される。一方、Mデータを保持していた場
合には、書き込みキャパシタCr2には高電位の電源電位
Vddに対応する電荷が、書き込みキャパシタCr1には低
電位の接地電位Vssに対応する電荷がそれぞれ蓄積され
る。また、Lデータを保持していた場合には、書き込み
キャパシタCr1,Cr2にはいずれも低電位である接地電
位Vssに対応する電荷が蓄積される。
【0085】なお、期間T22から制御信号WTを立ち
上げてこの動作を行なってもよいことは第1の実施形態
と同様である。
【0086】その後、制御信号DIS2が立ち下がって
(非活性状態)トランスファーゲート17a1,17b1お
よび17a2,17b2が閉じられて、センスアンプ18
a,18bと、ノードN11〜N22およびビット線対B
L,/BLのメモリセルブロック側のノードとが電気的
に切り離される。
【0087】次に、図9に示す期間T25においては、
メモリセル1へのデータの再書き込み(リストア)を行
なう。まず、制御信号DIS1が立ち上がってトランス
ファーゲート16a1,16b1および16a2,16b2が開
かれる。その間、制御信号WTは活性状態に維持されて
いることから、書き込みキャパシタCr1,Cr2の電荷が
ビット線BLに再配分される。
【0088】すなわち、図10(a)〜(c)に示すよ
うに、Hデータを保持していた場合には、双方の書き込
みキャパシタCr1,Cr2の高電位に対応する電荷がビッ
ト線BLに供給されるので、メモリセル1内のキャパシ
タCsには電源電位Vddに対応する電荷が蓄積され,H
データが保持される。一方、Mデータを保持していた場
合には、書き込みキャパシタCr2に蓄積されていた高電
位に対応する電荷と、書き込みキャパシタCr1に蓄積さ
れていた低電位に対応する電荷とがビット線BLに再配
分されるので、メモリセル1内のキャパシタCsには中
間電位Vdd/2に対応する電荷が蓄積され、Mデータが
保持される。また、Lデータを保持していた場合には、
双方の書き込みキャパシタCr1,Cr2の低電位に対応す
る電荷がビット線BLに供給されるので、メモリセル1
内のキャパシタCsには接地電位Vssに対応する電荷が
蓄積され,Lデータが保持される。言い換えると、3値
データが保持される。
【0089】その後、制御信号CAPACTが非活性化
されて、カップリングコンデンサ26,27からノード
N12,N22への電圧の印加が停止される。
【0090】次に、図9に示すように、ワード線WLの
電位が降下してワード線が非活性状態になった後、期間
T26において、制御信号DIS2が立ち上がりセンス
アンプ18a,18bおよびプリチャージ・イコライズ
回路20a,20bと、ノードN11〜N22およびビット
線対BL,/BLのメモリセルブロック側のノードとが
電気的に接続されて、ビット線対BL,/BLの電位が
プリチャージ電位に保持される。
【0091】−リフレッシュ動作− タイミングチャートの図示は省略するが、リフレッシュ
時には、ビット線対BL1,/BL1およびBL2,/
BL2で増幅されたデータをそれぞれデータ線対DL
1,/DL1およびDL2,/DL2に伝送する動作が
行なわれない点を除くと、上記読み出し動作と同様の動
作が行なわれる。
【0092】−書き込み動作− タイミングチャートの図示は省略するが、本実施形態に
おいても、図6に示す制御方法と同様の書き込み動作が
行なわれる。
【0093】そして、本実施形態においても、データ線
対DL1,/DL1およびDL2,/DL2から供給さ
れる書き込みデータは、以下のような3つの状態からな
る3値データである。すなわち、Hデータを書き込む場
合には、データ線DL1,DL2の電位が高電位でデー
タ線/DL1,/DL2の電位が低電位であり、Mデー
タを書き込む場合には、データ線/DL1,DL2の電
位が高電位でデータ線DL1,/DL2の電位が低電位
であり、Lデータを書き込む場合にはデータ線DL1,
DL2の電位が低電位でデータ線/DL1,/DL2の
電位が高電位である。
【0094】本実施形態においても、上記第1の実施形
態と同様の効果を発揮することができる。すなわち、1
トランジスタ1キャパシタ型メモリセル1に3値のデー
タを記憶できるようにしておき、3値のデータと2値デ
ータとを相互に変換してデータの書き込み,読み出しな
どを行なうようにしたので、いわば記憶密度の向上によ
り、半導体素子の微細化とは別の観点から半導体記憶装
置全体の占有面積の低減を図ることができる。
【0095】(第3の実施形態)次に、第3の実施形態
に係るDRAMについて説明する。
【0096】図11は、本実施形態に係るDRAMのメ
モリ部の一部を示す電気回路図である。図11に示す部
材のうち図3に示す部材と同じものについては、同じ符
号を付して、その説明を省略する。同図に示すように、
本実施形態に係るDRAMのメモリ部は、基本的に図3
に示す第1の実施形態に係るDRAMに加え、電源電位
Vddの供給端子とビット線/BL1との間に介設された
スイッチトランジスタ31と、接地電位Vssの供給端子
とビット線/BL2との間に介設されたスイッチトラン
ジスタ32とを備えている。また、各スイッチトランジ
スタ31,32の各ゲート同士を接続する配線中にイン
バータ回路30が介設されている。そして、一方のスイ
ッチトランジスタ32とインバータ回路30との間に制
御信号PLを入力するように構成されている。同図にお
けるその他の構成は、上記第1の実施形態におけるDR
AMと同様であるが、第1の実施形態のような各ノード
N11,N12,N21,N22における相異なる配線容量C1
1,C12,C12,C22の大小関係は設定されていない。
【0097】次に、本実施形態に係るDRAMの動作に
ついて説明する。
【0098】−読み出し動作− 図12は、データ読み出し時における各制御信号の時間
変化を示すタイミングチャートである。本実施形態にお
いても、ビット線対BL1,/BL1およびBL2,/
BL2の電位の時間変化は、上記第3の実施形態におけ
る図10(a)〜(c)に示すとおりである。
【0099】まず、期間T31に入る前に、制御信号E
Qが立ち上がってプリチャージ・イコライズ回路20
a,20bが活性化された後、制御信号EQが降下して
プリチャージ・イコライズ回路20a,20bが非活性
化されて、ビット線対BL,/BLの電位がプリチャー
ジ電位つまり中間電位Vdd/2に保持されている。
【0100】そして、期間T31において、ワード線W
Lの電位が立ち上がって、メモリセル1の電荷がビット
線BLに取り出される。ここで、制御信号DIS1,D
IS2はON状態であってトランスファーゲート16a
1,16b1および16a2,16b2とトランスファーゲー
ト17a1,17b1および17a2,17b2とはいずれも開
いている一方、制御信号DBSWはOFF状態であって
トランスファーゲート19a1,19b1および19a2,1
9b2はいずれも閉じている。
【0101】次に、パルス状の制御信号PLが入力され
ると、トランジスタ31,32が開いて、ノードN12に
は電荷が瞬間的に供給され、ノードN22からは瞬間的に
電荷が引き抜かれる。その結果、ノードN12につながる
ビット線/BL1の電圧がΔV2だけ昇圧され、ノード
N22につながるビット線/BL2の電位はΔV2だけ降
圧される。これにより、ビット線/BL1,/BL2に
は、図10(a)〜(c)に示すような、参照電位Vre
f1,Vref2が与えられることになる。
【0102】このとき、メモリセル1に保持されている
データがHデータ,Mデータ,Lデータのいずれである
かに応じて、各ビット線対BL1,/BL1およびBL
2,/BL2には、図10(a)〜(c)の期間T21
に示すような電位差が生じる。
【0103】次に、期間T32において、制御信号DI
S1が立ち下がってトランスファーゲート16a1,16
b1および16a2,16b2が閉じ、ビット線BLのうちメ
モリセルブロック内にあるノードの部分が電気的に切り
離された状態となる。そして、少し遅れて、制御信号S
AP,SANが活性化されて、センスアンプ18a,1
8bにそれぞれ電源電位Vddおよび接地電位Vssに相当
する電位が供給される。
【0104】このとき、メモリセル1にHデータが保持
されている場合には、図10(a)に示すように、ビッ
ト線BL1,BL2の電位が電源電位Vddに相当する制
御信号SAPのレベルまで上昇し、ビット線/BL1,
/BL2の電位は接地電位Vssに相当する制御信号SA
Nのレベルまで降下する。
【0105】一方、メモリセル1にMデータが保持され
ている場合には、図10(b)に示すように、各ビット
線/BL1,BL2の電位が制御信号SAPのレベルま
で上昇する一方、ビット線BL1,/BL2の電位が制
御信号SANのレベルまで降下する。
【0106】また、メモリセルにLデータが保持されて
いる場合には、図10(c)に示すように、ビット線/
BL1,/BL2の電位が電源電位Vddに相当する制御
信号SAPのレベルまで上昇し、ビット線BL1,BL
2の電位は接地電位Vssに相当する制御信号SANのレ
ベルまで降下する。
【0107】次に、期間T33において、制御信号DB
SWが活性化されてトランスファーゲート19a1,19
b1および19a2,19b2が開かれると、ビット線対BL
1,/BL1およびBL2,/BL2がそれぞれデータ
線対DL1,/DL1およびDL2,/DL2に電気的
に接続された状態となり、各センスアンプ18a,18
bで増幅されたデータがデータ線対DL1,/DL1お
よびDL2,/DL2にそれぞれ供給される。その後、
制御信号DBSWが非活性化されてトランスファーゲー
ト19a1,19b1および19a2,19b2が閉じられる。
データの読み出しにおいては、データH,M,Lの区別
を、上記第1の実施形態におけると同様に、図7に示す
ように行なう。
【0108】次に、期間T34において、制御信号WT
が立ち上がってトランジスタTr1,Tr2がON状態にな
ると、書き込みキャパシタCr1,Cr2に各ビット線BL
1,BL2の電位がそれぞれ供給される。言い換える
と、ビット線対BL1,/BL1およびBL2,/BL
2に読み出されたデータのうち、各ビット線BL1,B
L2のデータのみが各書き込みキャパシタCr1,Cr2に
書き込まれる。
【0109】このとき、第1の実施形態におけると同様
に、Hデータを保持していた場合には、書き込みキャパ
シタCr1,Cr2には高電位である電源電位Vddに対応す
る電荷が蓄積される。一方、Mデータを保持していた場
合には、書き込みキャパシタCr2には高電位の電源電位
Vddに対応する電荷が、書き込みキャパシタCr1には低
電位の接地電位Vssに対応する電荷がそれぞれ蓄積され
る。また、Lデータを保持していた場合には、書き込み
キャパシタCr1,Cr2にはいずれも低電位である接地電
位Vssに対応する電荷が蓄積される。
【0110】なお、期間T32から制御信号WTを立ち
上げてこの動作を行なってもよいことは第1の実施形態
と同様である。
【0111】その後、制御信号DIS2が立ち下がって
(非活性状態)トランスファーゲート17a1,17b1お
よび17a2,17b2が閉じられて、センスアンプ18
a,18bと、ノードN11〜N22およびビット線対B
L,/BLのメモリセルブロック側のノードとが電気的
に切り離される。
【0112】次に、図12に示す期間T35において
は、メモリセル1へのデータの再書き込み(リストア)
を行なう。まず、制御信号DIS1が立ち上がってトラ
ンスファーゲート16a1,16b1および16a2,16b2
が開かれる。その間、制御信号WTは活性状態に維持さ
れていることから、書き込みキャパシタCr1,Cr2の電
荷がビット線BLに再配分される。
【0113】すなわち、図10(a)〜(c)に示すよ
うに、Hデータを保持していた場合には、双方の書き込
みキャパシタCr1,Cr2の高電位に対応する電荷がビッ
ト線BLに供給されるので、メモリセル1内のキャパシ
タCsには電源電位Vddに対応する電荷が蓄積され,H
データが保持される。一方、Mデータを保持していた場
合には、書き込みキャパシタCr2に蓄積されていた高電
位に対応する電荷と、書き込みキャパシタCr1に蓄積さ
れていた低電位に対応する電荷とがビット線BLに再配
分されるので、メモリセル1内のキャパシタCsには中
間電位Vdd/2に対応する電荷が蓄積され、Mデータが
保持される。また、Lデータを保持していた場合には、
双方の書き込みキャパシタCr1,Cr2の低電位に対応す
る電荷がビット線BLに供給されるので、メモリセル1
内のキャパシタCsには接地電位Vssに対応する電荷が
蓄積され,Lデータが保持される。言い換えると、3値
データが保持される。
【0114】次に、ワード線WLの電位が降下してワー
ド線が非活性状態になった後、期間T36において、制
御信号DIS2が立ち上がりセンスアンプ18a,18
bおよびプリチャージ・イコライズ回路20a,20b
と、ノードN11〜N22およびビット線対BL,/BLの
メモリセルブロック側のノードとが電気的に接続され
て、ビット線対BL,/BLの電位がプリチャージ電位
に保持される。
【0115】−リフレッシュ動作−タイミングチャート
の図示は省略するが、リフレッシュ時には、ビット線対
BL1,/BL1およびBL2,/BL2で増幅された
データをそれぞれデータ線対DL1,/DL1およびD
L2,/DL2に伝送する動作が行なわれない点を除く
と、上記読み出し動作と同様の動作が行なわれる。
【0116】−書き込み動作− タイミングチャートの図示は省略するが、本実施形態に
おいても、図6に示す制御方法と同様の書き込み動作が
行なわれる。
【0117】そして、本実施形態においても、データ線
対DL1,/DL1およびDL2,/DL2から供給さ
れる書き込みデータは、以下のような3つの状態からな
る3値データである。すなわち、Hデータを書き込む場
合には、データ線DL1,DL2の電位が高電位でデー
タ線/DL1,/DL2の電位が低電位であり、Mデー
タを書き込む場合には、データ線/DL1,DL2の電
位が高電位でデータ線DL1,/DL2の電位が低電位
であり、Lデータを書き込む場合にはデータ線DL1,
DL2の電位が低電位でデータ線/DL1,/DL2の
電位が高電位である。
【0118】本実施形態においても、上記第1の実施形
態と同様の効果を発揮することができる。すなわち、1
トランジスタ1キャパシタ型メモリセル1に3値のデー
タを記憶できるようにしておき、3値のデータと2値デ
ータとを相互に変換してデータの書き込み,読み出しな
どを行なうようにしたので、いわば記憶密度の向上によ
り、半導体素子の微細化とは別の観点から半導体記憶装
置全体の占有面積の低減を図ることができる。
【0119】
【発明の効果】本発明の基本的な半導体記憶装置によれ
ば、高電圧データ,低電圧データおよび中間電圧データ
とを記憶可能な1トランジスタ1キャパシタ型メモリセ
ルを備えた半導体記憶装置であって、ビット線につなが
る1対のデータ保持用ノードと1対の参照用ノードとの
間にそれぞれ挟まれる1対のセンスアンプと、各参照用
ノードに参照電位をそれぞれ供給する参照電位供給手段
とを設けて、参照電位をデータ保持用ノードが中間電圧
データを取り込んだ時の電位と低電位または高電位を取
り込んだ電位との中間電位になるようにしたので、1ト
ランジスタ1キャパシタ型メモリセルに3値データを保
持させた半導体記憶装置を構成することができ、チップ
面積の増大を抑制して低コストかつ低消費電力の大容量
データを保持することが可能な半導体記憶装置が得られ
る。
【0120】特に、参照用ノードに配線容量の異なる部
分配線を付設したり、参照用ノードにカップリングコン
デンサを接続したり、参照用ノードにパルス状の電圧信
号を供給するなどにより、3値データを読み出すための
電位差を容易に生成することが容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体記憶装置における3値データと
2値データとの変換システムを示すブロック回路図であ
る。
【図2】本発明における3値データと2値データとの論
理変換則を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るDRAMのメモ
リ部の一部を示す電気回路図である。
【図4】第1の実施形態に係るデータ読み出し動作にお
ける各制御信号の時間変化を示すタイミングチャート図
である。
【図5】第1の実施形態に係るH,M,Lデータ読み出
し動作におけるセンスアンプ側ビット線対の電位の時間
変化を示すタイミングチャート図である。
【図6】第1〜第3の実施形態に係るデータ書き込み動
作における各制御信号の時間変化を示すタイミングチャ
ート図である。
【図7】第1〜第3の実施形態における2つのセンスア
ンプのセンシング結果と3値データとの関係を示す図で
ある。
【図8】本発明の第2の実施形態に係るDRAMのメモ
リ部の一部を示す電気回路図である。
【図9】第2の実施形態に係るデータ読み出し動作にお
ける各制御信号の時間変化を示すタイミングチャート図
である。
【図10】第2,第3の実施形態に係るH,M,Lデー
タ読み出し動作におけるセンスアンプ側ビット線対の電
位の時間変化を示すタイミングチャート図である。
【図11】本発明の第3の実施形態に係るDRAMのメ
モリ部の一部を示す電気回路図である。
【図12】第3の実施形態に係るデータ読み出し動作に
おける各制御信号の時間変化を示すタイミングチャート
図である。
【図13】従来のDRAMのメモリ部の一部を示す電気
回路図である。
【符号の説明】
1 メモリセル 11 メモリセルアレイ 12 3値読み出し回路 13 3値書き込み回路 14 データ変換回路 15 2値入出力回路 16,17,19 トランスファーゲート 18 センスアンプ 20 プリチャージ・イコライズ回路 25 インバータ回路 26,27 カップリングコンデンサ 30 インバータ回路 31,32 スイッチトランジスタ BL,/BL ビット線 DL,/DL データ線 WL ワード線 Trs トランジスタ Cs キャパシタ Tr1,Tr2 書き込みキャパシタ Cr1,Cr1 トランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 和也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 四方 道治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5B024 AA07 BA05 BA21 BA25 BA27 BA29 CA07 CA11 CA25

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲートにワード線が接続されたスイッチ
    ングトランジスタと、該スイッチングトランジスタを挟
    んでビット線に接続される電荷蓄積容量とを有し、電荷
    蓄積容量に印加される電圧に応じた高電圧データと低電
    圧データと中間電圧データとを記憶可能なメモリセルを
    備えた半導体記憶装置であって、 上記ビット線を挟んで設けられた第1,第2のデータ保
    持用ノードと、 上記第1,第2のデータ保持用ノードと上記ビット線と
    の間にそれぞれ介在する第1,第2のトランスファーゲ
    ートと、 上記第1,第2のデータ保持用ノードの電位に対する第
    1の参照電位を保持するための第1,第2の参照用ノー
    ドと、 上記第1のデータ保持用ノードと上記第1の参照用ノー
    ドとの間に介設され、両ノード間の電位差を増幅するた
    めの第1のセンスアンプと、 上記第2のデータ保持用ノードと上記第2の参照用ノー
    ドとの間に介設され、両ノード間の電位差を増幅するた
    めの第2のセンスアンプと、 上記第1,第2の参照用ノードに上記第1,第2の参照
    電位をそれぞれ供給するための第1,第2の参照電位供
    給手段とを備え、 上記第1の参照電位は、上記第1のデータ保持用ノード
    の中間電圧データ取り込み時の電位よりも低くかつ低電
    圧データ取り込み時の電位よりも高く、 上記第2の参照電位は、上記第2のデータ保持用ノード
    の中間電圧データ取り込み時の電位よりも高くかつ高電
    圧データ取り込み時の電位よりも低いことを特徴とする
    半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体記憶装置におい
    て、 上記第1,第2のデータ保持用ノードにつながる第1,
    第2のデータ保持用部分配線と、 上記第1,第2の参照用ノードにつながる第1,第2の
    参照用部分配線とをさらに備え、 上記第1の参照用部分配線の容量は、上記第1のデータ
    保持用部分配線の容量よりも小さく、 上記第2の参照用部分配線の容量は、上記第2のデータ
    保持用部分配線の容量よりも大きいことを特徴とする半
    導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の半導体記憶装置におい
    て、 上記第1,第2のセンスアンプの動作時において、上記
    各データ保持用ノードと各参照用ノードとの間の電位差
    を増幅するための低電位側電圧を供給してから高電位側
    電圧を供給する読み出し制御手段をさらに備えているこ
    とを特徴とする半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の半導体記憶装置におい
    て、 上記第1の参照電位供給手段は、上記第1の参照用ノー
    ドを降圧させるための第1のカップリングコンデンサに
    より構成され、 上記第2の参照電位供給手段は、上記第2の参照用ノー
    ドを昇圧させるためのカップリングコンデンサにより構
    成されていることを特徴とする半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の半導体記憶装置におい
    て、 上記第1の参照電位供給手段は、上記第1の参照用ノー
    ドに上記中間電位よりも低いレベルの電圧をパルス状に
    印加するための第1のスイッチトランジスタにより構成
    され、 上記第2の参照電位供給手段は、上記第2の参照用ノー
    ドに上記中間電位よりも高いレベルの電圧をパルス状に
    印加するための第2のスイッチトランジスタにより構成
    されていることを特徴とする半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のうちいずれか1つに記載
    の半導体記憶装置において、 上記ビット線に接続されるデータラッチ用キャパシタ
    と、 上記ビット線と上記データラッチ用キャパシタとの間に
    介設されたスイッチトランジスタとをさらに備えている
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の半導体記憶装置におい
    て、 上記メモリセルから3値のデータを読み出す3値読み出
    し回路と、 上記3値データと2値データとを相互に変換するデータ
    変換回路と、 上記データ変換回路で変換された3値データを上記メモ
    リセルに書き込む3値書き込み回路とをさらに備えてい
    ることを特徴とする半導体記憶装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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