JP2000199943A - 写真要素 - Google Patents

写真要素

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JP2000199943A
JP2000199943A JP5023A JP2000005023A JP2000199943A JP 2000199943 A JP2000199943 A JP 2000199943A JP 5023 A JP5023 A JP 5023A JP 2000005023 A JP2000005023 A JP 2000005023A JP 2000199943 A JP2000199943 A JP 2000199943A
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James A Friday
エー.フライデー ジェイムス
Sharon R Lunt
アール.ラント シャロン
Scott C Sutton
シー.サトン スコット
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Eastman Kodak Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 写真感度を高め且つ粒状度を最小にした写真
要素を提供する。 【解決手段】 支持体及び少なくとも2層のハロゲン化
銀乳剤層を含んでなる写真要素であって、少なくとも1
つの乳剤層が次式で表される電子移動剤放出型化合物
と、少なくとも1種の可溶性メルカプタン放出化合物と
を有する写真要素: CAR−(L)n −ETA (CARは酸化された現像主薬との反応の際に−(L)
n −ETAを放出できるキャリア部分、Lは2価の結合
基、nは0、1、又は2、そしてETAは放出可能な1
−アリール−3−ピラゾリジノン電子移動剤であり、
2.40以上の理論対数分配係数(cLogP)を有
し、ピラゾリジノン環の2位の窒素原子又は3位に結合
した酸素を介してL又はCARに結合されている)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は写真画像形成を改善
するために、選択的に現像促進することができる電子移
動剤を放出する化合物(ETARC)及び可溶性メルカ
プタン放出化合(SMRC)の組み合わせを含有するハ
ロゲン化銀写真要素に関する。
【0002】
【従来の技術】写真創成材料を、可能な最低限の粒状度
を維持しながら光に対する全体的なレスポンスを最大に
することは、長年にわたる目的である。写真感光性(通
常、写真感度と呼ばれる)を高めると、低光条件で捕捉
される画像を改善することができ、また画像の陰影部分
のディティールを改善することができる。一般的に、そ
のようなシステムの感光性ハロゲン化銀乳剤によって提
供される全体的な感光性は、乳剤の大きさによって決定
される。乳剤サイズが大きくなるほど、より多くの光を
捕捉する。高ヨウ化物含有率を有する大きな銀粒子又は
ハロゲン化銀粒子は、一般的に、より小粒子又は低ヨウ
化物含有率の乳剤よりも遅い速度で現像される。現像の
際に、捕捉された光は最終的に、再現画像を構成する色
素付着物に変換される。しかし、これらの色素付着物で
表される粒状度は、ハロゲン化銀乳剤の粒径に直接的に
比例する。従って、ハロゲン化銀乳剤粒子が大きくなれ
ばなるほど感光性は高くなるが、再現画像の粒状度をよ
り高くする傾向がある。所定の粒径のいずれの場合にお
いても、ハロゲン化銀乳剤の光に対するレスポンスを最
大にする材料を提供することは長年にわたる問題であ
る。
【0003】顧客は写真性能が改善されたより高感度の
製品を要求し続ける。広範に使用されているハロゲン化
銀写真材料の感度は、長年にわたってISO感度100
からISO感度1000を超えるまでに改善されてい
る。より小さなハロゲン化銀乳剤及び/又はより低い粒
状度と共により高い写真レスポンスを可能にする、露光
されたハロゲン化銀粒子の現像を促進する方法が実現さ
れている。例えば、米国特許第4,912,025号明
細書には、粒状度とカブリの増加を伴わない現像促進の
ための電子移動剤(ETA)の放出が記載されている。
このタイプの化合物は通常、電子移動剤放出型カプラー
(即ち、ETARC)と呼ばれる。最近では、米国特許
第5,605,786号明細書には、−O−CO−
(T)n −(ETA)基が、ETARCのカップリング
部位に結合したETAの像様放出方法が記載されてい
る。さらに、米国特許第4,859,578号明細書に
は、SMRCと組み合わせる1−アリール−3−ピラゾ
リジノンETAが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】発明者は従来使用され
ているETARC化合物の欠点が、一旦放出されたET
Aフラグメントがコートされている層から移動すること
であることを見出した。この好ましくないETAの移動
が、最初の層の現像の作用として隣接する層に好ましく
ない色素濃度を創成し、通常、逆方向(wrong way )イ
ンターイメージ効果といわれる。逆方向インターイメー
ジは、記録された画像の不正確な又は好ましくない色再
現となる。写真業界は、他の有害な結果を生じさせない
で写真感度を高め且つ粒状度を最小にする新たなツール
を必要としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】支持体及び少なくとも2
層のハロゲン化銀乳剤層を含んでなる写真要素であっ
て、少なくとも1つの乳剤層が次式で表される電子移動
剤放出型化合物と、少なくとも1種の可溶性メルカプタ
ン放出化合物とを有する写真要素: CAR−(L)n −ETA (上式中、CARは、酸化された現像主薬との反応の際
に−(L)n −ETAを放出できるキャリア部分であ
り、Lは、2価の結合基であり、nは、0、1、又は2
であり、そしてETAは、放出可能な1−アリール−3
−ピラゾリジノン電子移動剤であり、2.40以上の理
論対数分配係数(cLogP)を有し、ピラゾリジノン
環の2位の窒素原子又は3位に結合した酸素を介してL
又はCARに結合されている)。
【0006】本発明の写真要素は、ETARCによって
放出されたETAの移動を減じるために逆方向インター
イメージ効果が低下している。さらに、本発明の写真要
素は、同時に粒状度を増加させることなく、高められた
写真感度を有する。本発明で用いるETARCとSMR
Cとの組合せが、写真要素の性能と妥協することなし
に、逆方向インターイメージ効果を低下させる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の写真要素に用いられるE
TARCは次式で表される: CAR−(L)n −ETA ETAは、MedChem v3.54 (Medicinal Chemistry Proj
ect, Pomona College,Claremont, CA, 1987)を用い
た、理論対数分配係数(cLogP)2.40以上を有
する、1−アリール−3−ピラゾリジノン誘導体であ
る。ETAは、−(L)n −から放出され、所望の色素
像を得るための使用条件下で現像を促進することができ
る活性電子移動剤となる。
【0008】処理時の酸化された現像主薬との反応の際
に、CAR部分が電子移動剤を放出することができる−
(L)n −ETAフラグメントを放出する。電子移動剤
は発色現像プロセスに関与してハロゲン化銀還元と発色
現像主薬酸化の速度を上げて、露光されたハロゲン化銀
の検出を高め、結果として画像色素濃度を改善する。発
明者は、ETARC技法の問題点の1つが、写真コーテ
ィングに放出されたETAの移動に関連することを見出
した。ETAはそれが放出された疎水性環境から出て、
ハロゲン化銀乳剤と組合わさって露光されたハロゲン化
銀粒子の現像を促進しなければならない。一方、ETA
は起源となる層内の放出の作用として隣接層の現像を促
進するので、ETAは隣接する感光性層にゆっくりと移
動しなければならない。これらは、上述のように2.4
0以上の理論対数分配係数(cLogP)を有するET
Aを用いることによって達成される。好ましくは、cL
ogPは2.40〜3.50である。
【0009】現像を促進するのに有用であることがわか
っている電子移動剤ピラゾリジノンは、一般的に、米国
特許第4,209,580号、同4,463,081
号、同4,471,045号、及び同4,481,28
7号明細書並びに特開昭62−123172号公報に記
載されるタイプの化合物から誘導される。そのような化
合物は、1位に非置換又は置換されたアリール基を持つ
3−ピラゾリジノン構造を含んで成る。好ましくは、そ
れらの化合物は、ピラゾリジノン環の4位又は5位に1
つ以上のアルキル基を持つ。
【0010】本発明の用途に適した好ましい電子移動剤
は、構造式I及びIIによって表される:
【化1】
【0011】上式中、**はCAR−(L)n −に結合
する位置を示し、R2 及びR3 は、独立して、水素、置
換又は非置換の炭素数1〜12個のアルキル基、CH2
OR 7 又はCH2 OC(O)R7 (ここでR7 は、置換
又は非置換のアルキル、アリールもしくはヘテロ原子含
有基である)となることができる。R2 及びR3 が、ア
ルキル基、CH2 OR7 又はCH2 OC(O)R7 基で
あり、R7 が置換又は非置換のアルキルもしくはアリー
ル基である場合、R2 及びR3 は炭素数3〜8個を有す
るのが好ましい。R7 がヘテロ原子含有基である場合、
2 及びR3 は炭素数4〜12個を有するのが好まし
い。例えば、R7 は、モルホリノ、イミダゾール、トリ
アゾールもしくはテトラゾール基、又はスルフィドもし
くはエーテル結合を有することができる。
【0012】R4 及びR5 は、独立して、水素、置換も
しくは非置換の炭素数1〜8個のアルキル、又は置換も
しくは非置換の炭素数6〜10個のアリール基である。
好ましくはR4 及びR5 は、それぞれ水素である。
【0013】R6 は、芳香環のオルト、メタ又はパラ位
に存在することができ、要件とされる対数分配係数又は
ETACの官能性を妨げない置換基である。一つの態様
では、R6 は、独立に、水素、ハロゲン、置換もしくは
非置換の炭素数1〜8個のアルキル基、置換もしくは非
置換の炭素数1〜8個のアルコキシ基、又はアミド、ス
ルホンアミド、エステル、シアノ、スルホン、カルバモ
イル、ウレイド基、又はヘテロ原子含有基もしくは環で
ある。好ましくはR6 は、水素、ハロゲン、置換もしく
は非置換の炭素数1〜8個のアルキル基又は置換もしく
は非置換の炭素数1〜8個のアルコキシ基である。mは
0〜5である。mが2以上の場合、R6置換基は異なっ
ていても同じであってもよく、又は一緒になって炭素環
又は複素環を形成することができる。
【0014】本発明の用途に適した特に好ましい放出可
能な電子移動剤を表Iに表す。R4及びR5 は水素であ
る。
【表1】
【0015】本発明で用いることが出きるETARCの
量は、意図する目的に有効ないずれの濃度であってもよ
い。使用する化合物の可能な範囲は、6μモル/m2
500μモル/m2 である。好ましい濃度範囲は、20
μモル/m2 〜140μモル/m2 である。
【0016】ETAは、放出されるまでETAを不活性
にする位置でカプラー部分に結合されている。ETAが
CAR又はCAR−(L)n −結合体と結合する点は、
構造式I又はIIに示されるように、ピラゾリジノン環
の2位の窒素原子又は3位に結合した酸素を介してい
る。そのような結合はETA部分を不活性にするので、
写真要素の保存中に好ましくない反応を起こす見込みは
ない。しかし、ハロゲン化銀現像の結果として像様に生
成された酸化された現像主薬がCAR部分と反応して、
CARとLとの間の結合を開裂させる。Lはさらに反応
して活性ETA部分を放出する。
【0017】結合基−(L)n −を用いて、促進される
ハロゲン化銀現像の効果を短時間に達成するように、カ
プラー部分からのETA部分の放出をコントロールす
る。Lは、良好な開裂基であり、且つ長く遅延すること
なくETAの放出を可能にする二価の結合基である。n
は0、1又は2である。Lは−O−CO基ではない。種
々のタイプの既知の結合基を用いることができる。これ
らには、キノンメチド結合基、例えば、米国特許第4,
409,323号明細書に記載されているもの、ピラゾ
ロンメチド結合基、例えば、米国特許第4,421,8
45号明細書に記載されているもの、及び分子内求核性
置換型結合基、例えば、米国特許第4,248,962
号明細書に記載されているものが含まれる。
【0018】好適な態様では、Lは、次の様な基であ
る:
【化2】
【0019】上式中、各R8 は独立に、水素、置換もし
くは非置換の炭素数1〜12個のアルキル基、又は置換
もしくは非置換の炭素数6〜10個のアリール基となる
ことができる。さらに好ましくはR8 は、置換又は非置
換の炭素数1〜4のアルキル基である。R9 は、置換も
しくは非置換の炭素数1〜20個のアルキル基、好まし
くは、炭素数1〜4個のアルキル基、又は置換もしくは
非置換の炭素数6〜20個のアリール基、好ましくは炭
素数6〜10個のアリール基であり、Xは、−NO2
−CN、スルホン、スルホンアミド、ハロゲン又はアル
コキシカルボニルであり、そしてpは、0又は1であ
る。
【0020】Yは置換もしくは非置換の炭素環芳香環、
又は置換もしくは非置換の複素環式芳香環を形成するの
に必要な原子団を表す。好ましくは、Yは炭素数6〜1
0個を有する炭素環芳香環又は5員の複素環式芳香環で
ある。好適な複素環には、ピラゾール、イミダゾール、
トリアゾール、ピラゾロトリアゾール等が含まれる。R
10は置換又は非置換のアルキルもしくはアリール基であ
る。Zは炭素又は窒素原子である。
【0021】特に好適な結合基は次のものである:
【化3】
【0022】上式中、Yは置換又は非置換のフェニル環
を形成するのに必要な原子団を表し、Zは炭素原子であ
り、そしてR9 及びpは上記定義のものと同じである。
【0023】典型的に有用な結合基には次のものが含ま
れる:
【化4】 (式中、R9 は、上記定義のものと同じであり、pは0
又は1である)。
【0024】CARは酸化された現像主薬との反応時に
−(L)n −ETAを放出できるキャリア部分である。
好ましい態様では、CARは、酸化された第一級アミン
発色現像主薬との反応時にカップリング部位から−
(L)n −ETAを放出できるカプラー部分である。酸
化された現像主薬との反応がきっかけとなってCARキ
ャリアは写真有用基(PUG)を放出することが可能で
あり、PUGが現像抑制剤のときは、特に、現像抑制剤
放出(DIR)技法として知られている。ヒドロキノン
タイプのキャリアの一般的な文献は、米国特許第3,3
79,529号、同3,297,445号、及び同3,
975,395号明細書である。米国特許第4,10
8,663号明細書には、アミノフェノール及びアミノ
ナフトールキャリアから放出される類似物が開示されて
おり、米国特許第4,684,604号明細書は、PU
G放出ヒドラジドキャリアを扱っている。これらは全て
PUG放出のレドックス活性キャリアに分類される。
【0025】酸化された第一級アミン発色現像主薬との
縮合時にカプラーがPUGを放出するキャリアに関し
て、長年にわたって大量の知識が蓄積されている。これ
はカップリング活性化キャリアに分類される。代表的な
ものは、米国特許第3,148,062号、同3,22
7,554号、同3,617,291号、同3,26
5,506号、同3,632,345号及び同3,66
0,095号明細書である。
【0026】電子移動剤ピラゾリドンゾリジノン部分が
放出されるカプラーには、通常のカラー生成写真プロセ
スに用いられる、酸化された発色現像主薬とカプラーと
の反応に基づいて着色生成物を生じるカプラーが含まれ
る。このカプラーは酸化された発色現像主薬との反応時
に無色生成生物を生じることもできる。また、このカプ
ラーは、不安定で、無色生成物に分解する色素も生成で
きる。さらに、このカプラーは処理時に写真記録材料か
ら洗い流される色素も提供できる。そのようなカプラー
は当業者には周知である。
【0027】カプラーは、バラスト化されてないか、も
しくは油溶性基又は脂肪尾基でバラスト化されていても
よい。カプラーはモノマーとなることができ、あるい
は、ダイマー、オリゴマー又はポリマーカプラーの一部
を形成することができ、この場合、1つ以上のETA部
分又は−(L)n −ETA部分をETA放出化合物中に
有することができる。
【0028】種々のカプラー種は公知である。それらか
ら生成される色素は一般的に可視スペクトルの赤、緑も
しくは青領域にその主吸収を有する。例えば、酸化され
た発色現像主薬との反応時にシアン色素を形成するカプ
ラーが、米国特許第2,772,162号、同2,89
5,826号、同3,002,836号、同3,03
4,892号、同2,474,293号、同2,42
3,730号、同2,367,531号、同3,04
1,236号、及び同4,333,999号明細書並び
に「Farbkuppler-eine Literature Ubersicht 」、Agfa
Mitteilungen 発行、第III 巻、156-175 頁(1961)等
の代表的な特許明細書及び刊行物に記載されている。次
に示すカプラー構造では、完成していない結合は−
(L)n −ETA部分が結合できるカップリング部位を
示す。
【0029】好ましくは、そのようなシアン色素生成カ
プラーは、カップリング部位(即ち、フェノール又はナ
フトールの4位の炭素原子)のところで、酸化された発
色現像主薬との反応時にシアン色素を生成するフェノー
ル類及びナフトール類である。そのようなシアンカプラ
ーの構造は次のものである:
【0030】
【化5】
【0031】上式中、*は、−(L)n −ETAとの結
合点を示し、R12及びR13は、バラスト基、水素、又は
置換もしくは非置換のアルキル又はアリール基であり、
そしてR11は、ハロゲン原子、炭素数1〜4個のアルキ
ル又は炭素数1〜4個のアルコキシであり、そしてwは
1又は2である。一般的にR12及びR13は、炭素数20
個未満の基である。
【0032】酸化された発色現像主薬との反応時にマゼ
ンタ色素を生成する他のカプラーは、米国特許第2,6
00,788号、同2,369,489号、同2,34
3,703号、同2,311,082号、同3,82
4,250号、同3,615,502号、同4,07
6,533号、同3,152,896号、同3,51
9,429号、同3,062,653号、同2,90
8,573号、同4,540,654号明細書並びに
「Farbkuppler-eine Literature Ubersicht 」、Agfa M
itteilungen 発行、第III 巻、126-156 頁(1961)等の
代表的な特許明細書及び刊行物に記載されている。
【0033】好ましくは、そのようなマゼンタ色素生成
カプラーは、カップリング部位(即ち、ピラゾロンの4
位及びピラゾロトリアゾールの7位の炭素原子)のとこ
ろで、酸化された発色現像主薬との反応時にマゼンタ色
素を生成するピラゾロン類及びピラゾロトリアゾール類
である。そのような好ましいマゼンタカプラー部分の構
造は次のものである:
【0034】
【化6】
【0035】上式中、R12及びR13は、上述の定義と同
じである。ピラゾロン構造のR13は、一般的に、フェニ
ル基又は置換もしくは非置換のフェニル基、例えば、
2,4,6−トリハロフェニルである。ピラゾロトリア
ゾール構造の場合、R13は典型的にアルキル又はアリー
ルである。
【0036】酸化された発色現像主薬との反応時にイエ
ロー色素を生成するカプラーは、米国特許第2,87
5,057号、同2,407,210号、同2,29
8,443号、同3,048,194号、同3,44
7,928号明細書並びに「Farbkuppler-eine Literat
ure Ubersicht 」、Agfa Mitteilungen 発行、第III
巻、112-126 頁(1961)等の代表的な特許明細書及び刊
行物に記載されている。
【0037】好ましくは、そのようなイエロー色素生成
カプラーは、アシルアセトアミド類、例えば、ベンゾイ
ルアセトアニリド類及びピバリルアセトアニリド類であ
る。これらのカプラーは、カップリング部位(即ち、活
性メチレン炭素原子)のところで、酸化された発色現像
主薬との反応する。そのような好ましいイエローカプラ
ーの構造は次のものである:
【0038】
【化7】
【0039】上式中、R12及びR13は上述の定義と同じ
であり、また、アルコキシ、アルコキシカルボニル、ア
ルカンスルホニル、アレーンスルホニル、アリールオキ
シカルボニル、カルボンアミド、カルバモイル、スルホ
ンアミド、又はスルファモイルであることができる。R
11は、水素又は1つ以上のハロゲン、低級アルキル(例
えば、メチル、エチル)、低級アルコキシ(例えば、メ
トキシ、エトキシ)、又はバラスト(例えば、炭素数1
6〜20個のアルコキシ)基である。
【0040】酸化された発色現像主薬との反応時に無呈
色生成物を生成するカプラーは、英国特許明細書第86
1,138号、及び米国特許第3,632,345号明
細書、同3,928,041号、同3,958,993
号、及び同3,961,959号明細書に記載されてい
る。好ましくは、そのようなカプラーは酸化された現像
主薬との反応時に無呈色生成物を形成し、カルボニル基
に対するα位の炭素原子に結合されたL基を有する環状
カルボニル含有化合物である。そのような好ましいカプ
ラーの構造は次のものである:
【0041】
【化8】 (上式中、R12は上記定義と同じであり、rは1又は2
である)。
【0042】特定のカプラー部分、特定の発色現像主薬
又は処理のタイプによって、カプラー部分と酸化された
発色現像主薬との反応生成物が、 (1)着色されており、非拡散性である(この場合、生
成した位置から処理時に除去されない): (2)着色されており、拡散性である(この場合、処理
時に生成した位置から除去されるか、別の位置に移動す
ることができる、:又は (3)無色で、拡散性又は非拡散性となる(この場合、
画像色素には寄与しない)ことができることも認められ
るであろう。
【0043】特に好ましい、CAR−(L)n −ETA
の構造は化合物E−1〜E−12、E−15及びE−1
7である。化合物C−1、C−2及びC−3は比較化合
物である。
【0044】
【化9】
【化10】
【化11】
【化12】
【化13】
【化14】
【化15】
【化16】
【化17】
【0045】本発明の写真要素に用いるSMRC化合物
は可溶性メルカプタン放出化合物である。好ましい態様
では、当該化合物は次の一般式を有する: A−(L)n −S−R−(SOL)i 上式中、Aは酸化された現像主薬との反応の際に−
(L)n −S−R−SOLを放出するカップリング部分
であり、さらに、前述のCARのところで定義したもの
である。Lは酸化された現像主薬との反応によってAか
ら開裂する随意選択的な放出基又はタイミング基であ
り、次に反応又は分解して−S−R−SOLを放出す
る。nは0、1又は2である。好ましい態様ではnは0
である。
【0046】Rは炭素数8個以下のアルキルもしくはア
リール基、又は5員もしくは6員の複素環である。Rが
複素環である場合、少なくとも1つのヘテロ原子が窒素
であるのが好ましい。さらに好ましくは、Rは炭素数8
個以下、最も好ましくは、炭素数は4個以下のアルキル
基である。SOLは水可溶化基、例えば、カルボキシ基
であり、iは1、2又は3である。
【0047】限定されないが、上記ETARCと共に有
用となることができるSMRC化合物の例は、欧州特許
第193389号並びに米国特許第4,861,701
号、同4,959,299号、同4,912,024
号、同5,300,406号、及び同5,358,82
8号に示されている(引用することにより本明細書の内
容とする)。これらの化合物は漂白促進剤放出カプラー
として記述されることが多い。酸化された現像主薬と直
接にカップリングすることを要しない像様手段によっ
て、カプラー以外の物質から同様の漂白促進剤を放出す
ることも可能である(例えば、米国特許第4,684,
604号明細書を参照されたい、また、非像様手段によ
る場合は、例えば、米国特許第4,865,956号、
同4,019,492号、及び同5,019,492号
明細書を参照されたい)。
【0048】具体的な例を次のS−1〜S−24に示
す。
【化18】
【化19】
【化20】
【0049】本発明に用いることができるSMRCの量
は意図する目的に有効ないずれの濃度にもなることがで
きる。当該化合物を約0.006〜約0.50ミリモル
/m 2 の濃度、より好ましくは、約0.02〜約0.1
4ミリモル/m2 の濃度で用いると良好な結果が得られ
た。
【0050】特に断らない限りは、本明細書の分子上で
置換できる置換基には、置換もしくは非置換に関わら
ず、写真の実用性に必要な特性を壊さないいずれの基も
包含する。「基」の用語を置換可能な水素を有する置換
基の特定に適用する場合、当該置換基の置換されていな
い形態を包含するだけでなく、ここに述べる任意の基
(複数でもよい)でさらに置換された形態をも包含する
ことを意図する。好適には、置換基はハロゲンとなるこ
とができ、あるいは炭素、ケイ素、酸素、窒素、リン、
もしくはイオウの原子によって分子の残基に結合されて
いてもよい。
【0051】置換基は、例えば、塩素、臭素もしくは弗
素のようなハロゲン;ニトロ;ヒドロキシル;シアノ;
カルボキシル;又はさらに置換されていてもよい基、例
えば、直鎖もしくは分枝鎖アルキルを包含するアルキル
等(例えば、メチル、トリフルオロメチル、エチル、t
−ブチル、3−(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキ
シ)プロピル、及びテトラデシル);エチレン、2−ブ
テンのようなアルケニル;メトキシ、エトキシ、プロポ
キシ、ブトキシ、2−メトキシエトキシ、sec−ブト
キシ、ヘキシルオキシ、2−エチルヘキシルオキシ、テ
トラデシルオキシ、2−(2、4−ジ−t−ペンチル−
フェノキシ)エトキシ、及び2−ドデシルオキシエトキ
シのようなアルコキシ;フェニル、4−t−ブチルフェ
ニル、2,4,6−トリメチルフェニル、ナフチルのよ
うなアリール;フェノキシ、2−メチルフェノキシ、α
−もしくはβ−ナフチルオキシ、及び4−トリルオキシ
のようなアリールオキシ;アセトアミド、ベンズアミ
ド、ブチルアミド、テトラデカンアミド、α−(2,4
−ジ−t−ペンチル−フェノキシ)アセトアミド、α−
(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキシ)ブチルアミ
ド、α−(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキシ)ブチ
ルアミド、α−(3−ペンタデシルフェノキシ)−ヘキ
サンアミド、α−(4−ヒドロキシ−3−t−ブチルフ
ェノキシ)テトラデカンアミド、2−オキソ−ピロリジ
ン−1−イル、2−オキソ−5−テトラデシルピロリン
−1−イル、N−メチルテトラデカンアミド、N−スク
シンイミド、N−フタルイミド、2,5−ジオキソ−1
−オキサゾリジニル、3−ドデシル−2,5−ジオキソ
−1−イミダゾリル、及びN−アセチル−N−ドデシル
アミノ、エトキシカルボニルアミノ、フェノキシカルボ
ニルアミノ、ベンジルオキシカルボニルアミノ、ヘキサ
デシルオキシカルボニルアミノ、2,4−ジ−t−ブチ
ルフェノキシカルボニルアミノ、フェニルカルボニルア
ミノ、2,5−(ジ−t−ペンチルフェニル)カルボニ
ルアミノ、p−ドデシルフェニルカルボニルアミノ、p
−トルイルカルボニルアミノ、N−メチルウレイド、
N,N−ジメチルウレイド、N−メチル−N−ドデシル
ウレイド、N−ヘキサデシルウレイド、N,N−ジオク
タデシルウレイド、N,N−ジオクチル−N’−エチル
ウレイド、N−フェニルウレイド、N,N−ジフェニル
ウレイド、N−フェニル−N−p−トルイルウレイド、
N−(m−ヘキサデシルフェニル)ウレイド、N,N−
(2,5−ジ−t−ペンチルフェニル)−N’−エチル
ウレイド及びt−ブチルカルボンアミドのようなカルボ
ンアミド;
【0052】メチルスルホンアミド、ベンゼンスルホン
アミド、p−トルイルスルホンアミド、p−ドデシルベ
ンゼンスルホンアミド、N−メチルテトラデシルスルホ
ンアミド、N,N−ジプロピルスルファモイルアミノ、
及びヘキサデシルスルホンアミドのようなスルホンアミ
ド;N−メチルスルファモイル、N−エチルスルファモ
イル、N,N−ジプロピルスルファモイル、N−ヘキサ
デシル−スルファモイル、N,N−ジメチルスルファモ
イル、N−[3−(ドデシルオキシ)−プロピル]スル
ファモイル、N−[4−(2,4−ジ−t−ペンチルフ
ェノキシ)ブチル]−スルファモイル、N−メチル−N
−テトラデシルスルファモイル、及びN−ドデシルスル
ファモイルのようなスルファモイル;N−メチルカルバ
モイル、N,N−ジブチルカルバモイル、N−オクタデ
シルカルバモイル、N−[4−(2,4−ジ−t−ペン
チルフェノキシ)ブチル]カルバモイル、N−メチル−
N−テトラデシルカルバモイル、及びN,N−ジオクチ
ルカルバモイルのようなカルバモイル;アセチル、
(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)アセチル、フェ
ノキシカルボニル、p−ドデシルオキシフェノキシカル
ボニル、メトキシカルボニル、ブトキシカルボニル、テ
トラデシルオキシカルボニル、エトキシカルボニル、ベ
ンジルオキシカルボニル、3−ペンタデシルオキシカル
ボニル、及びドデシルオキシカルボニルのようなアシ
ル;メトキシスルホニル、オクチルオキシスルホニル、
テトラデシルオキシスルホニル、2−エチルヘキシル−
オキシスルホニル、フェノキシスルホニル、2,4−ジ
−t−ペンチルフェノキシ−スルホニル、メチルスルホ
ニル、オクチルスルホニル、2−エチルヘキシル−スル
ホニル、ドデシルスルホニル、ヘキサデシルスルホニ
ル、フェニルスルホニル、4−ノニルフェニルスルホニ
ル、及びp−トルイルスルホニルのようなスルホニル;
ドデシルスルホニルオキシ及びヘキサデシルスルホニル
オキシのようなスルホニルオキシ;
【0053】メチルスルフィニル、オクチルスルフィニ
ル、2−エチルヘキシルスルフィニル、ドデシルスルフ
ィニル、ヘキサデシルスルフィニル、フェニルスルフィ
ニル、4−ノニルフェニルスルフィニル、及びp−トル
イルスルフィニルのようなスルフィニル;エチルチオ、
オクチルチオ、ベンジルチオ、テトラデシルチオ、2−
(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキシ)エチルチオ、
フェニルチオ、2−ブトキシ−5−t−オクチルフェニ
ルチオ、及びp−トリルチオのようなチオ;アセチルオ
キシ、ベンゾイルオキシ、オクタデカノイルオキシ、p
−ドデシルアミドベンゾイルオキシ、N−フェニルカル
バモイルオキシ、N−エチルカルバモイルオキシ、及び
シクロヘキシルカルボニルオキシのようなアシルオキ
シ;フェニルアニリノ、2−クロロアニリノ、ジエチル
アミン、ドデシルアミン、のようなアミン;1−(N−
フェニルイミド)エチル、N−スクシンイミドもしくは
3−ベンジルヒダントイニルのようなイミノ;ジメチル
ホスフェート及びエチルブチルホスフェートのようなホ
スフェート;ジエチル及びジヘキシルホスフィットのよ
うなホスフィット;2−フリル、2−チエニル、2−ベ
ンゾイミダゾリルオキシもしくは2−ベンゾチアゾリル
のような、それぞれ置換されてもよく、そしてそれぞ
れ、炭素、並びに酸素、窒素及び硫黄から成る群より選
ばれる少なくとも1つのヘテロ原子から構成される3〜
7員の複素環を持つ、複素環式基、複素環オキシ基もし
くは複素環チオ基;トリエチルアンモニウムのような第
四級アンモニウム;トリメチルシリルオキシのようなシ
リルオキシ、となることができる。
【0054】必要ならば、置換基それ自体を、記載した
置換基で1回以上さらに置換することもできる。当業者
は使用する具体的な置換基を特定用途の所望の写真特性
を得るように選定することができ、それらには、例え
ば、疎水性基、可溶化基、ブロッキング基、放出もしく
は放出可能基等が含まれる。一般的に、上記の基及びそ
れらの置換基は、炭素数最大48個、一般的には炭素数
1〜36個、通常は炭素数24個未満のものを含むこと
ができるが、選択される特定の置換基によってはより大
きな数の炭素数も可能である。
【0055】本発明の写真要素は、単色要素又は多色要
素でもよい。多色要素は、スペクトルの三原色領域の各
々に感受性の画像色素形成単位を含有している。各単位
は、スペクトルの与えられた領域に感受性の単一の乳剤
層又は複数の乳剤層を含有していてもよい。画像形成単
位の層を含む写真要素の諸層は、当該技術分野で公知の
各種の順序で配置することができる。別のフォーマット
では、スペクトルの三原色領域の各々に感受性の乳剤
を、単一のセグメント化層として配置してもよい。
【0056】本発明の一般的な多色写真要素は、少なく
とも一種のシアン色素生成カプラーを関連して有する少
なくとも1つの赤感性ハロゲン化銀乳剤層を含んでなる
シアン色素画像形成単位;少なくとも一種のマゼンタ色
素生成カプラーを関連して有する少なくとも1つの緑感
性ハロゲン化銀乳剤層を含んでなるマゼンタ画像形成単
位;及び少なくとも一種のイエロー色素生成カプラーを
関連して有する少なくとも1つの青感性ハロゲン化銀乳
剤層を含んでなるイエロー色素画像形成単位を保持する
本発明の積層支持体を有している。この要素は、フィル
ター層、中間層、オーバーコート層、下塗り層などの追
加の層を含有していてもよい。また、本発明の写真要素
は少なくとも2つのハロゲン化銀乳剤層を有していなけ
ればならない。ETARC及びSMRCは、本発明では
ハロゲン化銀乳剤層と同じ層に含有される。しかし、同
じか又は異なるETARC及びSMRCを当該写真要素
の追加の層に用いることもできる。好ましい態様の1つ
では、ETARC及びSMRCは赤感性層に含まれる。
【0057】必要ならば、当該写真要素は、リサーチデ
ィスクロージャー、1992年11月、アイテム34390 (イギ
リス国、ハンプシャーP0107DQ エムスワース12a ノース
ストリートダッドリーアネックスにあるKenneth Mason
Publications社発行)(これらに記載の内容は、引用
することにより本明細書の内容とする)に記載されてい
るように適用される磁性層と組み合わせて使用すること
ができる。さらに当該写真要素は発明協会公開技報第9
4−6023号(1994年3 月15日発行、日本国特許庁及
び国会図書館から入手できる)に記載されているよう
に、アニールしたポリエチレンナフタレンフィルム基材
を用いることができ、本発明の材料をリサーチディスク
ロージャー、1994年6月、アイテム36230 に、適当な態
様が記載されているような、小型フォーマットシステム
及びアドバンスフォトシステム、特に、コダックADV
ANTIXフィルム又はカメラに利用してもよい。
【0058】以下の表では、(1)リサーチディスクロ
ージャー、1978年12月、アイテム 17643、(2)リサー
チディスクロージャー、1989年12月、アイテム308119、
(3)リサーチディスクロージャー、1994年9月、アイ
テム36544 、及び(4)リサーチディスクロージャー
1996年9月、アイテム38957 を引用している。なおこれ
ら文献はすべてイングランド, ハンプシャー州P010
7DQ,エムスワース,12aノースストリート,ダド
リーアネックス所在のKenneth Mason Publications, Lt
d.が刊行したものである。下記表及びその表に引用した
諸文献には、本発明の要素に使用するのに好適な特定の
成分が記載されている。また、以下の表とその引用文献
には、本発明の要素を調製し、露光し、処理し次いで操
作して、その中に入っている画像を得るのに適切な方法
も記載されている。本発明と一緒に用いるのに特に適し
た写真要素とそのような要素の処理方法は、リサーチデ
ィスクロージャー、1995年2 月、アイテム37038 に記載
されている(これらに記載の内容は、引用することによ
り本明細書の内容とする)。
【0059】 文献番号 セクション 主題 1 I,II 粒子組成、形態及び調製;硬膜 2 I,II,IX,X, 剤、塗布助剤、添加物等を含む XI,XII,XIV,XV 乳剤調製 3&4 I,II,III,IX A&B 1 III,IV 化学増感及び分光増感/減感 2 III,IV 3&4 IV,V 1 V UV色素、蛍光増白剤、 2 V 蛍光色素 3&4 VI 1 VI カブリ防止剤及び安定化剤 2 VI 3&4 VII 1 VIII 吸収及び散乱材料;帯電防止層 2 VIII,XIII,XVI ;艶消し剤 3&4 VIII,IX C&D 1 VII 画像カプラー及び画像改質カプ 2 VII ラー;色素安定化剤及び色相改 3&4 X 良剤 1 XVII 支持体 2 XVII 3&4 XV 3&4 XI 特定層配列 3&4 XII,XIII ネガ型乳剤;直接陽画乳剤 2 XVIII 露光 3&4 XVI 1 XIX,XX 化学処理;現像主薬 2 XIX,XX,XXII 3&4 XVIII,XIX,XX 3&4 XIV 走査及びディジタル処理方法
【0060】当該写真要素を、繰り返し使用のための露
光構造体、又は使い切りカメラ、レンズ付きフィルム、
又は感光性材料パッケージユニットとして色々呼ばれて
いる限定的な使用を意図した露光構造体に組み込むこと
ができる。
【0061】カップリング部位における水素の存在は、
4−当量カプラーを提供し、別のカップリング離脱基の
存在は、通常は2−当量カプラーを提供する。このよう
なカップリング離脱基の代表的種類としては、例えばク
ロロ、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロオキシ、ス
ルホニルオキシ、アシルオキシ、アシル、ヘテロシクリ
ル、スルホンアミド、メルカプトテトラゾール、ベンゾ
チアゾール、メルカプトプロピオン酸、ホスホニルオキ
シ、アリールチオ及びアリールアゾが挙げられる。これ
らのカップリング離脱基は、当業界で、例えば米国特許
第2,455,169 号、第3,227,551 号、第3,432,521 号、第
3,476,563 号、第3,671,291 号、第3,880661号、第4,05
2,212 号及び第4,134,766 号;そして英国特許出願第1,
466,728号、第1,531,927 号、第1,533,039 号、第2,00
6,755A号及び第2,017,704A号に記載されている(これら
の記載内容は、参照により本明細書中に含まれる)。
【0062】上述のCARのところで記載した画像カプ
ラー等の他の画像色素生成カプラーも要素中に含めるこ
とができる。一つの好ましい形態では、色素生成カプラ
ーは本発明に用いるETARCと同じ乳剤層に含有され
てもよい。酸化された発色現像主薬との反応時に黒色色
素を形成するカプラーは、以下のような代表的特許に記
載されている:米国特許第1,939,231 号、第2,181,944
号、第2,333,106 号及び第4,126,461 号、独国OLS第
2,644,194 号及び独国OLS第2,650,764 号。典型的に
は、このようなカプラーは、酸化された発色現像主薬と
の反応時に黒色又は中性生成物を形成するレゾルシノー
ル又はm−アミノフェノールである。
【0063】前記のものの他に、いわゆる「ユニバーサ
ル」又は「ウォッシュアウト」カプラーを用いることが
できる。これらのカプラーは、画像色素生成に関与しな
い。従って、例えば、非置換カルバモイル、あるいは2
−又は3−位置で低分子量置換基で置換されたものを有
するナフトールが用いられる。この種のカプラーは、例
えば米国特許第5,026,628 号、第5,151,343 号及び第5,
234,800 号に記載されている。
【0064】そのいずれかが米国特許第4,301,235 号、
米国特許第4,853,319 号及び米国特許第4,351,897 号に
記載されているような、既知のバラスト又はカップリン
グ離脱基を含有し得るカプラーの組合せを用いることは
有用である。カプラーは、米国特許第4,482,629 号に記
載されているような可溶化基を含有し得る。カプラー
は、「逆」着色カプラーと組合さることができ(例え
ば、インターレイヤー補正のレベルを調節するため)、
そしてカラーネガ用途では、例えば、欧州特許第213.49
0 号、特開昭58-172,647号公報、米国特許第2,983,608
号、第4,070,191 号及び第4,273,861 号、独国特許出願
DE2,706,117 号及びDE2,643,965 号、英国特許第1,
530,272 号、並びに日本国特許出願第58-113935 号に記
載されているようなマスキングカプラーと組み合わせて
用いることができる。マスキングカプラーは、所望によ
りシフト又はブロックされていてもよい。
【0065】本発明の材料を、他の、核生成剤、現像促
進剤又はそれらの前駆体(英国特許第2,097,14
0号及び同2,131,188号明細書);電子移動剤
(米国特許第4,859,578号及び同4,912,
025号明細書);ヒドロキノン類、アミノフェノール
類、アミン類、没食子酸等の誘導体のようなカブリ防止
剤並びに混色防止剤;カテコール;アスコルビン酸;ヒ
ドラジド類;スルホンアミドフェノール類;並びに非カ
ラー生成カプラーと一緒に使用することもできる。
【0066】本発明の物質は、水中油滴分散物、ラテッ
クス分散物又は固体粒子分散物としてコロイド銀ゾル、
あるいはイエロー、シアン及び/又はマゼンタフィルタ
ー色素を包含するフィルター色素層と組合せて用いるこ
ともできる。さらに、それらは、「スメアリング(spear
ing)」カプラーとともに用いることができる(例えば米
国特許第4,366,237 号、欧州特許第96,570号、米国特許
第4,420,556 号及び米国特許第4,543,323 号に記載)。
さらに、本組成物は、例えば日本国特許出願第61-25824
9 号又は米国特許第5,019,492 号に記載されているよう
に、保護化形態で遮断又は被覆され得る。
【0067】本発明の物質は、さらに、例えば「現像抑
制剤放出型」化合物(DIR)等の画像改質化合物とも
一緒に用いることができる。本発明の組成物とともに用
いて有用なDIRは当業界で公知であり、その例は、下
記の特許に記載されている:米国特許第3,137,578 号、
第3,148,022 号、第3,148,062 号、第3,227,554 号、第
3,384,657 号、第3,379,529 号、第3,615,506 号、第3,
617,291 号、第3,620,746 号、第3,701,783 号、第3,73
3,201 号、第4,049,455 号、第4,095,984 号、第4,126,
459 号、第4,149,886 号、第4,150,228 号、第4,211,56
2 号、第4,248,962 号、第4,259,437 号、第4,362,878
号、第4,409,323 号、第4,477,563 号、第4,782,012
号、第4,962,018 号、第4,500,634 号、第4,579,816
号、第4,607,004 号、第4,618,571 号、第4,678,739
号、第4,746,600 号、第4,746,601 号、第4,791,049
号、第4,857,447 号、第4,865,959 号、第4,880,342
号、第4,886,736 号、第4,937,179 号、第4,946,767
号、第4,948,716 号、第4,952,485 号、第4,956,269
号、第4,959,299 号、第4,966,835 号、第4,985,336
号、及び特許公報GB1,560,240 、GB2,007,662 、G
B2,032,914 、GB2,099,167 、DE2,842,063 、DE
2,937,127 、DE3,636,824 、DE3,644416、並びに以
下の欧州特許公報:第272,573 号、第335,319 号、第33
6,411 号、第346,899 号、第362,870 号、第365,252
号、第365,346 号、第373,382 号、第376,212 号、第37
7,463 号、第378,236 号、第384,670 号、第396,486
号、第401,612 号、第401,613 号。
【0068】このような化合物は、“Developer-Inhibi
tor-Releasing (DIR )Coouplersfor Color Photograp
hy,”C.R. Barr, J.R. Thirtle and P.W.Vittum in Pho
tographic Science and Engineering, 13巻, 頁174 (1
969)に開示されている(この記載内容は、参照により
本明細書中に含まれる)。一般に、現像抑制剤−放出
(DIR)カプラーは、カプラー部分及び抑制剤カップ
リング離脱部分(IN)を含む。抑制剤−放出カプラー
は、時間遅延型のもの(DIARカプラー)であり、こ
れはタイミング部分又は抑制剤の遅延放出を生じる化学
的スイッチを含む。典型的抑制剤部分の例は、オキサゾ
ール、チアゾール、ジアゾール、トリアゾール、オキサ
ジアゾール、チアジアゾール、オキサチアゾール、チア
トリアゾール、ベンゾトリアゾール、テトラゾール、ベ
ンズイミダゾール、インダゾール、イソインダゾール、
メルカプトテトラゾール、セレノテトラゾール、メルカ
プトベンゾチアゾール、セレノベンゾチアゾール、メル
カプトベンゾキサゾール、セレノベンゾキサゾール、メ
ルカプトベンズイミダゾール、セレノベンズイミダゾー
ル、ベンゾジアゾール、メルカプトオキサゾール、メル
カプトチアジアゾール、メルカプトチアゾール、メルカ
プトトリアゾール、メルカプトオキサジアゾール、メル
カプトジアゾール、メルカプトオキサチアゾール、テル
ロテトラゾール又はベンズイソジアゾールである。好ま
しい態様では、抑制剤部分又は基は、次式から選択され
る:
【0069】
【化21】
【0070】(式中、RI は、炭素数1〜約8の直鎖及
び分枝鎖アルキル、ベンジル、フェニル及びアルコキシ
基、及びこのような置換基を含有しないか又は1つ又は
それ以上含有するような基から成る群から選択され;R
IIは、RI 及び−SRI から選択され;RIII は、炭素
数1〜約5の直鎖又は分枝鎖アルキル基であり、mは1
〜3であって;そしてRIVは、水素、ハロゲン、並びに
アルコキシ、フェニル及びカルボンアミド基、−COO
V 及び−NHCOORV (ここで、RV は置換及び非
置換アルキル及びアリール基から選択される)から成る
群から選択される)。
【0071】現像剤抑制剤−放出型カプラー中に含入さ
れるカプラー部分がそれが置かれる層に対応する画像色
素を生成するのが典型的であるが、しかしそれは、異な
るフィルム層と組み合わさるもののような異なる色も生
成することができる。現像剤抑制剤−放出型カプラー中
に含入されるカプラー部分が無色生成物及び/又は処理
中に写真物質から洗い出される物質を生成することも有
用である(いわゆる「ユニバーサル」カプラー)。
【0072】述べたように、現像抑制剤放出型カプラー
は、タイミング基を有することができ、タイミング基
は、ヘミアセタールの開裂反応を利用する基(米国特許
第4,146,396 号, 日本国特許出願60-249148 号、同60-2
49149 号) ;分子内求核性置換反応を用いる基(米国特
許第4,248,962 号);共役系に沿う電子移動反応を用い
る基(米国特許第4,409,323 号、第4,421,845 号、第4,
861,701 号、日本国特許出願第57-188035 号、第58-987
28号、第58-209736 号、第58-209738 号);エステル加
水分解を利用する基(ドイツ国特許出願OLS 第2626315
号);イミノケタールの開裂を利用する基(米国特許第
4,546,073 号);カプラー反応後にカプラー又は還元剤
として機能する基(米国特許第4,438,193 号、米国特許
第4,618,571 号);そして前記の特徴を併合する基であ
って、抑制剤基の置換遅延性放出を生じる。
【0073】タイミング基又はタイミング部分は次式の
ものが典型的である:
【化22】
【0074】(式中、INは抑制剤部分であり、Z’は
ニトロ、シアノ、アルキルスルホニル;スルファモイル
(−SO2 NR2 );及びスルホンアミド(−NRSO
2 R)基から成る群から選択され;nは0又は1であり
; そしてRVIは置換及び非置換アルキル及びフェニル基
から成る群から選択される。各タイミング基の酸素原子
はDIARのそれぞれのカプラー部分のカップリング離
脱位置に結合される。
【0075】本発明の用途に好適な現像剤抑制剤−放出
カプラーとしては、以下のものが挙げられるが、これら
に限定されない:
【0076】
【化23】
【化24】
【0077】リサーチディスクロージャー(Research D
isclosure )1979年11月、Item18716 、に記載されてい
るように、本発明の概念を利用して反射カラープリント
を得る ことができることも考えられる。本発明の要素
を構成する乳剤及び材料は、米国特許第4,917,994 号明
細書に記載されているようなpH調整済支持体上に、酸素
透過性を減らした支持体上に(欧州特許第553339号)、
欧州特許第0164961 号に記載されているようなエポキシ
溶剤と共に、ニッケル錯体安定剤と共に(例えば米国特
許第4,346,165 号、同第4,540,653 号及び同第4,906,55
9 号)、カルシウムなどの多価カチオンに対する感度を
低下させるための米国特許第4,994,359号明細書に記載
されているようなバラスト化キレート化剤と共に、そし
て米国特許第5,068,171 号明細書に記載されているよう
なステイン低減性化合物と共に、塗布することができ
る。本発明の要素において有用となり得るその他の化合
物については、下記の特許出願公開公報に記載されてい
る:特開平02-072629 号;同02-072630 号;同02-07263
1 号;同02-072632 号;同02-072633 号;同02-072634
号;同02-077822 号;同02-078229 号;同02-078230
号;同02-079336 号;同02-079337 号;同02-079338
号;同02-079690 号;同02-079691 号;同02-080487
号;同02-080488 号;同02-080489 号;同02-080490
号;同02-080491 号;同02-080492 号;同02-080494
号;同02-085928 号;同02-086669 号;同02-086670
号;同02-087360 号;同02-087361 号;同02-087362
号;同02-087363 号;同02-087364 号;同02-088097
号;同02-093662 号;同02-093663 号;同02-093664
号;同02-093665 号;同02-093666 号;同02-094668
号;同02-094055 号;同02-094056 号;同02-103409
号;特開昭58-62586号;同58-09959号。
【0078】写真要素に用いられるハロゲン化銀は、臭
化銀、臭ヨウ化銀、塩化銀、塩臭化銀及び塩ヨウ化銀
(これらに限定されない)を含むいずれのハロゲン化銀
にもなることができる。好ましくは本発明に用いられる
ハロゲン化銀乳剤は臭ヨウ化銀である。ハロゲン化銀乳
剤はいずれの大きさ及び形態の粒子も含むことができ
る。従って、粒子は、立方体、八面体、立方八面体、又
は立方格子型ハロゲン化銀の天然の他の形態を取ること
ができる。さらに、粒子は球形粒子又は平板状粒子のよ
うな不規則なもの隣ることができる。
【0079】本発明において特に有用なものは、平板状
粒子ハロゲン化銀乳剤である。特に企図される平板状粒
子乳剤は、乳剤粒子の総投影面積の50%を超える部分
が、0.3μm(青感性乳剤では0.5μm)未満の厚
さ及び25より大きい(好ましくは100より大きい)
平均平板状度(T)[ここで、「平板状度」の用語は、 T=ECD/t2 (ECDは平板状粒子のμmで表わす平均等価円直径で
あり、tは平板状粒子の平均厚を表わす)として使用を
認められている当該技術分野で用いられている]の平板
状粒子によって占められているものである。
【0080】写真乳剤の有用な平均ECDは、大きくて
も約10μmであるが、実際問題として、めったに約4
μmを超えない。ECDが大きくなるとともに、写真感
度及び粒状度が高くなるので、目的とする感度要求を達
成するのに適した最も小さな平板状粒子ECDを用いる
ことが、一般的に好ましい。
【0081】乳剤平板状度は、平板状粒子厚さの減少と
共に著しく小さくなる。目的とする平板状粒子投影面積
が、薄型(t<0.2μm)平板状粒子によって満たさ
れることが一般的に好ましい。最低レベルの平板状度を
達成するためには、目的とする平板状粒子投影面積が、
超薄型(t<0.06μm)平板状粒子によって満たさ
れることが好ましい。平板状粒子厚は、典型的に、薄く
ても約0.02μmまでである。しかし、更に薄い平板
状粒子厚も考えられる。例えば、米国特許第4,67
2,027号(Daubendiek等)明細書には、粒子厚0.
017μmを持つ3モル%ヨウ化物平板状粒子臭ヨウ化
銀乳剤が報告されている。米国特許第5,217,85
8号(Maskasky)明細書には、超薄平板状粒子高塩化物
乳剤が開示されている。
【0082】上記のように、特定の厚さより薄い平板状
粒子が乳剤の総粒子投影面積の少なくとも50%を占め
る。高平板状度の利点を最大にするためには、既に述べ
た厚み基準を満足する平板状粒子が、その乳剤の総粒子
投影面積の最も都合良く達成可能なパーセンテージを占
めることが、一般的に好ましい。例えば、好ましい乳剤
では、上記の厚さ基準を満たす平板状粒子が、総粒子投
影面積の少なくとも70%を占める。最も高い性能の平
板状粒子乳剤では、上記の厚さ基準を満たす平板状粒子
が、総粒子投影面積の少なくとも90%を占める。
【0083】好適な平板状粒子乳剤を、以下の文献にあ
るような種々の通常の教示の中から選ぶことができる。
即ち、リサーチディスクロージャー、アイテム22534 、
1983年1 月;並びに、米国特許第4,439,520 号、同4,41
4,310 号、同4,433,048 号、同4,643,966 号、同4,647,
528 号、同4,665,012 号、同4,672,027 号、同4,678,74
5 号、同4,693,964 号、同4,713,320 号、同4,722,886
号、同4,755,456 号、同4,775,617 号、同4,797,354
号、同4,801,522 号、同4,806,461 号、同4,835,095
号、同4,853,322 号、同4,914,014 号、同4,962,015
号、同4,985,350 号、同5,061,069 号、及び同5,061,61
6 号各明細書である。
【0084】これらの乳剤は、表面感光性乳剤(即ち、
主としてハロゲン化銀粒子の表面に、潜像を生成する乳
剤)となることができ、もしくは、これらの乳剤は、主
としてハロゲン化銀粒子の内部に、内部潜像を生成する
ことができる。これらの乳剤は、ネガ型乳剤(表面感受
性乳剤もしくは未カブリ内部潜像生成乳剤等)となるこ
とができ、又は未カブリ、内部潜像生成タイプの、均一
露光を用いるかもしくは核生成剤の存在下で現像を行う
とポジ型である直接陽画乳剤となることができる。
【0085】写真要素を、化学線(典型的にスペクトル
の可視領域)に対して露光し、潜像を形成し、その後処
理して可視色素像を形成することができる。可視色素像
を形成する処理には、写真要素を発色現像主薬と接触さ
せて現像可能なハロゲン化銀を還元し、発色現像主薬を
酸化する工程を含む。酸化された発色現像主薬は、次に
カプラーと反応して色素を生成する。
【0086】ネガ型ハロゲン化銀では、上記処理工程に
よりネガ像が得られる。そのような要素は、British Jo
urnal of Photography Annual of 1988, 191-198ページ
に記載されるKodakC-41 処理のような公知のカラーネガ
処理、又は他の公知のネガフィルム処理で処理すること
ができる。適用できる場合、当該要素を、British Jour
nal of Photography Annual of 1988, 198-199ページに
記載されるKodak 社のRA-4 処理のようなカラープリン
ト処理に従って、処理することができる。
【0087】また、当該要素を動画画像形成カラーネガ
フォーマット/処理(例えば、Kodak ECN-2 処理)にお
いて処理してもよい。Kodak ECN-2 処理は、Kodak H-24
マニュアル(Manual for Eastman Motion Picture Film
s; H-24 Manual; Eastman Kodak Company, Rochester,
N.Y.)に記載されている。そのようなネガ型乳剤は一般
的に、前述の C-41 又はRA-4処理のようなカラーネガ法
を用いて処理する指示を伴って販売される。ポジ(即
ち、リバーサル)を提供するためには、発色現像工程の
前に、露光されたハロゲン化銀を現像するために非発色
現像主薬を用いる現像を置くが、色素を生成せず、次に
この要素を均一にカブラせて未露光ハロゲン化銀を現像
可能にする。そのようなリバーサル乳剤は、一般的に、
Kodak E-6処理のようなカラーリバーサル処理を用いて
処理する指定を伴って販売される。別法として、直接陽
画乳剤を用いてポジ像を得ることもできる。
【0088】好ましい発色現像主薬は次のようなp−フ
ェニレンジアミン類である:4−アミノ−N,N−ジエ
チルアニリン塩酸塩、4−アミノ−3−メチル−N,N
−ジエチルアニリン塩酸塩、4−アミノ−3−メチル−
N−エチル−N−(2−メタンスルホンアミドエチル)
アニリンセスキ硫酸塩水和物、4−アミノ−3−メチル
−N−エチル−N−(2−ヒドロキシエチル)アニリン
硫酸塩、4−アミノ−3−(2−メタンスルホンアミド
エチル)−N,N−ジエチルアニリン塩酸塩、及び4−
アミノ−N−エチル−N−(2−メトキシエチル)−m
−トルイジン ジ−p−トルエンスルホン酸。一般的
に、現像後に、漂白、定着(もしくは、漂白−定着)の
通常の工程が続き、銀もしくはハロゲン化銀を除去し、
洗浄し、乾燥する。
【0089】
【実施例】次の例は本発明を具体的に説明することを目
的とし、本発明を限定するものではない。合成例 本発明の電子移動剤放出型カプラー化合物は、いくつか
の合成経路で調製できる。本発明の多くの好ましいET
Aは、4−(ヒドロキシメチル)−4−メチル−1−フ
ェニル−3−ピラゾリジノンのエステルである。4−
(ヒドロキシメチル)−4−メチル−1−フェニル−3
−ピラゾリジノンの4−ヒドロキシメチル基のところで
の選択的なエステル形成が、英国特許第2,073,734 号明
細書に報告されており、4−(ヒドロキシメチル)−4
−メチル−1−フェニル−3−ピラゾリジノンを還流し
ているトルエン中の酸塩化物で処理することによって生
成することができる。得られたETAを、ホスゲン処理
して対応するカルバモイル塩化物に転換でき、その後カ
プラーに結合されているアミノ基又は結合基と反応させ
ることができる。ETARC化合物E−2の以下の合成
を、上述したように、この手順で調製する。
【0090】合成No.1 電子移動剤放出化合物E−2の調製:
【化25】
【0091】この合成の反応図式は次のとおりである:
【化26】
【0092】中間体S−1の合成 1Lの三口反応フラスコに4−(ヒドロキシメチル)−
4−メチル−1−フェニル−3−ピラゾリジノン(Aldr
ich 、90%、残りはイソプロパノール、20g、87
ミリモル)を入れた。トルエン(220mL)を加え、
この溶液を温めて大部分還流した。塩化ピバロイル(1
5mL、122ミリモル)をトルエン中の溶液(20m
L)として滴下した。この溶液を2時間加熱し還流し
た。この溶液を40℃まで冷却し、減圧してトルエンを
除去した。得られた油状物をEtOAcで希釈した。有
機相を水、ブラインで洗浄し、そしてMgSO4 で乾燥
した。
【0093】溶媒を除去した後、この油状物を減圧下
(〜1mmHg)で最大30分間そのままにした。無水
エタノール(50mL)を加え、その後エタノールの大
部分を除去すると、小量のEtOHを含んだ濃厚油状物
が得られた。これを、25℃で一晩放置すると、結晶を
形成した。この固体を濾過し、EtOHで1回、P95
0リグロインで3回洗浄した。乾燥後、中間体S−1
(20.3g、80%)を白色固体として得た。
【0094】中間体S−2の合成 オーバーヘッドスターラー及び500mL添加ロートを
備えた2Lの三口フラスコを乾燥窒素でフラッシュし
た。ホスゲン(トルエン中1.93M、235mL、4
51ミリモル)を加え、次にCH2 Cl2 を600mL
加えた。この溶液を−70℃まで冷却した。1Lのエル
レンマイアーフラスコで、CH2 Cl2 (500mL)
に中間体S−1(119g、410ミリモル)を溶解し
た。中間体S−1の溶液にジイソプロピルエチルアミン
(79.0mL、451ミリモル)を加えると赤い溶液
を生成した。添加ロートを使って、この赤溶液を45分
かけて−70℃ホスゲン溶液に加えた。−70℃で、2
時間、この反応を維持した。濃HCl(10mL)を加
え、CH2 Cl2 (500mL)でこの冷反応混合物を
希釈した。冷有機相を2Lの分液ロートに入れ、10%
HCl(2×200mL)とブライン(1×200m
L)で洗浄した。有機抽出物をMgSO4 で乾燥した。
CH2 Cl2 を除去した後、黄色油状物500mLのエ
ルレンマイアーフラスコに移し、最小限量の温トルエン
(3×15mL)ですすいだ。リグロインP950(1
00mL)加え、25℃でこの溶液を放置すると、白色
固体が生成し始めた。このフラスコをカバーして、4℃
で一晩、保存した。この固体を濾過し減圧下に置くと、
小量のトルエンを含んだ中間体S−2を150g(〜1
00%)を得た。
【0095】化合物E−2の合成 オーバーヘッドスターラー、窒素注入口を備えた2Lの
三口フラスコに中間体S−3(87g、138ミリモ
ル)を入れた。THF(700mL)を加え、その後ジ
メチルアニリン(87mL、690ミリモル)を加え、
この混合物を0℃に冷却した。中間体S−2(59.0
g、166ミリモル)を一度に加え、反応物を25℃に
ゆっくりと温めた。17時間後、この反応物を氷(20
0g)+3NのHCl(200mL)に注いだ。EtO
Ac(3×200mL)に有機相を抽出し、5%HCl
とブラインで洗浄した。MgSO4 で乾燥した後、溶媒
を除去して、オレンジ色の泡を得た。粗泡を熱いn−ヘ
プタンから晶出させた。粗生成物1g当たり8mLのn
−ヘプタンを用いた。濾過して、生じた固体をヘキサン
で洗浄すると、クリーム色の固体として、化合物E−2
(117g、90%)を得た。
【0096】合成No.2 電子移動剤放出化合物E−5の調製:
【化27】
【0097】この合成の反応図式は次のとおりである:
【化28】
【0098】中間体S−5の合成 500mLの反応フラスコに4−(ヒドロキシメチル)
−4−メチル−1−フェニル−3−ピラゾリジノン
(9.8g、47ミリモル)を入れた。トルエン(20
0mL)を加え、この溶液を温めて大部分還流した。中
間体S−4(47ミリモル)をトルエン中の溶液(20
mL)として滴下した。この溶液を1時間加熱し還流し
た。この溶液を40℃まで冷却し、減圧してトルエンを
除去した。得られた油状物をEtOAcで希釈した。有
機相を水、ブラインで洗浄し、そしてMgSO4 で乾燥
した。溶媒を除去した後、この油状物を、EtOAcと
リグロインの1:1混合物で溶離するシリカゲルクロマ
トグラフィーで精製した。黄色油状物として中間体S−
5を得た(5.6g、30%)。
【0099】中間体S−6の合成 250mLのフラスコを乾燥窒素でフラッシュした。ホ
スゲン(トルエン中1.93M、8.6mL、16.6
ミリモル)を加え、次にCH2 Cl2 を25mL加え
た。この溶液を−70℃まで冷却した。125mLのエ
ルレンマイアーフラスコで、CH2 Cl2 (25mL)
に中間体S−5(6.0g、15ミリモル)を溶解し
た。中間体S−5の溶液にジイソプロピルエチルアミン
(2.9mL、17ミリモル)を加えると赤い溶液を生
成した。添加ロートを使って、この赤溶液を15分かけ
て−70℃ホスゲン溶液に加えた。−70℃で、0.5
時間、この反応を維持した。濃HCl(1mL)を加
え、CH2 Cl2 (100mL)でこの冷反応混合物を
希釈した。冷有機相を分液ロートに入れ、10%HCl
(2×20mL)とブライン(1×20mL)で洗浄し
た。有機抽出物をMgSO 4 で乾燥した。減圧下で溶媒
を除去して、黄色油状物として中間体S−6を得た。
【0100】化合物E−5の合成 窒素注入口を備えた250mLのフラスコに中間体S−
7(7.5g、11ミリモル)を入れた。テトラヒドロ
フラン(THF)(60mL)を加え、その後ジメチル
アニリン(7.4mL、58ミリモル)を加え、この混
合物を0℃に冷却した。THF(10mL)溶液として
中間体S−6(15ミリモル)を加え、反応物を25℃
にゆっくりと温めた。17時間後、この反応物を氷+3
NのHCl(10mL)に注いだ。EtOAc(3×5
0mL)で水性相を抽出し、5%HClとブラインで洗
浄した。MgSO4 で乾燥した後、溶媒を除去して、オ
レンジ色の泡を得た。粗泡をシリカゲルクロマトグラフ
ィで精製して、泡として化合物E−5(8.5g、69
%)を得た。
【0101】合成No.3 電子移動剤放出化合物E−11の調製:
【化29】
【0102】この合成の反応図式は次のとおりである:
【化30】
【0103】中間体S−9の合成 500mLの反応フラスコに4−(ヒドロキシメチル)
−4−メチル−1−フェニル−3−ピラゾリジノン(1
5.4g、74.8ミリモル)、中間体S−8(12.
0g、68.0ミリモル)、ヒドロキシベンゾトリアゾ
ール(9.2g、68ミリモル)、4−ジメチルアミノ
ピリジン(1.7g、13ミリモル)及びDMF(22
0mL)を入れた。この溶液を0℃に冷却し、1,3−
ジイソプロピルカルボジイミド(14mL、88ミリモ
ル)を滴下し、0℃で、この反応物を1時間攪拌した。
氷浴をはずして、反応物を25℃まで温め、1.5時間
攪拌した。反応混合物を冷5%HClに注ぎ、水性相を
EtOA c(3×100mL)で抽出した。有機抽出物
を併せて水、ブラインで洗浄し、そしてMgSO4で乾
燥した。溶媒を除去した後、この生成物を、シリカゲル
クロマトグラフィーで精製し、Et2 O:CH3 CNの
9:1混合物で洗浄して、残留しているジイソプロピル
ウレア副生成物を除去した。白色固体として中間体S−
9を得た(9.3g、38%)。
【0104】中間体S−10の合成 250mLのフラスコを乾燥窒素でフラッシュした。ホ
スゲン(トルエン中1.93M、4.7mL、9.0ミ
リモル)を加え、次にCH2 Cl2 を40mL加えた。
この溶液を−70℃まで冷却した。125mLのエルレ
ンマイアーフラスコで、THF(20mL)に中間体S
−9(3.0g、8.2ミリモル)を溶解した。中間体
S−9の溶液にジイソプロピルエチルアミン(1.6m
L、9.0ミリモル)を加えた。添加ロートを使って、
この溶液を15分かけて−70℃ホスゲン溶液に加え
た。−70℃で、1.5時間、この反応を維持した。減
圧下で溶媒を除去し、冷CH2 Cl2 (600mL)で
この混合物を希釈した。冷有機相を分液ロートに入れ、
2NのHCl(2×40mL)とブライン(1×40m
L)で洗浄した。有機抽出物をMgSO4 で乾燥した。
減圧下で溶媒を除去して、オレンジ色の固体として中間
体S−10を3.5g得た。
【0105】化合物E−11の合成 窒素注入口を備えた250mLのフラスコに中間体S−
7(4.0g、5.9ミリモル)を入れた。テトラヒド
ロフラン(THF)(60mL)を加え、その後ジメチ
ルアニリン(3.7mL、29ミリモル)を加え、この
混合物を0℃に冷却した。中間体S−10(8.8ミリ
モル)を一度に加え、反応物を25℃にゆっくりと温め
た。17時間後、この反応物を氷+3NのHCl(20
mL)に注いだ。EtOAc(2×100mL)で水性
相を抽出し、5%HClとブラインで洗浄した。MgS
4 で乾燥した後、溶媒を除去して、オレンジ色の泡を
得た。粗泡をシリカゲルクロマトグラフィで精製して、
泡として化合物E−11(3.1g、51%)を得た。
【0106】例1 写真多層例:本発明の主題を具体的に説明するフォーマ
ットML−Aを有する多層フィルムを、次の層を三酢酸
セルロースフィルム支持体上に形成することによって調
製した。本明細書で成分の構成を示す場合、成分レイダ
ウンを、g/m2 の単位で表す。円盤遠心分離法によっ
て決定される乳剤の大きさはμm(直径×厚み)で報告
する。ビスビニルスルホニルメタン硬膜剤を、総ゼラチ
ン質量の1.55%で用いた。カブリ防止剤(4−ヒド
ロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラアザイ
ンデン)、界面活性剤、塗布助剤、カプラー溶媒、乳剤
添加物、金属イオン封鎖剤、滑剤、艶消し剤及び色味剤
又は写真感度減衰色素を、当該技術分野で通常行われる
ように適当な層に添加した。
【0107】ML−A−1: 層1(保護オーバーコート層) ゼラチン0.888。 層2(UVフィルター層) 臭化銀リップマン乳剤0.215、UV−1及びUV−
2両方とも0.108、並びにゼラチン0.699。 層3(高感度イエロー層) (i)大3D粒子乳剤(1.4μm、14モル%I)
(0.936)、(ii)大型平板状粒子乳剤(2.9×
0.13μm、4.5モル%I)(0.387)の2種
類の青増感(全てBSD−1を用いる)ヨウ臭化銀乳剤
の配合物、イエロー色素生成カプラーYC−1(0.4
45)、IR−1(0.027)、B−1(0.01
1)及びゼラチン(1.70)。 層4(低感度イエロー層) (i)0.96×0.26μm、6モル%I(0.2
0)、(ii)1.0×0.13μm、1.5モル%I
(0.081)、(iii )0.54×0.08μm、
1.3モル%I(0.366)の3種類の青増感(全て
BSD−1を用いる)ヨウ臭化銀乳剤の配合物、イエロ
ー色素生成カプラーYC−1(0.732)、IR−1
(0.027)、B−1(0.003)及びゼラチン
(1.61)。 層5(イエローフィルター層) YFD−1(0.108)、OxDS−1(0.07
5)及びゼラチン(0.538)。
【0108】層6(高感度マゼンタ層) 緑増感(GSD−1とGSD−2の混合物を用いる)ヨ
ウ臭化銀平板状乳剤(4.1×0.14μm、4.5モ
ル%I)(1.29)、マゼンタ色素生成カプラーMC
−1(0.074)、IR−2(0.004)及びゼラ
チン(1.78)。 層7(中感度マゼンタ層) 緑増感(GSD−1とGSD−2の混合物を用いる)ヨ
ウ臭化銀平板状乳剤(2.9×0.12μm、3.7モ
ル%I)(0.968)、マゼンタ色素生成カプラーM
C−1(0.048)、マスキングカプラーMM−1
(0.108)、IR−2(0.011)及びゼラチン
(1.56)。 層8(低感度マゼンタ層) (i)1.2×0.12μm、4.5モル%I(0.3
55)及び(ii)0.88×0.12μm、2.6モル
%I(0.527)の2種類の緑増感(GSD−1とG
SD−2の混合物を用いる)ヨウ臭化銀平板状乳剤の配
合物、マゼンタ色素生成カプラーMC−1(0.26
6)、マスキングカプラーMM−1(0.075)及び
ゼラチン(1.18)。 層9(中間層) OxDS−1(0.075)及びゼラチン(0.53
8)。
【0109】層10(高感度シアン層) 赤増感(RSD−1とRSD−2の混合物を用いる)ヨ
ウ臭化銀平板状乳剤(4.0×0.13μm、4.0モ
ル%I)(0.129)、シアン色素生成カプラーCC
−1(0.20)、IR−3(0.022)、IR−4
(0.025)、OxDS−1(0.014)及びゼラ
チン(1.29)。 層11(中感度シアン層) 赤増感(RSD−1とRSD−2の混合物を用いる)ヨ
ウ臭化銀平板状乳剤(2.2×0.12μm、3.0モ
ル%I)(1.17)、シアン色素生成カプラーCC−
2(0.181)、IR−3(0.011)、IR−4
(0.011)、マスキングカプラーCM−1(0.0
32)、OxDS−1(0.011)及びゼラチン
(1.61)。 層12(低感度シアン層) (i)大型ヨウ臭化銀平板状粒子乳剤(1.2×0.1
2μm、4.1モル%I)(0.258)及び(ii)よ
り小さいヨウ臭化銀平板状乳剤(0.74×0.12μ
m、4.1モル%I)(0.305)の2種類の赤増感
(全てRSD−1とrSD−2の混合物を用いる)ヨウ
臭化銀乳剤の配合物、シアン色素生成カプラーCC−1
(0.249)、CC−2(0.363)、マスキング
カプラーCM−1(0.032)、可溶性メルカプタン
放出型カプラーB−1(0.081)及びゼラチン
(1.99)。 層13(中間層) OxDS−1(0.086)及びゼラチン(0.53
8)。 層14(ハレーション防止層) ブラックコロイド状銀(0.151)、UV−1及びU
V−2(両方とも0.075)及びゼラチン1.61。 支持体 三酢酸セルロース。
【0110】ML−A−2はML−A−1と同じである
が(次の変更を伴う): 層10(高感度シアン層) 赤増感(RSD−1とRSD−2の混合物を用いる)ヨ
ウ臭化銀平板状乳剤(4.0×0.13μm、4.0モ
ル%I)(0.129)、シアン色素生成カプラーCC
−2(0.172)、可溶性メルカプタン放出型カプラ
ーB−1(0.022)、IR−3(0.022)、I
R−4(0.025)、OxDS−1(0.014)及
びゼラチン(1.29)。
【0111】ML−A−3はML−A−1と同じである
が(次の変更を伴う): 層10(高感度シアン層) 赤増感(RSD−1とRSD−2の混合物を用いる)ヨ
ウ臭化銀平板状乳剤(4.0×0.13μm、4.0モ
ル%I)(0.129)、シアン色素生成カプラーCC
−1(0.075)、電子移動剤放出型カプラーE−2
(0.086)、IR−3(0.022)、IR−4
(0.025)、OxDS−1(0.014)及びゼラ
チン(1.29)。
【0112】ML−A−4はML−A−1と同じである
が(次の変更を伴う): 層10(高感度シアン層) 赤増感(RSD−1とRSD−2の混合物を用いる)ヨ
ウ臭化銀平板状乳剤(4.0×0.13μm、4.0モ
ル%I)(0.129)、シアン色素生成カプラーCC
−1(0.075)、電子移動剤放出型カプラーE−2
(0.086)、可溶性メルカプタン放出型カプラーB
−1(0.022)、IR−3(0.022)、IR−
4(0.025)、OxDS−1(0.014)及びゼ
ラチン(1.29)。
【0113】ML−A−5はML−A−1と同じである
が(次の変更を伴う): 層10(高感度シアン層) 赤増感(RSD−1とRSD−2の混合物を用いる)ヨ
ウ臭化銀平板状乳剤(4.0×0.13μm、4.0モ
ル%I)(0.129)、シアン色素生成カプラーCC
−1(0.075)、電子移動剤放出型カプラーC−3
(0.086)、可溶性メルカプタン放出型カプラーB
−1(0.022)、IR−3(0.022)、IR−
4(0.025)、OxDS−1(0.014)及びゼ
ラチン(1.29)。
【0114】多層ML−A−1〜5のテスト結果を次の
表Iに示し、以下の定義を用いる。処理及び計測 Δ緑又は赤感度 :各要素の試料に中性5500Kステッ
プ露光を与え、British Journal Photography 1982 Ann
ual, 209頁(p−フェニレンジアミン型化合物を用いる
現像を含む)に記載されている処理(引用することによ
り、本発明の内容とする)で現像した。対照基準位置
(例えば、ML−A−1)と比較した赤及び緑光に対す
る写真感度(即ち、感光性)を、カブリの上0.15濃
度ポイントのところの露光量を比較することによって測
定した。
【0115】ΔRMS赤粒状度:現像された写真フィル
ムの目で見た不均一な感覚(ノイズ)を粒状性といい、
ノイズの客観的尺度を粒状度という。中性露光の赤層の
粒状度を、カブリレベルの上0.15濃度単位感度ポイ
ントから0.6LogE露光量の濃度のところで、48
μm口径を用いるRMS法(T. H. James のThe theory
of the Photographic Process、第4 版、618-628 頁を
参照されたい)で測定した。RMS値は、種々の濃度で
の濃度の標準偏差の尺度である。RMS粒状度値が低い
ほど写真特性が改善されていることを示す。
【0116】ΔRMS赤粒状度(%):中性露光のRM
S赤粒状度の変動率(%)を対照基準(ML−A−1)
と比較した。マイナスのRMS赤粒状度(%)値は写真
特性の望ましい改善を示す。D. Zwick及びD. Brothers
のJ. Soc. Mot, Pict. Telev. Eng., v86, 427-430頁、
1977、に記載されているように、RMS粒状度(%)が
6%変動すると、粒状度の顕著な改善を提供する。
【0117】Δ濃度(Gsep −Gneut:5500K+
WRATTEN 99フィルターのステップ露光によって緑分離を
得、及びBritish Journal Photography 1982 Annual, 2
09頁(p−フェニレンジアミン型化合物を用いる現像を
含む)に記載されている処理で現像した。緑分離露光の
緑光に対する写真感度(即ち、感光性)を、カブリの上
0.15濃度単位の露光量のところで測定した。感度ポ
イントから1.5LogEのところで測定した、中性露
光の緑(上記)と緑分離露光との濃度差を表IIに記録
する。Δ濃度(Gsep −Gneut)は、他の記録の現像に
よって緑記録がどのように影響されるかの尺度である。
比較値が小さいほど好ましくない逆方向インターイメー
ジ効果を示す。
【0118】
【表2】
【0119】多層フォーマットML−Aに由来する表I
Iの結果は、ETARCが中性露光の赤の写真感度を高
めることを示す。ETARC及びSMRCは両方ともそ
れぞれ独立に粒状度を低下させるが、ETARCと可溶
性メルカプタンカプラー(SMRC)とを組み合わせる
と、赤RMS粒状度の驚くほど大きな低下を与える相乗
作用を提供する。しかし、SMRCと、2.4以上のC
LogPを有するバラスト化されたETAを放出するE
TALACとの独特の組合せである本発明だけが、逆方
向のインターイメージの有害な効果を伴わないで所望の
改善された写真性能の組合せを提供する。即ち、写真感
度を高め、粒状度を改善するが、大きな逆方向インター
イメージ効果はない。同様の発見は、そのようなフィル
ムを、Kodak ECN-2 処理のような動画画像形成カラーネ
ガフォーマット/処理[Kodak H-24マニュアル(Manual
for Eastman Motion Picture Films; H-24 Manual; Ea
stman Kodak Company, Rochester, N.Y.)に記載されて
いる]において処理した場合にも得られた。
【0120】使用した試薬
【化31】
【化32】
【化33】
【0121】本発明の他の好ましい態様を請求項との関
連において、次に記載する。 (態様1)支持体及び少なくとも2層のハロゲン化銀乳
剤層を含んでなる写真要素であって、少なくとも1つの
乳剤層が次式で表される電子移動剤放出型化合物と、少
なくとも1種の可溶性メルカプタン放出化合物とを有す
る写真要素: CAR−(L)n −ETA (上式中、CARは、酸化された現像主薬との反応の際
に−(L)n −ETAを放出できるキャリア部分であ
り、Lは、2価の結合基であり、nは、0、1、又は2
であり、そしてETAは、放出可能な1−アリール−3
−ピラゾリジノン電子移動剤であり、2.40以上の理
論対数分配係数(cLogP)を有し、ピラゾリジノン
環の2位の窒素原子又は3位に結合した酸素を介してL
又はCARに結合されている)。 (態様2)nが1又は2であり、Lの少なくとも1つが
次式で表される態様1に記載の写真要素:
【化34】 (上式中、各R8 は、独立に、水素、置換もしくは非置
換の炭素数1〜12個のアルキル基、又は置換もしくは
非置換の炭素数6〜10個のアリール基であり;R
9 は、置換もしくは非置換の炭素数1〜20個のアルキ
ル基、又は置換もしくは非置換の炭素数6〜20個のア
リール基であり;Xは、−NO2 、−CN、スルホン、
スルホンアミド、ハロゲン又はアルコキシカルボニルで
あり、そしてpは、0又は1であり;R10は、置換又は
非置換のアルキルもしくはアリール基であり;Yは、芳
香環の一部として当該二重結合が導入されている、置換
もしくは非置換の炭素環芳香環、又は置換もしくは非置
換の複素環式芳香環を形成するのに必要な原子団を表
し、そしてZは炭素又は窒素原子である)。 (態様3)Lが次式で表される態様2に記載の写真要
素:
【化35】 (上式中、Zは炭素原子であり、Yは置換又は非置換の
フェニル環を形成するのに必要な原子団を表す)。
【0122】(態様4)ETAが次式で表される態様1
に記載の写真要素:
【化36】 (上式中、**はCAR−(L)n −に結合する位置を
示し;R2 及びR3 は、独立して、水素、置換又は非置
換の炭素数1〜12個のアルキル基、CH2 OR7 又は
CH2 OC(O)R7 (ここでR7 は、置換又は非置換
のアルキル、アリールもしくはヘテロ原子含有基であ
る)を表し;R4 及びR5 は、独立して、水素、置換も
しくは非置換の炭素数1〜8個のアルキル基、又は置換
もしくは非置換の炭素数6〜10個のアリール基であ
り;R6 は、置換基であり;そしてmは0〜5であっ
て、mが2以上の場合、R6 置換基は、炭素環又は複素
環を形成してもよい)。 (態様5)R2 及びR3 が、炭素数3〜8個を有する、
アルキル基、CH2 OR7 又はCH2 OC(O)R7
あり、R4 及びR5 が、水素であり;そしてR6 が、独
立に、ハロゲン、置換もしくは非置換の炭素数1〜8個
のアルキル基、置換もしくは非置換の炭素数1〜8個の
アルコキシ基、アミド、スルホンアミド、エステル、シ
アノ、スルホン、カルバモイル、ウレイド基、又はヘテ
ロ原子含有基もしくは環である態様4に記載の写真要
素。 (態様6)R4 及びR5 が、水素であり;そしてR2
3 及びR6 が次の表に示すものである態様4に記載の
写真要素:
【表3】
【0123】(態様7)ETAが次式で表される態様2
に記載の写真要素:
【化37】 (上式中、**はCAR−(L)n −に結合する位置を
示し;R2 及びR3 は、独立して、水素、置換又は非置
換の炭素数1〜12個のアルキル基、CH2 OR7 又は
CH2 OC(O)R7 (ここでR7 は、置換又は非置換
のアルキル、アリールもしくはヘテロ原子含有基であ
る)を表し;R4 及びR5 は、独立して、水素、置換も
しくは非置換の炭素数1〜8個のアルキル基、又は置換
もしくは非置換の炭素数6〜10個のアリール基であ
り;R6 は、独立に、置換基であり;そしてmは0〜5
であって、mが2以上の場合、R6 置換基は、炭素環又
は複素環を形成してもよい)。 (態様8)R2 及びR3 が、炭素数3〜8個を有する、
アルキル基、CH2 OR7 又はCH2 OC(O)R7
あり、R4 及びR5 が、水素であり;そしてR6 が、独
立に、ハロゲン、置換もしくは非置換の炭素数1〜8個
のアルキル基、置換もしくは非置換の炭素数1〜8個の
アルコキシ基、アミド、スルホンアミド、エステル、シ
アノ、スルホン、カルバモイル、ウレイド基、又はヘテ
ロ原子含有基もしくは環である態様7に記載の写真要
素。 (態様9)R4 及びR5 が、水素であり;そしてR2
3 及びR6 が次の表に示すものである態様7に記載の
写真要素:
【表4】
【0124】(態様10)CARがカプラー部分である
態様1に記載の写真要素。 (態様11)CARがカプラー部分である態様7に記載
の写真要素。 (態様12)カプラー部分がフェノール又はナフトール
カプラー部分である態様1に記載の写真要素。
【0125】(態様13)カプラー部分がフェノール又
はナフトールカプラー部分である態様11に記載の写真
要素。 (態様14)前記可溶性メルカプタン放出型カプラーが
次式で表される態様1に記載の写真要素: A−(L)n −S−R−(SOL)i (上式中、Aは、酸化された現像主薬との反応の際に−
(L)n −S−R−SOLを放出するカップリング部分
であり、Lは、2価の結合基又はタイミング基であり、
nは0、1又は2であり、Rは、炭素数8個以下のアル
キル基又はアリール基であるか、5員又は6員の複素環
であり、SOLは、水可溶化基であり、そしてiは0、
1、2又は3である。) (態様15)Aが、フェノール又はナフトール部分であ
り、Rが炭素数8個以下のアルキル基であり、そしてS
OLがカルボキシ基である態様14に記載の写真要素。 (態様16)前記可溶性メルカプタン放出化合物が次式
である態様15に記載の写真要素:
【化38】
【0126】(態様17)カプラー部分が次の構造で表
される態様10に記載の写真要素:
【化39】 (上式中、*は、−(L)n −ETAとの結合点を示
し、R12及びR13は、バラスト基、水素、又は置換もし
くは非置換のアルキル又はアリール基であり、そしてR
11は、ハロゲン原子、炭素数1〜4個のアルキル又は炭
素数1〜4個のアルコキシであり、そしてwは1又は2
である)。 (態様18)少なくとも1つの乳剤層が、さらに画像色
素生成カプラー化合物を含んでなる態様1に記載の写真
要素。 (態様19)cLogPが2.40と3.50及びその
間である態様1に記載の写真要素。
【0127】(態様20)支持体及び少なくとも2層の
ハロゲン化銀乳剤層を含んでなる写真要素であって、少
なくとも1つの乳剤層が(a)画像色素生成カプラー化
合物、(b)少なくとも1種の可溶性メルカプタン放出
化合物、及び(c)次式で表される電子移動剤放出型化
合物を有する写真要素: CAR−(L)n −ETA [上式中、CARは、酸化された現像主薬との反応の際
に−(L)n −ETAを放出できるフェノール又はナフ
トールカプラー部分であり、nは、0、1、又は2であ
り、Lは、次式で表され
【化40】 (上式中、R8 は、独立に、水素、置換もしくは非置換
の炭素数1〜12個のアルキル基、又は置換もしくは非
置換の炭素数6〜10個のアリール基であり;R9 は、
置換もしくは非置換の炭素数1〜20個のアルキル基、
又は置換もしくは非置換の炭素数6〜20個のアリール
基であり;Xは、−NO2 、−CN、スルホン、スルホ
ンアミド、ハロゲン又はアルコキシカルボニルであり、
そしてpは、0又は1であり;R10は、置換又は非置換
のアルキルもしくはアリール基であり;Zは炭素又は窒
素原子であり、そしてYは、芳香環の一部として当該二
重結合が導入されている、置換もしくは非置換の炭素環
芳香環、又は置換もしくは非置換の複素環式芳香環を形
成するのに必要な原子団を表す);ETAは、放出可能
な1−アリール−3−ピラゾリジノン電子移動剤であ
り、2.40以上の理論対数分配係数(cLogP)を
有し、そして次式によって表され
【化41】 (上式中、**はCAR−(L)n −に結合する位置を
示し;R2 及びR3 は、独立して、水素、置換又は非置
換の炭素数1〜12個のアルキル基、CH2 OR7 又は
CH2 OC(O)R7 (ここでR7 は、置換又は非置換
のアルキル、アリールもしくはヘテロ原子含有基であ
る)を表し;R4 及びR5 は、独立して、水素、置換も
しくは非置換の炭素数1〜8個のアルキル基、又は置換
もしくは非置換の炭素数6〜10個のアリール基であ
り;R6 は、独立に、置換基であり;そしてmは0〜5
であって、mが2以上の場合、R6 置換基は、炭素環又
は複素環を形成してもよい)]。 (態様21)R2 及びR3 が、炭素数3〜8個を有す
る、アルキル基、CH2OR7 又はCH2 OC(O)R
7 であり、R4 及びR5 が、水素であり;そしてR
6 が、独立に、ハロゲン、置換もしくは非置換の炭素数
1〜8個のアルキル基、置換もしくは非置換の炭素数1
〜8個のアルコキシ基、アミド、スルホンアミド、エス
テル、シアノ、スルホン、カルバモイル、ウレイド基、
又はヘテロ原子含有基もしくは環である態様20に記載
の写真要素。 (態様22)R4 及びR5 が、水素であり;そして
2 、R3 及びR6 が次の表に示すものである態様20
に記載の写真要素:
【表5】
【0128】(態様23)カプラー部分が次の構造で表
される態様20に記載の写真要素:
【化42】 (上式中、*は、−(L)n −ETAとの結合点を示
し、R12及びR13は、バラスト基、水素、又は置換もし
くは非置換のアルキル又はアリール基であり、そしてR
11は、ハロゲン原子、炭素数1〜4個のアルキル又は炭
素数1〜4個のアルコキシであり、そしてwは1又は2
である)。 (態様24)前記可溶性メルカプタン放出型カプラーが
次式で表される態様20に記載の写真要素: A−(L)n −S−R−(SOL)i (上式中、Aは、酸化された現像主薬との反応の際に−
(L)n −S−R−SOLを放出するカップリング部分
であり、Lは、2価の結合基又はタイミング基であり、
nは0、1又は2であり、Rは、炭素数8個以下のアル
キル基又はアリール基であるか、5員又は6員の複素環
であり、SOLは、水可溶化基であり、そしてiは0、
1、2又は3である。) (態様25)Aが、フェノール又はナフトール部分であ
り、Rが炭素数8個以下のアルキル基であり、そしてS
OLがカルボキシ基である態様24に記載の写真要素。 (態様26)前記可溶性メルカプタン放出化合物が次式
である態様25に記載の写真要素:
【化43】 (態様27)cLogPが2.40と3.50及びその
間である態様20に記載の写真要素。
【0129】本発明をその好ましい特定の態様を引用し
て詳細に記載したが、本発明の精神及び範囲内で種々の
変更及び改造が可能であることは、理解されるであろ
う。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スコット シー.サトン アメリカ合衆国,カリフォルニア 92126, サンディエゴ,マヤ リンダ ロード ユ ーエスエー 10066

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体及び少なくとも2層のハロゲン化
    銀乳剤層を含んでなる写真要素であって、 少なくとも1つの乳剤層が次式で表される電子移動剤放
    出型化合物と、少なくとも1種の可溶性メルカプタン放
    出化合物とを有する写真要素: CAR−(L)n −ETA (上式中、CARは、酸化された現像主薬との反応の際
    に−(L)n −ETAを放出できるキャリア部分であ
    り、 Lは、2価の結合基であり、 nは、0、1、又は2であり、そしてETAは、放出可
    能な1−アリール−3−ピラゾリジノン電子移動剤であ
    り、2.40以上の理論対数分配係数(cLogP)を
    有し、ピラゾリジノン環の2位の窒素原子又は3位に結
    合した酸素を介してL又はCARに結合されている)。
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